2020年03月27日

2020年度入社式。

人材開発室・心意気実践チームのいとうです。


感染予防の厳戒態勢のなか、時間を短縮して、2020年度株式会社アクティブの入社式を行ないました。


今年度の入社は計9名。
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写真左列の奥から
OT我如古 志久磨(ガニコ シグマ)さん(吹田)
OT平良 菜津美(タイラ ナツミ)さん(今里)
OT冨吉 麻未(トミヨシ マミ)さん(堺)
PT奥藤 健介(オクトウ ケンスケ)さん(大正)

写真右列の奥から
PT上村 泰生(カミムラ タイセイ)さん(泉北)
PT仲村 一晟(ナカムラ イッセイ)さん(泉北)
OT柳原 知奈(ヤナギハラ チナ)さん(大正)
OT神谷 麻友美(カミヤ マユミ)さん(大正)
PT藤島 尚己(フジシマ ショウキ)さん(松原)

はじめに代表の阪東からのオリエンテーション。
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清々しい表情で話しを聴いてくれる新人スタッフのみなさんです。

辞令交付。
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辞令を受け取る上村さん。

「新人のみなさん、何かあれば相談してくださいね」。
取締役の中原からもお話しがありました。
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最後に代表の阪東から新人スタッフのみなさんに向けた言葉です。
「利用者さまや他の職員から可愛がられるようになりましょう」。
「みなさんから教えてもらえるような存在になりましょう」。
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スポーツ心理学の世界で、教えられる側の能力、教えを生かす能力と言われる"コーチアビリティ"について紹介します。

教える側のスキルのコーチングやティーチング等はよく知られているところです。

教えを受ける側にもスキルが必要とされています。
○教えられたことを自分のモノにする
○従順にただ「わかりました」と聴くだけでなく
○分からないことがあれば理解を深めるために質問する力
○ネガティブな指導や指摘を受けたとしても「もっとこうやればうまくできるのか」と、自分のダメな部分を素直を受けとめることができる力

「リーダーシップを鍛える」荒木香織著、講談社より


これからの仕事において、担当のバイザーや各事業所の責任者から指導や指摘があるかと思います。

言葉や行動にならなくても表情や振る舞い等、何かしらリアクションを起こせるようになれたら…すぐにはなかなか難しいことです。

まずは目を見て頷きながら話しを聴くことから。たまには笑顔で。

そして自分なりの意見を何かしら持って、それを少しでも伝えられるようになってもらえたらと思います。少しずつ、少しずつ…

日頃から質問を考えてその場で聴く―試す―動くクセをつける必要があるのではないでしょうか。

愛嬌力についてはすでに身についている人が自分自身も含めて、周りにもいるかと思います。

指導を受ける際の自分自身のクセも周りの人からも聴く等して知りつつ、周りにもいる愛嬌力のある可愛がられる人を少し真似るのもいいのかもしれません。

今日は新人スタッフのみなさんの清々しさにチカラをもらいました。

教える側も、
「教えることは教わること」
を、初心を忘れずに…


職員のみなさん、利用者さまとご家族のみなさま、地域のみなさま、地域リハを担うこれからの人材をみなさんで育てていきましょう。よろしくお願いします。

新人のみなさま、全国に数ある職場のなかからよくぞアクティブを選んでくれてありがとうございます。1つずつ一緒に勉強していきましょう。
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2020年03月20日

なぜ社内メルマガ配信を続けるのか?


心意気実践チーム・人材開発室のいとうです。


社内メルマガは2017年7月20日に創刊、配信開始しました。


日々の皆さまの取り組みの積み重ねと公式ブログ等の記事制作のご協力のおかげで2020年4月号が第33号となりました。


創刊当初より下記@〜Bを本メルマガ配信の目的及び目標としています。


@ひと(職員、利用者、家族)にスポットライトをあてること

A社員の皆さまに会社の今とこれからの動きを見える化すること

B社内コミュニティの形成(人と人がつながるソーシャルキャピタル*構築)に向けた働きかけをすること    

*職場のソーシャルキャピタルが高まると職員の健康や心理的安定性、生産性、規範意識が向上し、イノベーションが起こりやすくなる


下記PDFのとおり、社内メルマガの取り組みを整理しました。

社内メルマガの目的と目標、ねらい

職場コミュニティづくりと職場のソーシャルキャピタルの関係性とは

今後の取り組み案

○社内メルマガに関する社内アンケートの実施で効果の検証、その結果及び課題の抽出

2020年度中に取りまとめ予定、2021年度の学会等で 「なぜ社内メルマガ配信を続けるのか -2-」報告予定
▼詳細はこちら↓
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キャリアインタビュー「苦手なものもあるけど楽しめる、楽しめそうやと思っています」作業療法士の蠟野(ロウノ)祐真さん

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料理イベントにて。(左端が蠟野さん)


社内メールマガジン〜アクティブ流〜20204月号のキャリアインタビューでは、作業療法士養成校から卒業後すぐに弊社に入職し、作業療法士として奮闘中の蠟野(ロウノ)祐真さん(3年目、入職年月:20174月、所属:堺)からお話をうかがいました。


1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯


看護師の母の影響もあり、看護師を志望していました。高校卒業(機械材料創造科)後、すぐに看護助手として1年間働きました。少しずつ仕事に慣れ始めた頃、輪番制の現場のリーダー業務に追われていました。そんなある日、患者様を転倒させてしまう事故を経験しました。幸い患者様は大事には至りませんでしたが、そこで初めて高卒後すぐに無知のまま医療介護の現場で働く状況がとても怖くなりました。その頃に勤務していた病院のリハビリテーション室で、作業療法士さんが患者様と卓球をしているのを見て、”楽しそう”、”病院の中でもこんな仕事があるんだ”と思ったことが、看護師志望からOT志望に変わった理由です。1年で看護助手の仕事を退職し、OT養成校へ入学しました。通学しながら別の病院での介護職の仕事を2年間経験しました。

アクティブを就職先として選んだ理由は、アクティブデイサービス堺での実習生時代にお世話になったOT井上さん(堺デイ主任)の考え方に、自分自身が思う療法士像が少し見えてきたと思ったためです。それは既に行かせて頂いた病院等での実習先では感じなかったことで、実習を修了しても将来的な療法士像が見えないままでした。OT井上さんの訪問やデイでのお仕事ぶりは、利用者様その人の生活の中での活動面に焦点化されていました。そのなかでも訪問利用者様への畑での農作業を取り入れた関わりを通し、楽しみを提供できたことで、利用者様も楽しそうに活き活きとした表情をされていました。


2.今の仕事、働き方


デイサービス:水曜日PM、金曜日PM、土曜日

訪問:月〜金曜日AM

休み:火、日曜日


3.仕事の魅力、やりがい、苦労


仕事の魅力としては、自分自身が担当として関わらせてもらったことで、利用者様の生活に活気が出た時だと思っています。

訪問看護・リハ利用者で股関節の人工関節置換術の方は、術後長距離歩行が難しくなり自宅内の役割でもあった買い物に行く事が困難になりました。そこでカゴに杖を入れ自転車を押しての歩行訓練を提案し実施しました。生活場面においても、お一人で自転車を押して買い物に行けるようになられました。徐々に行動範囲が広がり、少し遠くの方のスーパーまで買い物に行かれるなどの報告を嬉々として話される姿を見るととても嬉しい気持ちになります。現在はリハビリの担当として携わらなくなりましたが、時折お話しする機会があり、現在では行きの荷物のない時だけ、自転車に乗って買い物に出かけているとのことで、転倒のリスクは理解した上で実施されているとのことです。

デイサービス利用者様で圧迫骨折後の坐骨神経痛により、長距離歩行が困難になっていた方です。リハの初期では円背姿勢で買い物用のキャリーバッグを引いて移動され、長時間の移動は困難でした。そのため、眼科などの通院ができなくなっていました。歩行器の使用を促すも「無理無理」など否定的な発言が多く聞かれました。しかしながら施設内での歩行練習から始めて、徐々に短距離の屋外歩行へ移行したことで、移動における労力が少ないことを理解されました。そのこともあり、ご自身でCMに相談して歩行器をレンタルされました。歩行器のレンタル後は、以前からの趣味であった絵を描くことに着目し、歩行距離の拡大、趣味活動の再開を図りました。リハビリの時間では緑道まで一緒に歩行で移動してもらい、絵を描いたりして関わりました。百舌鳥古墳群をみなさんで巡った昨年のアクティブクラブは、長距離歩行での移動を実践する場になりました。事前に当日の計画を話し合い、日本庭園に咲いている花の写真を撮り、後日にそれらの絵を描くなど実施にまで至りました。長距離移動への自信が得られ眼科受診にも定期的に通われるようになりました。現在では同じマンションの方と一緒に受診へ行かれるなど生活においても変化が見られておりとても嬉しく思います。この仕事にやりがいを感じることができる経験となっています。

利用者様が求められる理想像がとても高いものの、ご自身の自主性が低いためか、自分の力不足のためか、自主トレ等の実施が進まないケースに難渋しています。限られた訪問時間のなかで成果を上げていくことの難しさを感じています。もっと自分の引き出しを増やすなど、自分のほうでも何とか工夫できないものかといつも悩んでいます。


4.仕事をしていくうえで大切にしていること、心がけていること


よい関係を築いていけるように、会話は特に大事にしています。リハビリが辛いものにならないようユーモアも大切にしていきたいです。


5.入職前にイメージしていたやりたかった仕事はできているか?


入職当初は、デイサービスのリハ内容はADLQOL向上への関わりが多いと思っていました。しかし実際はROMやストレッチ等の身体的な関わりの方が利用者様からのリハ需要として高かったことには少し驚きました。現状に満足している利用者様も多いと感じますが、自分もデイでリハを担当するようになり、利用者様側だけでなくリハ担当者がADLQOLに向けた具体的な目標や目的を見えていないことにも起因するのではと考えるようになりました。

1〜2年目はイベント企画(認知症カフェの”あれそれカフェ”、アクティブクラブ、調理イベントなど)を通して、利用者様のADLQOL向上にむけた個別的なニーズに働きかけることができたかと思います。

3年目になり訪問に行く機会が増え始めています。入職前にイメージしていたやりたかった仕事ができているか今はまだよく分かりませんが、自分なりに頑張っているところです。


6.アクティブで働いて成長実感、成長予感を感じることができているか?


成長実感は自分自身でははっきりとは分かりませんが、デイサービスに自分の後輩となる新人療法士も加わり、訪問に行く事も増えてきています。継続して訪問リハビリに入らせていただけているということから、利用者様やケアマネージャーさん、職場の皆さんから少しずつ信頼されてきているのではと考えています。このことから信頼を得るといった点においては成長を実感しています。成長予感については、療法士を続けていくうちはゆっくりでもいいので確実に成長していければと思います。その点は1年目と今も変わらない思いを続けています。


7.これからの仕事でチャレンジしたいこと


作業療法士としてのスキルアップはもちろんです。ぼくは昔から”パン屋をしたい”、”看護師になりたい”等、興味あることや好きなことが尽きない方です。ロールアートでぼくが絵を下書きして、利用者様と様々な作品を作っているところです。少しずつ色々なこと(好きなことや経験してきた絵、アロマ、溶接…)にチャレンジしていけたらと思います。「たいていのことは何とかなる」を座右の銘にしてチャレンジしていきます。


8.わたしの堺事業所自慢


 突拍子もないこともOT塚本さん(堺事業所運営責任者)とOT井上さんがフォローして下さるのでいつも助けられています。ありがとうございます。


9.インタビューを受けてみて


 仕事のなかで色々と大変なことはありますが、自分自身の原点を忘れずに今日を頑張っていきたいと思います。まだまだ分からないことが多く迷惑をかけすることがあるかと思いますが、これからもよろしくお願いします。


作業療法士 蠟野 祐真さん 略歴

大阪府出身。20173月大阪医専OT学科卒業。

自らの得技を活かした蠟野さんならではの関わりで、地域の利用者さまやご家族さま、ケアマネジャーさん、職場の仲間からも常に高い評価を得ている生活期・在宅OT。利用者さまの生活課題の改善に向けたより個別的な関わりを果たすことができたケースについて、今年11月のリハケア合同研究大会in大阪での報告を予定しています。



先輩OT井上さん(堺デイ主任)からのひと言☆


 学生時代は多くの学生は利用者様をみるリハ視点において、心身機能に偏りがちになるなか、蠟野さんは少しの声かけや配慮で活動と参加にもバランスよく意識できる学生でした。また、当時から利用者様やスタッフに慕われていたように記憶しています。私も学生さんの指導に多く関わってきましたが、一緒に仕事をしたいと思える一人でした。入職後は時折忘れ事や腰が重いようなことがあります(笑)が、周りからも好かれ、時には頼りになる堺事業所には欠かせない人材です。今後も訪問リハはもちろん地域活動での活躍も期待しています。


キャリアインタビュー取材・編集担当より 伊藤健次郎(人材開発室・心意気実践チーム)☆


「何でも興味あります」と屈託なく笑顔で話してくれた蠟野さんです。今回のインタビューを通して、蠟野さんの”何でも楽しめる力”を感じました。それは生活期・訪問リハ人材としても大きな才能と感じました。「苦手なものもあるけど楽しめる、楽しめそうやと思っています」と力強い言葉がありました。

サッカー選手の遠藤保仁さん(ガンバ大阪)は、”何でも楽しむ技術”を提唱しています。遠藤さんの信念は、”いつでもどんな状況でも楽しむこと。”楽しい”という気持ちがなければ、サッカーはいいプレーができないし、成長もしません。もし、サッカーを楽しくないと感じたら、サッカー選手としてはやっていけないでしょう。何事も楽しみを取り入れることが物事を続ける秘訣です。いつでも、どんな状況でも楽しむためには”やりたくないときにはやらない”というのも考え方のひとつです。また”将来の自分は今の自分の積み重ね”とも...著書やインタビュー記事のなかで書かれています。

▼「何でも楽しむという技術」(プレジデント)はこちら↓

https://president.jp/articles/-/24055


非常に有能な職業人を調べた膨大な数の調査により、与えられた任務に強い信念を持って臨み、仕事を楽しんでいることと、仕事で高い能力を発揮することの間には強い相関関係があることが明らかになっています。米の経営管理が専門のロバート・スティーブン・カプラン(ダラス連邦準備銀行頭取兼CEO)は著書「ハーバードの自分を知る技術」(CCメディアハウス)と共著「セルフ・アウェアネス」(ダイヤモンド社)“仕事にしたい好きなことを見つける二つの方法”にて、最終的に成功する人は自分が好きで情熱を注げることを仕事に結び付けている。知的能力とスキルだけではある程度までは成長できても、頭打ちになる。そこを乗り越えるには”好き”という気持ちが欠かせず、それが進み続けるためのガソリンだ、としている。さらに、そこで重要なのは自己を認識すること、セルフ・アウェアネスである、それを深めることで自分が好きなことがもっとわかるようになる可能性がある、としている。


蠟野さん自身が、実習生時代に作業療法士としてのキャリアをイメージした時に、ベンチマークとなったのがOT井上さん(堺デイ主任)でした。蠟野さんの仕事ぶりに大きな影響を及ぼしていることがインタビューを通して感じ取れました。入社当初はもちろん新人療法士だった蠟野さんには、リハ専門職として、OTとしてのキャリアの目標となるベンチマークだった井上さんの存在は、仕事を進める上で心の拠りどころにもなっていたのではないしょうか。

それに蠟野さん自身が持つ大きな才能でもある”何でも楽しめる力”がプラスに働いたことが、弊社のイベントで特技のアロマセラピーや絵画を用いる等、1年目から自分の”好きなこと”を仕事に結び付けることができた大きな要因と感じました。蠟野さんは、自己認識する力、セルフ・アウェアネスを深めつつ無意識にというよりは、むしろ有意識で意図的に利用者様への関わりにつなげているように思いました。


☆蠟野さんの働きぶりはこちら↓

▼「あれそれカフェ 〜アロマ教室〜」

http://active-nopsj.sblo.jp/article/182333195.html


▼「アクティブクラブ 〜日本庭園と大仙公園で花見と散策〜」

http://active-nopsj.sblo.jp/article/185908740.html


▼「自主グループ“釣り部”」

http://active-nopsj.sblo.jp/article/186628280.html


弊社デイサービスでの個別機能訓練では、療法士が担当し30分の心身機能、活動、参加へ働きかけています。心身機能への関わりにより、痛みを軽減したり姿勢を修整する等、身体や心のメンテナンスを図ります。これらの関わりをベースにし、ご自宅での身の回りのことや家事、趣味等の活動、参加を継続できている利用者様も多くおられ大切な関わりとなっています。このようなことも一因となり、身体的な関わりがデイサービスでのリハ需要として依然と高い現状があるのかもしれません。身体的な関わりも大切にしつつ、利用者様のADLQOL向上への個別的ニーズにお応えしようと、自分の引き出しを増やし専門性を拡げながら作業療法士3年目の今を奮闘している蠟野さんでした。インタビューへのご協力ありがとうございました。


「何でも楽しめる力」、「何でも面白がる力」のある人は、前向きさや転換力、許容力があり、嫌なことも自分の興味・関心の中に持ってくることができ、“個性化”できるといわれています。これらがあれば、つまらないはずだったいつもの“書類作り”が、ひと味違った“書類創り”へと変わりそうです。


ゴルフイベント、ゴルフクラブ”フェニックス”にて
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後列の真ん中の黒い服のひとが、蠟野さんのベンチマークとなったゴルフクラブの火付け役でもあるOT井上さん。
▼ゴルフイベントはこちら↓
http://active-nopsj.sblo.jp/s/category/4404545-1.html
▼大阪障がい者ゴルフチームフェニックスの公式HPはこちら↓
https://odgt-phoenix.jimdo.com/


買い物イベントにて。
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2020年02月23日

「障害受容」から考える研究会。

人材開発室・心意気実践チームのいとうです。


厳重な感染予防対策のなか、札幌で行われた「障害受容」から考える研究会に参加してきました。
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手洗いとアルコール消毒しまくりで手がカサカサです…


リハビリテーション医の岡本五十雄先生と田島明子先生による講座でした。
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▼岡本先生、田島先生お二人のご縁は昨年のリハビリテーション医学会学術集会から↓
▼岡本先生の著書多数ですが、そのうちでも必読書「復活の朝 札幌発リハビリテーション物語」はこちら↓


心意気的備忘録)

○障害受容の過程、段階説は、第三者的にみての判断、解釈にとどまっている

○第三者的な視点だけではなく、より患者さんに近い同じ目線で、患者さんのこころのうちに近づくことが大切ではないか
→日本人ならではの受け止め方、過程があるのではないか
→日本人はこころのうちを人になかなか話さないから分かりにくい
→日本人特有の感情表現がもたらす苦悩や希死念慮とその実態
→日本人のねぎらい、いたわり、優しさ、思いやり、そして励まし
→医療人としては、第三者的な障害受容の段階説とも患者さんの状況を鑑みながら、患者さんのこころのうちにより注視し力点をおくことが肝要ではないか

○障害受容は…
「患者さんに強いるものでもないし、受容しないといけないものでもない」
「それぞれ違う過程をたどるのをその都度よく話しを聴く」
「医療者が患者さんを説得するなんてありえない」
「受容は説得して認めさせるものではないことと入院中はリハビリテーションのチームの真摯な努力が患者さんの受容に大きな力になる」
「頑張るという言葉は、使い方と人による使い分けで十分に生きてくる」

○障害受容の患者さんの調査での質問内容
「現在の障がいのある状態、これが自分であると認められること」を障がい受容と定義して、人生の満足(受容)、経済状況や心理症状、ADLなどとの関連を調べている

○障害を受け止めて、人生に満足感を感じるには、家族のチカラが果たすところは極めて大きい

○近親者の死の受けとめの経過
→わかっているけど、どこかにまだいるように思ってしまう。でも亡くなっていることは認めていて受け止めている

○良くなりたいと思っているのだから受容はないという方について
→良くなる、良くならないが判断の基準になっている、この場合は受容は関係ない

○元に戻りたい、良くなるのであればどんなことでもするという気持ち、強い願望を持ち続ける。それでいて障害を認めている、受け止めている。
→近親者の死や失恋と比較するとよくわかる。


その他)

○いじめること、差別することについて
「自分自身がいじめられる立場、差別される立場になった時に、いじめてくれ、差別してくれと言ってるのと同じです」
研究会の冒頭で岡本先生が話されました。
"そんな社会でいいのですか?!"と問われた気がして、ハッとしました。"すぐに子ども達にも伝えないと"と、思いました。

○療法士による "介入"という用語の使用方法への問題提起
→問題、事件、紛争などに本来の当事者出ない者が強引にかかわること(岩波書店、広辞苑)
→"支援・援助"、"働きかけ"等が適切ではないか?

○「柳田国男さんの2.5人称の医療の視点」やわらかな視点についてはこちら↓

○研究会の参加者の脳性麻痺患者さんでもある学生さん
→ご自身の障害を文章にしたいと研究している方
→障害受容というものをしないといけないと思いこんでいて、それを文章にしようと研究中だったが、先生の「患者さんに強いるものでもないし、受容しないといけないものでもない」との、目から鱗が落ちるようなお話しを聴いて、これから研究をどう進めて行こうかと…(苦笑)話されていました。


日本特有の風土や文化、家族関係、対人関係、歴史、宗教、文学、芸術、美意識等からもわかることがあるのではないかと、会うたびに視座を深遠なものにされておられます。
その視座の大切さに少し触れることができたように思いますが、まだまだ勉強です。

「ハートの持ち方だよねェ」
岡本先生が医師として、患者さんに接する際の基本姿勢は、ナラティブ・ベースド・メディスン、クライアント・センタード・アプローチによるところが大きいのではないかとあらためて感じました。

「こんな歳(76歳)だけどしゃがんで患者さんの話しを聴くようにしたら、80歳代の女性からエラいモテちゃってねェ」(爆笑)
「カルテがえらく分厚くなっちゃうんだよねェ」
「もうちょっとうまく話せたはずなのになァ〜まだまだ勉強だねェ」
「学んだことの付け足し付け足しだからねェ」

相変わらず高くて深みのある知的探究心と人間的な魅力の塊のような岡本先生です。

会うたびに痛感させられ、自分ももっともっと勉強せんとアカンわ…と意識をブラッシュアップさせていただきました。
ありがとうございます。

次の再会をお約束しました。これからもご指導よろしくお願いします。
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田島先生をはじめ事務局の方々、研究会の企画ありがとうございます。


恒例になっている出張先での朝ランニングにて。
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2019年12月20日

社内メールマガジン〜アクティブ流〜2020年1月号のキャリアインタビュー後編 「クライアントのニーズをお聴きすることを大切に」作業療法士の内島 聖子さん(吹田)


▼前編はこちら↓

http://active-nopsj.sblo.jp/s/article/186925605.html?1576673126


前編からの続き↓

*影響を受けた利用者さん


“利用者さま自慢”という元々のインタビュー項目でしたが,わたし自身のなかで自慢というのが,

誰というはなくて,利用者すべての皆さまと日々感じているからです.

わたしがこの場にいれるのも皆さまのおかげという気持ちと“われ以外全てわが師”という気持ちから“影響を受けた利用者さん”に変更させてもらいました.


Kさんは脳梗塞発症後,左片麻痺が残存されています.弊社のデイと訪問リハを開始された約4年前は歩行や日常生活動作共に介助を要することが多く大変な状況だったそうですが,現在は屋内独歩・屋外杖歩行見守りレベルで,最近は家庭内役割として食器洗いや洗濯も毎日行われています.

“もういいかなぁと思って・・”と時には元気がなくなることがあってもご家族様と共に明るく前向きに日々の生活やリハビリに取り組まれています.

リハビリで関わらせていただいている中で,生活期であっても心身機能共に良い方向に変わっていけるということを直に教えて頂いています.


*好きな音楽


最近はアロハチックな音楽


*これがないと生きていけない


ひたすらボーッとする時間


*インタビューを受けてみて


インタビューをしていただいたことでリハ職に至るまでの自分なりのプロセスを振り返ることができ,これからの私の仕事人生を考える良い機会をいただきました.ありがとうございます.


作業療法士 内島 聖子さん 略歴

大阪府出身の40歳代の女性OT。フリーランスのデザイン業を経て,OT.1年目から精力的に様々な勉強に参加し,自己研鑽を積みOT養成校に入学する前から志望していた在宅分野,訪問リハの仕事に2年目から本格的に従事.担当利用者数を順調に伸ばしています.弊社OT部門のこれからを担う貴重な人材です.



□インタビュー記事編集委員から□


●デザインとリハビリテーション,OTの仕事の接点は?

designde(先へ,外),sign(記す,記号)という語源があり,“未来にアンカーを打つこと”と教わりました.アンカーとは"きっかけ作り"という意味合いになるかと思います.また“デザインは装飾ではない課題解決のためにデザインする”と教わり,この二つの言葉はリハビリテーションやOTの仕事との接点だと思います」

「デザインの仕事では,クライアントのニーズをお聴きすることを大切にしていました」

「クライアントとの対話は一見すれば遠回りのようで,はじめは時間を要しますが,最終的にクライアントに高い満足感を得てもらうには一番の近道であるとわかったから」

,内島さんから聴いたデザインの仕事のお話しから,リハビリテーションや医療福祉現場での,クライアントとの対話や傾聴,面談者の肯定的かつ共感の姿勢等を大切にする来談者中心療法(パーソン・センタード・アプローチ)とのつながりを感じることができました.

先日参加したリハビリテーション・ケア合同研究大会での講演「共生社会に向けたデザインの力」

荒井利春先生(荒井利春実験工房代表 金沢美術工芸大学名誉教授)が,

「対象者の方のユニバーサルデザインを考える時に,チェックシートは用いない.現場で当事者の方が感じている違和感や切実感がデザインのエネルギーになる.連帯感が生まれる」

「当事者の方々と対話を重ねてするトライアンドエラーが関係性をつくる.そして使ってもらう」

「こうしてくださいと,セラピスト側がデザイナーに投げるのではなく,ともに創造してください」

,話されていたことを思い出しました.

それらの視点が利用者さん,患者さんとの対話を通して,課題解決への道を一緒に探索するデザインとリハビリテーションの共通の接点ではないでしょうか.デザインの視点から学び取り,リハビリテーションに大いに活かせるはずです.

▼Design for allとデザイン思考


https://www.bp-musashi.jp/mochi_code/arichives/170821/index.html


●双方向のエネルギーの還流によるお互いの成長とは

今回挙げてもらった影響を受けた利用者さまとの関わりをみていて,内島さんも利用者さまもお互いが成長する機会となっていたように感じました.

左片麻痺で心身機能の回復はできても家庭内で役割を再獲得までにはなかなか至らない利用者さまでした.内島さんは,ご家族にも熱く深く突っ込んで関わったことで,お互いが共鳴しあいご飯作りや食器洗い等の家事の役割分担の再獲得までの支援を果たされました.

たしもその利用者さまの元担当者ということもあり,その方との双方向のエネルギーの還流を感じた一人です.

内島さんもわたしも大好きな一冊の「かかわり方のまなび方」(西村佳哲著,ちくま文庫)では,“人が人とかかわり合う,ということ.互いに力を与え合う有機的なかかわり合いを通じて,“育ち合う関係性”と“自分の仕事”にもつながると,結びに記されています.

内島さん自身から根源的に溢れ出す生命力ある利用者さまへの関わりが,互いの成長に向けたより良い関係性と自分らしい仕事にも良い影響を及ぼしているように感じました.

 内島さんが弊社に就職されたのは,一冊の本を通して生まれたご縁があったからです.有り難いことでとても嬉しく思っています.“育ち合う関係性”や“双方向のエネルギーの還流”等,本に書かれているような仕事の仕方を実践できているのか,これからも検証を続けてまいります.



キャリア・トランジション・モデルは利用者さま支援にも生かせる視点

15年間のフリーランスのデザイン業を経験し,いろんな人と協働で仕事をする環境にも興味を持つようになり,

2010.40歳になる頃から職業人生の半分地点という意識がありました.あと半分をこの仕事でいくか,違う職業をしてみるか,今までの歩みを振り返りながら大いに考えました」

という内島さんのお話しがありました.

上記のようなタイミングがまさしく“人生の岐路に立っている,今こそ節目”キャリア・トランジション(人生,仕事生活の転機)といわれる時だったのかもしれません.リーダーシップやモティベーション,キャリア等の経営学の権威,金井壽宏教授は著書「働くひとのためのキャリア・デザイン」(PHP新書)の中で,以下のキャリア・トランジション・モデルを提唱しています.


1.キャリアに方向感覚をもつ(夢をもつ,節目ごとの夢の修正)

2.節目だけはデザインする(何が得意か,何をやりたいか,何に意味を感じるかを自問)

3.アクションをとる(元気を持続,よいがまん,頑張ってアクションを続ける)

4.ドリフトも偶然も楽しみながら取り込む(安定期は流されるも良し,偶然の機会も生かす)


このモデルは人生,仕事生活のなかで忘れずにしたいところです.

2.の“節目だけはデザインする”は,利用者さま支援でも活かされる視点です.利用者さまやご家族にとっては,病気や障害により,人生,仕事生活の大きな岐路に立たされ,節目だと思います.

キャリアアンカーを提唱した組織心理学者のエドガー・シャイン博士の三つの問いでは@何が得意かA何をやりたいかB何に意味を感じ,社会に役立っていると実感できるのか,を自問します.

利用者さまの人生や仕事生活をこれから一緒に再構築していくには,欠かすことができない問いではないでしょうか.

▼キャリアアンカー、シャインの3つの問い↓

●最後に

 内島さんが入職された時から,デザイン業で経験されてきたことやOTへの転身のこと等のお話しを深く聴いてみたかったのですが...ずっと我慢していました.

弊社でのOTの仕事を経験され3年経ようとしているこの時期であれば,ご本人から発せられる言葉やその内容により深みがあると思い,お話しを聴くタイミングをじっと見計らっていました.

 今回のインタビューから,新卒採用者でもある内島さんの根気強さと責任感ある仕事ぶりはどこからくるものなのかが少し分かった気がしました.そのひとつは“クライアントのニーズをお聴きすることを大切に”を貫いたデザインの仕事とOTの仕事との接点を,毎回の利用者さまとの関わりに反映し続けようとする一貫した姿勢ではないかと思いました.

 現在,サードプレイスを探していると話す内島さん.自分の生活や働くスタイルを持っている内島さんです.家庭や職場以外で楽しめるサードプレイスが見つかるのも時間の問題のような気がします.そして,それを仕事にも存分に活かして利用者さまへのサービスにつなげてくれそうです.


サードプレイスとは

社会学者レイ・オルデンバーグが提唱した,家庭でも職場でもない第3の場所.リラックスし,新しい出会いや学びを得られる場所のこと



●参考

2015年から弊社で運用しているアクティブコンピテンシーでは,下記のとおり生活期リハビリテーションや在宅リハビリテーションを担うアクティブの人材像を提唱しています.そのなかには根気強さや責任感,明るく元気,自己成長力等があり,内島さんに該当する項目が多くみられます.

アクティブコンピテンシーは,弊社スローガンの“「らしく生きる・活きるを応援する」を実践しつつ,さらなる高い成果を上げる人の能力や思考と行動特性”と定義(心意気コアコンピタンスともリンクしながら随時アップデート中)しています.

▼アクティブコンピテンシーとは


キャリアインタビュー記事編集担当:人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎

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社内メールマガジン〜アクティブ流〜2020年1月号のキャリアインタビュー前編 「クライアントのニーズをお聴きすることを大切に」作業療法士の内島 聖子さん(吹田)


社内メールマガジン〜アクティブ流〜20201月号のキャリアインタビューでは、作業療法士の内島 聖子さん(3年目、入職年月:平成294月、所属:吹田)からお話をうかがいました。



*今の仕事に至ったきっかけ、経緯、キャリアの振り返り


19歳で印刷物の制作会社に就職し22歳で結婚しました.

この頃1990年代は印刷業界の仕組みが変わりだそうとしている時代でした.2000年代は台頭となるMacがある職場は珍しいくらいで,早く使いこなしていずれは自営したいと思い,Macでの仕事を経験できる会社を探して働きながら学びました.


24歳で独立しデザイン業のフリーランスに.その頃はとにかく自宅でもしっかり仕事ができるような自分と,それが可能になる仕事環境にしていきたいと考えていました(もし子どもができても,できるだけ子どもの近くにいながら仕事がしたいと思っていた).


フリーランスとなってからは自宅を事務所にして,朝方から夜中までひたすら印刷物のデザインの仕事,仕事,仕事…それが苦でもなくいくらでも働けました.


26,28歳の時に出産を経験し,無事に2子(現在,長女21,長男19歳)を授かりました.


30歳代に入り,仕事の幅が拡がり始めるとともに毎日の大変さは増しましたが,仕事と毎日やることがあることのありがたさが身に沁みていました.


様々な仕事や人々にふれ働く事や,これからの働き方を考えた時期でもありました.


デザインにもっと説得力をつけたいと思い,カラーの勉強とカラーの仕事を経験しました.ここで色彩心理が専門でカラーコンサルタントでもある女性経営者に出会いました.


“ビジネスにカラーの力を活かすこと”


これを信念とし,それに真摯に向き合い取り組まれる姿勢やダイナミックな考え方に大きな影響を受けました.


カラーの仕事からwebの仕事等,色んなジャンルの仕事をするようになり,様々な人と関わりながら仕事を完成させる愉しみを感じたのがこの頃でした.


他の人がどのような仕事をするのか,関心を持つようになることで,その方といつの間にか一緒に仕事をするようになっていたことがありました.そして,いつか一緒に仕事をするのを望んでいた方々との仕事の経験を何度も繰り返すようになっていました.


他の人から仕事の仕方を学び取る習慣がついていたのかもしれません.


いろんな仕事を経験する中で,世の中にはいろんな人が存在し,その考え方や価値観が多様であることを知りました.


デザインの仕事では,クライアントのニーズをお聴きすることを大切にしていました.


独立してから15年以上経ち,この仕事の面白さや仕事での自己効力感を感じていました.


クライアントや仕事仲間との協働的な関わりはあるものの,仕事のスタイルとして制作作業自体は自分の事務所で黙々と行います.


そういった仕事環境から,常にいろんな人と協働で仕事をする環境にも興味を持つようになっていました.


2010.40歳になる頃から職業人生の半分地点という意識がありました.


あと半分をこの仕事でいくか,違う職業をしてみるか,今までの歩みを振り返りながら大いに考えました.


 そんな時,OTという職業があることを知り,興味を持ちました.


そして1年間考え,一念発起し,OTとして在宅分野で仕事をしてみようと思い,学校にいくなら今しかないと41歳で専門学校へ入学しました.


デザイン業を続けるかどうするか考えましたが,これからOTやるならこの際辞めようと決意しました.


これまでデザインの仕事をしている姿を間近で見てくれていた息子から,「デザインもうせーへんの?」と聞かれたときは何ともいえない気持ちでした.


そして,正社員として回復期リハ病棟で看護助手をしながら,デザイン業を縮小し続け夜間OT学生3年直前で廃業しました.学校を卒業し,人の生活に直接的な関わりをデイサービスでの生活期リハや訪問リハ業務で様々な経験ができる弊社へ入職.現在に至っています.



*今の仕事、働き方


始めの3年間が勝負と思って就職しましたが,あっという間に経ちかけています.


望んでいた訪問リハで働かせていただき少しずつ件数も増えてきました.デイサービスの業務もしながら週3日程度の訪問リハ業務の経験を積み重ねています.訪問リハは吹田市内や東淀川区内を回っています.


そのなかから利用者様の人生について,日々勉強させていただく毎日です.


わたしの人生はこれまでほとんど仕事が中心でした.


OTになってからも年齢(年齢にものをいわせている!?)と,どうにかなる精神!?猪突猛進でOT2年経ちましたが,今年は年女.50歳を目前にして,これからもさらに元気に働いていくためにも仕事とプライベートの両立やサードプレイス(家庭や職場以外で自分が活き活きできる場)を意識するようになりました.



*仕事の魅力、やりがい


在宅や地域で生活されている利用者様に,目の前にある課題に対して,その都度どのようにアプローチしたらいいのか考えて,その場で判断,決断してアプローチすることは難しいです.


しかし利用者様の心や身体,生活に少しずつでも変化が現れ,それらを利用者様,またはご家族と一緒に共感・共有できたときに大きなやりがいを感じます.


利用者様の人生の一部に関わることは大きな責任を感じます.でもそれがあるからこそ,この仕事のやりがいのひとつだと考えています.


しかしながら,日々の仕事では頭で考えているような理想通りにはいかないことがほとんどで,時間が過ぎていくことに焦りを感じることも多々あります.


在宅や地域,訪問リハ領域では,PTOTST職種関係なく,いろんなことに積極的かつ主体的に関われることが現場で必要とされる能力かと思います.


今後もこの領域のOTとして働いていく醍醐味を深く探っていけたらと思っています.



*仕事をしていく上で心がけていること


自分の性格やそれまでの仕事のスタイルもあってか,トップダウンな言い方になったりします.トップダウンにならないよう対等な関係で関わるよう心がけていますが,なかなかうまくできていません


もう一つは,リハビリで利用者様と1度でも一緒に笑い合えたらと思っています.


リハビリを必要とされる方は何かの課題や問題があり,口に出さなかったとしてもいろんな複雑な思いや気持ちがあるかもしれません.運動が好きでないのにデイサービスに来られている方もいるかもしれません.


利用者様には笑ってもらい,少しだけでも楽しさや気分が変わる瞬間があればと日々の関わりの際に心がけています.



*私の療法士像


OTとして,心身機能の診立てができ,その人を取り巻くいろんな視点からアプローチできる

“対象者の方に愛がある”

 ようなOTは理想的だなと思います.



*療法士として働く上で影響を与えた本


アクティブで働く大きなきっかけは,アクティブの公式ブログ“アクティブ報告”で心意気実践チーム・人材開発室のOT伊藤が書いた本の紹介でした.


著者は西村佳哲さん(デザイナーでもあり自称働き方研究家)で「かかわり方のまなび方」や「自分の仕事をつくる」,「自分をいかして生きる」(いずれも,ちくま文庫)という本です.

2016612日のブログ

http://active-nopsj.sblo.jp/article/176050214.html

20161030日のブログ

http://active-nopsj.sblo.jp/article/177476358.html


ちょうど2009年頃から人とのかかわりに興味があり,2011年頃にこの本を読んで凄く刺激を受けた一冊で私の好きな本です.今でもたまにチラチラと見ています.


まさか就職を検討するために見たアクティブのブログで,こんなマニアックかつ自分が大好きな著者の本の紹介と出会うなんて,こんな必然の偶然はない!と思いました.


そんな一冊の本を介したご縁からの始まりが今に至っています.



*家庭と仕事の両立


今年の春まで下の子は学生でしたが,子どもたちが仕事をするようになり今は手抜きし放題です(笑)仕事と家事の両立はきっちり上手くしなくてもいいから,自分が継続できるようなスタイルで続けています.


大きな声では言えることではないですが仕事で参観や懇談を忘れてすっぽかしてしまう失敗もありました.子どもたちには申し訳ないとは思いつつ,“お母さんはそういう人”と半ば諦めていただくというか,そういうお母さんキャラで許してもらえるようにするためにも,ご飯だけは作り続けようと決めていました(笑)


そして夫や子どもたちの“自分のことは自分でする”協力があってこそ,子育て期間を乗り切れたと思います.


子育てでは,ついイライラしてしまうことが未だに多いです.でもそれは自分が勝手に気になっているだけだと自分の捉え方を変えていくことが大切かなと思います.



*これからの仕事でチャレンジしたいこと


ゆくゆくはターミナルケア等の人生の終末期である方のリハビリにも携わっていきたいです。精神的身体的にも辛い方へのリハビリは困難なことも多いと思いますが,その人らしく日々を過ごせるよう作業療法を介した関わりができるよう学んでいきたいです.



後編につづく

http://active-nopsj.sblo.jp/s/article/186925647.html?1576673059

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2019年12月06日

復活の朝 ~札幌発リハビリテーション物語~


人材開発室・心意気実践チームのいとうです。


岡本五十雄先生(リハビリテーション医、整形外科医)のリハビリテーションチーム医療の名著!
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□内容紹介
「生きる意味」とは何なのか。障害を負った患者がリハビリ・チーム医療の中で絶望の淵から立ち直り、新たな人生へと踏み出す様々な事例を追った、感動の医療ストーリー。介護時代に必読の一冊。(解説・三浦光世) 

□脳卒中や交通事故で重い障害を背負った人々がたどる、苦しく、迷いにみちた旅路。しかし、家族やリハビリ・チームに支えられ、それぞれが新しい人生を見いだし、勇気ある再出発を果たしていく。生きる意味とは何か。本当の「社会復帰」とは何なのか。自らも悩みながら患者に寄り添ってきた医師が見た、感動的な人間復権の物語と、医療現場から伝える新しいリハビリテーション医療の可能性。
(Amazonより)


□心意気的ナナメ読み

○ナラティブ・ベースド・メディスンとパーソン・センタード・ケア

本書を読むと登場される患者さんの物語りがスッと入り込んできて、その情景が浮かんできます。

そこですぐに思いついたのがこの二つの言葉でした。

本書が出版されたのが2000年。

著者の岡本五十雄先生がリハビリテーション医療の現場で、真剣に日々奮闘されてきたのがそれよりかなり以前から。

衝撃でした。

その1980~90年代から2000年代にかけて、ナラティブ・ベースド・メディスンとパーソン・センタード・アプローチを実践された事実が、本書では生々しく描かれています。

登場される患者さん、岡本先生、看護師、リハ職、MSW等のリハ医療チームの"迷い道、戻り道"を読めば読むほど、その衝撃が拡がりました。

患者さんとそのご家族を主体に、リハチーム医療を展開されたことがまっすぐに描かれています。


○家庭内での役割を持つことの大切さ
○役割作りするには発想の転換が肝要

患者さんがご自宅へ退院される際に、ついつい見過ごされがちな家庭内での役割作りの大切さについても具体的な関わりが記されています。

そのなかでキモになるのが発送の転換。

共働き夫婦の男性患者さんの家事について、料理や買い物等をすることの楽しさと近所付き合いの拡がり等…
患者さんご本人、ご家族も考えてもいなかった家事の奥深さと楽しさにふれて、活動・参加の無限大な拡がりの様子が描かれていました。


○働き方、生き方の見直しのタイミング

人生半ばで中途障害となるのが脳卒中。それこそが人生の中で、自分自身の働き方、生き方を見直しする大きなタイミングとなる。


○女性片麻痺の家事自立の壁
○障害に対する家族の受容が非常に大事
○"病院での自立≠家庭での自立"

家族が危険だから、時間がかかるから、常に見守りが必要だから等という理由で、自立できていないことが訪問リハ、生活期リハの在宅医療介護の現場でも散見されます。

回復期を過ぎた生活期と呼ばれる在宅生活では、心身機能の向上を大きく望めないことは広く知られていると思います。

しかしながら患者さん、利用者さん、ご家族さまに心から共感し、その生き方や価値観に尊重した関わりを通して、言語機能や歩行等の心身機能向上に加え、ご家族内での役割を果たされ、QOL(生活、人生の質)が向上されているのを目の当たりにすることもあります。

障害を負いながらも患者さん、利用者さんの新たな人生を切り拓くお手伝いを微力ながらさせていただくという姿勢が、訪問看護リハ、生活期の看護師やリハビリテーション職には常に問われていると、あらためて感じました。


○迷い道、戻り道
○家族の受容は経済的、家庭的な問題があれば遅れやすい

障害の状態を認めざるをえないことも感じとっていても、わかっていても、次に起こりうる現実から目を背けていたいという家族の精神心理状態。

これに経済的、家庭的な問題があれば疾患や障害の受容は遅れると、岡本先生の調査結果もふまえ記されています。

患者、家族への説明の仕方において、医療行動経済学や心理学的な
視点を取り入れ、工夫することも必要ではないでしょうか。


〇「大切なことを忘れていませんか」「なんとか治してみるという気迫や自信を」という看護師さんからの言葉
〇恐いことは治療法がないものに対して、何をしてもうまくいかないと思い込んでしまうこと
〇患者さん自身つらい思いでいることも忘れてしまうこと

岡本先生ご自身が経験されたチーム医療を成すために必要な根幹が記されています。



先日のリハビリテーション・ケア合同研究大会で偶然再会した岡本先生から頂いた本書。

後日、電話にてお礼を伝えました。

障がい受容について、
「現在の障がいのある状態、これが自分であると認められること」

「患者さんのこころの内、主観的なものを医療者側が客観的なものにしようとしている」

「医療者側が患者さんとその家族に、知ってもらうべき、知ってもらないといけないと思って、辛いこころの内を聴かないで働きかけてはいないか…本当にそれでいいのだろうか」

と、話して下さいました。

また、岡本先生がされた最近の調査結果から、患者さんの多くの人は障害を受け止めながらも"よくなるのであればどんなことでもする"という気持ちを持つことがわかっています。

医療者側はこのことを忘れてはならないと思います。

電話の最後に、
「腰も脚も痛いけどこんな年になっても、しゃがんで患者さんと同じ目線で、友だちのように話すようにしているよゥ」
「今日から友だちだからねェ、北海道に遊びにおいでよゥ」
と、茶目っ気たっぷりの優しい声で話す岡本先生でした。

再会の約束をして受話器を置きました。
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2019年11月22日

(参加報告A)リハビリテーション・ケア合同研究大会2019 第2日目

心意気実践チームの日野上といとうです。


今日は2日目。

朝8時過ぎからポスター掲示へ。
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▼ポスター発表内容↓

日野上さんは発表のある14時まではポスター前に立ち止まった方々に声をかけまくっていました。
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また違う人を捕まえて…
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▼心意気実践チームの取り組み↓

ポスター発表が始まると人がわんさかと来られます。
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いよいよ発表が始まりました。
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朝から何度も繰り返して、立ち止まった方々に説明したことで、中身がブラッシュアップされて、一昨日、昨日の予援会とは全く違う聴きやすさになっていました。

一緒に発表を聴いていただいた弊社アドバイザーのリハ医の小野先生からも、
「話すのうまいなー、心意気実践チームのやってることがよう分かりましたわ」。
と、お褒めの言葉をくださいました!

発表時間がおしてきて、1分前の案内に、「えーもう1分前っすか」ってタイムキーパーさんにまさかのツッコミ(爆)

そのあとからやはりいつもの大阪弁炸裂!

座長の先生が苦笑いする位、日野上さんの熱さが熱が伝わり、会場もほっこりしました。


いとうのポスター発表です。
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▼ともに行なう訪問介護事業所の取り組み↓

いつものように質問はありませんでしたが、個別にたくさんの方々にご説明させてもらえよかったです。

今回もたくさんの再会や新しく繋がった方もたくさんありました。

OT1年目からお世話になっていた沖縄のOT仲間から、
「いとう君らしい発表だったよー」
と、言ってもらえたのが何より嬉しかったです。


今回の取り組みや発表につきましては、利用者さま、職場のみなさまのご理解とご協力ありがとうございました。


追記

心意気的備忘録)

1.
「地域包括ケアに資する地域リハビリテーション」浜村明徳先生(小倉リハビリテーション病院名誉院長)
○「地域包括ケア時代のリハに期待されるものは"つながり"への支援
→自立支援のリハ
→重度化予防のリハ
→その人らしい生活の獲得を支援するリハ
→地域連携・ネットワークづくりを担うリハ
→地域づくりに資するリハ
○「生活支援と社会的な人のつながりをどのように組み込むか」
→つながりこそが、社会的孤立を防ぎ、尊厳ある生活を支える上で重要になってくる
→病院が行なうつながりに向けた支援(患者様の友人、家族等)
→デイケアからつながりの場(隣人や町会等)に出向く支援
○「関係性を意識した働きかけができる人材を」
→本人と家族、地域等の関係性を意識した働きかけができる専門職人材が不可欠
→地域との関わりをもつ専門職人材の育成

2.
「関節リウマチのトータルマネージメント -薬物治療とリハビリテーション介入の重要性」松下功先生(富山大学附属病院整形外科・リハビリテーション部 診療教授)
○診療の目安となる検査数値
→CRP,WBC,Hb
▼検査・診断について
https://rheuma.jp/about/checkup.html(”リウマチとは”⇒”検査・診断”)
→VAS(痛み),DAS28-ESR(総合疾患活動性指標、病気の活動性の指標),HAQ(機能障害の程度)
等々
DAS(ダス)とHAQ(ハック)
https://rheuma.jp/cure/effect.html(”リウマチの治療”⇒”治療の効果”)
○作業療法は高いレベルのエビデンスがある(関節リウマチ診療ガイドラインより) 
→関節保護に関する指導
→新薬の生物学的製剤を服用していても関節保護は有効
→包括的な作業療法(限定的)
→スプリント療法
○有酸素運動、筋トレの推奨
→関節エコーにて滑膜炎は少しあるものの問題無し
片脚スクワット、ヒールレッグ、ランジ
→ロコモトレーニング(日整会)
→評価は股関節外転、膝伸展等
○サルコペニアはリウマチの人が多い
→運動療法のエビデンスレベルが高い
→有酸素運動、筋力トレーニング、プールエクササイズを1.25時間を週2回でも関節変化無し
○軽い運動より強い強度の運動ができれば、筋力向上、転倒予防、QOL向上につながる
○活動量の調節、ペース配分、過用の予防指導(変形等)

3.
「共生社会に向けたデザインの力」
荒井利春先生(荒井利春実験工房代表 金沢美術工芸大学名誉教授)
○「対象者の方のユニバーサルデザインを考える時に、チェックシートは用いない。現場で当事者の方が感じている違和感や切実感がデザインのエネルギーになる、連帯感がウ生まれる」 
○「当事者の方々と対話を重ねてするトライアンドエラーが関係性をつくる、そして使ってもらう」
○「こうしてくださいと、セラピスト側がデザイナーに投げるのではなく、ともに創造してください」

▼Design for allとデザイン思考

4.
「いきいき元気な高齢社会」
大田仁史先生(茨城県福祉プラザ)
○「ユーモアで長生き」
○「つながりで介護予防」
○「ボランティア活動で長生き」
○「リハビリ体操で長生き」
○「リハビリ体操指導士で新たな役割作り、住民が住民を育てる仕組み作りを」
○「一人でも多くつながりを持って、リハビリ体操等の介護予防で、一日でも長生きするしかない」


☆うまいもんメモ
金沢おでん)
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ちくわの下に麸が入ってるんやで。
年配の方々が元気に働いておられてパワーをもらえました。
「勝一(カツイチ)」さん

心意気実践チームの日野上(ヒノガミ)です。
今回の発表では心意気実践チームの取り組みの中でも、ともに行う訪問介護事業所・自費サービスと訪問リハビリの連携についての発表を行いました。
訪問リハビリで出来るようになった動作は訪問介護の見守り的援助に移行するとスムーズなサービス移行になるのではないかと発表では伝えていたのですが、「そんな支援の仕方があると知らなかった」との反応が多く聞かれており、支援の方法を伝えるためにも色々な場所でアピールをしないといけないなと感じました。
また、ポスターに「いいよ」ボタンを設置したところ、11いいよ、を頂きました。
押してくださった方、ありがとうございます。

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2019年11月21日

(参加報告@)リハビリテーション・ケア合同研究大会 金沢2019 第一日目。

人材開発室・心意気実践チームいとう、心意気実践チーム日野上(ひのがみ)です。


会場は金沢駅前。
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ポスター会場の視察へ。
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地下街の一角で吹きっさらしで寒い…

大勢の方々が来場されています。
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介護予防事業等に関するポスターを重点的に見て回っていた日野上さんは発表者の方々に質問しまくっています。
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初日の午前中はラグビー愛好家でもある初台リハビリテーション病院の石川誠先生によるリハビリテーション・マインドの講演を聴いて、パワーをいただきました。

「リハ医療チームはラグビーの
"One For All For One"と同じ」。
と、何度も繰り返されていました。

▼「心の病と社会復帰」(蜂矢英彦著、岩波新書)でも同じようなことを書いていると本の紹介がありました。

日本の地域リハの父、澤村誠志先生の言葉の紹介も。
「リハとは地域リハのことだ」
「地域社会を支えないリハはリハとはいわない」
「地域社会で実践することが大切だ」
○ノーマライゼーションの父
バンク・ミケルセン氏
○ノーマライゼーションの育ての親
ベンクト・ニーリエ氏
○プライマリ・ケア
○IL運動
○アメリカリハ医学会の1979年以降のADL重視からQOL向上へシフトした背景
 
等々の障害者の権利に関する歴史的な経緯から、先生ご自身の現在までの歩みをたどるお話しでした。

英語の経済学者アルフレッド・マーシャル氏の言葉も紹介がありました。
「Cool Heads But Warm Hearts.」

講演後に20年近くぶりにご挨拶にうかがうとネクタイ等にもラグビー日本代表の桜が。


昼休みは札幌のクラーク病院顧問のリハ医岡本五十雄先生と神戸でのリハ医学会学術集会以来の嬉しい再会がありました。
▼今年6月のリハ医学会学術集会はこちら↓

運良く昼ご飯をご一緒させてもらいました。

先生の生まれ育ちのお話しから障害受容、ノーマライゼーション、ギリシャ神話…多岐にわたるお話しを聴かせてくださいました。

そして、たくさんの執筆された書籍や寄稿文をいただきました。ありがとうございます。
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感想文を書いてお送りしないとあきません。
勉強になります。


明日の2日目にポスター発表2演題があります。

少しだけ金沢駅近辺から金沢城、兼六園辺りをナイトランしてから、大急ぎでHOTELに戻ってポスター発表の練習です。

明日のポスター発表での出会いを楽しみにして。


金沢城
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兼六園
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2019年11月18日

キャリア・インタビューの概念図。


心意気実践チーム・人材開発室いとうです。

弊社の社員のみなさまに幅広くご協力いただいているキャリア・インタビューです。

常に更新されそうですがその意図やねらいを概念図に整理してみました。


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2019年10月25日

”ONE TEAM ワンチーム”ラグビー日本代表から学ぶ組織論。

人材開発室のラグビー狂いとうです。


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企業の組織作りとラグビーのチーム作り親和性が高いと以前から言われていました。

今回のワールドカップで大躍進を遂げたラグビー日本代表のチーム作りとその歩みを振り返りながら、自分自身、自組織に置き換えて考えてみました。


○まずは強い個であり続け、互いの多様性と価値観を認め、外国出身選手の積極起用(1999W杯の平尾HC時代)

○シンプルな戦術と徹底した準備と高い規律性、勤勉さがベースのジャパン・ウェイ(2015W杯のエディー・ジョーンズHC時代)

○自主性があり、個々の自立・自律性が高い個がチーム・組織として有機的な融合を織りなすのが2019W杯日本代表の”ONE TEAM ワンチーム”
(2019W杯のジェイミー・ジョセフHC)


○徹底した準備と規律性、勤勉さを求めて、現在のチームの礎を築いた2015W杯のエディー・ジョーンズHC
「勝つために必要なことを全てする」。

☆自組織、自分自身に置き換えると…
⇒「利用者(スタッフも)が”らしく”なってもらうためにはどんなことでもする」
⇒「スタッフ個々がコーチアビリティ(従順さだけではない教わる姿勢)を高める」


○対話重視で自主性を求めた2019W杯のジェイミー・ジョセフHC
「ヘッドコーチの重要な仕事とは、選手が自信を持つことのできる環境を創造することです」。

☆自組織、自分自身に置き換えると…
⇒「経営層、管理者、リーダーは、スタッフ個々が自信を持って自主的・自律的に働ける職場を創ること」
「スタッフ自身も個々にレベルアップを図りつつ、ひとりひとりがよく考えて、より良い仕事につなげること」


また、日本古来の茶道や武道の精神の「守破離」にも通ずるものがあるではないかと思います。

ウィキペディア(Wikipedia)より)
修業に際して、まずは師匠から教わった型を徹底的に「守る」ところから修業が始まる。師匠の教えに従って修業・鍛錬を積みその型を身につけた者は、師匠の型はもちろん他流派の型なども含めそれらと自分とを照らし合わせて研究することにより、自分に合ったより良いと思われる型を模索し試すことで既存の型を「破る」ことができるようになる。さらに鍛錬・修業を重ね、かつて教わった師匠の型と自分自身で見出した型の双方に精通しその上に立脚した個人は、自分自身とその技についてよく理解しているため既存の型に囚われることなく、言わば型から「離れ」て自在となることができる。このようにして新たな流派が生まれるのである。

守:支援のもとに作業を遂行できる(半人前) 〜 自律的に作業を遂行できる(1人前)
破:作業を分析し改善・改良できる(1.5人前)
離:新たな知識(技術)を開発できる(創造者)

今回のラグビー日本代表の躍進は、「守破離」の"破"から"離"の域までに、チームとして達しているのではないでしょうか。


80歳代女性の訪問リハ利用者さま。
5年以上お宅に伺わせてもらって、今までスポーツの話しをほとんどしたことがなかったのに。
ラグビーワールドカップの日本代表の活躍ぶりをTV観戦されてから毎回嬉々としてラグビーの話題ばかりです。
やっぱりスポーツのチカラは素晴らしい!

今回のラグビーワールドカップから仕事に人生にもつながるようなたくさんの気づきと元気をもらいました。

ラグビー日本代表とファンのみなさん、ありがとうございます。


参考)
▼ラグビー日本代表の会見に見た圧倒的な人間力(東洋経済オンライン)
▼企業がサッカーよりラグビー出身者を欲しがる理由 川淵三郎氏も称賛のワンチーム思想(デイリー新潮)
https://www.dailyshincho.jp/article/2019/10230800/
▼NHKも認めた“ラグビー日本・にわかファン人気”の素晴らしさ(Wedge)
▼ラグビーW杯を、日本を楽しむ外国人。2002年と2019年で変わったもの――。(Number Web)
▼取材最前線に聞く「ジャパンの強さ」多様性が作った"ワンチーム"とは(西日本新聞)
▼南アフリカの優勝、日本代表の躍進 ラグビーワールドカップが教えてくれたこと(JSPORTS)
▼ラグビーフィーバーから学ぶべきこと 闘う男たちと日本文化(PAGE)
▼リーチ マイケルにみるダイバーシティとリーダーシップ

"シズオカの衝撃"
現地観戦にて。
日本代表がアイルランド代表を撃破した一戦から。
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2019年10月20日

キャリアインタビュー 「脇道に逸れた働き方がしたかった」作業療法士の日野上貴也さん(松原事業所、心意気実践チーム)


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社内メールマガジン〜アクティブ流〜201911月号のキャリアインタビューでは、作業療法士の日野上貴也さん( 10 年目、入職年月:平成311月、所属:松原、心意気実践チーム)からお話をうかがいました。



1.今の仕事に至った経緯

高校卒業後は特にやりたいこともなかったので、ただ漠然と安定した生活がしたいと思い、大手企業に就職し“派遣社員⇒正社員”という道を思い描き、まずは派遣社員として働きました。大手企業の派遣社員として3年働けば、正社員になるための採用テストが受けることができるというシステムでした。しかしながら実際のところ、正社員になっている人はあまりおらず5年以上派遣社員として働いている人がほとんどでした。1年半ほど働きましたが、将来性を感じることは出来ませんでした。そこで何か資格を取ろうと思い立ち、資格がたくさん載っている本を見ると、たまたま受験日が近かったのが理学療法士・作業療法士の養成校でした。そして理学療法学科に受験してみると作業療法学科に“まわし合格”となり、入学・卒業し作業療法士になったという感じです。そのため作業療法士にどうしてもなりたい、誰かの役に立ちたいとかそんな立派な志のような部分や作業療法士を目指す理由は特にありませんでした。そんなわたしですが、病気や障害などのため「大変そうだなぁ」と思う方が目の前にいたら、「この方のために何とかできないか」と自然に自分から思えるので作業療法士にもなれましたし、また今もこの仕事を続けることが出来ているんだろうなと思います。


作業療法士としては、大阪物療専門学校卒業後のすぐの職場は府内にある回復期リハビリテーション病棟を有する病院でした。作業療法士となって初めての職場では作業療法の難しさに直面しました。入職2ヶ月目に担当した大腿骨頸部骨折の患者様で「家に帰りたい」と希望されていました。今回の骨折以前から円背があり後方へのふらつきが強く転倒傾向があり、また認知面では一つの行動に集中すると他の事を意識できない、自分の生活に対するこだわりが強くあり変化を受け入れることが難しい、という方でした。主病名は大腿骨頸部骨折ですから、日増しに筋力が向上してきて身体機能はメキメキと回復してきます。後方へのふらつきは見られましたものの、キャスター付きピックアップ歩行器で院内移動が出来るまでに回復されました。しかし、尿意を感じ「トイレに行きたい」と思うと歩行器を忘れて移動をしたり、もし自宅退院すれば炊事、洗濯をする等「今までやっていた役割」を「退院後も継続する」と強く希望されていました。入院期間は3ヶ月です。これらの情報を集約するまでに1ヶ月ほどかかっていますので、残り2ヶ月ほどで何とかしないといけません。しかし現状の身体機能だけでは転倒リスクが高くて到底難しいと思いました。でもどうすれば課題が解決するのかもわかりませんでした。「手すりをつける」「ベッドとトイレの距離を短くする」といった環境面に視点を移して考えてみました。では具体的にどこにつけるのか、ベッドをどこに置くのか等、という案が全く出てこなかったのです。何となく理学療法士と作業療法士の違いを感じた瞬間でした。そして何より自分が作業療法士として機能していない事に気づかされました。そこで先輩OTに質問をし続けて、最終的には動線上にアスレチック公園の様な手すりだらけの住環境調整の提案をしたような記憶があります。本当に作業療法は難しいと思いました。そんな経験を新人から2年ほど続けました。


次は、府内の急性期病院に勤務しました。軽症の方が多いなか、医療機器のコードやチューブが手足にたくさんセッティングされセンサー音が鳴り、座っただけで血圧が2030も下がるため、ベッドのギャッジアップとダウンのくり返しといった患者様も入院しておられました。ここでの作業療法士の役割はチーム医療の一端を担っていたとは思いますが、診療・治療の“補助”という印象です。症状を改善させるために医師や看護師が診療・治療や処置を行っているので、作業療法士はその時にできる生活動作を評価し医師の指示の範囲内で心身機能面にアプローチを行い、次の転機先につながる情報を提供するという役割を主に担っていた印象です。ここでも2年間勤務させて頂きました。


その次が介護老人保健施設、“老健”です。ところで突然ですがみなさんは、“老健”と“特養”の違いを知っていますでしょうか?実は専門職でもあまり知らない方が多いのが実情です。また地域の住民の方たちにはほとんど知られていないようです。特養は人生の最期まで看てくれますが、老健はリハビリ施設なので全く役割が違います。どちらも施設系サービスで分けられており、介護老人保健施設=老健、介護老人福祉施設=特養と正式名称が“保健”か“福祉”かの違いだけなので余計に分かりにくいのかもしれません。

老健に入所⇒ご家族様・利用者様ともに「施設に入った」と思う⇒これでずっと過ごせる、過ごさないといけないと思う⇒家に帰れないという“負のサイクル”が繰り返し行われていました。これは勤めていた施設だけの課題というより全国レベルでの課題であると全老健の調査研究でも指摘されています。老健で働くリハビリ専門職は本当に大変だと思います。老健では心身機能が向上し、生活レベルも向上し、在宅環境を整えれば家に帰れるという状態になっても、終の棲家として人生の最期までを老健で過ごそうと思って入所されている方は家に「帰らない」ということが起こっています。まだ利用者様もご家族様も家に帰りたくないと言っているケースはいいのですが、利用者様は帰りたいと言っているのにご家族様は受け入れられないと言っているときは非常に辛かったです。老健という小さい箱の中で、利用者様お一人でベッドから車椅子に乗り移っては怒られ、エレベーターに乗っては怒られ、食事を食べこぼしては怒られ、見たくもないテレビをずっと見させられて時間になればトイレ誘導でトイレに連れていかれ、自分らしい暮らしや営みというものが遠く感じられたためか入所者のお一人が「もうあの世に行きたい」と言われる。このような場面を老健の日常から見続けているので、“帰りたいのに帰れない”という場面に立ち会ったときは辛さが倍増しました。その場面を目の当りにするようになってから「何とかして家に帰したい」と思い、介護保険や地域包括ケアシステム、高齢化社会など地域の状態や仕組みについて調べ始めました。まずは、“老健=終の棲家”というイメージを地域住民の方々は持たれていたので、そこを何とか変えたいと思って老健の役割に関する啓蒙的な活動を始めました。あらかじめリハビリ施設だと認識して入所されていれば、その後の退所もスムーズにいくのではないかと考えたわけです。そこで「老健は終の棲家ではない!」ということを伝えるために、当時担当していた業務の一つであった総合事業の健康体操を通じて広報活動を始めました。開始当初は皆さん老健の役割を知らず、本当に終の棲家だと思っている方が参加者20人中20人だったことがありました。そこで体操を通じて説明を行い、1年が経過した頃には参加者の皆さん「老健はリハビリ施設」と声をそろえて言って下さるようになりました。その活動と並行して、入所中の利用者様を在宅生活に近づけるのはどうしたらいいのかということも考えていました。施設相談員さんから提案してもらった作戦で、月のほんとどはショートステイを利用して老健で過ごし、月23日程度は家に帰るという案です。この案をもとに在宅に帰れそうな利用者様をリハビリ科がピックアップし施設相談員さん、ご家族様に伝達するという試みをしました。「能力的にこの利用者様は家に帰れます」では伝わらないところが「ショートステイをこの日程で利用してみてから、この生活スタイルで家に帰りませんか?」と、より在宅復帰の実現可能性をイメージしやすい提案にすることで、在宅復帰数は少ないものの、在宅に繋がる1つの方法を見つける事ができました。施設や制度、社会の仕組みを知ることの大切さや伝え方の大切さを感じた5年間の勤務でした。


アクティブへ転職した理由は、脇道に逸れた働き方ができそうだったからです。どういう訳かというと、作業療法士と言えば個別リハビリで個別での治療というのが一般的で王道だと思うのですが、これからの地域は高齢者があふれて来て個別で対応できる人数だったり期間だったりが限定されてくると感じています。その中で、全ての作業療法士が王道を走ってしまうと、作業療法士などのリハビリ専門職の数に対して高齢者が多すぎるような状態になるため、リハビリ難民のような治療を受けれない方々が出てくると思うんです。この状態を何とかしたいと思っていました。僕の年齢が今33歳で人口減少時代の予測が2045年程度でその時は59歳、その後も高齢化率は維持されて高齢化社会は続く、などと考えていたら、僕の臨床家としての人生は高齢化社会との闘いだと思っています。個別での王道だけでなく、多くの人を集めて集団体操などを行う総合事業や、介護保険などの仕組みを地域の住民の方に知って頂くことで地域がスムーズに循環できるような啓蒙活動、介護保険の枠組みが狭くなってきているので枠組みを超えた取り組みを支援できるような自費サービスなどが必要じゃないか、など王道とは違う脇道に逸れているような活動が必要だと考えていました。そんなことを考えながら転職活動を行っていたところ、実際に考えて行動に移せる環境がアクティブにはあるのではないかと思い転職を決めました。


2.今の仕事・働き方

訪問業務2日、デイ0.5日、心意気チーム等の業務2.5日、月曜日休みの働き方です。他の業務としては、心意気実践チーム、心意気サポート、自費サービスてくてぃぶ、実務者研修会の講師、介護予防・日常生活支援総合事業(健康体操やウォーキング、エクササイズランチ、地域ケア会議、オレンジチームへの参画等)、療法士養成校(大学・専門学校)への講義、実習生指導、新人指導等、様々な業務を経験させて頂いています。


3.仕事をしていくうえで大切にしていること

“百聞は一見に如かず”です。学生の頃から自身で決めていた事なのですが、病院だけでなく生活期のリハビリも経験する「急性期、回復期、老健、訪問」を10年以内に体験することを何となくの目標にしていました。そして、ここアクティブに就職させて頂いて予定通りに全てを経験することができました。


4.仕事での苦労・醍醐味

仕事での苦労は今ところ特にないです。老人保健施設で働いていた頃は「家に帰りたい」と希望される入居者様を、何とかして家に1日でもいいから帰れないかと色々と考えて介入しました。しかしながら、ご自宅の介護状況等の諸事情が重なり、ご自宅には帰れずに入居継続という結果が続いた時には精神的にきつかったなと思い起こします。今は訪問リハビリでもちろんご自宅での生活を中心とし、ご自分らしく楽しそうに生活されている利用者様と接することができているためか、苦労と感じる事が少ないのかもしれません。

利用者様がやりたいことや楽しいと思える生活を支援できた時は大きなやりがいを感じます。また、そこを直接的に支援できるのは作業療法の魅力ではないかと思います。


5.療法士人生に影響を与えた運命の人

このタイトルで思いつく人は、総合実習で担当して頂いたバイザーの先生です。そこはデイケアだったのですが、実習のフィードバックの時間に言われた言葉で、

「僕のリハビリで大事にしていることは自分自身が笑うこと、そして相手にも笑ってもらうこと。QOLが向上しているか低下しているかなんて分からないけど、人が笑っているということは、その瞬間はおそらく楽しんでくれているんだろうと思う。治療技術だったり病気のことを追求したりすることは大事なことだけど、生活の中で笑う事ができているかどうかを考えることも大事なことだ」。

という言葉でした。衝撃的でした。作業療法学生として治療、身体機能が頭の中の中心にあった作業療法計画や評価の思考過程が一気に崩れた瞬間でもありました。もちろん自分の中では利用者様が中心で身体機能は生活機能を担う一部分だという感覚を持っているつもりではいました。しかしこの言葉を聞いた時、本当に“つもり”だったんだと痛感したのを覚えています。この実習で出会った先生のおかげで実習が終了して、作業療法士として臨床に出てからも“笑う”事を大切にできているのかもしれません。


6.心意気実践チームの自慢

活動・参加に焦点を当ててアプローチをする専門特化チームです。私自身作業療法士ですが、活動・参加、これがなかなか難しい。「旅行に行きたい」「遠くに買い物に行きたい」「庭の手入れをしたい」などなど、訪問リハビリで介入をさせて頂いていると利用者様が様々な希望を言われる瞬間があります。しかしそれを形にしようとするとすごく難しい。特に「旅行に行きたい」「遠くに買い物に行きたい」といった希望を叶えようとすると今の介護保険サービス内では提供できていないと思います。利用者様の希望を叶えられるだけの身体機能を身につけようと、身体機能に対するアプローチが中心になっていくということが僕自身は多かったと思います。しかし、心意気実践チームでは活動・参加への支援を具現化するために社内外の資源の活用や無償・自費サービスなど、様々な視点からアプローチを検討し形にしていく行動力というものが自慢だと思います。


7.育児・家庭と仕事の両立の秘訣は?原動力は?

看護師の妻と女の子2人(7歳と5歳)の4人家族です。僕は複数の事を同時にこなすということが非常に苦手なので、恐らく両立が出来ていないと思います。僕が仕事をして、妻が家事と育児をしてくれる、という感じですね。原動力は、家族と行きたいところに行ったり、食べたいものを食べたり、家族がしたいと言ったことをやれるようにするために、そんな希望を実現させるために仕事をしている、という感じです。まだまだ頑張らないといけません。



作業療法士 日野上 貴也さん 略歴

大阪府出身の33歳。看護師の妻と女の子2人(7歳と5歳)の4人家族。急性期、回復期、生活期等の各分野を経験してきた10年目OT。今年1月に入社時から心意気実践チームに所属し多岐にわたる業務を精力的にこなしている。講義でもひときわ声が通る期待の万能型ポリバレントなOT。


〜キャリアインタビューを終えて〜

最近は自分の行動を振り返ることが少なくなっていたのですが、今回のインタビューのおかげで振り返りができてありがたく思います。こうやって自分のキャリアを振り返ってみると楽しく“生活”“笑顔”など抽象的なことを大切にする臨床家になったんだなとあらためて思いました。

これからも利用者様の楽しい生活を支援できるように頑張ります。今回はありがとうございました。


■キャリアインタビュー編集担当より■

急性期、回復期、老健等の様々な職場、領域で経験した逆境や矛盾、不条理に向き合い、課題を見つける視点を持ち、失敗を恐れずに新たな取り組みへの行動を起こせたことが素晴らしいと感じました。利用者様の「帰りたい」に向けて試行錯誤と行動を続けることができています。

日野上さん自身の座右の銘でもある“百聞は一見に如かず”や”病院だけでなく生活期リハを10年以内の経験する”という学生時代からの漠然としたOTキャリアイメージをもとに、着実にキャリアステップを歩まれているのではないかと一緒に働いていて勝手ながらも感じるところです。

老健での勤務時代の逆境や矛盾、不条理に、そう簡単に屈することなくトライ&エラーの5年間の経験を通して、レジリエンス(粘り強さ、打たれ強さ、復元力)の習得を積み重ねてこられたのではないかと思いました。そんな経験が現在の心意気実践チームでの業務に活かされていると感じることが多々あります。弊社に入職前、直後から入念に下調べして準備を怠らず良質な新規事業の営業パンフレットを作成し、参加初回の心意気会議で提示してくれた日野上さんです。

日野上さんはポリバレントOT。ポリバレントとは化学分野の”多価”、複数のポジションを担いこなすことができるプレーヤーの意味です。20062007年にサッカー日本代表の監督を務めていたイビチャ・オシム監督が使ったことから認知された言葉です。現ラグビー日本代表のジェイミー・ジョセフ監督の選手起用法では、選手にいくつものポジションを高いレベルでこなす事を求めてワールドカップで結果を出しています。

京都大学iPS研究所所長の山中伸弥教授は故 元ラグビー日本代表監督 平尾誠二さんのことを、常に感謝の気持ちを持ったレジリエンス(打たれ強さ)の塊と評しています。また山中伸弥教授の研究の恩師は、レジリエンスは感謝することで養える。感謝する気持ちを持てば、様々な困難に打ち克つことができるのではないか、と話されていたそうです。

そういえば、日野上さんもいつも「すいません」、「ありがとうございます」と、感謝の気持ちを忘れずに、依頼のあったどんな仕事にも前向きに取り組まれています。心意気実践チームの仲間としても頼もしい限りです。日野上さんの今後に期待大です!!

人材開発室・心意気実践チームいとう

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2019年10月17日

地域リハビリテーションのこと。地域包括ケアでの役割とは。


人材開発室・心意気実践チームのいとうです。

台風19号による甚大な被害により亡くなられた方々に哀悼の意を、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。


昨年に続き、今年も各養成校で開催される就職説明会にいくつか出席させてもらっています。

参加してくれる学生さんからは、数年前に比べると生活期リハ、地域リハへの関心の高まりを感じます。

その要因として、九州や山陰の一部地域では、養成校があってもその地域の病院では求人数の減少で就職できないという雇用情勢があるかもしれません。

学生さんに地域包括ケアや地域リハ、生活期リハについて尋ねると、認知度や関心が増えているように感じています。

各養成校での地域包括ケア等に関する教育が行き届きはじめているのかもしれません。

○アクティブと包括ケアシステムは?

○地域包括ケアを支える看護とは?

○地域包括ケアを支えるリハとは?

○地域リハの視点の持ち方とは?

○ソーシャルキャピタルとは?
等々...

アクティブと地域包括ケア、地域リハの視点の持ち方とどう動いていくか?
考えてみました。
▼詳細は以下をご参照ください。
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2019年10月09日

鹿児島での講義の仕事。

人材開発室のいとうです。

今日は鹿児島第一医療リハビリ専門学校さんにて地域リハビリテーションの講義の仕事です。
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風光明媚な桜島の北側に位置する霧島市にあります。

作業療法学科2年生のみなさん。
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最後まで話しを聴いてくれました。

講義後には長期臨床実習を終えた3年生のみなさんにも、弊社の求人情報に関する説明の時間をいただきました。
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大阪での就職を考えている3年生のお二人に、弊社での取り組み内容や大阪の求人状況等について質問をお受けしました。
ぜひ弊社での地域リハの仕事も検討に入れてくれたら嬉しい限りです。

今回の地域リハ講義&就職説明会の段取りすべてを快く取り持っていただいたOT学科教員の池田さん。学生時代からの大親友でもあります。本当にありがとうございます。
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卒業してからもこうして一緒にお仕事ができるのはありがたいことです。

霧島方面から観る桜島と鳥刺し。
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朝焼けと火山灰に覆われる桜島。
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20数年ぶりの鹿児島でした。
すっかり好きな場所になりました。ええとこです鹿児島。
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2019年08月29日

各勉強会巡りからの学びと気づき。


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泉北事業所の自主勉強会の様子
「難しいっす(汗)…」ともらしながらも熱心に先輩に食らいつく泉北事業所の新人PT谷口さん(写真右端)


心意気実践チーム・人材開発室のいとうです。

先日は日本リハビリテーション医学会学術集会でお世話になったリハ医の先生のご厚意で、急性期病院でのケースカンファレンスに飛び入り参加させていただきました。

その一日は、デイサービス、訪問リハ業務の合間、その前後に、
"急性期病院でのケースカンファレンス→デイサービスや訪問リハでの評価方法→触診実技"の順で各勉強会巡りの一日となりました。学びと気づきを整理します。


■急性期病院でのケースカンファレンス■
○急性期での視点、評価、より心身機能に向けたリハビリテーションを、生活期でも行なうことで、個の持つ力を最大限に引き出すことになり活動・参加に拡がりが持てるイメージが膨らみました
○急性期でのケースが、デイサービスや訪問リハの利用者様とダブって見えました
○急性期病院に入院する前の利用者様、急性期病院を退院した後の利用者様、その両方の姿をイメージできました 
○各画像所見は生活期において確認できていないことが多い現状か…
○病院から渡された家族保管のCDもあるが、何も無いことが多い 
○画像所見の情報を取るための医療機関側との連携ができれば、より良い関わりにつながるのでは…その体制作りも課題か…
○画像所見を診立てる知識と技術が必要


■デイサービス、訪問リハビリテーションの新人向けの評価法勉強会、ICFを用いたケースカンファレンス(泉北事業所にて)■
○療法士各々の評価の視点、評価方法、ICFや各チャート等の補助的ツールの活用方法を学びました


■触診実技の自主勉強会(泉北事業所にて)■
○触診実技で実際の治療に応用できる腰部の深層と表層の筋と腰椎椎体、椎体間の動きを学びました
○ベテラン療法士が評価と治療技術、知識を突き詰めていくマニアックな姿勢と、時間も忘れて熱心に聴き入る新人療法士と淡々と指導するベテラン療法士の心意気を感じました
○教える側の姿勢だけでなく教えられる側の熱心な姿勢(コーチアビリティ)から、お互いを高め合える双方向な関係性が見えた気がしました(No残業等の働き方改革による縛り⁈を両者から一切感じることなく)
○自分が好きで情熱を注げることを仕事に結びつけているベテラン療法士の背中がありました
○知識とスキルだけでなく、心が喜ぶワクワクするような仕事のやり方がありました
○自分の身体を上手く使って、日々毎日発揮し続けることのできるプロの療法士の技、匠としての技の継承の形を見ました

いずれの勉強会から…
○リハ医、ベテラン療法士が持っている知識、技術を暗黙知として共有されていました
○なかなか真似ることが難しい技術、診立てをリハ医、ベテラン療法士の視点、動きを見て、自分なりに繰り返し練習・実践する、次の世代に継承していくという徒弟制度の良さを感じることができました
○先輩からの厳しくも愛のある指導も今の風潮からは懐かしさを感じました


利用者様の持てるチカラを引き出して、それを最大化するためのその下地となるリハビリテーションスキルと心意気を学んだ一日になりました。
力をもらいました。


"人生100年時代"という言葉で長寿時代の生き方を提唱した経営学者リンダ・グラットンさんの著書で、

"広く浅い知識や技能を蓄えるゼネラリストを脱却し、専門技能の連続的習得者(連続スペシャリスト)※への抜本的なシフトを遂げる必要がある" 
※専門技能の連続的習得者(連続スペシャリスト)→専門性の低いゼネラリストより、複数の分野の高度な専門技能と知識を身につけたスペシャリストになることを提唱

療法士が将来到達すべき姿は、自分自身の身一つでもやって行けるようなリハビリテーションの"職人さん"なのかなぁ…とぼんやりと考えました。以下のように整理してみました。

□アクティブの新入職員の育成論□

人として、職業人として全般的な職能を鍛えるためのゼネラリスト的な働き方(リハ業務だけでなく清掃、送迎業務等の雑務力や書類作成・管理業務、コミュニケーション・雑談力等のエンプロイアビリティ"雇用可能性"の開発)
新人の間からより職人的な療法士らしさ、自分らしさを追求できるような働き方と学び方を提供(在宅、生活期リハ専門職としての心構え、職業人としてのあり方、利用者・社内外の方々との接し方、仕事の取り組み方等の現場での指導と各勉強会やイベントを通して専門性、サブスペシャリティの開発等)

人が変われば時代も変わるので、育成の方法論も常に変わっていかないといけないなあと思います。

引き続き、各事業所の勉強会にお邪魔させてください。よろしくお願い致します。


参考)
▼「WORKS155 プロの技を次世代につなぐ リクルートワークス研究所」
▼「セルフ・アウェアネス」ハーバードビジネスレビュー編集部、ダイヤモンド社
▼「ワークシフト」リンダ・グラットン著、プレジデント社
▼「新!働く理由〜111の名言に学ぶシゴト論。〜」戸田智弘著、ディスカヴァー・トゥエンティーワン社
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2019年08月20日

キャリアインタビュー 大阪事業所のST堀内理沙さん(大阪)「一日のほとんどが仕事であり、仕事を楽しめると、育児、家事も頑張れる」


社内メールマガジン〜アクティブ流〜20199月号のキャリアインタビューでは、大阪事業所の堀内理沙さん(言語聴覚士2年目、入職年月:平成304月、所属:大阪)からお話をうかがいました。

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写真中が堀内さん、左が心意気実践チームOT室之園、右が伊藤


1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯

職歴としては、塾で営業補佐、兼リーダー、人事を約半年、セキュリティ会社で管制事務、教育管理を10年、アクティブに入社して2年目になります。

大学卒業後の最初の就職先は教育関係に関心があったこともあり、京都にある正社員はたった10人程度の小さな塾でした。教員はアルバイトの現役京大生が勤め、私の仕事は京都、奈良、滋賀の高校へ進学に興味のある方々に塾や家庭教材の営業・販売をしていました。10人程の同期、先輩のなかでリーダー職(名ばかり人事ですが…)になって、入れ替わりの激しいアルバイトの採用係で、面接官として実際の面接の具体的な方法を考えたり、どうやったら辞めずに仕事を続けてくれるか等々を自分なりに考えました。元々は電話でのお客様のアポ取りで営業担当に繋げるまでがわたしの仕事でした。いつしか不登校や、親や先生と関係性が上手く行ってないお子様の相談にのることが多くなり、お客様から直接契約を頂くこともありました。しかしながら塾の業績不振のため約半年程の短い在籍期間でしたが退職となりました。

2社目は、自分でも信じられないくらいだった前職の早期退職の経験もあり、教育関係の仕事を諦め、ただ大きな会社で働きたいと思い、従業員数グループ含め約6万人、プロ野球界のレジェンドによるテレビCMで“○○○しませんか?”で有名な業界大手のセキュリティ会社に就職しました。強盗・火災等、リアルタイムに情報処理を行う監視センターに1年、その後、役員推薦で本部へ異動となりました。配属先は業務部という所で、本部10名、事業所約400名でうち女性は私ひとりでした。当時の本部の雰囲気は殺伐としていて、各事業所との関係性は決して良いものではありませんでした。本部での仕事内容は、教育管理とクレーム対応、社外からの仕事を事業所へ割り振る事でした。事業所に依頼した仕事に対して、各責任者の方から質問が来るのですが、仕事の中身が分からない事だらけでとにかく毎日必死でした。自分に何ができるのかと思い悩んでいた時、本部異動を推薦して下さった役員から呼ばれ「本部と各事業所は協力するもの、君はきっと緩衝材になれる。これからは女性が働く時代になるからね」。と言われました。その言葉を聞いてから、仕事に対する考え方が変わったと思います。その後すぐ、役員が亡くなられ、病気だったことを知りました。10年の勤務の間にSTの夫と結婚、出産、産休を経験しました。そのまま仕事を続けたい思いもありましたが、10年の区切りをつけ、子育てとの両立できる仕事、次こそ自分のやりたい事を仕事にしたいと思いました。当時、育ての親のような存在だった大叔母が誤嚥性肺炎で亡くなりSTに興味を持った事や、親しくなったママ友の子供さんが発達障害でSTに助けられているという話を聞き、STについて調べれば調べるほどSTをやりたい気持ちが止められませんでした。夫は反対していましたが、意を決しSTの専門学校に通う事にしました。

同級生にも同じようなママさんST学生がいました。学校での活動として土曜日に「言葉の相談室」で地域のことばの障害の方々へ、学生が主体となって訓練プログラムを考えて言語訓練を施すことも経験させて頂きました。

STの専門学校卒業後の進路は、急性期病院で色んな疾患を学び、回復期、最終的に訪問に行けたらと当初は考えていました。ところが最後の実習先でお世話になった老健施設で出会った入所者のみなさまの事が印象的で気持ちに大きな変化がありました。非常勤のSTさんが入所しているおじいちゃん、おばあちゃん達の前で自前のアコーディオンを披露し何曲も昔の歌を披露すると、皆が笑顔になって楽しそうに歌を口ずさむのを見ました。私はというと担当させて頂いた女性の方が「ピアノを弾きたい」と言われ一緒に弾いたり。まだ比較的若い方で半身に麻痺があるも「職場に復帰したい」、「レインコートを一人で着れるようになりたい」。と言われ一緒になって考えたり。入所者のおばあちゃんに実習の思い出作りにと手作りのアルバムを作成しプレゼントしたら、ご本人、ご家族も含め泣いて喜ばれました。実習前に思い描いていたSTとしての機能的な訓練等は何もできなかったのですが、とにかく感謝された事に幸せを感じました。最後の実習を通して、もしかすると技術以上のものがあるんじゃないかと感じるようになりました。自分自身で考えていたSTの概念が「ひっくり返った」というくらいST観が劇的に変化し、進路を決定する上で大きな影響を与えてくれました。

ちょうどその後に学校での就職説明会に、取締役ST碓井さんと学校の先輩でもあったST玉木さん(吹田)が来られ、「まじめにおもろいことをしませんか?」とのST碓井さんのお話を聞いた時に、「面白い!」、「私が働きたい場所はここだ!アクティブで働きたい!」と思い、その場で就職希望のアプローチをし、さっそく見学させて頂くことになりました。


2.今の仕事、働き方

月〜金曜日出勤、土日が休日。訪問1.5/週、デイ3.5/週の勤務をしています。小学1年生の6歳の娘と保育園年長組の5歳の息子がいます。それぞれの学校の行事がたくさんあるのですが、その都度職場の方々に調整、協力して頂き、何とか子育てと仕事の両立が出来ている事に感謝しています。


3.仕事での苦労、醍醐味、魅力、やりがい

〜苦労〜

退院されてから間もない訪問ST利用者様で、脳梗塞による嚥下障害で水分摂取時にムセが強くなり、痰が絡んでいました。

病院の主治医の判断により、誤嚥のリスクがある為、ゼリーで水分摂取をするようになっていました。ところが、ご本人はゼリー摂取の拒否があり、ご家族も“普通のお茶を飲ませたい”

自己判断で誤った摂取方法(水分とゼリーが混在したまま飲む)をされていました。

もし自分が利用者様と同じ立場になった時、誤嚥のリスクはあると分かっていても、毎日ゼリーで水分摂取するのは嫌だな…と思いました。何とかトロミ付きのお茶を飲んでもらえるようになってもらえたらと誤嚥リスクを説明しながら嚥下訓練や色々な水分摂取の方法を試しました。ご本人様やご家族の気持ちに寄り添いつつ、同時に主治医や病院の先生方、社内のSTバイザー等、皆さまから力と知恵をお借りしながら、やっとの思いでトロミ付きお茶に変更でき喜んで下さいました。しかし、ご家族で用意して下さるトロミの濃度が安定しませんでした。一体どうしたらご家族のご負担がなく安定的にトロミ付きお茶を作って頂けるのか考えました。試行錯誤を度重ねた結果、安定したトロミ付き水分の摂取をして頂けるまで数ヶ月ほどの期間を要しました。


〜やりがい〜

上記にご紹介させて頂いた利用者様は、前職のセキュリティ会社で一緒に仕事をしていた方のお父様でした。たまたま訪問の同行に行かせて頂いたところ、私の名刺を見て気づかれご指名を頂きそのまま担当させて頂くことになり、勝手ながら不思議なご縁を感じています。

つい先日わたしの息子と同じ保育園で、他のお母さん方とあまり交流されないママさんがいました。どうしても気になり、こちらから軽くお声かけをしました。すると、通園しているお子様が発達障害である事を話して下さいました。子育ての様々な悩みをお聞きし、具体的にどうしていけばいいのか?を一緒に考えさせてもらうことが出来ました。自分のSTの仕事や経験が仕事以外の場面でも誰かのお役に立てる事に大きな幸せを感じます。


〜魅力〜

脳梗塞の後遺症により、ことばに障害を持たれた方を担当させて頂くことになりました。病前、詩吟教室の先生をされていらっしゃいました。ブログにも書かせて頂いている為、詳細は割愛しますが、実際に通われている詩吟教室を見に行かせてもらう等、病院では決してできなさそうなことを上司に相談のうえ、自分の想いのままさせて頂けることが何より嬉しいです。


4.仕事をしていく上で大切にしていること、心がけていること

PTOTST、介護職員色んな方に助けて頂いていることを忘れないことです。あとは探求心、向上心を持つことかなと思います。


5.私の言語聴覚士像

1つは目の前の利用者様、患者様が関わり方次第で良くなっていくと信じて、諦めないことです。もう一つは悲しみも一緒に受け容れ、共に進んで行くことのできるSTになりたいです。


6.私の利用者さん自慢

現在デイ週3回ご利用中で週1回訪問看護(ST)に行かせて頂いている50代の女性Aさんがいらっしゃいます。6年前にくも膜下出血を呈され言葉の障害が残存しました。最初は寝返りもできない、歩けない、喋れない、ただ息をしているだけで…“死にたい”と何度も思い毎日泣いていたと言われていました。そんな方が今はとっても前向きで「子供たちに恩返しをしたい、だから諦めない」。と話されていました。そんな中で先日、40代の女性Bさんがデイサービスを利用開始されましたが、来所時に毎回泣いておられました。その様子をAさんが見かねて、「自分も同じように泣いてた、一緒に少しずつ頑張って行こうね」。との旨のお手紙をBさんに書いてくださいました。Bさんはとても喜ばれていました。そんなお二人の様子を見て“凄いな”と感銘し、私もあきらめず一緒に頑張ろうと思うことが出来ました。


7.私のアクティブ大阪自慢

まずはデイ管理者豊澤さんと佐々木さんの手作りスイーツが美味しいことです!!

そして職員は個性的な人が多く才能に溢れています。ことばの事で言えば、この利用者さんと上手く会話が噛み合わないな、どうしたら悩みや本音を聞き出せるのか…と悩んでいたら、介護職員、PTOTさんが楽しそうに利用者様と会話をしているのを見て、勝手に自分の中で敗北感?!(笑)が込み上げると同時に凄いなって思います。誰かの心を開くのは技術以上のものがあるように感じています。


8.趣味や関心事、休日の過ごし方

自然が大好きでトレッキングや山登りが好きです。ここ一年で印象的だったのが六甲山でのロッククライミングですね。登山に時間を要してしまい、帰りのケーブルがなくなってしまい下山もするはめになりました。その際、ウリボウ(猪のこども)にも遭遇し、ドキドキハラハラの連続でしたがそういうのも含めて楽しんでいます。他には先日船に乗って友ヶ島という無人島(実際には観光客でいっぱいでしたが笑)に行ってきました。仕事で息詰まった時、自然に触れあうと悩みなんてたいしたことないなと思えてしまい、気持ちがリセットされます。

もちろん子供たちともお出掛けをします。ここ最近では鉄道博物館、嵐山のトロッコ列車と保津川下り、奈良の大仏を見に行きました。


9.これからの仕事でチャレンジしたいこと

在宅ならではの事をしてみたいですね。STの枠にとらわれず、例えば一緒に料理を作ってみる、外出してみる、職業支援をする等、他にも小児分野にも興味を持っています。


10.大阪法人の失語症者会「1カフェ(イチカフェ)」について

「1カフェ」のなかでは、“聞き手から話し手側への役割交代と拡がりを”をテーマに失語症当事者の方が主体的に“話すこと”に主眼を置いています。デイサービス通所中は職員、他の利用者様とほとんど話されなかった利用者様が、「1カフェ」のなかでは、イキイキと話をされる姿をみることができました。その姿をみて、このような場を設けることができて本当に良かったなあと感じます。3か月に1回を目安に、失語症の方々が集う場を職員のみなさまからご協力をいただきながら続けることができればと考えています。

直近は7月26日金曜日14時〜ST山川さんとデイサービス松原、カフェオーディナリー松原の利用者様でもある森さんの失語症漫才コンビ“のんべーず”の公演でした。堺事業所の失語症者会「らふトーク」との連携も模索中です。「らふトーク」は8月23日開催予定です。

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1カフェ参加者で弊社のデイサービスとカフェオーディナリー(就労支援事業所)の利用者の高橋さんと。

「1カフェ」ブログはこちら↓

http://active-nopsj.sblo.jp/s/category/4483594-1.html


11.職員のみなさんに一言

色んな事に挑戦して頂きたいです。それが実現できるのがアクティブです!!


12.仕事と子育てを両立できる1番の原動力は?

一日のほとんどが仕事であり、仕事を楽しめると、育児、家事も頑張れるような気がします。

利用者様に尊敬の念を持ち、利用者様の生活を想像する。利用者様の趣味(例えば、ゴルフ、詩吟、将棋など)を介して、自分自身が今まであまり興味なかったことも利用者様と一緒になって少し覗いてみると、利用者様にもう一度趣味に向けたチャレンジをしてもらえたらなあという気持ちになります。そうすることで仕事も楽しくなります。


13.仕事と子育ての両立の秘訣は

仕事を楽しむことでプライベートもより楽しめるのではないかと考えています。STでもある夫と家事、育児の役割分担を明確にすることで、夫婦のお互いの時間を大切にできていることもいいのかもしれませんね。具体的にはお互いの休日を確認、調整し、保育園の送り迎えは曜日別に分担しています。ごみ捨て、掃除、買い物、片づけは夫の担当です。食事作り、洗濯、子供たちの習い事や学校の行事の調整等は私の担当です。小学校の学童を利用したり、地域のファミリーサポートを活用して子供たちの送り迎えをサポートしてもらっています。小学校や保育園のイベントの際は、たびたびお休みやご協力を頂き、職員のみなさまから助けてもらっていることを感じています。いつもありがとうございます。


言語聴覚士 堀内 理沙さん 略歴

大阪府出身の30歳代のママさんST。学生時代、新人時代から子育てと学業、仕事の両立を果たされています。1年目の昨年度は豊富な社会人経験を活かしたデイサービスでのST業務に加えて、失語症者の当事者会「1カフェ」の運営にも精力的に関わり、これからの弊社のST部門を担う貴重な人材です。


〜キャリアインタビューを終えて、、、ST堀内(大阪)から一言〜

このような機会を与えて頂き大変感謝しております。やりたい事を仕事にすることができて、ST養成校卒後の最初の就職先がアクティブでよかったと思っています。そしてアクティブで挑戦する機会を与えて頂いている事に感謝しています。

本当にありがとうございます。


■キャリアインタビュー記事編集担当より■


本当に2年目のSTさん?!なのかなと思うくらい、色々な取り組みを積極的に実施されています。そのなかの一つの失語症者の当事者会「1カフェ」はもともと大阪事業所所属の金井ST、退職された村上ST主任が中心となって立ち上がった取り組みです。現在は今年度より新しく大阪STリーダー職に就いた山川ST、同事業所の井上STも加わり、企画・運営されています。昨年度途中から心意気実践チーム室之園もサポートに加わり、『まじめにおもろいことをする』の追求を引き続きサポートさせていただきます。(心意気実践チームOT室之園より)


今回のインタビューのなかで、堀内さんからたびたび聞かれた「誰かの心を開くのは“技術以上のもの”があるんじゃないか」。という言葉について、後日下記の通り深掘りをして尋ねてみました。

具体的には…

○話をしっかり聞くことで共感する姿勢

○誠実に対応し、一緒に悩みを解決していくこと

○小さな変化にも気づくこと

○利用者さんの趣味や興味のあることに自分も興味を持つこと

とのことです。

今回の堀内さんのインタビューを通し、療法士としてとても大切な心構えを再確認することができました。“技術以上のもの”の何かは、なかなか形として目には見えません。しかしリハビリテーションを進める上でも欠かせない心構えでとても重要なものだと考えています。

このなかの“共感”について「共感力」(ハーバード・ビジネス・レビュー編集部、ダイヤモンド社、2018年)をもとに、以下のとおり考えてみました。

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私たちの脳には、いわゆる知能を司る領域と共感力を司る領域の双方があり、いずれも前頭前野に存在します。その機能は相互に牽制しあうような関係として抑制をかけ合う形で機能が表面化することが多く、知能を司る領域のほうが共感力を司る領域よりも弱いことが大半といわれています。また知能よりも“共感力”に重きを置いている人のほうが大多数ともいわれています。

“共感”の3タイプとは…

⓵認知的共感:他者の視点を理解する力

A情動的共感:他者の感情をくみ取る力

B共感的関心:相手が自分に何を求めているかを察知する力

この3タイプの中でもっとも医療・介護・福祉職の現場で必要とされるのがB共感的関心である。共感的関心を持つには、他者の痛みを感じる力を保ったまま、自分の苦悩とうまく付き合うことが求められる。この共感的関心と密接な関係性にある情動的共感を呼び起こすには、相手の感情に対する自分の反応に意識的に注意を向け、他方では表情や声の調子などから相手の感情を幅広く読み取ることとしている。また、他人の感情を理解するにはまずは自分の感情を理解する必要がある。私たちは、他者の苦悩を我が事のように受け止める時には直感を頼るが、相手のニーズに応えるかどうか判断する時は、その人の幸福が自分にとってどれだけ重要かを熟考するとしている。

“共感”を制御するには…

体にピンが刺さってケガをしている人を見ると、普通、私たちの脳から痛みを感じる部位が反応しているという合図が発せられる。ところが医学部では、無意識のうちに起きるそのような反応さえもコントロールするよう教えられる。このため医師たちの場合、側頭頭頂接合部と前頭前皮質にある、“感情を無視して集中力を高める働き”を持つ神経回路から反応を抑える麻酔のようなものが分泌される。こうした作用は、他者と距離を取って平静を保ち、相手の力になろうとする時にも起きる。感情が高ぶる状況で問題に気づき、集中力を高めて解決策を探さなくてはならない場合にも同じ神経回路が活性化するとしている。

「共感力」(Emotional Intelligence (EI,感情的知性)シリーズ、ハーバード・ビジネス・レビュー編集部、ダイヤモンド社、2018年)


このような作用や実際の場面はリハビリテーションの仕事の現場で身に覚えがあるかと思います。何かの疾患や障害により、何らかの喪失体験をされたであろう利用者様と一緒に、これからの人生を再構築する過程において、私たちの仕事は常に“共感”を人から要求される仕事で、かつ“共感を養う”ことが欠かせない仕事であることがあらためて確認できました。その一方で“共感を制御する”ことは“共感疲労”や“バーンアウト(燃え尽き症候群)”を回避することにつながり、他者に同情し過ぎないように、自分が苦しくならないようにうまくバランスを取らないといけないことも…

いずれにしてもこれら3タイプの“共感”に合わせて、“傾聴”も大きなカギになってくるはずです。最も高度で優れた傾聴とは?聴き手がトランポリンのように話し手に果たす役割とは?等について、8月9日の実務者研修2019/20のスクーリングB「傾聴、コミュニケーション等について」でもお話しさせていただきました。

▼詳細はこちら↓

http://active-nopsj.sblo.jp/s/article/186422688.html?1565910219

http://active-nopsj.sblo.jp/s/category/4453539-1.html


また異業種から学ぶ越境学習が、患者さま、利用者さまの人生に直接的に関わる時間が圧倒的に長い生活期、地域リハビリテーションでは特に重要と考えています。

もし職業経験の少ない、もしくはほとんど無い現役新卒者の方々であれば、利用者様の職業経験やその時の生活の様子をナラティブにお聴きすることで、そのお仕事や趣味、趣向を部分的に経験したかのような感覚になると思います。利用者さまの人生の物語りにどっぷりとつかり自分事のようにお話しを聴いてみる、そして問いかけてみることです。その姿勢が利用者さまに“共感”を示し、私たちの“共感を養う”ことになり、利用者さまの趣味や興味のあることに私たちも興味を持つことにもつながります。ひいては利用者さまご自身の今までの人生の認識を深め、自分らしさや人生の中で大切にしていることを探索するきっかけにもなるはずです。


今回のキャリアインタビューでお聴きした堀内さんの職業経験は、今のSTの仕事でも大きなアドバンテージになっていることがわかり、堀内さんのアクティブでの仕事ぶりを見聞きして“なるほど合点”ときました。仕事を楽しみ、育児、家事もしっかりと…これは究極の生活と仕事の両立です。堀内さんのこれからのさらなる活躍に期待は無限大!!


キャリアインタビュー記事編集担当:人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎

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2019年07月20日

第17回日本臨床腫瘍学会学術集会

心意気実践チーム・人材開発室のいとうです。

土曜日の朝早くから第17回日本臨床腫瘍学会学術集会に参加してきました。
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患者さん、ご家族向けの3日間のプログラム。
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○支持療法と緩和ケア
→緩和ケアのエビデンス(QOL向上、生存期間の延長、無駄な治療の削減等)
→痛みが主訴の患者さんが7割超
→痛みについての認識が患者さんと医師とで乖離が大きい(患者さんは医師に伝えきれていない、医師は聴き取りできていない)
→温泉による緩和ケアの効果も(患者でもあるOTの方からの提言)


○がんリハビリテーション
→外来リハの必要性と可能性
→がんリハや相談等をして欲しくても提供してもらえない現状あり
→入院中にしか算定できない現状(がんリハ研修CAREER修了の算定要件あり)
→退院後も低下を続ける体力、歩行量、肺活量、発声、栄養、心理面等々…
→リンパ浮腫への関わり
→肩関節の癒着性関節包炎への関わり
→がん悪質液による影響(筋肉量低下やサルコペニア等)への働きかけ
→キャンサーフィットネスさんのような自主的なグループが発足し、退院後、在宅の患者さん、がんサバイバーの方々をサポートしている現状
▼キャンサーフィットネス↓
http://cancerfitness.jp/

○がんと心のケア 
→医師の説明に不満を抱えている患者さんが多い現状

○日本の医師との信頼関係を気付くには…
→気持ちを出せる関係に
→自分の価値観を話せる関係に
→自分のことが主治医にわかってもらえている関係に

医師との"治療同盟"を築く

病気、病状を理解して一緒に治療を決めていく

先ずは診察室で座り方を変える(正面ではなく医師と横並びで受診する)等で…

"Beyond borders"境界を越える


たくさんの学びがありました。

がんリハ、わたしたちの地域看護、リハでやれること、やるべきこと、お役に立てることが今もこれからもたくさんありそうです。


会場の国立京都国際会館。
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▼緩和・支持・心のケア 合同学術大会2020のご案内
第5回日本がんサポーティブケア学会学術集会
第33回日本サイコオンコロジー学会総会
第25回日本緩和医療学会学術大会
テーマ :「多様性、対話そして利他」
2020年6月19日〜20
 会 場国立京都国際会館/グランドプリンスホテル京都
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キャリアインタビュー「前職は湯灌師です」。カフェオーディナリー大阪の木下貴恵さん(カフェオーディナリー大阪[就労継続支援B型])


「前職は湯灌師です」

「色んなものに触れてみたい」

「壁を作らない」

 

社内メールマガジン〜アクティブ流〜20198月号のキャリアインタビューでは、カフェオーディナリー大阪の木下貴恵さん(就労支援員3年目、入職年月:平成293月、所属:カフェオーディナリー大阪[就労継続支援B])からお話をうかがいました。

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1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯

「前職は湯灌師です」。

大学を卒業する前に、叔父が逝去した際、葬祭スタッフの方々の誠実な仕事ぶりと立ち振る舞いをみて「キラキラ輝いて見えて」。やりたい仕事とのそんな衝撃的な出会いがあった。その葬儀会社への就職を希望するも不合格を経験。

関東での別の職種への就職が決まっていた。渋々行こうかとしていたそんなとき、父が椎間板ヘルニアに。母はわたしが関東に行くことを止めることはなかったが関東の仕事は「これはあかんな」。と、キッパリとあきらめた。

地元大阪に残り、アルバイトしながら就職活動を続けることに。看護師になることも一度は考えた。いくつかの会社で内定はもらっていた。でももう一度、葬儀会社の就職試験にチャレンジ、そして見事合格!!

「一度落ちた会社は絶対に無理」。と、助言をくれていたハローワークの職員さんも「そりゃもうビックリしてました」。

念願の葬儀会社での仕事。式典進行などすべて自社でする会社でのお通夜や葬儀の進行の補助や裏方をこなし、司会も少し経験した。楽しかった。

あるとき、仕事での人あたりや立ち振る舞い等の適性を見初められて湯灌師に抜擢される。

最初は戸惑ったが「色んなものに触れてみたい」、「まずはやってみよう」。と、チャレンジすることに。

湯灌師としての仕事が始まった当初から「怖くもなく、きれいに見送りたい」。とただそれだけだった。半年くらいは着物の着せ方、各宗教の勉強、死後硬直を和らげるマッサージ等を学ぶ毎日で、絶対に失敗できない仕事だと否応なく感じた。

そのなかでたくさんの故人様と出会い様々な死に様があることを経験した。その人の歩んできた人生を垣間見た気がした。故人様から”悪いことしたらあかん”、”人を傷つけたらあかん”というメッセージを突き付けられたように感じ、ハッとさせられたのを今も覚えている。

湯灌師の仕事は楽しかった。やりがいも感じ充実していた。でも肉体的、精神的にかなりきつかった。朝早くから夜12時まで各地へ移動することもあった。出張先の各地で故人さんに対峙し、故人様を洗い清め清拭し、硬くなった体を柔らかくするマッサージを施し、着替えさせ…かなりの肉体的重労働の連続だった。

そしてご遺族が見守る中で常に失敗できない仕事、緊張の連続だった。精神的に押しつぶされそうになることもあった。何度も丁寧にそっと持ち上げないといけない棺や故人様のお身体の重さ、肉体的なキツさ、精神的なプレッシャー…いつしか腰痛が強くなった。「湯灌師、好きやけどこれ以上は続けるのは無理かな」。と、入社4年で致し方なく退社。

その後は3か月の求職活動の末、「今までと異なる業界に身を置きたかった」。「誰かのために役に立ちたい」。と、ハローワークで弊社の就労支援の仕事に巡り合う。

親戚に年上の知的障害のある方がいた。その家族や自分も幼い時から分け隔てることなくごく普通に接した。「障害だからと壁を作らない」。それもごく自然にできる。

友人には「全然違うところになんでいったん?」とよく聞かれたが、「誰かのために役に立ちたい」、「色んなものに触れてみたい」、「まずはやってみよう」。と、だから入職したと説明している。


2.今の仕事、働き方

月、水:デイサービスの介護職員として、火、木、金:カフェの就労支援員として勤務。休日:土、日


3.仕事での苦労、醍醐味、仕事の魅力、やりがい

いろんな病気、障害、それぞれ違う。病気や障害、支援等について何もわからない状態です。専門的な知識がないので、利用者さんによってそれぞれ抱えている病気や障害に自分なりに対応しているがそれが正しいのかどうか不安になったりする。でも社内の訪問やデイサービスのPTOTSTさんから病気や障害に関する話や支援の仕方を教わることができるので勉強になります。その場その人に合わせた適切な支援方法がとても役に立っています。そのおかげで利用者さんに向き合えることができます。最近は就労支援の奥深さを感じることが多くなってきました。


4.仕事をしていくうえで大切にしていること、心がけていること

PTOTSTさんのように利用者さんと直接体に触れてリハビリ等をすることはできない分、利用者さんと密に対話をするように心がけています。利用者さんによってあまり深く関わって欲しくない人もいれば、逆に話をしたいという人もいるので、今悩んでいること、嬉しいことを聴き手としてしっかりと受け止めていけるように努力しているところです。

“障害”という壁をなくしたいと常に思っています。


5.これからの仕事でチャレンジしたいこと

就労支援に仕事を究めて、勉強します。まず自分なりに取り組んでいます。

今までの経験を活かして障害者支援や介護等に関する資格を取得したいです。学んだうえでより深く仕事に対する考えや発見があると思うから。


6.わたしのオーディナリー自慢

近所のおばあさんがよくカフェに来てくれて、「落ち着く」。と言ってくれます。これは嬉しいですね。よく「安いなー」。とびっくりされる方が多いです。「オーガニックカフェですか?」とお客さんから聴かれることも多いですよ。全然そんなんちゃいますけど(笑)

利用者様で失語症と右片麻痺のある高橋さんはすごく丁寧な仕事をされます。ゆっくり丁寧に洗い物、細かい作業されています。いつもすごいなーと思っています。見守りながら仕事をドンドンやってもらうようにしています。意識的にわたしがお客さんとの仲介役となり、お客さんとのおしゃべりを高橋さんにしてもらっています。生きた失語症訓練になればいいですね。

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就労支援員 木下 貴恵 さん 略歴

大阪府出身20歳代

4年の葬祭会社での湯灌師として勤め上げた後、平成293月に弊社に入職。カフェオーディナリー大阪(就労継続支援B型)で就労支援員として勤務、デイサービスにも応援で勤務、現在に至る。よく笑って明るい雰囲気で周囲も灯を燈すようにあかるくしてくれます。

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〜キャリアインタビューを終えて…木下さんからひとこと〜

最初にインタビューの話しを、とお声をかけて頂いた時はすごく驚きました。正直わたしでいいのかと不安でドキドキしましたが、伊藤さんがすごく緊張を和らいで下さり、また楽しくインタビューさせて頂くことが出来ました。これまでの伊藤さんが行なわれてきた就労支援等のお話しも聴くことができ、非常に勉強になり、わたしもこれから頑張っていきたいと思いました。ありががとうございました!


■キャリアインタビュー記事編集担当より■

インタビューの中でとにかく木下さんの明るさ、前向きさを感じました。愛嬌よく笑ってくれました。

木下さんとはインタビュー前に2回しか会ったことがありませんでした。しかも毎年オーディナリーが屋台を出店している松原マルシェでの人がごった返すような屋外イベント会場のなかです。そのため軽いあいさつ程度。しかしながらスタッフや一緒に働いている利用者さんと接する様子や立ち振る舞い、気立ての良さをみて、支援者として、また飲食サービス業の素養を感じたことを覚えています。いつかお話しを聴く機会があればと考えていました。デイサービス責任者のOT河井さんからの声かけと協力もあり今回のインタビューです。

前職について問うと「湯灌師です」。と淀みなくはっきりと丁寧な口調の返答で、前職への誇りや愛着を感じました。就職浪人してもう一度同じ葬祭会社にチャレンジ、そして入社。折れない心と粘り強さ、“これでいいんや”という木下さん自身の自己肯定感や前向きさが溢れ出ていました。新しい仕事の転機では「色んなものに触れてみたい」、「まずはやってみよう」。というポジティブさがありました。葬祭会社でも湯灌師としての素養を見初められたということと、松原マルシェで支援者としての素養や資質を感じたことと重なるように感じました。

江戸時代の女性湯灌師の姿を描く時代小説「出世花」(高田郁著、ハルキ文庫、角川書店)では、湯灌は現世の苦しみを洗い流し、来世への生まれ変わりを願う儀式としています。インタビューで話しを聴くなかで、この小説のなかの主人公でまっすぐ生きる女性湯灌師のお縁と木下さんがダブって見えました。

就労支援の仕事は、障害福祉サービスの利用者様とカフェ一般客の2つのサービスを提供する相手がいます。利用者様個々の病気や障害特性から必要な配慮等を理解した就労支援サービスと美味しい飲食サービスを適切に提供が行えないといけません。2つのうち、どちらも大切にしながらサービスを継続することが肝要です。これが正解という支援方法は存在しません。でも「利用者さんと密に対話するように心がけている」。「聴き手としてしっかり受け止める」。と、日ごろから心がけて試行錯誤している木下さんならいけそうです。社内の看護師やリハ専門職からの助言も加われば、利用者様との密な対話を通して一緒に解決の道を探してくれそうです。インタビューでお聴きした今までの湯灌師としての経験や立ち振る舞いや気立ての良さを見て、勝手にそう思ってます。今後、障害者職業生活相談員やサービス管理責任者、ジョブコーチ等の就労支援に関する専門的な知識や技術を習得し、弊社でも数少ない就労支援員木下さん、この分野を究めてスペシャリストになられることに期待大です!!

キャリアインタビュー記事編集担当:

人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎


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2019年06月15日

(ポスター発表、備忘録A)第56回日本リハビリテーション医学会学術集会

心意気実践チーム・人材開発室OT伊藤です。


6/15(土)は朝早くから会場へ。
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6/13の報告、備忘録@はこちら↓

8時からの教育講演「障害適応へのチームアプローチ 〜障害受容再考〜」に参加しました。

文献で拝読してきた名前を聞いたことがある著名な先生方が、目の前で話されている姿は何か感慨深いものがありました。

とてもまとめきれる中身ではないので、備忘録的なレビューに留めさせていただきます。

備忘録)

▽座長の先崎章先生(埼玉県総合リハビリテーションセンター)より

〇障害受容は疾患、障害を含めたその人、状況、などなどでその時々で変わるものではないか…

〇医療者ではうかがい知れないことがあるのではないか…

〇誰の理論が正しいのかどうかを論証するのではなく、眼前にいるリハ患者の心のあり方を理解するのに最も適した障害受容理論を用いればよい。(渡辺俊之2004)

〇障害の受容とは障害者としての自分を受け入れていくことであり、悲しみや落胆などの否定的感情に向き合っていく心理過程である
〇機能改善への固執と障害受容を分けるべき
〇障害受容の経過は段階的というより行きつ戻りつの連続過程である
〇障害受容にいたるためには”希望”が必要
〇医療者が扱えるのは”障害への適応”で、そのために医療チームを機能させること
(2006年の本会にて)


▽医療社会学の視点から細田満和子先生(星嵯大学)より

〇社会的役割(一般的なこうあるべき論)から役割期待(こうならないといけないという型にはめられてしまう)

〇病人役割(「社会体系論」パーソンズ、1951年)という捉え方
権利(回復すること、その一方で社会的な役割を免除されるという面もある等)と義務(回復すること、通常になるということに縛られる)

〇生活史の書き換えにより、”全く異なる主体に”、”新しい自分へ”、”病人役割”から自由に”、”新しい役割を獲得へ”

▼詳しくは↓
『脳卒中を生きる意味-病いと障害の社会学』青海社 細田満和子著
https:surasshusurasshuwww.seikaisha.bluesurasshuitem-22/


▽元ST教員で脳卒中、高次脳機能障害の当事者でもある関啓子先生(三鷹高次脳機能障害研究所)から

〇リハをする側からされる側となったから分かることがある

〇現実肯定感(なってしまったのは仕方ない)、希望(職場復帰を)、期待感(新しい人生を)、知的好奇心(リハ職として貢献しよう)から、自分にしかできない”語り部”としての高い使命感が生まれた

〇「発症前より幸せ(病気によりたくさん失ったけど、それで生まれた幅広い他者とのつながり、自己効力感、社会参加の実感があるから)」

▼詳しくは↓
三鷹高次脳機能障害研究所
(一社)日本脳損傷者ケアリング・コミュニティ学会


▽OT田島明子先生(聖隷クリストファー大学)から

〇誰もがなにかしらか”障害”があるが、それを内包しながら生きている

〇自分自身のユニークな価値に気付く

〇存在を肯定する

〇障害受容という言葉を避ける療法士

〇参加のはしご

▼詳細は↓
障害受容再考―「障害受容」から「障害との自由」へ』三輪書店 田島 明子著


▽交通事故による下肢障害の当事者でもある公認心理師・臨床心理士 定政由里子先生(神戸学院大学)から

〇感情の爆発を大切に扱う、否定しない、しばらくすると冷静になれる

〇自制→忍耐→希望→感謝
人の意見とやり方に折り合いをつけることで自制となり、自分の想い、希望がある程度できるになれば、感謝が生まれる

〇ヘパイトスのギリシャ神話が心理的課題(心のわだかまり)から解放してくれた

〇アドルフ・グッゲンビュール・クレイグ「あらゆる人間は障害者である」


▽人間味溢れ出す岡本五十雄先生(クラーク病院)

〇高い人生満足度と受容度、低い経済状況と受容度の関係

〇一旦は障害を受け止めたよう(障害受容)でも、10年経過しても「でも治るんだったら何でもする」という人が多い


▽太田喜久夫先生(藤田医科大学)

〇CIQ(客観的QOL)と主観的QOL評価(日本語版制作中)について

参考はこちら↓


機器展示等)

120以上の企業団体展示ブース
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スイーツコーナー
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ポスター発表の会場
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質問する代表の阪東(写真左)です。
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15時過ぎ。いよいよポスター発表の出番です。
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座長のリハビリテーション医学会専門医の先生、他の先生方からは…
○なかなか無い取り組みで、しかもよく就労支援されている
○聴いたことがない報告
○もっと脚光を浴びるべき内容
○心が温まる良い関わりの報告
○これからの一つの形、新しいスタンダードになるかも
○話しを詳しく聴きに行きます
等…の評価をいただきました。

一方で、
○診療はどのようにしているのか
○診療のサポート体制の維持
○収益面はどのような状況なのか
等…の質問もいただきました。
ありがとうございます。


たくさんのリハビリテーション医学会専門医や関連職の先生、当事者の方と発表や各講座、講演後に、質問を兼ねてご挨拶するなかでお話しすることができました。

日頃の現場で取り組んでいて、これでいいのか…と分からないなか考えていることを確認でき、次に進むチカラをいただきました。

インターネットや本、文献で学べることとはひと味もふた味も違う、会場で会えるたくさんの方々からのナマの学び、気付きをもらえるのが、学会・学術集会。

特にリハビリテーション医学会学術集会は、学会規模や多岐にわたる講座内容に加えて、看護師、療法士に指示するリハビリテーション専門医の先生方が主たる参加者です。

そのような場の貴重さ、学会・学術集会に参加することの意義を深く再確認できました。

リハビリテーション評価の大切さを痛感しました。それに加えて、利用者様、ご家族、自分自身のために、何かしようという"心意気"の大切さにあらためて気付かされました。

次回は今年秋の静岡。11/15(金)〜17(日)。
「リハビリテーション医学の”ちから”」

何とか行きたいです。




追記)

前日の6/14(金)午後は、
「がんのリハビリテーション診療ガイドライン&シンポジウム」へ。

今月に発刊された『がんのリハビリテーションガイドライン(第2版)』の解説をされていました。

〇グレード、エビデンスの確実性、推奨別にされている

〇運動における恩恵があること

〇術前のプレハビリテーションの効果あり

〇術後の歩行、ADLの維持は予後に影響あり

〇抗がん剤等の化学療法は入院治療から外来治療へ

〇外来治療で歩行、外出機会の確保も可能

〇フレイルからどのように脱するかが課題

〇CGA7(高齢者総合機能評価簡易版)の活用

参考)
がんのリハビリテーションガイドライン(第1版)は↓
www.jarm.or.jp/wp-content/uploads/file/member/member_publication_isbn9784307750356.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/42/4/42_KJ00010001353/_pdf
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2019年06月13日

(参加報告と備忘録@)第56回日本リハビリテーション医学会学術集会2019

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心意気実践チーム・人材開発室OTいとうです。


昨年度からリハビリテーション関連職が可能になった日本リハビリテーション医学会学術集会に初めて参加させていただきました。

今朝は早くからポスター掲示に。
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「患者からパートナーへ ~脳幹出血の医師とのリハビリテ−ションクリニック開設運営に向けた二人三脚の歩み~」
ポスター発表は6/15(土)です。
▼詳細はこちら↓

ポスター発表の準備がひと段落してから、ようやくプログラムに目を移すと、知的好奇心をくすぐられる内容に心躍りました。
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早速、一般社団法人日本生活期リハビリテーション医学会のシンポジウムに参加しました。

テーマは「リハ医は生活期のリハビリテーション医療にどのように関わるべきか」

名だたる先生方からリハ医に向けた生活期のリハビリテーション医療に関する内容です。
当たり前のことかもしれないですが療法士に向けたものが大変多く見られました。

参考)
備忘録

○生活期リハではまだまだ個別性、主体性の高いサービスは提供出来ていない現状があるのでは…

○生活期リハはどの領域のリハより圧倒的に関わりが長い、評価すべきことも多い

○必要な評価を経時的に行なうことが不可欠
→ICF、FIM、FAI、LSA、興味関心等

○生活期リハでは、利用者、患者の基礎疾患をよく診立てることなく、目の前の必要な介護等の現場の対応に迫られることがあるため、関わる職員が近視眼的になりやすい

○様々なリスクが考えられるが、基礎疾患をしっかりと診なくても、毎日のサービス、仕事が完結してしまうことも多い

質の高いサービスを提供するには、基礎疾患と障害とのつながりを診ながら、リハ医(看護師や療法士も)による医学的な管理が必要

○訪問看護ステーションでの療法士による訪問(訪看リハ)と医療機関での訪問リハビリテーションの使い分けがあるという難しい実状…制度的にも複雑

○リハ医(療法士も)は利用者と目標の共有をし、初回時に終了もあることを告げておくべき

○生活期には算定期限が無いことが大きなアドバンテージではないか…やれることがたくさんあるのではないか

○生活期リハには自分自身で主体的に行なうリハ、自主トレの時間と量が何より大切
→サルコペニアの筋トレは4割の力で回数を多くすれば効果あり
→筋トレは痙縮には影響しない
→歩行練習は歩行率、歩数、距離、スピード、歩容に注視を
→麻痺側の筋力アップは12,24ヵ月後もあり
→股関節伸展の維持向上は不可欠

○IADLの変化率は歩行、交流が高い人が向上しやすい

○FAIは退院後に向上しやすい

○生活機能向上連携加算の算定率は非常に低い現状

○"結果にコミットします"の自費治療、リハサービスが増えている現状がもしあるのであれば、今の生活期リハビリテーション医療の関係者が恥ずべきことではないか…

○利用者の隣で療法士が汗をかくのではなく、利用者の主体性を引き出し、利用者自身が日常的にリハするようにもっていく

▼詳細は、クリニカルリハビリテーション2014年4 月号「リハの効果の限界を超える」近藤国嗣先生(東京湾岸リハビリテーション病院)ら↓


▽ランチョンセミナー
「中枢神経系疾患に対する再生医療とリハビリテーション医療の可能性」
岡山大学大学院脳神経外科安原隆雄先生

○早期のリハビリテーションは機能改善へ

○運動や遊びがあれば神経新生の活性化に寄与

○運動出来ないようにした吊り上げられたラットの後肢はヒラメ筋の筋萎縮、神経新生の抑制あり

○重度の脳卒中患者は回復期に十分なリハを施しにくいことから、生活期リハにおいて良質な継続的なリハと精神的なフォローアップは神経保護、神経新生に寄与…その結果、良質な機能回復、社会との関わりを持つことができる
▼詳細は、総合リハビリテーション2018年11月号「難病のリハビリテーション」にて↓

等々…


生活期リハビリテーションに直接的に関わる弊社の仕事に誇りと勇気を持て、課題と可能性を感じることができるようなシンポジウムとセミナーでした。

と、同時に戦略的に行なうリハの効果に対する指標を持ち、評価し、しっかりと訓練するという当たり前のことの大切さを改めて痛感させていただきました。

たった半日でしたがたくさんの知見と刺激をいただき、後ろ髪を引かれる思いでセミナーの途中で退室し、午後からの訪問リハの現場へ向かいました。残念…

明日は午後からの参加です。
楽しみです。

利用者様、職場のみなさま、ご理解とご協力ありがとうございます。
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