2021年10月09日

新人教育プログラムzoom講義「アフォーダンス理論、仕掛学、オズボーンのチェックリスト、体験価ビジネスマップ、顧客体験価値など…」


人材開発室のPT軽部、OT伊藤です。

全社対象のzoom講義、この日のテーマは「アフォーダンス理論、仕掛学、オズボーンのチェックリスト、体験価ビジネスマップ、顧客体験価値など…」担当はOT伊藤です。


アフォーダンス理論。

2000年ごろからリハビリテーションの現場で応用が始まっています。
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最近ではあまり聞かなくなっているでしょうか。

デザインの現場でも。
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"ついついしたくなる"
物を介して行為が誘発されるという意味合いで理解されているかと思います。


仕掛学について。
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おもしろいです。

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ついついゴミを投げ入れたくなりそう…
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部屋がきれいになるかも!


痩せるかも…
よし、がんばってみようかな!
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階段昇降も苦じゃなくなる⁈
健康寿命の延伸にも︎


トイレットペーパーを三角形にするだけで…
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30%もの使用量減に。
環境問題、SDGsにもつながる!


仕掛けの原理では、フィードバック系(触覚などの五感)、アフォーダンスはフィードフォワード系に分類されています。
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身近な社会課題にも、リハビリテーションや介護予防、疾病予防においても、人の行動変容をもたらすのに有効な働きかけができそうです。


そんな時に下支えしそうな考え方となるのが野生の思考、即興力ともいわれるブリコラージュ。
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訪問看護、リハの現場でも必要な能力ではないでしょうか。


そして、もうひとつ。
デザイン思考のサイクル、プロセスも大いに参考になりそうです。
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良い失敗をしましょう。
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良い失敗ができる職場づくりがベースになるでしょう。

良い失敗とは何か?
悪い失敗とは何か?
そもそも失敗とは何か?
どういうのを失敗というのか?

これらを職場内で共有する必要があります。

加えて、どの人も安心して働けるような心理的安全性が確保された職場づくりは必須です。

失敗を許容できる職場づくり、人材育成が急務です。


オズボーンのチェックリストを用いて、新たなアイディアをつくる方法も参考になります。
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"体験価ビジネスマップ"から新たな視点も生まれそうです。
「バグトリデザイン 事例で学ぶ"行為"のデザイン思考」村田智明著、朝日新聞出版より
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いつも変わらない体験、経験からいつもとは違う体験、経験を考えることで、新たなソリューションを提供でき、より良い仕事やサービスが生まれる。


例えば、食をテーマにすると…
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顧客(利用者さま)から求められていることとも、あたりまえかもしれませんがかぶってきます。
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わたしたちの仕事は、利用者さまの生活の場で、より良い体験価値を提供できる、しなければならない立場です。

その上で疾病予防、介護予防、重度化予防、自立生活支援、QOL向上へ…


わたしたちの看護、リハビリテーションの仕事でのコトバに置き換えると…
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わたしたちの文脈、ある利用者さまの文脈(その人ならではの背景、ナラティブ)で考えてみましょう。

能動的かつ非日常・ハレを見い出し、実現可能な目標として利用者さまと共有して、実現に向かうサポートする生活期看護・リハの仕事像がみえてきそうです。


企業においても顧客体験価値を重視する動きが加速しています。
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弊社はどうかと、振り返ると…
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利用者さまの生活の場で、より良い体験価値を提供し…

利用者さまだけでなく、社員さんに向けても、仕事のなかでの様々な体験価値を、本ブログや社内メルマガの配信、ナラティブムービーなどの"やさしさのしかけ"を通して、試行錯誤しながら提供を続けています。

▼やさしさは本能ではない、やさしさを維持するための努力は並大抵ではない、やさしさのしかけが必要…(PT福西さんのキャリアインタビューより)はこちら↓



"従業員体験価値(エンプロイエクスペリエンス)が社員エンゲージメント(自発的貢献欲)に影響を与える。"

"従業員体験価値が企業価値創造の要になる。"

"顧客がその企業製品を買ったり、サービスを受けたりする時の体験価値をどう高められるのかという顧客の体験価値(カスタマーエクスペリエンス、CX)と、従業員の体験価値(エンプロイエクスペリエンス、EX)は同じことがいえる。"

「新・戦略思考の広報マネジメント 〜企業価値向上につながる8つの広報利用の磨き方〜」企業広報戦略研究所編著、日経BP社より


前記の"やさしさのしかけ"を通して、利用者さまだけでなく社員のみなさん同士で、体験価値をシェア・向上させ、エンゲージメントも高められたら、結果として企業価値も向上できそうです。
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報酬や待遇、職場環境、仕事内容などの企業側から与えられたものを土台に成立する従業員満足度(ES)から、信頼関係を土台にしたエンゲージメント(企業への愛着や貢献欲)をいかに高め続けられるかに、経営をシフトする企業が増えています。

コロナ禍という不確実性の高い時代です。

目に見えるモノから、信頼関係などの目に見えないモノをより大切にする企業が増えるのも必然なのかもしれません。

それを可能にするのは、企業側の努力はもちろんのことですが、働いている人たち、わたしたち個々が、働く意義や目的(パーパス)を自分たちに問い続けていかないといけないことなのではないでしょうか。


この日は、PT軽部さんと2人でダイアローグ(対話)する形での収録になりましたが、話しが尽きることがなくて、あっという間の45分でした。ありがとうございます。



当日参加できなかった方々には、録画資料を閲覧できるように録画URL、YouTubeの動画URLを各事業所メールへの送付に加えて、Googleドライブで共有しています。
ともに社外秘、限定公開のため取り扱いには留意していただきご活用ください。


When one person teaches.
Two person learn.
"独りが教えると、両方学ぶ"

教える人が学ぶ姿勢を見せ続けることで一緒に変われる。

教える側が学び、ともに成長するという関係性へ。

"よき臨床から、よき教育と研究が生まれる"
"よき研究から、よき臨床や教育も生まれる"
posted by Active at 11:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室
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