人材開発室の軽部、伊藤です。
新人研修プログラムzoom講義「ポジティブ・アプローチなど」
ストレングスモデルを元に、実現可能性のあるありたい姿(落としどころ)を利用者さまと対話の中から共有するポジティブ・アプローチ。
ROM制限や筋力低下などの不具合を問題と捉えて、そこを埋めていくことに注力するギャップ・アプローチ。
在宅・生活期リハビリテーションでは、ポジティブ・アプローチとギャップ・アプローチの行ったり来たりが不可欠です。

もちろん回復期リハでも必要ですが、関わる期間が圧倒的に長い在宅・生活期リハではより大切になるでしょう。
そもそもという問いかけで…
その都度、みなさんで考えていただき、自分の言葉で発信してもらいました。
物事や出来事に対する自分自身の見え方、捉え方、考え方ひとつで、その物事や出来事も良いように変わるし、悪いようにも変わる、その他にも…ということかと思います。
ポジティブ変換表を用いてのミニワーク。
事例を通してポジティブ・アプローチをみていきます。
どんなふうにするのか?ミニワーク。
みなさん各々の意見をしっかりと話してくれました。
ストレングスモデルとポジティブ・アプローチを元にした料理リハビリテーションの経過。
ポジティブ・アプローチの弊害についてもみんなで考えてみました。
ここでも、みなさんネガティブな側面にも考えを向けることができていました。スゴい…
ポジティブ・アプローチに偏ってしまっていたわたしの過ちを、内省しながら事例を通して振り返りました。

利用者さまとご家族さまのストレングスを活かして、実現可能性のあるありたい姿を利用者さまご夫妻とご一緒に探索しました。
心身機能の向上、機能回復にも働きかけながら、短下肢装具の再製作や屋外歩行練習に加えて、立位での料理やスポーツなどの活動・参加にも積極的にこの6年の関わりで取り組みました。
でも少しがんばり過ぎだったように思いました。
ここ数ヶ月は屋外歩行練習に注力していて姿勢調整、ストレッチなどのケアをしていたにも関わらず、麻痺側下肢の痙性が強くなり、痛みが続いていました。
さらに振り返ると連続の屋外歩行距離とスピードにこだわり過ぎて、オーバーワークになりがちだったように思い起こされました。
利用者さまだけでなくご家族も、心身機能面の変化に加えて、加齢や家庭での役割などの変化も加わります。
その時々でやりたいことやありたい姿も変わっていくことでしょう。
だからこそポジティブ・アプローチとギャップ・アプローチの行ったり来たりを利用者さまとご家族と一緒に行ない、すり合わせをする必要があるとあらためて考えました。

今は、利用者さまとご家族が"ありたい姿"をもう一度描き直す協働作業の最中です。
プログラム内容の見直して試行中です。
▼「続 男のゴルフ道」より↓
次回以降では、今回はお話しできなかったエンパワメント・アプローチやナラティブ・アプローチ、クライアント・センタード・アプローチなどについても、話題提供しながらみなさんと学びを深めます。
参考)

今回もみなさん参加と自身の考えを言葉にしての発信ありがとうございます。
当日参加できなかった方々には、録画資料を閲覧できるように録画URL、YouTubeの動画URLを各事業所メールへの送付に加えて、Googleドライブでの共有も始めました。
ともに社外秘、限定公開のため取り扱いには留意していただきご活用ください。
When one person teaches.
Two person learn.
"独りが教えると、両方学ぶ"
教える人が学ぶ姿勢を見せ続けることで一緒に変われる。
教える側が学び、ともに成長するという関係性へ。
"よき臨床から、よき教育と研究が生まれる"
"よき研究から、よき臨床や教育も生まれる"