2018年06月07日

キャリア・アンカー そのA


◆キャリア・アンカー◆ そのA

キャリア・アンカーとは、個人がキャリアを選択する際に、自分にとって最も大切で、これだけはどうしても犠牲にできないという価値観や欲求、動機、能力、自分の軸を指します。

アメリカ合衆国の組織心理学者、マサチューセッツ工科大学経営大学院、名誉教授エドガー・シャイン氏によって提唱されたキャリア理論の概念です。

船の“錨”(アンカー:Anchor)のように、職業人生の舵取りのよりどころとなるキャリア・アンカーは、生涯にわたってその人の重要な意思決定に影響を及ぼすとされています。

キャリア・アンカーを通して、わたしたち自身が"自分らしいキャリア形成(キャリア自律)"を図る営みを続けることは、それらが結果的に利用者さまへの理解を深めることにもなり、より良い関わりにつながるのではないかと考えています。


"職業は人生の背骨である"
ドイツの哲学者ニーチェの金言です。

この金言からも利用者さまが経験されてきた職業、キャリアに焦点を当てることで、利用者さまの"その人らしさ"や"人となり"に迫ることができそうです。

▼キャリア・アンカー その@はこちら↓


下記のシャインの三つの問いにも同じようなことが言えるのかもしれません。

まず自分自身に問い、利用者さまにもあててみて想像を膨らませてから、そして問うてみる。

利用者さまの"人となり"や"その人らしさ"への理解がより一層深まります。

自分自身の価値観や欲求、動機、能力、自分の軸を知ることは、同時に利用者さまの"その人らしさ"、"人となり"に迫ることなのかもしれません。


◆シャインの三つの問い◆

1.自分は何が得意か
→能力・才能についての自己イメージ、自分の能力や才能が生かせるか

2.自分はいったい何がやりたいのか
→動機・欲求についての自己イメージ、自分の動機・欲求に合っているか

3.どのようなことをやっている自分なら、意味を感じ、社会に役立っていると実感できるか
→意味・価値についての自己イメージ、自分の感じる意味・価値と適合しているか


これら三つの問いについて、神戸大学大学院経営学研究科教授で日本のキャリア研究の第一人者の金井壽宏教授によると…

○キャリアトランジション(仕事・人生の節目)にはぜひ問うべきハードル。

○それ以外の時は忘れていてもよい。

○眠る前に毎夜、これらの問いが気になりだしたら、それは節目をくぐりかけている証拠かもしれない。

とのことです。


みなさんも自分のキャリアを考える基盤となる"シャインの三つの問い"を節目節目に考えてみてはいかがでしょうか。

自分自身が日々の営みのなかで大切にしてきたことや自分らしさに気付けるかもしれません。


参考文献等)

〇キャリア・アンカー 自分のほんとうの価値を発見しよう エドガーH・シャイン著、金井壽宏訳 白桃書房

〇働くひとのためのキャリアデザイン 金井壽宏著 PHP研究所

○allaboutより

○日本の人事部より


人材開発室 いとう
posted by Active at 12:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/183450707

この記事へのトラックバック