2021年07月01日

読書感想ブログその7〜「繊細さん」の本〜

どうも。
泉北 兼 心意気実践チームのむろのぞのです。

今月の本はこれ

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「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本





●はじめに

皆さんはHSPと呼ばれる人がいることはご存じでしょうか?

HSP(Highly Sensitive Person)は最近の日本では「敏感すぎる人」などと訳されており、本書はHSP者のカウンセラーでもある武田友紀さんが書かれたものとなっています。

本書のタイトルにもある「繊細さん」とは武田さんがこれまでカウンセリングで出会った様々なHSPの方に親しみを込めて作った言葉だそうです。

これは繊細でストレスを感じやすい人が繊細な感性を大切にしたままラクに生きる方法を書いた本となっています。

自分がこの本を読んだとき、あまりにもあてはまることが多く、「自分ってこんなに繊細だったんだ…」と驚きました。

また本書に書かれてある内容を実践することで、とても楽になった部分がいくつかありました。

このブログを読んで少しでも「気がつき過ぎて疲れる」という人が減ればうれしく思います。





●第1章 繊細さんがラクになれる基本

・こんなあなたは「繊細さん」
「職場で“機嫌”の悪い人がいると気になる」

「小さなミスに気づいて仕事に時間がかかる」

まわりの人が気づかないような小さな変化を感じとっている


・繊細さんは脳の神経システムが刺激に反応しやすい
「気にしない」という言葉ではなく、気づいたことにどう対処したらいいのか、という具体的な対処法


・繊細さんの心の仕組み
痛みやストレスが多い状況ではまわりに「いいもの」があっても感じにくい。

自分の本音をどれだけ大切にできるかが勝負どころ

本書には『繊細さん診断テスト』というものがあり、23個の質問のうち12個以上あてはまるとHSPである可能性が非常に高いそうです。

気になる方は本書を手に取ってみてください。

※ちなみに私は18個あてはまりました



●「人といると疲れる」のはなぜ?
1日ずっとオフィスにこもりっぱなしだと疲れてしまう

・私って細かすぎるの?
「仕事で効率やスピードを求められるとどうしてもできない」

「なんであんなに皆が雑に仕事ができるのかがわからない」


・繊細さんと完璧主義者は違う
「気がついたら対応しているだけ」
「リスクを防ごうとしているだけ」


●他人の機嫌に左右されてしまう
繊細さんが相手の感情に気づくのは自然なこと

誰かの気持ちに気づかないこと ー 気づかないフリをするのではなくて、そもそも気づかずにいること ー が繊細さんにはできない


・他人を優先してしまうのはどうして?
「こんなにわがままでいいのかな」と思うぐらい積極的に自分を優先していく



●繊細さんは自分のままで元気に生きていける
「気づいたことに半自動的に対応し振り回されている」

繊細さんが元気に生きるためにはこの自動応答を切ることが必要

気づいたときにわずかでも踏みとどまって「私はどうしたいんだっけ?」と自分に問いかけ、対応するかどうか。

また対応するならその方法を自分で「選ぶ」ことが必要



私も周りの人たちの感情や環境の変化などを無意識的に感知してしまうため、何もしてないのに疲れてしまうことがあります。

本書にある『自動応答を切る』という発想を持てたことで、疲れは大きく減ったように思います。

常に自動的に行動していたため慣れるまでに時間はかかりますが、一つ一つの言動をきちんと自分で『選ぶ』ようにした方が私は楽だと感じました。





●第2章 毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ

・「刺激」から自分を守る工夫
・コツ2 五感のうち鋭いものから取り組むと効果的
五感のうちどの感覚が鋭いかは人によって違う


・五感別!刺激の予防方法
聴覚ノイズキャンセリングイヤホンをする。耳栓をする





●第3章 人間関係をラクにする技術

・自分を出せば出すほど自分に合う人が集まってラクになる

「表に出している自分」に合う人が集まってくる

「本当の自分」を抑えて殻をかぶっているとその「殻」に合う人が集まってきてしまう

自分を出さないようにして「殻」をかぶっていると、その「殻」に合う人が集まってきてしまう


・人間関係の「入れ替わり」
素の自分を出せば出すほど自分に合う人が集まってラクになる

本当はあなたに合わない人たちが去るだけ



●相手と境界線を引いて自分のペースを守る
「人といると疲れます。特にガツガツしたタイプの人と話すとエネルギーを浴びてしまう、というか消耗してしまう」

・イメージを使って境界線を引く

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テレビ画面の向こうの人が話している、とイメージする

相手の話を聞いていて疲れを感じたら、その人はテレビ画面の向こうの人だとイメージ

相手の感情が強いときは自分と相手のあいだにあの分厚くて透明なアクリル板をおろす

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・モノを置いて相手との境界線にする
立ち話では胸の前に資料を抱えておく。

いつもより半歩下がって話す

相手とのあいだにモノを置くこと

距離を空けることを意識



●「相手を助けているのに報われない」と思ったら
・繊細さんは手を貸すタイミングが早い
相手自身が「このままじゃ危ない」と自覚するよりもずっと早く相手の危機に気づく

ほとほと嫌になる経験をして初めて「このやり方じゃダメだ!どうにかしなければ!」と思える

・半自動的に相手を助けていませんか?
明確には頼まれていないケースが多い
「頼まれていないのに助けている」ことに気づいていない


・あなたが動くのは相手にはっきり言葉で頼まれてから
手出しも助言もせずに見守る

相手の様子を心に留めたまま手出しせず「こうしたら?」などのアドバイスもせず、自分は自分のことをしながら同じ空間にいる



私は自分が「報われない」と感じることはあまりないですが、勝手に手を貸すことがとても多いなと気づきました。

「報われない」と感じてしまうのは「あなたのために助けてあげているのに!」という感情があるからだと思います。

相手からすれば「誰も頼んでないよ」って話ですよね。

繊細さんはここをよく理解した上でグッとこらえることが大切になりますね。





●第4章 肩の力を抜いてのびのび働く技術

・マルチタスクを乗り切るシンプル習慣
「一つひとつやっていこう!」で自分の得意技に持ち込む

合言葉は「一つひとつやっていこう」目の前の仕事とは関係ない考えを頭から追い払う効果がある


・優先順位をつけるより重要なものをひとつだけ選ぶ
優先順位をつけるのが苦手な人は無理にしないほうがいい

重要なものを一つだけ選ぶこと

絶対に今日やらなければいけない大切な仕事を一つだけ選ぶ。そしてやる

それでも終わらない場合→自分ができる仕事量を越えている



私は仕事に取り組む際、基本的にはToDoリストを作成して仕事の優先順位をつけたりします。

ただ、一度にたくさんの業務が舞い込んでくると一瞬にしてパニックに陥ります。。。

そんなときは本書にあるように「一つひとつやっていこう」の合言葉を心の中で唱えるようにしています。

当たり前ですが一つひとつのタスクが完了していくと自然と落ち着いてくるので、これは本当におススメです!



●「繊細さんは仕事が遅い」は本当?
@部署の雰囲気を感じて自分まで急かしすぎている
Aリスクへの対処に時間が必要

・最大の悩みー「いつも私だけ忙しい」から脱出するには
気づいたことに半自動的に対応するのではなく、対応すべきものを放っておくものを自分で選ぶ必要がある


・「気づく」と「対応する」を分ける
1、気づくのはOK。「気づく」「気づかない」は自分の意志でコントロールできるものではない

2、対応するかどうかは自分で選ぶ。芋づる式にやった方がいいことがでてきたらいったん手を止める

ときには「気づいても対応しない」という選択も必要。「致命傷でなければ対応せずに放っておく」


・「気づかないあの人」の真似をしてみよう
やるべき仕事をキャッチしては率先して動いていたため、同僚の出番がなかった

率先して動くのをやめたら同僚が動き出す場面が多々みられた。

→自分が気づき過ぎているだけ。ときにはスルーする力も必要


・電話をとる、とらない?「葛藤疲れ」をなくすマイルール
電話をとるのは3回に1回だけと決める。

ルールに基づき判断する
ルールによって際限ないシミュレーションを止める


・「いいと思えること」を仕事にする
「感じる」が強く、良心的。心の中の小さな違和感を「まぁいいか」と流したり、なぁなぁにしたりすることができない


・不機嫌な人への対処法ー他人の感情は放っておく
対応すればするほど相手は繊細さんに寄りかかる

相手に配慮するという繊細さんの長所が不機嫌な相手に対しては裏目に出てしまう
自分をケアする行動をとる


・「がんばっても自信を持てない」ときのチェックポイント
「苦手を克服するがんばり」と「得意を活かすがんばり」

期間やレベルを区切ってがんばるのなら川上りもOK


・苦手を克服するよりも得意を活かそう
苦手の克服に注力していないか振り返ってみる


ここの内容はほぼ全て自分のことを言ってるんじゃないかと思うほど当てはまることが多かったです。

私はついこないだまで気づいたことを半自動的に対応していたため、勝手に自分ひとりで忙しくなることが多々ありました。

また信じられないかもしれませんが、電話が鳴るたびに「とる、とらない」という判断をしていたため、まさに「葛藤疲れ」が起こっていました。

ここに書いてある「気づく」と「対応する」を分けて考えられるようになると葛藤疲れが徐々に減っていきました。

また自分をケアする行動を積極的にとるようになったことで、基本的に落ち着いた精神状態で過ごすことが増え、スタッフの方からの話などもリラックスして聞けるようになってきたと思います。





●第5章 繊細さんが自分を活かす技術

・繊細さんに共通する「5つの力」

人間関係:相手の話を深く受け止めながら聞ける。相手の話やニーズを感じ取り細やかにケアする

仕事:他の人が気づかない小さな改善点に気づく。リスクを察知する

趣味など:小さな仕掛けやこだわりに気づいて楽しめる。日常の小さな嬉しさをキャッチする

考える力:深く考察する。当たり前になっていることに疑問を抱き、改善する。興味をもつと、とことんハマる

良心の力:自分の納得と相手に誠実であること、このふたつが両立したとき、繊細さんは仕事に大きな力を発揮

直観の力:仕事の問題点を見抜く。物事の本質にたどりつく

・繊細さんパワーで自分の強みを加速する
のんびりお茶を飲んだり空を眺めたり、心と体がのびのびすると繊細な力を発揮しやすくなる


・自分の本音を大切にするとどんどん元気になる
自分の「こうしたい」という思いを感じとり、一つひとつ叶えようと行動することで「私はこれが好き」「こうしたい」と自分の軸が太くなっていく


・自分の本音を知る3つの方法
・本音を知る方法1:言葉を手掛かりに読み解く
「こうしたい」なのか「こうしなきゃ」なのか
「こうしたい」本音の可能性大
「こうしなきゃ」→世間の声。本当はそうしたくない


・本音を知る方法2:繊細な感覚を感じ取る
窮屈な感じがする。暗い気持ちになる。義務感がある。


・本音を知る方法3:毎日の小さな「こうしたい」から叶えていく
毎日の小さな本音を叶えることで心が充電される



繊細さん(カウンセリングを受けたことはないのでHSPかどうかはわかりませんが…)である自分が心楽しく穏やかに生きるには、繊細さんに共通する力(強み)を理解することが大切だと感じます。

その上で世間の声ではなく自分の声(本音)を大切にしていく。

自分が本音で思っていること(声)に耳を傾けない時間が長くなると、自分は何が一番したいのか本当にわからなくなると感じています。

こうやって自分が読んだ本の感想を会社のブログにあげる、という作業は自分の「こうしたい」という思いを感じ取った行動の一つです。

※こんな個人的な取り組みを許容してくれているのは本当にありがたいと感じます


以上です。
自分みたいな見た目には全然わからない「繊細さん」はたくさんいると思います。

そんな方はぜひ本書を手に取ってみてほしいなと思います。

たった一回きりの人生なので楽しく生きないと損ですしね!

とりあえず私はこれまでもこれからも自分の本音を大切にしていきたいと思います。

こんな私的たっぷりのブログを最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

posted by Active at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 泉北(室之園の)日記
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