2019年03月25日

ともに行う調理。

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今日のメニューは「アボカドのわさび醤油ディップ」


ともに行う訪問介護事業所のいとうです。

橈骨骨折による右手指の拘縮と記憶障害等の高次脳機能障害のある利用者様宅です。

訪問介護(身体介護)の自立生活支援の見守り的援助"ともに行う調理"です。

訪問リハビリテーションを終えてから、冷蔵庫の中を一緒に確認すると、
「見切り品のアボカドを買ってたんだよねェ」。
「どうやって使うか分かんないだけど、買っちゃったんだよね。どうにかなるかと思ってさ」。
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かなり柔らかくなったアボカド4個を発見!
早速、カット方法の見本を見せてから、ご自身で包丁でのカット作業です。
「種が入ってるだね、アボカドってこんなになってるだねェ〜」。
と、感心顔の利用者様。

スプーンで実をくり抜く作業。
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ポン酢を小スプーン2入れて。
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醤油を小スプーン2入れて。
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マヨネーズを入れて。
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ワサビを入れて。
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塩、こしょうを入れて混ぜ合わせます。
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ソフトフランスパンのカット作業です。
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「まだまだだねェ〜」。
と利用者様。
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薬指の曲がりがまだまだです。
それでも難なくカット完了!

アボカドをパンに乗せます。
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丁寧な仕事です。

トースターで5〜6分ほど焼きます。
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新たに買い置きされていたツナ缶を発見!
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アボカドディップの上に乗せることに。

丁寧にトースターに並べて焼きます。
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アボカドのわさび醤油ディップ完成!
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毎週月曜日の夕方の"ともに行う調理"は、開始して1か月が経過しました。少しづつ定着しつつあるように感じます。
記憶に残っているからこそ、買い物の際に買い置きしてくださっているのでしょうか。

魚と大根のあら煮は毎週のようにご自身で作っておられるようです。
ただ、他のメニュー作りには拡がりをみせてはいません。次なる生活課題です。


ともに行う訪問介護事業所は、見守り的援助"ともに行う"で利用者様の自立生活支援をサポートします。

第6回地域交流会 〜みんなで歌おうアクティブ音楽会〜

やわらかな春の日差しが嬉しい季節となりましたが、朝夕はまだ寒い日が続いておりますね。
徐々に桜の開花も進み、お花見シーズンがやってくることに、今からワクワクします。
松原事業所の長西です。

去る3月22日に第6回地域交流会をアクテイブデイサービス松原にて開催いたしました

今回は地域住民の皆様12名の方々にご参加いただきました。

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今回はアクティブ音楽会というテーマで行わせていただきました。

普段歌を聞くことはあっても、みんなで唄うという機会は少ないと思います。
そこで学生時代、友人や家族で歌った曲を電子ピアノのリズムに合わせて合唱していただこうと企画しました。

先生は堺事業所であれそれカフェでも来ていただいているアンジェラのりこ先生にお越しいただきました。

まずは準備体操として表情筋のマッサージと発声練習を行いました。
表情筋を使うとシワが減るようですよ。

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次に体も心も緊張をほぐすために、タオルを使った柔軟体操を行いました。
呼吸に合わせて手を上下、左右に動かしたり、指を使った体操を皆さん一生懸命に取り組んでいただきました。

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皆さん悪戦苦闘しながら、指と頭の体操を行いました。

そしていよいよ本番の歌の始まりです。

@春よ来い
Aどじょっこ ふなっこ
Bバラがさいた
C星影のワルツ
D365歩のマーチ
Eいつでも夢を
Fどこかで春が
Gふるさと

の順番で途中休憩をはさみながら唄いました。

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なかなかはじめは声が出にくかった参加していただいた方も、時間が進むにつれて、大きな声が出るようになってきました。

途中楽器(マラカスや沖縄の楽器の四つ竹)を使用しました。
皆さん上手にリズムを取りながら唄っておられました。

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ご参加していただいた皆様には
「久しぶりに歌を唄って楽しかった。」
「昔を思い出しました。」
「先生のきれいな声を聞けました。」

等々喜びの声が聞かれました。

またひばりの歌が聞きたいとかリクエストもたくさん言っていただきました。
歌を唄うことは呼吸機能、口腔機能を高めるとともに、晴れやかな気持ちになるのですごくいいことですよね。

2時間という長い時間ではありましたが、楽しい時間はあっという間ですね。
アンジェラのりこ先生、ご参加頂いた地域の皆様ありがとうございました。

次回の地域交流会は7月中旬を予定しています。
次回もいろいろな企画を提案し、地域住民の皆様の認知度を高めていきたいと思います。
ご都合がよろしければ、ご参加お待ちしております。


アクティブデイサービス松原 スタッフ一同

2019年03月22日

第14回 あれそれカフェ 「歌おう会」

日に日に厳しい寒さも和らぎ、春の陽気を感じられるようになりました。
桜の開花が楽しみです。
堺OT澤田です。

3月15日に行ったあれそれカフェについて報告致します。

アンジェラのりこ先生にお越し頂き、第6回歌おう会を開催しました。

9名の方が参加されました。

まずは、表情筋のストレッチやタオル体操、発声練習で全身をほぐしていきます。

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今回は春の歌を交えながら選曲して頂き、
@春が来た
A鯉のぼり
B知床旅情
Cリンゴの唄
D高校3年生
E涙くんさよなら
F背くらべ
Gさよなら
を歌いました。

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「涙くんさよなら」では歌と歌の合間にみんなでタイミングを合わせて楽器を演奏しました。

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いつ楽器を鳴らすか歌詞カードに印を付ける方もおり、とても真剣に取り組まれていました。

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歌った曲の中でも「高校3年生」は懐かしくて良かったという感想が多く聞かれました。

「さよなら」や「涙くんさよなら」では卒業の時を思い出し、「背くらべ」は兄弟のことを思いながら歌われたようです。

今回の歌おう会では、春の暖かさや別れの切なさを感じられる時間になりました。

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アクティブデイサービス堺スタッフ一同
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2019年03月20日

すごいこと


吹田の軽部です。

数年前から在宅リハビリを利用されているK氏。
先月18日某看護学校で、伊藤OTと一緒に講義をされました。


「支援する側」と「される側」という関係から飛び出して、
一緒に講義(=仕事)をするパートナーになったこと。

今迄を振り返り改めて感じるのは、


これは本当に・・・すごいことだ!


こういうことは、アクティブの中で、当たり前のように行なわれていることかもしれないけれど、
ホントにどえらいことなんじゃないかという事。

勇気をもって、このすごい一歩を踏み出したK氏の事が、誇らしいです。


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そんなK氏の講義を聴いた学生の皆さんからの感想文。
伊藤OTから、その内容をちょっと聞かせてもらいました。

その内容から伝わってくるのは、学生の皆さんの素直な感動 !

K氏の講義がとても意味のある時間だったんだという事が伝わってきました。




そしてその感想の中で、伊藤OTや僕に対してもお褒めの言葉を頂きました(笑)



学生の皆さんが感じたように、
K氏にとって伊藤OTや僕との出会いが「意味」のあるもとだったとすれば、
私たちにとっても同じように「意味」がある出会いでした。

K氏との出会いを通じて、
伊藤OTや僕は”双方向性”ということを強く意識するようになり、
自分自身の関わり方を発展させていくターニングポイントになりました。

この場を借りて、K氏、ありがとうございます!





今回の講義の中でK氏が、学生さんにとって意味のある時間を提供できたとしたら、
講義を通じて、学生の皆さんの中に何かを残せたとしたら、


僕たちがそれにちょっとだけでも役に立てているのであれば、



セラピストになった甲斐があったってもんだ。



こういうことがあるから、人は頑張れる!
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「ウォーキングイベントを開催します!」


「ウォーキングイベントを開催します!」

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総合事業部の谷村です。

暖かくなって、外出しやすいこの時期に、アクティブとカフェオーディナリーのコラボイベント情報を1つ。

その名も、『ウォーキング・ランチ』!

堺市の大泉緑地でのウォーキング(約6km)だけでなく、リハビリスタッフ(理学療法士、作業療法士)による体力測定や歩行指導、さらにオーディナリーでのカフェランチ付きというお得な運動×栄養のコラボ企画です。

単に体力アップや外出のきっかけ作りだけではなく、地域全体の健康増進やコミュニティー作りを目的としています。

松原店限定ですが、ご希望の方はご連絡ください!

また、SNSもやってますのでよろしくお願いします!


★就労支援カフェ オーディナリー松原店★
(イベント担当:理学療法士谷村)
0723379515

☆Instagram☆
https://www.instagram.com/cafeordinary/

☆Twitter☆
https://twitter.com/ordinary518
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キャリアインタビュー 「利用者さん-療法士、お互いが切磋琢磨し合える療法士になりたい」谷川朋也さん(OT、大正事業所)

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写真右が谷川さん

社内メールマガジン〜アクティブ流〜20194月号のキャリアインタビューでは、養成校卒業後に弊社に入職したOT谷川朋也(たにがわともや)さん(OT3年目、入職年月:平成284月、所属:大正)からお話をうかがいました。


1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯
 高校時代、バスケ部での活動中の怪我(突き指)をした際に整骨院でリハビリをしてもらったことが大きかったです。このときに体の構造を教えてもらい、リハビリテーション全体に興味を持ちました。PTOTST等の違いも全く分からないなか、高校3年時に大学のPT学科を受験したものの不合格となり、スライドでOT学科に合格・入学することになりました。
 中学2年生の時に父が55歳で亡くなりました。このときに密な関わりを持ってくれた看護師さんの親身な関わりにより、母親の心理的負担感を軽くしてもらった経験が忘れられません。自分もこの看護師さんのように辛い状況にある当事者の方に手を差し伸べれるような人になりたいと、漠然と思ったのを今回のインタビューのなかで思い出しました。


2.今の仕事、働き方
 土、日曜日がお休みで、訪問看護ステーション大正で2.5/週、デイサービス大正で2.5/週で働いています。提携医療機関である山ア診療所での外来リハ業務も経験させてもらっています。


3.仕事での苦労、醍醐味、魅力、やりがい
 自分が行なっていたリハが正しいかは分かりませんが、利用者さんから「やってよかった」。等とお言葉をもらえると実践してよかったなと思います。


4.仕事をしていくうえで大切にしていること、心がけていること
 利用者さんとの距離感を考えることを大切にしています。25歳という若さを活かして、時には利用者さんとお孫さんと接するような近い距離感で意識的に関わることもあります。雑談のなかで相手と状況に応じて、話し口調を丁寧語から親しみやすい口調に変えたりすることもあります。デイのモニタリング訪問の際に、ご家族からのご意向や困っていることを耳を傾けて聴くことも心掛けています。


5.わたしの作業療法士像
○療法士側からだけでなく利用者さん側からも提案が出来て、お互いに切磋琢磨し合える作業療法士
○活動や参加の面だけでなく心身機能への関わりもしっかりできる作業療法士


6.わたしの利用者さん自慢
 プロ野球の沖縄キャンプ巡りへのチャレンジを画策中の脊髄小脳変性症の訪問男性利用者Aさんです。前任者からの引継ぎで始まった訪問当初は、ROM訓練、歩行練習等のルーティン的な内容でした。何か今までとは違う取り組みができないかと考え、Aさんが得意なパソコンを使って自主トレメニュー表の作成を提案し、訪問のなかで始めてみました。
そして次に一緒に取り組んだのが谷川自身の営業パンフレットの作成でした。
「ありきたりのものは誰も見ない。先生が今までやったこと、どういう風に考えているか、どんな人なのかということが分かれば興味が湧く」。
とAさんから的確な助言をもらい、利用者目線、当事者視点というのはどういうものなのかを教えて頂きました。営業パンフレットはAさん主導で週1回の訪問のなかで案を出し合い見事完成!今では営業活動に使用し好評を博しています(下の写真)。わたしが苦手なパソコンを“Aさんに教えを請う”というリハビリテーションの形もあっていいのでは…と思い、このような訪問になりました。
今年はAさんと共通の趣味であるプロ野球の沖縄キャンプ巡りに向けて、お互いに刺激し合って課題を明確にし、1つずつクリアしていきたいと思っています。ご支援ご協力よろしくお願い致します!
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7.わたしのアクティブ大正自慢
 ○スタッフ間の関係性が良好なところです。そんな声を他の事業所からも聴いて嬉しいです。昼ごはんをみんなで食べています。先輩後輩どうしで冗談を言い合える仲です。
 ○アクティブクラブをきちんとしているところ。事前の下見や現地での情報収集などの準備を時間うを惜しまずにやっています。
 ○今年度から大正独自の勉強会企画でやっているチャレンジ報告では、他の療法士や看護師の話を聴けるのはとても勉強になっています。


8.趣味や関心事、休日の過ごし方
 〇おススメの観光地は思い当たらないが愛車での旅行
〇特にひいきチームは無いがプロ野球観戦
〇地元奈良の大学サークルで作ったチームでの草野球


9.これから仕事でチャレンジしたいこと
 今の仕事ではAさん宅、Bさん宅等、それぞれのお宅の訪問利用者と1対1だけの関わりとなっています。これをわたし自身がAさん―Bさんの橋渡し役となり、2対1、3対1など利用者同士のつながりを意図的に作って、活動・参加・心身機能の向上や拡がりに結び付けることができるような仕事がしたいです。具体的には最近移転した大正事業所の外壁や看板を、訪問・デイ利用者様数名の特技を掛け合わせて彩りよく完成させることを妄想しています。


10.これからリハ専門職(PTOTST)を目指す人、新人さんへのひとこと
 ○お互い成長し合えるよう頑張りましょう
 ○訪問の仕事のなかでは、利用者様と目標を共有しながらできます。このため在宅でできること、在宅でしかできないことがたくさんあります。病院勤務している大学時代の同級生と仕事の話しをしているとあらためて気づかされます。今も利用者さんからたくさんのことを教えてもらっています。


作業療法士 谷川 朋也さん 略歴
奈良県生駒市出身の25歳。平成273月四条畷学園大学卒業。
平成274月、新卒で弊社へ入職も国家試験に失敗。その後デイサービスで介護職として、勉強しながら勤務。翌年には無事に合格。デイサービス、訪問リハ業務に従事。現在に至る。人懐っこい明るい笑顔が魅力のいじられキャラ・癒し系ボンバーヘアの谷川さん。リハ・利用者さまへの熱い思いを持ちつつ、利用者さんからの信頼が厚い期待の若手生活期・在宅OTです。将来のパートナー募集中!!


〜キャリアインタビューを終えて…OT谷川さん(大正)からひとこと〜
今回インタビューを受けて、自分自身が何故リハビリ業界に興味を持ち仕事としたのか改めて思い出すきっかけになりました。今後もデイサービス・訪問リハビリ・診療所で様々な環境で初心を忘れず働いていきたいと思います。


■キャリアインタビュー記事編集担当より■
弊社では谷川さんのような新卒採用の方々が配属されるのがデイサービスです。訪問リハビリテーションの仕事の前段階として、デイサービスではゼネラリスト(総合職)的な仕事をこなすことを求められます。
まず誰にでも元気よくしっかり挨拶ができて、リハ業務だけでなく他職種との関わり、書類作成、管理、勉強会の準備、送迎等々…ほんとに大変だと思います。
谷川さんは介護職時代を含めると4年近く、様々な仕事をこなしながらその場その場で生きた経験を積み重ねてこられました。
その中できっとたくさんの困難があったことでしょう。もちろん、今も。
それらをうまく切り抜けてこられたレジリエンス※(打たれ強さ)をインタビューを通して何度も感じました。
「ずっといじられキャラでした(笑)」と谷川さん。そんな自分自身をよく知った上で、それを利用者様の支援方法に反映させたり、周囲のスタッフとの関係性の構築に活かしたり…うまく自分自身の存在を強みへと変換し発揮することができているのはひとつの大きな才能やなぁと感心させられました。
谷川さんを媒介して、利用者様同士の"人とのつながりを作る仕事"にチャレンジしたいという心意気にも頼もしさを感じました。


リーダーシップやレジリエンスは生まれつきだけのものではなく、習得すれば誰でも身につけられると言われています。また京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授の恩師は、レジリエンスは感謝することで養える、感謝する気持ちを持てば、様々な困難に打ち克つことができるのではないか、と話されていたそうです。
谷川さんもきっといつも感謝の気持ちを忘れずに日頃から過ごしているはず。これからのチャレンジにも目が離せません。

※レジリエンスとは…
ペンシルベニア大学ポジティブ心理学センターのカレン・ライビッチ博士は、レジリエンスとは「逆境から素早く立ち直り、成長する能力」と定義しています。日本では、打たれ強いこと、折れない心、心のしなやかさ、といった表現が使われることもあります。


キャリアインタビュー記事編集担当
人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎
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2019年03月19日

ともに行う調理&ともに行なってみました。

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この日のメニューは「ブロッコリーのツナ和え」

ともに行う訪問介護事業所のいとうです。

橈骨骨折による右手指の拘縮と記憶障害等の高次脳機能障害のある利用者様宅です。
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訪問リハビリテーション後に訪問介護(身体介護)の自立生活支援の見守り的援助"ともに行う調理"です。

「ご飯炊くの忘れてたよぉ」。
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お米洗い。

キッチンの流し台を見ると、見切り品のブロッコリーがありました。
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「買っといたの」。
「どうやって使うか分からないんだけど」。
と利用者様。

茹でてから使いましょう。ということでまず洗いました。
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カット作業です。
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右手指、手首の痛みは無いようです。

茹でます。
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茹で終えて…水で流します。
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ツナ缶を右手で開けます。
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右手で安全に開けることができています。

茹で上がったブロッコリーと混ぜ合わせます。
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だし醤油と炒りゴマを加えます。
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最後にごま油を。
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完成!
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「前に作ったのんも全然覚えてないんだもんねェ」。
「買っといたのも忘れてるもんねェ」。
と、困った顔の利用者様でした。
でも先週一緒に作ってストックしておいたモノは食べて冷蔵庫から無くなっています。
▼先週の報告「大根菜のツナ炒めともやしナムル」↓

「若ゴボウを食べてみたくて、スーパーに行くんだけど他の品物に気を取られて買うの忘れちゃうんだよねェ」。
次は若ゴボウのキンピラです!



右片麻痺のある利用者様とともに行なってみました。

訪問介護の"ともに行う買い物"をお試しで行ないました。
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スーパーまでの道のりを杖歩行で安全の見守りを行ないます。
現在、歩行のレベルアップと買い物の役割を担うことを目的に、訪問介護(身体介護、見守り的援助)の利用を検討中です。


ともに行う訪問介護事業所は、見守り的援助"ともに行う"で利用者様の自立生活支援をサポートします。

2019年03月11日

ともに行う調理。

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大根菜のツナ炒めともやしナムル!

ともに行う訪問介護事業所のいとうです。


この日も訪問リハビリテーションを終えてから、身体介護による見守り的援助"ともに行う調理"で自立生活支援をサポートします。
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▼前回のともに行う調理の様子↓

今朝の訪問リハビリテーションでお伺いしたお宅で、農園の収穫作業のお手伝いで少し分けて頂いた朝採りの大根菜を洗います。
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「農家出身だからねぇ。こんなのはいつもよくしてたんだよぉ〜」。
と、利用者さま。
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きれいに下処理をされました。

ゆっくりと丁寧に包丁でのカット作業です。
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右手首の痛みも無いようです。

ツナ缶を炒めます。
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大根菜も混ぜ合わせ、薄口醤油を少し加えてさらに炒めます。
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完成!
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「ツナも大根菜もこんなにして使うんだね〜」。
感心顔の利用者さま。

冷蔵庫の中で傷みかけていたもやしを見つけたので、しっかりと洗ってもらい前回に続いてもやしナムルをもう1品に加えました。今回は少し酢を加えました。
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残りは常備菜として冷蔵庫に今日もストックします。
「明日も明後日も食べれるネ」。
と嬉しそうな利用者さまです。


「買ってたのを覚えてないんだよネ」。
と苦笑いの利用者さま。
高次脳機能障害による記憶障害のため、買っていたのを忘れてしまうことがあるようです。
コロッケや納豆、チーズが冷蔵庫の中にたくさん重ねられています。
偏りがちな食生活が容易に想像されます。
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「作り方を聞いてやってもまたやり方を忘れてしまうんだよねぇ」。
と利用者さま。

今週はご自身で調理した形跡がなさそうで、調理の日常的な汎化にはまだまだ時間を要しそうです。

記憶障害に起因するクリアすべき生活課題もたくさん浮かび上がってきています。

引き続き…

ともに行う訪問介護事業所は、見守り的援助"ともに行う"で利用者様の自立生活支援をサポートします。

泉北 歩こう会 in 梅林荒山公園

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どうも。

泉北の室之園です。

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「そろそろ梅が咲く時期やな〜」

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「堺に梅の花がきれいに咲く公園があるで」

そんな利用者さんとの会話の中から今回の歩こう会を実施しました。


【前回の歩こう会の記事】


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今回は泉北デイから車で数十分のところにある「荒山(こうぜん)公園」という場所。

ここは梅林が有名な公園で、今回参加されたAさん、Bさんも昔行ったことのある場所でした。

Aさんは数年前に、Bさんはお孫さんが小学生の頃によく子守りのために訪れていたと話していました。

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公園に到着し、車から降りた途端、梅の香りが漂っていました。

満開に咲く梅と良い香りを堪能しながら、しばらく公園散策を実施。





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カメラ付き携帯をお持ちのAさんですが、使い方がわからず何年も使用していませんでした。

スタッフの助言でカメラの起動、撮影、保存方法を理解していました。

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これぞ生活に繋がる脳トレですね。

ちなみにAさん。
普段から歩く習慣は作れていますが、誰かと一緒に、という形での運動機会は少ないようです。

今後はこういった取り組みを自主グループの一環として実施してもらえればと思っています。





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Bさんは歩行が不安定なこともあり、なかなか一人で外を歩く機会が作れずにいます。

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デイではルームランナーを毎回利用しておられますが、「(外を歩くことを)もう半分諦めてるからなぁ〜」と話していました。





歩くことは健康に良い。

それはほとんどの方が理解していると思います。

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しかし理解することと、実践することは全く違います。

そして運動って一人ではなかなか継続できないんですよね。

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誰かと一緒にするから「よし。やってみようか」という気持ちになります。

歩こう会は運動を習慣化させることを目標にしていますが、そのためには共に行う仲間の存在が必要です。


どうせ歩くなら・・・

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一人よりもみんなで歩いた方が。

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デイのルームランナーよりも梅を観ながら歩く方が楽しいですよね。





次は桜が咲く時期を予定しています。

堺市には散歩に最適な公園がたくさんあります。

季節ごとに歩こう会を定期開催し、運動の習慣化、仲間つくりに繋がっていければと思っています。





ここからはAさん、Bさんの主担当である、伊藤PTのコメントです。
泉北の伊藤です。
Aさんは普段から歩くことを習慣としており、万歩計を付け歩き終わると何歩進んだか確認され、歩数の平均は6000歩以上で運動に対しての意識は高い方です。今回のイベント後にお話を聞いてみると「あまり疲れは出なかった」と仰っておりました。長距離を歩く上での体力はしっかりついているなと感じられました。屋外でのイベントということで普段のデイサービスでは聞くことのできない発言や興味を持ってくれることはないかと思っていると、「携帯電話で写真を撮りたい」、「でも起動の仕方が分からないから教えてほしい」と起動方法が分かると近くの梅の写真を撮っていました。今回Aさん自身で興味を持った写真撮影を私生活の中で気になった物、散歩で行った場所の風景の撮影をして頂きたいと思っています。

Bさんのイベント参加理由としては、屋外を長距離歩いて移動するという目標があり、実際に屋外を安全に歩くための杖の使い方、杖の本数や介助の行い方を評価し、最終的には今回評価した内容を本人様、ご家族様に伝える目的でイベントに参加して頂きました。公園の中に入ると人混みの中や急な坂道を歩く場面が多くあり、スピードの調整が行なえるかを評価させて頂きました。イベント前は下り道での転倒や人にぶつかったりしないかといった不安がありましたが、本人様も「普段以上に意識して歩いた」、坂道を下る際に「前にこけないように足でブレーキをかけながら歩いている」と言った発言もありました。今回のイベントを通して得た情報をご家族様やCMさんと共有し安全に移動ができるように関わっていきたいと思います。



今回の個別リハビリテーションの企画に快く応じていただいた北山さん。忙しいなか協力してくれた伊藤くん。

ありがとうございます。


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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


泉北:北山、伊藤、室之園
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2019年03月08日

スクーリングI

心意気実践チームのいとう、室之園です。


この日の午後は実務者研修スクーリングIです。
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受講生のみなさんはデイサービスの仕事の合間や自宅で介護計画の立案を進めているところです。

お互いの進捗状況を報告しあいました。
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なかにはもう既に介助を進めている受講生も。

そして、個人ワークで介護計画の中身をさらに深めます。
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そして各自のケースの長期目標を報告しあいました。
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「もっとこんなことができる」。
「もう少し聴いて行かないと」。
各々、具体的な目標が出てきています。

今回の研修があったからこそ出てきたこと、気付いたことがたくさんあるようです。
ありがたいことです。

昨年6月から始まったスクーリングもいよいよ終盤戦になってきました。
受講生のみなさん、よく頑張ってくれています。


次回スクーリングJ4/12金曜日14〜18時「介護計画立案・5/10介護計画報告会に向けたサポート会」です。
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2019年03月04日

ともに行う調理。

ともに行う訪問介護事業所の介護福祉士・作業療法士のいとうです。

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もやしナムルと厚揚げ豆腐と糸こんにゃくのピリ辛煮。


訪問介護の初回だった前回から、訪問リハビリテーションを本日実施したところ、右手指の感触がよかったです。
▼初回の"ともに行う調理"

右手指の柔らかさが向上しており、調理を通した実用的な包丁使用練習を継続すれば右手首の筋力がアップし、さらにROMと握力まで向上しそうな手応えがありました。


この日も訪問リハビリテーションの後に、おもむろに"ともに行う調理"が始まります。
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「今日はこれを使ってやろうと思ってさ」。
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と、利用者さまは冷蔵庫から糸こんにゃくを出しました。
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「こうやってさ、小さく刻んじゃうんだよね」。
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手際良く包丁でのカット作業は完了!
右手首の痛みや違和感は無し。

沸騰した鍋にだし醤油、刻んだ糸こんにゃくを入れて煮ます。
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鷹の爪を手でちぎって入れます。
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厚揚げ豆腐を油抜きしてから鍋で煮込みます。
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自ら火加減の調整を適切にされます。
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利用者さま主導で見守り的援助のもと安全に調理されています。
厚揚げ豆腐と糸こんにゃくのピリ辛煮の完成!

もう1品。
もやし2袋をどんぶり鉢に開けて、しっかりとラップをして電子レンジの温め10分くらい。
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するとシャキシャキもやしに。
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にんにくチューブ、ポン酢大1、薄口醤油小1、ごま油と塩を適量加えて混ぜ合わせると、もやしナムルの完成!
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試食会を兼ねた晩ごはんです。
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利用者さまはもやしナムルを食べて…
「うまいね〜」。
「もやし、こんな使い方があるんだね〜」。
と繰り返し感嘆の声。

何度もレシピを確認されていました。
ご自宅保管のサービス実施記録票にレシピを記録しました。

最後にもやしナムルを冷蔵庫に常備菜としてストック作業です。
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「これで明日も明後日も食べれるね〜」。
と、嬉しそうです。

前回ストックしておいた常備菜もスッカリ食べて無くなっていました。

背伸びし過ぎず、食べる愉しみ、作る愉しみ、常備菜としてストックしてあとで食べる愉しみを通して、調理が利用者さまの日常に汎化してくれたらと考えています。

ともに行う訪問介護事業所は、見守り的援助"ともに行う"で利用者様の自立生活支援をサポートします。

2019年03月03日

アクティブのカナリア

吹田の軽部です。


2019アクティブライブが終わりました〜

社内アンケート、学会発表、社内シンポジウムへの参加等々、たくさんのスタッフの皆さんに協力していただきました!

心から感謝しております。本当にありがとうございます。



この企画を行った結果については、会議で議論を続けています。今後は、一つひとつ経過をご報告していく予定です。そして、皆さんにいろいろな形でお返ししていきたいと思っています。

まずはPC増?かな・・・



アクティブライブを企画・実施してみて、唐突に思ったこと。



「あ!これってカナリア?(←鳥)」



炭坑で働く男たちが、空気の異変をいち早く察知する「カナリア」の入った鳥かごを携えて坑道に入って行く。

そんな「坑道のカナリア」の姿が、僕の頭の中をよぎったんです。


この企画を行った意味。

もしかしたらこれは、誰も気が付かないような“小さな声”を見つけるためのものだったんじゃないか?




はじめは、「みんなで未来を描けたらいいなあ・・・みんなの想いが形になって、もっとみんなが仕事を“自分のものなんだ!”と感じられたらいいなあ、」と思って、アクティブライブを企画していました。


でも、アクティブライブを実施した後に生まれてきたのは、ちょっと違う感情。

こんな感情が生まれてきたのは、自分でも意外で、驚きでした。




たくさんの人が生きているこの世の中、なるべくたくさんの人の意見を反映した「政策」や「決まり事」や「常識」というものが大切になっていると思います。


・・・・でも、多数派ではない、みんなと違う異質な意見の中にも、大事なものが隠れてるのかも?



わかりやすくてパワフルな言葉、感情豊かで力強い言い方、なおかつ、それが正論として多くの人の心に響いたとき、それが社会の流れを作っていくんだろうと思っています。


・・・・でも、いろんな道が、いろんな流れがあってもいいんじゃないか?




かつて炭鉱夫たちは、カナリアをとても大切にしていたようです。


どこに、どんなカナリアがいるか、私にはちゃんとわかってないのでしょうが・・

これまで、カナリアを見殺しにしてしまったのかも・・・という後悔も、心の底にずっとありますし。

もっと広い視野をもって、いろんなものを大事にできる自分になりたいですね。

とは言いつつ、それって結構むずかしいなあ〜



まあ、「坑道のカナリア」なんて動物虐待やし、あんまり良い例えじゃなかったですかね(苦笑)


正直な、感想でした。




アクティブライブの開催にお力添えいただいた全社員、お一人お一人に感謝です。

本当にありがとうございました。

一歩一歩、良い方向に進んでいけるように頑張ります。

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