2023年01月13日
巡回指導にて、全盲の利用者様とスロージョギング。
2022年11月20日
キャリア・インタビュー『仕事を楽しめない療法士にはなりたくない』PT春木優佑さん(大正事業所リーダー)
1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯、転職のこと、転機のこと、キャリアを振り返ると…
4年制大学(経済学部)に入学したのですが、1年の夏には辞めました。入学してからこれは違うなと、すぐに感じて「入学前には将来のことはあんまり考えていなかった」「次にどうしようか」と考えました。両親に話すときは、かなりの勇気を振り絞ったが、問い詰められることもなく案外すんなりと進路変更できました。その時のことを思うと両親には頭が上がりません。
このときはじめて、自分は将来どんな仕事をしたいのか?を考えました。そこで何か資格を取ろうと考えつき、母がケアマネージャーをしている事もあり、リハビリテーションの仕事があることを教えてもらいました。小学校から高校時代にサッカーをやっていました。目立ったケガはなくリハビリのお世話にはならなかったものの、筋肉など体の事に興味はあったので、PTの仕事をやってみようと思ったことを覚えています。
PT養成校の卒業時に、担任の先生と社長とのつながりもあってアクティブの会社見学をしました。卒業後アクティブには就職せず、まず病院で経験を積んでからと思い、実家近くの病院に就職。その病院では、4年間の勤務で急性期から回復期、学生指導と幅広く仕事を経験できました。外来リハや訪問リハの仕事もありましたが、主に上司や先輩の方々の仕事として固定化されていました。そのようなこともあり心機一転、新しいチャレンジをしたくてアクティブに就職することを考えるに至りました。
2.今の仕事、働き方
訪問は週に20件程(2〜3件/日、土曜日1日訪問勤務)で、それ以外の時間にデイ業務に入っています。デイでは、個別リハ、バイザーとしての新人指導、書類作成・管理などをしています。
アクティブに就職して1年半経過後くらいの時期。新しいことへのチャレンジをしたい思いがあった矢先に、リーダー職の社内公募がありました。迷わず「やってみよう」とすぐに大正事業所運営責任者の飛永さんに希望を伝えました。
3.仕事での苦労、醍醐味
新人スタッフの教育・育成をバイザーとして担当しており、人に伝える難しさを日々感じています。
新人さんたちが次の行動を起こしてくれるまでを、落とし込めていないときも多く、こちらからの伝え方も試行錯誤している最中です。楽しさと難しさの両面を感じています。教えるのは得意ではないけど、経験をしないとうまくはならないと思って、勉強会の時は新人さんたちの反応をよくみるようになりました。教える側が学ぶ必要性を感じています。
醍醐味は、やはり新人さんたちに自分が伝えた内容を理解してくれ、実際の現場で生かされているのを見ると、少しはうまく教えることができたのかなぁと嬉しくなります。
4.仕事の魅力、やりがい
リハビリの仕事をしていると、利用者様はほとんどが人生の先輩になります。今までの人生があっての、心身・身体機能です。そしてその人の活動があると思います。そのためお話を聞くのは、職業や今までどのような生活を送ってこられたのかを聞く事が多くなります。人生の中での失敗や成功のお話は、いつもついつい聞いてしまいます。これらのお話しは、本当に自分自身のためになるお話ばかりです。利用者様やご家族のみなさんから仕事を通して、そういったお話を聞くことが出来るのは、この仕事の大きな魅力の一つと思います。
病院と訪問のリハの違いとして、病院では毎日患者様・利用者様に関わることができる。しかしながら訪問では週1回程度。リハ内容だけでなく、生活をどう変えるか、コミュニケーションの方法とその深さ、利用者様、ご家族主体という点も、訪問リハは病院リハとは大きく異なってきます。病院リハの方が、患者様はこちらの指導などをよくきいてくれるというところも、訪問リハの仕事をしてみるとわかってきました。そんな訪問リハでは、わたしたちと利用者様、ご家族と目標の共有がハマればグッとコトが進む、先週と今日の利用者様の状態が全然違うということもよくあることです。
5.仕事をしていくうえで大切にしていること、心がけていること、座右の銘やモットーなど
「楽しむことは一番大切に」している事です。
「人生において、仕事はほとんどの時間を占める」と思っています。
「その仕事を楽しく出来たら、こんな幸せな事はない」と思っています。
6.家庭、育児と仕事の両立の秘訣は?
朝が勝負だと思っています。
朝起きてから、どれくらい家事が出来るかでその後が変わります。今は、妻が育休中のため僕は少しラクをさせてもらっています。今後、妻が職場復帰すれば、その時間は無くなるので、朝に出来る事を増やしていかないといけないなと思っています。
7. わたしの事業所自慢
入社したのは2020年4月、コロナ禍の真っただ中。事務所滞在時間を短くする、歓迎会・忘年会は無く、もちろんプライベートでの関わりはなかったです。あまり職場内でコミュニケーションを取る時間がない状態でしたが、すきまの時間などで話しかけてくれる先輩方が多かったです。こんな時期でも職場に馴染めたので、みなさんのおかげだと思っています。
8.わたしの療法士像
特に理想の療法士像はありません。
ただ仕事を楽しめない療法士にはなりたくないなと思っています。
利用者さんとのコミュニケーションや、訓練も楽しく出来たら良いなと思っています。
9.入職前にイメージしていたやりたかった仕事はできているか
イメージしていた事、それ以上の事をやれています。
転職時は、誰もわからないコロナ禍+新居引っ越し+同棲生活+新しい仕事と、自分自身の仕事、生活環境が大きく変わった時期でもありました。
訪問リハの仕事はある程度イメージできていた事ですが、それ以外のデイでのリーダーとしての業務は入職前には全くイメージしていなかったので、今はとても充実しています。
10.これから仕事でチャレンジしたいこと
『過去の自分が今を作っている。今の自分が未来を作る』
何かで読んで、自分の中に残っている言葉です。
過去にあまりやった事が無い事は、積極的にチャレンジしていきたいです。
11.わたしのアクティブ自慢
アクティブのブログ(アクティブ報告)やホームページを見ていると、他の事業所で色々な事にチャレンジしている事が分かります。そういった方々が多いと、自分自身もなにかにチャレンジしようと言う気持ちになれます。またそういった環境を作れているのは良い事だなと思います。
12.親しい人に職場を勧めたくなりますか
その人の性格や、やりたい事にもよりますが、訪問だけではなく他の事もやりたいなど、色々な事にチャレンジしたい方には勧めたいと思います。
13.療法士人生を左右したもしくは、影響を与えた運命の人、言葉、一冊、出来事
専門学校が同じ友達です。本当によく勉強する子で何もしてなかったら、置いていかれるなと思い自分もしっかりやらないと思わせてくれる人です。いつも背中を押されています(笑)
14.これがなければ生きていけない
自由な時間です。
何をするにしても時間は大切です。
時間を大事にしていきたいなと思っています。
15.マイブームは?趣味、関心ごとなど
ゴルフです。早朝に起きて、自然の中で自分の好きな事ができるのは最高です。
初心者レベルで下手くそですが、それでも楽しいって事は、上手くなればもっと楽しいのではないかと今思っているところです。
16.ご自身のことで、ここ最近で起こった大きなことは?
太ったことです。2年前から+5s太りました。
以前は、どんな時間に何を食べても太らなかったのですが、今では気をつけないといけません。運動のため、通勤を自転車に変更しました。
春木 優佑 さん 略歴
1993年生まれ、29歳、大阪市在住。結婚して2年。女の子(1歳2か月)を授かり、育休中の看護師の妻は来年4月職業復帰予定
2016年 近畿リハビリテーション学院 卒業
急性期・回復期リハ病棟(脳外科、整形外科)、一般病棟(内科、透析)の病院に各病棟に3年勤務
2020年4月 弊社入職
2021年10月 大正事業所リーダーに昇格
インタビューを受けての感想
今回、自分自身の経歴をインタビューして頂き、良い振り返りになりました。
振り返り感じた事としては、インタビューを通して、普段考えない事を考える機会になったなと思いました。過去から現在と考え方が変わった点・日常生活においての変化点(住む場所・結婚・子育て)・仕事への向き合い方など変化したなと感じる事が出来ました。
来年で30歳を迎えるので、変化を楽しみながら、今後も前向きに自分らしく仕事を出来れば良いなと思っています。
直属の上司のPT飛永さん(大正事業所運営責任者)はどんな人ですか?
何事にも感情的にならない人だと思っています。僕自身が今までミスを犯しても、強く怒られた事がありません。ミスは起きるもので、個人に原因を求めるのではなく、ミスが起きやすい職場のシステムや環境にいつも目が向いている人です。そして本当に他責にすることがなく、常に自分自身に矢印が向いています。このあたりは、自分自身まだ自分の仕事に責任が足らなく、デイの事は自分自身に責任があると思えていない部分があるため、とても参考になります。僕がリーダーとしてデイでの運営業務や新人指導をしていますが、まだまだミスが多いのが現状です。そのことについて相談をすると、ご自身の実際の経験からアドバイスを具体的に頂けるので、僕自身も腹落ちして目の前で起こっていることや対処方法を理解できます。こういったところもぜひ見習っていきたいです。そんな飛永さんは尊敬できる上司でもあり、PTの大先輩です。
PT飛永さんから春木さんへ
大正事業所リーダーの社内公募の際、「やりたいです。」と、その第一声を今でも鮮明に覚えています。目の輝きにワクワクしました。楽しい仕事や新しいチャレンジを、自らつかみ取ろうとする春木さんの姿や行動力は、事業所全体にとっても良い影響をもたらし、推進力になっていると確信しています。他の職員に対しても同様の想いですが、ともに時間を過ごす仲間として、彼自身の成長や挑戦を支援できることが私のやりがいです。こちらもいつも刺激をもらっています。
■キャリアインタビュー記事編集担当より■
よく笑って終始穏やかなオンラインインタビューで、あっという間の1時間でした。高校卒業後すぐの大学中退という人生の大きな転機や、転職時に重なったコロナ禍で激変する世界、難しい状況の現場や職場環境のことを話す時でも、ポジティブな言葉ばかりで、話しを聴いているわたしも気持ちが明るくなりました。リーダー職の社内公募に真っ先に手を挙げて、新しいチャレンジに前向きな姿勢は心強い限りです。病院勤務時代に学生指導の経験はわずかにあったものの慣れない新人のバイザー指導にも「やってみないことには、うまくもならない」、「教える側が学ぶ必要性を感じています」と謙虚に取り組む春木さんです。
「理想の療法士像はないが、仕事を楽しめない療法士にはなりたくない」という言葉には、前向きでチャレンジ心あふれる仕事ぶりの源泉を見た気がしました。加えて、インタビュー中に何度も聞かれた言葉「過去にあまりやった事が無い事には、積極的にチャレンジしていきたいです」に、春木さんの芯の強さと仕事への前向きな姿勢がにじみ出ていました。確かなキャリステップを踏む春木さんの新しいチャレンジに目が離せません。
日ごろの忙しい業務のなか、インタビューへのご協力ありがとうございます。
キャリアインタビュー記事編集担当
発掘あるある広報室・人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎
2022年11月17日
小野先生アドバイザリー業務@吹田
2022年11月10日
2022年度 on-lineアクティブ学会のお知らせと演題募集
2022年11月09日
新人研修プログラムzoom講義は続きます!
2021年10月15日
新人教育プログラムzoom講義「歩行、歩行介助」

2021年10月09日
新人教育プログラムzoom講義「アフォーダンス理論、仕掛学、オズボーンのチェックリスト、体験価ビジネスマップ、顧客体験価値など…」






当日参加できなかった方々には、録画資料を閲覧できるように録画URL、YouTubeの動画URLを各事業所メールへの送付に加えて、Googleドライブで共有しています。
2021年10月05日
新人教育プログラムzoom講義「立ち上がり動作」

2021年09月25日
2年目療法士向け研修zoom講義「高次脳機能障害」
2021年09月18日
新人研修プログラムzoom講義「動作介助方法(寝返り・起き上がり)」

2021年09月17日
自分で自分の可能性、幅を狭めるな。
2021年09月11日
ZOOM講義「糖尿病(インスリン療法を中心に)」
2021年09月04日
新人研修プログラムzoom講義「触り方・動かし方の基本(タッチ、操作の基本)

2021年08月27日
(2年目療法士向け)新人研修プログラムzoom講義「循環器」
2021年08月22日
新人研修プログラムzoom講義「セルフアウェアネス、EQ、感情マネジメントなど」

2021年08月20日
キャリア・インタビュー「かかわりはいつも柔軟に。試行錯誤の日々の仕事のなかに大きな満足感を感じています。いい職場なんです。」前編 OT早津 湧(ゆう)さん(今里事業所)
1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯、転職のこと、転機のこと、キャリアを振り返ると…
今の仕事に至った大きなきっかけはありません。父と母が社会福祉士として老健で働いていたことが影響しているかもしれません。小学生の頃、父母に仕事場へ一緒に連れて行かれて、高齢者や発達障害のある方々との接点がありました。高校においてあるパンフレットで初めて知った作業療法士という仕事に自分でも珍しく興味が湧いたからです。体を治す医者とは違う医療系の仕事に、“こんな仕事もあるんだ”と、興味をひかれた覚えがあります。
1人暮らしもしたかったので何気なく大阪で大学を探して大阪保健医療大学に入学しました。
何故かパソコンの検索画面の1番上にあったので受験してみました。
在学中の運動器メインの病院での臨床実習に経験した1単位20分のリハの仕事に面白さを見い出せませんでした。別の実習先で訪問リハの現場を体験することができ、様々な人の様々な生活が見ることができて面白いと感じました。卒業後に病院には絶対就職しないと決めました。新卒者“生え抜き組”でも働ける訪看ステーションを探していました。
アクティブで働こうと思ったきっかけは大学で求人を探しているときに、これも不思議とパソコン画面の検索結果の一番上に出てきたからです。今は一番上に出てきません。検索結果の1番上には何かと縁があるように感じました(笑)
バイザーの3年ほど前に退職したOTさんに3年間師事しました。ほんとに大変お世話になりました。退職された後も連絡していましたが、ここ最近はできていません…
入社した時は今里事業所が開設2年目だったこともあり、OT2年目に入ってすぐの時期からたくさんの訪問リハ担当をさせていただきました。その頃の訪問リハでは、利用者さまにどのように関わっていくかを考え過ぎてしまうこともあって、緊張と不安がいっぱいで…(汗)でも思ったより早く順応できたと思います。訪問当初は“生え抜き組”の先輩OT武さんに、仕事帰りに話しを聴いてもらって試行錯誤を繰り返してきました。
2.今の仕事、働き方
火曜日AMがデイで残りは訪問に出ています。移動が遠いところもありますが意外と気分転換になります。
バイザーとして後輩指導の仕事もあります。自分の知識の振り返りにもなって自分自身にとても役立っています。
3.仕事での苦労、醍醐味
1番苦労していることは自分の体温が高い事です。冬はホットパックみたいと喜ばれますが、夏は汗だくでリハビリに集中できません。
醍醐味は訪問時に「待ってたよ」「また宜しく」と言ってもらえた時です。必要に思ってもらえるのは嬉しいですね(笑)
4.仕事の魅力、やりがい
魅力、やりがいは上記と同じで必要と思ってもらえることが1番大きいです。あとは、できることが増えて利用者さんの生活が少しでも豊かになると仕事している甲斐があるなと思います。
☆ベストセルフなエピソード、瞬間は?
パーキンソン病の訪問利用者さまとのかかわりで、表情が硬くなっていても、会話のやりとりでほぐせた瞬間。自分が訪問に入ったことで生活を変えることができた瞬間。
☆利用者さま自慢
アクティブ将棋大会にも参加していただいた頚髄損傷の利用者様。
「歩けなくなってきているところを見せたくない」。と、デイサービスから訪問リハに移行希望がありました。訪問リハ移行の際に「訪問は早津さんやないとアカン、他の人やったらやらへん」。と、言ってもらい訪問リハの担当開始。「触ってもらってよかった」。と、お言葉もいただきました。現在は訪問リハで室内歩行練習、座位練習で将棋大会を継続中で、歳を重ねながらも歩行レベルを維持されています。デイサービスからの関わりから8年目。訪問は3年目を迎えています。
数々の病院で様々な療法士によるリハを経験されておられる利用者さまからは、その経験をもとに体の触り方を教えてもらいました。
そして、大阪の利用者さまならではの積極的なコミュニケーションに助けられ、自分自身のコミュニケーション力も成長できたように思います。
5.仕事をしていくうえで大切にしていること、心がけていること、座右の銘やモットーなど
心がけていること・大切にしていることは話を傾聴する事と、訪問する時は自分の体調がどれだけしんどくても明るく楽しく振る舞う事です。(精神疾患の方は除く)
その代わりに事務所に戻ってきたらスイッチをoffにしています。
6.わたしの事業所自慢
事業所の自慢は3つあります。
1つ目は、PT中原さん、OT河井さん、PT眞鍋さんたちの管理職のみなさんや同期入社で”生え抜き組”でもあるリーダーST山川さん、事務の佐々木さんがとても頼りになるところです。アクティブ全事業所内で1番だと思っています!!
2つ目は、武さんや金井さんを筆頭にお酒好きな人が多い事です。飲み会がありえないくらい面白いです。コロナ禍で全くいくことができていません(泣)…
3つ目は、色々な病院出身の方がいる事です。アプローチ方法や関わり方が勉強になります。
働きやすくて利用者さまのこともどなたでも相談しやすい職場です。同じ“生え抜き組”でもあるOT武さんにはよく相談しています。
7.わたしの療法士像
療法士像を持たないようにしています。これ!と決めてしまうとそれを維持しないといけないのが疲れてしまうのと考え方がそれだけに偏ってしまうからです。かかわりはいつも柔軟にするように心がけていて、新しいものを良いものを取り入れるようにしています。ダメだったらまた戻して…。マンネリ化しないように少し変わったことをしていきたいといつも試行錯誤しています。
8.入職前にイメージしていたやりたかった仕事はできているか
訪問リハビリの仕事がしたかったので、今は満足しています。
訪問リハに行かせていただいた当初は、考えていた以上に地理的に遠い方が多かったです。療法士が少なかったこともあるかもしれませんが、利用者様から来てほしいと言われると喜んで訪問していました(笑)
その人の気持ちや生活の変化、信頼関係を含めてもっと早く達成できるように支援できれば…と思っています。それができた時に仕事のやりがいを強く感じるところかもしれません。
9.これから仕事でチャレンジしたいこと
何か興味が持てることが見つかったらチャレンジしてみようかなと思います。
しばらくは訪問リハでしっかりとやっていきたいです。今までのとおり現場で試行錯誤しながらやっていきたいです。そのような試行錯誤の日々の仕事のなかに大きな満足感を感じているように思います。
10.わたしのアクティブ自慢
アクティブ自慢は、職員1人1人が個性的・独特で自分を持っているところです。見ているだけで面白いです。他の会社では味わえないと思います。
とにかく一人ひとりの性格が違う、そして個性・我が強い、意見も違う、でもそれぞれが面白い。そこがいいです。
キャリア・インタビュー「かかわりはいつも柔軟に。試行錯誤の日々の仕事のなかに大きな満足感を感じています。いい職場なんです。」後編 OT早津 湧(ゆう)さん(今里事業所)
前編より↓
11.親しい人に職場を勧めたくなりますか
「訪問リハのいい職場ですよ」。と病院勤務の友人数名に声かけしたこともあります。でも就職は実現していないですが…(苦笑)
働きやすさだけでいうと満点、10/10点です!!
“近すぎ遠すぎず”という訪問看護リハ事業所ならではの距離感がいいのかもしれません。
12.療法士人生を左右したもしくは、影響を与えた運命の人、言葉、一冊、出来事
はじめて担当していた訪問利用者様です。その方が亡くなられた時に、その人の人生の中で自分の関わり方、リハビリでのアプローチがよかったのか…とても考えさせていただく機会がありました。そのことがあって、より一層、初回から真剣に考えて利用者様に関わっていこうと思うきっかけになりました。
13.これがなければ生きていけない
忘年会で当てた廃人クッションの上です。何もしたくなくなってリラックスできます。
家族と電子書籍です。
家族は自分の支えで、電子書籍はどこでも読める最高の暇つぶしです。
もともとRPGなどのゲームが好きだったので、RPGの世界に転生して第2の人生を始めるといった非現実的な漫画が好きです。暇があれば読んでしまいます。
14.マイブームは?趣味、関心ごとなど
筋トレとカラオケのアプリです。両方とも身体に良くてストレスが溜まりにくくなります。
腰も痛めにくくなるので長く仕事ができると思います。
15.ご自身のことで、ここ最近で起こった大きなことは?
家族が増えた事です。去年の10月29日に女の子が産まれました。
只々、可愛いです。大変ですけど、可愛いです。
“仕事のことを妻に話す派or話さない派、どっち?”
仕事の内容は妻に話す派です。面白い出来事があればすぐに話します。療法士との関わりもデイであるので
大体の内容は理解してくれるので話しやすいです。
“愛妻のあすかさんはどんな存在ですか?”
妻は人生の中での大きな支えです。いなかったら自分があっという間に崩れてしまう気がします。今の仕事生活が続けられるのも妻のおかげです。本当に感謝です。
妻のあすかさんから愛夫の湧さんへサプライズQ&A!!
Q1.夫の湧さんはどんな存在ですか?
「一緒にいて安心する人」
「毎日ずっと一緒にいたいとかはないですけど、いないと困る存在です(笑)」
Q2.夫の湧さんのどんなところに惹かれたのですか?
「利用者さんに向ける笑顔」
「いつも優しくて聞き上手で大事にしてくれるところです」
「まぁ、今となれば聞き流し上手だったと気づきました(笑)」
実務者研修2019/20で発表するあすかさん(左端の机)。介護福祉士資格取得にもチャレンジされる予定です。
16.家庭、育児と仕事の両立の秘訣は?
職場でも家庭でも怒らないことです。怒っても良いことは何もないので、穏やかに過ごすことが平和的に両立できると思っています。
早津 湧(はやつ ゆう) さん 略歴
新潟県妙高市出身の29歳
2013年3月 大阪保健医療大学 作業療法学専攻 卒業 (大阪府) 8年目
同期入社で東大阪市出身の介護福祉士のあすかさんと2019年に結婚。2020年10月に元気な女の子を授かられ、公私ともに充実。“生え抜き組”OT8年目を迎えてバイザーとして、自身と同じ境遇の新卒採用者“生え抜き組”の後輩育成にも力を注ぎながら、弊社のデイ、訪問リハ業務の支柱として精勤されています。利用者様やスタッフ、上司からの信頼も厚い早津さん。さらなる地域での活躍が期待されます!!
■キャリアインタビューを終えて(早津さんより)■
頭の片隅にあることを、インタビューを通して再認識することができました。働く年数が経つにつれて入職当初のような緊張感などが緩んで自分の経験ばかりを頼るようになっていたり、傲りが生じているな…と感じました。初心を大事にしながら家族のために仕事を頑張ろうとより一層思えました!
■キャリアインタビュー記事編集担当より■
入社当初より物静かなイメージのあった早津さん。同期の“生え抜き組”PTやOTの仲間は、弊社でデイサービスや訪問リハの現場で生活期リハの経験を重ねて力を蓄えてから退職され、他施設へと活躍の場を移していきました。そういう同期の状況変化にも大きく動じることもなかった早津さんでした。新卒採用者の“生え抜き組”として、利用者様、ご家族だけでなくスタッフ、上司からも信頼の厚い働きぶりを続けることができる理由をお聴きしたいなぁと数年前から考えていました。そろそろキャリアインタビューの依頼をしたいなぁと思っていたところに、配属先の今里事業所でばったりと早津さんに会い、その場で思い切って協力をお願いすると快諾してくれました。ありがとうございます。
久しぶりに会った早津さんは入社当初の物静かな印象とはうって変わっていました。慣れないはずのオンラインインタビューでも凛々しい表情でハキハキと話す自信に満ちた姿がそこにはありました。バイザーや職場の方々の支えを存分に活かし、心身面の安定とOTとしての自己成長を地道に続けておれたようです。充実したOT8年目、本インタビューを通して地に足をつけた仕事ぶりとその充実の理由の一端を知れたような気がしました。
早津さんから「ほんとに働きやすい職場なんです」、「働きがいを感じています」と何度も聞かれました。“今里事業所愛”“仕事愛”がつまったインタビューとなりました。
前記の11.“親しい人に職場を勧めたくなりますか?”はeNPSの問いをほぼそのまま用いました。e(employee:従業員)N(Net:正味)P(Promoter:推奨者)S(Score:値)=eNPSは、従業員エンゲージメント(会社への愛着や貢献欲)や職員のロイヤルティ(会社に対する忠誠心や帰属意識)を可視化する指標といわれ、仕事のやりがいや職場の定着率、生産性の高さなどと高い相関があるとされています。早津さんは「訪問リハのいい職場ですよ」。と、病院に勤務している知人の療法士数名に求人情報の案内をしたこともあったそうです。「働きやすさだけでいうと満点の10点です!!(笑)」ということから、eNPSでも10点の満点、“推奨者”という判定でした。
早津さんのお話しをお聴きして思い出した書籍が「働くことのパーパス」(ハーバード・ビジネス・レビュー編集部編、ダイヤモンド社、2021年)。そのなかで、ある統計によると“生きがいを感じる人は76%近く、今の仕事に働きがいを感じている人は30%”、“生きがいを感じて生きている人は多い。しかしそれが仕事のやりがいや自分自身の生きがいとつながっていない人が多いことがわかった“とあった。
生きがいを感じることはできるのに、仕事に働きがいを感じている人が40%以上も激減してしまう…人生の大部分の時間を占めるはずの仕事がそうであることは、結果的に仕事の成果が上がらず生きがいや幸福感にも大きく影響するのは明白でしょう。そこで大事になってくるのがパーパス。
前著にて“パーパスpurposeとは、目的や意義、存在目的。Pur(前に)、pose(置く)が語源で、外に開かれた人生の目的という意味。個人の人生の目的と、会社における仕事の目的を、会社という場でいかにすり合わせるかという問いは、働き方の変化が起こる中で大きなトピックになっている”とした。
これは弊社でいう“らしく生きるを応援する”会社の理念やパーパスを社員のみなさまとも共有・共感してもらい、現場での関わりや支援で体現すること、そのためのサポートと環境調整することと、考えられるのではないでしょうか。
さらに“ある大規模な調査で85%が仕事や会社に愛着を感じていない。50%が仕事に意義や重要性を感じていない、どうすれば感じられるかわかっている人は少ない。意義を感じている人は満足度1.7倍、愛着は1.4倍、会社への定着は3倍以上”とあった。
“人を助けることは生きる意味に通じ、人から助けられることは幸福につながる”といわれています。わたしたちの仕事はケアすること自体が仕事だからこそ、それが直に感じられやすい環境でしょう。そのなかでも、生きる意味とは?仕事にパーパス(意義や目的)をどうすれば感じることができるのか?意義や目的とは何か?仕事とは何か?どんな仕事がしたいのか?おもろい仕事とは?自分は何が好きか?何をかっこいいと思えるのか?どんなことでお役に立てていると思えるのか?…等々、このようなことを自問自答しながら仕事ができているでしょうか。これは忙しく過ぎていく毎日のなかではなかなか難しいことかもしれません。弊社では社員のみなさま個々に仕事の意義をどのようにして考え感じてもらうのか、社員のみなさまにとって意味あることに思いやりをもってサポートし環境づくりをすることに、社長、副社長、取締役をはじめ各事業所の責任者やリーダーが中心となって、人材開発室、広報室と連携しながら取り組んでいるところです。
戦略デザイナーとして企業のビジョンやミッションをつくっている佐宗邦威さん(BIOTOPE代表)は、企業と個人のパーパスをつなぐためのキーとなるのがナラティブ(パーパスの語り)としている。“対話のなかで、企業と社員個々と社会のそれぞれの動きやエピソードを描きだす”年表ワーク“で、過去の歴史が捉え直され、そして未来に向けた新たなナラティブが生まれる。時間軸をイメージしてナラティブ化(=ストーリー化)された未来はかなりの確率で行動に移されることが多い”としている。
ナラティブと聞けば頭に浮かぶ生活期の看護・リハビリテーションのなかで、大切な視点になるナラティブ・ベースド・メディスン、ナラティブ・アプローチ。このなかでのナラティブは利用者様の語り、人生における価値観やストーリー、エピソードを指しています。在宅生活者でもある利用者様のパーパスをナラティブから知り、日頃の関わりや支援の足がかりにしています。
有意義な仕事をしていると感じている人は、健康、幸福感、チームワーク、エンゲージメント(会社への愛着や貢献欲)が高く、挫折しても立ち直りが早くて、失敗してもそれを学びの機会ととらえる傾向が強いことも、研究によって明らかになっている。企業においても過去・現在・未来のナラティブを社員間で共有できれば、仕事・人生のなかで互いの共通の意味を見い出せ、企業と個人のパーパスをつなぐことにも寄与するでしょう。生活期の看護・リハビリテーションにおける利用者様への関わりと様々な人たちが織り成すなかでつくられる組織づくりの2つの間に、ナラティブとパーパスの共通項があることを今回のキャリアインタビューにて再確認することができました。
早津さんの地に足をつけた仕事ぶりは、周囲の支えを生かしつつ柔軟に変化できるしなやかさと早津さん自身で見い出した仕事のやりがいに加えて、職場の働きやすさにあることがわかりました。
早津さん、ご家族、職場のみなさん、キャリアインタビューへのご協力ありがとうございます。
追記)
以下のワークなどを抜粋して紹介します。常に変化するであろうパーパスを見い出すためにも活用してもらえたら幸いです。
仕事から得たいものは何か?3つのタイプ
@ 仕事をキャリアと考えるタイプ
A 仕事を単なる仕事と考えるタイプ
B 仕事を天職と考えるタイプ
B は相対的に高いパフォーマンスを見せ仕事により大きな満足感を抱いている
内なる目的、仕事への意味(パーパス)への5つの問い
@ 得意なことは何か?
A 何をしている時が楽しいか?
B 自分の何が一番役に立っていると感じるか
C 何をしている時に前進し、成長していると感じるか?
D 他の人とどんな関係を築いているか?
部下に目的意識をもたせられるリーダーの4つの条件
@ 好奇心と探求心が旺盛
A チャレンジ精神が旺盛であきらめない
B 個人の価値観や文化に配慮する
C 部下を信頼し仕事を任せる
図. 年表ワーク
図. 「問いの立て方」より
図 eNPS
eNPSを向上させる3つの問い
@ 「仕事は順調か?」(学びや変化はあったか)⇒週1回
A 「人生は順調か?」⇒半年に1回
B 「家族は幸せか?」⇒1年に1回
参考文献)
「働くことのパーパス」ハーバード・ビジネス・レビュー編集部編、ダイヤモンド社
「問いの立て方」宮野公樹著、ちくま新書
「フルライフ〜今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略〜」石川善樹著、NEWS PICKS社
キャリアインタビュー記事編集担当:
人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎
2021年08月13日
新人教育プログラムzoom講義『疾患別血液データの見方・リスク管理その2』
2021年08月06日
新人研修プログラムzoom講義「実際のケースから考えるリスク管理(失神・意識障害)」

2021年07月31日
(2年目療法士向け)新人研修プログラムzoom講義「口腔ケア」
リハビリテーション・機能訓練、口腔、栄養の取組を一体的に運用し、自立支援・重度化防止を効果的に進める観点、自立支援・重度化防止に向けた更なる質の高い取組を促す観点、退院・退所直後のリハビリテーションの充実、ICTの活用、利用者の自宅での入浴の自立、口腔衛生管理体制の標準化、栄養改善のための体制作りなど観点から、以下の内容の改定が行われました。
- 訪問リハ、通所系サービス、短期入所系サービス、多機能系サービス、居住系サービス、施設系サービスのリハビリテーション・機能訓練、口腔、栄養に関する各種加算等について、算定要件とされている計画作成や会議に、リハ専門職、管理栄養士、歯科衛生士が必要に応じて参加することを明確化されました。