2021年07月14日

目に光が灯るとき

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台湾産のパイナップル、今季3個目にしてとっても甘いものに巡り会えました。
芯まで食べられるのはいいですよね。
台湾には行けないので、せめて気分だけはと積極的に購入しています。
ST水野です。



失語症の利用者さん、練習を始めて、半年ほどになります。

身体を動かして(身体リズム運動をつけて)、母音を出し分けたり、イントネーションを変化させたりする練習やとなえうた練習を続けてきました。

練習をしていくなかで、やりにくいと感じている点がありました。

私のことばを最後まで聞いて、利用者さんにマネして言ってほしいのですが、待てずに私と同時に言ってしまったり、かぶせて言ってしまったりすることがたびたび。



なぜ、待つことが難しいのか。

せっかちな性格だから、つられて反射的にことばが出てしまうから、言われたことばを忘れるのが怖くて焦るから、理由はいくつか考えられます。

私のことばと利用者さんのことばが重なってしまい、私のことばを正確に聞くことができず、利用者さん自身のことばの誤りに気づきにくくなってしまいます。



このところ、練習の進度が少し停滞気味に感じたので、自然にまかせるのはやめて、少し状況を変えてみようと思い立ちました。

となえうたの練習中に利用者さんに手のひらを向けて注意をひき言ってみました。
「言わないで。まず聴いてください」

利用者さんは動かそうとしていた手を下ろしました。
そして、少しうつむいて目を閉じました。
真剣に聴き入っている様子です。

3回4回と聴き続けるうち、利用者さんの口がわずかに動きつぶやき始めます。

しばらくするとハッとした表情で顔を上げ、うなずきました。
目が輝き、光が灯ったようでした。

ことばにはなりませんでしたが利用者さんの様子が「今わかったで!!」と語っていました。


その後、マネをしてとなえていただくと、音が正確でした。

やはり、今まできちんと聴けていなかったのだ。

聴くことに集中する時間を設けるようになり、変わりました。
この半年間、単独で出せずにいた「え」の音が正しく出せ、他にも苦手としていた、いくつかのフレーズが楽に出せるように。


つっかえていたものがポンと外れて、一気に流れ出した感覚です。

利用者さんの自然な反応をできるだけ生かしたいと考え、聴く姿勢に対してアプローチしてこなかったことを反省しました。


どのような練習でも同様ですが、表立つわかりやすい反応(今回の場合なら「話す」)に意識がむきやすくなり、目に見えない反応(「聴く」)は置き去りにされがち。
立ち止まって、見直す機会が必要だなと思いました。

利用者さんの目に光が灯る瞬間に立ち会える、やっぱりいいですね。
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2021年05月12日

マスクで言語練習

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トマトに自家製のパクチーを乗せ、塩少々とオリーブオイルをかけたら、それなりの一品になりました。
パクチーが大好きです。
ST水野です。

大阪のコロナ感染は大変厳しい状態が続いています。
医療従事者ですがワクチン接種の予定はまだありません。
今週に入って、高齢の利用者さんから「ワクチン接種の予約ができたよ」と次々に聞き、少しホッとしています。


コロナ禍での生活も1年を過ぎ、すっかりマスクの習慣がつきました。

マスクをして言語練習をするときに困るのが、こちらの口型(口の形)を見せることができないことです。

失語症があり、特に発語失行や口腔顔面失行を含む場合、母音の口型を手がかりに練習することがあります。

対面してSTの口を示したり、隣に並んで鏡に写って利用者さんの口とSTの口を比較したりする方法です。

コロナ禍でマスクを外すことができなくなったため、この方法を用いることができなくなりました。

音のイメージを身体で表現したり、口型のイラストを使ったり、いろいろな方法を試してきました。

最近、試みているのは、動画を使う方法です。
やや大げさに口型を示して発声している動画を撮影し、利用者さんに見せます。

どんな導き方が有効かは利用者さんによって異なることがあるので、いくつかのパターンを録画しておいて、使い分けるようになりました。


例えば「う」の音を導きたいとき。
・くちびるをめいっぱいとがらせる
・とがらせて、フーと息を吹く
・口型を「い」→「う」へ変化させる
・口型を「あ」→「う」へ変化させる

フーと息を吹くのはマスクを外して鏡をくもらせると本来はわかりやすいです。
単独の口型ではわかりにくい方でも、他の口型から変化させることで認識できるようになる方もいます(音や口型の特徴が際立つからでしょうか)。

利用者さんの反応によって変化させる(微妙に変化の速度を変えるなど)は対応できませんが、それなりに役に立っています。

スマホの画面が小さくて、わかりにくそうにされる方もいらっしゃるので、タブレットも用いてみようと考えています。

安全対策をとりながら、工夫しつつ、試しつつ。
今の環境でできる範囲でやっていくしかありません。

他にこんな風にやっていますというアイデアがあったら、ぜひ教えてください。
posted by Active at 14:14| Comment(1) | TrackBack(0) | ST水野(松原)の日記

2021年04月16日

唾液の代わりに

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レモングラスが育ってきたので、収穫しました。
お湯を注ぐといい香りが立ちのぼります。
さっぱりとした口当たりのレモングラスティーです。


訪問している利用者さん、唾液分泌が少なくなるご病気を抱えておられます。

「口が乾いて食べづらい」が主訴で、嚥下能力そのものは比較的保たれていますが、唾液が少ないために食べられる食べ物の種類や食形態に制限があります。

また、極端に口が乾いてしまったときにはしゃべりづらくなり、乾いた口での発話はスピードがゆっくりで、やや不明瞭に感じます。唾液はしゃべるための潤滑油としての働きがあることがわかりますね。

唾液の量は日によって差があります。
今日はあまり出ていないかもという日でも、練習で唾液腺マッサージや舌を大きく出したり戻したりなどの運動を行うと、「少し出てきた!」と嚥下できる程度の量の唾液が出てくることもあります。

ご自分で料理するのが難しい利用者さんは、スーパーのお惣菜や市販の嚥下食を利用中。
お惣菜をそのまま食べようとすると、根気よい咀嚼と水分との交互嚥下が必要で、すぐに疲れて食べるのが嫌になってしまうため、食物をはさみで細かく刻み、とろみをかけて、食べやすくしています。

利用者さんにとっては、唾液の代わりが「とろみ」なのです。


訪問時、利用者さんが「ねえ、聞いて!」と報告してくださいました。

リハビリ目的で通っているデイサービスのおやつ時間。
他の利用者の方にはおまんじゅうやカステラ、ドーナツなどが出るのに、「利用者さんは食べやすい物じゃないとだめだよね」と毎回ゼリー、それが以前から残念だったとのこと。

「おまんじゅうやドーナツもとろみをつけたら食べられると思う。自分でとろみ剤を持ってくるから私もみんなと同じものが食べたい」とデイの職員さんに相談しました。

デイで検討してくださり、とろみ剤で作ったとろみをおまんじゅうなどにかけて食べることを何度か試してみた結果、問題なしと結論が出て、みなさんと同じものが食べられることになったそうです。
「デイでの楽しみがひとつ増えてよかったわ」とうれしそうに言われました。

「食べられるものが制限されても、やっぱりおいしいものしか食べたくないし、しんどい思いをして食べるのは嫌、誰だってそうでしょ?」
納得の利用者さんのモットーでした。
posted by Active at 16:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ST水野(松原)の日記

2021年03月17日

2%濃度のとろみ

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利用者さん宅のミモザに惹かれて、苗を植えました。
花が咲くまで3年くらいかかるそうなので、枯らさないように大事にはぐくみたいと思います。
ST水野です。


嚥下評価にうかがいました。

水分やプリンなどの半固形物を摂取されており、飲み込みの評価、介助方法への助言などを行いました。

水分にはごくゆるいとろみがつけてありました。

ご家族に「どうやってとろみをつけていますか?」とたずねると、キッチンでいつもつけている方法を見せて下さいました。

コップに入れた飲料水にスティック状のとろみ剤をごく少量パラパラ。

「病院で2%の濃度のとろみと言われたんですけど、よくわからなくて…」

その説明ではちょっとわかりにくいですよね。
一度、量ってつけてみましょうか。

@計量カップで50cc(=50g)飲料水を量る
A必要なとろみ剤の量を計算(50g×2%=1g)
 →3g入りスティックのとろみ剤のおよそ1/3を使用すればよい
Bコップに先にとろみ剤を入れる
C計量カップから飲料水を一気に注ぐ
Dスプーンで混ぜる

一度に50cc飲みきれない場合は、冷蔵庫で保管しておけばその日のうちは大丈夫ですよ。

お家にある物品やとろみ剤に合わせた楽な方法をお伝えできれば、適切に実践していただける割合が増えると思います。
可能であれば、お伝えした方法が守られているか定期的に確認できるのが理想ですね。
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2021年02月26日

あたらしいしゅみ 2

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利用者さん宅に咲くミモザが美しかったです。
ST水野です。

「あたらしいしゅみ」を教えてくださった利用者さん。
失語症、右片麻痺があります。

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昨日、お会いしたら、耳元で揺れる桜が!

これもステキですね。
レジンでしたっけ?

「うん」

写真撮ってのせてもいいですか?

「うん」

何かコメントください。

「……」(笑顔で無言で首をふる)

作ってみてどうでしたか?

「じかんかかった」

なるほど。


マスクもおしゃれ。

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お顔ものせていいと言われたので。
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「髪の色にもばっちり合ってますよね」
(写真では撮れていませんがアッシュグレーっぽい髪色でした)
「作って売ればいいのにー」
「メルカリに出せば?」

周りの利用者さんやスタッフさんに言われて、苦笑いの利用者さんでした。

次にお会いするのが楽しみです。
posted by Active at 11:33| Comment(1) | TrackBack(0) | ST水野(松原)の日記

2021年02月16日

リハビリへの再挑戦をきっかけに

担当している利用者さんに入院して治療が必要な病気が見つかりました。
しかしコロナの影響でベッドが空いておらず、1か月待ちになってしまいました。
「長い一か月になりそうだな」
不安のなかで過ごす時間はより長く感じますよね。
コロナ憎し!
ST水野です。


数か月前から担当している、おふたりの利用者さん。
AさんもBさんも失語症があり、おふたりとも発症から10年近くが経過しています。
ともに入院、外来で受けていた言語リハビリが発症後1年以内に終了になり、その後リハビリの機会はありませんでした。

発症から長い時間が経っており、それぞれ安定した生活を送られているように見えました。
どうして、またリハビリをしてみようと思われたのでしょうか。

Aさんは、知り合いが訪問でリハビリを受けて、身体もことばもよくなったと勧められて、自分もまたやってみたいと思われたとのこと。

Bさんは、話そうとする意欲が高いのでもう一度リハビリをしてはどうかとケアマネージャーさんが提案してくださったようです。入院・外来では言語練習への意欲があまり見られなかったとのこと。

おふたりとも非常に意欲的に練習に取り組んでおられます。
練習内容は全体構造法で「身体を動かしながら楽に声を出す」ことから始めました。
おふたりとも声を出すことへの抵抗感が強く、身体の動き(身体リズム運動)をつけることがとても難しかったのですが、徐々に慣れ、音の変化を体の動きの変化と合わせて感じられるようになってきました。

Aさんのご家族からは「ここ数年『おーい』と呼ばれていたけど、最近は前のように『おかあさん』と呼んでくれるようになった」
Bさんのご家族からは「ことばにはなってないけど、何か話そうとすることが増えたと思う」

まだ数か月ですが、利用者さんに変化が出てきていると聞いています。

おふたりの生活を知っていくなかで私の心に引っかかったのは、ともに家族以外との関わり、外出の機会が極端に少なく、その生活が普通になってしまっていること。

その生活のなかでリハビリに再挑戦してみようと思われたことはとても意味があるきっかけです。
この大切なきっかけが利用者さん自身の「また誰かに会ってみたい」「何か新しいことをやってみたい」、「どこかに行ってみたい」につながっていくように支援したいなあと思っています。
posted by Active at 12:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ST水野(松原)の日記

2021年01月28日

「あたらしいしゅみ」

暖かい日が続いています。
油断するとまた寒気がやってくるんですよね。
ST水野です。

数年前、訪問していた、利用者さんと久しぶりにデイでお会いしました。

開口一番
「あたらしいしゅみ」

きれい!これは何ですか?

「レジン」

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細かなパーツを組み合わせて、作られるそう。
右片麻痺、ありましたよね?

以前もお菓子作りや木の実のリース作りなどを楽しまれているのを紹介させていただきました。


新しいことに挑戦しようというお気持ち。
挑戦できる行動力。
すばらしいですね。
posted by Active at 11:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ST水野(松原)の日記

2021年01月15日

ブログの入力方法 パソコン編



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ずんだ餅、大好きです。
水に溶かす素でずんだあんを作り、焼いた餅に乗せました。
ST水野です。


パソコンでのブログの入力方法をまとめます。
画像が小さくて見づらい場合は画像をクリックすると大きく表示されます。

スマホで入力した場合はこちら。




@さくらのブログにログイン



ドメイン名(active-nopsj.sakura.ne.jp)とパスワードを入力します。
パスワードはここに書けませんので、各事業所の責任者に確認してください。

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A新規投稿をクリック

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B入力画面へ
タイトルを入力。
カテゴリー選択はチェックしてある部分をクリックします。
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登録されているカテゴリーが表示されるので選択します。
カテゴリーに迷ったら、事業所名を選んでください。
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本文を入力します。


D画像を入れたい場合

参照のボタンをクリックし、画像を選択します。
選択できたら、右のアップロードボタンをクリックします。
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ここに画像が追加されます。
本文中の画像を入れたい場所にカーソルをおいてこの画像をクリックします。
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本文中に画像が挿入されました。
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※画像をアップロードしているときに入力できていたはずの本文が消えてしまうことを数回経験しています。
 画像を入れたい場合は、本文入力の前に画像のアップロードを行っておくことを個人的にはおすすめします。
 そうしておけば本文を入力しながら、場所を考えて画像を挿入できて便利でもあります。

※スマホで撮った画像を使う場合、画像をパソコン経由でアップロードするのは手間がかかります。
 画像はスマホからアップロードして、記事の入力はパソコンで行う方法もあります。


E投稿をクリックすれば完了です。
 投稿するのが不安な場合は、非公開を選択して、保存すれば、一時保存の状態にできます。


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F記事の入力を複数日にわたって行う場合は公開投稿するときに現在の日時を選びます。
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そうすれば、最新の記事(ブログの最上部)に表示されます。



個人情報について再掲します。

個人情報に注意

ブログの内容によっては利用者さんの個人が特定できる場合があります。

・利用者さんやご家族に許可を得てください

・名前・年齢・病名・住んでいる場所 すべてが個人情報です

・画像も同様に許可を得てください(外出時の写真からある程度の住所が特定されることもあります)

・内容の趣旨に影響しない程度にあいまいな表現に変える、事実を変えて書くことも時には必要
(例 パーキンソン病→神経難病 長女さん→ご家族 と表現を変える など)


迷った場合は投稿する前に、各責任者または、発掘あるある広報室までご一報ください。

続きを読む
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2020年12月24日

子どもや孫に会えないこの年末に

コロナに振り回され続けた1年も終わりに近づいてきています。
ST水野です。

コロナの影響で帰省をやめる方が増えているとニュースで聞きました。

高齢のご夫婦でお住まいの利用者さん宅もそう。
例年なら息子さん夫婦がお孫さんたちを連れて帰ってくるのですが、今回は取りやめたと残念そうでした。

「私たちのことを思ってのことだから仕方ないとわかっているけどね」



私がたまたまスマホで見せた子どもの動画を見て、利用者さんの奥様が言われました。

「あなたの携帯はいいわねえ。こんな風に動く絵が送れるなんて」

「私の携帯は特別なものではないですよ。この利用者さんのスマホでも簡単にできます」

奥様は「そうなの!」と驚かれました。

利用者さんが息子さんとLINEでつながっていたので、その場で利用者さんに「孫の動画や画像を送ってほしい」と息子さんにメッセージを送ってもらいました。

奥様は息子さんに孫の写真を送ってほしいと前からお願いされていたようですが、息子さんは忙しくてなかなか応えてくださらなかったとのこと、写真を印刷して郵送するのって、まあまあの手間ですからね。


「スマホがあれば、テレビ電話もできるんですよ」と伝えました。

私のLINEとつなげて、実際にテレビ電話をして見せると「うわー!これすごいやん!」とまたご夫婦はびっくり。

息子さんの手が空いていそうな時間帯にビデオ通話でかけてみることをおすすめしました。



翌週、訪問すると、息子さんからお孫さんの画像がたくさん送られてきていました。
でも、奥様はどこか不満げな表情。

「やっぱり、あなたのいい携帯とは違うから。送ってきた写真が暗くて、小さくて」

スマホの画面をスワイプし拡大して見せました。

「あら、これなら見える。お父さん、これ〇〇くんやない?」
「そうや、そうや。〇〇くんや」

久しぶりに見るお孫さんの顔に、お二人はとてもうれしそうでした。



LINEで動画を送る、ビデオを通話をする、画像を拡大して見る、使い方を知っていれば、本当にちょっとしたことなのですが、高齢の方には難しいこともありますね。

この年末に子どもや孫に会えないたくさんの高齢者のみなさんに「直接会えなくてもお孫さんの動く姿を見る方法があるよ。顔を見ながら話せるよ」と伝えたくなりました。

またもやSTの仕事の範疇をこえていますが、「へへ、いい仕事したなあ」と思えた訪問でした。
posted by Active at 15:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ST水野(松原)の日記

2020年12月23日

ブログの入力方法 スマホ編

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かば焼き風の甘辛タレ

炭火焼の香ばしさ

よかった!

ST水野です。



メルマガのアンケートに様々な意見をお寄せいただき、ありがとうございました。


「利用者さんとの会話でほっこりしたこと」

「利用者さんとの日々の関わりで感じたこと」

などもっともっと身近な話題があってもいいなというご意見が複数ありました。


このブログは誰が書いても大丈夫ですよ!

看護師さんや介護スタッフさん方の声も聞いてみたいですね。



どなたでも投稿できるように、スマホでのブログの入力方法を紹介します。



@さくらのブログにログインします。




ドメイン名(active-nopsj.sakura.ne.jp)とパスワードを入力します。
パスワードはここに書けませんので、各事業所の責任者に確認してください。

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Aアクティブ訪問看護ステーションをタップ

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A記事を書くを選びます。

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記事の投稿画面に来ました。

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Cタイトルを入力し、カテゴリーを選択します。

Dカテゴリーは自由に追加できますが、迷ったら各事業所名を選択してください。

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E画像を入れたい場合は画像のマークをタップし、フォトライブラリーから選びます。

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画像はこのように表示されます。
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F投稿するをタップすれば完了です。


投稿するのがちょっと心配という場合は、詳細設定をタップします。



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「公開しない」を選んでから「投稿する」をタップすれば、下書き保存のような状態になります。

初めて投稿する場合は、まずは「公開しない」で保存をして、誰かに目を通してもらうと安心かもしれません。


数日にわたって、記事を編集する場合は、投稿日時が編集できるパソコン版で投稿するのがおすすめです。
スマホからでもパソコン版が使用できます。

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記事一覧から編集したい記事を選択します。
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公開設定から、非公開を選択し、右の枠内をタップします。

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現在の日時を選択してください。
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ブログ記事は日付の新しいものから順に並ぶので、投稿したときにいちばん上に表示されるようになります。



ブログを書くうえで気を付けるべきことがあります。


個人情報に注意

ブログの内容によっては利用者さんの個人が特定できる場合があります。

・利用者さんやご家族に許可を得てください

・名前・年齢・病名・住んでいる場所 すべてが個人情報です

・画像も同様に許可を得てください(外出時の写真からある程度の住所が特定されることもあります)

・内容の趣旨に影響しない程度にあいまいな表現に変える、事実を変えて書くことも時には必要
(例 パーキンソン病→神経難病 長女さん→ご家族 と表現を変える など)


迷った場合は投稿する前に、各責任者または発掘あるある広報室までご一報ください。



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2020年10月14日

話せる人


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アボカドでホットサンドを作りました。あつあつトロトロでおいしかったです。

ST水野です。



最近担当し始めた利用者さん。


脳梗塞の既往があることはわかっていましたが、脳のどこで脳梗塞が起こり、どんな症状が出て、今までどんな経過でどのようなリハビリを受けられたか、ほとんど情報がないまま、開始しました。


訪問初回。

声をかけると、わずかなうなずき、首ふり、、まばたきで反応してくださいました。

こちらの質問に対してことばで返そうとはされませんでした。

ご家族に確認すると、以前は声が出ていたそうですが、出づらくなっているとのこと。


2回目。

ご家族が『「はい」と返事して!』と促すと「はい」と返事ができることがわかりました。声を聞いたのはこれが初めてでした。


3回目。

「はい」という返事から、促していくとぽつぽつと発語が出てきました。

自発語は難しくても、復唱で答えたり、選択肢から選んで答えることができることも。


4回目。

ご家族から、自分から時間をたずねたり、聴き取れないが何か話そうとされたりすることがあったと聞きました。

練習中は促しがないと発語はありませんが、体調やご家族のことをたずねると、スムーズな返答がありました。


ご本人・ご家族ともに了承してくださったので、動画を撮らせていただきました。

カメラを向けられると質問から反応までの時間がより短縮したように感じ、撮影したものをお見せすると少し微笑むような表情で見ておられました。


ご本人・ご家族に了承を得て、動画をいっしょに担当しているPTOTに見せました。


「びっくりですね!」

「そうなんですね!」

「どんどん話しかけてみます」

という反応。


私も含めたみながこの利用者さんがこれほど話せるとは予想していなかったのです。


利用者さんから発語での返答がないと(勝手に)決めつけて、はいーいいえ(うなずき首ふり)で反応できる質問だけをしてきたのではないかと思います。


例えば

今までの

「体調はいいですか?」

「しんどいですか?」

「体調はどうですか?」

にかえると自分のことばで返そうとする機会が増えるかもしれません。


「話せる方」だと認識をあらためる、ここから再スタートだと思います。

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2020年08月28日

夏バテに負けるな!手軽にカロリーをアップする方法

夏らしいことをほとんどしないまま、夏が終わっていきます。
花火も夏祭りも中止、帰省もできず。
こんな夏は今年で終わりにしたいものです。
ST水野です。


ある利用者さんが言われました。
「あと3s太りたい。もっとたくさん食べられるようになりたいです」
お風呂に入るときに鏡で自分の体を見るとあまりに痩せていて驚いてしまうそうです。

この夏「夏バテで食欲が落ちて困っている」という相談を3件続けて受けました。

3名の利用者さんは年齢も疾患もバラバラですが、嚥下障害があり、もともと食べられる量が少なかったところへ暑さの影響で、より食べられなくなっている点が共通しています。

利用者さんはそろって「食事が疲れる」と訴えます。
スプーンを口に持っていくのに時間がかかってしんどいわ。食べているあいだにお腹がいっぱいになってしまうし。
食べることに疲れて、ごはんの時間が全く楽しくない。
食べろ、食べろとあんまり言われたらつらくなるよ。

食事をするにも体力が必要ですもんね。
そして、食べることに義務感を持ち始めたらしんどくなります。

みなさんに提案したのは「食べる量にこだわらず、効率よくカロリーを摂ることを考えましょう」ということ。

おひとりの利用者さんは朝バターをつけたトーストを食べるのが習慣だと聞き、そこにさらにジャムを加えることを提案しました。
「ちょっと足すだけね。これならできるかも」とおっしゃってくださいました。
ジャムをヨーグルトに加えてもいいですね。

コーヒーを1日2杯は飲む習慣がある利用者さんには、コーヒーに牛乳とお砂糖を足すことを提案しました。

カロリーアップできるのはわずかでも毎日の積み重ねが大事です。

地域で活動されている管理栄養士さんと訪問同席する機会があり、「MCTオイル」などの嚥下調整食を使うことの効果をあらためて教えていただきました。

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MCTオイルを他の利用者さんにも紹介しました。

MCTオイルのよさは、おかゆでも、おかずでも、飲み物でもただオイルを加えるだけの手軽さです。
消化吸収がよく、食形態も変える必要もなく、食べる量を増やさずに、カロリーをアップできます。
最近では日清のものなどが普通にスーパーに並んでいるのを目にするようになりました。
手に入りやすいのもポイントですね。

そして、この暑い時期、甘いものがお好きな方には、間食をアイスクリームに。
アイスクリームで特にオススメは「ハーゲンダッツ」です。
たんぱく質、脂肪の含有量が多く、量に対して大きいカロリーが摂取できます。
ただ値段は高いですけどね…。

食生活を大きく変えて、「もっと食べないと!」と量を増やそうとしても、なかなか続きません。
今、食べているものに少し工夫をするだけなら、無理がありません。

みなさんの視点を「食べる量を増やす」から「効率よく栄養をとる」に変えていけたらいいなあと思います。
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2020年07月31日

信頼してもらえるとき

Googleフォトが1年前の写真を見せてくれました。
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昨年の今頃は岐阜の実家に滞在していたようです。
母の五平餅がめっちゃ食べたくなりましたが、まだしばらく帰れそうにありません。
コロナめ!!
ST水野です。


7月はコロナが少し落ちついたように見えたせいか、(月末になってまた違ってきていますが)新規の利用者さんを立て続けに担当させていただきました。
さまざまな社会的背景やキャラクターの利用者さんやご家族と、どのようにして距離をつめて関係を作っていこうかあらためて考えて過ごしました。

「私たちが利用者さんやご家族から信頼してもらえるのはどんなときだろう」

いちばん、わかりやすいのは、利用者さんの状態がよくなって、ご自身やご家族がそれを感じたとき。
リハビリの効果を感じることができれば、「この人の言うことを信じてこれからもやってみよう」と思ってくださると思います。

しかし、リハビリをしてもよくなっていく方ばかりではありません。
進行していく病気であったり、原因が加齢であったりする場合、今の状態を維持していくことが精いっぱいで、改善を目指すことが難しい現実があります。

そういう場合でも信頼してもらえるきっかけってなんだろう。

最近の利用者さんとのいろいろを思い返してみて、気づいたこと。
利用者さんやご家族の「困りごと」を解決できるように動くことかも。

先日、利用者さんが「美人画のぬり絵のデザインを探している」と言われました。通われているデイサービスでの作品作りに必要なのだそうです。
スマホで検索した画像を見せて、これと決めていただき、印刷したものを翌週、お持ちしました。

ある利用者さんのご家族
「お母さんのデイサービスでの様子がわからへん。連絡ノートはあっても、ごはんを食べたのが8割とか10割とか、そんなことしか書いてない」
担当のケアマネージャーさんに報告し、デイサービスにもう少しご家族に様子がわかるように対応してほしいと伝えました。

今は定期訪問をしておらず、久しぶりに会った利用者さんに言われました。
「家にある伝の心のスイッチは使えているけど、病院のナースコールがうまく押せない。どうにかならない?」
病院のナースコールの状態を担当OTと見に行かせていただき、入力の運動方向を変えることを提案し、調整してもらいました。今のところ、うまく入力できているようです。

ひとつひとつはささいなことかもしれません。
でも、そのささいなことが、利用者さんやご家族の心の多くを占めている場合があります。

STの仕事の範疇を超えている自覚は……あります。
本来ならケアマネージャーさんの仕事の領域でしょうか。
でも、毎週会っているからこそ、タイムリーにひろえる「困りごと」があるんですよね。
その場で、自分で解決できることは少なく、この件はこの人に、この件はこの人にと、ふるい分けてふさわしい方にお願いすることしかできないことの方が多いですけど。

そういう解決が積み重なって、利用者さんやご家族が「この人になら話してもいいな」と本音を話してくださるようになったら、うれしいことです。

特にコミュニケーションに手間と時間がかかる利用者さんの場合、ゆっくり話を聞いて、解決にむけて動こうとしてくれる存在が一人でもいることは安心感につながるのではないかと思います。

社内の療法士や看護師を見ていても、利用者さんやご家族との距離感はそれぞれ。
困りごとに自然に手を差し伸べているスタッフをたくさん知っています。

利用者さんとの関係に迷うとき、この方に信頼してもらうにはどうしたらよいだろうと悩んだとき、まずは利用者さんの目の前にある小さなことに目を向けることから始めてみてもいいかもしれません。
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2020年06月22日

iPhoneのアクセシビリティをちょっとだけ紹介

雨音にエアコンや扇風機の音が加わると利用者さんの発話が聴き取れません。
近づかないと聴こえないのでソーシャルディスタンスを保つことができなくて困ります。
コロナ対策のために窓を開けて換気してくださっているからもあるんですけどね。

コロナの影響をあちこちで感じます。
ST水野です。


スマホが使いにくくなった、機種変更したら使えなくなったなどの相談を利用者さんからよく受けます。
iphoneのアクセシビリティについて調べたので覚え書きします。

アクセシビリティとは視覚、身体と動き、聴覚および学習上のニーズに配慮した機能、つまり、見る・聴く・運動が難しい方が使いやすいように操作方法などを変更できる機能のこと。


便利そうな機能を3つ書き残したいと思います。


設定
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アクセシビリティと進みます。
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1つめは、目が不自由な方に便利な機能です。
視覚サポートから「拡大鏡」を選びます。
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その名の通り、カメラを使って撮影したものを拡大することができます。
拡大鏡で本のページを撮りました。
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拡大していくと
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さらに拡大すると
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中間くらいでここまで大きくなりました。
iphoneが拡大鏡の代わりをしてくれます。
普通に写真を撮って、ピンチアウト(2本の指で拡げるように動かす)すれば拡大できますが、ピンチアウトは難しい動きなので、拡大鏡を使えばその動きができなくても大丈夫です。



2つめは、身体が不自由で目的とする画面の部分の細かなタップがうまくいかない場合に使える機能。
スマホの画面全体がひとつのスイッチとして働いてくれるようにできます。

身体および動作から「スイッチコントロール」を選びます。
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スイッチを選びます。
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新しいスイッチを追加を選びます。
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画面を選びます。
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フルスクリーンを選びます。
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項目を選択を選び、スイッチコントロールの画面に戻ります。
スイッチコントロールをオンにします。
このとき、アクセシビリティ→タッチ→AssistiveTouchがオンになっているとスイッチコントロールがオンにできないので、AssistiveTouchをオフにしておきます。
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画面のハイライト(スキャン)が始まります。
ホーム画面だとこのような感じ。
枠の大きさや色なども選択できます。
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選びたい項目が枠で囲われたときに、画面をタッチすると選択されます。
このときに枠内に触れる必要はなく、画面内であればどこでも反応してくれます

これが「画面全体がスイッチになる」という意味です。
指先で細かく触れなくてもいいので手を握った状態などで触れて操作ができますね。
スキャンは枠で囲むタイプと十字で絞り込んでいくタイプなども選べます。

もちろん、外部スイッチ(外付けスイッチ)をつなげば、ワンスイッチで操作もできます。
外部スイッチを直接つなぐことはできないので、あいだにスイッチインターフェイスを使用する必要があります。
「なんでもワイヤレス」「「できマウスS2。」などです。


できマウスS2。


また、iphoneのフロントカメラをスイッチとして使う方法もあります。
頭を左に動かしたときに1つのスイッチ、右に動かしたときに1つのスイッチと2つのスイッチとして使えるそうです。




3つめは、耳が不自由な方のための字幕機能です。
テレビ番組の見逃し放送などが楽しめる、「TVer」というアプリが一部番組で字幕対応を始めたので試してみました。

聴覚サポートから「標準字幕とバリアフリー字幕」を選びます。
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クローズドキャプション+SDHをオンにします。
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設定はこれだけです。

字幕対応の番組に字幕がつきました。
クローズアップ現代です。

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数番組ですがドラマにも対応しています。
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字幕は失語症など文字が理解の助けになる方にも使える機能ですね。


iphoneにはこれらの機能が全てが標準なところがすばらしい!!

スイッチコントロールのカメラでのスイッチは、20年前なら最先端な技術で大掛かりな装置を使わないとできませんでした。
今は標準装備されているところまで来ているから驚きです。

androidスマホの場合は設定→ユーザー補助から同じような設定変更ができます。
androidの場合は、メーカー(機種)によって対応が異なるのが少し大変そうではあります。

利用者さんに使ってみる機会がありましたら、また報告したいと思います。


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2020年06月05日

柿の種は食べられるのに

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ステイホーム期間にホットケーキミックスでスコーンを作りました。
さくさくおいしくできました。
忘れないうちにもう一度作りたいと思っていますが、ホットケーキミックスがなかなか手に入りませんね。
ST水野です。


ある難病の利用者さん。
病気が進行してきて、自然な笑い声はときどき出るものの、日常ではほとんど発話が聞かれない状態です。

意図的に声を出すことはわずかにできますが、のどを詰めたような力んだ声になってしまいます。
舌や口唇の動く範囲に制限があり、口唇を閉鎖したり、舌を口蓋(上あご)につけたりすることは十分にはできません。そのため発音はかなり不明瞭です。
意思疎通は問いかけへのうなずきや首ふり、具体的な表出は50音表の指さしを用いています。

ごはんは食べられていますかとたずねると、50音表で「飲み込むだけ」と伝えてくださいました。
食事の様子を見せていただくことにしました。

スプーンで介助してもらい、少しとろみのついたきざみ食を食べておられました。
咀嚼を必要としない食形態で咀嚼の動きは少なく、下顎が下がると口唇もいっしょに下がり、わずかに開口しながら送り込んでいる様子を見ると舌の上下・前後運動がありました。
そして、飲み込む瞬間は口唇閉鎖できている!

食べているときと話しているときの口唇や舌の動きがあまりに違うので驚きました。
運動範囲に制限があるという評価が間違っていたことに気づきました。運動範囲ではなく、別の問題のようです。

利用者さんは食事の他におやつを食べる習慣があると聞き、いつも食べているものを見せてもらうと、なんと!柿の種でした。
咀嚼が必要で、口のなかでばらばらになりまとまりにくいため、おやつのなかでもかなり食べにくい、難易度が高い形態といえます。

それらを食べる様子も見せていただくと、ポリポリといい音をさせながら咀嚼しキュウッと飲み込んでいました。
口腔内にも思ったほど、柿の種は残っていません。
送り込みの舌の動きもさほど悪くない。

食べた直後に、口唇や舌の運動を行ったり、発音をしたりしましたが、やはり舌は口蓋に届かず、口唇は相当に努力してようやく閉鎖できるかできないかの状態。閉鎖した状態を1秒維持することもできません。

食べているときはできるのになんでしょうかとご本人に確認してみると、「食べているときは考えずにやっているからわからへん」

なるほど。
無意識に行う食べる運動(利用者さんは食べることが運動だとは思っていない)と意識しないとできない発音での運動の差。
意識して行おうとするほど、力んでしまい、難しくなるのかもしれません。特に首のうしろや肩周辺に力が入ってあごがあがる姿勢になりがちで口唇や舌が使いづらそうです。

おそらく、もっと話せていたときは話すことも無意識だったはずが、話せなくなり話す機会も少なくなり、意識しないとできなくなってしまっているのではないかと考えました。

柿の種を口唇に触れさせながら、閉鎖をうながしてみました。
口唇を少しとがらせて、柿の種をはさむように口唇が閉鎖してきました。
感覚を使うとちょっとよさそうだな。

翌週、訪問したときは、ひき笑い(吸気しながら笑う)様子が強くあり、息を吐いて声を出すことがよりしづらくなっていました。

呼吸する、発声する、発音する、なんて複雑で難しいんだろう。

試行錯誤はまだまだ続いています。
ほんの短い発語であっても、利用者さんの口から聞けるようになることを目指していこうと思っています。
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2020年05月29日

スマホの音声入力で構音練習

家中の窓を開け放って、風が吹きぬけるのを感じるとき、いい季節だなと思います。

ST水野です。


ある難病の利用者さん。

数ヶ月前にガラケーからスマホに換えました。スマホにしてやってみたいことをうかがうと「写真を撮ることとLINEをすること」と言われました。


タップして写真を撮る操作はすぐにできていました。アウトカメラとインカメラの切り換えをするのが新しく覚えるべき点。
LINEはねらった場所から指先がずれてしまい、的確にさわって入力することが難しい様子でした。

音声入力を提案し、発音練習も兼ねて試してみることになりました。

何週間か挑戦してみた結果、難しいポイントが2つ。

@座った姿勢がくずれやすく、スマホを口元に近づけた状態を保てない

A発話スピードが速く、正確に入力できない


@の座った姿勢が保ちにくいのは普段の生活からもいえることです。


身体が横に倒れる

頭が下がってうつむいた姿勢になる

唾液が口腔内にたまる

唾液を飲まずに話そうとして不明瞭になる

流涎!


スマホを持っていると、より姿勢がくずれやすくなることがわかりました。

声量が低下しているため、口元からスマホを離すと、より正確に入力がしづらくなることもわかりました。

音声入力の感じをつかんでいただきたかったので、スマホは私が利用者さんの鼻先に固定して持ちました。

口元だと視線が下がってしまうので、少し高い鼻先くらいが入力された文字を確認するのにもちょうどいい高さです。

あとはいきなりマイクをオンにしないこと。

あらかじめ入力したいフレーズを考えていただき、文節ごとに区切ることを意識して練習します。


そして

顔上がりましたね。

唾液飲みましたね。

オン。


この流れにするとかなり正確性が上がりました。

利用者さんはスマホの画面を注視して、正確に入力できているかを確認しながら、かなり意識して話されるようになりました。
この練習のメリットは「自分の発話を客観的に見ることができる」点にあると思います。
利用者さんに最も意識していただきたい発話スピード(が明瞭に大きく影響していること)に意識がむきやくすなります。

実際にご友人から来たLINEに返信する練習もしました。


いちばん入力が難しかったのが「人名」です。


勝浦さん梶田さん

石田さん木田さん


のように音は近いがモーラ数(かなで数えられる文字数)が少ない苗字に誤入力されてしまいました。

私の耳ではそう聞こえなくはない程度の明瞭度なのですが、やはり一音ずつの正確性に欠けるため、音同士がくっついてつながって認識されてしまうのだと思います。

利用者さんが1人で入力をしてLINEできるようになるにはまだまだ工夫と練習が必要ですが、少しずつ進めていきたいです。

LINEでご友人らとの関係が深まることも同時に願っています。


パキラがいい感じに枝を伸ばしていました。

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アボカドも!
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2020年05月12日

話したい意欲を持ち続けること

ふとしたときに、本来ならもう5月場所が始まっていたはずなのになと切ない気持ちになることがあります。
ST水野です。

感覚性失語症の利用者さん、およそ1年ぶりにお会いしました。
私が休んでいたあいだは、他のSTが訪問をしてくれていた利用者さんです。

再開を喜び、近況を聞かせていただきました。

こちらの質問に対し、一生懸命に答えようとされます。
聴き取れない発話のなかに混ざる有意味語、表情・うなずき・首振り・首かしげ・指さし・ジェスチャーなど総動員。
途中、がんばっても伝わらないときは、奥様の顔を見てあごをしゃくり「ちょっと代わりに頼む」と自ら助けを求めることも。

「伝えたい」意欲が高まっているなあ、いいなあと思いました。
失語症の方のなかには、伝えたいけど伝わらない経験を重ねていくなかで、伝えようという気持ちまで失ってしまわれる方がいます。
ことばを待ってくれる人、促してくれる人、確認してくれる人、伝わったよと返してくれる人、周りにそういう存在がいないと、話そうという意欲を保つことは容易ではないのです。

利用者さんの場合は、いちばんの理解者である奥様をはじめご家族のみなさん、デイサービスのスタッフさんや他の利用者さん、訪問看護師さんなど、大変恵まれているのだと思います。

「コロナの影響で娘や息子、孫たちと会えないのが少しさびしい。けど、デイサービスには行けているし、あなたのように訪問して来てくれる人もいる。変わらず自分なりに楽しくやっているよ」(意訳)という内容を伝えてくださいました。

練習で言語機能を上げることはもちろん大切ですが、この人に伝えたい、この人ならわかってくれるという存在をたくさん作っていけるように努めることもとても大切だと思いました。
1年間代行をし、話したい意欲を高める存在の1人であり続けてくれた、後輩STに感謝します。
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2020年04月24日

フリージング嚥下食

マスクをしてもめがねが曇らないようにするにはどうしたらよいのか。
マスクとめがねと両方をしても耳が痛くならないようにはできないものか。
日々、悩んでいます。
ST水野です。

昨年2月以来のブログ投稿になります。
約1年間、育児休業を取得し、4月より復帰しました。
この1年間に得た気づきの一つをご紹介したいと思います。

経験できてよかったことが離乳食作り。
嚥下食と離乳食には共通点が多いことはみなさんイメージがしやすいと思います。

毎日離乳食を作っていくなかで、いかに効率よく作れるか調べていくうちに「フリージング離乳食」に出会いました。
今まで嚥下食を単発で作ったことはありましたが、毎日継続して作ったことはなかったんですよね。
より「無理なく」「無駄なく」「楽に」作れることを目指すようになりました。

「フリージング離乳食」自体はたくさのん書籍も出ており、さほどマイナーな方法ではありません。
でも、考えてみたら「フリージング嚥下食」は聞いたことはない、フリージング離乳食の手法を嚥下食に応用できないかと思った次第です。
(調べた限りでは、嚥下食の作り方の本にフリージングの技法を使うものもありましたが、フリージングに特化した本は見つかりませんでした)

フリージングの方法は、食材を加熱し、刻み、凍らせる。
使うときには凍ったまま調理する。

簡単に言うとそれだけです。

食材ごとに加熱の方法が異なり、もちろん冷凍にむかない食材もあります。
凍らしてから切った方が扱いやすかったりする場合もあります。

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わが家の冷凍庫から出してきた野菜たちです。
上から、じゃがいも、小松菜、しめじ、かぼちゃ、にんじんです。
それぞれ、火を通したあと、製氷皿に入れて凍らせ、素材ごとに保存しています。

これはなんでしょう?

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納豆です。
引きわり納豆を卒業して、小粒納豆を食べています。
納豆も冷凍できるんですね。(残念ながら同じ大豆食品でも豆腐は無理です)

昨日、仕込んだものも。

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釜揚げしらすと合いびき肉の粗びきです。
釜揚げしらすはさっと湯通しして塩気を除き、粗びき肉は片栗粉と水を加えて電子レンジで加熱してから冷凍しています。

食材ごとに冷凍しておけば、大変に便利です。
食材にもともと火が取っているので、食べるときには味つけをして温めるだけでOK

例えば、みそ汁を作りたいときはかぼちゃとじゃがいもを器に入れて、だし汁を加え、レンジでチン。
温まったら、みそを加えます。

みそはパウダー状のものが圧倒的におすすめです。
超便利です!!これhttps://www.shinsyuichi.jp/papatto-miso-powder/

うどんです。
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うどん、じゃがいも、ほうれん草、鶏肉は冷凍してあったもの。
うどんつゆを加えてレンチン。
ゆで卵はこのあとキッチンはさみで細かく刻みました。


離乳食の悩みに、ある程度の量をまとめて作ると、同じメニューが続いてしまう点があります。
フリージングしておけば食材は一週間から10日ほど保存できるので、その悩みも解消できました。

食材の加熱も圧力鍋である程度まとめて行います。
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野菜を粗みじん切りやキューブ状に切って、それぞれを圧力鍋に入れ、だし昆布と水で煮ます。
一気に4食材も増やせる!

経験してみて気づくこと、たくさんありますね。
1年で経験したこと、子育てを通じてこれから経験することを今後仕事にも生かしていきたいです。
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2019年02月21日

私の知らない人生

お昼を買おうと立ち寄ったスーパーで、お相撲さん3人とすれ違いました。
鬢付け油のふわっと甘い香りに、春の訪れを感じます。
大阪場所が近づいてきました。
ST水野です。

  


訪問していつものソファに座ると、利用者の〇〇さんに言われました。

「見せたいものがあるの。見てくれる?」

「はい、ぜひ」

「懐かしいものが出てきてん」

「懐かしいもの?何ですか?」

「ビデオ、結婚式の」

「どなたの結婚式ですか?」

「親族の」

「〇〇さんも映ってるんですね」

「そう、着物で」

「着物!見せて下さい」

「水野さん、着物好きやもんね」


数十年前の結婚式の様子が映っていました。

参列者のみなさんの入場シーンから。
次々に正装の方が入って来られます。

「ほら、これ!」

「おー、〇〇さん!」

利用者さんは、深紅色の着物姿でスッスと入って来られました。

「よくお似合いですね。凛々しい雰囲気」

「太ってるね」

「まあ、今よりふっくらされてますね」

「今より20s多かったから」

「この着物は〇〇さんのですか?」

「そう、自分であつらえた着物。とってある。もう着られへんけど」


親族の自己紹介の場面もありました。
利用者さんは、いい声ではっきりと名乗られました。

「ありがとう、つまらないものを見てくれて」

「いえいえ、こちらこそありがとうございます!うれしかったです」


利用者さんの若いころや病前の写真を見せていただく機会はあっても、動画を見たり、音声を聞いたりすることはそうそうありません(世代的に難しいですね)。

今とは別人のように、スッスと歩き、いい声ではっきり話される利用者さんの様子を見られたのは貴重なことでした。

私たちリハビリ職は、利用者さんの病後の状態しか知りません。
利用者さんが病気で動きづらくなったり、話しづらくなったりしてから出会うからです。
当然といえば当然です。

でも、利用者さんの今の状態が、利用者さんのイメージとして固定化されているのは危険だと思いました。
利用者さんも以前は普通の生活を普通に送っていたはずなのに。

ビデオを見せたいと思ってくださったことが、もっと私を知ってという利用者さんからのメッセージに感じられてきました。

利用者さんの過ごされてきた長い人生のごく一部しか知らないことにあらためて気づいて、申し訳ないような、心苦しいような気持ちにもなりました。

利用者さん自身を深く理解するには、その方の人生を知る必要があるのでは。
利用者さんの人生を知るための努力が足りていなかったのでは。

知る努力を続けていこう、そう思いました。

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2019年02月07日

複数の居場所をもつ

2/10の日本大相撲トーナメントで、荒磯親方(元稀勢の里)が解説デビューらしいです。
録画予約しました。
ST水野です。


失語症の利用者さんは、病前からカラオケが趣味。
「しゃべる」ことは苦手でも「歌う」ことは得意です。
近所のカラオケスナックに1人出かけ、歌っています。

風邪で3週間ほどカラオケに行けなかったら、久しぶりのときに声が出なくて、歌詞にもついていけなくなっていて驚いたそうです。
そこから、毎週通い直して、今は「もうもどった」とのこと。
「やっぱり、つづけなあかんな」と言われていました。
練習のときにいい声が出せるのはカラオケの効果もあるかもしれません。

聞いていると、利用者さんがカラオケに行く目的は「歌う」こと以外にもあるようです。

ママさんとはよく話をする間柄。
自分は病後お酒をやめたのでコーラしか飲まないが、ママさんにビールをおごることもある。
ママさんはゆっくり話を聞いてくれるから話しやすい。

顔見知りの常連さんが何人かいて、行けば誰かは来ている。
体の調子がどうみたいな話をよくしている。
曲名が出ないときに、「次はあれ歌う?」と助けてくれる。

カラオケは「交流」の場でもあります。
いいお仲間をお持ちですよね。
病気の後も変わらない、いい関係を保っておられます。

利用者さんはことばの出づらさが強くあり、会話の流れが停滞してしまうこともたびたび。
当然、うまくしゃべれない自覚が十分にあります。
それでも、人の輪に飛び込んでいけるのは、本当に頼もしい。


実はこの利用者さん、家での会話がないことに悩んできました。
ご家族はみなさん働いていて、日中は一人。
私も長年訪問していますが、ご家族にお会いしたことはほとんどありません。

ことばが出ないときにご家族は「まってくれない」。
「いそがしい!はやくして!」という雰囲気が出ている。
邪魔にされているようで話しかけられなくなる。

ご家族に利用者さんとのコミュニケーション方法の書面をお渡しし、ゆっくり対応していただくようお願いしましたが、対応を変えていただくのは難しいようです。
ご家族に対しては引き続きアプローチしていこうと思います。


利用者さんの生活を知ると、臆さず人と関われる性分でよかった、1人で外出できる体の状態でよかったと思います。

そして、何より、利用者さんの居場所が家だけでなくてよかった!!

高齢になったり病気になったりして、1つの居場所を失っても、別の1つが救ってくれることがあります。

自分の居場所を複数もっておくこと。
その大切さを教えていただいたように思います。
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