5月18日〜21日の4日間、
大阪医療福祉専門学校の言語聴覚士学科の学生さんと、
失語症の利用者様とで、
オンライン失語症対話会を行いました。
学校の先生より、緊急事態宣言の延長で実習が中止になり、
ぜひ、オンラインでとご要望がありました。
失語症の利用者様たちも、
活動・参加の場が減っていたので、お受けする事になりました。
1日目:S様
失語症の方との会話になれておらず、
学生さんからの会話が止まってしまうと、
S様自ら話を振る場面もあり、
いつも以上に言葉の力を発揮されていました。
また、学生さんがコロナの影響で学校や実習に行けていない事を知って、
「大丈夫なの?」と心配する場面も!
学生さんとても喜んでおられたようで、
後日学校の先生より学生さんが
「気にかけてくれて泣きそうになった」と話していたとお聞きしました。
2日目・4日目:森様
他の利用者様が緊張していたり、当日の様子を気にかけたりしていた中、
森さんはどっしり構えていました。経験が違います!
「化野念仏寺(あだのねんぶつじ)」「サニーレタス」etc…
京都のお寺の名前、物の名前、人の名前など、
普段の会話の中ではなかなか出づらい名前もどんどん出ていました。
やはり、学生さんの前に立つとスイッチが入るようです。
3日目:K様
訪問すると、発症当時の日記や、伝えたい言語症状について
まとめた紙を準備してくださっていました!
途中言葉が出ず「何て言うんやろう」と言いつつも、
話は尽きず、お話は盛り上がりっぱなしでした。
趣味のカラオケのこと、家のこと、
そして紙にまとめていた伝えたかったこと。
終了後「また機会あればお願いします。」とお伝えすると
「今日話した子達とまた会えるの?」とおっしゃっていました。
本当に時間さえあればもっとたくさんのお話ができたはず・・・
また機会がいただけたら嬉しいと思うばかりです。
コロナ禍においても、利用者様に活動・参加の機会が生まれ、
オンラインという形で交流の場をいただくことができ、
みなさん大変喜んでおられました。
学生さんとの交流だからこそ出てくる生き生きとした言葉に、
横で見ていて驚かされました。
今回の交流が、利用者様にとって、
新たなリハビリの機会になったのではないかと思います。
またこのような活動ができたらと思います。