2015年12月11日

お家での嚥下食 4  丸飲みからの脱却を目指して

大阪は、生暖かい強い風が吹いています。
ST水野です。

シリーズ4回目
(VE検査も含めたら5回目)に
なりました。

これまでの流れは
2014年6月30日
2015年2月10日
2015年5月9日
2015年6月19日 
の投稿を参照下さい。

嚥下障害の利用者さん。

「よく噛んで食べれば
何を食べてもいいでしょう」
と診断されたVE検査から
およそ半年が経過しました。

現在、STは隔週の訪問になっています。

現在の食形態は
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軟菜粗きざみ食といった
ところでしょうか。
この日は、サイコロ状の焼き芋、
炊き込みごはん、シチュー、卵焼き。
果物だけ、少しミキサーにかけてありました。

「近頃は、ミキサーをほとんど
使ってないんですわ」とご主人。
お粥も粒状のまま食べているとのこと。

咀嚼はまあまあといったところ。
お芋は上あごにくっついて
食べづらそうではありましたが
水分嚥下でクリアされていました。

するめやガムで咀嚼練習を続けてきました。
本当に少しずつ、習慣として
咀嚼できるようになってきています。

揚げ煎餅など確実に咀嚼しないと
食べられないものの方が
よく咀嚼できているように思います。

お顔を隠してしまうのが
もったいない程の
いい笑顔をして下さいました。
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今後も、咀嚼練習を
さらに続けていきましょう。


別のある利用者さんのお宅に
特大のクリスマスツリーが飾られていました。
片麻痺のご主人と奥様の二人暮らしです。
季節行事を大事にするって、すてきですね。
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2015年12月05日

カレーライスにハンバーグに 在宅での高次脳機能リハビリ

師走に突入しましたね。
ST水野です。

数か月前から高次脳機能障害の方を
訪問で担当しています。
  

実際にお会いしてみると、
笑顔ですごく明るくお話をして下さる方。
暖かい目で、そして冷静に
見守って下さるご家族!
環境面は恵まれていると感じました。

大きな方針。
ご家族やリハビリの見守り下で
まずはご自分でやって頂き、
危ない点や気を付けるべき点を
伝えていこうとなりました。

リハビリでは、調理に挑戦です。
病院での調理実習では、
火の安全管理が不十分で、
とにかく慌ててしまったようでした。

初回は、カレーライスとポテトサラダ。
結果はおおむね良好。

ご家族も、病院の実習より、

随分落ち着いていたと言われました。
在宅で慣れた環境であることが
影響していると思われました。

二回目はハンバーグとマカロニサラダ。
二品を同時進行で作ろうとしたため、
工程がやや混乱し、
効率が悪くなってしまいましたが、
最終的には上手くできていました。

二回を通して感じたこと。
よかったこと。

じゃがいもの皮をピーラーで剥く。
玉ねぎのみじん切り。
非常に手際がよく、
新米主婦の私など到底、太刀打ちできません。
これは、手続き記憶といっていいでしょう。

作業の合間に、洗い物をする様子が
見られました。
それを指摘すると「主婦ですから!」と
笑っておられました。


注意が必要なこと。

作業中に話しかけられても、
全く耳に入らない。
ここは、注意障害によるところだと思います。
大切なことを伝えるのは
作業中ではなく、作業前にすべきだ
とわかりました。

マカロニのゆで時間の3分は
時計を気にすることができました。
病前も、キッチンタイマーを
使ったことがないそうですが
安全のため、使うことを助言しました。
キッチンタイマーを買わなくても、
スマホをお使いでしたので、
タイマー機能の使用を提案しました。

病後、献立を考えることが難しくなったと

ご家族が言われていました。

ここは、失語症、記憶障害の影響でしょうか。
「料理の本は見ませんか?」とたずねると
「それは先生が新婚さんだからよ」と
返されてしまいました。

この点は作った料理の、材料、作り方などを
書き溜めていき
今後の献立の参考にすることにしました。
幸いにも「メモをとる」ことは
比較的上手い方です。
また、書くことは作業後よりも作業前に行い
工程を確認してから、
調理にかかった方がいいのではと考えます。

在宅で高次脳機能障害のリハビリでは
生活のなかでの、
実際に困ったことをひとつひとつ
いかに解決するかが
大切だと思います。

リハビリでできることは限られているので
ご家族に理解して頂き
同じ方針で進めることも大切です。
特に安全をどう確保するかは
一番難しいところだと思います。

今後の経過をまた報告します。
長文にて失礼しました。

おいしそうに出来上がりました。
時間がなくて、焼くのを見届けることが
できなくて、残念でした。
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レシピ集はこんな風。
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2015年10月31日

大きな1ステップ  感覚性失語症者の気づき

秋まっさかり。
秋の味覚!
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いただきものです。ST水野です。

感覚性失語症のとある利用者さん。
たくさんお話をして下さりますが
ジャーゴンとなってしまいます。

ジャーゴンとは、意味の通らない音や
ことばの羅列を言います。
ジャーゴンにもいくつか種類がありますが
この方の場合は、
日本語に存在する音で構成されており
聞き取れることばも混じるのですが、
全体として意味を成さない発話です。

地道にこつこつと、聴いて←→話す練習を
続けてきました。

今週、訪問時、奥様が言われました。
「最近、お父さんは自分で言えてないことが
わかってきたみたい」

以前は、何か訴えている時に、
奥様に通じないと怒ることが多かった。
今は、何度か言って通じなければ、
「もうええわ」となることが多い。
通じないなら仕方がない、
通じないのは自分のことばのせいだと
わかっている様子だと。
奥様は「後でまたゆうてな」と
声をかけているそう。

練習中、ここ数か月、
変化を感じていました。
私の反応を見てではなく
自分の気づきとして
上手く復唱ができなかったときに
「あかんな」と言われることが
増えてきているなあと。

感覚性失語症の方にとって、病識をもつ、
すなわち、
自分のことばがおかしいと
気づくことには大変大きな意味があります。    
しかし、周りの人が、
「あなたは何を言っているかわからない」と
直接、指摘することはなかなかできません。

奥様もそうだったようです。
「以前は、わかってる風に話を
合わせていたけど
今は、『お父さん、ごめん、わからへん』
と言えるようになった」と。

その変化は、病識がでてきたご本人の変化を
奥様がとらえた結果だと思います。

この気づきは
利用者さんにとって
大きな1ステップです。
奥様にとっても
大きな1ステップです。

このような変化は、利用者さんの、私の
双方のモチベーションとなりますね。

次のステップは
自分のことばの誤りを言い直そうとすること
でしょうか。

なぜ、感覚性失語症の方が
自分のことばのおかしさに気づくことが
大切か。
それに気づかないと
言い直すこと、
または言い直そうとすることが
できないからです。

梨の大きさが伝わりにくいかなあと思って
持ってくださいとお願いしたら
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こんなんなりました。
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2015年10月10日

ST勉強会 「食形態を考える」

朝晩、冷えるようになりましたね。
ST水野です。

今週、「食形態を考える」をテーマに
ST勉強会が行われました。
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新卒入職者2名のために
病院経験者5名が、
それぞれの病院で使われていた
食形態や用語を出し合いながら
確認して行こうという勉強会でした。

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字が薄くて見にくいですね。
すみません…。

まずは、嚥下の初回評価に使う食品。
ゼリー、とろみ茶、水、氷片とさまざま。
ゼリーもスライスなのか、
砕きなのか、グラム数は?

それから主食と副食に分けて 
食形態を上げていく流れを確認。

食形態を表す用語でも
病院によって、少しずつ異なるようです。

「きざみ食」と言った場合
私がいた病院では、極きざみを指し
数ミリの細かさにきざんだものを
言いました。

しかし、碓井STがいた病院では
1センチ程度にきざんだものを
言ったそうです。
私がいた病院では、
それは「粗きざみ」と言っていました。   

要注意ですね。
病院からの申し送りに
「きざみ食」とあった場合
実際にどの程度のきざみを指すのか。

新卒の2人はこれらの話を
どう感じたでしょうか。

嚥下障害の方が
食べやすいのは煮魚ですと言っても、
どの程度の柔らかさで、
ほぐれやすさがいいのか
あんかけのとろみをどうつけるのか
STには料理の知識や経験も大事だなあと
感じた勉強会でした。
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2015年08月25日

VE(嚥下内視鏡検査)を学ぼう

台風の強雨です。
バイクが飛ばされそうになりながら    
訪問しています。
ST水野です。

先週、碓井ST講師による
ST勉強会が行われました。
VE(嚥下内視鏡検査)について。

方法等の説明から始まり
利用者さんの実際の
VE(嚥下内視鏡検査)動画を
壁に大きく映して
それぞれが評価しました。
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唾液や痰が声門上に
貯留している危険性。
吸引前後、喀出後の違い。

誤嚥の評価も大切だが
喀出力の評価も大切。

動画はインパクトがありますね。

直接は利用者さんに
お会いできないので
碓井STから
外から見た嚥下状態の説明を
聞きながら見ました。

VEでもVFでもそうですが
評価の数を重ねてくると
どうなるか。

利用者さんが食べている様子から
VEやVFをしたら
おそらくこんな結果だろうと
想像できるようになってきます。
つまりSTの嚥下評価力が
格段に上がります。

そういう側面からも
意味深い勉強会であったと思います。
ありがとうございました。
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2015年08月20日

言語練習の個別性を高める工夫

甲子園が終わると、夏の最期を感じます。
ST水野です。

失語症の利用者さんとの練習のなかで
その方に合わせた内容を
どう取り入れるかは課題です。
普段よく使うことばや
その方が興味のある分野のことばを
使うのはもちろんのこと。

訪問でしている工夫を
少し紹介したいと思います。

会話ノートです。
一般的に、コミュニケーションノート
とも言われるものです。
ことばが出にくい方が、
主に絵や文字を指さして使います。
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とある利用者さんの、
昼食メニューのページです。
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お話をうかがうと
普段食べているものは、
家庭によって全く違います。
確認しながら、作っています。
カラー写真だとよりわかりやすいですね。

市販のコミュニケーションノートには、
なぜだかカレーライスがありません。
我が家でノートを作るなら、
一番に入れるのに!
お好み焼きも入ってないんですよね。
    
見当識(家族構成)の練習には、
樹形図を使います。
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視覚的にもわかりやすいと思います。
可能であれば写真を加えることもあります。


先週の日曜日、
利用者さんのご主人の誕生日でした。
金曜日、訪問時、
利用者さんと約束をしました。
日曜日に「誕生日おめでとう」を
ご主人に伝えること。

文字が音読できるようになってきたので、
書いて貼らせて頂きました。
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今週、訪問時に確認すると
「おう、おめでとう、言うとったなあ」
とご主人。
約束は果たして下さったようでした。

個別性を高めると、
生活で使えることばが
まず増えてくるように感じます。
そのためには
ご本人、ご家族からの情報収集が
最重要です。
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2015年07月15日

共通の趣味 4

梅雨明け前に
本格的な暑さが来ましたね。
ようやくエアコンを入れて
下さっている
家が多くなりました。
ST水野です。

大相撲名古屋場所、始まりました。
今日で4日目。

ブローカ失語の利用者さんに、
少し遅れたけど
星取表を持っていきました。

すると
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ご主人が先に用意して下さっていました。
○×より、○●方がわかりやすいかも。

このまま、使って頂くことにしました。

いつもの練習のバリエーション。
「いい調子 いい調子
遠藤 いい調子」
「これからだ これからだ
豪栄道 これからだ」
「作ってくれた 作ってくれた
白黒を つけています」

名古屋場所、9日目に観に行く予定です。
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2015年06月23日

夏への準備 言語教材編

今年は6月より5月の方が暑かったように
感じます。
夏も近いですね。
ST水野です。

私は失語症の方には
「聞く⇔話す」を反復して練習します。

訪問中に「書く」練習は、まずしません。

不思議なことに「聞く⇔話す」練習だけでも
「文字を読む」「書く」力はついていく場合
が多いのです。

しかし、書きたい希望が強い方、
家でも何か練習がしたい方には
宿題という形で
「書く」ことを行う場合が多いです。

訪問の合間の時間に教材を作ります。
夏のことばを集めて作りました。
難易度をいろいろと。

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@は、かなを自発的に書くのは難しい方に。
下に選択肢をつけています。
紙を折り選択肢をかくすこともできます。
どこの文字(語頭、語中、語尾)を
○にするかでも難易度がかわります。

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Aは、かなが自発的に少し書ける方に。

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Bは、ある程度、書けるけど
文字数のヒントがあった方が
書きやすい方に。

宿題の効果。
「読む」「書く」力が伸びることは当然。
紙で残ることで、成果を何度でも
見返すことができること。
ご家族間のコミュニケーション機会を
増やせること。
これが一番うれしい。

様子をお聞きすると
ご夫婦で、親子でわいわいしながら
やって下さっているようです。

ご本人、ご家族の負担になり過ぎないように
難易度や量の調整、ヒントの出し方の
助言が欠かせません。
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2015年06月19日

お家での嚥下食 3

〜丸飲みからの脱却を目指して〜
シリーズ化してきましたので
副題をつけてみました。
ST水野です。

2014年6月30日
2015年2月10日
2015年5月9日のブログで書きました、
嚥下障害の利用者さん。


VE検査で
「よく噛んで食べれば、
何を食べてもいいでしょう」と
診断されました。
咀嚼が上手くいかず、練習中です。

今までの食べ方は
「丸飲み」
口に入れたものを咀嚼せず、
そのまま送り込んで嚥下していました。

丸飲みの理由の一つに、
ゼリー等の半固形物、ミキサー食等の
咀嚼を必要としない食物を
長期に摂取されていたことが挙げられます。

この利用者さんの場合で言うと
機能的には咀嚼ができます。
咀嚼することを
忘れてしまっているような状態と
言ってもいいかもしれません。

咀嚼練習として、
するめを用いてみました。
右奥歯、左奥歯で咀嚼をします。
手を使わないで、舌の動きで
するめを右⇔左へ移動させます。

じゅわっと唾液が出てきた模様です。
するめがふやけて、噛まれて、
柔らかくなってきました。
時間はかかりましたが、
噛み切れたようです。

おっと、そのまま飲み込まないで!
咀嚼した、するめは出して下さい。

十分に口腔内が潤ったところで、
おやつの時間。
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551のアイスキャンディーを刻んだもの
柔らかめのお煎餅、ウエハース

551は大阪名物の豚まんで有名なお店。
アイスキャンディーも人気があります。
みかん等フルーツが入っていますが
もう大丈夫ですね。
慌てて一気に食べ過ぎて
頭キーンとされていましたが…。

お煎餅もサクサクといい音が
聞こえてきます。


咀嚼をどう練習するか。
ただ運動としてモグモグと
咀嚼をするだけでは
実際の食べ方に般化できないことが多く
食物を用いました。

ただしこの練習は
誤嚥のリスクが高い方には
向かない方法です。

安心して練習ができるのも、
VE検査で誤嚥のリスクが低いと
評価して頂いたおかげです。

咀嚼練習、続けていきましょう。
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碓井STのからだを触れるSTになろう 2

最近、湿度にカラダを蝕まれそうな感覚に
陥ることがあります。
ST水野です。

一昨日、碓井STシリーズ第2回が行われました。
テーマは「緊張」。

新メンバーを加えて、
参加者は5名。
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一昨日学んだこと、
山川STに確認してみました。

とりあえず、触ってみる。
緊張は高かったら落とす。
低かったら上げる。

落とすには、リラックス。
接地面積を増やす。

上げるには、立ったり、浅座りにして
接地面積を減らす。


足りない部分を少し追加。

骨盤を起こすとき、手に感じるのが
重いなら、緊張が低い。
固いなら、緊張が高い。

座っているとき、
クッションを抱える
バスタオルをかける
テーブルを配置するだけで
安心感が得やすい。
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緊張が低い方への発声のアプローチ。
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いじめてるわけではないですよね…?

アプローチの順番。
姿勢⇒呼吸⇒発声⇒下顎、口唇、舌⇒構音


担当している小脳梗塞の利用者さんに
早速触らせて頂きました。
今まで、肩周囲しか触ったことがなく
固かったので
緊張が高いものと思っていましたが
腰周囲(特に麻痺側)はゆるくて
緊張が低いように感じました。
身体のなかでも違いがあるんですね。

山川STの言うとおり
「とりあえず触ってみる」が
スタートかもしれません。
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2015年06月05日

多職種で支える在宅高齢者の食

木村PTの学会発表、すばらしかった!
皆が口を揃えて言います。
聞けなかったのが残念です。
ST水野です。


5/31の日本訪問リハビリテーション教会
学術大会in大阪に参加しました。
野原幹司先生のセミナーを受講しました。
座長は碓井ST!
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野原先生とのかけあいが面白かったです。


ざっくりした内容ですが、記します。

・回復期はキュア、生活期はケア
一般的な嚥下障害リハビリテーションの
EBMは回復期にしかない。
よって、生活期では回復期の評価を信じて、
同じことをし続けていてはいけない。
患者さんが変わるというより、
周りが変わることで支える。
食事の環境調整が大切。


・疾患による症状、特性をつかむ
アルツハイマー型認知症そのものが、
誤嚥を引き起こすことは少ない。
当然ながら、認知期の問題は大きい。
対して、レビー小体型認知症は、
咽頭期の嚥下障害を起こしやすい。
アルツハイマー型認知症で5〜6割
パーキンソン病患者で9割に
嗅覚障害があり、
それが食事摂取量減少の原因である
ことがある。


・口腔期の大切さ
唾液が出て、咀嚼ができて、
食塊形成ができてこそ、嚥下できる。
食塊形成できずにばらばらと
咽頭に落ち込むことで、
誤嚥するケースがある。
その視点で評価できるかどうか。
人は咀嚼中、どのタイミングで
飲み込んでよしと判断するか。
それは、食物が唾液でコーティングされて、
ひとかたまりになったとき。


まさに、先日、在宅でVE評価を行った
利用者さん。
嚥下(咽頭期)は問題ないと
評価されましたが、
咀嚼(口腔期)が不十分。
唾液も少ないので、まとまらず、
食物が口腔、咽頭に残りやすくなって
しまいます。
いかに上手く咀嚼練習をして、
実際の食事場面に般化していくかが
課題です。


あるALSの利用者さんとも
口腔期の大切さの話をしました。
その方が訴えました。
キザミ食は小さすぎてもダメ。
口の中でばらばらに広がって噛めないし、
飲み込めない。
十分に柔らかく煮てもらって、
噛める大きさの方がよっぽど食べやすい。
だから、宅配食の「ひじきの煮物」が
とても食べにくいし、むせる。


舌の動きが低下してくると、
咽頭期がある程度良くても、
誤嚥のリスクが上がることがわかりますね。


学んだことを、実際の利用者さんに
照らし合わせて考えると
より理解が深まります。


学会では、いろんな面で
ブラッシュアップできました。
備忘録的にたくさん書いてしまいましたが、
読んで頂き、1つでも気づきがあれば
うれしいです。
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2015年05月16日

碓井STのからだを触れるSTになろう

これは5月病でしょうか?
寝ても寝ても眠いです。
ST水野です。

昨日、業務終了後にST勉強会が
行われました。
4月入職の新しいメンバーも加わりました。
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碓井STが講師となり、
テーマは「からだを触れるSTになろう」

初回の内容。
姿勢評価の見るポイントを知る。
シールを貼って確認。
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環境の変化(机の位置等)が
どう姿勢に影響するか。
姿勢の変化が
どう嚥下に影響するかを体験する。

起居動作、立ち上がりの介助は
介助される側の頭の動きに注目すべし。
直線的な動きでなく、
弧を描くような曲線的な動きです。

ポイントがつかめれば、
ごく軽い介助で動かすことができる。
IMG_1875.jpg    

体験すること、大事ですね。
触り慣れること、大事ですね。

この勉強会、26回シリーズ
らしいですよ(ホントかな?)
また、次回、触り合いましょう。
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2015年05月09日

在宅でのVE(嚥下内視鏡)検査

今日は薄曇り、過ごしやすいです。
ST水野です。

2014年6月30日と
2015年2月10日ブログに書きました
嚥下障害の利用者さん。

2月には、嚥下検査をお勧めしても
受け入れて頂けないことを書きました。

最近、ますます、飲み込みの調子がよく
再度、検査の話をしたら
ご家族の強い後押しもあり
ようやく「やってみよか!」と
言って下さいました。

まずは主治医に許可を頂き、
堺市にある歯科に電話で
VE(嚥下内視鏡)検査依頼。
ケアマネージャーにも連絡。

依頼から10日ほどして、
歯科より連絡があり、日時決定。
再度、主治医とケアマネージャーに連絡。
主治医から歯科に情報を送って頂くよう
お願いをしました。

ご家族には、用意して頂きたい食物を
書面にてお渡ししました。

当日。
利用者さん、ご家族
ケアマネージャー。
歯科から、医師2名、歯科衛生士、
コーディネーター。
部屋は人でいっぱい。

利用者さんはいつもの食事姿勢。
車椅子に座っておられます。

機械類を設置し、医師より検査の説明。

鼻から細い管(カメラ)を入れていきます。

のどまでカメラを入れた状態で、食べます。
食べ物がのどを通っていく様子を
モニターで見ながら
5種類程度の食べ物を試しました。
時間にしておよそ30分。


結果、◎
よく噛んで食べれば、
何でも食べていいでしょう。
噛みにくいものは少し刻むといいです。
水分は量が多いとむせますが、
少量ならとろみなし可。
不顕性誤嚥(むせない誤嚥)はないようです。
何か問題が出てくることがあったら、
再度検査しましょう。

予想以上のいい結果でした。
これで、一足飛びに食形態を上げられます。

ご本人は「やってみよか!」と言ったものの
繰り返し、不安を訴えておられた様子。
思い切って、受けてみて、
本当によかったですね!

「家でできるっていいですよね。
病院で検査というだけでも緊張しますもんね」とご家族。
その通りです。

在宅で、嚥下練習をすすめていくとき
検査ができる体制があるのは心強いことです。

このような環境でSTができること、
本当にありがたい!
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2015年03月14日

共通の趣味 3

今日は雪ではなく雨です。
ST水野です。

今週の訪問でのいろいろ。

いつものブローカ失語の利用者さん。
部屋に入ってきた私の顔を見るなり
星取表を指さして
「あかんよ、あかんなあ」
とても切ない表情をされました。

応援している遠藤が負傷。
しかも、全治2か月の大ケガのようです。
6日目から休場となってしまいました。

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「ケガしたって ケガしたって 
え? ケガしたって」
「痛そうだ 痛そうだ 
見るからに 痛そうだ」
「運ばれたよ 運ばれたよ 
車椅子で 運ばれたよ」
「休場だ 休場だ 残念だけど 休場だ」
「よくなってね よくなってね 
早く よくなってね」

回復の願いを込めて、練習しました。


感覚性失語の利用者さん。
逸ノ城の絵葉書を差し上げました。
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「ほう!ほう!ええやんか」
他にもたくさん話して下さったのですが
とても書ききれません。


パーキンソン病の利用者さん。
いつもは、すぐに目が閉じてしまい
自分の指でまぶたをこじ開けています。
相撲の写真には、
じっと見入っておられました。
「今場所は、照ノ富士やなあ。
 照ノ富士はとった後、戻る時に
 ニコッと笑うのがええねん」
だそうです。


脊髄小脳変性症の利用者さんと奥様。
リハビリが終わり、お茶を頂きながら
一緒にテレビで相撲観戦。
「あっ、この人。
 豪栄道のお母さん」
お母さんまでよく御存じで!
確かに、よく似ていました。


すみません、どんどん、
マニアックな展開になってしまいました…。
利用者さんやご家族から
教わることばかりですね。


興味のある話題になると
皆さんの目がキラキラしてくるのが
わかります。
私にとっても本当に楽しい時間です。
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2015年03月11日

共通の趣味 2

3月と思えない、寒さの再来ですね。
午前は大阪でも雪が舞っていました。
ST水野です。

大相撲3月場所、行って参りました。

ブローカ失語症の利用者さんと楽しむために
初場所と同様に、星取表作りました。
今回は、自分で撮ってきた写真で!


豪栄道
地元大阪出身、豪栄道コールが
鳴り響きました。
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遠藤
四股の美しさは一番です。
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○×を書き入れます。
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練習では
「テレビをつけよう テレビをつけよう 
3時になったら テレビをつけよう」
「1番ね 1番ね チャンネルは 1番ね」
「3連勝だ 3連勝だ 豪栄道 3連勝だ」
「負けるな 負けるな 遠藤 負けるな」
こんな言葉を使いました。

金曜日は、逸ノ城ファン、
感覚性失語の利用者さんの訪問があります。
写真へどんな言葉があふれてくるでしょうか、
わくわくします。
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2015年03月07日

第一回大阪府言語聴覚学術大会

小雨降る、寒い中、
はるばる行って参りました。
ST水野です。
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その勇姿、しかと見届けました。
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山川STが少し大きく、大人に見えました。

発表を決めてから、
ここまで長い道のりでしたね。
おつかれさまでした。
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2015年02月10日

お家での嚥下食 2

寒波襲来です。
ST水野です。
2014年6月30日のブログに書きました
嚥下障害の利用者さん。

ミキサー食を中心に食事量アップし、
体重も増加傾向。
状態がよくなってきているので
一度、VFかVEの検査をしてみてはと
主治医と相談し、提案しました。
入院時、検査で大変な思いをしたようで
ご本人に検査を受けたくないと
はっきり言われてしまいました。

一足飛びにはすすめられなくなり
様子を見ながら少しずつです。

間接練習の後、直接練習です。
今日は、これ。
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手前は私の分です。
はい、ごちそうになりました。

りくろーおじさんの、チーズケーキ。
大阪ではとても有名です。
スフレチーズケーキというのでしょうか
ほわほわの食感。
歯茎で押しつぶせば食べられるほどです。

冷たいままでは、ひっつくから
家内の分はレンジでちょっと温めてあります
とご主人。
利用者さんは、とろみコーヒーとともに
順調に食べられました。

ただし、注意!
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底にレーズンが入ってますから。


ご主人の話。

こないだは、スーパーの入り口に
たこ焼き売ってますやろ。
食べるーゆうて
6個で340円。
家内が4ツ食べましてん。
たこは、私が食べたんですけどね。

たこ抜きたこ焼き。
確かに大阪のたこ焼きは中がとろっとして
食べやすいかもしれません。

特別な嚥下食でなくても
物によっては
食べられることがわかってきました。

このまま無理せず、確認しながら
食べられるバリエーションを
増やしていけたらいいですね。
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2015年01月27日

その人を知る

大阪はあたたかい雨が降っています。
ST水野です。

11月より、山川STに同行して訪問中の
利用者さん。
失語症の女性で、元美容師さんです。

家から徒歩5分の美容室を
経営されていました。
今は、息子さんが引き継がれています。

病後も、朝9時には美容室へ行き
お昼には家に戻って、昼食を食べ、
血圧を測り、薬を飲んで
また美容室へ。
夕方5時まで、美容室で過ごす
毎日を送っているそうです。

利用者さんの話だと、
常連のお客さんがたくさんいるので
話しに行っているんだということ。

先週訪問時、山川STが
「そろそろ髪を切りたいです」と言ったら
利用者さんは「ぜひ、ウチへ!」と
言って下さいました。

週明けの山川ST。
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カット済みの姿。

山川STの報告。
利用者さんは話をしているだけではなく
シャンプーをしたり
カラー剤を用意したりしていました。
息子さんの「何番のカラー」という
指示がわからない様子でした。

山川ST、ステキ!
(顔じゃないよ、行動力ね)
(もちろん髪型もね)

「その人を知る」
一歩進んだ気がしませんか?
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2015年01月16日

共通の趣味

気温に合わせて仕事への意欲も
上がり下がりしてしまいます。
ST水野です。

利用者さんとの会話のネタ。
困ったときは、天気、ニュース。

女性であれば、料理。
男性であれば、スポーツ。
定番でしょうか。

最近は、相撲をよく話題にします。
ここ数年、興味を持ち始め
昨年は大阪場所と名古屋場所を
見に行きました。
利用者さんの年齢層は、
相撲好きな方が多いですね。
場所中は、4〜6時はテレビの前に。
本当に好きな方だと、
BSでもっと早い時間から
見ている方もいます。


ブローカ失語の利用者さん。
推し力士は「遠藤」と「豪栄道」
毎回、前日の取り組みはどうだったか、
聞くことにしています。

今日も、たずねました。
「昨日、遠藤は?」 顔をしかめて首をふる
「負けたん?」  「あかんよー」
「連敗やね」   「あかんなあ」

「嘘言え!昨日は勝ったやろ!」
横からご主人の突っ込みが入りました。

星取表を作ってみました。
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○×を書き入れます。
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言語練習の題材にもします。
「勝った 勝った 遠藤 勝った」
「2つ勝った 2つ勝った 
やっと 2つ勝った」
「見ていたはず 見ていたはず 
昨日は 見ていたはず」
「忘れたね 忘れたね 
すっかり 忘れたね」


失語があっても、
何かしら共通の趣味があると、
会話も盛り上がりますね。
今から、大阪場所が楽しみです。
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2015年01月07日

新年もこの方から

寒い一年の始まりでした。
ST水野です。

まずはAさん(ALSの利用者さん)からのメッセージ。
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私が実家に帰っていたことをお話しすると
「ゆっくりしましたか?」
とたずねて下さいました。

Aさんのお正月はどうでしたか?と聞くと
「みなにあえないので、さみしかった」
とのことでした。
静かなお正月だったようですね。

看護は一日もお休みなく、
訪問していたのですが……
Aさんにとって、
日替わりで訪問するスタッフは
外の空気を運んでくれる楽しみな存在なのだなあと思いました。

今年もよろしくお願いします。

大みそかも三が日も出勤された
松並Nrs、本当におつかれさまでした。
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