2018年06月20日

大正報告会【チャレンジ】

お疲れ様です、STの村上です。

平成30年度の大正事業所の研修は、『チャレンジ』
利用者さんと担当療法士の共同でチャレンジしたことを報告する研修です。

私は、CVAの後遺症により重度の口腔顔面失行を発症した利用者さんとの
関りを報告させて頂きます。

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NGチューブ(経鼻経管栄養)で栄養を確保されていましたが、『経口から栄養を確保できるように!』
を目標に関わりました。
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医療機関において、嚥下障害に対するリハビリは医師を中心としたチームで
マネジメントしていきます。様々な職種が関わります。

スライド3.JPG
在宅における嚥下障害に対するリハビリは、STによるマネジメントが
主になります。当然ですが、主治医には定期的に報告します。

今回、報告させて頂く利用者さんは医療機関では経口摂取は「楽しみレベル」
と判断された方でした。
その方が、どうのようにして経口摂取で栄養確保するかは、非常に難しかったです。

何故難しいのか、それは
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「口腔顔面失行が重度」があったことです。

失語の影響もありますが、概ね理解は良好だったので、こちらの指示入力は可能です。
しかし、口腔顔面失行の影響により大阪大開閉口、舌の送りこみが思うようにできないため
姿勢の調整、一口量の調整をした後、誤嚥のリスクも考えられるため
ST判断により、阪大学歯学部附属病院に相談しました。

2~3か月毎に阪大歯学部附属病院にてVE/VFを実施。
代償嚥下としてシリンジにチューブを装着し、口角に沿ってチューブを口腔内に入れて2~3mlずつ
注入するやり方を考案してもらい、それを直接嚥下訓練としてSTとご家族で行いました。

なかなか摂取量が増えず、これで大丈夫なのか?と不安になることがありましたが
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2017年の10月辺りから摂取量が増加したので、下記の経過のレジメにある
矢印の際にチャレンジしました。

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チャレンジとは
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利用者さんには
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栄養補助食品の味の感想を確認しながら実施

ついに2018年1月30日から栄養摂取を全て経口から行えました
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2月にはNGチューブも抜去しました。←受診に同席し立ち会えました

在宅のSTは様々な職種の役割をしなくてはいけず、大変だと思います。今回も栄養士の役割やCMのように歯科医師と主治医、家族とをつなぐ役割だったりと。
孤独に陥る気がしますが、相談できるSTや看護師がたくさんいます。
それらもあって勇気をだしてチャレンジすることでき、利用者の思いである目標を達成できました。

現在は屋外時の脱水予防をどうするのかなど課題はたくさんあり、
これからも関わっていきたいです。

報告は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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posted by Active at 11:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 大正(報告)
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