心意気実践チームのいとうです。
担当医受診時にも膝関節の痛みや熱感等の状態を確認しながら、昨年11月からほとんど休むことなく毎週木曜日に関節リウマチの利用者さまとスロージョギングに取り組んでいます。
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一昨日の様子↓
↑下りスロープを走行中です
足取りがしっかりしてきて安定性が増しました。なので少し離れてからの動画撮影も可能なくらいです。
今は平地走行をほとんどせずに、日陰の多い電車線路下の全長60b程度のスロープをゆっくりとスロージョギング3回ほど行なっています。
元々とても身体を動かすことやスポーツ好きな方です。
毎回この時間を楽しみにされ、集中してご自身の身体に向き合いながら、目に見えるほど運動感覚を取り戻されています。
サポート役のOT内島と。
関節リウマチ診療ガイドライン2014によると、有酸素運動や筋力トレーニングはエビデンスの推奨レベルが高いとされています。
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スロージョギングによる有酸素運動を取り入れて下肢筋力アップと体重増加も図っています。心拍数を90〜120台まであげています。回復も早くなっています。
体重や大腿、下腿周径はいずれも明らかな改善傾向、筋肥大を示しています。
体重は約3`以上、大腿周径にいたっては約2a以上ものサイズアップ!
昨年5月末から服薬されているお薬とも相性が抜群で、痛みや腫れ、浮腫等の炎症症状が速やかに鎮静化され、血液検査上も数値的に改善されています。
関節保護と運動強度のバランスを適時確認するために、もう一人の訪問リハ担当者OT藤原や訪問看護師NS石倉とも連携し、病気の活動性がひと目で分かる日記を訪問のたびに一緒につけて、体調や痛み、家事等の活動量の確認を続けています。
献身的なご家族のサポートもあり、今は家事もほとんどお一人でこなされるようになられました。
しかしながらコロナ禍のため念願の買い物の自立は果たされていません。
▼弊社の外出等の自費サービス"てくてぃぶ"を活用した長距離歩行による買い物練習の様子↓
感染状況をみながら引き続き、ご提案、サポートをさせていただきます。
アクティブ心意気実践チームは、利用者さまの自立支援、重度化防止、QOL向上に資するご自分の価値やあり方を見い出すお手伝いを微力ながら出来ればと考えています。
その先にある”自分らしさ”を一緒に追求します。
☆関節リウマチメモ☆
リハビリテーション・ケア合同研究大会2019より
「関節リウマチのトータルマネージメント -薬物治療とリハビリテーション介入の重要性」松下功先生(富山大学附属病院整形外科・リハビリテーション部 診療教授)
○診療の目安となる検査数値
→抗CCP抗体,CRP,WBC,Hb,MMP-3,ESR
▼検査・診断について
https://rheuma.jp/about/checkup.html(”リウマチとは”⇒”検査・診断”)
→VAS(痛み),DAS28-ESR(総合疾患活動性指標、病気の活動性の指標),HAQ(機能障害の程度)
等々
▼DAS(ダス)とHAQ(ハック)
https://rheuma.jp/cure/effect.html(”リウマチの治療”⇒”治療の効果”)
○作業療法は高いレベルのエビデンスがある(関節リウマチ診療ガイドラインより)
→関節保護に関する指導
→新薬の生物学的製剤を服用していても関節保護は有効
→包括的な作業療法(限定的)
→スプリント療法
○有酸素運動、筋トレの推奨
→関節エコーにて滑膜炎は少しあるものの問題無し
→片脚スクワット、ヒールレッグ、ランジ
→ロコモトレーニング(日整会)
→評価は股関節外転、膝伸展等
○サルコペニアはリウマチの人が多い
→運動療法のエビデンスレベルが高い
→有酸素運動、筋力トレーニング、プールエクササイズを1.25時間を週2回でも関節変化無し
○軽い運動より強い強度の運動ができれば、筋力向上、転倒予防、QOL向上につながる
○活動量の調節、ペース配分、過用の予防指導(変形等)
▼関節リウマチの症状や用語の解説(中外製薬)はこちら↓