心意気実践チームのいとうです。
嚥下障害等があるてんかんの訪問利用者様の心意気サポートです。
誤嚥のリスクを回避するための完全側臥位での食事介助となります。
そのための良肢位を確保するための姿勢補助具を作成して、再フィッティングです。


お風呂マットをカットし重ねて貼り合わせて使用してもらっていました。
しかし上部体幹、上肢帯の筋緊張亢進のために側臥位での良肢位保持が困難となりました。
このため詳しく介助者の方から食事介助の際の利用状況を確認したところ、重ね合わせていた姿勢補助具がくの字に曲がってしまい、食事介助がしにくい状況になっているとのことでした。
そこで今回の心意気サポートでは、お風呂マットの間に補強用の段ボールを挟み入れた試作品を再フィッティングさせていただきました。
いくつかの使用上の留意点も確認しました。
このような補装具や自助具、福祉用具のフィッティングでは、デザイン思考のプロセスがとても役立つと考えています。
利用者様、介助者の生活課題への思いや困難に共感し、生活課題を捉え直して、疾患・障害特性に基づきアイディアをできるだけたくさん創造して、試作品やプロトタイプを手早く作って(デモ品もあり)、それを使ってもらい、フィッティング、検証し、さらに再試作、フィッティング…
という一連の流れです。
PDCAサイクルを素早く、かつ何度も回すイメージです。
利用者様の生活課題をクリアにするためには不可欠なサイクルではないでしょうか。
引き続き、担当ST玉木さん(吹田)と連携したサポートを続けます。
アクティブ心意気実践チームは、利用者さまの自立支援、重度化防止、QOL向上に資するご自分の価値やあり方を見い出すお手伝いを微力ながら出来ればと考えています。
その先にある”自分らしさ”を一緒に追求します。
心意気サポート、随時相談受付中です!