2022年01月20日

失語症者の描画能力

御嶽海関、大事な場所で91敗と好成績。

このまま進んで、照ノ富士関に勝って、優勝してほしい、私の願望です。

ST水野です。



失語症の利用者さん宅に訪問したときのこと。



利用者さんの住むマンションの二軒隣、空き地だった場所に大きな鉄筋の建物が建設中。
「何ができるか知っていますか?」

利用者さんはおおっとうなずき、言おうとしたけど無理でした。

書いてみます?と紙とペンを渡すと、ペンを握ったまま首をひねって止まってしまいました。


「字で難しいなら絵で描いてみます?」利用者さんに言いました。

そこで、絵を描いてみたらと提案。

そのとき描いてくださったのは


〇がふたつとそれをつなぐ線に…。(画像がなくてすみません)

「あっ、自転車?自転車屋さんですか?」

利用者さんは、そうや!とうなずきました。


非常にことばが出づらく、意図的に「おはよう」「ありがとう」がようやく安定して言えてきた方で、ことばで伝えられた経験はあまりありません。

このときは、伝わったのがわかってとてもうれしそうでした。


また別の利用者さんの話。

訪問するとご家族にある絵を見せられました。

メガネのようなものに左右を結ぶ線に…。(画像が無くてすみません)

先週から何かを買ってきてほしいとご家族に訴えていたがわからず、私が来るのを待っていたとのこと。



眼鏡のように見えましたが、眼鏡は複数お持ちで違うようでした。

顔の周辺をさわっておられ、眼鏡に関する何かであることはわかりました。

眼鏡拭き、眼鏡台も違うと。

眼鏡のストラップ?と思いつき、スマホで画像を見せました。

近いけどちょっと違う、感じの反応。

関連する商品が表示されたなかに、もしかして?がありました。
眼鏡を固定するベルトのようなもの、後頭部で留めるものです。

これですか?と利用者さんに見せると、そうそう!とパッと笑顔に。
当たりでした。


ご家族は「そういえば、元気な頃にこんな感じの使っていましたね、思い出しました」


後日、ご家族がその品を買ってきてくださり、利用者さんは愛用中です。




失語症の方が周囲の方に「言えないなら書いてみてよ」と言われるのはあるあるです。

失語症は「聴く(聴いて理解する)」「読む(読んで理解する)」「話す」」「書く」の全てが程度の差はあれ、難しくなります。

中には言えないけど書けるという方もいますが、ごく少数派。

字は無理だけど絵なら少し描ける方もいます。


どんな方法でも伝わることが大事ですよね。

利用者さんが持っておられるものを大切に活かしていけたらいいなあと思う、できごとでした。

posted by Active at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ST水野(松原)の日記