2019年06月22日

大正報告会【プレゼント】〜自立支援を自分ごととして考えてみる〜 飛永

大正事業所責任者の理学療法士の飛永です。

今年度の研修テーマは
【プレゼント】

大正事業所の職員から各自一つテーマを出して頂き
投票結果で城平OT発案の【プレゼント】に決まりました。

役立つ知識、プレゼンしたいことであれば何でもOK!という条件です。

「これやったら別にテーマ決めなくても良いんちゃうん」
という声がどこからか聞こえてくるような気がしますが、、、

そんなことはありません!!!

研修を行うメンバーがこの一年どんなテーマが良いかな?と各自で考え
全体で共有し、事業所単位としてどのテーマが相応しいか検討し投票で決める
↓企画段階から参加する、個人的にはここに価値があると思い、この方法をとりました。
 全てを誰かが決めた道筋よりも、少しでも自分の意思が入っている方が楽しくないですか?私はそう思います。


前年度は【チャレンジ】というテーマで利用者様と職員とがともに挑戦をした内容を報告し合いました。
利用者様の頑張り、各職員の関わりや想いを互いに知ることができ、職員間での刺激や、聞き手としても他利用者様へ活せるという感覚がありました。今年度も同じテーマで継続する方法も検討しましたが、上記の目的もありテーマを投票で決めることにしました。




ここからは私の第一回目の報告会の内容です。

テーマは
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「自立支援をまず自分ごととして考えてみる」

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弊社では、心意気チーム、各事業所でのアクティブクラブや個別での関わり、ともに行う訪問介護、その他様々な「自立支援」を提供させて頂いております。

ただ様々なケースに対応していく中で、難渋することもあります。

そこでどうすればより解決に向かうのか考え
やはり「基本が大事」と思い
「自立支援をまず自分ごととして考えてみる」ことにしました!

そして、そのきっかけ作りが聞き手への「プレゼント」なれば、と。


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私たちは、保険上のサービスの一環として、「自立を支援する」ということをさせて頂いてます。

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ICFと同じで、全ての人を対象として広く捉えると、自分自身も自立支援を受けてきた、受けている立場です。
障害の有無、環境因子、および個人因子等、様々な違う点はもちろんあるかと思いますが。

車椅子介助は、乗ってる側の感覚が少しでも分かれば押し方も変わると思います。学校の授業で、坂道での車椅子介助の練習を、乗る側と押す側で交互に練習したことを思い出しました。

それと一緒で、自立支援も、受け手側の気持ちがわかれば何か支援する上でのヒントがわかるかもしれません。

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そこで、各職員より支援を受ける側の気持ちを書き出してもらいました。(後ほど詳しく)

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私たちの生活は、周りからの自立支援でなりたってる部分も少なからずあるでしょう。

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今年より、大阪市では自立支援型ケアマネジメント検討会議が各地域包括支援センターで毎月開催されています。私はリハビリテーションに関する助言者として参加させて頂いてます。

ケアプランを自立支援や重度化予防に関してリハビリテーションの視点で助言することが目的ですが、どれぐらいの内容を誰に伝えれば良いのか?具体的に現場でしていただく方法は?ケアプラン自体の変更は?そもそも利用者様のご意向は?

考えれば考えるほど、本当に奥が深いです。

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課題もまだまだあります。

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報告会後のアンケート
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受けている、受けてきた自立支援
・上司や先輩からの指導や振り返りにより、自己による問題解決能力向上や、自分の意見を聞いてくれる時間にもなっていた。
・幼少期からの厳しい指導で、出来なかったら怒られるという恐怖心のもと改善へ。
・自分が怪我をしたときに、家事や入浴介助を友人や家族に手伝ってもらった。治療が進み機能改善をきっかけに全て行えるように。
・学生時代の親からの様々な援助による成長
・家族の事情もあり、家事をしないといけない環境になり、少し行うようになった。
・自分の身体と向き合い、自ら新しい情報を学ぶことで体調管理ができるようになった。
などなど


これらの経験を現場で活かすとすれば
以下のようなことが挙げられる

※以下の内容は、大大前提としてリハビリテーションアセスメントがベースにあるものとします。

@他者からの促しやともに振り返ることが重要
→これは、サービス提供者側の私たちから発信することはもちろんであるが、利用者様をとりまく人的環境(ご家族、ご友人、他の関係職種の方々)の中で、信頼関係や効果的な助言が行える人からの発信が出来るよう働きかける

A自立度に合わせたメリットやデメリットを伝える
→生活動作を出来る限り自立することが目標になりますが、その目標設定の理由は各利用者様ごとでバラバラです。自立度に合わせて生まれる好影響や悪影響をしっかり認識し、伝えていくことが必要だと思います。
「〇〇の動作の自立を目指す」だけではなく、「動作の自立により、〇〇となる」
自立の先にあるこの〇〇がきっと大事で、支援をする上で軸が安定したり、ちょっとした現場での声かけ1つにしても変わってくるでしょう。

B機能改善と生活手段の変化のタイミングを合わせる。
→回復段階で機能が改善するタイミングで、機能面の変化に合わせて生活手段を変えていく必要があります。これは、利用者様ご自身の判断で変化を起こされる方もおられます。またリハビリ担当者がアセスメントを行い、ご提案させて頂くこともあります。このタイミングを間違えると、理由は様々あるかと思いますが、「できるADL」と「しているADL」に差が出来てしまいます。そして。その差を埋めるために全てではもちろんありませんが、「お世話型」のご家族の支援や介護保険サービスをご利用されることも現場ではあるように思います。またこの生活が長期間になればなるほど、そこから変化を起こすには各所で弊害がおきるかもしれません。よって、生活手段変更における最適なタイミングを見極めるスキルや判断力の資質が私たちには必要でしょう。(常に変化を起こすアンテナを!)

C自立しないといけないという環境調整
→自分がやらなくても良い環境よりも、やらないといけない環境の方が、誰でもアクションを起こしやすい、起こすしかないですよね。ただこれは、自立支援につながる場合とそうでない場合もあると思います。「自立しないといけない環境を利用者様とサービス提供者側とで、一緒に考え調整する」ことが出来れば、より利用者様のご意向や気持ちものせた自立支援になることでしょう。




今回の報告会で、
「自立支援」という言葉が、遠い存在ではなく、自身やその周りの人々にも関与するものだと、サービス提供者側の私たちが認識するきっかけになれれば幸いです。そして、これはあくまできっかけであり、常に現場において試行錯誤、自己研鑽等を怠らないことが大切だと考えます。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。今回の【プレゼント】が、皆さまの自立支援を行う場で、一助となれば嬉しく思います。

アクティブ大正 飛永


posted by Active at 09:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 大正(報告)
この記事へのコメント
飛永さん、プレゼント報告ありがとうございます。報告を楽しみにしてました。
人口減少や超高齢化等の地域の社会的課題に取り組む上でも、"自分ごと"として捉えることが重要であることは言われています。私たちの仕事、地域リハビリテーションも同じことが言えるかと思っています。
今回のように自ら考える機会を持たないと"自分ごと"として捉えるということはとても難しいことです。
人の心理特性で"正常化の偏見"があり、特に不都合なことについて自分ごととして捉えるというのはとても難しいようです。防災の避難行動にも大きく影響することが指摘されています。
しかしながら人にはそういう心理特性が備わっているということを知った上で、自立支援等に取り組めれば良い方向に向かうのではないかと思います。
Posted by 心意気いとう at 2019年06月25日 17:17
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