2018年11月20日

キャリアインタビュー(社内メールマガジン社員紹介)OT井上雄一朗さん(堺デイ、主任)

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鳥取県米子市でのリハケア合同学会2018ポスター発表「作業療法士におけるゴルフ支援の取り組み」を終えた井上さん。

◇インタビュアー:PT軽部さん(吹田、メルマガ編集委員)


1.今の仕事内容、働き方について(担当している仕事やプロジェクトなども)、簡単に教えてください。

デイサービス管理業務、訪問リハビリテーション、デイサービス個別機能訓練、新人・学生指導育成。大阪障がい者ゴルフチーム『フェニックス』のサポート、アクティブ・ライブ2018松原の事務局長。


2.今の仕事・役職に至るまでの経緯、きっかけなどを教えてください。

作業療法士になるきっかけは、高校卒業後ゴルフ場で研修生として勤務していましたが、自分自身のゴルフの上達に限界を感じていました。その頃、同じ職場にアメリカで理学療法士の資格を取得した方に出会い、リハビリテーションに興味を持つきっかけになりました。


3.今の仕事は面白いですか?

訪問リハビリではADLだけではなく仕事や余暇など、個々の価値や興味に応じた作業活動に直接介入することができることろが面白いと思います。
また、アクティブではデイサービスや訪問リハビリの枠を超えて支援できる環境にあると思います。
大阪障がい者ゴルフチーム『フェニックス』のサポートがその一つ。
以前、病院で訪問リハビリしていたころ、ゴルフ場に連れていきたい利用者がいましたが勤務内で行う事が難しく、プライベートで先輩方の協力のもとゴルフ練習場に一緒に行った機会がありました。でも、プライベートではさまざまな理由から継続的な支援は難しく、ゴルフ場にいくことができませんでした。
現在は、ゴルフや各種イベントを含めてそのような支援をできる環境にあると思います。


4.あなたにとっての仕事の魅力・やりがいは何ですか?

訪問リハビリやイベント活動内容を含めて、利用者も自分自身も楽しめるところ。


5.仕事をしていくうえで大切にしていること、心掛けていることはありますか?

わからない作業はご利用者様にも教えていただきながら、自分自身も一緒に作業を楽しむ事。


6.仕事での苦労は?

苦労ではありませんが、『人に伝えることは難しいな。』と、いつも感じています。


7.仕事と育児・家庭の両立について、自分自身ではバランスが取れていると思いますか?

取れていると思います。


8.今後、どのような働き方をしていきたいと考えていますか?(家庭も含め)

仕事、家庭、遊びの並立。


9.あなたの理想とする自分(家庭・仕事含めて)や将来の目標、夢など、ありましたら教えてください。

現在住まいの地域では少子化、高齢化がすすみ人口が減少してきています。メディアでは『買い物難民』など社会的な問題として取り上げられることもあります。作業療法士としてはもちろんですが、地域住民としてさまざまな活動に関われればと思います。理想としては高齢者だけではなく、障がい者や子どもを含めて地域全体が活性化するような取り組みに興味があります。


10.自分らしいと感じるのは、どんな時・どんなことですか?

好きな事をしている時。
子どもと野球やゲームで遊ぶ、地域のソフトボールに参加する、少年野球のコーチをする、近所の人や友人とお酒を飲む など。


11.最後は、自由に語って下さい!

大阪障がい者ゴルフチームでは、会員ならびにボランティアを募集しています。アクティブ外の方の参加も大歓迎です。周りで興味のある方がおられましたら下記『大阪障がい者ゴルフチーム フェニックスHPのお問い合わせ』、もしくは『堺デイサービス 井上まで』ご連絡ください。
大阪障がい者ゴルフチーム フェニックスHP
https://odgt-phoenix.jimdo.com/

大阪府訪問リハビリテーション振興会(3府士会合同)では、今年度泉州・北摂・河内の3か所で事例検討会を実施しています。
府士会会員無料、非会員500円です。
日程や申し込み等の詳細は
http://www.physiotherapist-osk.or.jp/osakahoumonreha/moushikomiannai.html
皆様お誘い合わせの上ぜひご参加いただければと存じます。よろしくお願い致します。


◆キャリアインタビューを受けて◆
日頃、自分のことを振り返ることがないため、自分自身を見直す良い経験となりました。その反面、やはり『人に伝えることは難しいな。』と感じました。貴重な機会をいただきありがとうございました。


■キャリアインタビュー記事編集担当より■

今回の井上さんのインタビューからワークライフインテグレーションのひとつのカタチを見た気がしました。

井上さんは、自分の人的なネットワークを存分に活かして周りを巻き込みながら、ゴルフチーム「フェニックス」の立ち上げからその運営、利用者さんへの運営移譲・フォローアップまで、仕事の中に見事な成果を作り出しています。

この成果は、井上さんの仕事の拡げ方や地域活動への参画等の、仕事以外の学びを日頃から仕事に取り入れる姿勢が一役買っていると思います。

ようやく近年よく聴かれるようになってきたパラレルキャリアの考え方に近いかもしれません。

井上さんのような幅広い学びを仕事にも活かし、わからないことも利用者様と真面目に楽しんでしまう姿勢は、結果として仕事の成果が上がるといわれています。

そのなかで自分の視野と人とのつながりが広がり、次の新たなチャレンジとイノベーションの機会が舞い込んできてくれます。

そして、利用者さんのみならず自分自身の人生をも豊かにしてくれるはずです。

生活期リハビリテーションで働くわたしたちは、ぜひ参考にし共鳴したい働き方です。


参考)
☆ワークライフインテグレーションとは?

自らの人生観を軸に、ワーク(職業生活)とライフ(個人生活)を柔軟、かつ高い次元で統合し、双方の充実を求めること。それによって、生産性や成長拡大を実現するとともに生活の質を高め、充実感と幸福感を得るなどの相乗効果を目指す働き方をいいます。仕事と生活を対立的にとらえて、その量的バランスの調整・回復を目指す、従来の「ワーク・ライフ・バランス」の発想を一歩進めたものと考えられます。

ワーク・ライフ・バランスの重要性が叫ばれて久しいですが、そもそも仕事とプライベート、社会生活と私生活、職場と家庭は本当に二者択一なのか、区別したり、優先順位をつけたりすべきものなのか――。キャリア論の権威で、ワークとライフの“統合”(インテグレーション)をいちはやく唱えた慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科の高橋俊介教授は、「家庭と仕事を分業してしまうから、相手への感受性が鈍化して、相互不信が募る。家庭と仕事のどちらかに優先順位をつけようとするから、ストレスが生まれる。二つを同時にやるから、得られるものもある」と説きます。そしてその具体例として、ヒアリングで得たワーキングマザーの次のような意見を挙げています。
「いざとなったら人にふらなければいけないので、自分の仕事を抱え込まずに、他の人でもいつでもできるように情報を共有化・見える化するようになった」
 「夫や家族、地域の人たちの助けが絶対に必要。多様な人たちとの良好な人間関係構築の能力が鍛えられた」
仕事と生活に優先順位をつけず、前向きに、どちらも充実させることを目指すからこそ得られるこうした相乗効果が、ワーク・ライフ・インテグレーションの真髄といえそうです。

引用)
日本の人事部HPより


キャリアインタビュー記事編集担当:人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎
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2018年11月13日

なぜ人は避難しないのか?

◆今月の一冊

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「人が死なない防災」片田敏孝著(集英社新書、2012年)


◆心意気的ナナメ読み◆

"なぜ人は避難しないのか?あらゆる危険に備えられない心理的背景、人間の性(さが)とは…"

"人間は大丈夫だとは思えない事実を目の前に突きつけられるまで、危険な状態に自分が置かれていると思いたくない(正常化の偏見)。だから非常ベルが鳴ってもすぐに行動を起こさない、すぐに逃げない"

"周りが本気で逃げないと自分は逃げない、自分が本気で逃げると周りも同じように逃げはじめる(集団同調)"

"大いなる自然の営みに畏敬の念をもち、行政に委ねることなく、自らの命を守ることに主体的たれ"

"避難の三原則"
その一「想定にとらわれるな」
→ハザードマップを信じるな
そのニ「最善を尽くせ」
→自然に向き合い、"これでよし"とせず、いかなる状況下においてもできることは最善を尽くす以外にない
その三「率先避難者たれ」
→まず自分が避難することが周りの人たちも救う

"たとえ100%のリスクがあっても、あえて明示しないからこそ幸せなのだ、というところが人間にはある。そのことを頭に入れて、防災を行なう必要がある"


災害対策基本法や市町村のハザードマップ等…防災は、いつの間にか行政任せ、ひいては会社・学校(所属先)任せになってしまい、主体的でない自分がいることに気付かされました。

また、防災教育(地震や水害等の災害はいつか来るのは分かってるはずなのに…)と疾病・介護予防(歳を重ねて不摂生してたら何かしら病気するのは分かってるはずなのに…)の難しさ、要点は人の心理特性の点で重なる部分があるように感じました。


人材開発室・心意気実践チーム 
OT・介護福祉士 伊藤健次郎
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2018年10月05日

今月のおすすめの一冊。

人材開発室のいとうです。

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◆今月のおススメの一冊

「リフレクティブ・マネジャー 〜一流はつねに内省する〜」中原淳、金井壽宏著/光文社新書/2009年

組織のなかであらゆる難題を一身に背負わされるマネジャーやその予備軍にこそ学びと成長のチャンスがある。教育学と経営学の研究者によるコラボで、学びのきっかけに満ちた仕事にするためのヒントを提供。経験し、対話を行い、持論を創るきっかけになりうる内省(リフレクション)することの大切さを伝える一冊。

人の命、生活、人生に関わることができるわたしたちの仕事のフィールド。

医療・介護・福祉の在宅の現場でこそ活かすべき内省(リフレクション)の要素が本書の中で記されています。

本書の中の"上司"を訪問看護・リハ・ケアの"担当者、支援者"に置き換えると…

1.リフレクションを生かすには、
@アクションとつながっていること
A節目に大きく深く考えて、対話の相手を持ちながら議論の中で行うこと

2.仕事と学びを分けて考えないこと
 
3.上司(="担当者・支援者")がなすべきこと
@人が育つ職場をつくること、職場のメンバーが成長するような社会的環境や職場の風土をデザインすること(=看護・リハ・ケアの環境作り)
A上司(="担当者・支援者")自らが学び続ける存在として、成長を目指すこと

内省(リフレクション)を通して、訪問看護・リハ・ケアのより良い実践と成果を図っていきましょう。
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2018年09月27日

人材開拓の旅。博多〜柳川編。


人材開発室OTいとうです。

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昨日、本日は就職説明会です。

初日は博多。
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博多駅近くの福岡リハビリテーション専門学校さんの就職説明会に参加させて頂きました。

理学療法、作業療法学科の学生さん2名がブースを訪ねてくれ、しっかりと熱心に話しを聴いてくれました。


2日目は柳川へ。
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水郷の街です。
街並みにお堀のような川が馴染んでいました。

柳川ええとこ。
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西鉄柳川駅から水郷横を歩いて約60分ほど。

専門学校柳川リハビリテーション学院さんの就職説明会に参加させて頂きました。
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理学療法学科の学生さん3名がブースを訪ねてくれました。
みなさん熱心に説明を聴いて質問もしてくれました。

両校とも臨床実習を弊社で引き受けていませんが、毎年就職説明会に参加させて下さるオープンな校風と、来校し先生方や事務方の方々とお会いして、あらためて感じました。

学生さん目線で、かつ学生さん自身が主体的にキャリアを考える機会となり、キャリア選択の幅が拡がる就職説明会でした。


限られた25〜30分の持ち時間を無駄にしないためにも、まずどんな話しを聴きたいか希望を学生さんにお聴きしてから説明を進めるようにしています。

学生さんからは、"実習期間に体験できなかった訪問リハビリテーションや生活期、在宅のリハ、デイサービスの現場をどんなものか、一度お話しを聴きに来ました"という方々が大半でした。

実際の就職1年目のイメージとキャリアステップのイメージを説明しました。
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業務・内省・精神のスタッフ支援の3つの柱とバイザー・メンター制度を中心とした教育体制や育成のシステムはどのようなものかという点を説明しました。
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事例はやはりこの人。
森さんです。
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利用者さまがスタッフと一緒に非日常を体験するアクティブクラブのことも。
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このあたりになると学生さんたちは目がキラキラしてくれていました。

最後に若手社員が中心に活動中のスポーツクラブについて。
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「ぼく、サッカーやってたんです」。
「わたし、水泳やってたんです」。
と、笑顔で学生さん。
就職してみんなでやりましょう!
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2018年09月20日

キャリアインタビュー 介護職員の渡邉紀子さん(泉北)

「介護は仕事でもあり、両親のお世話でもあり、今は最も身近なものになっています。」

社内メールマガジン〜アクティブ流〜2018年10月号のキャリアインタビューでは、ご両親の介護とデイサービスでの仕事を自然体で見事に両立している介護職員の渡邉紀子さん(ホームヘルパー等の介護職経験9年目、入職年月:平成24年11月、所属:泉北デイサービス)からお話をうかがいました。

1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯

将来、80〜90歳代になる両親のために少しでも介護に関する知識があればと思い、専業主婦を経てパート勤務をしながら日曜日は学校に通いヘルパー資格を取得しました。すぐに現場で働くつもりはなかったのですがヘルパーの仕事をしていた知人から請われてホームヘルパー(訪問介護:家事全般等の生活援助や排泄・入浴等の身体介護等)の仕事を始めました。泉北への引っ越しを機に求職活動で数か所のデイサービス見学を通して、少人数対応かつ午前午後で利用者様が入れ替わる泉北デイサービスの仕事に魅力を感じ入職しました。


2.今の仕事、働き方

半日型のデイサービスで食事や入浴等はなく、午前午後で入れ替わる利用者さまに合わせて自分の頭も切り替えながら、利用者さまとの会話をたくさん楽しんだり、日ごろのケアができるのは自分には合っているように思います。


3.仕事での苦労、醍醐味

仕事での苦労はそれほど感じていません(笑)私は昔から周りの人には恵まれているので私の周りの人の方が苦労しているかもしれませんね。。。いつもうるさくてごめんなさい(苦笑)


4.仕事の魅力

利用者さま、スタッフ、ケアマネジャーさん等、本当に色々な世代の方々がいて、時には父母、兄姉、友達、弟、妹、息子、娘と幅広くたくさんのことを吸収できるので勉強になり楽しめています。


5.仕事をしていくうえで大切にしていること、心がけていること

できる限り利用者さまに話しかけてコミュニケーションを取るように心がけています。話していく中で今日の体調や気になっていること、心配していること、うれしいこと、楽しみにしていること、ご本人だけでなく家族のこと等、とにかくいっぱい話すようにしています。


6.在宅介護と仕事の両立の現状は?

父は90歳、母は87歳。耳も遠くなり動きも悪くなってきています。父母は実家での二人暮らしで、わたしは実家近くに住んでいるので仕事⇔実家を往復する毎日です。近くに住む姉弟とも協力しながら通院介助したり、買い物やゴミ出ししたり等の在宅介護を続けています。近い将来に同居することも考えています。もっと介護量が増えていくと仕事との両立は難しくなるかもしれません。できる限り実家で一緒に過ごしたいと考えています。いくつになっても両親の死や最期というのは受け容れることができないものです。


7.今の仕事に限らず、これからやってみたいこと、もうすでに挑戦していること

一昨年から手話の講習会で基礎の勉強をしました。レベルアップの講習はどうしても日程が合わずに行けませんでした。時間が作って手話サークルに入りたいと考えています。できれば上級クラスから通訳者までなれたらと思います。


8.昨年度のアクティブリハビリ介護福祉士実務者研修2017を受講前と後での心境や行動に変化はありましたか?

およそ半年間の研修参加時はレポートを提出するのに必死でした。色々と勉強している間に今までよりもう一歩踏み込んだ関わりがデイサービスでできるのではないかと考えるようになったと思います。いずれは訪問介護でより個別的なケアに関わってみたいと考えています。


9.チームで働くことや、リハや看護、ケアマネジャーさん等との多職種連携するうえで大事にしていること

報連相だと思います。こんなことまで話をしなくてもいいのではと思わず、細かいことでも報連相する。多職種の方々から色々な情報をもらうことでプラスになると考えています。


10.わたしの家族自慢

息子が二人います。長男33歳、次男29歳。仕事で忙しくしていた夫に代わり、気が優しくて平和主義な長男が家族を安心させてくれ、いつも仲の良い二人兄弟がわたしを守ってくれました。静岡に住む長男夫婦の間に産まれた孫二人(4歳と生後5か月)には、遠方のためなかなか会えませんが電話越しで聞こえる長男とお嫁さん、孫とのやり取りで心が癒されています。次男も大阪で一人暮らしをしながらしっかり仕事に励んでおり、何も心配することがなく二人には感謝しています。


11.わたしにとって介護とは?

介護は数年前までまだまだ自分とは無関係のものと考えていました。今は自分の仕事でもあり、両親のお世話でもあり、もっとも身近なものになっています。いずれ自分も介護される立場になっていくんだろうなあと考えたりしています。
仕事としては少しの気の緩みから大きな事故につながるという怖さも感じます。子育ては終わりがあっても介護は奥が深くてゴールが無いように感じています。まだまだやれることがありそうです。


渡邉 紀子さん 略歴
訪問介護員(ホームヘルパー2級)、実務者研修修了

大阪府出身50歳代の人を惹きつけるディズニー大好きな美魔女。写真掲載NGなのが残念です…

8年前からホームヘルパーの仕事を数年経験し、アクティブ泉北事業所の開設6か月経過後にデイサービスに入職。現在に至る。実家近くに一人暮らしをしながら実家を往復しての在宅介護中。

“すぐに友達になってしまうんです”という持ち前の親しみやすさと朗らかさでデイサービスの利用者さまにも“渡邉ファン”が多いようです。若いデイ職員より利用者さまと年齢も近いこともあるためか、利用者さまからの個別の“お誘い”や利用者さまから「渡邉さんお願いします。」と個別の相談事も多いそうです。

昨年度は超過密スケジュールだった弊社の実務者研修2017にもチャレンジし、レポート作成や介護計画立案のグループワークでも中心的な役割を果たされました。今年度の介護福祉士の国家試験にも受験を予定されています。

〜キャリアインタビューを終えて…渡邉さん(泉北)からひとこと〜
「キャリアインタビューのお話を頂き、内心私でいいのかな?という思いがありました。しっかりと話しを聴いてもらい、自分の思いをいろいろお話しすることができました。新事業のお話しも聞かせて頂き年甲斐もなくワクワクしています。あとどれくらい今の状態で仕事を続けていけるかわかりませんができる限り自分らしく頑張っていきたいと思っています。ありがとうございました。」


■キャリアインタビュー記事編集担当より■
「デイサービスではとにかくいっぱいお話しするようにしています。」と渡邉さん。いつも自然体で利用者さまに接しているようですが、心がけていることがあるとのことで具体的に教えてもらいました。
“利用者さまが来所されたときのこと。表情や元気はもちろんのこと、髪型の変化の有無を確認。もし散髪をしておられたら、すかさず「いいですね〜」と声かけをするとその後のお話は弾み、利用者さまは“一人だけ特別視されている”ように感じて喜んでもらえます“
“少しご機嫌や具合が悪そうであれば適切な距離をはかりながら声かけの内容もよく吟味して”
等々…とのことでした。

渡邉さんはデイサービスにて様々な世代や生活背景の方々とのお話しが、自分自身で吸収できること、勉強できることがたくさんあると感じ、それ自体を“自然体”で楽しめています。これがたくさんの“渡邉ファン”を生み出す源泉のようにインタビューを通して感じました。

その一方でこれをどの職員も同じように“自然体”でするのは難しいかなあとも感じました。

ではどうするのか…まずできることは聴く技術(傾聴やコーチング、ミラーリング、ペーシング等)や心構えについて学び、日ごろから現場で意識的に実践することかと思います。そしてナラティブアプローチで、その人の人生の“もの語り”に意識的に入り込んでいくことも必要かと思います。渡邉さんのインタビューを通してあらためてこれらの大切さを知ることができました。

“働きながら介護をしている人は50代が最も多い“、”毎年10万人が介護離職(退職、転職)し、介護休業についての理解が進んでいない現状がある”との報告(総務省「就業構造基本調査2012年」)もあります。

渡邉さんは泉北事業所の運営責任者OT北山さんをはじめ職員のみなさんの在宅介護に関する理解と協力のおかげで、仕事と介護の両立がどうにかできていると常に感じているそうです。

肉親の介護とはいつ訪れ、何年続くのかを予想することができないものです。いずれわが身にも訪れることで身をつまされるインタビューでもありました。

最後に渡邉さんは弊社のなかでも在職期間(約6年)が長い介護職員のお一人です。
今年度中に開設予定の訪問介護事業所での新事業の構想段階から関心を寄せておられます。この新事業は今回の介護保険制度の改定で訪問介護サービスの見守り的援助、身体介護の範囲が明確化されました(“「老計10号」の見直し”、厚労省2018年3月30日)。
▼詳細はこちら↓

これに伴い、昨年度から事業構想があった訪問看護-デイ-NRCと連携した訪問介護事業所(新設)による見守り的援助、身体介護による自立支援、重度化予防に資するリハケアの新事業を具体化する運びとなりました。

渡邉さんにはこれからの介護職員のお手本となりうる働き方の実践にも乞うご期待です!!

キャリアインタビュー記事編集担当:人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎
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2018年08月24日

アドバンス・ケア・プランニング(ACP)

人材開発室のいとうです。

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8/24(金)の夕方はアドバンス・ケア・プランニング(以下、ACP)の研修会に参加しました。

あらためて、在宅・生活期リハ利用者さまとの関わりを振り返る良い機会となりました。たくさんの利用者さま、ご家族の方々の顔が浮かびます。

ACPはなかなか聞き慣れない言葉で、医療・福祉関係者でも7〜8割は知らない、一般の方々ならほとんど知らないというのが現状のようです。

ACPの定義︰
今後の治療やケア、療養の希望について、本人や家族、医療職、介護職らが話し合うプロセス。
本人が意思決定できない時、意向推定の材料となる。本人の意思が変わることを認め、繰り返し行われる。

今回の研修では、人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン(厚労省、平成30年3月改訂)を基に、ACPに関する事例紹介やグループワークをしました。
☆次回も同じ内容で11/9(金)18時半〜予定されています。
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本人にとっての最善、本人の意思決定を支えるためには…と考えると…

○進行かつ変化していく病状に合わせて、患者本人の意思も"変わる"ということを念頭におくこと

○意思が変わっても良いということを本人、家族等に保障すること

○何度も繰り返し話し合い、記録、本人、家族等と医療・ケアチームで共有が行われていること

○患者の意思が最善の意思決定とは限らないこと

意思決定支援の概念図
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○上記の概念図の実践のためには…
◆ナラティブ・アプローチ、ナラティブ・ベースド・メディスン(NBM)の考え方の大切さ
→本人の"語り"にある本当の気持ちに迫る
→最善の"生"を紐解く
→相手をわかろうとする姿勢
等…
◆ACPをファシリテートする支援者の役割
→日常的なケアからも本当の気持ちを探る
→的確なタイミングで対話する
→本人の権利擁護、支援、時には代弁する
等…

弊社でサポートを続けている在宅・生活期リハ利用者さまとのトークライブ等は、まさにナラティブ・アプローチのもとACPをファシリテートする機会になっています。
▼ALS利用者さまとのトークライブはこちら↓
▼失語症トークライブはこちら↓
▼アクティブトーク2017はこちら↓
▼認知症の利用者さまとご家族の意思決定支援の経過、「生きる力」はこちら↓

利用者さまのナマの気持ちをご自身で"語り"、自分自身の"本当の気持ち"に迫り、ご家族等ともそれを共有する。

終末期になる前から、日頃からも定期的にもこのような場面、機会があれば、本人、家族等と医療・ケアチームでの共有がより促進されるはずです。

参考)
▼人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン(厚労省、平成30年3月改訂)のプレスリリースはこちら↓

▼アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは?日本医師会HPより↓

▼ACPの愛称募集中(厚労省)はこちら↓


◆「人間は生まれ出た瞬間から、死へ向かって歩みはじめる。」
時代小説家の池波正太郎

◆「長く生きることより、よく生きることだ。」
哲学者のセネカ

◆「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。」
◆「速度を上げるばかりが人生ではない。」
インド独立の父ガンディー

などなど…

ACPをファシリテートする支援者自身が人生観、価値観、死生観を日頃から、"よう考えて"、"よう生きやへん"と、その人により迫ることは難しいように思います。

本人にとっての最善、本人の意思決定を支えるために…まだまだ勉強です。
ありがとうございます。
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2018年08月04日

キャリア・デザインを駆動させる三つの問い。


人材開発室いとうです。


過去の記事でもキャリア・アンカーについて考えてきました。

キャリア・アンカーを通して、わたしたち自身が"自分らしいキャリア形成(キャリア自律)"を図る営み・試みを続けることは、それらが結果的に利用者さまへの理解を深めることにもなり、より良い関わりにつながるのではないかと考えています。
▼詳細はこちら↓


今回は今のキャリアがどのように歩み続けてきて、うまくいったこと、いかなかったこと等々を立ち止まって振り返る機会となりうるマイケル・アーサーの三つの問い(米サフォーク大学キャリア学者)を紹介します。

アーサーは、次の三つの問いかけがキャリアの内省(自分なりの振り返り)には大事だと主張してきた。

"自分についていったいなにを知っているか"という観点から…自分なりの考えをメモしてみてください。


@自分ならではの強みはどこにあるのか。
(知識と技能等=自分のノウハウ(know how)を知る)

A自分があることをしたいとき、それをしたいのはなぜか。
(アイデンティティや信念、職場に持ちこむモチベーション等=自分のノウホワイ(know why)を知る)

B自分はこれまでだれとつながり、その関係をどのように生かしてきたか。
(人的なネットワーク=自分のノウフーム(know whom)を知る)


弊社で働いているのは事務職、介護職、介護福祉士、看護師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、医師、就労支援員、生活支援員です。

どんな職種でも"専門性+α"として別の高いレベルの専門性"サブスペシャリティ"をいかにして早い段階から築いていけるかが、キャリア、仕事、人生のなかでステップアップしていくにはとても大切なことです。

そのためには経験年数に関わらず、目の前の仕事にしっかり向き合いながら、様々な本を読み、勉強会や研修に参加し、内省することが一番の近道です。

上記のアーサーの三つの問い@〜B全てにもかかわっていることです。

それらを自分に問い掛け、自分自身のキャリアデザインを駆動して、自分らしいキャリア、仕事、人生を営めますように…

キャリアのオーナーは自分です。


参考文献)
〇働くひとのためのキャリアデザイン 金井壽宏著 PHP研究所
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2018年07月30日

今月のオススメの一冊。「"病を気から"を科学する」


人材開発室 いとうより

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「"病を気から"を科学する」ジョー・マーチャント著、服部由美訳 講談社

「科学も心も万能ではない。」過敏性腸症候群、がん、うつ、自己免疫疾患、分娩…。最新医療における"心の役割"を緻密な取材をもとに検証。イギリスの気鋭科学ジャーナリストによる知的興奮のノンフィクション!

「病は気から」を科学できれば、自分自身の考えや思い、行動によって最先端医療の効果を最大化できるのでは…とたくさんの興味深いエビデンスや研究結果を知りたくてページをあちこち止まらずにめくってしまう一冊。


以下は、心意気的ナナメ読み。


「社会的"つながり"が健康長寿のカギとなる」

米スタンフォード大学による男性の平均余命が世界的にも高いコスタリカ共和国のニコヤ半島でのありとあらゆるものの影響を分析(2013年)。

食生活に明らかな差はなく、肥満や血圧など健康状態を示す測定値では、ニコヤの人たちは他のコスタリカ人より悪い結果が出た。
ニコヤの人たちは他のコスタリカ人よりテロメアが長い(テロメア:細胞の中で遺伝情報を保つDNAの末端を保護する部分で”細胞分裂の回数券””命の回数券”ともいわれ、テロメアの長さは細胞の寿命、老化の目安となるといわれる)。

テロメアの長さは…
裕福な人たちの方が短い。
毎週子どもと会わない人は半分の長さになる。
一人暮らしならなおさら短くなる。

ニコヤの人たちに一人暮らしは少なく、子どもと毎週会う傾向が強い。家族に対する心理的愛着が非常に大きい。

たとえ貧しくても強い社会的な絆が若さを維持させていると推測した。

引用・参考)
○社会的な孤立は飲酒や喫煙と同じくらい有害で、運動不足や肥満よりずっと危険なものであることを示唆した。
ミシガン大学疫学者のジェームス・ハウスが1988年のサイエンス誌にて報告)

○強い社会的な絆がなければ、あらゆる原因による死のリスクが二倍や三倍にもなる。
(2010年の米の研究より)

○"必要とされること"で高齢者は変わる。
○その歳を重ねた脳を利用し、必要とされているものを社会に還元できる。
○老年期とは人々に還元する時期。
(ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院の神経科学者のミッシェル・カールソン)


テロメアについて
○テロメアに関する研究でノーベル医学・生理学賞を受賞したエリザベス・ブラックバーン博士は「健康長寿を手に入れるための重要な要素。それはテロメアです。病気にかからず、生産的に人生を楽しめる年数に、テロメアという部分が関わっているのです。」
○米 予防医学研究所 ディーン・オーニッシュ所長
「愛情は大切です。孤独で気分が沈んでいる人はテロメアが短く、3倍以上も病気になりやすくて、早死にする傾向にあります。」
▼詳細はこちら↓
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3974/

これらは弊社が提供する生活期、在宅での看護やリハビリテーションで関わる活動・参加にも大きく関係すること。

活動・参加が拡がれば社会的つながりも拡がる。社会的つながりが増えれば活動・参加も拡がるはず。
参考)
人と人とのつながりや信頼関係を意味する、ソーシャルキャピタルの充実度のランクにおいて日本は149カ国中101位。先進国で最低。

仕事としてそれらの直接支援ができるのはわたしたちです。

今の利用者さまや患者さまだけでなく、わたしたち自身やその家族もいずれは歳を重ねて支援を受ける側になる。

近い将来、いずれは自分たちにも還ってくること。

そうなる頃には今の自分たちの身近な世の中を少しでも変えていきたいところです。

今、わたしは築40数年、260戸あまりのマンションの自治会会長を務めています。
毎日、答えのない試行錯誤が続きますが、"新たな出会いと出会い直し"です。自分の仕事や人生にもつながる良い経験です。

わたしたちの仕事から変えることでできることがありそうです。明日から今日からの仕事で、生活で、一歩踏み出してやってみましょう。
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2018年06月20日

社内メールマガジン〜アクティブ流〜2018年7月号のキャリアインタビュー「利用者さまと接することで自分が成長できる」PT中島めぐみさん(松原)


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自動車運転評価のサポートでの一枚。右:PT中島さん
▼詳細はこちら↓


1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯

 理学療法士の仕事を選んだきっかけは、私自身も理学療法士によるリハを受けたことです。中学3年生時の陸上部(200b走短距離専門、市内では上位クラスだったそうです)での軽い肉離れでお世話になりこの仕事を知りました。スポーツに関わりたかった思いがありましたが、実習を経験して中枢神経疾患や難病の方々を担当してから生活期リハへの関心が強くなりました。


2.今の仕事、働き方

 訪問看護ステーション松原で4.5/週、デイサービス松原で0.5/週で働いています。


3.仕事での苦労、醍醐味

 一番の苦労というか難しいと感じていることは、リハへの同じ思いを持つ仲間を見つけることです。まだまだ仲間との話し合いが足りていないのかもしれません。わたしとしてはリハを少しでも前へ進めたい気持ちを常に強く持っています。

前の職場では、あるスタッフに対してもっと前向きにリハを進めて欲しいという思いでイライラすることもありました。

利用者さまともですがスタッフとリハへの同じ気持ちや思いを共有できる関係性を築くことがとても難しくて大切なことと感じています。

 生活期リハならではの時間をかけて得られた変化を利用者さまや仲間と共有できることがこの仕事の醍醐味です。


4.仕事の魅力

 利用者さまと接することで自分が成長できることです。“踏み台”という言い方にすると少し語弊があるかもしれませんが、利用者さまの人生や経験、体、心を見せてもらうことから、自分自身を成長させてもらっている実感があります。そのなかから何でも吸収してしまえる。在宅の現場はすごいリアルです。そこに自分が関われることに感謝しています。その経験によって自分自身の人としての幅や懐を深めてもらっています。新人さん、新入職者のみなさんにも現場を通してそのことを知ってほしいです。


5.仕事をしていくうえで大切にしていること、心がけていること

 わたし自身が利用者さまの“限界”になってしまわないように心がけています。また利用者さま、自分の可能性も狭めてしまっていないかという点にもいつも気を配っています。自分が今所属している組織のシステムや自分の捉え方、視点だけに留まらないようにしています。アプローチは無限にあるはずだと考えながら仕事をしています。


6.家庭と仕事の両立の秘訣は?

家族の理解と協力に尽きます。夫の父母と同居していて、家事は何にもしていないんです(笑)とてもよくしてもらっていて素直に感謝しながら今は甘えています。


7.理学療法士人生を左右した出来事

 どうしても良くならなかった患者さまを病院勤務時代に経験しました。先輩と一緒に担当させてもらっていた患者さまで、先輩がリハすると良くなるけど、わたしがリハするとどうにもこうにも良い変化や反応を出すことができないという苦い経験がありました。リハの担当の違いで患者さまにもたらす成果や人生に違うものがあったのかもしれないと思うといたたまれない気持ちになるのと同時に、もっと勉強しないといけないとあの時、本当に強くそう思いました。


8.キャリアを振り返ると…

 前の職場ではアプローチ一つをとっても選択肢が少なかった。でもわたし自身ももう少しやれたはずなのに、我慢してしまっていた自分がいてそんな自分が嫌だったことを思い出します。

 大きな組織の規則のなかで狭まってしまうアプローチの幅や、“それで良し”とするスタッフに対して少し残念な気持ちでいました。大きな組織のなかでは仕方がないことかもしれませんね。

アクティブでの今は自分のやりたいことができています。やっぱり決まり事だけで仕事を済ますとダメだと思います。どんなことにも柔軟に「やってみたら」と言ってくれる上司や職場の仲間に背中を押してもらっています。


9.わたしの利用者さま自慢

 脳出血による半身麻痺や高次脳機能障害を有しながら、持ち前のポジティブ思考とご家族の支えで自分のやりたいことに向かって突き進んでおられます。その行動力や可能性の拡がりには私自身大きな刺激を受けました。関わりのなかで電動車いすに乗っての公共交通機関を利用した通勤練習を一緒に行いましたが、粘り強く少しずつ安全に操作出来るようになっていく姿には感動しました。この達成感は口では言い表せません。


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通勤リハでの様子

▼詳細はこちら↓

http://active-nopsj.sblo.jp/article/180040597.html


リワーク支援の様子

▼詳細はこちら↓

http://active-nopsj.sblo.jp/article/181903099.html


10.わたしの理学療法士像

 身体的な評価をコアにしながら多様なアプローチをリンクさせて実践・マネジメントできる人。



理学療法士 中島 めぐみさん 略歴

大阪府出身。平成233月大阪河アリハビリテーション大学卒業。

都内の回復期リハ病院2年→同診療所・訪問リハ2年→同回復期リハ病院1.5年→アクティブ松原、現在に至る。夫と義父義母の4人暮らし。父が経営しているデイサービスを事業承継することに一念発起。今年8月末には弊社を退職予定。

時には利用者さま、職場の仲間をも引っ張ってくれる力強さと当事者目線の親身さを併せ持った中島さんならではの関わりで、地域の利用者さまやご家族さま、ケアマネジャーさん、職場の仲間・後輩からも常に高い信頼を得ている生活期・在宅PT

夏休みの宿題のやり方:“前半詰込み型”と言いながらも結局、宿題が終わるのは夏休みも終わり頃。やりながら計画していく“まんべんなく計画型”かな(笑)


〜キャリアインタビューを終えて…PT中島さん(松原)からひとこと〜

 普段はあまり出さない自分の気持ちを表に出させてもらいました。客観的に自分を見ることが出来た気がします。意外にも長話が好きな自分がいました(笑)何に対してもそうですが、自分が思うことを仲間や上司、利用者さんと話しすることが大事だと思います。話しをすることで距離が近くなることで、お互いの思いが共有でき、より良く関われるのではと思います。8月末で退職することが決まっていますが、それ以降も“アクティブ”な関わりを活かした仕事が出来たらと思っています!今後もよろしくお願いします!




■キャリアインタビュー記事編集担当より■

「アクティブに来て、やりたいことができています。」とはっきり言い切れる中島さんが輝いて見えました。仕事の魅力については「利用者さまと接することで自分が成長できる。」とも話していたのが印象的で、何でも吸収できる謙虚さと頼もしさを併せて感じることができました。インタビューする側が中島さんからパワーをもらう機会となりました。

インタビューを通して強く感じたことは、中島さんは常に“自分がいる”仕事をしようとしていることです。在宅リハの現場で“自分らしさ”を発揮しているということです。それによって上記の利用者さまやご家族は存分に力を引き出されて、さらには心意気実践チームや他の職員、他事業所の方々も良い意味で巻き込まれ幅広い支援に加勢・拡張しています。

働き方研究家の西村佳哲さんの著書「自分をいかして生きる」(筑摩書房)では働き方や仕事のなかで、“わたしが「いる」ことによって相手がより「いる」ようになる。そんなエネルギーの還流が起こる”としています。

上記の利用者さまの場合では、お互いに「いる」ことによってエンパワメント(元気づけ)し合い、その結果前向きなお互いの成長につながったり、良い方向に進むのではないかと思います。


本国会でも働き方改革関連法案が採決される見込みです。弊社でも働く側に立った仕組み・体制の再構築や必要に応じた就業規則の見直し、働くママ・女性への配慮、働く側の多様性への対応等について、専門家を交えて協議し、具体的な実践に移し始めているところです。引き続き検討を進めていきますので職員の皆さまからもご意見いただければと思います。




キャリアインタビュー記事編集担当

人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎

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2018年06月07日

キャリア・アンカー そのA


◆キャリア・アンカー◆ そのA

キャリア・アンカーとは、個人がキャリアを選択する際に、自分にとって最も大切で、これだけはどうしても犠牲にできないという価値観や欲求、動機、能力、自分の軸を指します。

アメリカ合衆国の組織心理学者、マサチューセッツ工科大学経営大学院、名誉教授エドガー・シャイン氏によって提唱されたキャリア理論の概念です。

船の“錨”(アンカー:Anchor)のように、職業人生の舵取りのよりどころとなるキャリア・アンカーは、生涯にわたってその人の重要な意思決定に影響を及ぼすとされています。

キャリア・アンカーを通して、わたしたち自身が"自分らしいキャリア形成(キャリア自律)"を図る営みを続けることは、それらが結果的に利用者さまへの理解を深めることにもなり、より良い関わりにつながるのではないかと考えています。


"職業は人生の背骨である"
ドイツの哲学者ニーチェの金言です。

この金言からも利用者さまが経験されてきた職業、キャリアに焦点を当てることで、利用者さまの"その人らしさ"や"人となり"に迫ることができそうです。

▼キャリア・アンカー その@はこちら↓


下記のシャインの三つの問いにも同じようなことが言えるのかもしれません。

まず自分自身に問い、利用者さまにもあててみて想像を膨らませてから、そして問うてみる。

利用者さまの"人となり"や"その人らしさ"への理解がより一層深まります。

自分自身の価値観や欲求、動機、能力、自分の軸を知ることは、同時に利用者さまの"その人らしさ"、"人となり"に迫ることなのかもしれません。


◆シャインの三つの問い◆

1.自分は何が得意か
→能力・才能についての自己イメージ、自分の能力や才能が生かせるか

2.自分はいったい何がやりたいのか
→動機・欲求についての自己イメージ、自分の動機・欲求に合っているか

3.どのようなことをやっている自分なら、意味を感じ、社会に役立っていると実感できるか
→意味・価値についての自己イメージ、自分の感じる意味・価値と適合しているか


これら三つの問いについて、神戸大学大学院経営学研究科教授で日本のキャリア研究の第一人者の金井壽宏教授によると…

○キャリアトランジション(仕事・人生の節目)にはぜひ問うべきハードル。

○それ以外の時は忘れていてもよい。

○眠る前に毎夜、これらの問いが気になりだしたら、それは節目をくぐりかけている証拠かもしれない。

とのことです。


みなさんも自分のキャリアを考える基盤となる"シャインの三つの問い"を節目節目に考えてみてはいかがでしょうか。

自分自身が日々の営みのなかで大切にしてきたことや自分らしさに気付けるかもしれません。


参考文献等)

〇キャリア・アンカー 自分のほんとうの価値を発見しよう エドガーH・シャイン著、金井壽宏訳 白桃書房

〇働くひとのためのキャリアデザイン 金井壽宏著 PHP研究所

○allaboutより

○日本の人事部より


人材開発室 いとう
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キャリア・アンカー その@


◆キャリア・アンカー◆ その@

キャリア・アンカーとは、個人がキャリアを選択する際に、自分にとって最も大切で、これだけはどうしても犠牲にできないという価値観や欲求、動機、能力、自分の軸を指します。

アメリカ合衆国の組織心理学者、マサチューセッツ工科大学経営大学院、名誉教授エドガー・シャイン氏によって提唱されたキャリア理論の概念です。

船の“錨”(アンカー:Anchor)のように、職業人生の舵取りのよりどころとなるキャリア・アンカーは、生涯にわたってその人の重要な意思決定に影響を及ぼすとされています。

シャイン氏は主なキャリア・アンカーを「全般管理コンピタンス」「専門・職能別コンピタンス」「保障・安定」「起業家的創造性」「自律と独立」「社会への貢献」「純粋なチャレンジ」「ワーク・ライフ・バランス」の8つに分類しました。参考までに詳細を以下に掲載します。

キャリア・アンカーにどれが良いとか悪いとか正解はもちろんありません。
また、それが1つなのか、いくつ当てはまるのかも人それぞれです。
自分ならどれに当てはまるのか、どれが近いのかを一度考えてみましょう。
そうすることで自分自身の働く理由や意味、労働観、人生観を自問自答することができると思います。


1.全般管理コンピタンス
組織の中で責任ある役割を担うこと
→集団を統率し、権限を行使して、組織の中で責任ある役割を担うことに幸せを感じる

2.専門・職能別コンピタンス
自分の専門性や技術が高まること
→特定の分野で能力を発揮し、自分の専門性や技術が高まることに幸せを感じる

3.保障・安定
安定的に1つの組織に属すること
→一つの組織に忠誠を尽くし、社会的・経済的な安定を得ることを望む

4.起業家的創造性
クリエイティブに新しいことを生み出すこと
→リスクを恐れず、クリエイティブに新しいものを創り出すことを望む

5.自律と独立
自分で独立すること
→組織のルールや規則に縛られず、自分のやり方で仕事を進めていくことを望む

6.社会への貢献
社会を良くしたり他人に奉仕したりすること
→社会的に意義のあることを成し遂げる機会を、転職してでも求めようとする

7.純粋なチャレンジ
解決困難な問題に挑戦すること
→解決困難に見える問題の解決や手ごわいライバルとの競争にやりがいを感じる

8.ワーク・ライフ・バランス
個人的な欲求と、家族と、仕事とのバランス調整をすること
→個人的な欲求や家族の願望、自分の仕事などのバランスや調整に力をいれる


自分自身のキャリア・アンカーを知ることで、自己理解が深まり各個人のキャリアデザインに役立ちます。

それだけでなく組織も社員一人ひとりのキャリア・アンカーを見極めることで他者理解が深まり、適材適所の人員配置や職場内コミュニケーションの質の向上、効果的な研修体系の構築に活かすことができるのです。

また、上記の8つの分類を自問自答すると、仕事と生活のワーク・ライフは、明確にそう簡単に切り離すことができるモノではないということに気付きます。ワークもライフもどちらも大事で大切でつながりあるもので、ましては"バランス"を取るものではないということが分かるかと思います。
どちらも誠実かつ大切にする"ワーク・ライフ・インテグレーション"という考え方があります。かなり欲張りですがいつもこうありたいところです。


このキャリア・アンカーを通して、わたしたち自身が"自分らしいキャリア形成(キャリア自律)"を図る営みを続けることは、それらが結果的に利用者さまへの理解を深めることにもなり、より良い関わりにつながるのではないかと考えています。

わたしたちが提供する在宅リハの場面において、利用者支援を行なう上で、他者理解をするには、わたしたち自身が自己理解を深めることが欠かせないものになります。

自分自身のキャリア・アンカーを知ること、自己理解が、利用者さまを知ること、他者理解のきっかけになることもあります。

在宅リハの現場で、キャリア・アンカーの視点を利用者さまにあてて考えてみると、利用者さまが今までの仕事や日々の営みで大切にされてきたことが少し分かったような瞬間を度々経験しました。


クルマ好きな虎党のALS患者○○様は、病気や障害全てが初めて尽くしで、新たな人生の転機として、これからの生活や活動・参加の意思決定をサポートしました。

ナラティブアプローチのもと、たくさんの語りのなかで、"今まで"から"これから"を一緒に探索するお手伝いをしました。
▼ナラティブアプローチ等の詳細はこちら↓

そして、ポジティブアプローチのもと、最大限の目標イメージを共有し達成可能な目標を共に描いたことで、甲子園球場でのタイガース戦の観戦が当初の目標となりました。
▼ポジティブアプローチ等の詳細はこちら↓

草野球チームの監督さんでもあり、元水道管工事の仕事を職人気質で仲間と長くこなされてきた男気たっぷりな方です。

進行する障害で度々気が滅入る時もありました。
ある日の在宅リハのなかで、亡くなられた隣人さんの仏様に手を合わせていなかったことに深く悔いておられることを耳にしました。

進行する麻痺症状に加えてひきこもりがちな毎日だったなか、リハ担当者とご家族と一緒に大好きなクルマに乗って当時住んでいた場所まで行き、亡くなられた隣人のご家族にあいさつを果たされました。
▼その日の様子はこちら↓


病前から超アクティブな片麻痺患者の○○様は、メンタル不調もあるなか、やりたいことがたくさんあり、常に行動を起こして日々の営みを送られてきた方です。ひきこもり支援等のお仕事の傍ら、ボランティア活動や園芸等の趣味の幅も広い方です。

心身のケアをしながら、やりたいことである園芸の実行のサポートと次にやりたいことの聴取や整理等を毎週しています。
▼園芸等の様子はこちら↓


生活期・在宅リハの現場は、その人やその周りの人、その場の空気感にも合わせた多様かつ柔軟な関わりが求められているのではないかと思います。


"職業は人生の背骨である"
ドイツの哲学者ニーチェの金言です。

この金言からも利用者さまが経験されてきた職業、キャリアに焦点を当てることで、利用者さまの"その人らしさ"や"人となり"に迫ることができそうです。

キャリア・アンカーを通して、自分自身の価値観や欲求、動機、能力、自分の軸を知ることは、同時に利用者さまの"その人らしさ"、"人となり"に迫ることなのかもしれません。


参考文献等)

〇キャリア・アンカー 自分のほんとうの価値を発見しよう エドガーH・シャイン著、金井壽宏訳 白桃書房

〇働くひとのためのキャリアデザイン 金井壽宏著 PHP研究所

○働く居場所の作り方 花田光世著 日本経済新聞社

○自分らしいキャリアのつくり方 高橋俊介著 PHP研究所

○allaboutより

○日本の人事部より


人材開発室 いとう
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2018年05月18日

リーダーシップ論、組織論。

人材開発室のいとうです。


■故 元ラグビー日本代表監督 平尾誠二さんのリーダーシップ論、組織論■


1.リーダーシップで心がけることの3つ
@媚びない
→自分の信ずるところを見失わないこと
Aキレない
→余計に悪化するだけ
B意地を張らない
→相手も意地になるだけ、折り合いをつける


2.求心力に必要な4つの要素
@専門性
A人間性
B一貫性
C怒ったら怖い


3.正しい人間(仕事に一生懸命、課題に前向きに日々取り組む)にチャンスを与えよ。


4.人を叱るときの4つの心得
@プレーは叱っても人格は責めない
Aあとで必ずフォローする
B他人と比較しない
C長時間叱らない


5.組織論
@個が強くならなければ、強い組織などつくれるはずがない
A場所に人を当てはめるのではなく、人に場所を当てはめる
Bコミュニケーションは量ではなく質
C自由を行使するためには、厳しい自己節制が要求される
D主体性を持った個人がつくっていくのがチームだ
Eチームとしての目標と、個人の目的に接点をもたせる
F目標を達成しようとすれば、規律は自ら生まれてくる


6.その他
@愛嬌のある人間や素直な人間は、他人の力を引き出すことができる。
A不安をマイナスとは考えない。自信と不安のなかで葛藤することが成長を促す大きな力になる。
B面白いと思えなければ主体性は芽生えない
C知っているだけでは専門性にはならない。経験を付加しながら自分の言葉として置き換え、"わかる"に変換させなければ専門性を高めたことにはならない。
Dわれ以外みなわが師



平尾さんはミスターラグビーと言われる名選手であり、時代の2歩も3歩も先を行く名指導者でもあった方です。その考え方は未だ色褪せないものばかりです。

多くのラグビーマンがそうであったように、わたしも平尾さんに憧れて中学時代から、当時所属していた陸上部やクラスの仲間と昼休みにラグビーを始めました。

平尾さんは選手や指導者のキャリアを終えたあとも、NPO法人の設立と理事長や文科省教育審議会委員、日本ラグビー協会理事、日本サッカー協会理事を歴任し、リーダーシップ論や組織論などの興味深い本をたくさん書かれていました。

そのほとんどは買って読み終えました。

そして、いつかはお会いしたいと4年前に沖縄から大阪へ戻り住んだときから、まずは神戸での講演会に行こうと思っていたところでした。

平尾さんは平成28年10月20日に胆管細胞癌を患い53歳で逝去されました。

先日、縁があって平尾さんの息子さんと酒席を共にする機会を得ました。

お父さんに似て男前でほんとに稀に見る素晴らしい青年でした。

息子さんに思いがけなくお会いして、お父さんの平尾さんがお元気な時に一度だけでもいいのでお会いしたかった…と改めて思いました。


京都大学iPS研究所所長の山中伸弥教授は平尾さんのことを、レジリエンス(打たれ強さ)の塊と評しています。

平尾さんは、リーダーシップやレジリエンスは生まれつきだけのものではなく、習得すれば誰でも身につけられると言われています。

また山中伸弥教授の研究の恩師は、レジリエンスは感謝することで養える。感謝する気持ちを持てば、様々な困難に打ち克つことができるのではないか、と話されていたそうです。

山中伸弥教授によると、平尾さんも凄まじい闘病生活の中でも周囲の人たちに対して、常に感謝の気持ちを持ち続けていたそうです。

そう、いつも感謝の気持ちを忘れずに。

私たちの医療・介護・福祉の仕事にも大きく影響を与えうる平尾さんの金言を中心に下記の文献から抜粋掲載しました。


引用・参考文献)
〇人を奮い立たせるリーダーの力 マガジンハウス
〇人は誰もがリーダーである PHP研究所
〇求心力 第3のリーダーシップ PHP研究所
〇生き続ける言葉 情と知で動かす PHP研究所
〇友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」 講談社
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2018年05月13日

プランドハップンスタンス理論。

人材開発室のいとうです。


人生と仕事、キャリアはときに予期しない方向に進むことがあるかと思います。

そのなかに"必然的な偶然"というか、"来たるべくしてきた"、"前向きにしてたらたまたまチャンスが回ってきた"という経験に覚えがないでしょうか。


現代のような変化の多い時代においては、「自分のキャリアは計画的、意図的に会社主導で仕事で経験を積み重ねて形成するもの」という従来型のキャリア論、人材開発論では限界がありました。


プランドハップンスタンス理論とは…

スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が1999年に提唱した"個人のキャリアの8割は予想しなかった偶発的な事象によって決定される"としたプランドハップンスタンス「計画された偶発性」理論です。
500人の成功したビジネスパーソンのキャリアを調査研究したものを元にした理論です。

自分のキャリアを計画的かつ意図的に自分自身で形成することや1つの仕事や職場に固執し過ぎることは、変化の激しい現代社会では非現実的で、自分自身の可能性・エンプロイアビリティ(職場・仕事での可能性)を狭めてしまうことになるとしています。

キャリアは偶然の出来事、予期せぬ出来事に対し、最善を尽くし対応することを積み重ねることで形成されるというものとしています。

予期しない出来事、偶然がキャリアを左右するということです。

その偶然の出来事や予期しない出来事を自ら創り出すために、積極的な行動や心がけをしたり、それらの偶然を意図的・計画的にキャリアステップの機会へと変えていくべきとしています。

自分らしいキャリアをつくるには、目標よりもむしろ仕事のなかでの普段の習慣を大事にすべきだとクランボルツ教授は主張されています。

そのための普段の具体的な行動や心がけとして、以下の5つの力を発揮し続けることとしています。

○好奇心(Curiosity):新しい学習機会を模索すること

○持続性(Persistence):失敗に屈せず努力をすること

○楽観性(Optimism):新しい機会が「必ず実現する」「可能となる」と捉えること

○柔軟性(Flexibility):信念、概念、態度、行動を変えること

○リスク・テイキング(Risk-taking):結果が不確実でも行動を起こすこと

上記の5つを平たくいうと…
こうでなくてはいけないとか、こうあるべきだというこだわりを時には捨て去り、前向きに新しいことに失敗を恐れずにチャレンジすること。

これらを続けることが自分らしいキャリアの形成につながるということかと思います。

そして、私たちのような在宅・生活期のリハ職は自分が持つ専門的な技術や知識、視点にこだわり過ぎずに、まずは目の前の利用者さまに対峙することが、利用者さまも考えもしなかった思わぬより良い方向に人生を切り開くような関わりや支援につながるのではないでしょうか。

「こういう仕事がしたい」
「自分はこうありたい」
「こういう感じになりたい」
と思いながらたった今から働いてみることです。

それが職員のみなさんのキャリア形成のステップにもつながると思います。

目標は持てばモチベーションを高めるもの。
それに縛られるのではなく、目標は変化させるもの。
目標は絶対的なものではなく、人との出会いや経済の動向などの様々な状況の変化に応じて柔軟に変化させるものというくらいに考えたらいいのではないでしょうか。


参考文献等)
○「働くひとのためのキャリアデザイン」金井壽宏著 PHP研究所
○「働く居場所の作り方」花田光世著 日本経済新聞出版社
○「自分らしいキャリアのつくり方」高橋俊介著 PHP研究所
○人材開発プロフェッショナル養成講座資料 慶應義塾大学SFC研究所キャリアリソースラボラトリー編
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2018年03月20日

キャリアインタビュー 2018年4月号 「育児・家事と仕事の両立に取り組み中」PT内山いずみさん


「働くママ・女性は増えている」    


○18歳未満の子どもがいる人のうち、仕事をしている人の割合が68.1%(厚労省2015年国民生活調査より)

2015年度に結婚した夫婦の就業状態では共働きが73.8%、夫が働く専業主婦世帯は17.7%(厚労省2018年人口動態職業・産業別統計より)

2015年度に第1子を出産した母親の45.8%が仕事を持っていた。(同上より)

厚労省は仕事を続けながら出産する母親は今後も増えるとみており、保育の受け皿の拡充が急務となっています。その一方で働くママ・女性を支える企業側の理解や配慮だけでなく、働くママ・女性側の仕事の際の心掛けや意識もクローズアップされています。



社内メールマガジン〜アクティブ流〜20184月号のキャリアインタビューでは、育児・家事と仕事の両立に取り組み真っ只中のPT内山いずみさん(12年目、入職年月:201310月、所属:吹田)からお話をうかがいました。



1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯

中学生の時に、課外活動で老人ホームを訪ねたこと。寝たきりのご老人に出会い、「この人たちに自分ができることがあるのだろうか?」と思ったことからリハビリテーションへの興味が沸いて理学療法士の道に進みました。


2.今の仕事、働き方

帰宅が遅くなることが多く不規則な労働形態の夫との共働きです。3歳の息子の保育園への送り迎え等の育児と家事を両立させるために、週5日の時短勤務で訪問、デイサービス0.5日で働いています。子供を授かった時は所属長の軽部さんの計らいで(デイ開設当初かつ職員も新卒者ばかりだったこともあり)、産休前(妊娠9か月目)までデイサービスのみの勤務で働かせていただきました。


3.仕事での苦労

在宅での生活、闘病が長くなると利用者さまのリハビリテーションへの意欲が乏しくなったり目標が曖昧になりやすいこと。


4.仕事の魅力

「痛みがなくなった」「肩が上がるようになった」等と利用者さまに喜ばれること。一緒に悩みを共有し解決を目指すことができること。


5.仕事をしていくうえで大切にしていること、心がけていること

利用者さまの思いを大切にすること。専門職としてアドバイスさせて頂くこともありますが、一方的になりすぎないように気をつけています。


6.産休からの仕事復帰に際して1番気がかりだったこと、気になっていたことは?

子どもを保育園に預けると風邪など体調を崩すことが多いと聞いていました。実家など頼れる親族も近隣にいなかったので、私が仕事を休むことで、職場や利用者さまにご迷惑をかけてしまうことが気がかりでした。


7.仕事と育児・家事の両立を頑張れる1番の原動力は?

3歳になる息子が元気に遊んでいる姿をみていると、私も頑張ろうと思えます。


8.育児・家庭と仕事の両立の秘訣は?

家族と職場の方の理解と協力なしでは行えません。本当にたくさんの人にいつも助けてもらい、感謝しています。育児・家事、仕事どれもやりたいことはたくさんあって、できないことにストレスをかんじることもありますが「まあいいか」と自分を許すことも必要なことと思っています。


理学療法士 内山 いずみさん 略歴

回復期リハ病院→通所リハビリテーション→他の訪問看護ステーション→アクティブ吹田(1年6か月間の産休・育休後に訪問の現場復帰。復帰から約2年経過、現在に至る)

見た目のとおりの穏やかで優しさ溢れる親身な関わりで、地域の利用者さまやご家族さま、ケアマネジャーさんから安定した評価を博す頼れるベテラン生活期・在宅PT



〜キャリアインタビューを終えて…PT内山さん(吹田)からひとこと〜

「復帰当初は子供の体調不良で急なお休みを頂くことも多かったですが、病児保育を利用するなどして乗り切っています。」

「育児・家事ではできないことが多くて、そればかりにとらわれると全てが嫌になってしまうんです。。。人によって優先順位や価値観も違うと思いますが、自分ができる限度を知るということも大切なことのように思います。」

「今回のキャリアインタビューは自分を見つめ直す良いきっかけになりました。初心を思い出し頑張ります。」





■キャリアインタビュー記事編集担当より■


自身も出産、育児を経験した経済学者の国安祥子さんは、働く女性側は「うちの会社や上司は子育て中の社員への理解が足りない」と不満を抱き、企業側は「女性は子供を産むと仕事のパフォーマンスが下がる」と嘆きます。このすれ違いはお互いのミスコミュニケーションが生じているためと指摘しています。

また経営側からは時短勤務はデメリットが大きいとしています。育児中だからという理由で“負担の少ない業務にしてあげよう”と上司側が“過剰に”配慮すれば女性社員はやりがいを感じにくく意欲を失ってしまい、そこで成長が止まってしまいます。安易に時短勤務などで配慮しすぎても成長機会を奪うことになり、配慮が不足していてもお互いの不満が募ってしまう。だからこそ、数年後に挑戦的な業務を担えるように細々とでもいいから挑戦的な業務をやっておくことが大事としています。

加えてミスコミュニケーション、すれ違いをなくす働く女性側の具体的な行動として、組織目線を踏まえて自分のモチベーションを上司に伝えることとしている。

「自分はこんな形で組織に貢献したいけど、こういう制約がある。だからここだけ配慮してもらえれば、もっといろんなことができるようになります。」

と上司にしっかり伝えることで、

「じゃあこれはぜひやってほしい。その制約は配慮します。」

と上司からの適切な配慮を得られやすいのではないか。

上司と会社側がどのように反応するか想像してコミュニケーションをとっていくことを心掛けるといいとしている。

そして何より働く女性側が仕事を能動的に主体的に取り組む意識を持つべきとも強調しています。(ハフポスト日本版201833日記事より)


 今回のキャリアインタビューと記事編集を通して、わたし自身の育児経験を振り返る良い機会を得ました。

   記事を書いている今も、うちの一番下の娘(4人姉兄)のウィルス感染により土曜日から緊急入院中です。月曜日の今日は、病院での付き添いと泊まり込みの合間に娘を抱っこしながら記事を書いています。わたしたちの世帯もやはり妻との共働き世帯です。娘は1週間も熱が下がらなかったため保育園へ登園出来ず(病児保育は予約いっぱい)、妻は仕事(パート勤務)を5日連続で休んで娘のお世話をしました。今日はわたしが職場のみなさんにご協力頂き、1日お休みを頂きました。そのおかげで前日の日曜日から病院に泊まり込みで娘の1日付き添いが可能になりました。病院の中かつ記事を書きながらではありますが娘と過ごせる時間を頂き、職場のみなさんの顔を思い起こして感謝しながらありがたく過ごしました。

   働くママ・女性(もちろんパパ・男性にも)にはそれぞれの家庭で様々な事情があるかと思います。それらを適切に配慮し、やりがいを持ちより良い仕事を実現してもらうためには、働く側と企業・上司側のお互いの質の高いコミュニケーションが必要と感じました。単なるコミュニケーションの量ではなく、働く側の個別的な状況や仕事への思い、モチベーションを適時に把握できる企業側の仕組み・体制の構築と上司側の日常からの心配りが、コミュニケーションの質の担保には不可欠と考えます。

   それと同時に働く側(男女問わず)も主体的・能動的に働くことに心掛け、日ごろから上司側に個別的な状況や仕事への思いを丁寧に発信していくことが重要と感じました。

   もちろんわたしの自宅でも妻自身のキャリア開発・自律について、日頃から話し合っているところです。


本国会でも働き方改革に関する議論が進んでいます。弊社でも前述のような仕組み・体制の構築や必要に応じた就業規則の見直し、働くママ・女性への配慮、働く側の多様性への対応等について、専門家を交えて協議しているところです。引き続き検討を進めていきますので職員の皆さまからもご意見いただければと思います。




キャリアインタビュー記事編集担当

人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎

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