2022年05月18日

スマホでカラオケ

水野さん3.jpg

担当利用者さんおすすめの上本町ハイハイタウン「南海飯店」のやわらかい焼きそば。

やっと食べに行くことができました。

おいしかったです。

「あのな あれ いってきてん じてんしゃで」と失語症の利用者さんが話し始めました。

なぜか右手の指を2本立てています。

「どこに行ったんですか?」

「これや」

マイクを持つジェスチャーをされました。

「カラオケですか?」

「そうや」

「行ったんですね!お店やってました?」

「いや」

利用者さんは胸の前で両手の人さし指をクロスしました。

「こうやってな、聞いてみた」耳を突き出すような動きをされました。

「お店から音がするか聞いてみたんですか?」

「そう」

「で、聞こえなかったんですね」

「うん。これな」

利用者さんはまた指を2本立てました。

「何ですか?2?」

「これ 行ってん」

2回行ったんです?」

「そうや」

2回とも音が聞こえなかった」

「だから もう だめやな」

「お店、閉めてしまったんですかね」

「やろうな」

「残念ですね。さっき自転車と言われましたね?大丈夫でした?」

「まあまあ。踏切は あの…」

ハンドルを持ち前に出すジェスチャーをされました。

「踏切は押して通ったんですね」

「うん」


失語症の利用者さんは以前にもブログに書いたことがある方です。

http://active-nopsj.sblo.jp/article/175196392.html

http://active-nopsj.sblo.jp/article/185517520.html


スナックでカラオケをするのが好き、ママさんや他のお客さんと関われるこのスナックを居場所としていた方でした。

コロナ禍に入って、この2年間、カラオケに行けなくなり、自転車で外出することも全くなくなっていました。

その利用者さんがまたカラオケに行こうと思ったんだ!自転車で出かけようという気になったんだ!とうれしくなったのですが、お店はコロナの影響を免れなかったようです、本当に残念でなりません。



3ヵ月ほど前、利用者さんとカラオケの話をしていて、私のスマホでyoutubeのカラオケ動画をお見せしたことがありました。

利用者さんは目をキラキラさせて「これ いいやん。でも 俺は これやから」と自分のガラケーを見て、「家内に言ってみるわ」と言われていました。


2週間後の訪問では、利用者さんの願いかなってスマホに機種変更されていました。

そして、今週、訪問したときに見せて下さったのがこれ。


水野さん4.jpg


十八番にしていた10曲をご家族がリストにしてくださったとのこと。

「よかったですね!これでいつでもカラオケできますね」

「やけどな…」

聞くと、どうやら利用者さんはスマホのロックを解除して、youtubeにいくまでの操作が難しい様子。


「覚えたら簡単ですよ。またいっしょに練習しましょう」

「そやな」

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