アボカドの種から、次々と発根、発芽しました。
寒い時期から、半年近く、水に浸けていたものが、ここにきてようやくです。
何事も適した時期がありますね。
ST水野です。
ある失語症の利用者さんは、言語以外も注意・記憶・視覚とさまざまな面に難しさが見られます。
失語症へのアプローチが中心ですが、複数の高次脳機能障害の影響がからみ合い、言語のねらった部分にうまく届いていないように感じ、悩んできました。
この利用者さんの場合、特に視覚。
どれくらい保たれていて、どのように見えづらいのか、失語症のため、眼科でも正確な検査ができず、日常生活を観察しつつ、言語課題を通して、見極めているところです。
日常生活で最も影響が出るのが、食事。
右側に配膳された皿に気づきにくいので、ご家族が声をかけて促しているとのことです。
練習場面では、絵や字を見るときに、目を細めたり、左手で目をこするような仕草をされたりすることがあります。
明らかに能力的に可能な課題が急に難しくなったり、しばらく悩んだ問題で絵カードの位置を入れ替えると即答されたりする様子も。
ただ、一貫して、右側に注意が向きづらいわけでもない。
見えていないからか、理解できていないからか、判断しづらい…。
縦書きの文字カードを用いてみました。
いつもより反応速度が上がり、自信をもって、選択されているようでした。
それまで横書きで難しかった課題を縦書きに変えると、正答率が安定。
宿題で出していた読解課題。
絵は、いらすとやさん https://www.irasutoya.com/、wordで作っています。

大幅に変更しました。

・書式全体を縦書きに
・設問数を減らし、動作絵・文字をサイズアップ
・選択肢を枠で囲む
・用紙を半分に折って、設問を独立して見られるように
まだはっきりとはわかりませんが、この変更で視覚の影響をおよそ除外できるのではないかと踏んでいます。
工夫をして、利用者さんの反応を見て、また細かな変更を加える。
自作しているから、できることですね。
課題が利用者さんにぴたっとはまると、よしっとガッツポーズが出ます。
アボカドは大きな葉をつけました。
通常はここまで育てば土に植え付けています。
今回はこのまま水栽培でいってみようかなと思っています。
