自分に正直だからこそ、目の前の人・コトに全力になれる!
心意気な“ひと”社員インタビュー 〜 自分本位のススメ 〜
医療人として、目の前の利用者さん・患者さんを一番に考えなければならない。
当たり前のように言われる事ですが、考え、行動するのはその人自身です。
まず初めにあるのは、自分自身。
あの人は何を考え、どのような選択をして、どんな行動をとっているのか?
社員一人一人の「自分自身」を、いろんな形に切り取ります。
第一回はOT・介護福祉士の室之園昇悟さん。
泉北事業所所属で心意気実践チームやアクティブリハビリ介護福祉士実務者研修等のプロジェクトでも活躍している熱き理論家です。
「心意気(心意気実践チーム)っていう働き方、僕にはそれが合ってたから」
ー室之園さんはそう言います。
「ただひたすら訪問を回って、というのは精神的にきつかった。こういう働き方が出来る人が増えてもいいんじゃないかなと思います。もちろん、社内の人員体制とか採算の問題があるから、全員こうなるのは難しいとは思いますが・・」
ー今、室之園さんは一日の半分は通常業務(訪問やデイサービス)、残り半分は心意気実践チームというプロジェクトにかかわる仕事に携わっています。
心意気実践チームというのは、「利用者さんの社会参加を推し進めていくためにだったら実際のリハビリや介護、看護だけでなく、他事業所・多職種との協力を進めたり、そのための社員教育をしたり、社会参加の受け皿づくりをなどもしたり、何でもする!」プロジェジュクトチームです。
「もともと福祉畑からきたから・・・訪問やデイで働いていく中で、もっと面白いことができるんじゃないかって、もっと目の前の人の為に出来ることはあるんじゃないかって、ずっともやもやしてました」
ーもともと介護福祉士として施設で働いていた経歴を持つ室之園さん。
彼がまず考えて実行したの「おもしろいこと」は、温泉イベントでした。
「泉北で以前やった『日帰り温泉旅行』は、利用者さんと一緒に温泉に入ったら面白いんじゃないかと、単純に思ったんですよね」
「昔のアクティブクラブ(我社独自の、利用者さんやその家族を巻き込んだイベント)の話を聞いても、つまらなそうにしか思えなかったんですよ。だから、自分たちがやりたいことをやろう!ということで温泉に行ったんです」
ーそっか、昔のイベントはつまらなそうですか・・・・その"昔のイベント"を企画実行していた身からするとショックを隠し切れない状態…でしたが、インタビューを続けます。
「もともと自分がやりたいことがはっきりしているので、そのぶん昔から周りとの衝突も多かったと思います。やりたい!ってなったらすぐやりたいので。
落ち着いて考えながら、なんて言ってられないんです」
ーこの会話だけを聞くと、自己中心的だなと感じる方もいるかもしれません。でも、その根本にある想いは明確かつ正論です。
「利用者さんの状態は、今この瞬間が一番なんだから。どうしたって時間が過ぎていくと体の機能だって落ちていく。一番いい状態である今この瞬間に出来る事をしてもらいたいんです」
ーそんな風に真剣に考えているからでしょう、「足並みそろえるのはじれったい」という気持ちもある、と室之園さんは言いますが、最近はそれだけではない色んな考えがあるようです。
「でも自分の思いだけで自分一人でやっていると、得られるものが少ないと感じるんです。自己満足で終わるんだろうって。
地域リハビリの現場では、何が何でも皆でやらなきゃいけないって思うし。一人じゃ利用者さんを支えられない。
色んな人が集まって、でも(利用者さんの為っていう)一つの方向を見て、一緒にやっていくことが大事。地域でやるってそういうことなんだと、今、そう思ってます」
なるほど、いろいろな経験をしてきたからこそ、今があるんですね。色んな思いや考えを持っている室之園さんですが、「自分の想いを実現しようとすると、実際には難しい」と言っています。
泉北事業所の大先輩OT宇多さんからの助言と泉北事業所の運営責任者のOT北山さんからの後押しもあり…
「スタッフそれぞれの得意分野を活かした社内勉強会をしよう!」
「アクティブクラブを介護保険上で出来ないか?」
「そもそも、アクティブクラブは2・3ヶ月に一回くらい頻繁にできないものか?」
なるほど、いろんなことが頭の中に渦巻いているんですね〜
やりたいことがいっぱいな室之園さん、その原動力はやっぱり
「どこまで行っても自分のためにやってます。それが面白いと感じているから、やってるんだと思います」
ときっぱり。
では、今社内での室之園さんの立場は、自分が面白いと感じることを実践できる状況なのでしょうか?
「心意気チームの中に入るのは面白いですよ。
普通だと、上司や同僚に相談してもすぐに解決しにくいことが多いでしょうし、じゃあ実際にどうする?っていう具体的な案がでないで思わる事が多いでしょうけど、今はすぐに行動できるので。
今やることが明確になりました。心意気チームにいる今の立場は、一番自分の中でズレのない環境です。
自分のキャリアで、こんな立場で働かせてもらえるのはうちくらいですよ」
そうですか、充実してますね!
でも、室之園さん自身と、会社の方針と、ズレが出てきたらどうするんでしょう?
「もしずれてきたら・・・はっきり言うと思いますよ!
居心地が悪い、とか正直に話すと思う。今も、不満があったらはっきり言わせてもらっているし」
ある意味で「対等に」意見交換をしたい、ということですね。
いろんな立場のスタッフが、様々な意見をぶつけ合うディスカッションができることが大事なんだろうな、と改めて感じます。
「嫌な事もあるけど(笑)、軸が共通なのでここにいれるんです」
と室之園さん。
「今のスタンスで働いていると、自分の中で幅が広がったと実感するんです。
いまが一番、自分の中で引き出しが増えていってるって」
「いまが一番・・・」、たくさんのスタッフがこんな風に思える職場になればなあ、そう思った第一回インタビューでした。