心意気実践チーム・人材開発室・発掘あるある広報室のいとうです。
2021年3月18日発刊
臨床作業療法NOVA「当事者と作業療法 障害や病の経験から学ぶ力を鍛える」田島明子編著、青海社
この本のなかには、まだまだ聞き慣れない"当事者セラピスト"の方々の記事がたくさん掲載されています。
障害や病の当事者でもあり、療法士でもある"当事者セラピスト"でしか、知り得ない過去の描写や胸に突き刺さる深い考察が記されています。
今までの自分自身の作業療法士としての関わりを自戒の念を抱きながら一気に読み進めました。
回復ありきで患者さまや利用者さまに関わって、思うように回復しない時にその責を患者さまや利用者さまに押しつけていなかったか…
心から共感し接することができていたか…
病気や障害を診るのではなく、その人をみれたか…
寄り添えていたか…
寄り添い過ぎていなかったか…
ともに成長できる関係性にあったか…
一緒に変わることができたか…
自分に向けて問いかける本質的な問いがうまれる必読の一冊です。
↓
コラム「働くをつくる」がわたしのお題でした。
支援のあり方から取り組んできたこと、まだまだ途上にある組織づくりのこと…限られた誌面に目いっぱい書かせていただきました。
この続きは、日本訪問リハビリテーション協会学術大会2021高知にて報告予定です。
4/25発刊記念イベント
ぼくも参加します!
▼申し込みはこちら↓
参考)
この本とは関係ありませんが、"寄り添いハラスメント"のという気になる言葉を紹介します。
大阪ガス勤務でがん経験者の谷島雄一郎さん(43)は、こう語る。
「『寄り添う』の延長線上にある励ましや共感、忠告は、相手が善意のつもりであっても、がん経験者や家族が傷つけられることがあります。つまり、寄り添われる側から見れば、時に諸刃の剣にもなりかねない、正解がなくて、悩ましい言葉なんです」
谷島さんの記事↓
がん当事者の家族だったわたしにとっては、とてもとても共感できる言葉でした。
支援者としての関わり方、寄り添い方を考えるヒントにもなるのではないでしょうか。