2018年03月20日

キャリアインタビュー 2018年4月号 「育児・家事と仕事の両立に取り組み中」PT内山いずみさん


「働くママ・女性は増えている」    


○18歳未満の子どもがいる人のうち、仕事をしている人の割合が68.1%(厚労省2015年国民生活調査より)

2015年度に結婚した夫婦の就業状態では共働きが73.8%、夫が働く専業主婦世帯は17.7%(厚労省2018年人口動態職業・産業別統計より)

2015年度に第1子を出産した母親の45.8%が仕事を持っていた。(同上より)

厚労省は仕事を続けながら出産する母親は今後も増えるとみており、保育の受け皿の拡充が急務となっています。その一方で働くママ・女性を支える企業側の理解や配慮だけでなく、働くママ・女性側の仕事の際の心掛けや意識もクローズアップされています。



社内メールマガジン〜アクティブ流〜20184月号のキャリアインタビューでは、育児・家事と仕事の両立に取り組み真っ只中のPT内山いずみさん(12年目、入職年月:201310月、所属:吹田)からお話をうかがいました。



1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯

中学生の時に、課外活動で老人ホームを訪ねたこと。寝たきりのご老人に出会い、「この人たちに自分ができることがあるのだろうか?」と思ったことからリハビリテーションへの興味が沸いて理学療法士の道に進みました。


2.今の仕事、働き方

帰宅が遅くなることが多く不規則な労働形態の夫との共働きです。3歳の息子の保育園への送り迎え等の育児と家事を両立させるために、週5日の時短勤務で訪問、デイサービス0.5日で働いています。子供を授かった時は所属長の軽部さんの計らいで(デイ開設当初かつ職員も新卒者ばかりだったこともあり)、産休前(妊娠9か月目)までデイサービスのみの勤務で働かせていただきました。


3.仕事での苦労

在宅での生活、闘病が長くなると利用者さまのリハビリテーションへの意欲が乏しくなったり目標が曖昧になりやすいこと。


4.仕事の魅力

「痛みがなくなった」「肩が上がるようになった」等と利用者さまに喜ばれること。一緒に悩みを共有し解決を目指すことができること。


5.仕事をしていくうえで大切にしていること、心がけていること

利用者さまの思いを大切にすること。専門職としてアドバイスさせて頂くこともありますが、一方的になりすぎないように気をつけています。


6.産休からの仕事復帰に際して1番気がかりだったこと、気になっていたことは?

子どもを保育園に預けると風邪など体調を崩すことが多いと聞いていました。実家など頼れる親族も近隣にいなかったので、私が仕事を休むことで、職場や利用者さまにご迷惑をかけてしまうことが気がかりでした。


7.仕事と育児・家事の両立を頑張れる1番の原動力は?

3歳になる息子が元気に遊んでいる姿をみていると、私も頑張ろうと思えます。


8.育児・家庭と仕事の両立の秘訣は?

家族と職場の方の理解と協力なしでは行えません。本当にたくさんの人にいつも助けてもらい、感謝しています。育児・家事、仕事どれもやりたいことはたくさんあって、できないことにストレスをかんじることもありますが「まあいいか」と自分を許すことも必要なことと思っています。


理学療法士 内山 いずみさん 略歴

回復期リハ病院→通所リハビリテーション→他の訪問看護ステーション→アクティブ吹田(1年6か月間の産休・育休後に訪問の現場復帰。復帰から約2年経過、現在に至る)

見た目のとおりの穏やかで優しさ溢れる親身な関わりで、地域の利用者さまやご家族さま、ケアマネジャーさんから安定した評価を博す頼れるベテラン生活期・在宅PT



〜キャリアインタビューを終えて…PT内山さん(吹田)からひとこと〜

「復帰当初は子供の体調不良で急なお休みを頂くことも多かったですが、病児保育を利用するなどして乗り切っています。」

「育児・家事ではできないことが多くて、そればかりにとらわれると全てが嫌になってしまうんです。。。人によって優先順位や価値観も違うと思いますが、自分ができる限度を知るということも大切なことのように思います。」

「今回のキャリアインタビューは自分を見つめ直す良いきっかけになりました。初心を思い出し頑張ります。」





■キャリアインタビュー記事編集担当より■


自身も出産、育児を経験した経済学者の国安祥子さんは、働く女性側は「うちの会社や上司は子育て中の社員への理解が足りない」と不満を抱き、企業側は「女性は子供を産むと仕事のパフォーマンスが下がる」と嘆きます。このすれ違いはお互いのミスコミュニケーションが生じているためと指摘しています。

また経営側からは時短勤務はデメリットが大きいとしています。育児中だからという理由で“負担の少ない業務にしてあげよう”と上司側が“過剰に”配慮すれば女性社員はやりがいを感じにくく意欲を失ってしまい、そこで成長が止まってしまいます。安易に時短勤務などで配慮しすぎても成長機会を奪うことになり、配慮が不足していてもお互いの不満が募ってしまう。だからこそ、数年後に挑戦的な業務を担えるように細々とでもいいから挑戦的な業務をやっておくことが大事としています。

加えてミスコミュニケーション、すれ違いをなくす働く女性側の具体的な行動として、組織目線を踏まえて自分のモチベーションを上司に伝えることとしている。

「自分はこんな形で組織に貢献したいけど、こういう制約がある。だからここだけ配慮してもらえれば、もっといろんなことができるようになります。」

と上司にしっかり伝えることで、

「じゃあこれはぜひやってほしい。その制約は配慮します。」

と上司からの適切な配慮を得られやすいのではないか。

上司と会社側がどのように反応するか想像してコミュニケーションをとっていくことを心掛けるといいとしている。

そして何より働く女性側が仕事を能動的に主体的に取り組む意識を持つべきとも強調しています。(ハフポスト日本版201833日記事より)


 今回のキャリアインタビューと記事編集を通して、わたし自身の育児経験を振り返る良い機会を得ました。

   記事を書いている今も、うちの一番下の娘(4人姉兄)のウィルス感染により土曜日から緊急入院中です。月曜日の今日は、病院での付き添いと泊まり込みの合間に娘を抱っこしながら記事を書いています。わたしたちの世帯もやはり妻との共働き世帯です。娘は1週間も熱が下がらなかったため保育園へ登園出来ず(病児保育は予約いっぱい)、妻は仕事(パート勤務)を5日連続で休んで娘のお世話をしました。今日はわたしが職場のみなさんにご協力頂き、1日お休みを頂きました。そのおかげで前日の日曜日から病院に泊まり込みで娘の1日付き添いが可能になりました。病院の中かつ記事を書きながらではありますが娘と過ごせる時間を頂き、職場のみなさんの顔を思い起こして感謝しながらありがたく過ごしました。

   働くママ・女性(もちろんパパ・男性にも)にはそれぞれの家庭で様々な事情があるかと思います。それらを適切に配慮し、やりがいを持ちより良い仕事を実現してもらうためには、働く側と企業・上司側のお互いの質の高いコミュニケーションが必要と感じました。単なるコミュニケーションの量ではなく、働く側の個別的な状況や仕事への思い、モチベーションを適時に把握できる企業側の仕組み・体制の構築と上司側の日常からの心配りが、コミュニケーションの質の担保には不可欠と考えます。

   それと同時に働く側(男女問わず)も主体的・能動的に働くことに心掛け、日ごろから上司側に個別的な状況や仕事への思いを丁寧に発信していくことが重要と感じました。

   もちろんわたしの自宅でも妻自身のキャリア開発・自律について、日頃から話し合っているところです。


本国会でも働き方改革に関する議論が進んでいます。弊社でも前述のような仕組み・体制の構築や必要に応じた就業規則の見直し、働くママ・女性への配慮、働く側の多様性への対応等について、専門家を交えて協議しているところです。引き続き検討を進めていきますので職員の皆さまからもご意見いただければと思います。




キャリアインタビュー記事編集担当

人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎

posted by Active at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 人材開発室
この記事へのコメント
いとう先生
いつもお世話になります。
今回のテーマ、興味深く拝読させて頂きました。
私自身も沢山の方のサポートを受けて、仕事と子育てをさせてもらえました。
ある時期がくると、そこに介護も加わり八方塞がりな気持ちに追い込まれる事もありましたが、いつも誰かの手が差し伸べられてきたように思います。

子育ても介護も、経験してみないと理解を求めるのも難しいと思います。
アクティブさんが、利用者に親身になって下さるのは、職場のスタッフの方々も理解をし合いながら、職場環境作りをされているからなのだ、と今回の記事を読み、納得でした。

(お嬢様は、体調よくなられましたか?
行事の多い時期ですので、いとう先生もご家族の皆様もご自愛ください。)
Posted by みほこ at 2018年03月25日 08:27
みほこさん

いつもコメントありがとうございます。
職場づくりに関してずっと試行錯誤するしかないと思います。人に合わせて、時代の流れもみて、仕事のサイクルもまわしながら…
まだまだ勉強です〜
Posted by 心意気いとう at 2018年03月27日 17:39
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