2019年01月21日

社内メルマガ アクティブ流 2月号 理学療法士 佃(つくだ)彰さん「利用者さんにとってリハビリテーションは趣味であり、エンターテインメント」前編

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「利用者さんにとってリハビリテーションは趣味であり、エンターテインメント」



これは今回インタビューさせていただいた佃さんの言葉です。


確かに佃さんの利用者さんに対する関わりを拝見していると、利用者さんも佃さんも本当に楽しそうなんです。


ただ、この楽しくリハビリする、というスタイルを実現するには様々な紆余曲折や葛藤があったそうです。


いつも笑顔で楽しく仕事に取り組んでいる人は、それと同じ分だけの辛さや苦労も経験していると思っています。


今回はその笑顔の裏に隠された一面も聞いてみました。

インタビューは予想以上に盛り上がってしまったので、今回は前編、後編の二回に分けて配信させていただけたらと思っています。






●今の仕事に至ったきっかけ、経緯は?



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病院勤務時代から健康体操や介助技術指導など地域の活動に興味を持っていました。


何とかそういった活動を仕事でできないかと思い、理学療法士会の活動として色んな所でPRをしていました。


そんな甲斐もあってか、地域の方から直接僕に依頼をくれたこともありました。


でも当時の僕はPTに成り立ての新人です。

地域活動となると病院の信用にも繋がります。

また年功序列制度が色濃く残っている病院だったこともあり、僕が頂いた依頼だったんですが、講師をするのはベテランの先輩PTでした。


他にも様々な病院の厳しいルールがあり、少しずつ病院でできることに限界を感じてきました。


でもまだまだできることはたくさんあるんじゃないかと思い、病院とは関係のない場所で健康体操や介助技術指導など地域の活動を始めていきました。


しばらくは自分の地域から離れた所で活動していましたが、徐々に自分が暮らしている地域で活(生)きるとはどういったことを指すのか。

それをもっと深く知りたいという思いから、地域リハビリテーションの分野で、そして自分が住む地域で働くことに決めました。






●仕事で苦労を感じることはありますか?



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一番苦労するのは書類業務です。

書類でのやり取りでしか連携を図れない人たちに対して、どういった文章にすれば伝わるか。

どんな表現にするとこちらの意向をくみ取ってくださるか、などいつも試行錯誤しています。


そういった部分に集中していると、何でもない部分をミスしてしまい、やり直しの作業に時間をとられてしまいます。


病院時代は院内に医師も看護師もソーシャルワーカーもいたので、直接会ってコミュニケーションをとることができていました。地域ではたくさんの職種の方が別々の場所にいるので、連携がとても難しいと感じています。






●仕事のどんなところに魅力、やりがいを感じる?



具体的に何が魅力かは正直わかりません。

まだまだ理想と現実のギャップが激しい発展途上のリハ・福祉業界ですが、もっと関わる全ての方たちが仕事としても、生活としても楽しく感じられるようになると思って活動しています。

それが実現できた時に初めて魅力を伝えられるような気がしています。


具体的には、いま介護エンタテイメント協会という団体に所属してて、そこの理事をやらせてもらってるんです。

その中に『リハレクバーバーズ』っていう、おばぁちゃんのカツラを被って色んな施設を周ってリハの要素を入れた動きを、レクリエーションを通して伝えていく活動をしています。


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『リハレクバーバーズ』の写真。興味のある方は是非佃さんまでご一報を!

利用者さんには普段の体の使い方や生活に繋がる楽な動き方を。

介護職の方々には介護ってこんなに楽しいんだ。

介助方法も人の動きを理解すれば、こんなに楽に介助することができるんだ、ということを伝えています。






●育児と仕事の両立について教えて下さい!



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仕事が終わるのが7時頃。

帰ってからの時間は目一杯子どもと遊ぶようにしています。

夜からの研修もありますが、家にいる時は必ず一緒に寝るようにしてます。

仕事が立て込んでいれば、朝早く起きてします。

そうやって仕事をセーブせず、子どもともたくさん関われるようにできているのは、家族、責任者の北山さん、同僚の皆さんの協力があるからです。

普通の会社ではこんな風にはできないと思っています。




●奥さんはそんな佃さんの活動に理解してくれてますか?



奥さんは初めの頃はなかなか自分の活動を理解してくれなかったですねぇ。

「遊んでるだけやん!」と言われた時もありましたよ。


活動の様子は前からSNSで発信してたんですけど、最近になって活動に対するコメントがどんどん増えてきたんです。

そうなってからは少しずつ理解してくれるようになりましたね。



●他にも意識して取り組んでいることはありますか?



夜からの研修や休日の活動がない時は家事、育児は奥さんにお願いせず、自分がやるようにしています。

そういったことをするようになったことも、奥さんが理解してくれるようになった理由の1つかなと思います。


でも毎回活動に参加できる訳ではないので、そこはしっかり奥さんと話し合って決めるようにしてます。

そうやって家庭と仕事のバランスをうまく保つようにしてます。

あとは活動自体、あくまで趣味なので、あまりそこに重きを置いてやるとしんどくなってしまう気がしています。

だからたとえ参加できなかったとしてもあまり深く考えずに切り替えるようにしています。






●今の仕事、働き方を教えて下さい!



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4.5日の訪問業務と0.5日のデイ業務。

不定期で依頼があれば、地域の介護施設へ介助指導、地域の集まりの場所で健康体操をさせてもらっています。


また新卒療法士のバイザー業務も自分にとっては大切な仕事の1つです。




●今の働き方で難しいと感じていることはありますか?



これからも訪問の現場を最優先していきたい気持ちはありますが、今の働き方ではなかなか新人療法士の方の顔が見えないので、具体的に指導や助言を伝えることができないのが辛いです。


また介助指導や健康体操なども、今の働き方では定期的に実施することは厳しいです。




●今の働き方に葛藤したり、不安を感じたりすることはありますか?



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訪問件数を少なくすれば、これらの活動を実現できるのかもしれないですが、もっとたくさんの利用者さんと関わりたい。

自分が勉強してきたことを一つでも多く、利用者さんに還元したい。

その気持ちが強いので働き方に対してとても葛藤しています。


また担当している利用者さんが入院になったり、卒業になったりして訪問枠が空いてしまうと、今でもその時間をどううまく活用したらいいんだろう、ととても不安になってしまいます。やっぱり常に動いていたいですねぇ。


時間が空いたのでデイに戻って新人指導に時間をあてようとしたこともありますが、そんな日に限って担当利用者さんが休んでいたり…。そうなるとせっかく空いた時間を有効に使えなくなるので、とても難しいなと感じます。




●自分が思う理想の働き方はありますか?


色んなことを考えずにただ理想だけを言えば、訪問を3日、デイを0.51日にして、残りの11.5日をいま趣味として行ってる地域活動(介助指導など)の時間にあてられるようになるのが一番かなと思ってます。


ただ仕事にする以上、地域活動にも結果が求められるようになります。

僕を本当に必要としてくれている方々が現時点でどれだけいるのか。

それに対してきちんと結果を出していけるのか。

そんなことを考えると、やっぱり今はまだ趣味として活動していた方がいいのかなぁと思ってしまいますねぇ…。






後編(3月号)に続く


■職員紹介

氏名:佃(つくだ)彰(あきら)

職種:理学療法士

経験年数:病院5年 訪問3年目

入職年月日:H2741


◆インタビュー及び記事編集担当

心意気実践チーム&泉北事業所:室之園

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