2017年03月10日

2月度小野先生アドバイザリー業務 〜泉北編〜

先月は弊社アドバイザーのリハビリテーション認定医の小野先生によるアドバイザリー業務が泉北で行われました。
遅くなってしまいましたが、報告させて頂きます。

1ケース目の方は脊髄小脳変性症の利用者さまです。
失調症状や複視等のために1人では怖くて外出できない、うまく話せないとのことです。

担当は2年目のST中村さん。
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小野先生は利用者さまのお話しを生活目線で引き出されていました。

担当STの中村です。
担当して間もないため、言語療法の方向性に悩んでいた所、貴重な機会を頂きました。
ご本人様も現在困っている事を小野先生に伝えておられ、また、助言も頂きました。

とても明るく穏やかな方で訓練中笑顔が絶えないです。
そして意欲的で「ここもうちょっとやね…」とストイックに取り組まれてる様子が印象的です。

しかし、とても周りに気を使う反面、一歩自分から踏み出す事に抵抗があられ疾患に対して不安も強く感じておられます。
今後はメンタル面のケアとともに他職種・御家族と連携を図り、今回助言頂いた事を活かして機能維持向上を目指していきたいと思います。

2ケース目の方は進行性核上性麻痺の利用者さまです。
下方の視野障害や失調症状等で自宅内での転倒を繰り返しておられます。
担当はOT室之園さんとST新家谷さん。
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アドバイザーの小野先生もご一緒に、玄関から屋外に出るための、最難関となる急勾配の階段を前方からの介助で降ります。

担当OTの室之園です。
同居しているお姉さんから階段の昇り降りの介助について質問がありました。
この方は後方へのふらつきが多いので、お姉さんは後ろに倒れないよう、後ろから介助しているそうです。

しかし、万が一前へバランスを崩してしまうと、後ろからでは支えきれない可能性があります。
そういったリスクもお伝えしながら前方からの介助を提案させて頂きました。
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階段を降りると屋外へ。現在この方は週2回デイサービスに通っており、自宅から外までの移動はデイスタッフの介助で行っております。本人もデイの活動を楽しみにされているので、階段の昇り降りが「できる」「できない」でこの方の生活範囲は大きく変わってしまいます。その為、階段の昇り降り練習は必ず実施しています。
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また急勾配の階段を登って部屋へ戻ります。
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ベッド周りの動線を確認します。ベッドや手すり(ベストポジションバー)は今年に入ってから導入しました。以前は本人の拒否もあり、なかなか受け入れが進みませんでした。しかし、転倒頻度が高くなってきたこともあり、ご家族、CMさんとも相談した結果、ようやく受け入れて下さりました。
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事務所に戻って2ケースの振り返りです。2ケース目の方の振り返りでは進行性疾患である為、現在が一番良い状態であることを教えて頂きました。予後予測を立て、今から準備しておくべきこと(環境設定やご家族への情報提供など)を多職種で連携を図っておく必要があると学びました。また、階段の介助でも話しましたが、今後はご家族への介助指導も必要であると指導頂きました。
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全体講座は、
「小児麻痺について」小児の方の依頼は少ない為、なかなか実際に関わらせて頂く機会は少ないですが、中枢性疾患という意味では成人の脳卒中やパーキンソン病の方などはよく担当させて頂いております。学生時代に脳卒中の方に多く見られる無意識的な身体症状は私たちが幼い頃、「原始反射」として出現していたものである、といった授業を思い出しました。
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最後に先生から「空(から)の鳥かご」という話をお聞きしました。
この世の中で自分のしたい事、やりたい事ばかりできていう人はほんの一握りです。(ちなみに先生もリハビリテーション医になりたくて、なった訳ではないと話しておられました)

「空(から)の鳥かご」すなわち鳥を入れるかごです。
鳥かごの中に鳥がいなければ周りから「どうして鳥はいないのですか?」「何故飼わないのですか?」と言われると思います。

そんなやり取りを続けている内にとうとう鳥を飼うことにしたという話です。
飼ってみれば鳥に興味関心を持ったり、愛着が湧いてきます。私たちの世界でも同じ様なことが言えます。

つまり、「これは自分のやりたい仕事じゃない」「こんな事興味ない」と初めから『鳥かご』を置こうとしないのではなく、とりあえず心の中に『空(から)の鳥かご』を置いておく。

そうしていると自然と周りから「鳥(現在関心のない仕事や興味のない事)を飼わないの?」など言われるようになり、気付いたら鳥(関心のない仕事や興味のない事)を飼う(興味関心のなかった物事に取り組む)ことになるのではないかというお話でした。

とてもシンプルですが奥が深い話だなと感じました。
少し幸せな気分になりました。

日頃から興味関心の幅を拡げておき、人生の先輩方を相手にすることが多い私たちの仕事には大切な心構えと思いました。

以上です。
最後までお読み頂きありがとうございました。

吹田・泉北・堺事業所:伊藤、室之園、中村
posted by Active at 18:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 泉北日記
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