2018年06月28日

森さんと失語症トークライブ2018。

人材開発室・心意気実践チームのいとうです。

この日は朝から一日、奈良県にある白鳳短大OT学部1年生29名のみなさんとカフェオーディナリー松原(弊社の就労継続支援A型事業所)での校外学習で勉強です。

朝早くから森さんはカフェの前や沿道を、いつものとおりきれいに清掃作業です。
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椅子やテーブルをセッティングして、
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どうにか教員の毛利先生、頼田先生を含めた31名のみなさまに座ってもらえました。
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午前中は弊社の取り組みや在宅・生活期のリハビリテーションの現場での実践を報告させていただきました。

次は、お楽しみのランチタイム。
弊社代表のOT阪東から利用者さまと支援スタッフの紹介です。
この日も3名のカフェオーディナリー松原の利用者さまも盛り付け作業等に従事しました。
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右から利用者の森さん、支援員の中村、岡、利用者の阿部さん、高橋さん、代表OT阪東

みなさんの仕事ぶりを学生のみなさんに観察・記録してもらいます。
各利用者さまの動作やコミュニケーションのとり方に加えて、支援スタッフの指示や声かけの方法等を現場で確認してもらいました。
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学生のみなさん、熱心に動作等を確認しながら記録しています。
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オーディナリーオリジナルのキーマカレーとシチューです。
オーディナリーファーム(自社農場)の朝採りトマト&レタスのサラダを添えて。
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午後からは森さんとの失語症トークライブ。
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9年前の脳卒中により失語症と右片麻痺となった森さんです。
5年ほど前に訪問リハを修了され、アクティブデイサービスでSTによる言語訓練とPT、OTによる心身機能訓練を継続しながら、オーディナリーでのカフェ勤務や自社農場のオーディナリーファームの管理、PTOTST養成校でのリハビリテーションモデルや失語症漫才、トークライブ等をこなされています。

▼昨年度の失語症トークライブはこちら↓

▼過去の失語症トークライブ↓

1年ぶりとなったわたしとのトークライブは、ほとんど打ち合わせ無しでぶっつけ本番でやってみました。

森さんは…
「(言語機能について)まだまだ(アカン)…」
「(現在どの程度話せているか)う〜ん、5〜6割かな…」
等々と、いつもの朴訥な口調で話されていました。

オープンクエスチョン(〜についてはどう思いますか?)な質問でも、発症時や入院当初のことについて、ドンドン深堀りして尋ねてもスラスラと話される場面があり、言語機能の回復ぶりにビックリしました。

この日も初めて聴いた内容がたくさんありました。
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泉北事業所の先輩OT宇多(うだ)さんも緊急参加して森さんにパワーを与えてくれました。
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最後は学生さんとの交流会です。
森さんともう一人の利用者さまの阿部さんと学生さん達が考えたゲームをみんなで楽しみました。
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最後まで元気一杯の学生さんに気圧されました。

学生さんは、当事者の方々からのお話しを聴く今回のような機会はなかなかないと思います。
今回の経験がより良い作業療法士への道につながれば幸いです。またリハビリテーションの現場で会いましょう。

日頃の現場での仕事をまとめて振り返り、報告させてもらう機会をいただきありがとうございました。
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2018年01月29日

緊張しました。二人とも緊張しました。

こんにちは。元気いっぱいST山川です。

大阪医専(夜間)で講義をさせていただきました。
前半パートは山川が担当し訪問リハビリについてのお話。
いったい何を話そうか…
・学校の先生は何を話してほしいのか
・学生は何を聞きたいのか
・山川は何を伝えたいのか
考えました。3時間考えました。
考えても浮かばないので訪問リハビリをしてみての感想に決定
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訪問リハビリ、難しいことだらけで大変だけど楽しいゾ

講義のあと学生から質問がありました。
「本当のところ一年目から訪問ってどうなんですか?」
学生が聞きたいことの一つなのでしょう。
もし次に講義の機会があれば講義内容に付け加えます。
病院かなと思ったこともありますが、なんとかやれてます。



後半パートは利用者(訪問、就労)のAさんによるトークライブ。
構音障害により発話が不明瞭となることがありますが、筆談も併用しコミュニケーションをとっています。
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トークライブでは、
短い言葉は口頭で、長い文だとタイピングで伝えていきます。
普段のコミュニケーションについて
病気になったときの状況、周りの反応
家族との関係、訪問リハビリについて…など

目が違います。山川が話している時とは学生の目が違います。
Aさんの話は座学や実習では学べないような
おもしろいというか、興味深いというか、なんというか
わかりませんが、よかったです!

学生からの質問
「外来リハビリから訪問リハビリへと変わってどうですか?(的な)」
Aさん
「安心する」(他にも話されていました)
いいなーと思いました。
コミュニケーション障害がある方にとって「安心」ってすごく大切な気がします。


講義終了後に学校の先生から
「今日で訪問がすごく身近になったと思います」
学生さんが訪問リハビリに興味をもってもらえたらいいなと思います。
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2018年01月15日

講義のお仕事 大阪医専でのトークライブ

最近、人生で初めて雪が降っているのを見ました。珍しく朝からテンション絶好調でした。堺のST知花です。

111日(木)に大阪医専のSTの学生さん向けに、講義のお仕事がありました。そこへ、堺の松本STと私が訪問で担当させてもらっているSさん(失語症の方です)と一緒に行ってきました。

この講義の依頼が来たとき、Sさんは断るのではないかなと思っていたのですが、「全然いいよ〜」とすぐにOKしてもらいました。しかし当日までは不安そうに「私は何も出来ないよ」「何をどうしたらいいん?何もできないのに喋るのはできないよ」などの発言がありました。

年末からどういった内容を話すのか、どういう形式にするのかなど話し合いをつめていき、吹田の伊藤OTにもいろいろアドバイスを頂きながら当日を迎えることができました。

当日、Sさんのご自宅から、バス・電車を乗り継ぎ大阪医専へ。

バスや電車に1人で乗れることは知っていたのですが、思っていたより慣れていてむしろ私がSさんに電車の乗り継ぎなど教えてもらっていました(笑)

電車を降りてからは、大阪医専まで歩いていきました。Sさん、この距離をなかなか歩くことがないらしく、寒い中頑張って歩いていました。バスや電車の中でもやっぱり「何も出来ないよ〜?」といった不安そうな発言がありました。

講義自体は、1限目が松本STの「訪問のSTとは」の話。2限目は実際にSさんと一緒にトークライブを行いました。

1限目静かに話を聞いているSさんは、とても緊張していたそうです。

松本STの話を聞きながら、私ももっとがんばらないとな〜と思いました。

2限目はいよいよトークライブ!トークライブには自分の今までの人生経験を物語ることでストーリーを再確認してもらい、一緒に内容を整理していくことで、利用者さんのこれからの活動・参加につなげていくという意図があります。また、たくさんの人前で話すというような経験全てがリハビリにつながっていると思います。

トークライブは、Sさんより私の声のほうが小さかったそうです。(松本ST情報)


まずSさんに自己紹介をしてもらいました。

そこからそのままトークライブを自分で進めていくSさんに圧倒され、リハビリの時より話している!!!と感激していました。医専2.jpeg

トークライブでは病前の旅行の思い出や、今の生活状況、病気に対する思いなどを話してもらいました。元同職の仲間と一緒に集まっている写真を見て、涙ぐむ場面もあったり、旦那さんとのラブラブな話をして満面の笑顔を浮かべたり、言葉で伝える事が難しくても、感情や表情、ジェスチャーでなんとなくSさんが言いたいことが学生さんにも伝わっているような気もしました。

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いいにくい言葉は、カンペを見ながら1文字1文字頑張って読んで伝えていました。学生さんに「もう、どう思います〜?」と問いかける場面もあり、とても驚きました。

最後にSTの学生さんに「頑張ってください」とエールの言葉をかけて終了。今回伝えたかったことはどのくらい伝えられたかを聞くと、10あるうちの3ぐらいしか伝えられなかった〜とのこと。松本ST100点満点だったよ〜と声掛けしていました。学生さんからの質問にもしっかり答えていたSさん。質問の内容も理解出来ており、私のフォローも必要ないなと思うくらいでした。終わった後、達成感に満ち溢れた顔で笑うSさんをみて、とても安心しました。

後日、トークライブの振り返りを行いました。「やっぱり5ぐらいは言えていた」「また行くのであれば、“ぜひ”行きたい」「楽しかった」「自信ついた」などなど、行く前に比べてとても前向きな発言が多く、マイナス的な発言はひとつもありませんでした。本当にいいきっかけになったと感じます。私も初めての経験だったので、とても貴重な経験をさせてもらったなと感じています。

学生さんからもたくさん良いメッセージを頂き、Sさんにとってさらに自信につながると思います。

今回このような機会を設けてくださった大阪医専の先生方、碓井ST、いろいろアドバイスをくださった伊藤OT、最初から最後まで指導してくれた松本ST、一緒に頑張ってくれたSさん、本当にありがとうございました。

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2017年05月25日

森さんと失語症トークライブ。

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今日は朝からカフェオーディナリー松原にて、白鳳短大1年生のみなさんに向けた森さんとのトークライブです。
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カフェオーディナリー松原は、森さんが勤務している弊社の就労継続支援A型です。
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その森さんから、
「忘れ得ぬ人…」
と言われる取締役のST碓井からご挨拶です。
ST碓井は、失語症と右片麻痺のある森さんにとって、初めての訪問リハ担当で従来の言語訓練だけでなく、現在の森さんの活動・参加のカタチであるリハビリテーションモデルや失語症漫才の仕掛け人です。
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森さんの紹介です。
訪問リハを修了され、アクティブデイサービスでSTによる言語訓練とPT、OTによる心身機能訓練を継続しながら、オーディナリーでのカフェ勤務や自社農場のオーディナリーファームの管理、PTOTST養成校でのリハビリテーションモデルや失語症漫才、トークライブ等をこなされています。
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オーディナリーで一緒に働いている失語症のある阿部さんも笑顔でご挨拶…
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このあと、アクティブの紹介や地域でのたくさんの事例をお話ししました。
みなさん本当に集中して話しを聴いてくれていました。

お楽しみの昼ごはんは、オーディナリー自家製カレーランチもしくはシチューランチです。
森さんと阿部さん、カフェスタッフのみなさんがテンポ良く盛り付けされています。
事前に入念な打ち合わせをされていたようで、見事なチームプレーと段取り力です。
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優しい味がするオーディナリー自家製カレーとシチューです。
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ランチタイムのあとは…

いよいよトークライブです。
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朴訥な口調で学生のみなさんに語りかけます。
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昨夏にさせて頂いたトークライブの時より、発症や入院、自宅退院当時の状態や心境をよどみなく言葉で表現できることが明らかに増えておられ、失語症の改善がみられました。

トークライブでは毎回新しく聴く内容があり、あの場の空気感や聴衆のみなさんが森さんからまだ聴いていなかった話しを引き出してくれてるような気がします。

ご家族、特に妻への感謝の気持ちを、
「もう頭上がれへん…」
としみじみと話されていたのが印象的でした。

森さんは独特の表現で…
病院でのリハビリテーションを、
「決まった(型にはまった)リハビリ…」
アクティブでのリハビリテーションを、
「違った(型にはまらない)リハビリ…」
と話してくださいました。

そのほか、今日も当事者の森さんでしか話せないことをたくさん話していただきました。

最後に学生のみなさんへの言葉として、
「リハビリテーションに笑いを…」
「楽しいリハビリをして…」
とお話しがありました。
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トークライブを振り返りました。
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「講演会をやりたい」
というご自分の”やりたい”を実現するために、森さん自身のストレングスを明らかにしていき、実現可能性が高い目標としてトークライブという参加の形が見えてきた経過をお話ししました。

トークライブという”参加”に向けて、OTの頭の中で考えたことや、具体的に支援のためにどのように動いたかを振り返りました。

次は、白鳳短大1年生のみなさん企画の森さんとの交流会です。

第一弾は超私的なクイズ大会!
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阿部さんも飛び入り参加して下さり、そんなん知るか!ってツッコミたくなるくらいにマイナーな学生さん個人ネタの手作りなクイズを楽しみました。
うまくお二人の言葉を引き出していました!

第二弾は吹き矢大会!
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森さんと阿部さんは見事に風船を射抜いて、パンっと大きな音が響き渡ります。

第三弾はピンポン球送り競争!
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ワイワイと大騒ぎです。
司会役や盛り上げ役、音楽係…クラスがチームで自然と役割分担が出来そうな白鳳短大1年生のみなさんです。

最後にみんなで一枚。
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学生のみなさん、ご来店、トークライブのご参加ありがとうございます。
講義依頼、最後まで同席をして終始温かく講義を見守って頂いた出田先生、毛利先生ありがとうございます。
学生のみなさんといつかリハビリテーションの現場でお会いできるのを楽しみにしています。
出会いに感謝です。
posted by Active at 18:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 失語症トークライブ