2021年07月01日

読書感想ブログその7〜「繊細さん」の本〜

どうも。
泉北 兼 心意気実践チームのむろのぞのです。

今月の本はこれ

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「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本





●はじめに

皆さんはHSPと呼ばれる人がいることはご存じでしょうか?

HSP(Highly Sensitive Person)は最近の日本では「敏感すぎる人」などと訳されており、本書はHSP者のカウンセラーでもある武田友紀さんが書かれたものとなっています。

本書のタイトルにもある「繊細さん」とは武田さんがこれまでカウンセリングで出会った様々なHSPの方に親しみを込めて作った言葉だそうです。

これは繊細でストレスを感じやすい人が繊細な感性を大切にしたままラクに生きる方法を書いた本となっています。

自分がこの本を読んだとき、あまりにもあてはまることが多く、「自分ってこんなに繊細だったんだ…」と驚きました。

また本書に書かれてある内容を実践することで、とても楽になった部分がいくつかありました。

このブログを読んで少しでも「気がつき過ぎて疲れる」という人が減ればうれしく思います。





●第1章 繊細さんがラクになれる基本

・こんなあなたは「繊細さん」
「職場で“機嫌”の悪い人がいると気になる」

「小さなミスに気づいて仕事に時間がかかる」

まわりの人が気づかないような小さな変化を感じとっている


・繊細さんは脳の神経システムが刺激に反応しやすい
「気にしない」という言葉ではなく、気づいたことにどう対処したらいいのか、という具体的な対処法


・繊細さんの心の仕組み
痛みやストレスが多い状況ではまわりに「いいもの」があっても感じにくい。

自分の本音をどれだけ大切にできるかが勝負どころ

本書には『繊細さん診断テスト』というものがあり、23個の質問のうち12個以上あてはまるとHSPである可能性が非常に高いそうです。

気になる方は本書を手に取ってみてください。

※ちなみに私は18個あてはまりました



●「人といると疲れる」のはなぜ?
1日ずっとオフィスにこもりっぱなしだと疲れてしまう

・私って細かすぎるの?
「仕事で効率やスピードを求められるとどうしてもできない」

「なんであんなに皆が雑に仕事ができるのかがわからない」


・繊細さんと完璧主義者は違う
「気がついたら対応しているだけ」
「リスクを防ごうとしているだけ」


●他人の機嫌に左右されてしまう
繊細さんが相手の感情に気づくのは自然なこと

誰かの気持ちに気づかないこと ー 気づかないフリをするのではなくて、そもそも気づかずにいること ー が繊細さんにはできない


・他人を優先してしまうのはどうして?
「こんなにわがままでいいのかな」と思うぐらい積極的に自分を優先していく



●繊細さんは自分のままで元気に生きていける
「気づいたことに半自動的に対応し振り回されている」

繊細さんが元気に生きるためにはこの自動応答を切ることが必要

気づいたときにわずかでも踏みとどまって「私はどうしたいんだっけ?」と自分に問いかけ、対応するかどうか。

また対応するならその方法を自分で「選ぶ」ことが必要



私も周りの人たちの感情や環境の変化などを無意識的に感知してしまうため、何もしてないのに疲れてしまうことがあります。

本書にある『自動応答を切る』という発想を持てたことで、疲れは大きく減ったように思います。

常に自動的に行動していたため慣れるまでに時間はかかりますが、一つ一つの言動をきちんと自分で『選ぶ』ようにした方が私は楽だと感じました。





●第2章 毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ

・「刺激」から自分を守る工夫
・コツ2 五感のうち鋭いものから取り組むと効果的
五感のうちどの感覚が鋭いかは人によって違う


・五感別!刺激の予防方法
聴覚ノイズキャンセリングイヤホンをする。耳栓をする





●第3章 人間関係をラクにする技術

・自分を出せば出すほど自分に合う人が集まってラクになる

「表に出している自分」に合う人が集まってくる

「本当の自分」を抑えて殻をかぶっているとその「殻」に合う人が集まってきてしまう

自分を出さないようにして「殻」をかぶっていると、その「殻」に合う人が集まってきてしまう


・人間関係の「入れ替わり」
素の自分を出せば出すほど自分に合う人が集まってラクになる

本当はあなたに合わない人たちが去るだけ



●相手と境界線を引いて自分のペースを守る
「人といると疲れます。特にガツガツしたタイプの人と話すとエネルギーを浴びてしまう、というか消耗してしまう」

・イメージを使って境界線を引く

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テレビ画面の向こうの人が話している、とイメージする

相手の話を聞いていて疲れを感じたら、その人はテレビ画面の向こうの人だとイメージ

相手の感情が強いときは自分と相手のあいだにあの分厚くて透明なアクリル板をおろす

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・モノを置いて相手との境界線にする
立ち話では胸の前に資料を抱えておく。

いつもより半歩下がって話す

相手とのあいだにモノを置くこと

距離を空けることを意識



●「相手を助けているのに報われない」と思ったら
・繊細さんは手を貸すタイミングが早い
相手自身が「このままじゃ危ない」と自覚するよりもずっと早く相手の危機に気づく

ほとほと嫌になる経験をして初めて「このやり方じゃダメだ!どうにかしなければ!」と思える

・半自動的に相手を助けていませんか?
明確には頼まれていないケースが多い
「頼まれていないのに助けている」ことに気づいていない


・あなたが動くのは相手にはっきり言葉で頼まれてから
手出しも助言もせずに見守る

相手の様子を心に留めたまま手出しせず「こうしたら?」などのアドバイスもせず、自分は自分のことをしながら同じ空間にいる



私は自分が「報われない」と感じることはあまりないですが、勝手に手を貸すことがとても多いなと気づきました。

「報われない」と感じてしまうのは「あなたのために助けてあげているのに!」という感情があるからだと思います。

相手からすれば「誰も頼んでないよ」って話ですよね。

繊細さんはここをよく理解した上でグッとこらえることが大切になりますね。





●第4章 肩の力を抜いてのびのび働く技術

・マルチタスクを乗り切るシンプル習慣
「一つひとつやっていこう!」で自分の得意技に持ち込む

合言葉は「一つひとつやっていこう」目の前の仕事とは関係ない考えを頭から追い払う効果がある


・優先順位をつけるより重要なものをひとつだけ選ぶ
優先順位をつけるのが苦手な人は無理にしないほうがいい

重要なものを一つだけ選ぶこと

絶対に今日やらなければいけない大切な仕事を一つだけ選ぶ。そしてやる

それでも終わらない場合→自分ができる仕事量を越えている



私は仕事に取り組む際、基本的にはToDoリストを作成して仕事の優先順位をつけたりします。

ただ、一度にたくさんの業務が舞い込んでくると一瞬にしてパニックに陥ります。。。

そんなときは本書にあるように「一つひとつやっていこう」の合言葉を心の中で唱えるようにしています。

当たり前ですが一つひとつのタスクが完了していくと自然と落ち着いてくるので、これは本当におススメです!



●「繊細さんは仕事が遅い」は本当?
@部署の雰囲気を感じて自分まで急かしすぎている
Aリスクへの対処に時間が必要

・最大の悩みー「いつも私だけ忙しい」から脱出するには
気づいたことに半自動的に対応するのではなく、対応すべきものを放っておくものを自分で選ぶ必要がある


・「気づく」と「対応する」を分ける
1、気づくのはOK。「気づく」「気づかない」は自分の意志でコントロールできるものではない

2、対応するかどうかは自分で選ぶ。芋づる式にやった方がいいことがでてきたらいったん手を止める

ときには「気づいても対応しない」という選択も必要。「致命傷でなければ対応せずに放っておく」


・「気づかないあの人」の真似をしてみよう
やるべき仕事をキャッチしては率先して動いていたため、同僚の出番がなかった

率先して動くのをやめたら同僚が動き出す場面が多々みられた。

→自分が気づき過ぎているだけ。ときにはスルーする力も必要


・電話をとる、とらない?「葛藤疲れ」をなくすマイルール
電話をとるのは3回に1回だけと決める。

ルールに基づき判断する
ルールによって際限ないシミュレーションを止める


・「いいと思えること」を仕事にする
「感じる」が強く、良心的。心の中の小さな違和感を「まぁいいか」と流したり、なぁなぁにしたりすることができない


・不機嫌な人への対処法ー他人の感情は放っておく
対応すればするほど相手は繊細さんに寄りかかる

相手に配慮するという繊細さんの長所が不機嫌な相手に対しては裏目に出てしまう
自分をケアする行動をとる


・「がんばっても自信を持てない」ときのチェックポイント
「苦手を克服するがんばり」と「得意を活かすがんばり」

期間やレベルを区切ってがんばるのなら川上りもOK


・苦手を克服するよりも得意を活かそう
苦手の克服に注力していないか振り返ってみる


ここの内容はほぼ全て自分のことを言ってるんじゃないかと思うほど当てはまることが多かったです。

私はついこないだまで気づいたことを半自動的に対応していたため、勝手に自分ひとりで忙しくなることが多々ありました。

また信じられないかもしれませんが、電話が鳴るたびに「とる、とらない」という判断をしていたため、まさに「葛藤疲れ」が起こっていました。

ここに書いてある「気づく」と「対応する」を分けて考えられるようになると葛藤疲れが徐々に減っていきました。

また自分をケアする行動を積極的にとるようになったことで、基本的に落ち着いた精神状態で過ごすことが増え、スタッフの方からの話などもリラックスして聞けるようになってきたと思います。





●第5章 繊細さんが自分を活かす技術

・繊細さんに共通する「5つの力」

人間関係:相手の話を深く受け止めながら聞ける。相手の話やニーズを感じ取り細やかにケアする

仕事:他の人が気づかない小さな改善点に気づく。リスクを察知する

趣味など:小さな仕掛けやこだわりに気づいて楽しめる。日常の小さな嬉しさをキャッチする

考える力:深く考察する。当たり前になっていることに疑問を抱き、改善する。興味をもつと、とことんハマる

良心の力:自分の納得と相手に誠実であること、このふたつが両立したとき、繊細さんは仕事に大きな力を発揮

直観の力:仕事の問題点を見抜く。物事の本質にたどりつく

・繊細さんパワーで自分の強みを加速する
のんびりお茶を飲んだり空を眺めたり、心と体がのびのびすると繊細な力を発揮しやすくなる


・自分の本音を大切にするとどんどん元気になる
自分の「こうしたい」という思いを感じとり、一つひとつ叶えようと行動することで「私はこれが好き」「こうしたい」と自分の軸が太くなっていく


・自分の本音を知る3つの方法
・本音を知る方法1:言葉を手掛かりに読み解く
「こうしたい」なのか「こうしなきゃ」なのか
「こうしたい」本音の可能性大
「こうしなきゃ」→世間の声。本当はそうしたくない


・本音を知る方法2:繊細な感覚を感じ取る
窮屈な感じがする。暗い気持ちになる。義務感がある。


・本音を知る方法3:毎日の小さな「こうしたい」から叶えていく
毎日の小さな本音を叶えることで心が充電される



繊細さん(カウンセリングを受けたことはないのでHSPかどうかはわかりませんが…)である自分が心楽しく穏やかに生きるには、繊細さんに共通する力(強み)を理解することが大切だと感じます。

その上で世間の声ではなく自分の声(本音)を大切にしていく。

自分が本音で思っていること(声)に耳を傾けない時間が長くなると、自分は何が一番したいのか本当にわからなくなると感じています。

こうやって自分が読んだ本の感想を会社のブログにあげる、という作業は自分の「こうしたい」という思いを感じ取った行動の一つです。

※こんな個人的な取り組みを許容してくれているのは本当にありがたいと感じます


以上です。
自分みたいな見た目には全然わからない「繊細さん」はたくさんいると思います。

そんな方はぜひ本書を手に取ってみてほしいなと思います。

たった一回きりの人生なので楽しく生きないと損ですしね!

とりあえず私はこれまでもこれからも自分の本音を大切にしていきたいと思います。

こんな私的たっぷりのブログを最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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2021年06月01日

読書感想ブログその6〜臨床実習ガイドブック〜

どうも。
泉北 兼 心意気実践チームのむろのぞのです。

今月の本はこれ

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作業療法士・理学療法士臨床実習ガイドブック




●はじめに

「教育」であるはずの臨床実習が希望を奪うようなものでいいのか。

学生たちが抱くこういった不安や疑問は解決することが求められる課題である。

ときにこれら不安、疑問を原動力に奮起する学生もいます。

ただ、すべての不安、疑問が肯定的に作用するわけではない

不安、疑問にからめとられて臨床実習に全力で取り組めなくなることもある。

場合によってはOT、PTの道を断念する者もいる。

どうして学生の不安や疑問は尽きなくてこんなにも大変なのか。
考えられる理由として学生の立場からすると、どのような困難に直面するのかがよくわからないことが挙げられる。

また臨床実習について熟知している人がなかなか身近にいない、という点も考えられる。

私たち作業・理学療法士は臨床家としてトレーニングは受けているものの、教育者として求められる知識や技術についてはほとんど教育されていないため、学生が抱く不安、疑問に対してどう教育的に応えるべきか、十分に理解していないのが現状である。

本書に書かれてある様々な不安や疑問は実習指導者の耳にはなかなか届くことのない学生の声である



冒頭に書かれてあるこれらの内容から、
この本はスーパーバイザーが読むべき本であると確信しました。

スーパーバイザーは実習生の声なき声に耳を傾けることが大切です。

ただしその全てを聞き取ることが難しいのが現状です。

本書はその聞き漏らしてしまいそうな学生らの声を拾い上げるための一助となるものであると感じました。

これまた長い長いブログですが、関心のある方はご一読ください。





●臨床実習中ー第2節ー臨床実習の実際

・掃除や片付けって学生がやるもの?
【利点】:器具が確認できる。どこに何があるか把握できる。電源を入れたり簡単な操作ができると便利。

これに対してもし疑問があったとしてもまず学生側からは言わないでしょうね…。
だからこそ指導者側は「何で掃除や片付けをした方がいいと思う?」
といったことを聞き、助言してあげることが大切なのかもしれません。





●臨床実習中ー第3節ー利用者(患者)さんとの関わり方

利用者さんとの治療的信頼関係を築くためのコツや留意点は?
1、感謝と誠意@相手の目をしっかり見るA言葉は明確にB相手の話にうなずき共感的にC相手の状況を察するD笑顔を忘れない
2、情報と距離:学生がより同調できるようにアンテナを高くする(共感性をあげる)、物理的距離の考慮
3、自己点検:自分自身(学生)の状態がどのようなものか把握する

インフォームドコンセントの留意点
・告知内容
@今から行う医療行為の名称
A内容
B期待されている効果
Cリスク

リハビリテーションにおいては:
@どのような障害であるか
Aそれに対するリハビリテーション治療(利点、欠点)はどのようなものか
B治療しない場合どのような経過をたどるか

・告知内容の詳細
リハビリテーションを成立させている主たる要因に、利用者さん自らの能動的な運動や作業が含まれているか

・信頼関係を築く
利用者さん自身の能動的なかかわりが必要

・選択権は利用者さんにある
できるだけ専門用語は使わない。利用者さん自身に治療を選択させる

・選択肢を吟味する時間を与える
利用者さんが考える余裕を持てるようにする



僕が学生時代のころ、「とにかく真面目に一生懸命頑張れば大丈夫!」と教員の方に言われたことがあります。

…。

そうなんです。
抽象的過ぎて具体的に何をしたらいいか全くわからなかったんです。

この通りにすれば必ず信頼関係が築ける訳ではありませんが、多少は具体的な行動に移すことはできますね。





●臨床実習中ー第4節ースーパーバイザーとの関わり方

先生によって言うことがまったく違う。
ときに対立するし、どう対応したらいい…?

結論
→学生自らが積極的に対立のなかに入らない(関わらない)

なぜなら正しさに絶対はないから!

・長時間続くフィードバック
日本OT協会の「OT教育の最低基準」のなかには実習指導の時間は勤務時間に含まれていないと明記されてあるそうです。

フィードバックが長時間になる要因として・・・

@利用者さんの数が多すぎる
Aスーパーバイザーの指導が熱心すぎる
B学生の力不足

改善されなければ担任の先生に相談

・スーパーバイザーに相談したくても忙しそうで質問できない
デイリーノートを活用!
→質問したいことを記載する

質問は保障を得る手段。
スーパーバイザーから「保証」をもらえれば安心して実習できる

・フィードバックがあいまい
指導された内容は面倒でもデイリーノートに記録しておく

デイリーノートの活用
スーパーバイザーのやり取りを記録しておく(できれば詳細に)

@スーパーバイザーは指導した内容を再確認できる
A誤った認識になっていたら軌道修正できる
B学生がどれくらい理解できているか把握できる



スーパーバイザーの指導が熱心過ぎる、という部分は本当に気をつけないといけないですね…。

これに関しては学生の立場からは絶対言えないでしょうし、周りのスタッフからもなかなか声をかけてもらえない部分だと思います。

「フィードバックの時間は〇時まで!」と決めておくことも重要だと感じます。

また実習では言語でのコミュニケーションが非常に難しくなるため、デイリーノートを交換日記的な位置づけで活用することはとても大切ですね。





●臨床実習中ー第5節ーレポートの書き方

レポートにはどんなことを書けばいいのか?
よくある勘違い
経験したすべての事実をレポートに書かないといけないと思っている学生はいる

・考察が書けない
関心のあることから考えていく
→道筋はしっかりしていなくてOK。
まずは時系列に記述していく

考察を深めるときは文献を活用
→ただし文献を優先すると症例に対する考察ではなくなってしまう

・日々の利用者さんの記録を書くポイント
客観的事実→『現象』
主観的事実→『説明』

・レポートにたいするコメントへの対応
スーパーバイザーのクリニカルリーズニングを学ぶ
クリニカルリーズニングの理由を考える

※クリニカルリーズニングに関して気になった方は以前紹介したブログ(リーズニングとは)を参照ください




●臨床実習中ー第6節ーハラスメントへの対応
パワーハラスメント@:人格攻撃型
スーパーバイザーのへの相談は厳禁!
→養成校の先生or実習施設の責任者

さらなる激励が必要だと判断し、結果的にパワハラが悪化

ハラスメントに関しては他のどの項目よりも実習指導者側強い意識気づきをもつことが必要です。





ここまで実習に関する様々な疑問や課題を紹介させていただきました。
ここからは偉大な教育哲学者たちの話をもとに、臨床実習をより有意義にするうえで役立つ視点を紹介したいと思います。

学生に向けて書いてある内容ではありますが、個人的には実習指導者も十分読む価値のある内容であると感じています。





●コラム1 教育とは何か(総論)


“人間は自由を目がける存在である”(近代哲学者ヘーゲル)

教育の本質は「自由の実質化」
自由になるための営み

欲望をもっている時点で絶対的に自由であるというわけにはいかない
欲望が叶えられない「不自由」を感じている
→必ず何らかの形で「制限」された存在である
右矢印1この制限から「自由」になりたい

自由とは:環境的にも欲望的にも私たちは制限されているけど、それでもこの制限から解放された、または解放されうるときに実感する感度

幸福:何をもって「幸福」とするかは人によって違う→ある「欲望」が達成されたときに感じるもの

教育「自由」を実現させてくれるもの。今の「労働」「努力」によってゆくゆくは「自由」になるんだ、とちゃんと自覚させてくれるもの





●コラム3 ルソー:幸せになるために

“欲望を抑制せよ”(ルソー)

「自由」だからこそ欲望が膨らむ
大きな欲望はなかなか叶わない。だから苦しく思う
→何でも自分で決めなければならない

教育は欲望と能力のギャップを埋めるための役割を担う





●コラム6 デューイ:なすことによって学ぶ

デューイ:『経験主義』
人間は“経験によって学ぶ存在である”

“人類が築き上げてきた膨大な「知識」はすべて人類の「経験」を通して得られたもの”
いろんな学びがその子(人)の生活にとってどんな経験につながるのか、まずそこを伝えられる必要あり

人間の学習はいつでも生活経験に密着している
でも今日の学校での学びはどうか?
→決められた教科、内容を学び、それが生活経験にどう関わるのかわからないまま過ぎていく

最初にあるのは一人ひとりの子供たちの生活経験
生活経験に必要な知識なら子供たちは主体的に学んでいく
右矢印1『なすことによって学ぶ』

“なすことによって学ぶ”の過程
(1)ある困惑や混乱といった問題状況が訪れる
(2)その問題状況がいったいどういうものか見極める
(3)問題状況の要因などについての分析やさまざまな情報を入手する
(4)問題解決のための仮説を立てる
(5)仮説を実行し、問題を解決する

教育者は(1)(2)をいかに問題提起させられるかがカギになる
(1)(2)を問題と捉えられるかどうかで(3)(4)(5)は決まっていく
そのため(1)(2)がスルーされてしまうと何の行動もとれなくなる


問題解決の方法に自覚的であることが「なすことによって学ぶ」際に大切なこと





以上です。
今回もなかなかのボリュームと濃い内容となりました。

(たぶんここまで読んだ人は相当マニアックな方だと思います…)

学生にとって「実習はある程度厳しいものでないといけない」という意見も間違っていないと思います。
ただ、それが学生の学ぶ意欲や希望を失ってでも実践すべきことかどうか、と問われれば多くの疑問点が残ると感じています。

泉北事業所では今月より実習生が来てくれることになっています。

この本を通して学んだことを実践し、学生さんの希望を奪わないための学びを提供していきたいと思います。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
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2021年05月03日

読書感想ブログその5〜作業療法の話をしよう〜

どうも。
泉北 兼 心意気実践チームのむろのぞのです。

5月の本はコレ

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作業療法の話をしよう
作業の力に気づくための歴史・理論・実践





●はじめに

作業療法は人がよりよく生きるための哲学と具体的な実験が融合する分野です。

また作業療法士(以下、OT)は作業療法の話をすることが大好きです。

しかし「作業療法はわかりにくい」「説明してもわかってもらえない」と言われてきました。

本書は前回紹介した『「作業」って何だろう』の著者であり、作業療法士である吉川ひろみ先生となっています。

吉川先生は「人は話すことによって自分の知識を確かめ、新しいことに気づく」と言われています。

僕も吉川先生にならい、作業療法のことをまだまだ知らない皆さんに少しでも伝えていく、という作業を実践していきたいと思っています。

その作業を通して自分の知識を確かめ、新しい発見に気づいていけたらと思っています。

本書は作業療法の歴史に始まり、実践、理論と幅広い視点で解説されています。

以前に作業療法の理論についてのブログを書いたので、今回は作業療法の歴史について紹介したいと思います。

学校の授業みたいで退屈に感じてしまう方もおられるかもしれませんが、良ければご一読ください。



●作業療法のはじまりから今日まで

1、むかし-活動を使った治療

哲学の父といわれたヒポクラテスは「病気を癒すものは自然である。つまり人間に備わっている活動するという性質が治療になる」という考えをもっていました。

また薬、食事、外科治療、温熱など現代医療につながる様々な治療法を列挙しており、そのなかに『仕事』『散歩』があったと言われています。

ギリシャの医学者ガレノスは健康の維持に役立つ作業として舞踏乗馬水泳狩猟農作業などを挙げ、精神病にはレクリエーション作業を処方しました。

心身機能障害があっても何もできないと思われていた人が、自分にぴったりの作業に出会って、社会で活躍することがある。

歴史のなかで世界中のあちこちでこうした事実が確認され続けてきました。



2、ルーツ-道徳療法・アーツアンドクラフツ運動・社会背景

・道徳療法

18世紀フランスの医師フィリップ・ピネルは当時の精神科での治療法に疑問を持っていました。

患者は精神病だ、というレッテルを貼られ、閉じこめられたり血を抜かれたりする治療が現実に起こっていたそうです。

その一方で患者に対して思いやりのある態度で接している看護師が付き添っている患者たちの状態が良くなっていることを観察していました。

そこでピネルは患者を尊厳ある存在として認め、道徳的に対応していくことで患者の状態が良くなっていくのを知りました。

道徳療法は人としての生き方を推奨され、18〜20世紀初頭にかけて日本を含む世界へと広まっていくことになります。


・アーツアンドクラフツ運動

作業療法のもう一つのルーツは19世紀のイギリスで始まったアーツアンドクラフツ運動と言われており、特に有名な人物としてウィリアム・モリスがいます。

産業革命後、人々は工場で大量生産された日用品を使って生活するようになりました。

それまでは自分の生活で使う物は自分で手作りしていました。

つまりそれは世界に一つしかない貴重品だったのです。

これに気づいた人々が手作りの良さを認め、アーツアンドクラフツ運動を起こしました。

この運動を通して人が想いを込めて作った作品を使う日常を豊かだと感じる人々が増えてきます。

道徳療法とアーツアンドクラフツ運動の精神は作業療法を誕生させましたが、順調に発展はしませんでした。

その要因に19〜20世紀初頭にかけて起こった経済不況があります。

これにより世界経済は大きく変化しました。

欧米では移民が増えたことで経済格差を生みます。

新展地不適応となった人々などで精神科病院では患者数が急増し、人もお金も不足していきました。

結果、道徳療法も実践する余裕がなくなってしまうことになります。



・社会背景

社会福祉の基礎になったと同時に、作業療法を支えるきっかけとなった社会運動、それがセツルメント運動精神衛生運動があります。

精神衛生運動により、予防を含めて精神病を考えるようになりました。

また貧富の格差を問題視する富裕層の人々によるセツルメント運動も広がりました。

こうした社会背景の中で、人々や社会をより良い状態にするために作業が使われるようになっていきます。



3、需要-誕生と戦争中の再建病院での活躍

・アメリカ作業療法協会の誕生

1923年にアメリカ作業療法士協会が発足され、作業療法をより発展させていこうと言う動きが見られました。

精神科医のウィリアム・R・ダントンと建築家のジョージ・E・バートンが中心となり、作業療法士協会設立メンバーを考えました。

そこでソーシャルワーカー、看護師、高校教師が選ばれ、さらに建築家が加わったことで、作業療法は学際的、国際的なものになっていきました。



・再建助手

アメリカに作業療法士協会が誕生した1ヵ月後、アメリカは第一次世界大戦に参戦しました。

アメリカの医師たちは理学療法士(以下、PT)やOTの業務を行う再建助手を戦地へ派遣しました。

戦争によって目の前で人が死ぬのを見た兵士の中にはショックによる精神症状を示すものも現れ、そのために作業療法が求められました。

戦地で手工芸を行うことで兵士たちが回復していく姿を見て作業療法の価値を認められるようになります。

アメリカ政府は負傷兵たちの生活を保障するために職業リハビリテーション法などの法律を作ります。

こうした法律はOTに活躍の機会を提供することにもなりました。

しかしOTは軍での地位は与えられず、作業療法を本当に必要な医学的治療と認める医師が増えることはありませんでした



4、拡大-リハビリテーションとともに普及
・リハビリテーション

軍の指導者たちは作業療法を「患者を元気づけるボランティアのような存在」としか見ていませんでした。

その結果、PTと同様に身体の耐久性、関節可動域や筋力、自助具について関わることがOTの業務になっていきました。

第二次世界大戦が終結した後は傷病兵のリハビリテーションが世界各国に広がっていくことになります。



・作業療法士協会

(1)世界作業療法士協会(以下、WFOT)
1917年にアメリカ作業療法士協会(以下、AOTA)が生まれた後、世界各国に作業療法士協会が設立されていきました。

1952年には10カ国が参加して会議が開かれ、世界作業療法士連盟が設立しました。

WFOTは1959年に正式に非政府組織となり、OTになるための教育基準も定めていきました。



(2)日本作業療法士協会(以下、JAOT)
1965年にJAOTが誕生し、1972年にはWFOTに正式加盟することになります。



5、見直し-作業療法の本質
・作業療法の定義

1960年のAOTAの定義には作業療法は「患者の主治医により処方され、作業療法士により実施される」とあります。

その3年後、スパックマンは心理社会的適応を促す「通常の活動」を使うことが作業療法の独自性だと述べ、医師の指示と言う要件を外しました。

1993年の定義では1980年に世界保健機関(以下、WHO)が発表した国際障害分類(以下、ICIDH)の用語が含まれました。

そして2000年以降の定義には「作業を使った」「作業を通して」と言う言葉が登場し、いよいよ「作業」によって作業療法を説明する時代に入ることになります。


・作業療法の核

作業療法は誕生当初から「わかる人にはわかるが、わからない人にはわからない」性質を持っており、みんなが「これが作業療法だ」と言う説明を求め始めました。

1997年にカナダ作業療法士協会は作業が作業療法の中核であると明言し、その後世界中で「occupation=作業」と言う言葉で作業療法を説明する機運が盛り上がっていきます。

2018年JAOTも定義を改定し、作業と言う形を使うようになりました。


6、理論の出現
・作業行動

1960年アメリカのOT、マリー・ライリー子供の遊び退職者の趣味までを含み作業行動として考えることを提唱しました。

作業行動は一人一人がどんな遊びを好み、何が得意で、何をして人生を送ってきたか、に焦点を当てて物事を考えることを奨励します。

作業行動を学んだOTたちは作業歴興味チェックリスト等の評価法や人間作業モデルを考察しました。



7、基盤づくり-理論とエビデンス
・作業療法全体を説明する理論

1980年代に入り、作業療法の原理を語り、作業療法実践を説明する理論が誕生し始めました。

1980年から2000年は作業療法の概念的ルネサンスと呼ばれており、作業療法の本質をOT自身が明らかにしようと言う努力が始まります。

作業療法は何に関わり、何を行い、どのような成果を出すかを説明する理論が生まれ、

研究により作業療法の効果を証明するエビデンスが明らかになり、

さらに理論が洗練されていく時代に入ります。



・作業療法のエビデンス

1990年代からエビデンスに基づいた医療(以下、EBM)が注目され始めた。

EBMとは実際に効果があったと臨床研究によって証明された治療法を奨励するものとされています

作業療法の効果は作業で示すべきだという考えが生まれ、作業療法のエビデンスを示す評価法が開発されていきます。

アメリカのOTアン・フィッシャー評価も介入も成果も作業で示すことを提案した。

作業療法では治療法は「作業」、成果は「健康」とします

そのためには「健康」とは何を指すかが重要です。

WHOが1986年に発表したオタワ憲章では

「仕事、生活、余暇のパターンを変更することは健康に重要な衝撃を与える。
仕事や余暇は人々にとって健康の源である。
社会が仕事を組織する方法が健康な社会を創造する」

と述べています。

健康の定義→1946年に発表した(WHO)では「単に疾患がない、虚弱でないと言うことではなく、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態」

であるとされています。



8、これから-ビジョンと発展
WFOTは作業療法とは何かを説明する声明書を発表し、AOTAは統一用語を作ったり、枠組みを明示したりして、作業療法の社会的認知度を高めています。



・求められる資質

世界作業療法士協会の倫理網領には作業療法の資質として以下の4点が挙げられています。

インテグリティ:一本筋が通った芯のある人格者であること

信頼性:嘘、偽り、ごまかしがないので信用できるという性質

オープンな心:偏見や思い込みに支配されず誰に対しても広い心で関わりを持つ親しみやすい態度

忠誠心:周囲の人々や社会からの正当な期待に応えようとする真面目さ



・作業の視点

(1)作業科学
※ここは以前紹介した「作業」って何だろうの読書感想ブログを参照ください。


(2)作業中心の実践
クライエントにとって意味のある作業を重視した作業療法作業を基盤とした実践(OBP)、作業に焦点を当てた実践(OFP)、これらを総称して作業中心の実践と呼んでいます。

OBP→クライエントが実際に作業を行う
OFP→クライアントの作業から目をそらさずに作業療法を行う

これからの作業療法は作業中心の実践の価値を世の中に示していくことが求められます。

(3)作業リテラシー
作業にまつわる現象を作業の言葉で説明する力のことを指します。

作業リテラシーを習得することで、より洗練された作業療法を行うことができるとされています。



・将来ビジョン

作業を治療に使うと言うアイデアは古くからあり、時代の波に流されながらも、消えずに残り続けました。

作業療法は多様で柔軟に変化するため、専門職として分かりにくいと言われてきました。

しかし多様化、複雑化する現代社会において、作業と言う核を持つ作業療法は発展し続けています。

作業の効果を最大化する知識や技能を持つ作業療法士を未来は必要としています。



以上です。
なかなかのボリュームになってしまいました。。。

今回紹介させていただいた内容は本書のほんの一部です。

もし作業療法の歴史・理論・実践に興味関心のある方がおられたら是非本書を手に取っていただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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2021年04月19日

読書感想ブログその4〜幸福の資本論〜

どうも。
泉北 兼 心意気実践チームのむろのぞのです。

今月の本はコレ。

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幸福の資本論
あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」


橘玲さんの本は何冊か読んでおり、
そのなかでも本書は特に好きな一冊です。

『幸福』という漠然としたものを、
人が生きる上で必要な3つの資本で解説していく、というとてもわかりやすい本になっています。

この本を読んでからは『幸福』というものをより具体的に生々しく考えられるようになりました。

さて、3つの資本と8つの人生パターンとは一体なんぞや?

少し長いですが、興味のある方は是非読んでみてください。



●プロローグ

ひとは幸福になるために生きているけど、幸福になるようにデザインされているわけではない。

ゆたかな日本に住む若者はいまや選択肢が多すぎることに困惑している。

そもそも「幸福」とは何か?
本書では幸福の条件を「設計できるもの」「設計できないもの(運命)」に分けています。


また本書では幸福を『家』で例えます。

住みたいと思う家は人それぞれ異なる。
どれが良い悪いではなくどれも良い家です。

しかし…どの家にも必ず共通すること

それは

良い家はしっかりとした土台の上に正しい設計で建てられている。



●幸福の3つのインフラ

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冒頭で説明した3つの資本がこれです。

@自由:金融資産
A自己実現:人的資本
B共同体=絆:社会資本

各資本の詳細はこのあと説明していきます。

どのような家を建てるか(幸福を実現するか)は人それぞれの価値観で変わってくる。

自分が建てたい(増やしたい)家(資本)を建てれば(増やせば)OK!



●人的資本と社会資本

投資家:
自らの金融資本を金融市場に投資(リスクを取る)→富(リターン)を獲得する

※もちろん損もする

労働者:
自らの労働力(人的資本)を労働市場(会社)に投資→給与や報酬(富)を得る

社会資本:
周りの人たちとの関係性から「富」を得る

人的資本と金融資本との類似性は強いが、人的資本の活用(仕事)から得られるものすべてを富(金銭)に還元できない

なぜ…?

現代社会は仕事を通じた『自己実現』こそが幸福の条件になっているから

金融資産同様「人的資本」「社会資本」も"投資"して「富」すなわち"資産"を手に入れることが幸福になる条件



●人生8つのパターン

本書では人生を大きく8パターンに分けて説明しています。

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超充
→3つの資本全てを持っている人

リア充
旦那(パパと呼ばれるような人たち?)
金持ち
→3つの資本のうち2つを持っている人

退職者
ソロ充(独身ライフを満喫している人)
プア充(生活圏が地元の友達らとのコミュニティ)
 3つの資本のうち一つしか持っていない人

いま持っている資本(産)が無くなったらどうする…?

貧困
→3つ全ての資本を持っていない人

資本(産)を全く持っていない人が生きていく上でのリスクは非常に高い



●幸福の製造装置

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私たちはみな「幸福の製造装置」を持っており、そこになんらかの刺激(インプット)を入れると、あるメカニズムによって「幸福」に変換(アウトプット)されます。

本書ではそのインプットを3つの資本でまとめています。

この製造装置に何をどの割合で入れれば幸福になるのかはわかりません(ブラックボックス)。

ただしひとつだけ言えることは、

インプットするもの(資本)がなければアウトプットするもの(幸福)もない、ということです。

これを踏まえて3つの資本をどのように資産配分していくことが大切かをより深掘りしていきたいと思います。



●誰でも億万長者になれる残酷な時代

「収入の10〜15%を貯蓄に回す倹約を続けていれば誰でも億万長者になれる」

※平均年収の倍の収入が必要だが夫婦共働きをすることで解決できる
億万長者は努力でなれる…ということは貧乏は社会制度等のせいではなく"自己責任"になってしまう…



●お金が増えても幸福になれない?

ビールは1杯目が美味しい。
だけど2〜3杯目になると美味しさが下がっていく。

これを限界効用という。

日本では年収800万を超えると幸福度はほとんど上昇しなくなる。

また金融資産は1億を超えると幸福度はほとんど上昇しない。

お金は幸福度を低下させることがあるが、
お金が「ある」「ない」が問題ではなく、

『お金のことを考え過ぎること』が幸福度を低下させてしまう。



●人的資本は「富の源泉」

金持ちになる3つの方法(これしかない)
@収入を増やす
A支出を減らす
B資産を上手に運用する



●ノーベル賞学者の人的資本理論

ひとはそれぞれ「人的資本(ヒューマンキャピタル)」を持っており、それを労働市場に投資して日々の糧となる収益(給料)を得ている

これは「労働」の意味を大きく書き換えたイノベーション。



●20代で5500万円の人的資本

一般的なサラリーマンが生涯稼ぐことのできるお金を計算すると5500万円になる

現時点で若者がこのお金(金融資産)を持っているわけではないが一つ言えることは

『もっとも重要な「富の源泉」は人的資本』である。



●自己実現という「聖杯」

金融取引のルール
@利益は大きければ大きいほどいい
A同じ利益ならリスクの小さい方がいい

人的資本の投資に関するルール→
@収入は多ければ多いほどいい
A同じ収入なら安定していた方がいい
B同じ収入なら(あるいは少なくても)自己実現できる仕事がいい

人的資本には金融取引にはない特徴がある。



●かけがえのない自分になること

私たちは働くことに2つの目標を無意識的に設定している。
@人的資本からより多くの富を手に入れる
A人的資本を使って自己実現する



●オンリーワンでナンバーワンの戦略

スペシャリストになるには
好きなことに人的資本の全てを投入する

好きなことが「得意なこと」になり、それ以外のことは「やってもできない」



●弱者の3つの戦略

@小さな土俵で勝負する:
強者が侵入できない「小ささ」を利用し、大企業にはアクセスできないニッチを見つける

A複雑さを味方につける:
ルールがシンプルなゲームは強者に有利になる

B変化を好む:
変化の激しい環境ほど弱者にはチャンスがある



●「老後問題」とは老後が長すぎること

老後
人的資本をすべて失った状態

老後の経済的不安を解消する方法
老後を短くする(働き続ける)こと

生涯現役でいるためには嫌いな仕事、不得意な仕事なんか絶対続けられない

つまり、

「好きを仕事にする」以外に生き延びることができない!



●友だちとはなんだろう?

「幸福」は社会資本からしか生まれない

巨万の富を得てもそれを誰も知らなければ紙幣はただの紙切れ



●3つの世界

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@「愛情空間」
A「友情空間」
B「貨幣空間」

@(家族、恋人)+A(友だち)=C「政治空間」(会社の先輩、同僚、SNS上のつながり)

B(他人によって構成され貨幣でつながっている空間)

C(イジメ、パワハラ、過労自殺など敵味方が入り乱れている空間)



●煩悩から自由になった「ソロ充」

人生の問題のほとんどは近しい人とのこじれた関係から生じる

対処法
1、ベタな仲間や家族、親族の共同体のなかで生きる
2、一切の人間関係を断ち切る(ソロ充)→すべての社会資本を政治空間から貨幣空間に置き換える



●「幸福な人生」の最適ポートフォリオ

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・弱いつながりで得られるもの
1、社会資本を分散投資するので、リスクに対する耐性が強くなる

2、お互いの価値観が似ているという「認知的共感」によって境界の曖昧な集団を構成するため、異質な存在に対しても寛容でいられる

→信用を「貨幣」に置き換えて「知り合いの輪」を広げていくことができる

・強いつながりで留意すべき問題
1、地元や会社に社会資本を一極集中している

2、メンバーの情緒的共感が幸福感を生む一方で、その一体感が外集団の排除や差別からもたらされること

・組織(強いつながり)を捨てることの
デメリット→生活が不安定になる
メリット→人間関係が選択できる

「強いつながり」を恋人や家族に最小(ミニマル)化して、友情を含めそれ以外の関係はすべて貨幣空間に置き換える



以上です。
前半にでてきた8つの人生パターンで解説していたように、

3つの資本のうち1つしか持っていない(その1つが無くなったら…)、3つ全て持っていない

といった生き方はとても大変になることが想像されます。

かといって3つ全て手に入れることはほぼ無理ゲーです。

と、なると僕のような凡人でも健やかに生きるには3つの資本のバランスを常に保ち、

どれかが欠けても他の2つで補えるようなリスク管理をしていくことが幸福になる道なのかな、と感じました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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2021年03月22日

読書感想ブログその3〜2才児イヤイヤ期の育て方〜

どうも。
泉北 兼 心意気実践チームの室之園です。

3月の本はコレ

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「魔の2才児」と楽しくバトル!
新編 2才児イヤイヤ期の育て方


ん?

介護やリハビリと2才児のイヤイヤ期がどう関係するんだ?

と思った方もおられると思います。

まぁ半分は自分事で半分は人材教育に通ずるものがあるなぁと勝手に感じたので読書感想ブログで挙げようと思いました。

いま現在イヤイヤ期のお子さんを育てておられる方は自分のお子さんを、
新人教育や育成を担当されておられる方はその部下を、

それぞれイメージしてもらえると嬉しいなと思います。

※くれぐれも部下を子ども扱いする、という意味ではないのでご注意を!



●はじめに

赤ちゃん時代を抜けて自我が芽生え始めた2才児はとても手強い存在。

その成長をしっかり見守り愛情深く受け止めるための知恵が詰まった本である、と著者は冒頭で述べています。

心があまりにも急激な発達をしているために、
自分でもどうしたらいいかわからなくなって
混乱したり、もがいたりしている

そんな時期を「魔の2歳児」や「イヤイヤ期」と呼んだりしています。

「あの頃はあんなにかわいかったのに…」と
親まで「子育てイヤイヤ期」になっているのではないでしょうか?

これから自立しようとする子どもの内面を理解し
子どもを忍耐強く見守れるよう
親も、子どもとともに育っていきましょう、

という言葉は子育てに限らず人材育成にもぴったりと当てはまる気がします。

そうなんです。
親(指導者)が子(部下)に対してすべきことは『忍耐強く見守る』

ということをこの本で再確認しました。



●2才児の心の発達
・「イヤ」「自分で!」は自我の芽生え

何でもかんでも「イヤ」と言うわけでなく、
「はい」と言って素直に頼んだことをしてくれることもある。

自分自身の要求が制限されたり、禁止されたりするとき、
子どもは「はい」と「いいえ」のラインを見極めるそうです。



●2才児の感情表現
・喜怒哀楽の表現がとても豊かになる

2才児の色々な「問題」とされる行動はみな、
情緒の分化が進んだことのあらわれ。

感情が豊かに表現できればできるほど、
2才児としての発達が順調であると考えられます。



●気になる2才児魔の行動
なんでも「イヤ!」
・反抗は成長のあかし

「いや!」と言えるようになることは、
自分の考えを主張できてきた証拠
それが大人には反抗に見えてしまう、と著者は話しています。



●家族のつながり
嬉しいことも悲しいことも何もかも一緒になって共感してくれるのが家族。
自分の存在をしっかり受け止めてくれる家族の一人一人に、
子どもは安らかな心を寄せます。

お母さんの役割
・母性愛神話にとらわれないこと

「自分を犠牲にして子に尽くす、すばらしい母」
になろうとしても、子どもにはありがた迷惑であるということになりかねない。

互いに影響を与えたり、与えられたりしながら、心を通い合わせていくことに重きをおくほうが、
母親の役割としてはずっと大切なことのように思われる。



●子どもとの暮らしを楽しみましょう
・親と子の個性がぶつかることもある

子どもに「当たり(聞き分けの良い子)、はずれ(親の言うことを全く聞かない子)」があるように、

子どもにとっても親の「当たり(自分の言動を全て受け入れてくれる親)、はずれ(あれしろこれしろ、と文句ばかり言う親)」があるかもしれません。



・息抜きして心に余裕をもつ

子どもの個性は認められなければいけないですが、
それと同時に親もすこやかに生活する権利がある

心に余裕がなくなってしまうと、

「私がこんなに一生懸命頑張っているのに…」
子どもや家族に当たり散らす、という最悪のパターンに陥ってしまう

育児は勉強と違い、まじめに頑張り抜けば必ず成果が現れる、
というものではないかもしれません。



・「いま」をしっかりと楽しく

「過去」に目がいく親は、問題行動が生じると、
必ず子どもが小さかったときの育児のやり方にその原因を探ろうとする傾向にあると言います。

しかし冷静に考えれば過去に生じたことならどんなことでも「原因」にすることができます

「添い寝をしなかった」ことも「添い寝ばかりしていた」ことも、どちらも「いま」の睡眠の問題と関係づけることは可能です。

子ども自身は「いま」を生きています。
だから親もしっかりと子どもの「いま」を見つめ、
「いま」が豊かになるよう援助することが大切だと著者は述べています。



以上です。
冒頭でも触れましたが今回2才児の成長について考えることで、
新人教育や人材育成と共通する事柄がとても多いように感じました。


育児にしろ、人材教育にしろ、
大人は色々なことに手を出したくなることが多いです。


それは「もっと成長してほしい」「色んな経験をしてほしい」など、
相手のことを思っての行動であることが大半だと思います。


しかし、その大人の言動が結果的に子どもの成長や自尊心を止めるキッカケになる可能性も大いに秘めていることを大人である自分は自覚しておかないといけないと感じました。

あまりにも口出しされると子どもは指示がないと動かない(自発的に行動することを注意され続けた結果)ようになります。


怒られることが多いと子どもは怒られないような行動をとるようになります。


子どもの頃に親に認められない経験が続くと、大人になってから他者から認められたい行動(SNSで他者から評価されたがる等)をとるようになります。


必ずしも上記のような関連性がある訳ではありませんが、少なくともこれらの行動をとる可能性を高める、という認識でいていただけるとありがたいです。


わが子、わが後輩を師と仰ぎ、
彼ら、彼女らから多くのことを学ばせてもらう、
という姿勢でこれからも関わっていきたいと思いました。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
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2021年02月28日

読書感想ブログその2〜作業療法理論の教科書〜

どうも。
泉北 兼 心意気実践チームの室之園です。

今年から始めた読書感想ブログ。

ギリギリですがなんとか更新できました。

今月の本はこちら


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5W1Hでわかりやすく学べる 作業療法理論の教科書

です。

この本は信念対立解明アプローチ、OBP2.0理論など様々な理論研究をされており、近年ではユーチューバーとしても活躍されている京極真先生も自身の動画で紹介しています。

新刊紹介動画


増刷決定の動画


ぼくのブログを読むのが手間な方は是非こちらの動画を参考にしてみてください。



●この本の特徴

これは作業療法理論を現場で活用するための入り口となるもので、とてもわかりやすく説明してくれています。

※ぼくのような、理論から逃げ回っていた人間からするととてもありがたい本です。



●なぜ理論が必要か

この本で理論は、作業療法の実践における特定の問題を過去の情報に照らし合わせて理解し、言語化し、介入方法の検討を手助けするもの

とあります。
また、

過去に観察され、蓄積された情報が凝縮化されたマニュアルのようなもの

とあり、

実践を分析し、過去の知見を参照することによって、良い実践へと導くために必要

と述べています。



●理論の意義

理論の意義について本書では3つの視点で述べています。


・理論を使用する一般的な意義

1、結果を予測することができる
2、ある「事実」を説明・解釈する手がかりを得ることができる
3、ある現象を「整理」することができる
4、仮説を生み出す「母体」になることができる


作業療法の独自理論を確立することによる専門職にとっての意義

1、作業療法独自の知識体系を確立し、作業療法のアプローチの独自性を示す
2、作業療法の守備範囲を明確にする
3、実践に妥当性を与え、その手引きとなる
4、診療報酬を正当化する


作業療法における理論の意義

1、作業療法を臨床で思考するために重要で臨床実践を明確化できる
2、人の生活や作業を評価・介入する専門職にとって有用である
3、作業療法の臨床実践の根拠であり説明のツールである
4、作業療法の学問的知識であり、作業療法の科学、哲学である


このまとめからも理論は学問と臨床実践を結ぶ重要なツールであるといえますね。



●理論を用いる際の注意点

理論を学ぶこと、理解すること、実践に活かすことは非常に重要ですが、理論を用いる際に注意しておかなければいけないこととして、以下の3点が挙げられています。


・理論は時代背景や科学や医療の発展とともに変遷する

・理論は研究により効果が認められるようなエビデンスをもつものもあるが、その範囲が限られていたり、不十分な理論もある

・理論がすべて正しいとは限らない


これらの点を念頭においた上で理論をうまく実践に活かしていくことが大切になっていきます。


●理論の分類

理論には目的、扱う対象や範囲、実践との関係により分類することができます。
分類方法を知ることで理論を整理し、正しく用いることが可能になります。

理論を扱う概念の範囲によって

・超メタ理論
・メタ理論
・大範囲理論
・中範囲理論
・小範囲理論

と、大きく5つに分けられることができ、理論を分類して理解することは理論を実践で活用する際の知識の整理のために有用になります。



●作業療法理論と臨床実践

理論書を学ぶことを決意したとき、最後に問題と超えるべき課題が立ち現れます。

その問題となるのが
『理論書の難解さ』『理論を臨床現場で活かす読み解きの難しさ』であり、

超えるべき課題が
@一人で抱え、一人で解決しようとする心理的エラー
A多くの情報処理
B難解な理論書の理解と読み解き

になります。

理論を学ぶのはやっぱり難しい…。
自分には無理だ…。

そう感じてしまう人は少なくないと思います。
まさに自分がそうでした。

でもこの本は理論を学んだ上で実践するのと、そうでないのとでは臨床過程や結果が大きく変わってくる、ことを解説してくれています。



●臨床での理論使用の効果

以下に挙げる理論使用の有効性を検討した上で、わたしたち専門職は理論を使用するべきかどうか判断します。

失敗回避:過去の過ちを繰り返さない最良の手立て

専門性の確立:現象を言語化する力を養い、議論の進行をスムースにする

方向づけ:自分に足りない視点や行動を提示し、OTの視点で介入ポイントを示す

持続的効果:理論の力で多面的に見る視点+包括的に人を捉える=持続的効果(即時効果に留まらない)


理論が素晴らしいことはわかるけど、やっぱり自分なりに学んで考えたことを実践してみたい!

そう思う気持ちはとても大切ですし、わかります。

ただ、私たちの仕事の大半は診療報酬の上で成り立っています。

言い換えれば対象者さん以外にも皆さんからの税金によってお金を頂いています。

そして何より私たちの関わりは、
病気に罹り、障害を持たれた対象者さんの人生を大袈裟ではなく良くも悪くも変えてしまいます。

そう考えると、ただただ自分のやりたいことをやりたい、という考えに少しブレーキをかけないといけないのではないか…

ぼくは理論の重要性を考えるようになってから、
こんな考え方に変わっていきました。



●理論に関するQ&A

最後に本書では理論に関する素朴な質疑応答のページがあります。

強く共感した内容を2点紹介したいと思います。


Q1、信じる理論の違いによって、なぜ対立は生まれるのか?

A1、理論を信じるからこそ対立は生まれる。理論を「共通目標を達成するために使うツールであり、複数の理論を補完し合いながら活用していけばいい」と気づくこと。理論は信じるものではなく、目標を達成するために使うもの


Q2、理論はどこまで学習すればいいのか?

A2、まずは広く浅く学習することが重要。実践で適応しながら学習を深める(強化)。最終的に広く深く学ぶことがベスト。
実践で使えそうならまず使う!理論は実践で使わないと身につかない



以上です。

上記内容以外にも本書では21の理論を、

なぜ?何で?誰が?どこで?いつ?どのように?

用いるのかを解説してくれています。

各理論の感想まで書くと、ますます乱文に拍車がかかってしまうのでこのへんにしたいと思います。

もし作業療法理論に興味関心のある方がいたら、各々がいま実践している理論について話し合う(もちろん相手の理論の批判はナシ!!)なんて取り組みがあっても面白いなと思いました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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2021年01月31日

読書感想ブログその1〜「作業」って何だろう〜

どうも。
泉北の室之園です。

久しぶりの投稿になりました。
今年から毎月1冊、読んだ本の感想をブログでまとめてみようと決めました。

もしかしたら今月で終了するかもしれませんが…

とりあえず「アウトプットする」という目標がないとなかなか読書が習慣化されないので、勝手にやっちゃおうと思います。

今月の本はコレ

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「作業」って何だろう
作業科学入門


吉川ひろみ先生という、
作業療法士の方なら知らない人はいない、
とても有名な作業療法士の方が執筆された本です。

世間でも「理学療法士さんは知ってるけど、作業療法士さんは何をしてくれる人なの?」
と言われることがよくあります。

作業療法士のなかでも作業療法とは何かを説明できる人はそう多くない、と吉川先生は話しています。





●作業の定義

当たり前ですが、作業とは人が何かを行うことです。
世間で用いる作業と、作業療法士のなかで用いる作業には少し違いがあります。

作業療法士が定義する作業はいくつかありますが、そのなかで共通するのは

人間が自身の人生にとって意味や目的をもって行う行動や特徴、パターン

があります。

そしてその作業を通して社会参加を実現する方法(治療のために作業を使う)として作業療法があります。

作業科学とはその「作業」そのものについてもっと深く考えていこう、というものであり、
本書は作業科学を理解するための入門書のようなものです。





●作業をすることは良いことばかり?

作業療法というだけであって、作業は人間にとって良いことだと思われがちです。

でも人を健康にする作業(音楽鑑賞、スポーツ、旅行、友人と遊ぶ、美味しいものを食べる等)もあれば不健康にする作業も当然ながら存在します。

働き過ぎること(ワーカホリック)、アルコール依存症、薬物依存、喫煙、食べ過ぎること等の作業は人を不健康にする作業です。

作業は人を健康にもするし、場合によっては不健康にもなります。

またその作業を行う上で『人』『環境』もとても重要になってきます。





●健康の定義

一般的に健康とは病気ではないこと、をイメージしますが、必ずしもそうとは言えません。

健康と身体的、精神的、社会的によい状態であること、とあります。

これはWHOが定めたオタワ憲章のなかで詳述されています。





●作業科学に必要な視点

同じ作業遂行は2つと存在することはありません。

ゴハンを食べる、という作業も"誰と食べるのか"、"どこで食べるのか"で全く変わってきます。

また同じゴハンをAさんと、Bという場所で食べたとしても、昨日食べたのか、明日食べるのかでは全く別の作業になります。

このように"ゴハン"、"Aさん(人)"、"C(環境)"といった要素に分けるのではなく、融合し合った全体となっていく状態(トランザクション)がある、という視点をもつことが大切になります。





●作業的存在

作業をすることによって、人は自分自身がどのような存在かが決まってきます。

また、どんな生涯を送るか、どの集団に属するかも決まっていきます。

それをオーストラリアの作業療法士、アン・ウィルコック先生が「d+b3=sh」と表現しています。





● d+b3=sh

これはdoing(作業)+being(存在)、becoming(将来の自分)、belonging(所属)=survival(生存)、health(健康)の略称です。

アン・ウィルコック先生は行うこと(doing)、自分があること(being)、将来の自分になっていくこと(becoming)、そしてもうひとつ所属すること(belonging)が生存(survival)と健康(health)を可能にすると考え、さらにこれが健康を増進し、病気や障害を予防すると考えました。

またこのような状態を支えるものの一つに作業的公正が必要だと述べています。





●作業的公正

人が何かを行うことを出発点として生きていくためには、自分にとって意味のある作業に公平に参加する機会が必要です。

そしてこの公平が保てていない状態、意味のある作業が行えていない状態を作業的不公平(作業機能障害)と呼んだりします。

これを先述したアン・ウィルコック先生と、カナダの作業療法士、エリザベス・タウンゼント先生が世界数カ所にわたってワークショプを行い、提唱しています。




●作業的不公正

アン・ウィルコック先生とエリザベス・タウンゼント先生は作業的不公正を@作業疎外A作業剥奪B作業周縁化C作業不均衡という4種類で考えられると指摘しています。

@作業疎外
朝起きて、仕事に行って、帰って、寝る、といった毎日の単調な生活のなかで、作業を通して生きている実感を持てない、成長することもできない人によくみられます。

A作業剥奪
外的な力で作業が長期間にわたって奪われている状態。災害で家を失い、避難所で暮らしている人たちはこの作業剥奪を経験します。

作業を奪われ続けると、身体は弱くなり、気力も失せ、社会とのつながりもなくなっていきます。

作業剥奪は健康状態の悪化につながります。

B作業周縁化
隅に追いやられている状態。
何か作業は行なっているが、それが周辺的な些細な価値しかない場合を作業周縁化と呼びます。

自分の能力を発揮できない些細な仕事ばかりをしなければいけない場合もこれにあたります。

C作業不均衡
不均衡とはバランスが損なわれている状態を指します。

ワークライフバランスや働き方改革、サービス残業廃止などが必要だと言われるのは働き過ぎを問題視しているからです。

ただしこのバランスがとれているかどうかを判断することは難しく、自分が楽しいと感じる仕事ができている人は、必ずしも自分が働き過ぎているとは感じないこともあります。





●作業科学と作業療法

作業をしているうちに、病気が治ったり、心身機能障害が軽くなったりすることから、作業療法が注目されました。

作業には力がある、作業の力をみんなが知り、自分の人生に活かしていってほしい、という願いは各地、各分野に発展していきました。

アメリカの作業療法協会初代会長であり、建築家であるジョージ・エドワード・バートン先生は作業の力が高まるには次の6つの条件があると話しています。

@選択、リスク、責任
自分で選び、リスクを引き受け、結果の責任をとるときに、作業の影響力が高まります。

Aクライエントの参加
クライエントの参加があってこそ、作業の力が現れます。

B可能性の見通し
作業は簡単過ぎても難し過ぎてもいけません。
できるという可能性の見通しがあるとき、その作業を頑張り続けることができます。

C変化
前例重視の組織や事なかれ主義の集団においては作業の力は小さくなります。

作業を通して、人も、環境も変わり、理想に向かって社会変革を起こしていくことを望む状況が作業の力生まれることを奨励します。

D公正
不当な差別や人権侵害がある社会では意味のある作業を行うことを抑圧されてしまいます。

誰もが自分にとっても社会にとっても意味のある作業を見つけるための公正な機会が必要です。

またそのための支援を公正に受けることも必要です。

E力の共有
多くの作業は一人ではできません。
誰かとともに行うことで作業の力は強まります。

したがって作業療法士とクライエントとの正しい関係は協働関係である、ということになります。





●作業療法における作業科学の応用

作業科学を正式な学問として誕生させた南カルフォルニア大学の研究者たちは、作業科学を応用した作業療法を報告しました。

同大学のフローレンス・クラーク先生は作業ストーリーテリング作業ストーリーメイキングを個人の作業研究で行いました。

作業ストーリーテリングではクライエントが自分の作業について自発的に自然に話すことができるよう心がけます。

作業ストーリーメイキングは作業ストーリーテリングでわかったストーリーを将来へ向けて新たに作っていくことです。

また作業療法士はその作業がクライエントの将来にとってどんな意味があるかを語ったり、進歩していることをフィードバックしたりします。

作業療法士はクライエントが自分の将来の作業についてあれこれ考えるときに、問題を整理していくようなコーチ的な役割が求められます。





以上です。
まとめたつもりがこんなに長くなってしまいました。。。

まだ伝えきれていない所ばかりですが、もし作業科学に興味のある方がいたら、一緒に学んでいけると嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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2020年07月27日

介護保険についてみんなで勉強してみました

どうも。
泉北 兼 心意気実践チームのむろのぞのです。

以前の伊藤さんのブログで紹介してくれていた内容と重複しますが、

先日1〜2年目の療法士の方々を対象に、介護保険制度学習会を行いました。

伊藤さんのブログに追記するとかなり長くなってしまうかもしれなかったので、改めて投稿させていただきます。




今回は当デイで算定している『個別機能訓練加算U(以下、加算U)』と『生活機能向上連携加算』を中心に話をしました。

そのなかでも本ブログでは加算Uについて重点に記載したいと思います。




※『生活機能向上連携加算』についてはこちらの資料を参考にしているので気になる方は確認してみてください
平成30年度の介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について(P.66〜)




加算Uについては佐賀県の杵藤地区から公開されている資料(めっちゃわかりやすかったです)

をもとに話していきました。


加算Uの重要なポイント(僕が大事だなと感じた点も含みます)を以下に列挙します。



●利用者さんの『生活機能(ADL、IADLなど)の維持・向上を目的とする』こと

●3月に1回以上居宅を訪問した上で、利用者・家族さんに対して訓練計画の見直しを図ること

●類似の目標を持ち、同様の訓練内容が設定された5人程度以下の小集団(個別対応含む)に対して機能訓練指導員が直接行うこと

●必要に応じて事業所内外の設備等を用いた実践的かつ反復的な訓練をすること

●訓練を効果的に実施し、計画的・持続的に行う必要があることから概ね1回/週以上実施すること



等があります。


僕がそうだったんですが、新人の頃のリハビリ目標はどうしても心身機能に偏ってしまう傾向にあります。

本加算でも心身機能に着目することがダメだとは言っていません。

ただそれだけでは加算要件に満たないということです。

心身機能の維持、改善がその方の活動や参加にどう関わってくるのか。

そういった2〜3歩先を想定した計画、実践が大切になります。

そう考えると活動・参加に向けたリハビリテーションの実践は弊社の最大の強みであると言えるんじゃないかなと感じています。

若手療法士の皆さんはデイサービスでリハビリを実践する機会が多いので、

是非とも新人教育期間の3年間でこれらの視点や行動を体得してほしいなと思っています。




以上が報告となります。

また機会やニーズがあればもう少し時間をかけて、グループ演習などのワークショップも実施してみたいなと思っています。

今回このような機会をくださった松原のPT藤島さんをはじめとした新卒療法士の皆さん。
本当にありがとうございました。
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2020年05月25日

ひやりハット報告書について考える

どうも。
泉北のむろのぞのです。

突然ですが『アクティブシート』というものをご存知でしょうか?

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コレがアクティブシートです。

私がこのシートを知ったのはまだ1〜3年目の頃だったと思います。


シートにも記載していますが、

これの目的は利用者・家族さんへのサービス改善、向上。

事業所内、他事業所、関係機関との連携強化。

地域状況の変化による新たなサービス開発

などがありました。

当時の私はなかなかこれをうまく活用できずにいました。



長い歳月が経ったある日。

当事業所責任者の北山さんとこのシートに関する話題で盛り上がりました。

当時のアクティブの歴史を語ってもらうなかで、

いまこそこれを活用できるんじゃないかなと感じました。



その理由となったのは『ひやりハット報告書』というレポートの存在でした。

仕事上のミスや失敗は誰しもあることだと思います。

しかし私たち医療・福祉従事者はそれをある形で残しておかなければいけません。

それがひやりハット報告書です。


慣れない環境下で業務やリハビリテーションを提供する新卒療法士の皆さんにとっては

ミスすることは当たり前ではないかと感じます。

当たり前だからといってそのミスを無いものにはできません。



しかしこの報告書作成というのはなかなか骨が折れる作業です。

なぜならこの報告書にはネガティブフィードバックの要素が強いと感じるからです。

そして報告者(作成者)は『ミスをした張本人』のような印象を受けざるを得ない印象があります。

こうした負の振り返りを度々繰り返すことで、自尊心や自己肯定感が低下してしまう可能性もあります。



どうにかこの課題をプラスに捉えられる方法はないかと考えました。

そこでこれまで人が起こしていたとされるエラー(ヒューマンエラー)を、

『システムが機能していなかったことで起こったエラー(システムエラー)』

として捉えるようにしてみました。



システムエラーとして捉えることで、

問題を客観的に考えることができ、

どうすればうまく機能するシステムに変換できるだろうか、

といったプラスの思考に変えていけるのではないかと考えています。



その一助となるのがアクティブシートではないかと考えました。

このシートをいまの若手スタッフの皆さんに活用してもらうには、

令和バージョンにアップデートした方がいいと考えました。



それがコレです

IMG_5894.jpg

その名も『あつまれアクティブの森』。

通称『アク森』です。



アクティブという一つの島に様々な課題や情報という名のアイテムを集めていき、

アクティブ島の発展と開発を目指していく。

そんなレポートになればいいと思っています。



ん?なんかどこかで聞いたコンセプトとネーミングのような…。

まぁ気のせいでしょう。



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2020年05月22日

リーズニングとは何か

どうも。
泉北のむろのぞのです。

前回、EBM/EBPに関する記事を投稿しました。


そのなかで少しふれた『リーズニング』について、

今回考えてみたいと思います。

参考にしたのはコレです


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『note』という、文章や動画など様々なコンテンツを投稿できるプラットフォームです。

そこでいくつもの記事を投稿されている作業療法士の寺岡睦先生の記事です。





寺岡先生は身体障害領域の臨床経験をもち、現在は吉備国際大学で講師を務めておられる方です。

noteのような誰でも気軽に投稿できるものだけでなく、

作業療法に関する様々な研究論文も執筆されており、

記載内容の信頼性も高いかと思います。


ここでは簡単な説明しかできないと思いますので、詳しい内容は寺岡先生のnoteを参照ください。





●リーズニングとは何か

リーズニングとは「思考の道筋」といわれています。

思考の道筋は療法士がクライエントへの介入を計画し、方向づけ、実行し、

結果を内省する過程を意味します。

またリーズニングは様々な呼称があり、

クリニカルリーズニング

専門職リーズニング

治療的リーズニング

作業的リーズニング

といったものがありますが、基本的には意味はどれも同じだといわれています。

ここでは一般的によく使われているクリニカルリーズニングで説明していきたいと思います。





●クリニカルリーズニングの種類の例

リーズニングには5種類あるといわれており、

@科学的リーズニング

A物語的リーズニング

B相互交流的リーズニング

C実際的リーズニング

D倫理的リーズニング

があります。





@科学的リーズニング
これは前回ブログに投稿したEBM/EBPの内容を確認してもらえたらわかるかと思います。






A物語的リーズニング
対象者の語りから置かれている状況を理解するときに使用します。

その方がこれまでどんな生活を送ってきたのか。

これから何をしたいと思っているのか。

どんな行為に意味を感じているのか。

などを構成的、あるいは非構成的評価によって確認していきます。





B相互交流的リーズニング
療法士が一方的にプログラムを立案していくのではなく、

対象者と共に考えるなかで最善のプログラムを考えていきます。

いわゆる協業というやつでしょうか。





C実際的リーズニング
現実的制約を踏まえた上で臨機応変に判断するときに使用します。

たとえば脳卒中片麻痺の方に対する歩行機能の改善を目的に、

ロボットスーツ(HALなど)を用いることは有名です。

しかしこのアプローチは誰でもどこでもできるものではありません。

今ある物理的、人的環境のなかで提供できる、

最善のリハビリテーションを考えていく必要があります。





D倫理的リーズニング
医療専門職という認識をもち、

実践中に行ってよいことなのか、

それとも悪いことなのかを判断する際に活用します。

対象者の方が望むものが、

家族、社会的に望ましくない内容であった場合、

療法士はどう判断するのか、

こういったことも倫理的リーズニングに含まれます。



以上がクリニカルリーズニングの大まかな概要です。

療法士はこれら5つのリーズニングを常に繰り返し、

状況に応じて順不同的に考えていく必要があると述べています。



またこれらは療法士と対象者が変わるとまた新たなリーズニングが始まり、

その視点や深化は経験とともに変化していくとも述べています。



いま新卒療法士の皆さんは

デイでの個別リハビリの引き継ぎをしてもらっている最中だと思います。

利用者さんお一人お一人のことを全て完璧に理解し、

リハビリプログラムを立案していくことなどは

なかなかできるものではありません。

(私なんか毎日テンパってました…)

毎日の忙しさのなかに少しでも考える時間を見つけ、

これら思考の道筋をうまく活用していけたらと思います。

偉そうなことを言ってる私もまだまだ全然できていないので、

一緒に勉強させてください。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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2020年05月21日

エビデンスって必要??

どうも。
泉北のむろのぞのです。



EBM/EBPという言葉は医療関係者の方は既に周知していると思います。

今回はこのエビデンスって必要なのかどうか、

というテーマについて考えてみます。



結論からいうと私はエビデンスは必要だと思っています。

しかし、そう言いきるには少し説明をしないといけないと感じています。



Evidence Based Medicine/Evidence Based Practice

日本語では「根拠に基づいた医療/根拠に基づいた練習」と

いった訳され方をしていると思います。


しかし、この「根拠」という日本語訳が少しEBM/EBPを誤って理解してしまうことが多いそうです。

偉そうに書いていますが私も以前まではEBM/EBPという言葉に対してアレルギー反応を示していました。




ですがそれをとてもわかりやすく説明してくれる方がいました。

その人は作業療法士の竹林崇先生という方です。

竹林先生といえば脳卒中リハビリテーションにおけるCI療法でとても有名な方です。


そんな竹林先生ですが、セミナーや著書執筆活動以外にも、

SNS(Twitter、YouTube、noteなど)を通して様々な形で最新の情報をわかりやすく発信してくれています。


今回はそのSNSのなかからYouTubeにアップされた内容を紹介したいと思います。






詳細は↑のYouTubeを視聴していただければ問題ないのですが、少しだけ自分なりに説明したいと思います。

日本語はEvidence=「根拠」といわれることが多いですが、先生は「証拠」「実証」という

言葉を使用する方が理解しやすいのではないかと説明しています。



またEBMと聞くと、

「エビデンスのあることしかやっちゃダメなんでしょ?目の前の利用者さんに何でもかんでもエビデンスをあてはめようとする考えってどうなの??」


という批判も少なからずありそうな気がします。

自分もそんな考えを持っていました。


でもEBMはそんな偏った考えではなく、眼前の利用者さんにとって究極のオーダーメードである、

と先生は話しています。




それを実践していくためには5つのステップが大切だといわれています。

この内容に関しても違う動画で丁寧に説明してくださっています






Step1:眼前の対象者についての問題の定式化

Step2:定式化した問題を解決する情報の検索

Step3:検索して得られた情報の批判的吟味

Step4:批判的吟味の患者への適応

Step5:1〜4の再評価



さらにその5つのステップをPICOという4つの視点を使って考えていくと理解しやすいといわれています。


Patients:どんな患者(対象者/利用者)さんで

Intervention:どんな介入があるのか

Comparison:他の介入と比較して

Outcom:介入の結果どうなるのか




Step1:眼前の対象者についての問題の定式化

目の前の対象者さんは一体どういった方なのか?

ここにはどういった疾患をお持ちで、どのような人物の方なのか、といった内容が含まれます。




Step2:定式化した問題を解決する情報の検索

Step1から、その疾患や性別、年齢などに当てはまるとされる有益な情報を検索する

恐らくEBMのイメージはここが特に強いのではないかと感じます。




Step3:検索して得られた情報の批判的吟味

検索して得た情報が果たして本当に目の前の対象者さんのリハビリテーションに適応できるものなのか。

この点がとても大切で一つ間違ってしまうと、

目の前の方を無視してエビデンスのみを優先させてしまう危険性があると、

感じています。




Step4:批判的吟味の患者への適応

たとえ高いエビデンスがあるといわれている内容であったとしても、

対象者さんがその治療方法を本当に望んでいるのか?

リハビリテーションは療法士のためにあるものではなく、

それを受ける対象者さんのためのものです。

なので対象者さんが望んでいなければ、

高いエビデンスであっても使用するべきではないと考えます。




Step5:1〜4の再評価

以上のことを繰り返し評価しながら、

必要に応じて新たなプログラムを立案していくことが必要だと話しています。




ここでは本当に簡単な説明しかできていません。

なのできちんと理解するためには、

やはり一次情報(原著論文)から情報収集していくことが大切だと思われます。




EBM/EBPの理解にはこの他にもクリニカルリーズニングや、

OTでは近年『作業療法リーズニング』といった考え方も大変重要になっています。

今回はリーズニングに関しては割愛させていただきます。



以上、今回はEBM/EBPについて書いてみました。

自分がOT1年目の頃にこれらの情報を得ていたら、

ちょっと未来は変わっていたのかなぁと思わなくない気がします。


でも今からでも遅くないと思っていますし、

昔も今も変わらず、目の前の対象者さんのために、

とにかく必死のパッチで動いて考えて動いていきたいと思います。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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2020年05月12日

わかりあえないことから始める

どうも。
泉北のむろのぞのです。



オンラインによる取り組みを少しずつ実践していきながら、

ダイアローグ(対話)が果たしてオンラインでも可能なのかどうかを、

考えているところです。




このへんの内容は心意気実践チーム・人材開発室の伊藤さんのブログで、

詳細に書かれているのでぜひ読んでみてほしいです。





ちょうど自分も1か月くらい前にコミュニケーションに関する本を読んでおり、

そのなかでダイアローグ(対話)について触れていました。


その本がコレです

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『わかりあえないことから〜コミュニケーション能力とは何か〜』

著者は劇作家でもある平田オリザさんという方です。



この本では“人と人は基本わかりあえないものだから、わかりあえないことから始めていこうよ”

と、コミュニケーションを少し軽い気持ちで考えてみよう、といった内容です。



海外旅行に行かれた人ならわかるかもしれませんが、

外国の人と会話したとき、ちょっとでも言葉が通じたらむちゃくちゃ嬉しい気持ちになりますよね?

コミュニケーションはそんな程度のものだよ、と著者の平田オリザさんは書いています。




この本のなかで、【対話と対論の違いというテーマが興味深かったので触れておこうと思います。


そもそも両者の言葉の意味は・・・


対話:二人以上の人物間の思考の交流
対論:両者が向かい合って議論すること。またある事柄について対抗して行う議論


とあります。



日本人は対話文化がもともとないといわれており、どちらかというと『会話』

の方が得意な印象です。


会話は相手との関係を構築していく上で必要なものなので、

当たり障りのない挨拶や世間話をすることが多いです。


また多くの日本人は『対話』と『対論』と『会話』を同じようなものとして認識している傾向があるのか、

相手と違った意見を言おうものなら、



「あの人は私のことが嫌いだから私の意見に同意してくれないんだ!」


と負の感情が入りかねない状況がしばしばみられます。


おそらくこれは普段から対話ではなく、会話(相手に同調するようなやり取り)しか経験していないから、

という理由もあるかと思います。






また著者の平田オリザさんがヨーロッパの方と舞台公演の打ち合わせをしていた際、

話し合いの末、平田さんがはじめから話していた意見に近いものになり、

「結局僕の言ってた意見だね」と話したところ、

相手は「いや違う。これは私とあなたが2人で話し合った上で最終的にでてきた意見だから2人の意見だ」

と話したそうです。


このエピソードを読んで私はとても納得がいきました。


Aという意見とBという意見。

はじめにAの意見を主張していたときは、Bの意見の良し悪しはわからなかった。

でもお互いの考えを話し合い、AとBの良い部分、悪い部分両方を理解できた上でAという意見になったのであれば、

それは『A』ではなく『A´(ダッシュ)』である。


『対話』というのはまさにこういうことをいうんだなと感じました。


そしてもっとも重要なのはこの対話は誰も初めからはうまくできないということです。


何度も伝えようとし、それでもうまく伝わらないという経験をくり返していくなかででしか獲得できないものでもあると著者は述べています。


そう考えると、いま実践しているオンライン会議や勉強会に対して「やっぱりオンラインでは伝わらない」

と悲観的に捉えるよりも「対話を積み重ねていくなかでオンラインでもわかりあえるかもしれない」と

考える方が未来は明るいんじゃないかと思えるようになりました。



もっと話したいことはありますが、このへんにしておきたいと思います。

もし興味があれば一度読んでみてください。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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2020年05月08日

個人的おススメの一冊@の続き

どうも。
泉北のむろのぞのです。




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前回、『医療・介護職の新しいキャリア・デザイン戦略〜未来は、自分で切り拓く〜』という本の紹介をさせていただきました。

ちょっと長くなりそうだったので、2回にわけて投稿することにしました。

今回はその続きです。




テーマは『キャリアデザイン』とは何か?



キャリアの語源は馬車のような車輪のついた乗り物や荷台を指すそうです。

つまり運ぶ、連続的に進んでいくというイメージでこれが仕事上での時間経過と結びついて表現されるようになったそうです。

例えばキャリア官僚やキャリアウーマンなどはバリバリ仕事をしている人というイメージがあります。

他にも様々なキャリアの定義がありますが、ここでは職業上のキャリアについて話したいと思います。



キャリアには大きく分けて2つあると言われています。

@客観的キャリア

A主観的キャリア



@は昇進や異動、栄転など外部からみて誰でもわかるキャリアのこと。
これは組織の側面からとらえることができます。


Aは本人が自分のキャリアをどのように捉えているか。

技術や知識、人間関係、ステータス、またそれらに対する満足度など個人の側面からとらえることができます。




これらはどちらか一方だけ満たせば良い、というものではなく、どちらもバランス良く高めていくことが大切だと著者は述べています。

そのためには何を高めていけばいいのかを知る必要があります。






●キャリアを築く3つの軸

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@Aを高めていくには3つのポイントがあり、

それが(1)スキル(2)モチベーション(3)マーケットバリュー

と言われています。




(1)スキル
スキルには大きく分けて『社会的スキル』と『職業的スキル』の2つがあります。

『社会的スキル』は社会人としてのスキルのことをいい、コミュニケーション能力、問題解決能力、文章能力などがある。

『職業的スキル』は各職種の専門的な知識や技術がある。

リハビリ、と一つにいっても病院(急性期、回復期、生活期)、施設(特養、老健、通所など)、訪問など、

それぞれの場所に役割があり、それに伴うスキルも変わっていく。





(2)モチベーション
どんなにスキルがあってもモチベーションがなければ続かない。

どれだけ高い給料をもらったとしても、嫌な仕事は続かない。

さらに難しいのは「自分は何によってモチベーションが上がるのか」を知る必要がある。

好きな食べ物、趣味、特技などを探していくように、これをどう「仕事」のなかで見つけていくことが大切かということを述べています。





(3)マーケットバリュー
マーケットバリューとは日本語で「市場価値」。

ここでいう市場価値は『組織』と『社会』のことをさす。

たとえば、訪問リハビリの現場で働くキャリアを選択した場合、すでに弊社に就職している方の市場は「今の職場」になります。

したがって今の職場で最大限価値を上げることが重要です。

他方、プロスポーツ選手の治療やリハビリをしたい、というキャリアを選択したい人からすれば、

その人の市場は弊社というよりも、スポーツ整形などのような環境になるかと思います。







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●3次元で自分のキャリアをとらえる

キャリアを築いていくうえで、スキル、モチベーション、マーケットバリューと3次元でとらえていくことは一つのポイントになるかと思います。

しかし私を含めた、多くの医療・介護業界関係者は『スキル・モチベーション偏重型』といわれています。





このへんを本著ではシビアに書いています。
以下はその内容です。


『「自分はこんなに頑張ってるのに何で給料が上がらないの?!」

と嘆く人がいるが、給料は自分のすきなスキル、モチベーションだけでは上がらない。

給料を最終的に上げるのは、あなたのマーケットバリューだ。

つまり自分の好きなことではなく、組織や社会が求めるスキルを身につける必要がある。

またモチベーションだけでもスキルがなければ、マーケットバリューは上がらない。

マーケットバリューを見ながらスキルを上げ、モチベーションが続く仕事を見つけていくことが大切だ』





これは好きなことだけやってても意味がない、といった簡単な話ではないと感じています。

大切なのは3次元でとらえること。



なので、療法士1〜3年目くらいの頃はとにかく自分の好きなことに没頭することが大切じゃないかと思ってます。

1次元でとらえていたものを、2次元、3次元と徐々に立体的に見るようにしていく。

そんなことを伝えようとしているのかなと感じました。




これ以上書くと止まらなくなるので、このへんで終わります。

ここまでは本著でいう序文です。



少しでも興味をもたれた方がいたら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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2020年05月07日

個人的おススメの一冊@

どうも。
泉北のむろのぞのです。




突然ですが皆さん、キャリアデザインという言葉はご存じですか?

ビジネス業界では頻繁に聞くワードではないかと思います。

最近はこのキャリアデザインという考え方はホワイトカラーのビジネスマンだけでなく、私達医療・介護系の人たちにも必要な視点になってきています。




今回はこのキャリアデザインに関する本を紹介したいなと思います。

その本がこちら

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『医療・介護職の新しいキャリア・デザイン戦略〜未来は、自分で切り拓く〜』





「医療・介護業界は一生安泰。しかも国家資格を持っていればいつでも再就職できるから問題なし!」

そんな風に思っている人も少なくないかもしれないです。





著者の三好氏はOT(作業療法士)の資格を持ちながらMBA(経営学修士)の肩書きを持つ経営コンサルタントの方です。



そんな三好氏は様々な医療・介護施設の経営コンサルに携わっており、この業界に求められる人材はどういった人なのかを本書で述べています。



終身雇用制度、年功序列が当然とされていたひと昔前までは「良い職員=長く勤めてくれる職員」でした。



しかし経営環境が刻一刻と変化していく今日では上記のような考え方が徐々にそぐわなくなってきました。



そうなると経営者の立場からすれば、その時々で必要なスキルを持ち合わせた人材を採用したくなるのが当然の考えだと思います。





「あなたは何ができる人なのか」



著者はそう読者に問いかけています。



私は読み進めていた手が止まりました。



「自分は何が得意なんだろう」



「自分にはだれにも負けないと思えるものがあるのか」





本書はそんな様々な境遇にある医療、介護職の方々に向けたいわば「自分探し」のような内容になっています。



気になる方は一度読んでみてください。

ちょっと長くなってしまったので、この続きは次回また投稿したいと思います。



次回はそもそも『キャリアデザイン』とは何なのかについて書きたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

※補足
『キャリア』に関するブログは他にもいくつかあるので、時間があるときに読んでみてください。

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2020年05月06日

アクティブ数珠つなぎチャレンジ!第一弾!

どうも。
心意気実践チームのむろのぞのです。

5月4日に緊急事態宣言の延期が正式に発表されたことで、
外出自粛ももう少し続きそうです。



そんななか心意気実践チームとしてこの状況下でもなにか前向きな取り組みはできないだろうか、

と、色々考えてみました。




そして思いつきました!







その名も『アクティブ数珠つなぎチャレンジ』!





これは自分の特技や趣味(筋トレ、スポーツ、読書、料理、好きな映画やテレビ番組、オススメのリラックス方法などなど)を、

このブログで取り上げてみようというものです。




数珠つなぎという名の通り、一人が発表して終わりではなく、

投稿者は次につなげたい人を指名する。

指名された人は自分の趣味や特技を発表する。

そしてまた違う誰かを指名する・・・

といった流れです。







リアルに人と人とが会えないいま、まずはどんな形ででも繋がりを感じることが大切なのかなと思ってます。





トップバッターは言い出しっぺの私から。

自分は趣味のバスケネタでチャレンジしてみようと思います。




テーマは『股抜きドリブル30秒チャレンジ!』



はて?どんなチャレンジか?

とりあえずこの動画を見てもらえればわかるかと思います!














チャレンジ中の顔があまりにも必死過ぎたのでモザイク入れました。

翌日太ももが筋肉痛になったことは言うまでもありません。




こんな風になんでもいいので自分にとって興味関心があることを数珠つなぎに拡げていき、
少しでも皆さんとオモロイことを共有できたらなと思ってます!








さて、次につなげたい人は・・・







今里事業所所属、そしてアクティブスポーツ倶楽部部長の金井ST!!


よろしくお願いします!!
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2020年04月29日

佃PTによるオンライン・バイザー会議@泉北

どうも。
泉北のむろのぞのです。



新型コロナウィルス感染拡大予防の動きにより、

世間ではオンラインによるミーティングが一気に加速しています。



また弊社でもすでに松原本部STの皆さん(http://active-nopsj.sblo.jp/article/187377934.html)、

吹田事業所の皆さん(http://active-nopsj.sblo.jp/article/187428629.html)、

が、オンラインによる勉強会を実践してくださっています。




そんななか、泉北でもオンラインを活用した取り組みを少しずつ始動することになりました。

今回使用したのはコレ
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と、



コレ
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です。




実践してくださったのはうちの新人指導担当の佃PT。




まずyoutubeのアカウント(チャンネル)を作り、動画撮影します。

撮影した動画をアップロードし、誰でも視聴できるようにします。

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youtubeはすべての動画が全世界に公開される訳ではなく、

『限定公開』という形で一部の人だけが視聴できることが可能です。




その限定公開動画のリンク(URL)を新人教育に携わるメンバーで構成されたグループLINEへ送ります。

仲村さん、上村さん、谷口さんは自分が空いた時間を活用して動画を確認できるので、いつでも指導内容を確認することができます。




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視聴後はグループLINE内で感じたことや不安に思っていることをトークします。

皆さんの勉強したい内容を確認し、次回までに勉強会動画を佃PTが撮影する、というのが今後の流れです。




濃厚接触防止のため、どうしても座学が中心になってしまいますが、

いまはとにかくトライ&エラーを積み重ねていくことが大切ではないかと感じています。





オンラインでもできること。

オフラインでなければできないこと。

いまはその両者の特性の違いをきちんと理解し、使い分けていくことが重要ではないかと思います。




最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

泉北:むろのぞの
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2020年04月20日

感染リスクについて考えるB

どうも。
泉北のむろのぞのです。

突然ですが皆さん、ラジオは聴きますか?

私は移動中や家事のすき間時間などによくラジオを聴くことが多いです。

そのなかでも『荻上チキ・session-22』というのをよく聴いています。

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荻上チキ・session-22のホームページ

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そのラジオのなかで感染症が専門で神戸大学病院感染症内科・教授の岩田健太郎さんをゲストに呼んで『新型コロナウィルス感染対策と最新研究』というテーマについて話していました。

1時間ほどの内容でしたが、そこから私たちの仕事にも繋がる部分だけを要約して紹介したいなと思います。

ホームページ内にはその内容の音声アーカイブ&文字起こしもあるので、興味がある方はそちらもご参照ください。

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岩田さんとの対談 音声&文字起こし





8:18〜三密(密閉、密集、密接)について

専門家会議で発している「三密を避けるように」というメッセージは、逆に「三つ揃わなければ問題ないでしょ?」という意味にすり替えられてしまう可能性がある。

しかしこれはすでに起こった過去の事例の追随でしかない。

今やるべきことはこれから予見すべき未来に対してどのような対策をとるか。

そしてもっとも大切なことは『感染経路』であり、今やるべきことは『人と人との距離を離すこと』

全国すべてで同じ対策をとるわけではないが、感染者数の多い地域(大阪)では『全ての人がもう感染者である』という認識に切り替える(パラダイムシフト)必要がある。






23:26〜マスクで感染は防止できるのか?(Q&A)

マスクによる感染予防効果は非常に限定的、もしくは無いに等しいというのが世界中の専門家の見解で一致している。

ではなぜみんながマスクをつけているのか?

最近のCDC(アメリカ疾病管理予防センター)やWHO(世界保健機関)の考え方が少し変わりつつあり「今はもうみんなが感染している」という認識で動いているため、「自分が他者に感染させないようにしよう」という状態になっている(まだ仮説であり科学的エビデンスはない)。

マスクよりももっと大切な予防方法こそが『人との距離(ステイホーム)』である。

マスクによる予防は『距離をとる』という代替方法にはならない





28:45〜咳エチケット

マスクをつけていることで咳エチケットが疎かになるケースもみられるが?

マスクをすることで咳などのしぶきを抑えるという科学的データがあるのは『不織布(医療用)マスク』

したがって布(ガーゼ)マスクを使用しているときは咳エチケットは欠かさず行う。





30:15〜レジなどでみかける透明のビニールや透明なアクリル板などによる予防効果は?

非常に面白く良いアイデア

これらは飛沫を予防するのに十分効果がある





37:25〜アルコール以外での消毒方法はあるのか?

次亜塩素酸は効果的

物を拭くことにも活用できるし、手指消毒に使用することも可能

ただし両者の濃度には若干違いがある。

手指消毒に使用するものは薄めなければ手荒れを引き起こす原因となる

※ラジオでは説明していませんでしたが、ここで話しているのは『次亜塩素酸ナトリウム(一般的なハイターなど)』のこと。
手指消毒に使用できると言っているのは『次亜塩素酸水』のことを指します。
名前は似ていますが、成分は異なるものなので、十分調べた上で実行する必要があります。
以下、次亜塩素酸水に関する各情報です。

@次亜塩素酸水・電解酸性水とは

A次亜塩素酸水による手指消毒の有効性



また石鹸で洗い流すことも有効

台所洗剤による消毒

物を拭く点では熱湯も効果的。

もしいよいよ商品が手に入らないという事態になったら『手』を基準に考えていく。

物の消毒が十分にできないとしても、手をしっかり洗うという方法をとれば効果は期待できる。



53:18〜新型コロナウィルスはいつ収束するのか?

昔から『安心安全』という言葉があるがこれは良くないと思っている。

外国語で『安全』という言葉はあるが、『安心』という言葉はない。

『安心』とは根拠のない気分の良さのことをいうので危うい。

根拠に基づかないが「安心感を与えてほしい」というものは良くない。

むしろ不安になるべき根拠があるなら、ちゃんと不安になるべき

それを踏まえたうえでコロナは、日本国内で第一波があと数か月で収まることはあったとしても、世界的にはそう簡単に収束しないだろう。

もちろんワクチンが開発されたとか、効果的な医薬品ができた、となれば話はまた変わってくる。



以上です。

一般向けのラジオですが、内容によっては私たち専門職と呼ばれている人間にも知識を補完できる部分があると感じました。

現状を『コロナが収束するまでの取り組み』と捉えるのではなく、『Withコロナ=コロナと共に生きる』ために今まさにパラダイムシフトしていく岐路に立たされているのかもしれないなと感じました。

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出演者の荻上チキさん(左)と南部広美さん(右)



駄文、長文にも関わらず最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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2020年04月15日

感染リスクについて考えるA

どうも。
泉北のむろのぞのです。



『感染リスクについて考える』の第二弾です。

前回はインフルエンザが発生したらどうするか、について考えました。

今回は『感染経路別対策』について考えてみたいと思います。



参考図書はこちらメモ

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リスク管理実践テキスト
〜ホスピタリティに基づく医療サービス〜



感染経路には大きく分けて3つあります。
今回はその3つの経路について説明したいと思います。




@飛沫感染

インフルエンザ、風疹、流行性耳下腺炎など。
せきやくしゃみの際に飛び出す5ミクロン(1ミクロン=0.001ミリメートル)以上の大きさの飛沫に含まれる微生物が、目や鼻、気道の粘膜と接触して感染します。

今でもちょこちょこ鼻を出した状態でマスクを着用している人を見かけますが、これでは鼻からの侵入を許してしまいます。

また通常2〜3メートル以上離れたところには届かない、と言われています。

話題のソーシャル・ディスタンスはこの理屈から推奨されているということです。




A接触感染

多量の浸出液を伴う創感染、水虫、帯状疱疹、MRSA、流行性角結膜炎、角化型疥癬など。

直接接触ないし間接接触(汚れた器具や利用者さんごとに交換しなかった手袋など)により感染する。

現在(今後は普段からこれくらい徹底しないといけないのかもしれません…)ドアノブやテーブルを徹底して消毒するようになっているのはこのためです。

接触によって感染する微生物に感染している人、またはその疑いがある方には日常的な手洗いと手袋の装着を行う。




B空気感染

水痘、はしか、結核など。
長時間空気を漂い、空気の流れによって拡散され、人の気道へ吸入して感染します。

水痘、麻疹の抗体を持っていないスタッフはただちに予防接種を受ける必要があります。

また対応する際はN95マスクの着用が強く推奨されています。





全てにおいて前回同様、スタンダードプリコーションの考えに基づいて手洗い、手指消毒を徹底すること。
そしてマスクの着用が必須になります。

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↑のイラストは不織布マスクの穴と花粉やウィルスなどの大きさを比較したわかりやすいイラストです。


これからもわかるようにマスクで予防できるのは花粉、飛沫だけということがわかります。

今回流行している新型コロナウィルスは@Aの経路により感染すると言われています。



色々探していたらNHKのネット記事(ためしてガッテン)にとてもわかりやすいものがあったので、こちらも参考にしてもいいかもしれないです(てか、この記事紹介するだけで良かったカモ・・・)




以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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2020年04月14日

感染リスクについて考える@

どうも。
泉北のむろのぞのです。


大阪府が昨日のお昼に、民間施設の休業要請を決定しました。


医療機関、スーパーマーケット、保育所など生活の維持に必要な業種は対象外としたみたいなので、医療・福祉従事者である我々は引き続き強い危機感を持って業務に取り組んでいかなければいけないなと感じました。


世間が新型コロナウィルス一色になっていることもあり、ここで感染症予防に関する復習を備忘録を兼ねて投稿しようと思います。




参考図書はこちらメモ

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訪問リハ危険予知トレーニング、通称『KYT』です。




今回はこの中にあるインフルエンザが発生したらどうするか?というテーマを考えてみたいと思います。

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ポイント感染予防に必要なことは何かを考えること。



予測されるリスクとして、、、

@利用者の咳嗽(せき)や喀痰(たん)により訪問スタッフがインフルエンザに感染する

A別のお宅へ訪問した際、訪問スタッフがインフルエンザキャリア(ウィルスを運ぶ)となり、他の利用者を感染させる。



などが考えられます。



インフルエンザは潜伏期間が1〜5日程度と感染力の強いウィルスです。

感染者のせきやくしゃみに含まれるウィルスを口腔、鼻腔から吸い込む(飛沫、飛沫核感染)ことで伝染します。

発症から3〜7日は排菌が続くとされています。



感染から身を守るため、スタンダードプリコーション(標準予防策https://www.jaam.jp/dictionary/dictionary/word/1030.html)
に則って手指洗浄・手指消毒やマスクの着用を行う。

また手洗い等は感染者(このケースはすでに感染が疑われる状態)との接触前後での実施がもっとも効果的。

今回は排痰の為の呼吸理学療法が実施されているため、利用者さんが気分を害さないのであればゴーグルや先日吹田のいとうさんが投稿してくださっていたフェイスガードの着用(http://active-nopsj.sblo.jp/article/187366872.html)も有効です。



利用者さんが継続してサービスを受けること、そしてそのためにはまずはスタッフの安心安全を確保することが大切です。



ただ、過度な感染対策はかえって利用者さんを不快にさせてしまうリスクも潜んでいますがく〜(落胆した顔)

私たちはそれらのリスクを考慮した上で、丁寧に説明し、納得していただけるよう工夫していく必要があるんだなと感じました。



以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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2020年04月06日

青空会議〜新卒療法士の新たな取り組み〜

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ご無沙汰しています。
どうも。
泉北の室之園です。

私事ですが、今年の4月1日付けで心意気実践チームの業務に加えて、デイサービス泉北の管理者をさせていただくことになりました。

わからないことだらけでご迷惑をおかけすることもありますが、一所懸命取り組んでまいりたいと思います。




さて今年度の泉北事業所(デイ)では伊藤さん、大家さん、谷口さんの3名の先輩療法士に加えて、仲村さん、上村さんの2名の新卒療法士が加わりました。

今回はこの新卒組療法士の初会議の様子を報告させていただきます。

新型コロナウィルスの影響もあり、3つの密を避けるため初会議は屋外にて実施しました。

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「送迎コースはどこから覚える?」

「個別リハビリはいつから始める?」

「計画書、報告書等の書類業務はいつ頃取り組む?」

「今、一番不安に思っていることはある?」




等々。。。

そこには先輩療法士らが丁寧に2人の新卒者をフォローしてくれている姿がありました。

「あぁ、これからの泉北デイのケア、リハビリテーションは彼らが中心となって創っていくんだなぁ」と思うと少し泣けてきました。

自分の役割は彼らがしたいこと、する必要があること、することが期待されていることの作業を全力でサポートしていくことだと思っています。

それが結果的には対象者(利用者)様へのサービスへと還っていくと思っています。




伊藤さん、大家さん、谷口さん、仲村さん、上村さん。

苦労することも多々ありますが、全員でフォローし合い、ピンチをチャンスに変えていきましょー!

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

デイサービス泉北
室之園
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