
昨年の今頃は岐阜の実家に滞在していたようです。
母の五平餅がめっちゃ食べたくなりましたが、まだしばらく帰れそうにありません。
コロナめ!!
ST水野です。
7月はコロナが少し落ちついたように見えたせいか、(月末になってまた違ってきていますが)新規の利用者さんを立て続けに担当させていただきました。
さまざまな社会的背景やキャラクターの利用者さんやご家族と、どのようにして距離をつめて関係を作っていこうかあらためて考えて過ごしました。
「私たちが利用者さんやご家族から信頼してもらえるのはどんなときだろう」
いちばん、わかりやすいのは、利用者さんの状態がよくなって、ご自身やご家族がそれを感じたとき。
リハビリの効果を感じることができれば、「この人の言うことを信じてこれからもやってみよう」と思ってくださると思います。
しかし、リハビリをしてもよくなっていく方ばかりではありません。
進行していく病気であったり、原因が加齢であったりする場合、今の状態を維持していくことが精いっぱいで、改善を目指すことが難しい現実があります。
そういう場合でも信頼してもらえるきっかけってなんだろう。
最近の利用者さんとのいろいろを思い返してみて、気づいたこと。
利用者さんやご家族の「困りごと」を解決できるように動くことかも。
先日、利用者さんが「美人画のぬり絵のデザインを探している」と言われました。通われているデイサービスでの作品作りに必要なのだそうです。
スマホで検索した画像を見せて、これと決めていただき、印刷したものを翌週、お持ちしました。
ある利用者さんのご家族
「お母さんのデイサービスでの様子がわからへん。連絡ノートはあっても、ごはんを食べたのが8割とか10割とか、そんなことしか書いてない」
担当のケアマネージャーさんに報告し、デイサービスにもう少しご家族に様子がわかるように対応してほしいと伝えました。
今は定期訪問をしておらず、久しぶりに会った利用者さんに言われました。
「家にある伝の心のスイッチは使えているけど、病院のナースコールがうまく押せない。どうにかならない?」
病院のナースコールの状態を担当OTと見に行かせていただき、入力の運動方向を変えることを提案し、調整してもらいました。今のところ、うまく入力できているようです。
ひとつひとつはささいなことかもしれません。
でも、そのささいなことが、利用者さんやご家族の心の多くを占めている場合があります。
STの仕事の範疇を超えている自覚は……あります。
本来ならケアマネージャーさんの仕事の領域でしょうか。
でも、毎週会っているからこそ、タイムリーにひろえる「困りごと」があるんですよね。
その場で、自分で解決できることは少なく、この件はこの人に、この件はこの人にと、ふるい分けてふさわしい方にお願いすることしかできないことの方が多いですけど。
そういう解決が積み重なって、利用者さんやご家族が「この人になら話してもいいな」と本音を話してくださるようになったら、うれしいことです。
特にコミュニケーションに手間と時間がかかる利用者さんの場合、ゆっくり話を聞いて、解決にむけて動こうとしてくれる存在が一人でもいることは安心感につながるのではないかと思います。
社内の療法士や看護師を見ていても、利用者さんやご家族との距離感はそれぞれ。
困りごとに自然に手を差し伸べているスタッフをたくさん知っています。
利用者さんとの関係に迷うとき、この方に信頼してもらうにはどうしたらよいだろうと悩んだとき、まずは利用者さんの目の前にある小さなことに目を向けることから始めてみてもいいかもしれません。