2021年02月02日

1on1オンライン・ダイアログの可能性と効能。


人材開発室のいとうです。

1on1オンライン・ダイアログ。
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2年目PT馬場さん(吹田)とほぼ毎週金曜日午後の空き時間を使って15〜30分程度行なっています。

昨年6月12日から始めました。

計31回。

馬場さんとの1on1オンライン・ダイアログを始める前に昨年4月20日からオンライン・ダイアログを4名で始めていました。
▼オンライン・ダイアログについて↓
これらも合わせると計35回を超えます。

まさに"塵も積もれば山となる"です。

このコミュニケーション方法を試したことで、 PT馬場さんとオンラインでもリアルでもいつでも何でも話せるような関係性になりました。

今では反対にPT馬場さんは、わたしのパソコンに関するアドバイザーでもあります。


1on1オンライン・ダイアログは、PT馬場さんの担当バイザーPT武田さん(吹田)の補佐的なことやデイサービスでの業務改善、課題解決に向けた対話ができればと思い始めさせていただきました。

会を重ねる中でPT馬場さんが、自身で学びを深めた栄養やストレッチ方法、認知症予防、コグニサイズ、ライフキネティックの方法論等のアイディアを共有し、デイサービスでの試験的な導入を行なうための創造的対話、共創へと進展しています。


昨年6月の1on1開始当初、zoomでのオンライン会議にて多人数で行なうのには慣れつつありました。

しかしながら1on1(一対一)でのスマホやパソコンの画面上で、少し込み入った中身のコミュニケーションには、"うまくいくかなぁ"といった少し抵抗感というか不確実さ、不安感が拭えませんでした。

かつお互いにまだ十分な信頼関係が築けていない状況のうえ、そのタイミングでのオンライン開始だったこともあり、オンラインが苦手なPT馬場さんもわたし以上に大きな抵抗感や負担感もあったことかと思います。

ただオンラインの特性として、下記の書籍では"フラット(公平性)"や"アイデンティティ自己同一性)があるとしています。
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一定の距離間が保たれたオンライン上では、公平性(序列や違いがない)や自己同一性(自分らしさや個性を出しやすい)が担保されやすいようです。

これらが上司と部下の"上意下達"のような関係性にとらわれずに、自分の意見や質問を"何でも言い合える"という心理的安全性※が高まった要因ではないでしょうか。

※心理的安全性とは…
ハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー・C・エドモントン教授が提唱した概念。
心理的安全性が低い組織のメンバーには、常に下記の四つの不安がつきまとうと言われています。
◉無知だと思われる不安
◉無能だと思われる不安
◉邪魔をしていると思われる不安
◉ネガティブだと思われる不安
心理的安全性が低い状態では、これら四つの不安が妨げとなって意見や行動に制約がかかり、対話の質やチームの生産性が低下する可能性が指摘されています。

母親の存在は子供にとってのセキュアベース(安全基地)となり、不安や恐れを感じずに探索行動をすることで健全な発達が促されます。
幼児と同様、大人も自分の働く職場が安全基地になれば、快適領域を抜け出し、探索行動としてのチャンネルや冒険を積極的にできるようになるのではないでしょうか。
「エンゲージメントを高める場のつくり方」広江朋紀著より

詳細は下記の文献が参考になると思います。これから読んでみます。
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covid-19以前では当たり前だったリアルな場によって得られる"肌感覚"や"空気感“が、大人数が参加するオンライン会議よりは、1on1オンライン・ダイアログの方が得られやすいと感じています。

1on1オンライン・ダイアログでは、こちらから雑談的な日常の私的な"あるある話し"をしたりして、互いの緊張感をほぐすような仕掛けもある一定期間は必要かと思います。


そんな1on1をしばらく続ける中で、オンライン上において繰り返される言葉や表情の"空中"でのやりとりだけでは、互いの意思の疎通や個々の理解の深掘りといったところの限界を大きく感じました。

そんなこともあり、PT馬場さんから起案があったデイサービスでのライフキネティックの方法論の試験的な導入に関するオンラインでの対話を、わたしがノートに図を書いて可視化し、お互いの理解を整理、促進することも試みています。
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1on1オンライン・ダイアログ中に、対話をしながらわたしが即興でノートに書いて、画面に映してみて、PT馬場さんに見てもらうことから始めてみました。

翌週のノート。
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さらに深掘り。

すると PT馬場さんからは、
「とてもわかりやすいです!」
と想像以上の好反応でした。


さらに理解促進のために、描画アプリを用いてオンライン・ダイアログ中にタイムリーなグラフィックファシリテーションやスクライビンク※も試みています。
▼スクライビング↓
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汚い絵、図、文字ですが…
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この方法はオンライン上での理解促進や協業、共創という意味合いにおいては、イノベーティブなアイディアが生まれる大きな可能性を秘めていると実感しました。

たまに行なっているオンラインではないリアルなダイアログでは、 PT馬場さんとのやりとりをホワイトボードに書き出して可視化してみました。
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やはりリアルのやりとりは、短時間でお互いの理解がより深まることを実感しました。

リアルの良さ、オンラインならではの良さ、両方を感じ取ることができました。

グラフィック的にもとても見苦しい図、文字で大変申し訳ありません…
熟練度を上げるにはまだまだ修行が必要です。


最近の1on1オンライン・ダイアログでは、デイサービスでのライフキネティックによる介護予防・認知症予防の取り組みについて、3月に行われるオンライン・アクティブ学会で報告できるようにPT馬場さんと準備をすすめています。

これは新しい取り組みへのチャレンジです。

そこでデザイン思考です。
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できるだけ早くPDCAサイクルを回す。かつ小刻みに何度も回すイメージです。

次につながる前向きなより良い失敗を意図的に設計していきます。
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より良い成果を目指して。


いずれにしても1on1オンライン・ダイアログは様々な可能性や効能が期待できそうです。

▼1on1オンライン・キャリアインタビューでキャリアの深掘りを試みた取り組み↓

▼1on1ミーティングについて↓


継続は力なり。
試行錯誤を続けます。



When one person teaches.
Two person learn.
"独りが教えると、両方学ぶ"

教える人が学ぶ姿勢を見せ続けることで一緒に変われる。

教える側が学ぶという関係性へ。

"よき臨床から、よき教育と研究が生まれる"
"よき研究から、よき臨床や教育も生まれる"

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posted by Active at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室
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