こんにちわ。吹田OT内島です。
最近訪問リハビリの際、折角持っているタブレットやスマホをあまり使えていない…という方がおられたらその場でLINEを使う練習をしたり、LINE電話で久しく顔を見ていない弊社スタッフとオンライン通話を体験していただいたりしています。
皆さん会話ができると喜ばれます。
そんなこんなで、“誰かと話す”ということは健やかな生活には大切なことですね。痛感する自粛生活中の今日このごろです。
そこで今回はうまく使えていなかったタブレットを使い、現在LINEでご家族様とのコミュニケーションを楽しまれているAさんをご紹介させていただきたいと思います。
1年半前にクモ膜下出血発症され約半年間の入院生活の後、在宅生活復帰後は訪問リハビリとデイサービス通所を利用されています。
後遺症のため息が続かずしっかり声が出せないというご依頼から、弊社言語聴覚士による訪問リハビリを開始されました。
Aさんは3人の娘様の子育てをされながら仕事をし、定年退職後も再就職され仕事やボランティアに日々駆け回るほどの頑張り屋だったそうです。そんな前向きな性格は今も変わりません。
訪問リハビリでは好きな歌が唄えるようになりたいとコツコツと言語訓練を積み重ね、うまく歌えなかった歌もしっかりと声を出して歌えるようになり目標であった“カラオケ教室へ行くこと”を見事達成されました。週に1〜2回ご近所のお知り合いの方と一緒にカラオケ教室にバスを利用して通われています。(現在は自粛により休止中)
このため次なるステップとして去年末(2019年12月)、言語訓練から歩行の安定に向けた運動機能訓練へシフトされることになり担当させていただくこととなりました。
明るく好奇心旺盛でお話好きのAさん。
寒い時期から始まった屋外歩行訓練ではご自宅から裏の河川敷の往復(約700m)をお話されながら歩かれていましたが、話出すと足が止まってしまうことがほとんどでなかなか進まない時もあります。
そして話の内容はあれこれと飛んでしまいう様子もありました。
家事では注意がそれてしまうことがあるため、簡単な調理などは一人ではなくご家族様の見守りのもと時々行われていました。
もともと活動的であったAさん、もう少し色々してみたいな・・けどなかなか自分だけでは自信がないかなぁ・・と、ご自宅での生活に慣れるにつれ歯がゆさも感じておられるようでした。
リハビリ中、普段の生活での活動に繋がりそうなことはないかな〜?歩行練習と同時にできたらいいのにねと、Aさんと話ながら一緒に考えていました。
ある訪問の日、Aさんがタブレット端末を持たれていることを知りました。
「娘からもらってるねんけど、まだあんまり使ってないんですよ。」
娘様から使えるようにといただいたそうでLINEも設定されていましたが、
その時はタブレットの起動ができる程度でLINEを使えるところまでは至らず置いたままになっていました。
離れて住まれている娘様ともコミュニケーションできるし、
こんないいモノを使わない手はないじゃないですか☆☆☆ということで、
今年の1月末からLINEの操作練習を開始されました。
タッチ操作とタイピングに慣れることが初めの難関です。
毎回リハビリの最後に練習していましたが、一緒にお住まいの娘様との日々の練習が日課となり、
その甲斐あって今ではご自身で短文を打って会話をされています。
ご家族様との協働でのリハビリは心強いですね。
Aさんからこれをみせていただいたとき、凄~い!と思いました。
ご自身で打たれた短文が沢山!!
文章を考えて打つということは、同時にいろんなことを行わなければいけないため難しいことです。
3月頃はご自身だけで文章を完成させることがなかなかできませんでしたが、
今はこの通り!ご自身で単語や短文を打ち発信されています。
「前に打ったやつをたまに見てるんですよ、どうやって書いたかな〜と思ってね。それで文をまとめて短くできるようになってきたと思います。」
文を打てるようになったコツを教えてくださいました。
3人の娘様の顔を思い浮かべながら…見返して復習ができることもLINEでの会話の活かせるポイントなんですね。
ご本人様とご家族様の絆を感じます。
次は写真撮影の練習、後編に続きます。