2014年12月27日

もち禁止令

年末、気ばかりが焦る時期ですね。
ST水野です。

2013年10月1日、2014年10月4日のブログで書きました
嚥下障害の利用者さん。

夏の暑さや認知症の進行で食欲が減退し、
体重が減ってしまっていたのですが
最近は、食欲が少し戻りました。
嚥下障害の状態は大きく変化はありません。

12月に入ったころから、繰り返し、
もち禁止令を発令してきました。
もちが大好きだそうなんですが…、

今週の訪問日、その利用者さんと
発声練習として「お正月」を歌っていたときのこと。


もういくつ寝ると、お正月 ♪
 
お正月には もち食って ♪ と歌ってこられたので

もちは食べてはあきません ♪ と返しました。


上目づかいでかわいらしく「1つもダメ?」と聞いても
ダメなものはダメですよ。
年賀状にもしつこく、「もちは禁止です!」と
書いて送ってしまいました。


そして、何度もブログに登場しているALSのAさん。
今週の訪問時、今年の振り返り、感想をうかがいました。
「おでかけたのしかった」と頂きました。

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というメッセージとともに。

来年もどうぞよろしくお願いします。
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2014年11月01日

Aさん外出プロジェクト 紅葉編

ST水野です。
昨日10/31、Aさん無事に外出できました。

曇天。
いつ降り出してもおかしくない空。
ギリギリまで待って、「決行」の判断。

お迎えに行くと
Aさんは少し緊張したお顔。
担架への移乗、そして移動。
呼吸器の運搬。
とてもスムーズで、練習の成果が出ていました。

デイサービスに着くと
Aさんの好きな歌手の歌がかかっていました。

リクライニング車椅子へ移乗し、
お庭の散策へ。

Aさんが、水が流れる所に着いた途端、
少し太陽の光が差してきました!!

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赤く染まった桜の葉っぱや
色づき始めた楓の木に
目がしっかり開き、
視線はあちこちに動いています。

誰の目にも笑っているとわかる表情変化。

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「しんどい?」
「つかれた?」
「車椅子倒す?」
いずれにもNoのサイン。

いつものAさんとは違う様子が見られました。

下が、でこぼこしている所はこれ。
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しばらくの散策後、デイサービスに戻って
何か伝えたいというサイン。
文字盤で読み取りました。

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思わず、涙…。

その後、お家に帰られました。

たくさん方のご協力のおかげで
無事に外出することができました。
こうすればよかったねという反省点が
見当たらないくらいの成功だったと思います。
本当にありがとうございました。

担当の山岸看護師からのメール。
最後に
「ここからまたスタートです」

Aさん、新たな一歩を踏み出しましたね!
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2014年10月24日

Aさん外出プロジェクト への道のり

ST水野です。
イベントで何をしたいか、話し合いをしていたとき。
重度の障害で
外出が本当に困難な人の支援ができないかというので
まっさきに思い浮かんだのが、Aさんでした。

Aさんの外出機会は病院受診時のみ。
受診時は、ストレッチャーごと
介護タクシーで移動しています。

計画段階で、Aさんにたずねてみました。
「紅葉を見に行かない?」と。
しかし、伝の心で「ふあんです」と。
「どこか行きたいところはない?」にもNoのサイン。
不安な理由をたずねると、「つたわらないから」と。

レスパイト入院の直後だったこともありました。
入院時に、頭や顔のポジショニングが
病院スタッフに伝わらなくて、
ひどくつらい思いをしたようでした。

後日、担当の看護師がじっくりと話をしてくれました。
笑いあり!涙あり!の話し合いの結果
「行きたい」という流れになったというのです。

考えるべきことが山積でした。

Aさん宅は立派な日本家屋。
玄関にも、勝手口にも段差があります。
今まで、昇降機やスロープを付ける計画もありましたが
まだ実現していません。

受診のときのようにストレッチャーはどうか。
担当OTが消防署に借りられないか
聞きに行ってくれたそうです。
難しいとの答え。

バスタオルに身体を乗せて
ピーンと張って
四方から支えるのはどうか。
移乗程度ならいいでしょうが、
何十メートルか歩くには不安定。
特にカニューレが心配です。

会社が担架を購入してくれることになりました。
現在、担架の練習を行っています。

行先は、当初は近くの公園を考えていましたが
初めての試みでリスクが大きい。
安心して外出することが最初の一歩。
当社のデイサービスに行き、
リクライニング車いすで周りを散策する予定です。

できるだけ担当のスタッフが関われるように
役割分担スケジュールも組んでくれました。

準備は着々と進んでいます。

今週の訪問時、
文字盤練習をしました。
外出時に一番何をしたいか、
Aさんにたずねると
「そら くも みたい」と言われました。

ああ、どうかいい天気でありますように!
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2014年10月17日

Aさん外出プロジェクト 進行中

バイクで感じる風が変わってきました。
ST水野です。

今年の松原のイベントは2つに分かれて、進んでいます。

1つは、Aさんの外出を支援しようプロジェクト。
Aさんはブログにもたびたび登場した、ALSの方。

いろいろな準備。
担架での移動って、意外と難しいですね…。
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コミュニケーション方法も再検討。
伝の心を使えない状況。
文字盤と9分割コミュニケーションボードを表裏で。

使用頻度の高い頭と顔のポジショニングをわかりやすく。
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どうか、暖かい日でありますように!!
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2014年10月04日

嚥下障害と認知症

すっかり秋ですね。
ST水野です。
2013年10月1日「死んでもいいから」と書いた
ある利用者さんの最近についてです。

重度の嚥下障害は変わらずあります。

この夏、痩せられました。
食欲が落ち、「死んでもいいから食べたい」と
言われていた方が食べなくなりました。
理由をたずねると天をさし
「天国がもう近いから」と.繰り返します。

暑さがひいて、過ごしやすくなってくるとともに、
食欲は少しずつ戻ってきました。
ほっとしたのもつかの間、
新たな問題が起きてきました。

食へのこだわりが大変強くなってしまったのです。
食べたくないからというので、
食べたいものを食べられるだけという期間が
確かにありました。
そのせいでしょうか。
「これは嫌!」が増えてしまったようです。

奥様によると、一番困るのは
主食である「お粥」を食べなくなってしまったこと。
以前より、さつまいもの芋粥を中心に食べてこられました。
芋粥、一切、拒否です。
パンなら食べる。
たずねると、朝も昼もパンだったという日が
少なくありません。

パンが食べられるならいいじゃないかとはなりません。
この利用者さんは糖尿病があり、
インシュリン注射もされており、
血糖コントロールが不可欠です。
パンが続くと、血糖値が上がります。

他のこだわりは
・品数が多くないといや
・同じおかずが続くのはいや
奥様は、作った物を少量ずつ冷凍したり、
市販の缶詰や嚥下食を足して、出しているとのこと。

おまけに、一緒に食事をする小学生のお孫さんが、
利用者さん(じいちゃん)の真似をして
「こっちを半分食べるからこっちはいらない」と
わがままを言い始めたらしいのです。
奥様は、食事のたびに腹が立って!!と言われていました。
「こだわりが強くなったのは、
 認知症がすすんできているのかなあ」とも。

主食を何とかしなければ!

芋でなく、違う食材を入れて、お粥を炊いて、
目先を変えることはできないか。

市販の嚥下食で、ごはんの固さや食感が変われば
食べられないか。
合うものがあれば、それに家庭のお粥を
寄せていけばいいのではないか。

奥様と相談しながらすすめています。

嚥下機能が明らかに低下しているわけではないのですが、
認知症がすすむことで、うまく食べ続けることが
難しくなっていくことがあります。

以前にも書きましたが、長期間、関わる訪問。
病院と違って、退院というゴールがない訪問。
食べ続けていくことの支援の難しさを感じます。
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2014年08月27日

Hearty ladder こころの架け橋

朝晩が、幾分、涼しく感じるようになりましたね。
ST水野です。

24日(日)、Hearty ladder大会in大阪に参加しました。
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Hearty ladderとは
手などが不自由なため、
キーボードやマウスでの入力が出来ない方のために
開発した文章入力用のソフトウェアです。(HPより)
http://heartyladder.net/xoops/

スイッチを押せるけど、離せない場合
押すタイミングが早すぎる場合
不随運動が多くて反応しすぎてしまう場合
などに
細かな設定ができる実例を見せて頂きました。

作成者の情熱が山盛りの講義でした!!

とっても工夫されたソフトなのですが
もっともすごいと思うのは
フリーのソフトで、
自由にダウンロードして使用してもよいということ。
なんと、太っ腹。

最近は、「マイボイス」もよく耳にするようになってきました。
マイボイスは録音音源からの切り出しと
音素ごとの名前付けができる編集ソフトを
目指し作ったソフトだそうです。

50音一音ずつと、よく使うフレーズを録音しておく。
50音を組み合わせて
Hearty ladderの読み上げ機能に使うこともできます。

ドラマ「僕の生きる道」の最終話にも出てきましたね。

気管切開をして声を失ったとき
その人自身の声でコミュニケーションがとれることが
どれだけ素晴らしいことか!
患者さんご本人にとっても!
ご家族にとっても!

木田OTです。
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2014年08月14日

くみひもはどこへ行く

お盆は道がすいていて
快適に運転できますね。
ST水野です。

利用者さんが奥様のお土産にした「くみひも」
行方を追いました。

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「お父さんの杖についてたん見て
 ちょうだいって言うてたんです」
「作ってきてくれて、うれしかったわ」

私もうれしいです!

くみひも作成中の動画もお見せしました。
デイでの様子も感じていだだけたようでした。

フィーバー、続きそうですね。
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2014年07月09日

質問いっぱい

むしむし、むしむし、あついです。
ST水野です。

第15回日本言語聴覚学会 報告第3弾です。
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碓井STの発表、とてもよかったです。

発表のよしあしを決めるのは難しいです。
私が指標の1つとしているのは、
フロアからの質問です。
質問が出なくて、
3分間発表者と座長のやりとりで終わってしまうのは、
なんだかもったいないように思うのです。

その点では碓井STの発表後、
次々に手が挙がりました。
注文度が高かった証拠だと思います。
突かれて「痛い」質問もなかにはありましたが、
そこは反省点として。

カッチンコッチンに緊張されていたんですね。
関西のノリを全面に出した個性的な発表でしたよ。
おつかれさまでした。
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発表が終わって、やり遂げたこの表情!


アドバンスセミナー「失語症の長期経過」を聴講しました。
江戸川病院、中川良尚先生の講演です。

失語症者270名の長期(4〜5年は当たり前)の
データがあることがまず、びっくりでした。

最も印象に残った内容を簡単にまとめますと
練習によって、改善した機能はぜい弱なので、
いったん回復しても低下しやすいこと。
そのメンテナンスのためにも
適切な刺激を与え続けることが必要であること。

メンテナンス!!
失語症者が変わらないことに悩むことも多いです。
でも変わらないことも練習の効果かもしれませんね。
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2014年06月20日

お家での嚥下食

ST水野です。

高齢のご夫婦でお住まいのご利用者さん。
誤嚥性肺炎の既往があります。
胃ろうからの経管栄養と、
ごく少量の楽しみ程度の経口摂取で退院されてきましたが、
現在は経管併用でミキサー食を経口自力摂取されています。

訪問では、姿勢調整、口腔顔面の運動、呼吸・咳払い練習等の
嚥下間接練習と併せ、
直接練習(食事の評価や指導)を行っています。

先日、訪問時の食事内容です。
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ミキサー食にしてしまうと、見た目が…なのが残念です。
本当は香りも、質感も、温度も、それぞれ違うんですよ!!

ご主人が一品ずつ説明して下さいました。

バナナ(左奥)  
ミルクとまぜてミキサーやろ、冷たいまんま。

お粥(左手前) 
そのままミキサーするとだんごみたいになるから。
お茶(ペットボトルの緑茶)を入れてミキサーすんねん、
茶粥みたいな感じ?

ナスと厚揚げの炊いたん(真ん中手前)  
娘が作ってくれてん。
食べる分ずつ、直前にミキサーをせんとあかん。
冷蔵庫入れといたら、三日くらいはもつよ、僕も食べるし。
これもだしのまんま、ミキサー。

豆の卵とじ(右手前) 
スーパーで買ったん、そのままミキサー。

エンジョイおかずゼリー肉じゃが味(右奥)
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皿にだして電子レンジで温めよう思ってんねん。
他のもんとおんなじ40秒やってみるわ。

クリニコさんのエンジョイおかずゼリー全6種類のいろいろセットを
購入されていました。
http://www.clinico.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=56
幸運にも初めて食べる場面に同席しました。
おいしい!と笑顔の奥様。
いつも味が濃いめのおかずから召し上がるので、きっと好みでしょう。
ワット数にもよるのでしょうが、40秒では温め不足のようでした。
HPやカタログには湯せんで温めるようにありますが
クリニコさんに確認したところ、電子レンジでの温めも可だそうです。

ご主人、手作りのミキサー食。
経験からくる、工夫がちりばめられています。
市販の嚥下食との組み合わせると、
バリエーションも増えて更にいいですね。
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2014年05月20日

方法はいくらでも!

続いても、ST水野です。

大阪難病医療情報センター主催コミュニケーション支援講座
在宅での実地研修。

実習場所は、このブログに何度も登場しているAさんのお宅。

Aさんは昨年11月から
PPSスイッチのニューマティックセンサー(エアバッグ)タイプを使用。
導入当初は、右示指、中指での操作が中心でしたが
2月頃から、ほぼ右母指のみでの操作となり。
4月半ばに、ピエゾセンサーに変更をしました。

Aさんにとって、スイッチが操作は、まさに命綱です。
うまく操作ができなくなるたびに、Aさん自身もご家族も
精神的に不安定になります。

担当OTの木田さんに
ピエゾセンサーを右母指に貼り付けてもらいました。
業者さんにもスポンジの上に手を乗せて指を浮かせるポジショニングを
教えて頂きました。

そのおかげで操作はできるようになりましたが、
センサーがかわったことでタイミングが合いづらくなり
また反応を拾い過ぎて、誤反応が多く見られました。
Aさんは「はいってくるじをけすのにくろうする。いらいらする」
と伝の心で伝えて下さいました。

このタイミングしかないと実習を依頼。
支援員の作業療法士、看護師のお二人が来て下さいました。

そして
本当にたくさんのアドバイス、ご指導を頂いたんです!!

・モニターの位置、視力や視野の評価の必要性
・スイッチの設定ポジショニングは複数作り、体調等に合わせ使い分けるとよい
・スイッチの感度や誤作動防止機能を確認すべき
・現状能力を維持する方法  等

勉強になりました。
そして、自分の知識、経験不足を痛感・・・。

支援員の先生に、
これからまだスイッチの方法はいくらでもある!と言って頂き、安心しました。
Aさんも、ご家族も同様の思いだったのではないでしょうか。

4/27には、実地研修報告会で病院・在宅での実習報告をしてきました。
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コミュニケーション支援、まだまだ、自信はありませんが
日々のひとつひとつの経験が積み重なっていることは感じています。
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現在進行形でも、冷静なことば

ST水野です。
日に日に、夏が近づいているのを感じますね。

一昨年より大阪難病医療情報センター主催
コミュニケーション支援講座を受けてきました。

その講座の最終研修が実地研修。
実地研修には病院と在宅とがあり
病院実習を1月に刀根山病院にて受けさせて頂きました。

50代 男性ALS患者さん
「コミュニケーション方法がない」
「目線しか方法がないのか」と訴えられ
機器の紹介、デモを含めたコミュニケーション方法の
検討目的で入院された方でした。
光ファーバースイッチ、EOGスイッチの設定、
マイトビーのデモにも立ち会わせて頂きました。

奥様が言われていたことばが印象に残っています。
「給付で頂いたのに今は使えなくなったスイッチを
必要な人に循環させていけるといいですね」

なるほど!と思いました。
しかも、現役で介護されている奥様からそのことばが
出たことに驚きました。

多くの場合は機器は自費ではなく
補装具費支給制度 重度障害者用意思伝達装置  
での給付を受けておられます。
(原則定率一割負担があります)
スイッチ等については、修理として、再給付を受けることも可能。

ALSの患者さんの状態は日々変化していきます。
そのために、使える機器もどんどん変化していきます。
場合によっては、数週間や数か月しか使えないことも。

確かに、使えなくなったスイッチを無駄にしておくのはもったいないです。
他に使いたいと思っている方はたくさんいらっしゃいますから。
有効に使えるシステムを作っていかないといけませんね。

難病医療情報センターでは、コミュニケーション機器の貸し出し事業も
今後、すすめていくようです。

実りの多い、研修を受けることができ、感謝致します。
実習にご協力頂きました、患者さん、ご家族
実習先の先生方、ありがとうございました。
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2014年03月20日

いいいいいいいいいいいい、いーたいのにな

ST水野です。
琴欧洲、引退です。

パーキンソン病のある利用者は悩んでいます。
「吃って、全然しゃべられへん」
うまく言えるときはこんな訴えをされます。

語頭音の繰り返しが頻発します。
発症前は全く吃りはなかったとのこと。
吃音というよりは吃様症状と言った方が正確だと思います。

パーキンソン病患者の歩行は小刻みで、突進傾向にありますが
「話す」ことにも、それが現れているように感じます。
「話す」ことも、運動なんですね!

当初、話すスピードを調整するために、
ペーシングボードを導入しました。
(ペーシングボードって?と思われた方は
2013年4月30日のブログをご参照ください)
ペーシングボード、練習ではうまく使えるのですが、
デイサービスへ持って行って使うまでにはいきません。

他のステーションの看護師さんと
担当者会議でお会いしたとき
右手でのタッピングはどうかと情報を頂きました。

言語リハビリでも音読教材で練習をし始めました。
今日の / お昼は / お弁当を / 食べた
文節ごとに、右手を上下に
タイミングをとるように動かします。

「一番困っているのが、ことばやねん」と
強いご本人の希望により
言語リハビリの頻度が
1回/2週から1回/週に増やされました。

最近はリハビリのない日にも、自主練習して下さってます。
デイサービスでも、スタッフさんに協力してもらいながら
タッピングを用いて話をしているとのことです。

ご本人の努力の成果が出始めています。
環境設定、ご自分で続けられるかが鍵だなあと感じています。
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2014年02月27日

他職種から学ぶ勉強会

花粉症シーズン突入ですね。
ST水野です(花粉症ではありません)

いきなりですが
「ST」は身体を触るリハビリが苦手です!!
「私」はではなく「ST」はと言い切ります!!

だって、学校で、実習で全く習ってきてないんですから。

特に訪問では、総合的に利用者さんをみるために、
身体にうまく触れたらいいなあと常々思ってきました。

そんなSTの声に応えて開催されたのが
田戸PTによる
「肩甲骨周囲筋の緊張の緩め方 治療のポイント」
です。

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先週金曜日の、業務時間後に行われました。

内容は
肩、肩甲骨の解剖
触診のポイント
実技の紹介
1 スタティックストレッチ
2 ダイナミックストレッチ
3 生理学を利用して筋肉を緩める方法

今回の対象の筋肉は
僧帽筋、肩甲拳筋、大胸筋、菱形筋。
ひとつひとつの筋肉の緩め方を説明して頂きました。

ポイントいろいろ
指に力を入れてぎゅっと握らず、手のひらを中心に面で触ること
筋肉の走行にしたがって触ること
側臥位なのか座位なのか姿勢での変化を感じること
痛みがないかを確認しながら触ること
運動は反動をつけないでゆっくり行うこと

今まで自分がざっくりと行っていたストレッチが
具体的にどの筋肉にきいていたのかを
明確に知ることができました。

田戸PT、ありがとうございました。
とてもわかりやすい講義、実技でした。
STの養成校でもこういう授業、必要だと思います。

次回は呼吸編だそうです。
専門職同士が高め合える機会、貴重です。
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2014年01月30日

がんばってまっせ6

ST水野です。
昨日は、大阪医専、夜間ST学科の授業におじゃましました。
ウスイSTとMさんの授業です。

Mさん、活躍中です。
何か月かぶりにお話ししたのですが、
更にことばが出やすくなっていました。
声についてたずねると
「ちょっと大きくなったと思う」と言われました。
私も同感でした。
電車のなかでも声がちゃんと届いてました。
経験を積み重ねていくと、変わっていかれますね。

夜間の学生さんたちは、お仕事後の方がほとんどだったでしょうか、
落ち着いた大人の雰囲気でした。
Mさんの問題点をあげたところで、
Mさんにどんな提案ができるかという流れ。
斬新な意見が出ていました!
早速、できることから実践していこうと
Mさんの意欲を引き出してくれました。

以前、ウスイSTに営業同行をしたとき
「ナニワの商人(あきんど)やなあ」と思ったのですが、
昨日の授業もパワー全開でした。

自分が学生のときに、こんな授業を受けていたら
訪問や地域リハに対する意識も
ずいぶん違っただろうなあと思いました。

実際に「ウスイ先生の話を聞いて、訪問に興味を持ちました」
という学生さんが急増中らしいです。
学生さんたちの頭の片隅にでも
「訪問」という選択肢が残ってくれれば、
うれしいですね。

Mさん、確実に言語能力も伸びてきていることを実感しました。
「毎日でも、依頼があったら行きたい」と言われています。
ご依頼、大歓迎です!


かんぱ〜い
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「ブログにのせていいですか?」とおたずねしたら
「ええけど、俺の写真ばっかりになってまうやん!」と笑うMさんでした。
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2013年12月21日

〇〇〇〇〇〇〇

こんにちは。
年末のあわただしい雰囲気ですね。
ST水野です。

2月にST勉強会で検討をしたBさん。

時間が経つにつれて、
発話がジャーゴンであること
重度の感覚性失語であるという評価の
自信は深まってきました。

言語症状は、少しずつ変わってきています。

一番の変化は、
復唱ができる割合が大きくなったことです。

どんなとき正しく復唱できるか
「口型への注目ができたとき」  △
「意味が理解されたとき」    〇

では、どんなとき意味が理解されやすいか
「聴こうとする姿勢で聴いたとき」

では、どうすれば聴こうとする姿勢で聴けるのか
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紙に〇を並べて書いただけのものです。

モーラ分解の評価や練習のために使っている
この 〇〇〇〇〇〇〇 を使うと
格段に復唱の正答率が上がります。

聴けなければ、復唱できない…
当たり前のことです!

でも、失語症状なのか、注意の問題なのか
なかなか聴けないのです。

この方にとっては
意識せず勝手に耳から入ってくる音は
単なる「音」でしかないのでしょう。

その聴くスイッチを入れるのが
〇〇〇〇〇〇〇 だったというわけです。

考えると、常に意識して、聴き続けるには
とてつもない集中力と体力が必要ですよね。

練習でうまくいき始めると
普段の会話でも「意味が通じてるな」と
はっきりわかる場面が増えてきました。

利用者さんの
生活のなかでの変化を感じるのは嬉しいことです。

Bさん、今後もいっしょにがんばりましょう!
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2013年11月14日

Aさんのその後のその後 追記

ST水野です。
追記です。

昨日、Aさん宅訪問しました。

PPSスイッチのニューマティック(エアバッグタイプ)は
わずかな動きで反応するので
セッティングは楽になりました。

ご本人としては
「指先が真ん中にささるように置いて下さい」
というのがベストのようです。

スペックスイッチとの大きな変更点は
呼び鈴の使い方で、スペックスイッチは長押しですが
PPSは連続で押すことで反応させます。

Aさんの場合は、1秒間に4回押すと鳴るように
セットして頂いています。

Aさんは入力が速いので
普通の入力でも
4回押してしまうことがあります。
反応音を少し大きめにして
3回で止めながら操作されています。

入力が速すぎて困ることもあるんですね!


手袋装着、冬仕様です。

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指はいい感じに、伸びています。

使用感をたずねると伝の心で
「すべります」と言われました。

軍手のようにすべり止めがついてる手袋だと
いいかもしれませんね。
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2013年11月12日

Aさんのその後のその後

こんにちは。
ST水野(松原所属)です。

1月31日、5月11日に
書かせて頂いたALSのAさんの近況。

5月の時点では、指でひらがなを書く方法が主でしたが
レスパイト目的の入院をきっかけに
伝の心を使われるようになりました。

操作は大変に上達し、入力スピードも上がっています。
ただ、病状は徐々に進んできており、
右示指で押していたスペックスイッチが
押しにくくなってきました。
http://www.p-supply.co.jp/products/242

押しにくいというのは正確ではないかもしれません。
困っていたのは、ご本人より、ご家族とスタッフでした。

スイッチのセッティングが難しくなり
慣れた娘さんでも30分かかったこともあったようです。
ひじや示指の位置や角度などなど。
しかもこのセッティングなら絶対!というのがなく
その時々で異なるため、特に難しかったのです。

ご本人は、「押せる」感覚は当然わかります。
でも
「セットしてもらって押すだけ。
押すところが見えないし
どんなセッティングがいいかわからない」と
伝の心で伝えてくれました。

ご本人はさほど、困ってはなかったと思います。
それより新しい方法へ変更することへの
抵抗の方が強くありました。

ゆっくり話をして、先々のことも考えて
今のスイッチが使えなくなる前に
次の方法を考えておいた方が安心と説明しました。

導入して下さった業者さんに
デモをお願いしました。

2種類を試して
PPSスイッチのニューマティック(エアバッグタイプ)に
決まりました。
http://www.p-supply.co.jp/products/196

セッティングは楽になりました。

思わぬ変化も!
スペックスイッチ時は右示指のみを使って
中指、環指、小指は握った状態だったのに
PPSスイッチの操作では中指と小指も動かしています。

本当にスイッチの選択や設定は難しいです。

それにも増して難しいのは
病状が進行していく将来を意識しながら
進めていかなければならないこと。
それをご本人やご家族とも共有しないといけないこと。

正直、怖いですね、先々を考えるのは…
でも、考えないと……難題です。
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2013年10月01日

死んでもいいから

こんにちは。
ST水野です。

5月から訪問し始めた、ある利用者さんについて。
小脳を中心とした脳梗塞を4回、起こされている方です。

まず食事場面の評価に、うかがいました。

すごい痰でした。
食事でむせるたび、
薄い茶色の粘調の痰がたびたび喀出されていました。

嚥下の状態としては大変厳しい。

誤嚥性肺炎の既往も数回あり、
入院中には胃瘻の話も出たとのことです。
胃瘻はかわいそうとご家族の意思により、
ミキサー食だけならという指導で在宅に戻られたようです。

在宅生活で、ご家族と一緒に食卓を囲むようになりました。
最初は、利用者さんに合わせて、
揚げ物やお肉などの食べにくいものを
ご家族みんなでやめていたそうです。

でも、小さいお子さんもいらっしゃるご家庭で、
その状態を続けることは難しく、
徐々にご家族は普通の食事に戻っていきました。

それを見た利用者さんは普通の食事を欲しがり、
奥様はかわいそうと思い
小さめに切るなどの工夫をしながらも
普通食に近いものを
利用者さんに出すようになったとのことです。

STの介入はその流れを
軌道修正することだったと思います。

誤嚥のリスクを十分に説明した上で
安全に食べることを優先させるか
楽しみを優先させるかなど話をしました。

利用者さんは最初は
死んでもいいから好きなものを食べさせて欲しいと
言われていましたが
奥様はそれに同意されませんでした。

結果、妥協点は
水分のとろみを少々強める
ぱさつきがあるものはあんかけにするなど
食事の条件を下げて
安全も考慮しながら長く食べ続けていこうと
いうものでした。

利用者さん
「食べたいのはサラダ!お好み焼き!天ぷら!
でもお母さんがくれない」
とニコニコして訴えられます。
一方で「だいぶ痰が減ったと思う」とも言われています。
確かにティッシュの山が2つから1つになりました。

奥様は「食べづらいものは欲しがっても
心を鬼にしてあげないようにしている」と。

利用者さんの状態だけでなく
環境も変化していきます。
訪問での関わりは長期にわたります。

「食べ続けていく方法」を
一緒に考えることがSTの大事な役割であると思います。
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2013年09月04日

手紙が書けたらなあ

ST水野です。
連投、失礼します。

「手紙が書けたらなあ」
ある日、ある利用者さんがおっしゃしました。

利用者さんは軽度の失語症があります。
元々筆まめな方で
はがきにぎっしり書いては
兄弟や友人に送っていたとのこと。
パソコンを買う前は150枚の年賀状を
全て手書きで書くのが楽しみだったと言われます。

実は、初めは、携帯のメールができないか
試行錯誤しました。
しかし、現段階では、
音韻操作能力が不十分なため
困難であると判断しました。

私は失語の方のリハビリでは
「話す」ことを中心に行うことが多いので
「書く」ことはあまり積極的に行っていません。

しかし、この方には「書く」ことが必要だ
「書く」ことで交友範囲が拡大するに違いないと
まず宿題で「書く」練習を始めました。

少しずつ書けるようになってきたので
実際にはがきをイメージして
手紙を送りたい弟さんに
書きたいことを一緒に考えました。

感情失禁(泣く)が強い方で
弟さんのことは話し始めると
嗚咽が出るくらいの号泣をされました。

私が下書きしました。
それを模写する方法をとりました。


IMG_7779.jpg


早速、はがきを投函したところ
翌々日には弟さんから電話があったそうです。

今年の目標が決まりました!
年賀状に一枚一行でも手書きで
メッセージをそえること。

必ずや実現することでしょう。
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薬を飲んでくれない

こんにちは。
雨が続いていますが
暑さは随分、楽になりましたね。
ST水野です。

認知症、失語症状がある
利用者さんについてです。


週に4回、デイサービスに行き
その準備に訪問介護が入っています。

訪問時、薬を飲んでくれなくなったと
ご主人から相談がありました。

口唇からのこぼれはあるものの
むせたりはほとんどなく
嚥下状態はおよそ良好な方です。

口に入れても吐き出してしまう
ひどいときには、
庭に捨ててしまったこともあったのこと。
ご主人は「自分に対しては甘えがあるようだ」と
おっしゃっていました。

できるであろう工夫を提案しました。
いずれも医師、薬剤師への相談や確認
ケアマネさんを含む他職種への依頼が必要です。

・錠剤をスライスゼリーに差し込んで
 丸飲み嚥下する

・錠剤を粉に変更、
 お好きな飲み物に混ぜる

 
・デイでは飲めているので
 一番多い、夕食後の薬を昼食後に変更
 あるいは、ヘルパーさんのいる朝食後に変更

また、認知症、失語症状が進んできており
論理的に説明しても理解が難しく
薬を嫌がるのは本能的なものではないかと
お話ししました。

ご主人ができることからやってみますと
言われたので
いったん、お任せすることにしました。

後日、ご主人から経過をうかがいしました。
いったん、薬を粉に変えてもらったそうですが
なかなかうまく飲むことが難しかったとのこと。

ヘルパーさんに、内服用ゼリーを勧められて
それを使うと錠剤の方が飲ませやすいので
再変更してもらったとのことです。
(内服用のゼリーは市販されています)

小さなことでも、相談しやすい関係作りに
努めていかないといけないと思う事例でした。

今後も認知症、嚥下の変化に合わせて
随時フォローをしていこうと思います。
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