2018年11月13日

吹田の療法士勉強会 薬剤性パーキンソニズムについて(PT武田さん)

こんにちは、吹田の西家です。

今日は吹田療法士勉強会11/13(火)の報告です。

毎月第2、4火曜日17時30分から定例となっています。

毎回、療法士各々がテーマを持ち寄り開催しています。

今回は武田PTによる「薬剤性パーキンソニズム」です。
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関係者の方はご存知とは思いますが、パーキンソニズムとは、パーキンソン病症状を指す総称です。

分類としては、、、
@パーキンソン病
A脳血管性パーキンソニズム
B薬剤性パーキンソニズム
Cパーキンソン病以外の変性疾患(線条体黒質変性症、進行性核上性麻痺などなど)

この中で本日はBについてのお話です。


まずは発生機序から。
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グルタミン酸やGABA、抑制や脱抑制等の話もありました。

神経回路や細かい名称は中堅職員も苦笑いする場面もありました。
再学習になりましたね。


次にパーキンソン病とパーキンソニズムの症状による違いです。
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あくまで傾向との事でしたが、見極める目安にはなるかもしれません。


薬剤性パーキンソニズムを引き起こす抗精神薬についての指標です。
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抗精神薬によるパーキンソニズム発症頻度は、軽度の
ものも入れると60%という数字に驚きました。

リスクファクターとしては、高齢女性で服薬量が多い方だそうです。

また、それ以外にも血圧や尿、認知症の薬などにもリスクがあるのですね。

適量かどうかはCP(クロルプロマジン)換算値が必要であり、利用者様の服薬状況をもっと知る必要があるのだと再確認しました。


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武田PTからは、繰り返し早期発見と早期対応が重要なのだと聞かれました。

では、具体的に何を気をつければ良いのかの話もありました。
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後半のフリートークでは、「〇〇さんに当てはまると思う」というケースが出てきたり、「この場合はどうだろう」といった新たな疑問も生まれました。

上手いこと自分のケースに照らし合わせて考えて下さっています。

今回の勉強会のテーマですが、
なんでこのテーマにしたのか?の質問に、「資料があったからです!」と即答されたのは精神科病院での勤務経験が長かった武田PTならではです。

てっきり京大の治験の事もありタイムリーな話題を選んで下さったのかとも思いました。

正直過ぎる返答が場の雰囲気を和ませて下さりました。
ありがとうございます。


訪問のスタッフはこれから寒い時期になり、体調や事故が心配です。

セラピストの勉強会も、頑張り過ぎずちょっとだけ頑張るといったニュアンスで続けていければと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。
次回は11/20(火)堀本PTです。
posted by Active at 18:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 吹田より

なぜ人は避難しないのか?

◆今月の一冊

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「人が死なない防災」片田敏孝著(集英社新書、2012年)


◆心意気的ナナメ読み◆

"なぜ人は避難しないのか?あらゆる危険に備えられない心理的背景、人間の性(さが)とは…"

"人間は大丈夫だとは思えない事実を目の前に突きつけられるまで、危険な状態に自分が置かれていると思いたくない(正常化の偏見)。だから非常ベルが鳴ってもすぐに行動を起こさない、すぐに逃げない"

"周りが本気で逃げないと自分は逃げない、自分が本気で逃げると周りも同じように逃げはじめる(集団同調)"

"大いなる自然の営みに畏敬の念をもち、行政に委ねることなく、自らの命を守ることに主体的たれ"

"避難の三原則"
その一「想定にとらわれるな」
→ハザードマップを信じるな
そのニ「最善を尽くせ」
→自然に向き合い、"これでよし"とせず、いかなる状況下においてもできることは最善を尽くす以外にない
その三「率先避難者たれ」
→まず自分が避難することが周りの人たちも救う

"たとえ100%のリスクがあっても、あえて明示しないからこそ幸せなのだ、というところが人間にはある。そのことを頭に入れて、防災を行なう必要がある"


災害対策基本法や市町村のハザードマップ等…防災は、いつの間にか行政任せ、ひいては会社・学校(所属先)任せになってしまい、主体的でない自分がいることに気付かされました。

また、防災教育(地震や水害等の災害はいつか来るのは分かってるはずなのに…)と疾病・介護予防(歳を重ねて不摂生してたら何かしら病気するのは分かってるはずなのに…)の難しさ、要点は人の心理特性の点で重なる部分があるように感じました。


人材開発室・心意気実践チーム 
OT・介護福祉士 伊藤健次郎
posted by Active at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室