2021年11月20日

キャリアインタビュー「ジェネラリストに悩んでいる療法士も、総合事業部ではスペシャリストになれるかも。今のマイナー路線が、将来のメイン路線に変わることを願って」理学療法士 谷村 広大(たにむら こうだい)さん(松原事業所、総合事業部)


地域での体操教室の様子
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1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯、転職のこと、転機のこと、キャリアを振り返ると…


理学療法士になろうと思ったきっかけは、学生時代の部活動で、同級生が練習中のケガで引退試合に出場できなかったことです。その当時は漠然と「スポーツ選手のケアに関わりたいな」と思っていました。
大学進学時に、理学療法士もスポーツに関わることを知り、目指すことになりましたが、実際に理学療法士を見たのは、大学2年の見学実習が初めてでした。今思うと、見たこともない職種をよく目指そうと思ったなと。

新人時代は総合病院での入院リハビリだけでなく、外来リハビリや訪問リハビリ、デイサービス、デイケア、フィットネスジム業務、院内委員会など、多岐にわたりリハビリを経験しました。

 もともと変わり者の性格で、人と同じことするのがあまり好きではなく、マイナー路線を突き進むタイプでした。当社に入職する際も、普通の訪問リハビリやデイサービス業務ではありきたりで、せっかく転職するのであれば珍しい仕事ができればいいなという思いが強く、「総合事業部ってなんやろ?」という興味本位の部分が強かったです。入職のきっかけはそういった興味からでしたが、実際は予防事業の重要性や、それに合わせた「こんな事業や仕組みがあったらいいな」を具現化できる部署で、アイデアを出しながら試行錯誤しながら、有意義に仕事をしています。



2.今の仕事、働き方


 訪問リハビリを1日1〜2件、デイサービスは週半日入り、それ以外は総合事業部として週5日勤務をしています。松原・堺市全域を訪問することが多いです。地域の健康体操教室や、ケアマネジメント検討会議への参加、要支援認定者へのアセスメント訪問、ホームページやSNSの作成・管理、LINEを利用した自主トレ促進事業など。最近では、堺市からの委託でスマホを用いたオンライン体操教室も始まっています。



3.仕事での苦労、醍醐味


 総合事業部への入職時は地域とのつながりがまだまだない状態が多く、役所などの関係機関や、地域住民との関係性構築がもっとも苦労しました。あとは、圧倒的な少数派で特殊すぎる部署であるため、マンパワー的な苦労もあります。

 醍醐味としては、自分の考えたことを具現化しやすい部署というところです。「こんな事業があったらな」を、すぐに行動に移し、こんな事業をしているところはないだろうということを考えながら、やりたいことをやりたいようにさせてもらえています。



4.仕事の魅力、やりがい


 今後の国や業界の方針として、予防事業へのウエイトが増すのは明らかである一方、総合事業を中心に、予防事業は全体的にフィットネスや柔道整復師の業界が多く、リハビリ専門職の関わりが少ないなと常々感じていました。今後盛り上がるであろうこの事業に対して、いかに盛り上がる前にスタートダッシュを決められるか、いかに今後リハビリ専門職種の職域を拡大させられるかを常に考えながら仕事をしています。



5.仕事をしていくうえで大切にしていること、心がけていること、座右の銘やモットーなど


 行政や地域からの依頼は、急に頂くことや、日程が指定された状態で頂くことが多く、いかに調整できるかが重要になります。そのため、依頼はできるだけ受け入れ、普段から訪問リハビリやデイサービスでの調整がしやすいようなスケジューリングを心掛けています。

 座右の銘は、「他人が笑おうが笑うまいが、自分の歌を歌えばいい(岡本太郎)」。

総合事業部は、なかなかリハビリ業界的にも少数派であり、「なんでこんな部署があるんやろ?」と思う療法士も絶対にいると思っていますし、私が逆の立場であっても、同じように思うに違いありません。一般の療法士であれば、予防領域の重要性を理解はしているとは思います。ですが、結局のところ、予防領域に関わる療法士が少ないということは、少なくとも「悪くなりました。治してください。」となってから関わりたいと思い、現在の職についている療法士が多数派なのが現状です。そういった療法士は当たり前ながら重要ですし、多数派であってもらわないといけないと私も思います。ですが、個人的には、予防医療に関わる療法士の割合がもう少し増えてほしいなと思います。

今問題になっている超高齢化社会や社会保険費の財政の圧迫など、いかに病気やケガが少ない元気な高齢者を生み出すかが重要となっています。国も、現在のリハビリ業界に対して、診療・介護報酬でのアウトカムなど、精査を進めています。予防関連の予算も倍増しています。言い方はあれですが、「いつまでもダラダラリハビリやってないで、きちんとエビデンスに則って治療し、元気な高齢者をしっかり作りなさい。じゃないと、保険点数が下がっていくよ。信頼度が下がっていくよ。」とでも言っているのだと、私は思っています。

また、少し話は変わりますが、日本で理学療法士ができてから60年弱経ち、累計約20万人の有資格者がいますが、世間からの認知度は未だに低いのが現状です。アメリカでは、医師を介さずに独自の診断・治療が可能で、開業権もあります。人気職業ランキングでも、常に上位に入ります。高齢化率、社会保険制度、様々な背景はあるとは思いますが、国からも、世間からも、療法士は貢献していると思われていないのでしょうか。

こういうことを考えると、療法士は世間に認めてもらえるようにもっと多面的に頑張らないと思うし、そういう背景から、私としては、今までにないまたは少ない事業を通じて、療法士の職域拡大、社会的地位の向上を目指し、個人としては「地域で一番フットワークが軽い健康マネジャー」を目指しています。



6.家庭、育児と仕事の両立の秘訣は?


 日曜日に丸々子供と遊べるように、土曜日中に家の担当家事をすべて済ますようにしています。



7. わたしの療法士像


 今はマイナー路線な予防領域の総合事業や地域活動における、地域で一番フットワークの軽い健康マネジャーです。



8.入職前にイメージしていたやりたかった仕事はできているか


 自分がやりたいと思ったことを、その都度思ったことを具現化できるので、できていると思います。



9.これから仕事でチャレンジしたいこと


 対面式だけでなく、現在需要が高まっているオンラインでの事業を併用しながら、アプリや健康機器、システムを開発した健康管理サービス事業や、地域包括支援センターでの地域向けの健康相談会、企業の従業員のヘルスケアを業務委託する健康経営サポート事業などを考えています。



10.親しい人に職場を勧めたくなりますか


 少数派かもしれないですが、ベンチャー企業的に、自由にアイデアを出し合って、具現化するような仕事を求めている人には勧めたいです。また、普通に訪問や通所介護業務だけでなく、幅広く携わりたい人にも勧めたいです。



11.療法士人生を左右したもしくは、影響を与えた運命の人、言葉、一冊、出来事


 療法士資格を持ちながら、療法士を名乗らずに仕事をしている先輩からの言葉。

「リハビリ業界は、他職種と比べてはるかに小さい業界。どれだけこの業界で偉くなっても、所詮井の中の蛙、大河を知らず。市民や他の業界、行政に認めてもらえるくらいの認知度を得るくらい頑張らないといけない」

自分のやることが、一患者、一利用者だけでなく、地域全体、国全体に影響するような活動を意識して業務しないといけないと、常々考えさせられる言葉でした。



12.これがなければ生きていけない


 モチベーション。



13.マイブームは?趣味、関心ごとなど


 総合事業部で松原・堺市全域を小型バイクで回っているうちに、バイクに興味を持ち始め、普通自動二輪の免許を取りたいなと思っています。




14.ご自身のことで、ここ最近で起こった大きなことは?


 5年前に引っ越した時の段ボールをすべて開封し、自室の模様替えをしたこと。



谷村さん。
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制作中のホームページより

オンラインでの体操指導にて
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堺市美原区のいきいきかみ百歳体操のパンフレット、DVDに採用されています。
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▼動画はこちら↓



理学療法士 谷村 広大(たにむら こうだい)さん略歴)

2009年  藍野大学 理学療法学科 卒業

   岸和田盈進会病院(現・岸和田リハビリテーション病院) 入職

2016年  岸和田盈進会病院 退職

      浜寺中央病院(現・堺平成病院) 入職

2018年  浜寺中央病院 退職

      株式会社アクティブ 総合事業部 入職

未知数な総合事業部に入職し、訪問リハ業務にも従事しながら、社会や法制度、会社、他者を言い訳にせずに”自分ごと化”し、地域でのPTの”お仕事づくり”に邁進する突貫PT。


■キャリアインタビューを終えて(谷村さんから)■

なかなかマイナー路線ですけど、こうやって改めて総合事業部を振り返ると、プラスになる経験がすごい多かったなと思います。行政に挨拶回り(営業)なんて、普通の療法士ではできない、マイナー路線ですしね(笑)
地域の療法士は、どちらかというとジェネラリストかなと思います。
どんな疾患が来ても見れるように幅広い知識と技術が必要ですし…
でも、総合事業部は、どちらかというとスペシャリスト寄りなのかなと。今は一人部署でチームとは呼べないので一人で色々勉強しながら補っていますが、体操に詳しい人、パソコンが得意な人、コミュニケーションが得意な人など、ジェネラリストとしては悩んでいる人でも、自分の得意分野を中心に発揮してもらえる環境でもあるのかなと思います。
なので、総合事業部の活動に興味を持ってもらえる方がいれば、新規事業案や企画の提案など、大歓迎なのでよろしくお願いします!



■キャリアインタビュー記事編集担当より■

今回の谷村さんのキャリアインタビュー記事を読んで思い出した言葉があります。

「公私混同は大いにしなさい」
「これからは新しいものを自分でつくりだせる人が求められる」


”ここの公私混同は、公のことを自分のことのように真剣に考えるという意味”

”これからは自分ごとにして、新しいものを自分でつくりだせる人が求められる”

”個人がチームのことを自分のことのように考えていなければ、チームはよくならない。これからのチーム論としてはそういうことが大事になってくると思うんです”

”その原点は何かとというと、やはり自発性”



谷村さんの記事「12.これがなければ生きていけない」でも、”モチベーション”とされています。

地域包括ケアシステムは、谷村さんのように地域の課題といわれるようなことを自分ごととしてとらえて、地域社会の”めんどくさいなぁ…”、”どうないすんねん、これ?”というようなモノを、自身のモチベーションに変えてしまい、自分で考動できる人材が不可欠です。

それを楽しんでいる谷村さんの働きぶりが伝わり、こちらもチカラをもらえる記事でした!!

これからの時代には、谷村さんの活躍が欠かせません。谷村さんの動向に注視です。


キャリアインタビュー記事編集担当
人材開発室・心意気実践チーム・発掘あるある広報室 伊藤健次郎
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