2021年06月28日

マンスリー報告 ともに行う家事(調理・買い物)


ともに行う訪問介護事業所の介護福祉士・作業療法士・調理師いとうです。


身体介護の見守り的援助"共に行なう家事"です。
リハビリテーション・ケア研究大会2019金沢
での報告はこちら↓

右手首骨折による手指の拘縮と古い既往歴として頭部外傷による記憶障害などの高次脳機能障害も残存されています。

身体介護の見守り的援助"共に行なう家事"では、訪問リハビリテーションと連携し、安全に包丁使用しての料理や肉類や野菜などの生鮮食料品の買い物、賞味期限の管理、小分け冷凍保管などをサポートしています。


今月もあり合わせの材料で旨いもんを作りました。

1週目!
白菜とウインナーの酒蒸し
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大根とツナの炒め物
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2週目!
ブロッコリーとウインナー炒め
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3週目は腰痛のためお休み

4週目!
肉類の買い物の見守り的援助後に煮卵づくり。

この日に買ってきた鶏の胸肉をカットしてからラップで小分け冷凍保管にします。
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後日の親子丼や炒め物に。


煮卵の黄金比率の自家製タレをつくります。
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ゆで卵の皮むき。
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ゆで卵を自家製タレに漬け込みます。
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先月も煮卵作りました。

とても美味しかったそうで、その後に2回ゆで卵を残ったタレに漬け込んだそうです。

「でもねェ…タレをどうやって作ってたのかをどうしても思い出せなくてさァ…」
と、利用者さまが話してくれました。

冷蔵庫にタレの黄金比率レシピを赤ペンで書いて掲示してみました。

「いいねェ」
と、嬉しそうな表情の利用者さまでした。

利用開始当初からメモするのをとても嫌っておられ、メモも書いたのをすぐに忘れるくらいです。

なので、こちらからメモを書くことを記憶の代償手段として提案したことがこれまで一度もありません。

今回初めてレシピのメモを書いて冷蔵庫に掲示させていただきました。

そんな利用者さまの唯一の記憶の代償手段は、ケータイのスケジュール帳でした。

「一度書いてみようと思ってさ」
と、最近はご自分でカレンダーに月のスケジュールを自ら書き込んでおられます。

買い物の際には、陳列棚にあるトイレットペーパーを見て、補充の購入を思い出すことができておられました。

生活場面の中で自立生活支援に関わらせていただくと、記憶障害へのリハビリテーションに直接的につながることがたくさん確認することができます。

そして、人の"美味しい''から始まる意欲、動機、モチベーションは、人の行動の大きな源泉になるなぁ…とあらためて思います。
▼「考える食」↓

来月には利用者さまご自身で黄金比率のレシピメモを見ながら、煮卵の自家製タレを作って、ゆで卵を漬け込むことができていそうな気がしています。


追記)
☆自家製タレの黄金比率
醤油大さじ4、水大さじ3、みりん大さじ2、砂糖大さじ1(卵6個分)
☆ゆで卵は沸騰した湯に7分
ぜひお試しを!


ともに行う訪問介護事業所は、なめだリハビリテーションクリニックの訪問リハビリテーションや他訪問介護事業所と連携し、身体介護による見守り的援助"ともに行う"で利用者様の重度化予防、QOL向上、自立生活支援をサポートします。

出張寄せ植え・テラリウム。〜四年越し編、その後の経過〜


心意気実践チームのOTいとうです。

左片麻痺の利用者さまへの訪問看護リハで、利用者さまの発症前の趣味だったプリザーブドフラワーアレンジメントではありませんが、それに少し近しいテラリウムに2年半ほど前にチャレンジしました。

多趣味だった利用者さまの趣味活動の支援、働きかけは、6年前の利用開始当初より進めてきました。

テラリウムにチャレンジできたのは利用開始から4年越しのことでした。

▼2018年12月18日のブログより↓

今も元気に育っています。
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訪問時に週1回の水やりを一緒に行なっています。

「かわいいわ〜」

と、利用者さまはいつもアイビーやフィカスプミラなどの成長を、我が子を見守るかのように楽しみにしておられます。

園芸療法のチカラを感じずにはいられません。

まだ、次のテラリウム制作までには至っていませんが、6年近く続けている屋外歩行練習の合間に新作の制作に向けた働きかけを続けていきます。



アクティブ心意気実践チームは、利用者さまの自立支援、重度化防止、QOL向上に資するご自分の価値やあり方を見い出すお手伝いを微力ながら出来ればと考えています。
その先にある”自分らしさ”を一緒に追求します。
posted by Active at 12:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 心意気実践チーム