利用者さんに「おかわかめ」を分けていただきました。
初めて聞く名前の植物だったのですが、「わかめ」という名だけあって、食べられる葉っぱだそうです。
ST水野です。
脳卒中後の新規利用者さん、常に貧乏ゆすりでイライラ、もうええやろ!が口ぐせ。とにかくしんどい、何もしたくない。担当 Nsと相談した裏目標。ST「拒否されない、関わり続ける」、Ns「仲良くなる」まずはここから。
8月20日に配信されたメルマガの編集後記の方の経過報告です。
開始して約2ヶ月が経過。
非常に落ち着かれました。
訪問開始時は端座位で待っておられたのでそのまま練習をしていましたが、車いすに座るようにしたところ、貧乏ゆすりは少し改善。
今月の2回の訪問では「もうええやろ!」と一度も言われていません。
時計を気にしてチラチラ見ることもなくなりました。
間違えたときなどに「ちゃうな!」と声を出して笑う様子も。
「ああ、どうも。こんちは」と迎え、練習が終わると頭を下げ「ありがとう」「さいなら」と送って下さいます。
裏目標の「拒否されない」はクリアできたように思います。
失語症を中心とした高次脳機能障害に対しての練習をしています。
@会話練習
A母音(身体リズム運動)+となえうた
B(宿題にむけた)読解練習
の流れができました。
@の会話練習では毎回少しずつ、長い長い自己紹介をしていただいている感じで、これまでの人生のこと、家族のこと、仕事のこと、趣味や生活のことなどを聞き取って、書き留めています。
問いの答えを何度も言い直しながら、伝えてくださるようになりました。
A母音ははじめから出しわけられました。
身体リズム運動は、左右の動きが得意で、前後の動きが苦手。
目を閉じ、集中して行なっている様子なので、現状あまり正確さは求めていません。
B聴理解に比べ、読解は浮動的。
またリハ病院では非利き手の左手で書くことを全くしていなかった、最初は鉛筆を持つことも嫌だったのが、字まではいかなくとも、線で結んだり、丸をつけたりはできてきました。
自分で確実にできるレベル設定ができれば、選択式の読解宿題が出せそうなところまで来ました。
予想外に早く軌道に乗りました。
ご家族に話をうかがうと、リハ病院では拒否が強く、練習らしい練習はほぼできていなかったのではないかということでした。
たしかにリハ病院からのサマリーには、利用者さんの状態は書かれていましたが、どんな練習をしてどんな変化があったかの情報がゼロでした。
突然の発症。
気づいたら病院にいて、コロナの影響でご家族と面会もできない。
利用者さんは大混乱で、おそらく家に帰りたくて仕方がなかったのではないでしょうか。
家での生活に戻り、精神的に安定されたことで、ようやくリハビリができる態勢になられたのだろうと感じます。
まだまだこれからよくなります。
「関わり続ける」の目標を胸に留め、少しずつ進めていきたいと思います。