2019年02月07日

複数の居場所をもつ

2/10の日本大相撲トーナメントで、荒磯親方(元稀勢の里)が解説デビューらしいです。
録画予約しました。
ST水野です。


失語症の利用者さんは、病前からカラオケが趣味。
「しゃべる」ことは苦手でも「歌う」ことは得意です。
近所のカラオケスナックに1人出かけ、歌っています。

風邪で3週間ほどカラオケに行けなかったら、久しぶりのときに声が出なくて、歌詞にもついていけなくなっていて驚いたそうです。
そこから、毎週通い直して、今は「もうもどった」とのこと。
「やっぱり、つづけなあかんな」と言われていました。
練習のときにいい声が出せるのはカラオケの効果もあるかもしれません。

聞いていると、利用者さんがカラオケに行く目的は「歌う」こと以外にもあるようです。

ママさんとはよく話をする間柄。
自分は病後お酒をやめたのでコーラしか飲まないが、ママさんにビールをおごることもある。
ママさんはゆっくり話を聞いてくれるから話しやすい。

顔見知りの常連さんが何人かいて、行けば誰かは来ている。
体の調子がどうみたいな話をよくしている。
曲名が出ないときに、「次はあれ歌う?」と助けてくれる。

カラオケは「交流」の場でもあります。
いいお仲間をお持ちですよね。
病気の後も変わらない、いい関係を保っておられます。

利用者さんはことばの出づらさが強くあり、会話の流れが停滞してしまうこともたびたび。
当然、うまくしゃべれない自覚が十分にあります。
それでも、人の輪に飛び込んでいけるのは、本当に頼もしい。


実はこの利用者さん、家での会話がないことに悩んできました。
ご家族はみなさん働いていて、日中は一人。
私も長年訪問していますが、ご家族にお会いしたことはほとんどありません。

ことばが出ないときにご家族は「まってくれない」。
「いそがしい!はやくして!」という雰囲気が出ている。
邪魔にされているようで話しかけられなくなる。

ご家族に利用者さんとのコミュニケーション方法の書面をお渡しし、ゆっくり対応していただくようお願いしましたが、対応を変えていただくのは難しいようです。
ご家族に対しては引き続きアプローチしていこうと思います。


利用者さんの生活を知ると、臆さず人と関われる性分でよかった、1人で外出できる体の状態でよかったと思います。

そして、何より、利用者さんの居場所が家だけでなくてよかった!!

高齢になったり病気になったりして、1つの居場所を失っても、別の1つが救ってくれることがあります。

自分の居場所を複数もっておくこと。
その大切さを教えていただいたように思います。
posted by Active at 11:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ST水野(松原)の日記
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