ともに行う訪問介護事業所の介護福祉士・作業療法士・調理師いとうです。

身体介護の見守り的援助"共に行なう家事"です。
▼リハビリテーション・ケア研究大会2019金沢
での報告はこちら↓
右手首骨折による手指の拘縮と古い既往歴として頭部外傷による記憶障害などの高次脳機能障害も残存されています。
4月のマンスリー報告です。
第一週目。
若ごぼうのきんぴら。
大阪府八尾名産の「若ごぼうを食べたい」と昨年からご希望がありました。
この日に買い物同行サポートした際に、たまたまスーパーでお手頃な若ごぼうを発見!
すぐに買いましょうか。ということで即買い。
若ごぼうの下処理は多くて少し大変です。
よく洗って、葉と根を切り分けます。
湯を沸かして、砂糖を加えて葉をサッと湯がいてアクをとります。
若ごぼうの根部分はとても小さくなりますが、切り分けます。
醤油等を加えて炒めます。
ただのきんぴらごぼうとはまた違う味わい。
「こりゃいいわァ」
感激の様子の利用者さま。
第ニ週目。
冷蔵庫を開けると大量のエリンギとブロッコリーが三つ、白菜が一玉の買い置きがありました。
白菜の鶏鍋。
ブロッコリーのツナと塩昆布の和え物。


エリンギのオイスターソース炒め。
エリンギは切り分けてから個別にラップに分けて冷凍保管。
第三週目。
この日は見切り品のキャベツの買い置きがありました。
キャベツとウインナーの炒めもの。
ウインナーは小さくカットして小分けにして冷凍保管。
エリンギと水菜のはりはり鍋。
前週の冷凍保管していたエリンギを加えました。
第四週目。
この日は、かぼちゃの買い置きが1個と1/4個ありました。
硬いかぼちゃですが、難なくカットできるようになってきました。
煮込んで、鶏肉ミンチに生姜と醤油を加えて炒めたそぼろを添えて。

エリンギのはりはり鍋。
「野菜とか買って置いといたら使ってくれるかなァって思って買っちゃうんだよねェ」
と、苦笑いの利用者さま。
とか言いながらも、ブロッコリーやアボカドなどを使った利用者さま自作のメニューが少しずつではありますが増えてきています。
毎回の冷蔵庫にある材料を使って料理づくりを行なっているともに行なう調理です。
利用者さまが自ら作る工程を少しの声かけで失敗を回避しながらの調理を見守ります。
美味しい、楽しい、自分で作る…ポジティブな経験と記憶が利用者さまご自身に残っているおかげで、日常生活のなかでもふと思い出して、買い物したり、料理をやってみようと思っていただくことができるのではないでしょうか。
ともに行う訪問介護事業所は、なめだリハビリテーションクリニックの訪問リハビリテーションや他訪問介護事業所と連携し、身体介護による見守り的援助"ともに行う"で利用者様の重度化予防、QOL向上、自立生活支援をサポートします。