アクティブライブ実行委員長のPT軽部(吹田事業所運営責任者)
心意気実践チーム・人材開発室いとうです。
1/23水曜日の夜は社内学会のアクティブライブ松原です。
事例報告や活動報告のポスター発表の様子です。
進行は堺事業所の運営責任者OT塚本さん。
▼堺のNS初田さん、三橋さん、柴田さんからの報告です。


昨年4月からの改正で始まった訪問看護T5(療法士による訪問)に対して3か月に1回の看護師による定期訪問(モニタリング訪問)の現状報告です。
そのなかで新規依頼につながるケースや利用者様が喜んでおられる有り難い報告が聴かれました。
またアロマやリンパマッサージを取り入れた訪問サービスも検討されているとのことで今後のサービス展開に期待大です。
その一方で看護師さんにかかる負担を心配する声もあり、業務負担の軽減やモニタリング訪問時に使いやすく情報共有しやすい書式や簡易マニュアルの整備等の課題も残しています。
事業所間でも連携を取りながら看護師-療法士がリンケージした弊社独自のモニタリング訪問サービスを確立していきたいところです。
▼地域包括ケア総合事業部のPT谷村さんの活動報告です。
堺市での新しい総合事業(介護予防・日常生活支援総合事業)による要支援者、事業対象者(要支援の予備軍)を対象にした通所型サービスC(通所型短期集中予防サービス)の報告がありました。
一般介護予防事業では、行政や地域役員と協力して運動の通いの場の立ち上げ支援、体操教室、地域ケア会議への参加等など、"ゼロからイチに"していく地道な活動と、地域で草の根的に積み重ねてこられた実績に感心させられました。
そして、とても分かりやすく仕上げられたポスターと自信を持った聴きやすいプレゼンテーションから、たくさんの地域の方々に説明されてきたことを感じました。
▼泉北事業所のPT大家(タイケ)さんのゴルフ支援の報告です。
地域のおじい、おばあの中で生まれ育った高知県出身のPT大家さん(写真右端)。
生まれもって地域のなかで育ったと豪語するまさに在宅・地域リハビリテーションの申し子です。
弊社には新卒採用で今年度が1年目。そんなことを微塵も感じさせない堂々たる立派な報告でした。
弊社独自のゴルフ支援、ゴルフチームの存在という強みを活かして、病前はゴルフ愛好家だった利用者様の潜在ニーズを表出させゴルフ再開を見事に結実させた報告でした。
リハケア合同学会に向けて必勝体制の泉北パワーを感じました。
▼心意気実践チームのOT・介護福祉士・調理師伊藤の「ともに行なう訪問介護事業所」の活動報告です。
昨年12月から大阪市より事業所指定を受けた弊社の「ともに行なう訪問介護事業所」では、自立生活支援の見守り的援助をサービス提供します。
訪問看護T5、訪問リハビリテーションから訪問介護サービスへの移行やプラスアルファさせての自立支援、重度化予防、QOL向上に資する訪問介護サービスを提供できる体制創りを進めています。
なめだリハビリテーションクリニックとの連携で、地域の訪問介護事業所との生活機能向上を図る地域連携にも期待大です。
▼堺事業所のOT前田さんによる「やってみよっか」の事例報告です。
歩行機能の回復を強く望む利用者様に、作業活動や様々な職員との細やかな関わり「やってみよっか」を介して、丁寧に心理的な変化を待った報告でした。
弊社アドバイザーの小野先生の診察での声かけにより、利用者様の心理面で大きな転換期をもたらしたとのことでした。
今回の物静かで優しくて柔らかな風が流れる前田さんによる報告は、利用者主体でどのような関わりや声かけをどんな人がどんな時期にすべきなのかを考えさせていただく貴重な機会となりました。
▼松原事業所のOT油谷さんによる「訪問看護におけるリハビリテーションが終了する理由に影響を与える因子の検討」の報告です。
松原事業所の療法士と看護師、事務方、まさにオール松原で取り組んだ密度の濃い報告でした。
過去のカルテからのデータ収集、集計、統計による解析までとかなり根気の要する研究だったはずです。
今回は高血圧と糖尿病の有無が、リハビリテーション終了理由に影響を与える因子となることが示唆されました。
報告のなかにあった高血圧と糖尿病の予防につながる"習慣化へのアプローチ"は健康寿命を上げるためにも疾病予防の貴重な関わり方のひとつに間違いありません。
松原事業所、チーム松原のみなさんの展開力に今後要注目です。
今回のアクティブライブ松原は、事例発表や活動報告に加えて、新しい試みとして全員参加型のシンポジウムを実施しました。
初シンポジウムの進行はST碓井取締役(写真右)。
アクティブライブ実行委員長のPT軽部さん(吹田事業所運営責任者)から本会の開催趣旨を話してもらいました。

事前に自分自身や会社の"強み"に関すること、やってみたいこと、やってほしいことのアンケート調査を松原、堺、泉北の各事業所のみなさんに協力してもらいました。
その結果の報告とそれをふまえながら4グループに分かれて、強みとは何か?、やってみたいことは何か?ということをみんなで考えるワークショップを行ないました。
ワークショップのファシリテーターには大阪法人の各事業所の責任者のみなさんに協力してもらい、各グループの中の意見を触発してもらいました。
4グループの意見をホワイトボードに書き込み、それぞれ発表です。


「栄養管理した料理教室を開催したい」
「やりがいのある関係性の良い職場創り」
「個人としてスキルアップしたい」
「地域の失語症の方々の集まりの場創り」
「大食い選手権」等など…
初めて尽くしのシンポジウム崩れのワークショップでは、自分たちの現状と将来の姿について、素直に話し、お互いに耳を傾ける機会になりました。
実現できそうなことをみんなで認識し合うことができたのは、初めて尽くしの場としては大きな収穫です。
阪東代表からは…
「みなさんから元気をもらいました」。
「みなさんにも負けてらへん」。

引き続き、みなさんからのたくさんの様々な意見をこれからも聴き取って反映していきます。
各演題にも弊社アドバイザーの小野先生(写真左端)から、発表者を後押ししつつ、参加者の視座に深みを増やすコメントをたくさんいただきました。
毎年のご参加とコメントをありがとうございます。
今回のアクティブライブ2019松原では、各報告に加えてシンポジウムで、弊社のより良い運営に反映していく上で貴重な意見や課題をアンケート調査からもたくさんいただきました。
"仕事のモチベーションはどこにあるか"
"進捗の法則とは"
○仕事中に「感情」、「モチベーション」、「認識」を高める可能性がある全ての要素のうち、最も重要なのは「有意義な仕事の進捗を図る」ことである。
○そして人々は、そのような進捗を感じる頻度が増えれば増えるほど、創造的な仕事の生産性を長期的に高めやすくなる。
○日々の進捗、それは小さな成功でも構わない。仕事の何らかの進捗は気持ち良く働くための源泉となる。
○職場におけるその人のインナーワークライフ(感情、モチベーション、認識等の個人的職務経験)の質の向上が創造的な仕事の生産性を促す。
○インナーワークライフがプラス方向の時、満足を覚え、仕事そのものに意欲を持ち、所属する組織や同僚のことを前向きにとらえている時に創造性と生産性が高まることがわかった。加えて仕事への責任感が高まり、周囲の人にもっと平等に接するようになる。
(参考・引用文献:「幸福学」ハーバード・ビジネス・レビュー編集部編、ダイヤモンド社)
日々の小さな進捗を大切にすれば、真剣にかつ真面目におもろいことの実現に向けた検討をさらに進めていけそうです。進捗状況をブログ内でも報告します。
最後に、本会の準備に奔走してくれたアクティブライブ松原事務局長OT井上さん(堺デイ)でしたが、残念ながらこの日はインフルエンザでお休みでした…
忙しいなか、アンケート調査の集計や結果のまとめ等などの煩雑な作業をありがとうございました。
次は2/21(木)18時15分〜のアクティブライブ2019大阪(大阪、大正、吹田の3事業所)です。事例発表、活動報告、シンポジウムを予定しています。たくさんのご参加をお待ちしています!