人材開発室・心意気実践チームのいとうです。
5/29金曜日15時半から松原・泉北・吹田事業所の新人さん向けのオンライン・ダイアローグを試行させていただきました。
先週末に松原事業所の新人PT藤島さんから、
「他の事業所の新人さんはみなさん何人か担当利用者様をもたれていますか」
「他の事業所の新人のみなさんがどのように過ごしているんでしょうか」
と、質問してくれました。
自分自身が他の事業所の新人さんから遅れはとっていないか…と、その心配ぶりはとにかく切実な様子でした。
そこで、吹田事業所で4月中旬頃から始めていた"オープンな雰囲気で雑談+真剣な内容の対話"をベースにしたオンライン・ダイアローグの開催を提案させていただきました。
▼吹田オンライン・ダイアローグの様子はこちら↓
松原、泉北、吹田の各バイザーや各事業所の運営責任者の方々にもご理解と協力を得て、業務調整の配慮をしてもらい開催することができました。
参加者は計8名(うち4名が新入職者)
写真左下はPT上村さん(泉北)、右上は藤島さん(松原)、右下はPT仲村さん(泉北)
写真右下の2年目PT谷口さん(泉北)も参加してくれました。
まずはホスト役のわたしの方から、オンライン・ダイアローグについての説明をもさせていただきました。
▼詳細はこちら↓
みなさんに入職からの現在までの状況等を尋ねました。
PT藤島さんからは、
「デイサービスの面白さと難しさを感じています」
「就職前に思っていたより利用者様の生活が見えにくいことがわかってきました」
PT仲村さんからは、
「自分自身がやっていることの根拠や意味付け」
「もっと生活のリアルな関わりができれば…」
PT上村さんからは、
「評価の難しさ」
「利用者様に目標を持ってもらうには…」
「何かイベントをやってみたいです」
2年目PT谷口さんからは、
「新人の時、早くからたくさん担当をもたせてもらいました」
「意味付けをどのようにもたせていくのか…難しさを感じています」
このように各々から話してもらうと、この日のダイアローグでお互いに共有できるテーマが浮かび上がってきます。
それを糸口にさらに対話を進めました。
オンライン・ダイアローグならではの、"実はこんな状況なんです"といった"ぶっちゃけトーク"も。
同じ事業所に所属している二人でも深く話せていなかったことを共有する機会になったようです。
OT我如古さんは、業務途中のため挨拶程度でしたが、
「みなさんと会うのが3月末の新人オリエンテーション以来で…」
と、苦笑いでした。
PT軽部さんからは、
評価についても助言をいただきました。
参加したみなさんからの声)
○オンライン会議が初めてで、メリットとデメリットを感じた
○新人全員集合でのオンライン・ダイアローグ、コロナ収束後はオフライン・ダイアローグをやれたら面白い
○もっと自分の意見を言えるようになりたい
○研修会で一緒に勉強するだけでなく、こういう場では関係性を築けそう
○色んな方々から色んな話しを聴いて成長したい
等々…
異業種から学ぶ越境学習が、患者様、利用者様の人生に直接的に関わる時間が圧倒的に長い生活期・地域リハビリテーションでは特に重要と考えています。
このオンライン・ダイアローグは事業所間を越えた"プチ越境学習"になりそうです。
自分が所属する事業所に、事業所外でもあるオンライン・ダイアローグの場で学んだことを持ち帰ることで、視野を広げ新たな価値をもたらすという"越境学習"による効果が期待されます。「経営学習論」(中原淳著、東京大学出版会)より
環境や時代の変化に合わせて、今までのやり方を変えようと、こびりついたスキル、信念、知識、価値観を捨てていくプロセス。それには他者からのフィードバックと振り返りが必要とされています。「残業学」中原淳+パーソル総合研究所著、光文社新書より
越境学習、他者からのフィードバック+振り返りによるアンラーンの促進。
上記はいずれもオンライン・ダイアローグの場で十分期待できる効果と考えられるでしょう。
各事業所の新人のみなさんが、担当する利用者様にご協力していただきショートカンファレンスもできそうです。
▼オンライン・カンファレンスの様子はこちら↓
今回の事業所横断オンライン・ダイアローグの口火を切ってくれたPT藤島さんも充実した表情をしていて、成長意欲も予感の高まりを感じてもらえてるようでした。
来週も金曜日午後の事業所横断オンライン・ダイアローグの試行は続きます。
よりお互いの関係性が構築され、"何を話しても大丈夫"という心理的安全性が確保できてくれば、共有できるテーマを対話で模索し、さらに内容が深まることが期待できます。
他の事業所との連携も図っていきます。
各事業所のみなさま、いつもご理解とご協力ありがとうございます。
コロナ禍での応急処置的な取り組みとして捉えず、今後も継続していってほしいなと感じました。
またお手伝いできることがあれば協力させてください。
コメントありがとうございます。細々とでもいいので継続してみなさんにとって良い学びや気付きの場になればと思います。フォローお願いします。