どうも。
泉北のむろのぞのです。
今月の本はこれ。
読書は1冊のノートにまとめなさい
100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング
●「読みっぱなしは読んでないのと一緒」
頭に残らない読書ではダメ
読書ノートは敷居が高め(と感じてしまう…)
読書ノートを作ろうにもそもそも実用的なマニュアルがない
本書は極めてアナログの読書術
知的生産の技術は自分にとって「使いこなせる方法」でなければ続かない
本の冒頭、著者の奥野さんはそう話しています。
私はまだまだうまくできていませんが、本を読み終えたら必ず読書ノートに感想や大切だと感じたポイントを書き残すようにしています。
今年から毎月アップを目標に実施しているこの読書感想ブログもその延長線上の作業です。
なぜそんな面倒くさいことをするのか。
やはり奥野さんがおっしゃっているように私も「読みっぱなしは読んでないのと一緒」と感じてしまっているからだと思います。
リハビリや介護の専門書を読んでいるときも「ふんふん。なるほど」とわかったような『気』になっていることが多く、実際の現場で全く活かせていないことが何度もありました。
読書ノートや読書感想ブログのような取り組みをして以降、読み終えた本にどんなことが書いてあったかが、ササッと読み返すだけですぐに思い出せるようになりました。
また、本で学んだことを少しずつですが実生活(仕事など)に落とし込めるようにもなりました。
本書はまだまだ読書ノート初心者の私でもわかりやすいと感じた一冊となっています。
とてもあっさりした内容なのですぐ読み終えると思います。
●読書ノートは「ひと言」でいい
「自分にとって」重要な内容(本の引用)
そこで発生した「自分の考え」(本の感想)
・なぜ読書ノートでインストールできるのか
作者の文章を写すと自分の考えもよくわきだすような感覚を覚える
要は読書を自分にとっての「重要箇所を抽出する作業」にしてしまう
・ねぎま式読書ノートの作り方
ペンでチェックしておいた箇所のうち、もう一度読んでも「おぉ」と思うところを抜き書きし、コメントをつけておく
→「ねぎま式読書ノート」
引用するときは自分の言葉、著者の言葉の区別は明確にしておく
「ねぎま式読書ノート」は脈略なくポンポン飛ぶ人間の思考に合わせた方法
感想は「すごい!」「えー!」とかでもいい
・抜き書きで進む咀嚼
抜き書きは手間がかかる。ただその効果として記憶への定着を助けてくれる
要約じゃダメ?→要約は難しく、抜き書きよりずっと頭を使うのでやめておいたほうがいい
・象徴的一文を探す
抜き書きする所は「なるほど」ではなく、「言われてみればそうだ」という箇所にすべき
読んでいて「そうそう」「わかるわかる」というのは気持ちいいけど新しい発見にはならない
自分の考えが覆された、認識が揺さぶられた箇所がもっとも抜き書きのしがいのあるところ
・本からオリジナルの思考を得る
いまの自分の言葉を書いておくことが大事
なぜその分を抜き書きしたのか
著者と自分の言葉を並列に並べることでギャップを感じることが大事
考えを再現可能な形にして保存しておく
感想を書くことは本を触媒に自分の考えを作り出すための装置
・読書ノートが自分を作る
重要なのは本自体より「読書体験」
読書ノートは「一言」でいい、という内容には大変救われました。
本書にもあるようにこれまでの私は『要約』をしようとし過ぎていたためになかなか進まない状況が続いていました。
確かに抜き書きはとても手間で時間がかかります。
ただ、面白いと感じた本文をそのまま抜き書きし、そのあとに自分の感想を書くことで頭の中が整理されるので個人的には合っている方法だと感じました。
そして感想を書く際、そのときの感情も合わせて書くことでより記憶の定着にも役立ってくれます。
次の項目では読書ノート作成をより効率的に遂行するためのお助けアイテム的な内容紹介になっています。
●インストール「グッズ」
1、携帯に便利なテープ糊
コクヨの『ドットライナー』
図や写真などは書き残すよりもコピーして貼り付ける方がはるかに楽!
以前までは○イソ―などの100均のものを使用していましたが、コクヨのテープ糊にしてからとっても貼り付け作業のストレスが減りました
2、本を開けた状態で固定する道具
プラムネットの『ブッククリップ』
本が閉じないよう手でおさえておくのって意外とシンドイんですよね。。。
これを使いだしてからは片手だけ(こだわる人はこれを二つ使うらしいです)で本が固定できるのでストレス激減しました
3、手放せなくなる書見台
エレコムの『ブックスタンド』
これは読書ノート作成中や専門書などの大きく分厚い本を読むときにとても重宝するものだと思います。
机の上に本を置き、そのつど本を見開きながらノートやPC作業を行うとわかるのですが、目線(首)をあちこち変えなければいけないため、読書ノート(読書感想ブログ)作業への注意が途切れ途切れになってしまいます。
これを使うようになってから目線(首)を動かす回数がぐんと減り、疲れにくくなりました。
以上です。
この本を通してこれまでよりも読書ノート作成がより簡易的にできるようになった気がします。
そして改めて本一冊読む、と言っても実際はその中の数十ページしか印象に残っていないんだなぁと感じました。
それが良いかどうかはわかりませんが、一つ言えることは『無理して読了を目指さなくてもいい』と思えるようになりました。
世の中には数えきれないほどの本があり、人生で読める本の数なんか数%にも満たないです。
またそこから自分の人生が変わるくらいの良書に出会える確率なんて考えたら一冊一冊丁寧に読む続けることにこだわるのは少しもったいない気がします。
そういったこともあり、この本は私の読書に対する気持ちをとても軽くさせてくれた本でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。