心意気実践チーム・人材開発室のいとうです。
この日の午後は奈良県は王寺町にある白鳳短大OT専攻科のみなさんと就労支援について学ばせていただきました。
OT専攻科のみなさんと。
今年4月に作業療法士国家資格を取得したみなさんです。
講義のねらいを、
◉障がい者の就労支援について、幅広く具体的な実践や法制度等を学ぶこと
◉これからの作業療法場面での応用に向けた視点を拡げるワークショップで、当事者意識を持ってもらい、自分ごと化し、自分たちで就労支援事業所の起業プランを考えること
としました。
はじめに、人にとって働くことの大切さと就労支援の重要性を知ってもらうための話題提供をしました。
「人はなぜ働くのか?」
社会レベルのQOLからの視点。
「リハビリテーションの究極の目的は職業を持つこと」
職業復帰は医療職、リハ職だけで得られる帰結ではない。
よく心技体と言いますが、就労支援では"技"のところを"人間関係"と置き換えてみるといいかもしれません。
関連の法制度など。
勤務している地域の障害者就業・生活支援センターさん、障害者職業センターさんとの連携は心強いです。
就労支援、職業リハビリテーションは他機関との連携が不可欠です。
ワークショップにて、
「もし家族が病気、障害を負ったら」をみんなで考えました。
みなさん個人ワークの時間はどっぷりと自分で考えてくれていました。
グループ内の個々の意見や提案をシェアする時間は、真剣に意見交換するグループや拍手など笑い声でワイワイとするグループもあり、様々です。

メリハリが効いていてとても良い雰囲気の学びの場になりました。
臨床実習を来週に控えており、感染防止策による実習前の自宅待機期間のため、オンラインでの講義参加をする学生さんも3名いました。
画面越しから熱心でしっかりとした意見交換をしてくれていました。その姿勢に感心しました!
こういう状況なのでオンラインにも慣れるしかありません。みんなたくましい!
就労事例についてもお話ししました。
▼「患者からパートナーへ」↓
▼「トークライブのお仕事」↓
▼「リワーク支援」↓
▼「傾聴ボランティアから復職へ」↓
もう一つのワークショップでは、
「自分たちでつくる就労支援事業所」と題し、 簡単なビジネスプランシートの作成をしてもらいました。
短時間の中でどれだけ意見が出てくるか少し心配していましたが、どんどんとワークシートを埋めていくみなさんでした。
嬉しい誤算。
グループ発表の様子です。
様々な視点がありハッとさせられ、何かしらコメントしたくなる報告ばかりでした。
さすがは専攻科のみなさんです。
自分の意見をハッキリと話すことができていて、みんなとても頼もしく感じました!
2019年に弊社の就労支援カフェオーディナリーでのランチトークライブ講義&交流会以来の2年ぶりに会う方が多かったそうです。
みなさん大人になり、キレイになってカッコよくなっていました!
今回の講義では10数年ぶりに就労支援についてのお話しする機会をいただき、あらためて就労支援や職業リハビリテーションに関する法律や制度、福祉サービスの変遷もまとめ直すことができました。
働くことを支援することにおいて、変わったコトと変わらないコトがあることを知る良い機会になりました。
一方通行で独りよがりな講義をするより、できるだけみなさんに当事者意識をもってもらい、自分自身に問いを立てて、それをまずは自分で考えてみて、さらにみんなで考えを深めるというながれで双方向かつ社会構成主義的な講義にしたいと思って準備してきました。
学びの良い機会をいただき、OT専攻科学生のみなさん、白鳳短大さん、ありがとうございます。
みなさんのご活躍を祈念します!
追記)
近日中に完成、公式YouTubeチャンネルにて公開予定です。
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