2021年06月02日

学生さんとオンライン失語症対話会


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518〜21日の4日間、

大阪医療福祉専門学校の言語聴覚士学科の学生さんと、

失語症の利用者様とで、

オンライン失語症対話会を行いました。


学校の先生より、緊急事態宣言の延長で実習が中止になり、

ぜひ、オンラインでとご要望がありました。


失語症の利用者様たちも、

活動・参加の場が減っていたので、お受けする事になりました。




1日目:S

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失語症の方との会話になれておらず、

学生さんからの会話が止まってしまうと、

S様自ら話を振る場面もあり、

いつも以上に言葉の力を発揮されていました。


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また、学生さんがコロナの影響で学校や実習に行けていない事を知って、

「大丈夫なの?」と心配する場面も!

学生さんとても喜んでおられたようで、

後日学校の先生より学生さんが

「気にかけてくれて泣きそうになった」と話していたとお聞きしました。



2日目・4日目:森様

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他の利用者様が緊張していたり、当日の様子を気にかけたりしていた中、

森さんはどっしり構えていました。経験が違います!


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「化野念仏寺(あだのねんぶつじ)」「サニーレタス」etc…

京都のお寺の名前、物の名前、人の名前など、

普段の会話の中ではなかなか出づらい名前もどんどん出ていました。

やはり、学生さんの前に立つとスイッチが入るようです。



3日目:K

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訪問すると、発症当時の日記や、伝えたい言語症状について

まとめた紙を準備してくださっていました!


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途中言葉が出ず「何て言うんやろう」と言いつつも、

話は尽きず、お話は盛り上がりっぱなしでした。

趣味のカラオケのこと、家のこと、

そして紙にまとめていた伝えたかったこと。


終了後「また機会あればお願いします。」とお伝えすると

「今日話した子達とまた会えるの?」とおっしゃっていました。

本当に時間さえあればもっとたくさんのお話ができたはず・・・

また機会がいただけたら嬉しいと思うばかりです。




コロナ禍においても、利用者様に活動・参加の機会が生まれ、

オンラインという形で交流の場をいただくことができ、

みなさん大変喜んでおられました。


学生さんとの交流だからこそ出てくる生き生きとした言葉に、

横で見ていて驚かされました。

今回の交流が、利用者様にとって、

新たなリハビリの機会になったのではないかと思います。


またこのような活動ができたらと思います。

posted by Active at 14:15| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

マンスリー報告。ともに行なう家事(調理・買い物)


ともに行う訪問介護事業所の介護福祉士・作業療法士・調理師いとうです。


身体介護の見守り的援助"共に行なう家事"です。
リハビリテーション・ケア研究大会2019金沢
での報告はこちら↓

右手首骨折による手指の拘縮と古い既往歴として頭部外傷による記憶障害などの高次脳機能障害も残存されています。


1週目はジャーマンポテト。

冷蔵庫の中に一つだけ残っていたじゃがいもを使いました。
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冷蔵庫の中に賞味期限の近い木綿豆腐を見つけたので麻婆豆腐に。
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2週目は煮卵。
賞味期限の近い生卵がたくさんありました。
湯がいて…
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2人で卵の皮むき。
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特製ダレに漬け込みます。
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チンゲン菜とウィンナーのオイスターソース炒め。
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3週目はチゲ鍋。
賞味期限が近くなってきた木綿豆腐を使いました。
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4週目はあったかい蕎麦。
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エリンギを蕎麦出汁に加えて。

チンゲン菜炒めを蕎麦にのせて食べます。
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利用者さま、濃口醤油の買い物を忘れずにできておられました。

スーパーに行くと、
「何か買うモノが無かったかなァ…」
と、頭の中に思いをめぐらせることができるようになっておられます。

そして、買い物を思い出して、自ら買って来ることができるにようになっておられます。

"ともに行う料理"をするなかで、つぎの買い物で買うモノが思いついた時に、
「次にスーパー行った時にもし覚えていたら買って来てくださいね」
と、やんわりと口頭で依頼しています。

「メモしたのも忘れるから」
と、利用者さまがメモを嫌がるのでメモには一切残しません。

それでも、買うモノを思い出して買うことが出来つつあります。スゴい…



ともに行う訪問介護事業所は、なめだリハビリテーションクリニックの訪問リハビリテーションや他訪問介護事業所と連携し、身体介護による見守り的援助"ともに行う"で利用者様の重度化予防、QOL向上、自立生活支援をサポートします。