2019年08月20日

キャリアインタビュー 大阪事業所のST堀内理沙さん(大阪)「一日のほとんどが仕事であり、仕事を楽しめると、育児、家事も頑張れる」


社内メールマガジン〜アクティブ流〜20199月号のキャリアインタビューでは、大阪事業所の堀内理沙さん(言語聴覚士2年目、入職年月:平成304月、所属:大阪)からお話をうかがいました。

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写真中が堀内さん、左が心意気実践チームOT室之園、右が伊藤


1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯

職歴としては、塾で営業補佐、兼リーダー、人事を約半年、セキュリティ会社で管制事務、教育管理を10年、アクティブに入社して2年目になります。

大学卒業後の最初の就職先は教育関係に関心があったこともあり、京都にある正社員はたった10人程度の小さな塾でした。教員はアルバイトの現役京大生が勤め、私の仕事は京都、奈良、滋賀の高校へ進学に興味のある方々に塾や家庭教材の営業・販売をしていました。10人程の同期、先輩のなかでリーダー職(名ばかり人事ですが…)になって、入れ替わりの激しいアルバイトの採用係で、面接官として実際の面接の具体的な方法を考えたり、どうやったら辞めずに仕事を続けてくれるか等々を自分なりに考えました。元々は電話でのお客様のアポ取りで営業担当に繋げるまでがわたしの仕事でした。いつしか不登校や、親や先生と関係性が上手く行ってないお子様の相談にのることが多くなり、お客様から直接契約を頂くこともありました。しかしながら塾の業績不振のため約半年程の短い在籍期間でしたが退職となりました。

2社目は、自分でも信じられないくらいだった前職の早期退職の経験もあり、教育関係の仕事を諦め、ただ大きな会社で働きたいと思い、従業員数グループ含め約6万人、プロ野球界のレジェンドによるテレビCMで“○○○しませんか?”で有名な業界大手のセキュリティ会社に就職しました。強盗・火災等、リアルタイムに情報処理を行う監視センターに1年、その後、役員推薦で本部へ異動となりました。配属先は業務部という所で、本部10名、事業所約400名でうち女性は私ひとりでした。当時の本部の雰囲気は殺伐としていて、各事業所との関係性は決して良いものではありませんでした。本部での仕事内容は、教育管理とクレーム対応、社外からの仕事を事業所へ割り振る事でした。事業所に依頼した仕事に対して、各責任者の方から質問が来るのですが、仕事の中身が分からない事だらけでとにかく毎日必死でした。自分に何ができるのかと思い悩んでいた時、本部異動を推薦して下さった役員から呼ばれ「本部と各事業所は協力するもの、君はきっと緩衝材になれる。これからは女性が働く時代になるからね」。と言われました。その言葉を聞いてから、仕事に対する考え方が変わったと思います。その後すぐ、役員が亡くなられ、病気だったことを知りました。10年の勤務の間にSTの夫と結婚、出産、産休を経験しました。そのまま仕事を続けたい思いもありましたが、10年の区切りをつけ、子育てとの両立できる仕事、次こそ自分のやりたい事を仕事にしたいと思いました。当時、育ての親のような存在だった大叔母が誤嚥性肺炎で亡くなりSTに興味を持った事や、親しくなったママ友の子供さんが発達障害でSTに助けられているという話を聞き、STについて調べれば調べるほどSTをやりたい気持ちが止められませんでした。夫は反対していましたが、意を決しSTの専門学校に通う事にしました。

同級生にも同じようなママさんST学生がいました。学校での活動として土曜日に「言葉の相談室」で地域のことばの障害の方々へ、学生が主体となって訓練プログラムを考えて言語訓練を施すことも経験させて頂きました。

STの専門学校卒業後の進路は、急性期病院で色んな疾患を学び、回復期、最終的に訪問に行けたらと当初は考えていました。ところが最後の実習先でお世話になった老健施設で出会った入所者のみなさまの事が印象的で気持ちに大きな変化がありました。非常勤のSTさんが入所しているおじいちゃん、おばあちゃん達の前で自前のアコーディオンを披露し何曲も昔の歌を披露すると、皆が笑顔になって楽しそうに歌を口ずさむのを見ました。私はというと担当させて頂いた女性の方が「ピアノを弾きたい」と言われ一緒に弾いたり。まだ比較的若い方で半身に麻痺があるも「職場に復帰したい」、「レインコートを一人で着れるようになりたい」。と言われ一緒になって考えたり。入所者のおばあちゃんに実習の思い出作りにと手作りのアルバムを作成しプレゼントしたら、ご本人、ご家族も含め泣いて喜ばれました。実習前に思い描いていたSTとしての機能的な訓練等は何もできなかったのですが、とにかく感謝された事に幸せを感じました。最後の実習を通して、もしかすると技術以上のものがあるんじゃないかと感じるようになりました。自分自身で考えていたSTの概念が「ひっくり返った」というくらいST観が劇的に変化し、進路を決定する上で大きな影響を与えてくれました。

ちょうどその後に学校での就職説明会に、取締役ST碓井さんと学校の先輩でもあったST玉木さん(吹田)が来られ、「まじめにおもろいことをしませんか?」とのST碓井さんのお話を聞いた時に、「面白い!」、「私が働きたい場所はここだ!アクティブで働きたい!」と思い、その場で就職希望のアプローチをし、さっそく見学させて頂くことになりました。


2.今の仕事、働き方

月〜金曜日出勤、土日が休日。訪問1.5/週、デイ3.5/週の勤務をしています。小学1年生の6歳の娘と保育園年長組の5歳の息子がいます。それぞれの学校の行事がたくさんあるのですが、その都度職場の方々に調整、協力して頂き、何とか子育てと仕事の両立が出来ている事に感謝しています。


3.仕事での苦労、醍醐味、魅力、やりがい

〜苦労〜

退院されてから間もない訪問ST利用者様で、脳梗塞による嚥下障害で水分摂取時にムセが強くなり、痰が絡んでいました。

病院の主治医の判断により、誤嚥のリスクがある為、ゼリーで水分摂取をするようになっていました。ところが、ご本人はゼリー摂取の拒否があり、ご家族も“普通のお茶を飲ませたい”

自己判断で誤った摂取方法(水分とゼリーが混在したまま飲む)をされていました。

もし自分が利用者様と同じ立場になった時、誤嚥のリスクはあると分かっていても、毎日ゼリーで水分摂取するのは嫌だな…と思いました。何とかトロミ付きのお茶を飲んでもらえるようになってもらえたらと誤嚥リスクを説明しながら嚥下訓練や色々な水分摂取の方法を試しました。ご本人様やご家族の気持ちに寄り添いつつ、同時に主治医や病院の先生方、社内のSTバイザー等、皆さまから力と知恵をお借りしながら、やっとの思いでトロミ付きお茶に変更でき喜んで下さいました。しかし、ご家族で用意して下さるトロミの濃度が安定しませんでした。一体どうしたらご家族のご負担がなく安定的にトロミ付きお茶を作って頂けるのか考えました。試行錯誤を度重ねた結果、安定したトロミ付き水分の摂取をして頂けるまで数ヶ月ほどの期間を要しました。


〜やりがい〜

上記にご紹介させて頂いた利用者様は、前職のセキュリティ会社で一緒に仕事をしていた方のお父様でした。たまたま訪問の同行に行かせて頂いたところ、私の名刺を見て気づかれご指名を頂きそのまま担当させて頂くことになり、勝手ながら不思議なご縁を感じています。

つい先日わたしの息子と同じ保育園で、他のお母さん方とあまり交流されないママさんがいました。どうしても気になり、こちらから軽くお声かけをしました。すると、通園しているお子様が発達障害である事を話して下さいました。子育ての様々な悩みをお聞きし、具体的にどうしていけばいいのか?を一緒に考えさせてもらうことが出来ました。自分のSTの仕事や経験が仕事以外の場面でも誰かのお役に立てる事に大きな幸せを感じます。


〜魅力〜

脳梗塞の後遺症により、ことばに障害を持たれた方を担当させて頂くことになりました。病前、詩吟教室の先生をされていらっしゃいました。ブログにも書かせて頂いている為、詳細は割愛しますが、実際に通われている詩吟教室を見に行かせてもらう等、病院では決してできなさそうなことを上司に相談のうえ、自分の想いのままさせて頂けることが何より嬉しいです。


4.仕事をしていく上で大切にしていること、心がけていること

PTOTST、介護職員色んな方に助けて頂いていることを忘れないことです。あとは探求心、向上心を持つことかなと思います。


5.私の言語聴覚士像

1つは目の前の利用者様、患者様が関わり方次第で良くなっていくと信じて、諦めないことです。もう一つは悲しみも一緒に受け容れ、共に進んで行くことのできるSTになりたいです。


6.私の利用者さん自慢

現在デイ週3回ご利用中で週1回訪問看護(ST)に行かせて頂いている50代の女性Aさんがいらっしゃいます。6年前にくも膜下出血を呈され言葉の障害が残存しました。最初は寝返りもできない、歩けない、喋れない、ただ息をしているだけで…“死にたい”と何度も思い毎日泣いていたと言われていました。そんな方が今はとっても前向きで「子供たちに恩返しをしたい、だから諦めない」。と話されていました。そんな中で先日、40代の女性Bさんがデイサービスを利用開始されましたが、来所時に毎回泣いておられました。その様子をAさんが見かねて、「自分も同じように泣いてた、一緒に少しずつ頑張って行こうね」。との旨のお手紙をBさんに書いてくださいました。Bさんはとても喜ばれていました。そんなお二人の様子を見て“凄いな”と感銘し、私もあきらめず一緒に頑張ろうと思うことが出来ました。


7.私のアクティブ大阪自慢

まずはデイ管理者豊澤さんと佐々木さんの手作りスイーツが美味しいことです!!

そして職員は個性的な人が多く才能に溢れています。ことばの事で言えば、この利用者さんと上手く会話が噛み合わないな、どうしたら悩みや本音を聞き出せるのか…と悩んでいたら、介護職員、PTOTさんが楽しそうに利用者様と会話をしているのを見て、勝手に自分の中で敗北感?!(笑)が込み上げると同時に凄いなって思います。誰かの心を開くのは技術以上のものがあるように感じています。


8.趣味や関心事、休日の過ごし方

自然が大好きでトレッキングや山登りが好きです。ここ一年で印象的だったのが六甲山でのロッククライミングですね。登山に時間を要してしまい、帰りのケーブルがなくなってしまい下山もするはめになりました。その際、ウリボウ(猪のこども)にも遭遇し、ドキドキハラハラの連続でしたがそういうのも含めて楽しんでいます。他には先日船に乗って友ヶ島という無人島(実際には観光客でいっぱいでしたが笑)に行ってきました。仕事で息詰まった時、自然に触れあうと悩みなんてたいしたことないなと思えてしまい、気持ちがリセットされます。

もちろん子供たちともお出掛けをします。ここ最近では鉄道博物館、嵐山のトロッコ列車と保津川下り、奈良の大仏を見に行きました。


9.これからの仕事でチャレンジしたいこと

在宅ならではの事をしてみたいですね。STの枠にとらわれず、例えば一緒に料理を作ってみる、外出してみる、職業支援をする等、他にも小児分野にも興味を持っています。


10.大阪法人の失語症者会「1カフェ(イチカフェ)」について

「1カフェ」のなかでは、“聞き手から話し手側への役割交代と拡がりを”をテーマに失語症当事者の方が主体的に“話すこと”に主眼を置いています。デイサービス通所中は職員、他の利用者様とほとんど話されなかった利用者様が、「1カフェ」のなかでは、イキイキと話をされる姿をみることができました。その姿をみて、このような場を設けることができて本当に良かったなあと感じます。3か月に1回を目安に、失語症の方々が集う場を職員のみなさまからご協力をいただきながら続けることができればと考えています。

直近は7月26日金曜日14時〜ST山川さんとデイサービス松原、カフェオーディナリー松原の利用者様でもある森さんの失語症漫才コンビ“のんべーず”の公演でした。堺事業所の失語症者会「らふトーク」との連携も模索中です。「らふトーク」は8月23日開催予定です。

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1カフェ参加者で弊社のデイサービスとカフェオーディナリー(就労支援事業所)の利用者の高橋さんと。

「1カフェ」ブログはこちら↓

http://active-nopsj.sblo.jp/s/category/4483594-1.html


11.職員のみなさんに一言

色んな事に挑戦して頂きたいです。それが実現できるのがアクティブです!!


12.仕事と子育てを両立できる1番の原動力は?

一日のほとんどが仕事であり、仕事を楽しめると、育児、家事も頑張れるような気がします。

利用者様に尊敬の念を持ち、利用者様の生活を想像する。利用者様の趣味(例えば、ゴルフ、詩吟、将棋など)を介して、自分自身が今まであまり興味なかったことも利用者様と一緒になって少し覗いてみると、利用者様にもう一度趣味に向けたチャレンジをしてもらえたらなあという気持ちになります。そうすることで仕事も楽しくなります。


13.仕事と子育ての両立の秘訣は

仕事を楽しむことでプライベートもより楽しめるのではないかと考えています。STでもある夫と家事、育児の役割分担を明確にすることで、夫婦のお互いの時間を大切にできていることもいいのかもしれませんね。具体的にはお互いの休日を確認、調整し、保育園の送り迎えは曜日別に分担しています。ごみ捨て、掃除、買い物、片づけは夫の担当です。食事作り、洗濯、子供たちの習い事や学校の行事の調整等は私の担当です。小学校の学童を利用したり、地域のファミリーサポートを活用して子供たちの送り迎えをサポートしてもらっています。小学校や保育園のイベントの際は、たびたびお休みやご協力を頂き、職員のみなさまから助けてもらっていることを感じています。いつもありがとうございます。


言語聴覚士 堀内 理沙さん 略歴

大阪府出身の30歳代のママさんST。学生時代、新人時代から子育てと学業、仕事の両立を果たされています。1年目の昨年度は豊富な社会人経験を活かしたデイサービスでのST業務に加えて、失語症者の当事者会「1カフェ」の運営にも精力的に関わり、これからの弊社のST部門を担う貴重な人材です。


〜キャリアインタビューを終えて、、、ST堀内(大阪)から一言〜

このような機会を与えて頂き大変感謝しております。やりたい事を仕事にすることができて、ST養成校卒後の最初の就職先がアクティブでよかったと思っています。そしてアクティブで挑戦する機会を与えて頂いている事に感謝しています。

本当にありがとうございます。


■キャリアインタビュー記事編集担当より■


本当に2年目のSTさん?!なのかなと思うくらい、色々な取り組みを積極的に実施されています。そのなかの一つの失語症者の当事者会「1カフェ」はもともと大阪事業所所属の金井ST、退職された村上ST主任が中心となって立ち上がった取り組みです。現在は今年度より新しく大阪STリーダー職に就いた山川ST、同事業所の井上STも加わり、企画・運営されています。昨年度途中から心意気実践チーム室之園もサポートに加わり、『まじめにおもろいことをする』の追求を引き続きサポートさせていただきます。(心意気実践チームOT室之園より)


今回のインタビューのなかで、堀内さんからたびたび聞かれた「誰かの心を開くのは“技術以上のもの”があるんじゃないか」。という言葉について、後日下記の通り深掘りをして尋ねてみました。

具体的には…

○話をしっかり聞くことで共感する姿勢

○誠実に対応し、一緒に悩みを解決していくこと

○小さな変化にも気づくこと

○利用者さんの趣味や興味のあることに自分も興味を持つこと

とのことです。

今回の堀内さんのインタビューを通し、療法士としてとても大切な心構えを再確認することができました。“技術以上のもの”の何かは、なかなか形として目には見えません。しかしリハビリテーションを進める上でも欠かせない心構えでとても重要なものだと考えています。

このなかの“共感”について「共感力」(ハーバード・ビジネス・レビュー編集部、ダイヤモンド社、2018年)をもとに、以下のとおり考えてみました。

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私たちの脳には、いわゆる知能を司る領域と共感力を司る領域の双方があり、いずれも前頭前野に存在します。その機能は相互に牽制しあうような関係として抑制をかけ合う形で機能が表面化することが多く、知能を司る領域のほうが共感力を司る領域よりも弱いことが大半といわれています。また知能よりも“共感力”に重きを置いている人のほうが大多数ともいわれています。

“共感”の3タイプとは…

⓵認知的共感:他者の視点を理解する力

A情動的共感:他者の感情をくみ取る力

B共感的関心:相手が自分に何を求めているかを察知する力

この3タイプの中でもっとも医療・介護・福祉職の現場で必要とされるのがB共感的関心である。共感的関心を持つには、他者の痛みを感じる力を保ったまま、自分の苦悩とうまく付き合うことが求められる。この共感的関心と密接な関係性にある情動的共感を呼び起こすには、相手の感情に対する自分の反応に意識的に注意を向け、他方では表情や声の調子などから相手の感情を幅広く読み取ることとしている。また、他人の感情を理解するにはまずは自分の感情を理解する必要がある。私たちは、他者の苦悩を我が事のように受け止める時には直感を頼るが、相手のニーズに応えるかどうか判断する時は、その人の幸福が自分にとってどれだけ重要かを熟考するとしている。

“共感”を制御するには…

体にピンが刺さってケガをしている人を見ると、普通、私たちの脳から痛みを感じる部位が反応しているという合図が発せられる。ところが医学部では、無意識のうちに起きるそのような反応さえもコントロールするよう教えられる。このため医師たちの場合、側頭頭頂接合部と前頭前皮質にある、“感情を無視して集中力を高める働き”を持つ神経回路から反応を抑える麻酔のようなものが分泌される。こうした作用は、他者と距離を取って平静を保ち、相手の力になろうとする時にも起きる。感情が高ぶる状況で問題に気づき、集中力を高めて解決策を探さなくてはならない場合にも同じ神経回路が活性化するとしている。

「共感力」(Emotional Intelligence (EI,感情的知性)シリーズ、ハーバード・ビジネス・レビュー編集部、ダイヤモンド社、2018年)


このような作用や実際の場面はリハビリテーションの仕事の現場で身に覚えがあるかと思います。何かの疾患や障害により、何らかの喪失体験をされたであろう利用者様と一緒に、これからの人生を再構築する過程において、私たちの仕事は常に“共感”を人から要求される仕事で、かつ“共感を養う”ことが欠かせない仕事であることがあらためて確認できました。その一方で“共感を制御する”ことは“共感疲労”や“バーンアウト(燃え尽き症候群)”を回避することにつながり、他者に同情し過ぎないように、自分が苦しくならないようにうまくバランスを取らないといけないことも…

いずれにしてもこれら3タイプの“共感”に合わせて、“傾聴”も大きなカギになってくるはずです。最も高度で優れた傾聴とは?聴き手がトランポリンのように話し手に果たす役割とは?等について、8月9日の実務者研修2019/20のスクーリングB「傾聴、コミュニケーション等について」でもお話しさせていただきました。

▼詳細はこちら↓

http://active-nopsj.sblo.jp/s/article/186422688.html?1565910219

http://active-nopsj.sblo.jp/s/category/4453539-1.html


また異業種から学ぶ越境学習が、患者さま、利用者さまの人生に直接的に関わる時間が圧倒的に長い生活期、地域リハビリテーションでは特に重要と考えています。

もし職業経験の少ない、もしくはほとんど無い現役新卒者の方々であれば、利用者様の職業経験やその時の生活の様子をナラティブにお聴きすることで、そのお仕事や趣味、趣向を部分的に経験したかのような感覚になると思います。利用者さまの人生の物語りにどっぷりとつかり自分事のようにお話しを聴いてみる、そして問いかけてみることです。その姿勢が利用者さまに“共感”を示し、私たちの“共感を養う”ことになり、利用者さまの趣味や興味のあることに私たちも興味を持つことにもつながります。ひいては利用者さまご自身の今までの人生の認識を深め、自分らしさや人生の中で大切にしていることを探索するきっかけにもなるはずです。


今回のキャリアインタビューでお聴きした堀内さんの職業経験は、今のSTの仕事でも大きなアドバンテージになっていることがわかり、堀内さんのアクティブでの仕事ぶりを見聞きして“なるほど合点”ときました。仕事を楽しみ、育児、家事もしっかりと…これは究極の生活と仕事の両立です。堀内さんのこれからのさらなる活躍に期待は無限大!!


キャリアインタビュー記事編集担当:人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎

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2019年07月20日

第17回日本臨床腫瘍学会学術集会

心意気実践チーム・人材開発室のいとうです。

土曜日の朝早くから第17回日本臨床腫瘍学会学術集会に参加してきました。
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患者さん、ご家族向けの3日間のプログラム。
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○支持療法と緩和ケア
→緩和ケアのエビデンス(QOL向上、生存期間の延長、無駄な治療の削減等)
→痛みが主訴の患者さんが7割超
→痛みについての認識が患者さんと医師とで乖離が大きい(患者さんは医師に伝えきれていない、医師は聴き取りできていない)
→温泉による緩和ケアの効果も(患者でもあるOTの方からの提言)


○がんリハビリテーション
→外来リハの必要性と可能性
→がんリハや相談等をして欲しくても提供してもらえない現状あり
→入院中にしか算定できない現状(がんリハ研修CAREER修了の算定要件あり)
→退院後も低下を続ける体力、歩行量、肺活量、発声、栄養、心理面等々…
→リンパ浮腫への関わり
→肩関節の癒着性関節包炎への関わり
→がん悪質液による影響(筋肉量低下やサルコペニア等)への働きかけ
→キャンサーフィットネスさんのような自主的なグループが発足し、退院後、在宅の患者さん、がんサバイバーの方々をサポートしている現状
▼キャンサーフィットネス↓
http://cancerfitness.jp/

○がんと心のケア 
→医師の説明に不満を抱えている患者さんが多い現状

○日本の医師との信頼関係を気付くには…
→気持ちを出せる関係に
→自分の価値観を話せる関係に
→自分のことが主治医にわかってもらえている関係に

医師との"治療同盟"を築く

病気、病状を理解して一緒に治療を決めていく

先ずは診察室で座り方を変える(正面ではなく医師と横並びで受診する)等で…

"Beyond borders"境界を越える


たくさんの学びがありました。

がんリハ、わたしたちの地域看護、リハでやれること、やるべきこと、お役に立てることが今もこれからもたくさんありそうです。


会場の国立京都国際会館。
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▼緩和・支持・心のケア 合同学術大会2020のご案内
第5回日本がんサポーティブケア学会学術集会
第33回日本サイコオンコロジー学会総会
第25回日本緩和医療学会学術大会
テーマ :「多様性、対話そして利他」
2020年6月19日〜20
 会 場国立京都国際会館/グランドプリンスホテル京都
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キャリアインタビュー「前職は湯灌師です」。カフェオーディナリー大阪の木下貴恵さん(カフェオーディナリー大阪[就労継続支援B型])


「前職は湯灌師です」

「色んなものに触れてみたい」

「壁を作らない」

 

社内メールマガジン〜アクティブ流〜20198月号のキャリアインタビューでは、カフェオーディナリー大阪の木下貴恵さん(就労支援員3年目、入職年月:平成293月、所属:カフェオーディナリー大阪[就労継続支援B])からお話をうかがいました。

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1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯

「前職は湯灌師です」。

大学を卒業する前に、叔父が逝去した際、葬祭スタッフの方々の誠実な仕事ぶりと立ち振る舞いをみて「キラキラ輝いて見えて」。やりたい仕事とのそんな衝撃的な出会いがあった。その葬儀会社への就職を希望するも不合格を経験。

関東での別の職種への就職が決まっていた。渋々行こうかとしていたそんなとき、父が椎間板ヘルニアに。母はわたしが関東に行くことを止めることはなかったが関東の仕事は「これはあかんな」。と、キッパリとあきらめた。

地元大阪に残り、アルバイトしながら就職活動を続けることに。看護師になることも一度は考えた。いくつかの会社で内定はもらっていた。でももう一度、葬儀会社の就職試験にチャレンジ、そして見事合格!!

「一度落ちた会社は絶対に無理」。と、助言をくれていたハローワークの職員さんも「そりゃもうビックリしてました」。

念願の葬儀会社での仕事。式典進行などすべて自社でする会社でのお通夜や葬儀の進行の補助や裏方をこなし、司会も少し経験した。楽しかった。

あるとき、仕事での人あたりや立ち振る舞い等の適性を見初められて湯灌師に抜擢される。

最初は戸惑ったが「色んなものに触れてみたい」、「まずはやってみよう」。と、チャレンジすることに。

湯灌師としての仕事が始まった当初から「怖くもなく、きれいに見送りたい」。とただそれだけだった。半年くらいは着物の着せ方、各宗教の勉強、死後硬直を和らげるマッサージ等を学ぶ毎日で、絶対に失敗できない仕事だと否応なく感じた。

そのなかでたくさんの故人様と出会い様々な死に様があることを経験した。その人の歩んできた人生を垣間見た気がした。故人様から”悪いことしたらあかん”、”人を傷つけたらあかん”というメッセージを突き付けられたように感じ、ハッとさせられたのを今も覚えている。

湯灌師の仕事は楽しかった。やりがいも感じ充実していた。でも肉体的、精神的にかなりきつかった。朝早くから夜12時まで各地へ移動することもあった。出張先の各地で故人さんに対峙し、故人様を洗い清め清拭し、硬くなった体を柔らかくするマッサージを施し、着替えさせ…かなりの肉体的重労働の連続だった。

そしてご遺族が見守る中で常に失敗できない仕事、緊張の連続だった。精神的に押しつぶされそうになることもあった。何度も丁寧にそっと持ち上げないといけない棺や故人様のお身体の重さ、肉体的なキツさ、精神的なプレッシャー…いつしか腰痛が強くなった。「湯灌師、好きやけどこれ以上は続けるのは無理かな」。と、入社4年で致し方なく退社。

その後は3か月の求職活動の末、「今までと異なる業界に身を置きたかった」。「誰かのために役に立ちたい」。と、ハローワークで弊社の就労支援の仕事に巡り合う。

親戚に年上の知的障害のある方がいた。その家族や自分も幼い時から分け隔てることなくごく普通に接した。「障害だからと壁を作らない」。それもごく自然にできる。

友人には「全然違うところになんでいったん?」とよく聞かれたが、「誰かのために役に立ちたい」、「色んなものに触れてみたい」、「まずはやってみよう」。と、だから入職したと説明している。


2.今の仕事、働き方

月、水:デイサービスの介護職員として、火、木、金:カフェの就労支援員として勤務。休日:土、日


3.仕事での苦労、醍醐味、仕事の魅力、やりがい

いろんな病気、障害、それぞれ違う。病気や障害、支援等について何もわからない状態です。専門的な知識がないので、利用者さんによってそれぞれ抱えている病気や障害に自分なりに対応しているがそれが正しいのかどうか不安になったりする。でも社内の訪問やデイサービスのPTOTSTさんから病気や障害に関する話や支援の仕方を教わることができるので勉強になります。その場その人に合わせた適切な支援方法がとても役に立っています。そのおかげで利用者さんに向き合えることができます。最近は就労支援の奥深さを感じることが多くなってきました。


4.仕事をしていくうえで大切にしていること、心がけていること

PTOTSTさんのように利用者さんと直接体に触れてリハビリ等をすることはできない分、利用者さんと密に対話をするように心がけています。利用者さんによってあまり深く関わって欲しくない人もいれば、逆に話をしたいという人もいるので、今悩んでいること、嬉しいことを聴き手としてしっかりと受け止めていけるように努力しているところです。

“障害”という壁をなくしたいと常に思っています。


5.これからの仕事でチャレンジしたいこと

就労支援に仕事を究めて、勉強します。まず自分なりに取り組んでいます。

今までの経験を活かして障害者支援や介護等に関する資格を取得したいです。学んだうえでより深く仕事に対する考えや発見があると思うから。


6.わたしのオーディナリー自慢

近所のおばあさんがよくカフェに来てくれて、「落ち着く」。と言ってくれます。これは嬉しいですね。よく「安いなー」。とびっくりされる方が多いです。「オーガニックカフェですか?」とお客さんから聴かれることも多いですよ。全然そんなんちゃいますけど(笑)

利用者様で失語症と右片麻痺のある高橋さんはすごく丁寧な仕事をされます。ゆっくり丁寧に洗い物、細かい作業されています。いつもすごいなーと思っています。見守りながら仕事をドンドンやってもらうようにしています。意識的にわたしがお客さんとの仲介役となり、お客さんとのおしゃべりを高橋さんにしてもらっています。生きた失語症訓練になればいいですね。

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就労支援員 木下 貴恵 さん 略歴

大阪府出身20歳代

4年の葬祭会社での湯灌師として勤め上げた後、平成293月に弊社に入職。カフェオーディナリー大阪(就労継続支援B型)で就労支援員として勤務、デイサービスにも応援で勤務、現在に至る。よく笑って明るい雰囲気で周囲も灯を燈すようにあかるくしてくれます。

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〜キャリアインタビューを終えて…木下さんからひとこと〜

最初にインタビューの話しを、とお声をかけて頂いた時はすごく驚きました。正直わたしでいいのかと不安でドキドキしましたが、伊藤さんがすごく緊張を和らいで下さり、また楽しくインタビューさせて頂くことが出来ました。これまでの伊藤さんが行なわれてきた就労支援等のお話しも聴くことができ、非常に勉強になり、わたしもこれから頑張っていきたいと思いました。ありががとうございました!


■キャリアインタビュー記事編集担当より■

インタビューの中でとにかく木下さんの明るさ、前向きさを感じました。愛嬌よく笑ってくれました。

木下さんとはインタビュー前に2回しか会ったことがありませんでした。しかも毎年オーディナリーが屋台を出店している松原マルシェでの人がごった返すような屋外イベント会場のなかです。そのため軽いあいさつ程度。しかしながらスタッフや一緒に働いている利用者さんと接する様子や立ち振る舞い、気立ての良さをみて、支援者として、また飲食サービス業の素養を感じたことを覚えています。いつかお話しを聴く機会があればと考えていました。デイサービス責任者のOT河井さんからの声かけと協力もあり今回のインタビューです。

前職について問うと「湯灌師です」。と淀みなくはっきりと丁寧な口調の返答で、前職への誇りや愛着を感じました。就職浪人してもう一度同じ葬祭会社にチャレンジ、そして入社。折れない心と粘り強さ、“これでいいんや”という木下さん自身の自己肯定感や前向きさが溢れ出ていました。新しい仕事の転機では「色んなものに触れてみたい」、「まずはやってみよう」。というポジティブさがありました。葬祭会社でも湯灌師としての素養を見初められたということと、松原マルシェで支援者としての素養や資質を感じたことと重なるように感じました。

江戸時代の女性湯灌師の姿を描く時代小説「出世花」(高田郁著、ハルキ文庫、角川書店)では、湯灌は現世の苦しみを洗い流し、来世への生まれ変わりを願う儀式としています。インタビューで話しを聴くなかで、この小説のなかの主人公でまっすぐ生きる女性湯灌師のお縁と木下さんがダブって見えました。

就労支援の仕事は、障害福祉サービスの利用者様とカフェ一般客の2つのサービスを提供する相手がいます。利用者様個々の病気や障害特性から必要な配慮等を理解した就労支援サービスと美味しい飲食サービスを適切に提供が行えないといけません。2つのうち、どちらも大切にしながらサービスを継続することが肝要です。これが正解という支援方法は存在しません。でも「利用者さんと密に対話するように心がけている」。「聴き手としてしっかり受け止める」。と、日ごろから心がけて試行錯誤している木下さんならいけそうです。社内の看護師やリハ専門職からの助言も加われば、利用者様との密な対話を通して一緒に解決の道を探してくれそうです。インタビューでお聴きした今までの湯灌師としての経験や立ち振る舞いや気立ての良さを見て、勝手にそう思ってます。今後、障害者職業生活相談員やサービス管理責任者、ジョブコーチ等の就労支援に関する専門的な知識や技術を習得し、弊社でも数少ない就労支援員木下さん、この分野を究めてスペシャリストになられることに期待大です!!

キャリアインタビュー記事編集担当:

人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎


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2019年06月15日

(ポスター発表、備忘録A)第56回日本リハビリテーション医学会学術集会

心意気実践チーム・人材開発室OT伊藤です。


6/15(土)は朝早くから会場へ。
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6/13の報告、備忘録@はこちら↓

8時からの教育講演「障害適応へのチームアプローチ 〜障害受容再考〜」に参加しました。

文献で拝読してきた名前を聞いたことがある著名な先生方が、目の前で話されている姿は何か感慨深いものがありました。

とてもまとめきれる中身ではないので、備忘録的なレビューに留めさせていただきます。

備忘録)

▽座長の先崎章先生(埼玉県総合リハビリテーションセンター)より

〇障害受容は疾患、障害を含めたその人、状況、などなどでその時々で変わるものではないか…

〇医療者ではうかがい知れないことがあるのではないか…

〇誰の理論が正しいのかどうかを論証するのではなく、眼前にいるリハ患者の心のあり方を理解するのに最も適した障害受容理論を用いればよい。(渡辺俊之2004)

〇障害の受容とは障害者としての自分を受け入れていくことであり、悲しみや落胆などの否定的感情に向き合っていく心理過程である
〇機能改善への固執と障害受容を分けるべき
〇障害受容の経過は段階的というより行きつ戻りつの連続過程である
〇障害受容にいたるためには”希望”が必要
〇医療者が扱えるのは”障害への適応”で、そのために医療チームを機能させること
(2006年の本会にて)


▽医療社会学の視点から細田満和子先生(星嵯大学)より

〇社会的役割(一般的なこうあるべき論)から役割期待(こうならないといけないという型にはめられてしまう)

〇病人役割(「社会体系論」パーソンズ、1951年)という捉え方
権利(回復すること、その一方で社会的な役割を免除されるという面もある等)と義務(回復すること、通常になるということに縛られる)

〇生活史の書き換えにより、”全く異なる主体に”、”新しい自分へ”、”病人役割”から自由に”、”新しい役割を獲得へ”

▼詳しくは↓
『脳卒中を生きる意味-病いと障害の社会学』青海社 細田満和子著
https:surasshusurasshuwww.seikaisha.bluesurasshuitem-22/


▽元ST教員で脳卒中、高次脳機能障害の当事者でもある関啓子先生(三鷹高次脳機能障害研究所)から

〇リハをする側からされる側となったから分かることがある

〇現実肯定感(なってしまったのは仕方ない)、希望(職場復帰を)、期待感(新しい人生を)、知的好奇心(リハ職として貢献しよう)から、自分にしかできない”語り部”としての高い使命感が生まれた

〇「発症前より幸せ(病気によりたくさん失ったけど、それで生まれた幅広い他者とのつながり、自己効力感、社会参加の実感があるから)」

▼詳しくは↓
三鷹高次脳機能障害研究所
(一社)日本脳損傷者ケアリング・コミュニティ学会


▽OT田島明子先生(聖隷クリストファー大学)から

〇誰もがなにかしらか”障害”があるが、それを内包しながら生きている

〇自分自身のユニークな価値に気付く

〇存在を肯定する

〇障害受容という言葉を避ける療法士

〇参加のはしご

▼詳細は↓
障害受容再考―「障害受容」から「障害との自由」へ』三輪書店 田島 明子著


▽交通事故による下肢障害の当事者でもある公認心理師・臨床心理士 定政由里子先生(神戸学院大学)から

〇感情の爆発を大切に扱う、否定しない、しばらくすると冷静になれる

〇自制→忍耐→希望→感謝
人の意見とやり方に折り合いをつけることで自制となり、自分の想い、希望がある程度できるになれば、感謝が生まれる

〇ヘパイトスのギリシャ神話が心理的課題(心のわだかまり)から解放してくれた

〇アドルフ・グッゲンビュール・クレイグ「あらゆる人間は障害者である」


▽人間味溢れ出す岡本五十雄先生(クラーク病院)

〇高い人生満足度と受容度、低い経済状況と受容度の関係

〇一旦は障害を受け止めたよう(障害受容)でも、10年経過しても「でも治るんだったら何でもする」という人が多い


▽太田喜久夫先生(藤田医科大学)

〇CIQ(客観的QOL)と主観的QOL評価(日本語版制作中)について

参考はこちら↓


機器展示等)

120以上の企業団体展示ブース
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スイーツコーナー
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ポスター発表の会場
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質問する代表の阪東(写真左)です。
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15時過ぎ。いよいよポスター発表の出番です。
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座長のリハビリテーション医学会専門医の先生、他の先生方からは…
○なかなか無い取り組みで、しかもよく就労支援されている
○聴いたことがない報告
○もっと脚光を浴びるべき内容
○心が温まる良い関わりの報告
○これからの一つの形、新しいスタンダードになるかも
○話しを詳しく聴きに行きます
等…の評価をいただきました。

一方で、
○診療はどのようにしているのか
○診療のサポート体制の維持
○収益面はどのような状況なのか
等…の質問もいただきました。
ありがとうございます。


たくさんのリハビリテーション医学会専門医や関連職の先生、当事者の方と発表や各講座、講演後に、質問を兼ねてご挨拶するなかでお話しすることができました。

日頃の現場で取り組んでいて、これでいいのか…と分からないなか考えていることを確認でき、次に進むチカラをいただきました。

インターネットや本、文献で学べることとはひと味もふた味も違う、会場で会えるたくさんの方々からのナマの学び、気付きをもらえるのが、学会・学術集会。

特にリハビリテーション医学会学術集会は、学会規模や多岐にわたる講座内容に加えて、看護師、療法士に指示するリハビリテーション専門医の先生方が主たる参加者です。

そのような場の貴重さ、学会・学術集会に参加することの意義を深く再確認できました。

リハビリテーション評価の大切さを痛感しました。それに加えて、利用者様、ご家族、自分自身のために、何かしようという"心意気"の大切さにあらためて気付かされました。

次回は今年秋の静岡。11/15(金)〜17(日)。
「リハビリテーション医学の”ちから”」

何とか行きたいです。




追記)

前日の6/14(金)午後は、
「がんのリハビリテーション診療ガイドライン&シンポジウム」へ。

今月に発刊された『がんのリハビリテーションガイドライン(第2版)』の解説をされていました。

〇グレード、エビデンスの確実性、推奨別にされている

〇運動における恩恵があること

〇術前のプレハビリテーションの効果あり

〇術後の歩行、ADLの維持は予後に影響あり

〇抗がん剤等の化学療法は入院治療から外来治療へ

〇外来治療で歩行、外出機会の確保も可能

〇フレイルからどのように脱するかが課題

〇CGA7(高齢者総合機能評価簡易版)の活用

参考)
がんのリハビリテーションガイドライン(第1版)は↓
www.jarm.or.jp/wp-content/uploads/file/member/member_publication_isbn9784307750356.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/42/4/42_KJ00010001353/_pdf
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2019年06月13日

(参加報告と備忘録@)第56回日本リハビリテーション医学会学術集会2019

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心意気実践チーム・人材開発室OTいとうです。


昨年度からリハビリテーション関連職が可能になった日本リハビリテーション医学会学術集会に初めて参加させていただきました。

今朝は早くからポスター掲示に。
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「患者からパートナーへ ~脳幹出血の医師とのリハビリテ−ションクリニック開設運営に向けた二人三脚の歩み~」
ポスター発表は6/15(土)です。
▼詳細はこちら↓

ポスター発表の準備がひと段落してから、ようやくプログラムに目を移すと、知的好奇心をくすぐられる内容に心躍りました。
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早速、一般社団法人日本生活期リハビリテーション医学会のシンポジウムに参加しました。

テーマは「リハ医は生活期のリハビリテーション医療にどのように関わるべきか」

名だたる先生方からリハ医に向けた生活期のリハビリテーション医療に関する内容です。
当たり前のことかもしれないですが療法士に向けたものが大変多く見られました。

参考)
備忘録

○生活期リハではまだまだ個別性、主体性の高いサービスは提供出来ていない現状があるのでは…

○生活期リハはどの領域のリハより圧倒的に関わりが長い、評価すべきことも多い

○必要な評価を経時的に行なうことが不可欠
→ICF、FIM、FAI、LSA、興味関心等

○生活期リハでは、利用者、患者の基礎疾患をよく診立てることなく、目の前の必要な介護等の現場の対応に迫られることがあるため、関わる職員が近視眼的になりやすい

○様々なリスクが考えられるが、基礎疾患をしっかりと診なくても、毎日のサービス、仕事が完結してしまうことも多い

質の高いサービスを提供するには、基礎疾患と障害とのつながりを診ながら、リハ医(看護師や療法士も)による医学的な管理が必要

○訪問看護ステーションでの療法士による訪問(訪看リハ)と医療機関での訪問リハビリテーションの使い分けがあるという難しい実状…制度的にも複雑

○リハ医(療法士も)は利用者と目標の共有をし、初回時に終了もあることを告げておくべき

○生活期には算定期限が無いことが大きなアドバンテージではないか…やれることがたくさんあるのではないか

○生活期リハには自分自身で主体的に行なうリハ、自主トレの時間と量が何より大切
→サルコペニアの筋トレは4割の力で回数を多くすれば効果あり
→筋トレは痙縮には影響しない
→歩行練習は歩行率、歩数、距離、スピード、歩容に注視を
→麻痺側の筋力アップは12,24ヵ月後もあり
→股関節伸展の維持向上は不可欠

○IADLの変化率は歩行、交流が高い人が向上しやすい

○FAIは退院後に向上しやすい

○生活機能向上連携加算の算定率は非常に低い現状

○"結果にコミットします"の自費治療、リハサービスが増えている現状がもしあるのであれば、今の生活期リハビリテーション医療の関係者が恥ずべきことではないか…

○利用者の隣で療法士が汗をかくのではなく、利用者の主体性を引き出し、利用者自身が日常的にリハするようにもっていく

▼詳細は、クリニカルリハビリテーション2014年4 月号「リハの効果の限界を超える」近藤国嗣先生(東京湾岸リハビリテーション病院)ら↓


▽ランチョンセミナー
「中枢神経系疾患に対する再生医療とリハビリテーション医療の可能性」
岡山大学大学院脳神経外科安原隆雄先生

○早期のリハビリテーションは機能改善へ

○運動や遊びがあれば神経新生の活性化に寄与

○運動出来ないようにした吊り上げられたラットの後肢はヒラメ筋の筋萎縮、神経新生の抑制あり

○重度の脳卒中患者は回復期に十分なリハを施しにくいことから、生活期リハにおいて良質な継続的なリハと精神的なフォローアップは神経保護、神経新生に寄与…その結果、良質な機能回復、社会との関わりを持つことができる
▼詳細は、総合リハビリテーション2018年11月号「難病のリハビリテーション」にて↓

等々…


生活期リハビリテーションに直接的に関わる弊社の仕事に誇りと勇気を持て、課題と可能性を感じることができるようなシンポジウムとセミナーでした。

と、同時に戦略的に行なうリハの効果に対する指標を持ち、評価し、しっかりと訓練するという当たり前のことの大切さを改めて痛感させていただきました。

たった半日でしたがたくさんの知見と刺激をいただき、後ろ髪を引かれる思いでセミナーの途中で退室し、午後からの訪問リハの現場へ向かいました。残念…

明日は午後からの参加です。
楽しみです。

利用者様、職場のみなさま、ご理解とご協力ありがとうございます。
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2019年05月17日

自分らしさとは…

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有名なリーダーを真似るのではなく、自分の価値観とスタイルを大切にする、地位や権力で従わせるのではなく、他者のスタイルを尊重し、職場の信頼を集める、「オーセンティック・リーダーシップ」が注目されている。ハーバード・ビジネス・スクール教授、ロンドン・ビジネススクール教授ほか、世界第一線の執筆陣が説く。(ダイヤモンド社)


□心意気的超短ななめ読み□

「新入社員にはまずオーセンティック"自分らしさ"を意識させよ」

○"ありのままの自分を認めてもらいたい"という欲求は誰しもあるもの

○本当の自分の価値を認めてもらえると充実感が得られるもの

○人は自分ならではのモノの見方や強みに気づき、それを仕事に活かすことができると意欲が高まる、力の源泉となるもの

○高い顧客満足度、離職率の低下につなげる、自分らしさの表現を促せる新入社員研修とは?

○多くの企業、組織の新人研修の共通した目的は、組織文化と仕事の要件についてで、社員の能力を最大限に引き出せていない現状では?

○オーセンティシティ(自分らしさ)、個人のアイデンティティを重視した研修内容で、自分ならではの視点と強み、そしてそれを仕事にどう活かせるかを考える中身にすべき。特に新入社員のうちからすることが重要。

○組織よりも個性を重視した研修プロセスのほうが社員の態度、行動に好ましい影響を及ぼし、それは仕事への意欲や満足感などに表れる。そして離職率を低下させパフォーマンスを向上させる

等々…


オーセンティック、オーセンティシティ"自分らしさ"と訳されることが多いようです。

語源はギリシャ語で"根源的となる"。

本書の日本語版の序文を寄稿した中竹竜二さん(ラグビー等のスポーツコーチのコーチングコーディネーターや企業のコーチング、育成)によると、自分自身のなかにある根源的な自分らしさ。それを自覚し、首尾一貫して発揮していくことがオーセンティック・リーダーシップだとした。

また、その根源的な自分らしさを知るには、高い自己認識力が必要とし、自分をさらけ出すことが有効な方法の一つとしている。

「〜こうすべきだ」。という"べき論"に囚われることなく、
"自分自身をさらけ出す勇気が問われる時代"だとも、中竹さんは本書に記している。


自分らしさを問うことは、自分のあり方、価値観を問うことでもある。

これにより結果的に自己認識力が高まり、自己理解が向上すれば、他者理解も深まることにつながり、日頃の利用者様との関わりにも活かせるはずです。

それらを勇気を持ってさらけ出し、自分らしく仕事ができていれば、そこに自分が"いる"はずで、そこに存在意義ややりがいも生まれ、感じとることができるのではと思います。

弊社の理念のひとつ。

"らしく活きるを応援します"

仕事のなかでの日常的な追求は、わたしたち支援者側の"自分らしさ"、"仕事への向かい方"を深く問い続けることにつながるのかもしれません。


本書の中では、たくさんの研究結果から"自分らしさを表すことの弊害"についても記されていて、違う視座からの見方、捉え方も与えてくれました。

心意気実践チーム・人材開発室いとう
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2019年05月06日

「患者からパートナーへ」(6/15ポスター発表予定)第56回日本リハビリテーション医学会学術集会2019神戸

▼抄録はこちら↓

▼ポスターはこちら↓

第56回日本リハビリテーション医学会学術集会
演題名:患者からパートナーへ ~脳幹出血の医師とのリハビリテ−ションクリニック開設運営に向けた二人三脚の歩み~
●発表形式・セッション:ポスター(関連専門職) 「生活期リハビリテーション(2)」
●演題番号:3-P3K-11-1
●セッション日時:2019年6月15日(土) 15:10-16:10
●発表順:1番目
●会場:ポスター会場3(神戸国際展示場3号館 1F 展示室)
●発表・質疑時間:発表5分、質疑2分
-------------------------------------------
●ポスター貼付時間:6月13日(木) 8:00-10:00
●ポスター撤去時間:6月15日(土) 17:30-18:30

▼第56回日本リハビリテーション医学会学術集会2019神戸↓

心意気実践チーム・人材開発室 いとう
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2019年04月20日

キャリアインタビュー「人生、散らかっております」。左田聖子さん(看護師、大正所属)


社内メールマガジン〜アクティブ流〜20196月号のキャリアインタビューでは、大正事業所の左田聖子(しょうこ)さん(看護師20年目、入職年月:平成292月、所属:大正)からお話をうかがいました。


1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯


15年間のハワイでの暮らしは…

学生時代に夏季セミナーでハワイを訪れたのが全ての始まりだったと思います。ハワイという土地の持つ独特の空気感にすっかりハマってしまい、「前世はここにいたに違いない」と、脳天気な勘違いをしました。卒業後は貿易商社に就職し、何の不満もない生活を送っていたのですが、何か物足りない思いが次第に強くなっていきました。「このまま漫然と人生過ごしたらアカン。そうだ、“故郷のハワイ“に帰ろう!」とまた脳天気に考え、渡航費用を稼ぐため仕事の掛け持ちを始めました。晴れて目標の金額を貯め、‘’故郷のハワイ“に降り立った時は21歳、まもなく22歳の誕生日を迎える12月の終わりごろでした。
「ハワイでたこ焼き屋をやる」と豪語して出てきたものの、現地に知り合いもいなかったので、とりあえずハワイ大学の語学コースを受講することにしました。そこには世界各国から様々な人が学びに来ていて、毎日が新しい発見の連続。夢の中にいるような、刺激的で楽しい学生生活を過ごさせて頂きました。

◇今の看護師の仕事を目指すきっかけは…

そうこうするうち、たこ焼き屋のことはすっかり忘れ、学生生活が終わると同時に結婚、そして旅行会社に就職しました。ここでツアーコーディネーターとして勤務した経験が、後に「ナース同行のバリアフリーツアー」を思いつくきっかけとなったのだと思います。旅行社では4年ほど経験を積みましたが、その頃始めたスクーバダイビングにまたしても“ハマって”しまい、インストラクターのライセンスを取得しました。そして退社してダイブショップを開業することとなりました。
毎日海に潜りながらお店の切り盛りをする日々が数年続いたのですが、看護師を志すきっかけとなった出来事は、この頃連続して起こりました。
その中でも一番大きかったのが、事故で障害を負った友人の夫のリハビリ過程に立ち会う、という経験です。脊髄損傷で下半身不随となった夫を、小さな子どもを抱えながら友人たったひとりで介護する過酷な生活。障害受容ができず自暴自棄となった夫はリハビリもせず毎日家族に当たり散らし、友人は心身ともに疲れ果てていきした。
そんなとき、あるエピソードを思い出したのです。それは私のダイビングの師匠のお話で、同じく脊髄損傷で"歩行機能回復の見込みなし"と宣告されていた師匠の友人を海に連れ出し、クルーザーであちこち旅するうち、立ち上がって数歩歩いた。最終的には杖歩行可能なったというお話です。
善は急げとばかりに、ウェットスーツとシュノーケルセットを車に積み込み、その家族をプールにお連れしました。浮力確保のためのウェットスーツを身につけておそるおそる水に入っていった彼は、あっけないほどすぐに水に馴染み、すごい勢いで泳ぎだしました。下半身が動かなくても、水中ではとても自由だったのです。ひとしきりクロールで泳いだあと、水面に大の字で浮かんで「あ〜っ!気持ちいい!!」といった彼の顔が今でも忘れられません。
その後家族の事情で帰国することになり、お店を人に任せて15年暮らしたハワイをあとにしたのですが、再就職にあたり次はリハビリに関わる仕事がしたいと考えたのは、そんないくつかの出会いがあったおかげです。

◇帰国当初は…

帰阪してすぐ、リハビリの学校を探し始めました。ところが当時は学校が少ないうえに3歳の子供を抱えての学生生活は時間的にも経済的にも無理があると分かり断念。
働きながら通える看護学校に入学し、准看護師2年、正看護師3年の学生生活を送ることになりました。学生時代は小児科・内科の診療所で経験を積ませて頂きました。
卒業後は病棟勤務を急性期から回復期リハ病棟まで一通り巡り、その後老健を2か所、2年ずつ。その際に同じ法人内のデイケアやグループホーム、小規模多機能型なども手伝わせて頂きました。
どこの職場もそこ特有の大変さがありましたが、今思えばどの経験も無駄ではなかったと感謝しています。

◇キャリアの転機

そうやってあちこち渡り歩くうち、前述の「ナース同行のバリアフリーツアー」を思いつき、職業訓練校の開業支援科に半年間通いました。マーケティングや経理、税務のことなどこれまで縁のなかった分野の勉強は、これまた新鮮でおもしろかったです。そして卒業と同時に、バリアフリーツアーをこれから始めようとしている会社に雇って頂くことになりました。いきなり開業するよりは、まず経験を積みたいと考えたのです。その会社は介護事業を多岐にわたり展開していて、旅行社としての仕事が増えるまでの間はと与えられた仕事が、サービス付き高齢者向け住宅の看護師でした。そして同時に新たな事業としての訪問看護ステーションの立ち上げに関わらせて頂き、ここで初めて在宅医療のおもしろさを知ることとなったのです。
この会社では、いくつかのツアーを出すことはできたもののニーズが少なく、思うような仕事ができなかったことから一年余りで退社。その後はやっと出会えた訪問看護への道をまっしぐらといった感じで、今に至っています。

2.今の仕事、働き方


訪問看護月〜金曜日、週5日勤務です。大正区を中心とした5区を自転車で廻っています。


3.仕事での苦労、醍醐味、仕事の魅力、やりがい


在宅の仕事はやりがいたっぷり!!

お一人おひとりと向き合えることがとても大きいです。

病院での仕事はルーティンワークにとらわれて思うような看護ができなかった。


4.仕事をしていくうえで大切にしていること、心がけていること


それぞれの持つ”強み“を引き出し、最大限に生かせるような関りができたらと思っています。そのためには、相手をありのまま受け入れる姿勢が大切かなと。そしてその人の自尊心をくすぐるような言葉かけを心がけています。平たく言えば、けっこうホメまくります()


5.今の仕事に限らず、これからやってみたいこと、もうすでに挑戦していること


南国リゾートでのリハビリ生活をコーディネートするサービス。ハワイに中〜長期間滞在してのリハビリをお世話したい。夕日を見ながらビーチを散歩する…妄想中です。



看護師 左田 聖子(しょうこ)さん 略歴


大阪府出身50歳代

看護師を18年ほど経験し、平成292月に弊社入職。大正事業所で訪問看護師として勤務、現在に至る。

朗らかさと溢れるバイタリティーで訪問看護利用者様をグイグイと引っ張ってくださっています。


〜キャリアインタビューを終えて…左田さん(大正)からひとこと〜


自分の半生を人に語ったのは今回が初めてです。訳が分からないほど散らかり倒した私の話を、インタビュアーの伊藤さんは辛抱強く聴いて下さいました。おかげでこれまで考えたこともなかった“自分史”が整理でき、今はとてもスッキリした気分です。これからの人生をどう生きていきたいか、ここでまた考えるきっかけにもなりました。こんな貴重な機会を与えて頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。これからまだひとふんばり、頑張れそうです。ありがとうございました!



■キャリアインタビュー記事編集担当より■



インタビューのなかで、「私の人生、散らかってるでしょ」。と、度々聴かれました。軽いようでいて深みのある重い言葉に、左田さんの今までの人生とその歩みが凝縮されていると感じました。人生とキャリアの転機で左田さんは、いつも自分で決断し、その時を逃さずに自らすぐに行動を起こしてたくさんのことにチャレンジされてきたことが分かりました。その"散らかった人生"と世界観、あまりの話しのオモロさに引き込まれてしまいました。まるで“左田ワールド”に連れて行ってもらったような。。。

今までのご自身の“散らかった人生”を左田さんは「行き当たりばったりで」、「風の吹くまま」と笑い飛ばしていました。

自分の人生やキャリアを会社や人任せにせず、自分らしいキャリアと人生を切り開いていこうとする姿勢や具体的な行動に感銘を受け、ワクワクして共感することができました。

先日の大正事業所独自の事例報告会“チャレンジ報告”での左田さんの実践報告は、『糖尿病を伴う認知症高齢者のひとり暮らしを支える 〜それでも家がいい〜』でした。このなかには関係者やご家族との連携強化や気持ち良さを重視したケアでコミュニケーションを図ったり、回想法を取り入れた自尊心、意欲向上への取り組みがありました。これらは血糖値や血圧の改善、精神的な安定、ADLと在宅の生活を維持等の成果を上げていました。加えて“自分にも人にも容易に限界を定めてはいけない”、“不可能という思い込みを一旦取り去ってみると思いがけない結果が得られることもある”と報告されていました。

左田さんの“あきらめない看護”の実直な仕事ぶりは、入職当初より耳にしていました。まさにこの報告を通して左田さんの“あきらめない看護”の真骨頂を知りました。

在宅生活を支援する訪問看護師として、その人の人生を切り開くような関わりをしている左田さんのなかには“キャリアのオーナーは自分”“人生を楽しむ”という信念が基にあるのではと強く感じました。自分の人生や仕事に自分で責任を持つことで、よく自己研鑽するようになり、自分を深く知ること(自己理解)にもなり、その姿勢で利用者様に向き合うことでその人の深みを知ること(他者理解)となり、それが結果的により良い関わりにつながっているように感じました。

今回のインタビューを通して、まず自分の人生を楽しみ、自分らしく仕事をして楽しめていないとより良い支援につながるのは難しいと改めて思いました。

今回のインタビューの場となったのは大正駅至近で、生豆を一つずつ吟味して焙煎する超本格派の自家焙煎珈琲と良質な音楽を提供する異空間な「井尻珈琲焙煎所」さん。インタビュー中はできるだけ静かに聴取しながらも左田さんのお話しがあまりにもオモロ過ぎて、店主でラグビー関係の知人でもある井尻さんに「静かにしてください、ここはそういう場所ではないので…」と注意されるくらいでした。ご迷惑おかけし本当に申し訳ありませんでした。しかも写真も撮り忘れた。。。


キャリアインタビュー記事編集担当:

人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎

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2019年04月17日

読書について。

心意気実践チームのいとうです。

通勤時間の大きな愉しみのひとつとなっている読書。

なぜ学ばないといけないのかなぜ本を読んだ方がいいのかということを考えてみるために、下記のよく似た題名の本を読み比べてみました。



◆「読書する人だけがたどり着ける場所」斎藤孝著、SB新書、2019

帯文:毎日情報に触れているのに知識が深まらないのは、なぜか?読んだ本の差で人生は変わる、深い人、浅い人の差は読書で作られる。
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◆「本を読む人だけが手にするもの」藤原和博著、日本実業出版社、2015

帯文:なぜ本を読むといいのか?仕事と人生に効く

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◇心意気的ナナメ読み◇

[斎藤本]のなかのキーワードをピックアップして、[藤原本]とも共通する中身を抽出しました。



●ネットでいいじゃんと思っている人に●

[斎藤本]

⇒ネットで文字を読むときと読書の違いは“向かい方”

⇒ネットで何か読むときはじっくり向き合うというより、パッパッと短時間で次へいこうとする

⇒情報化社会と言われながら、有用な情報にあまり接していない私たち

⇒インターネットの海でほとんどの人は浅瀬で貝殻をとっているようなもの

⇒表面だけサーッと撫でてニュース、記事のキーワードだけ拾って詳しいところまで読んでいないのでは

⇒本を読んで教養を高めることが、その人に深みを持たせ人生も豊かにする

⇒読書は人間に生まれたからこそ味わえる喜び、自分で自分の人生を深めていける最高のもの

[藤原本]

⇒読書は能動的に情報を取りに行くアクティブラーニング

⇒あなたが人事部長だったら、電車のなかで、読書をしている人と、ずっとスマホとにらめっこの人、どちらを採用するだろうか?

⇒本を読んでいる人には、嫌な感じの表情をしている人はいない

⇒読書をする人は、著者の脳のかけらを自分の脳につなげることで脳を拡張し、世界観を広げられる人、イマジネーション豊かな人



●コミュニケーションは文字で磨かれる●

[斎藤本]

⇒コミュニケーションの根底は認識力

⇒人の複雑な感情を瞬時に理解するのも認識力です。そういったものを感じ取ることができればより深いコミュニケーションにつながる。

[藤原本]

⇒コミュニケーションは人の話しをよく聴くことが大切

⇒ヒアリング技術が高くなければ、他人の脳につながらないから、自分のことを相手に伝えることもできない

⇒人の話しを聴く技術は読書で高め深められる



●物語で身につく「映像化」する力●

[斎藤本]

⇒読書をしているときの脳の働きは、文字をたどって意味内容を理解し、感情を理解して味わい、描かれた風景や人物の姿、声など様々なものを想像する

⇒映像は視覚・聴覚に訴える情報量が多い分、短時間でワールドに入っていける

⇒同時に自分の頭をあまり使わなくていい、想像力、イメージ力を駆使する必要が減る

[藤原本]

⇒本の中の「雪国」の情景や人物を想像するため、視覚野に蓄積された過去の映像が引き出されて、場面のイメージが脳の中に作り出される

⇒現代は映像時代であり、テレビでもスマホでも解像度が高いため、人間のイマジネーションのレベルが下がってしまう



●著者の目で物事を見てみる●

[斎藤本]

⇒読書は自分と異なる視点を手に入れるのに役立つ

⇒視点が重層的で多角的になる

[藤原本]

⇒読書は世界観を広げることに役立つ

⇒両極端の視点を獲得するには本を読み比べることが肝要

⇒読書で複眼的な視点(クリティカルシンキング)を持つことができる

⇒著者の脳のかけらをつなげることで脳は拡張する

⇒本を読むことは、見方を増やし、味方も増える

⇒自分の意見を作り上げるための読書



●集中力を高める読書●

[斎藤本]

⇒現代人の集中力の低下を示唆する研究、アテンション・スパン(一つのことに集中できる時間)の低下、2015年は8秒(2000年は12秒)

[藤原本]

⇒読書を楽しむこと、没頭することが集中力を高める



自分自身の読書歴をリフレクションしてみたところ…

1.学生時代(OT養成校卒業)まで本が苦手だった
○読み進むのが遅かった
○国語力と読解力がなかった
○難しい本を無理して読もうとし断念した苦い経験があった
○勉強方法の要領が悪かった
○ラグビーのトレーニングやスポーツ心理学、人物像等に関する専門誌のコーナー記事は読めた

2.本を読むようになったのは…
○どうしても専門書を読まないといけないOTの仕事に就いたから
○はじめの職場が自己研鑽と研究発表、講師等に積極的に取り組まないといけない職場と状況だった
○リハの理由付けと考察に入れ込むために、脳生理学や解剖学、運動学等の専門書の参考・引用文献を選択的に読んだ
○就労支援関連の専門書を選択的に読んだ
○働くことの意味や理由、職業観に関連する専門書を選択的に読んだ
○講師の仕事で、学生さんに教えるための言葉の多くを本から学ぶという生きた経験ができた
○起業関連のビジネス書を幅広く読んだ
○ブログが自分自身の考えを文字にアウトプットする習慣化になった
○人材育成・開発やキャリアデザイン、コーチング等に関するビジネス書を読んだ
○転勤により電車通勤になった
そのタイミングで革のブックカバーを同僚からもらった
○通勤時間に池波正太郎さんの時代小説や随筆を初めて漁るように通勤時間内外で本を読んだ。そのハードボイルドなエンターテイメント性に没頭し、著者の世界観の中で一緒に生きたような錯覚にハマった
○本を読む抵抗感がなくなった
○職業観、人生観、組織学、社会学、臨床哲学、行動経済学、心理学、地域社会、コミュニティ、幸福学等の幅広い専門書を読むようになった。たくさんの著者の世界観に触れる・つながる経験ができた
○ブログに本から得た学びを深め、文章の中に入れ込み自分自身の考えや解釈につなぎ合わせ、アウトプットする習慣化になった
○メルマガ編集や書評を文章化することで、自分の捉え方や考え方を言葉にすることで、自分自身の意見に深みをもてるようになってきた
○様々な職種や背景の方々とのコミュニケーションに一役買ってくれた

自分自身の読書歴の振り返りとこの2冊の読み比べは、個別性のある個々の人生に直接的に関わる仕事であるリハビリテーション職、看護師、介護士だけに、読書は欠かせないものとして、あらためて確認することができました。


訪問リハビリテーションの開始当初に利用者様のお宅で先ずやることとして、お話しをしっかりと聴くことはもちろんのこと、お宅の本棚にある本の題名やジャンルを確認すること、壁に掛けられている絵や写真を確認することが習慣になっていることを思い出しました。


利用者様とそのご家族の人となりを知るためのごく自然な行動習慣です。


[藤原本]では、読書、芸術、遊び、スポーツ等で得た知識、技術、経験が想いや考えとして結晶すると、電磁波が出て共鳴しあい、より多くの関連したヒトやモノを引き寄せるとしています。


それらを在宅の現場で、利用者個々により発信される電磁波をキャッチできる受信機を常に持ち、共鳴しあえるようにするためにも幅広い分野の読書をしたいものです。


読み比べしてみて、子供たちにも“なぜ本を読んだ方がいいか”をどうにか説明できそうです。


朝の公園にて
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2019年03月20日

キャリアインタビュー 「利用者さん-療法士、お互いが切磋琢磨し合える療法士になりたい」谷川朋也さん(OT、大正事業所)

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写真右が谷川さん

社内メールマガジン〜アクティブ流〜20194月号のキャリアインタビューでは、養成校卒業後に弊社に入職したOT谷川朋也(たにがわともや)さん(OT3年目、入職年月:平成284月、所属:大正)からお話をうかがいました。


1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯
 高校時代、バスケ部での活動中の怪我(突き指)をした際に整骨院でリハビリをしてもらったことが大きかったです。このときに体の構造を教えてもらい、リハビリテーション全体に興味を持ちました。PTOTST等の違いも全く分からないなか、高校3年時に大学のPT学科を受験したものの不合格となり、スライドでOT学科に合格・入学することになりました。
 中学2年生の時に父が55歳で亡くなりました。このときに密な関わりを持ってくれた看護師さんの親身な関わりにより、母親の心理的負担感を軽くしてもらった経験が忘れられません。自分もこの看護師さんのように辛い状況にある当事者の方に手を差し伸べれるような人になりたいと、漠然と思ったのを今回のインタビューのなかで思い出しました。


2.今の仕事、働き方
 土、日曜日がお休みで、訪問看護ステーション大正で2.5/週、デイサービス大正で2.5/週で働いています。提携医療機関である山ア診療所での外来リハ業務も経験させてもらっています。


3.仕事での苦労、醍醐味、魅力、やりがい
 自分が行なっていたリハが正しいかは分かりませんが、利用者さんから「やってよかった」。等とお言葉をもらえると実践してよかったなと思います。


4.仕事をしていくうえで大切にしていること、心がけていること
 利用者さんとの距離感を考えることを大切にしています。25歳という若さを活かして、時には利用者さんとお孫さんと接するような近い距離感で意識的に関わることもあります。雑談のなかで相手と状況に応じて、話し口調を丁寧語から親しみやすい口調に変えたりすることもあります。デイのモニタリング訪問の際に、ご家族からのご意向や困っていることを耳を傾けて聴くことも心掛けています。


5.わたしの作業療法士像
○療法士側からだけでなく利用者さん側からも提案が出来て、お互いに切磋琢磨し合える作業療法士
○活動や参加の面だけでなく心身機能への関わりもしっかりできる作業療法士


6.わたしの利用者さん自慢
 プロ野球の沖縄キャンプ巡りへのチャレンジを画策中の脊髄小脳変性症の訪問男性利用者Aさんです。前任者からの引継ぎで始まった訪問当初は、ROM訓練、歩行練習等のルーティン的な内容でした。何か今までとは違う取り組みができないかと考え、Aさんが得意なパソコンを使って自主トレメニュー表の作成を提案し、訪問のなかで始めてみました。
そして次に一緒に取り組んだのが谷川自身の営業パンフレットの作成でした。
「ありきたりのものは誰も見ない。先生が今までやったこと、どういう風に考えているか、どんな人なのかということが分かれば興味が湧く」。
とAさんから的確な助言をもらい、利用者目線、当事者視点というのはどういうものなのかを教えて頂きました。営業パンフレットはAさん主導で週1回の訪問のなかで案を出し合い見事完成!今では営業活動に使用し好評を博しています(下の写真)。わたしが苦手なパソコンを“Aさんに教えを請う”というリハビリテーションの形もあっていいのでは…と思い、このような訪問になりました。
今年はAさんと共通の趣味であるプロ野球の沖縄キャンプ巡りに向けて、お互いに刺激し合って課題を明確にし、1つずつクリアしていきたいと思っています。ご支援ご協力よろしくお願い致します!
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7.わたしのアクティブ大正自慢
 ○スタッフ間の関係性が良好なところです。そんな声を他の事業所からも聴いて嬉しいです。昼ごはんをみんなで食べています。先輩後輩どうしで冗談を言い合える仲です。
 ○アクティブクラブをきちんとしているところ。事前の下見や現地での情報収集などの準備を時間うを惜しまずにやっています。
 ○今年度から大正独自の勉強会企画でやっているチャレンジ報告では、他の療法士や看護師の話を聴けるのはとても勉強になっています。


8.趣味や関心事、休日の過ごし方
 〇おススメの観光地は思い当たらないが愛車での旅行
〇特にひいきチームは無いがプロ野球観戦
〇地元奈良の大学サークルで作ったチームでの草野球


9.これから仕事でチャレンジしたいこと
 今の仕事ではAさん宅、Bさん宅等、それぞれのお宅の訪問利用者と1対1だけの関わりとなっています。これをわたし自身がAさん―Bさんの橋渡し役となり、2対1、3対1など利用者同士のつながりを意図的に作って、活動・参加・心身機能の向上や拡がりに結び付けることができるような仕事がしたいです。具体的には最近移転した大正事業所の外壁や看板を、訪問・デイ利用者様数名の特技を掛け合わせて彩りよく完成させることを妄想しています。


10.これからリハ専門職(PTOTST)を目指す人、新人さんへのひとこと
 ○お互い成長し合えるよう頑張りましょう
 ○訪問の仕事のなかでは、利用者様と目標を共有しながらできます。このため在宅でできること、在宅でしかできないことがたくさんあります。病院勤務している大学時代の同級生と仕事の話しをしているとあらためて気づかされます。今も利用者さんからたくさんのことを教えてもらっています。


作業療法士 谷川 朋也さん 略歴
奈良県生駒市出身の25歳。平成273月四条畷学園大学卒業。
平成274月、新卒で弊社へ入職も国家試験に失敗。その後デイサービスで介護職として、勉強しながら勤務。翌年には無事に合格。デイサービス、訪問リハ業務に従事。現在に至る。人懐っこい明るい笑顔が魅力のいじられキャラ・癒し系ボンバーヘアの谷川さん。リハ・利用者さまへの熱い思いを持ちつつ、利用者さんからの信頼が厚い期待の若手生活期・在宅OTです。将来のパートナー募集中!!


〜キャリアインタビューを終えて…OT谷川さん(大正)からひとこと〜
今回インタビューを受けて、自分自身が何故リハビリ業界に興味を持ち仕事としたのか改めて思い出すきっかけになりました。今後もデイサービス・訪問リハビリ・診療所で様々な環境で初心を忘れず働いていきたいと思います。


■キャリアインタビュー記事編集担当より■
弊社では谷川さんのような新卒採用の方々が配属されるのがデイサービスです。訪問リハビリテーションの仕事の前段階として、デイサービスではゼネラリスト(総合職)的な仕事をこなすことを求められます。
まず誰にでも元気よくしっかり挨拶ができて、リハ業務だけでなく他職種との関わり、書類作成、管理、勉強会の準備、送迎等々…ほんとに大変だと思います。
谷川さんは介護職時代を含めると4年近く、様々な仕事をこなしながらその場その場で生きた経験を積み重ねてこられました。
その中できっとたくさんの困難があったことでしょう。もちろん、今も。
それらをうまく切り抜けてこられたレジリエンス※(打たれ強さ)をインタビューを通して何度も感じました。
「ずっといじられキャラでした(笑)」と谷川さん。そんな自分自身をよく知った上で、それを利用者様の支援方法に反映させたり、周囲のスタッフとの関係性の構築に活かしたり…うまく自分自身の存在を強みへと変換し発揮することができているのはひとつの大きな才能やなぁと感心させられました。
谷川さんを媒介して、利用者様同士の"人とのつながりを作る仕事"にチャレンジしたいという心意気にも頼もしさを感じました。


リーダーシップやレジリエンスは生まれつきだけのものではなく、習得すれば誰でも身につけられると言われています。また京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授の恩師は、レジリエンスは感謝することで養える、感謝する気持ちを持てば、様々な困難に打ち克つことができるのではないか、と話されていたそうです。
谷川さんもきっといつも感謝の気持ちを忘れずに日頃から過ごしているはず。これからのチャレンジにも目が離せません。

※レジリエンスとは…
ペンシルベニア大学ポジティブ心理学センターのカレン・ライビッチ博士は、レジリエンスとは「逆境から素早く立ち直り、成長する能力」と定義しています。日本では、打たれ強いこと、折れない心、心のしなやかさ、といった表現が使われることもあります。


キャリアインタビュー記事編集担当
人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎
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2019年01月21日

◆今月の一冊◆ 「幸せのメカニズム 実践・幸福学入門」 前野隆司著

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◆今月の一冊◆

「幸せのメカニズム 実践・幸福学入門」
前野隆司著、講談社現代新書

脳科学者、ロボット工学者という著者が、"幸せ"というプライスレスかつカタチが無いものを、分野横断的な研究や文献をもとに"幸福学"として、その原理原則と具体的な方法を体系化した好著。

在宅・生活期リハビリテーション・看護・デイサービスの利用者さまの"幸せ"再構築を直接支援し、心身機能・活動・参加、自立支援に資するサービスを提供する私たちには必読の一冊。
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2018年12月20日

「訪問、好きです。その人の人生に関われるから」。キャリアインタビュー OT肥留川敦(ひるかわあつし)さん(松原)

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お子さんとのベストショット。
「妻の実家がある九州から大阪に帰るフェリーで撮りました」。と肥留川さん。


社内メールマガジン〜アクティブ流〜2019年1月号のキャリアインタビューでは、子育てと仕事の両立に取り組み真っ只中のOT肥留川敦(ひるかわあつし)さん(OT10年目、入職年月:平成23年4月、所属:松原)からお話をうかがいました。


1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯

子供の頃から父の仕事で転勤の連続でした。その中でも気に入った関西、大阪にある大学の社会福祉学部に在籍していた2回生の時に、福祉系の仕事に専門性をあまり感じることが出来ませんでした。より専門性を身近に感じることができたリハビリテーション職を将来の仕事として考えるようになりました。
結局、大学在学中のリハ関連の学部への転部は単位取得・認定が不可のため一旦は断念。
卒業後は某福祉事業団に就職し、肢体不自由児療護施設で児童指導員、障がい者支援施設で介護職として働いていました。その施設で勤務していた同期入職OTの遊びを取り入れたアクティビティを見て、あらためてOTになりたいと思うようになりました。勤務先の施設の理解と協力もあり、早出と土日出勤をしながら大阪物療専門学校OT学科夜間部へ入学したのが28歳の時でした。そして4年間の“通勤⇒通学⇒通勤”の生活を経て32歳の時にOTになりました。
卒業後は施設と病院勤務を経て、生活課題が目の前にあるということもあり、在宅、訪問リハのアクティブでの仕事に従事することになりました。



2.今の仕事、働き方

木、日曜日がお休みで、訪問看護ステーション松原で4.5日/週、デイサービス松原で0.5日/週で働いています。


3.仕事での苦労、醍醐味

医師からの医学的な情報、画像等を収集するのにいつも苦労します。ケアマネージャーさん、ご家族から聴き取りをすることから始まり、利用者様の主治医等の受診日を把握し、質問・確認事項の要点をまとめたメモを医師へ手渡してもらったり…何かと工夫が必要でいつもひと苦労しています。
ぼくとの関わりで「生活が変わった」。と感じてくれた時が、この仕事の一番の醍醐味と思います。
病院勤務時代に回復期リハ病棟の患者様に自助具として食事用カフを作成しました。フィッティング-調整を繰り返して提供すると、ご自分でごはんが食べられるようになりました。この時に患者様から「生活が変わった」。と有難いお言葉を頂きました。これはぼくにとっては最大のほめ言葉で、今でも忘れられません。


4.仕事の魅力、やりがい

OTは“もっと専門性やエビデンスを”といわれます。その反面、OTはカタチに囚われることなく何にでも関われる視点を持っていると思っています。なぜその人はこの作業をするのか、生活動作の分析、性格、メンタル面等々へのOTの視点は活かせると思っています。そして、その人の人生に関わることができるのがこの仕事の一番のやりがいです。その一方で責任も大きく感じます。


5.仕事をしていくうえで大切にしていること、心がけていること

訪問リハで関わった時間以外に利用者様が1週間をどのように過ごされていたかを毎回確認するようにしています。リハ以外の時間は膨大で、その時間の過ごし方がQOL向上にもつながり、大切と考えています。


6.家庭と仕事の両立の秘訣は?

子供は9歳の長女、6歳の長男の二人です。妻も仕事をしていて家事を分担しています。休みの木曜日は家事と子育てをぼくに任せてもらい、妻に仕事帰り1人でゆっくりと外出できる時間を作ったり、子供が学校に行っている間に妻と二人でランチに行ったり息抜きをしています。
木曜日の休みは”ひとりグルメツアー”に行くことがあります。特に昔ながらの洋食屋さんが大好きで、住んでいる堺にある「トミーパート2」、「味の店一番」、「れすとらん浪花亭」が超おすすめです!ラーメンはこれも堺にある「九州ラーメン六五六(むころく)」でコショーたっぷりなチャンポンが最高です!


7.作業療法士人生を左右したひと、出来事、言葉、一冊

福祉事業団の同期入職のOTです。
「子供は大人みたいに普通にリハビリを受けてくれんのんじゃ!」と野球好きで阪神ファンの子にバッティングにPNF理論を用いて、遊びを取り入れながら、その子が興味を持ち、その子に合ったリハビリを提供している姿を見て、こんなリハビリがしたいと思い、作業療法士を目指すきっかけとなりました。
実習期間中と卒業後に何度か再会を果たしています。この方は今、広島の方で訪問リハの仕事をされています。


8.キャリアを振り返ると…

介護職の経験から実際に介護している家族様のしんどさや、大変さが分かり、教科書通りの介護ではなく楽な介護、効率の良い介護の提案ができ、現在もその経験が活かせていると思います。


9.わたしの利用者さま自慢

24才で左上下肢機能に障がいのある脳性麻痺の男性。
お母様が「出来るスポーツは色々やらせたい」と障がい者スポーツ大会に出場しています。
マラソン(3km)、短距離走、ボーリング、水泳で好成績をおさめ、部屋にはたくさんのメダルがあります。各大会に向けて、リハビリの中でも想定した模擬的な練習を取り入れています。


10.わたしの作業療法士像・これから仕事でチャレンジしたいこと

療法士が行っている治療の方法をどうやったら患者様自身が行え、どうすれば自分自身の身体と精神の適切なメンテナンスが出来るように一緒に考えること。
患者様が療法士に依存するのではなく、自律できるような関係を心理的な距離感を適切に図りながら構築していきたいです。

今までの介護福祉士の経験を活かした仕事も切り拓いていきたいです。
やってみたいことを具体的に挙げるとすれば外国人介護技能実習生の指導です。2025年には34万人もの介護人材が不足すると言われています。そのため2017年11月1日に外国人技能実習制度の対象職種に介護職種が追加されました。今後、中国や東南アジアからの介護実習生の介護施設等で受け入れが加速すると思われます。
わたしは高校1年時に講道館柔道を現地のアメリカ人に指導する為に、3ヶ月渡米・留学していました教えていた子のなかにアフガニスタン出身で技は粗削りながらもとても強い子がいました。話を聞くと当時のアフガニスタン紛争から家族でアメリカに逃げてきたとのことでしたアフガニスタンにいた頃に軍事訓練も受けていて、それで強かったようです。
何気なく当たり前のように健康で平和に生きてた日本での高校生活が、世界視野で見ると随分狭い世界で生きてたんだなぁとその時に感じたのを今でも覚えています。

大学時代は3ヶ月間、中国でバックパッカーの旅をしました

ともに大きく価値観を変える経験になりました。

加えて、介護福祉士としての重度障害のある方々の介護経験が外国人実習生育成に活かされると思っています。

国際交流や国際貢献に興味があるのでチャレンジしたい分野です。


11.わたしのアクティブ自慢

社長の奇抜な発想と大胆な行動力。
一例を挙げるならば、なめだリハビリテーションクリニック開設などの、先を見据えて医師を雇用するという奇抜な発想と大胆な行動力。

療法士以外の他のスキルを持った職員が多い。調理師・OT伊藤さん(吹田、心意気実践チーム)の出張料理人もしかり、僕やOT室之園さん(泉北、心意気実践チーム)の様な介護福祉士、ゴルフ経験者のOT井上さん(堺デイ)のゴルフチーム…等々


作業療法士 肥留川 敦さん 略歴
福井県敦賀市出身の41歳。平成21年3月大阪物療専門学校卒業。
32歳の時のOT学科卒業後は重症心身障がい児施設に入職し、脳性麻痺、筋疾患、二分脊椎、後天性脳障害、骨系統疾患、染色体異常、発達遅滞、学習障害、知的障害、自閉症、切断、頭部外傷、てんかん等の入所者へのリハを提供するというOT1年目を過ごす。先輩OTへの症例レポート提出と症例発表を繰り返し経験。ご自身とは無関係なものながらも職場内の人間関係の不和があり、希望していた配置転換も叶わず1年で退職。2年目からは回復期・療養型の病院勤務を1年経験。生活課題が目の前にあるということもあり、在宅、訪問リハがフィールドの弊社に入職。勤続7年を超え、現在に至る。
いつも黙々と仕事をこなし寡黙で安定したイメージの肥留川さん。あまり表には出さないようですが“根っからの訪問好き”で生活課題を見つけるOT的視点と、寡黙なイメージながらも案外⁈“人好き”で話すとよくしゃべる肥留川さん。利用者さん目線かつ親身さを持った肥留川さんならではの関わりで、地域からの信頼度、安定感が高い生活期・在宅OTです。

〜キャリアインタビューを終えて…OT肥留川さん(松原)からひとこと〜
 大学以降どうやって自分が生きてきたか、改めて見直す事が出来ました。

■キャリアインタビュー記事編集担当より■
今の仕事について聴くと肥留川さんは、「訪問好きですよ。その人の人生に関われるから」。と開口一番に淀みなく話しがありました。

その言葉から周囲の動きに気をとられることなく安定的に黙々と仕事に取り組まれている理由が少し分かった気がしました。

そんな好きな仕事に没頭しながらも、家庭でも妻子への配慮を忘れずに自分の仕事の平日休み(木曜日)をうまく活用して、妻の家事・子育ての“息抜きタイム”を意識的に作ることを習慣化されています。

仕事も家庭生活のどちらも大切にされていること(ワークライフインテグレーション)に感心させられました。

好きな訪問リハの仕事で、介護福祉士の経験も活かした支援、関わり…さらなるご活躍に期待大です。
その一方で、肥留川さんは自身とは無関係な職場内の不和により、致し方なく勤続1年程度での転職を2回経験されています。

「前の職場に比べたら全然問題ないです」。と弊社の職場の人間関係についてそう言い切る肥留川さん。
弊社での勤続年数は7年以上あり、前の職場よりも明らかに安心して長く働くことができているそうです。


"皆が信頼し合って助け合いも自然とできる組織の方がパフォーマンス、生産性も高い"というGoogle社での取り組みも参考になります。
Google社内にある数百のチームの分析から、明らかになった唯一の生産性向上の鍵は、チーム内での"心理的安全性の確保"でした。
これは思ったことを安心して言えるような雰囲気をチーム内に作り出すことで生まれてくるもの。
他のメンバーへの配慮、共感、尊重といったところがお互いが持つべき心がまえとして、大きな要点となってきます。


今回のインタビューから、職場内のソーシャルキャピタル※(社会的関係資本≒つながり、絆、信頼関係等)が仕事に及ぼす影響(心身の健康や仕事の成果、健全な職場環境等)とその大切さにあらためて気付かされました。

"つながりのある職場は働く人を健康にする"
"職場のソーシャル・キャピタルは豊かな方が好ましい"
等々…様々な分野の研究でわかってきています。

職場内のソーシャル・キャピタルを豊かにするには、職員各々の生まれ育った世代あるいは時代によって異なる人間関係への考え方を適切にとらえて、それに合わせた方法を施すことが課題になってきそうです。

ソーシャル・キャピタルは地域包括ケアシステムの担い手育成、地域創り、地域リハビリテーションでもキーワードの一つです。

※ソーシャル‐キャピタル(social capital)社会・地域における人々の信頼関係や結びつきを表す概念。抽象的な概念で、定義もさまざまだが、ソーシャルキャピタルが蓄積された社会では、相互の信頼や協力が得られるため、他人への警戒が少なく、治安・経済・教育・健康・幸福感などに良い影響があり、社会の効率性が高まるとされる。直訳すると社会資本だが、インフラを意味する「社会資本」とは異なる。社会関係資本。(コトバンクより)


肥留川さん、お忙しいなか度々インタビューと作成の時間を作って下さり、本当にありがとうございました。


参考・引用文献)
○「"つながり"と健康格差」村山洋史著 ポプラ新書
○「ソーシャル・キャピタル入門」稲葉陽ニ著 中公新書


キャリアインタビュー記事編集担当
人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎
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2018年12月17日

今月のオススメの一冊。「つながりと健康格差」

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「"つながり"と健康格差」
〜なぜ夫と別れても妻は変わらず健康なのか〜
村山洋史著 ポプラ新書

■解説■
イギリスでは「孤独担当大臣」が創設され、喫煙、飲みすぎ、肥満よりも、人とのつながりが私たちの健康に影響を与えることが明らかになりました。「つながり」が体、脳、心にどういう影響を与えるのか。また、家族、職場、地域など、毎日の生活でなにを意識していたら、健康で長生きできるのか。最先端の研究を交え、わかりやすく解説します。(ポプラ新書HPより)

■心意気的ナナメ読み■
主題も副題にも興味が惹かれてたまたまこの本を買いました。
本書ではわたしたちの仕事柄、どこかで耳にしたことがあるような、見たことがあるようなことを、公衆衛生学や社会疫学、社会学等の国内外新旧の研究や論文を具体的に紹介しているので理解が深まり、"なるほど〜"の連続です。
利用者さまにも家族にも知ってほしい中身が満載です。


○"つながり"は運動やダイエットの3倍の効果!

○人とのつながりが健康への近道、孤独は命取りになる

○つながりは認知症、心疾患、脳卒中発症のリスクを下げる

○つながりは量より質、質の良いつながりが幸せの鍵

○弱いつながり、ゆるいつながりがより健康に大きな効果

○世界的に観ると日本人はつながりをあまり持たない国民

○ご近所の底力、信頼関係、組織への所属感、規範意識等のソーシャル・キャピタルは地域や職場創りの鍵

○ソーシャル・キャピタル、つながりの強い地域では死亡率や病気の発症率は低い、主観的健康感は高い

○都市部はソーシャル・キャピタルが低い傾向

○ソーシャル・キャピタルが健康寿命を延ばす

○地域に人と交流する仕組みと助け合いや町内会、ボランティア活動等の社会参加の土壌や環境が健康寿命の秘訣か

○ソーシャル・キャピタルと健康のメカニズムとは

○健康づくりに向けて、個人ではなく地域に働きかける地域のソーシャル・キャピタルを切り口にしたやり方とは

○何らかの運動の場に参加し、みんなが運動しているのを見てる人の方が、自宅等で一人で運動する人より要介護度は低かった

○現代の日本人が大切に思っている家族のつながりとは

○妻の幸福度は夫の定年退職で低下する

○同僚があなたの寿命を縮める

○つながりのある職場は働く人を健康にする

○職場の生産性向上の鍵は、チーム内での"心理的安全性の確保"

○年齢とともにつながりは減少する

○つながりが少なくなっても寂しいと感じない、"老年的超越"とは


度々本書のなかに出てくる"ソーシャル・キャピタル"は地域包括ケアシステムの1つのキーワードであり、日頃の地域リハビリテーションや地域創り、職場創り等にも活かせるエッセンスが詰まった好著です。


人材開発室・心意気実践チーム 
OT・介護福祉士 伊藤健次郎
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2018年11月20日

キャリアインタビュー(社内メールマガジン社員紹介)OT井上雄一朗さん(堺デイ、主任)

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鳥取県米子市でのリハケア合同学会2018ポスター発表「作業療法士におけるゴルフ支援の取り組み」を終えた井上さん。

◇インタビュアー:PT軽部さん(吹田、メルマガ編集委員)


1.今の仕事内容、働き方について(担当している仕事やプロジェクトなども)、簡単に教えてください。

デイサービス管理業務、訪問リハビリテーション、デイサービス個別機能訓練、新人・学生指導育成。大阪障がい者ゴルフチーム『フェニックス』のサポート、アクティブ・ライブ2018松原の事務局長。


2.今の仕事・役職に至るまでの経緯、きっかけなどを教えてください。

作業療法士になるきっかけは、高校卒業後ゴルフ場で研修生として勤務していましたが、自分自身のゴルフの上達に限界を感じていました。その頃、同じ職場にアメリカで理学療法士の資格を取得した方に出会い、リハビリテーションに興味を持つきっかけになりました。


3.今の仕事は面白いですか?

訪問リハビリではADLだけではなく仕事や余暇など、個々の価値や興味に応じた作業活動に直接介入することができることろが面白いと思います。
また、アクティブではデイサービスや訪問リハビリの枠を超えて支援できる環境にあると思います。
大阪障がい者ゴルフチーム『フェニックス』のサポートがその一つ。
以前、病院で訪問リハビリしていたころ、ゴルフ場に連れていきたい利用者がいましたが勤務内で行う事が難しく、プライベートで先輩方の協力のもとゴルフ練習場に一緒に行った機会がありました。でも、プライベートではさまざまな理由から継続的な支援は難しく、ゴルフ場にいくことができませんでした。
現在は、ゴルフや各種イベントを含めてそのような支援をできる環境にあると思います。


4.あなたにとっての仕事の魅力・やりがいは何ですか?

訪問リハビリやイベント活動内容を含めて、利用者も自分自身も楽しめるところ。


5.仕事をしていくうえで大切にしていること、心掛けていることはありますか?

わからない作業はご利用者様にも教えていただきながら、自分自身も一緒に作業を楽しむ事。


6.仕事での苦労は?

苦労ではありませんが、『人に伝えることは難しいな。』と、いつも感じています。


7.仕事と育児・家庭の両立について、自分自身ではバランスが取れていると思いますか?

取れていると思います。


8.今後、どのような働き方をしていきたいと考えていますか?(家庭も含め)

仕事、家庭、遊びの並立。


9.あなたの理想とする自分(家庭・仕事含めて)や将来の目標、夢など、ありましたら教えてください。

現在住まいの地域では少子化、高齢化がすすみ人口が減少してきています。メディアでは『買い物難民』など社会的な問題として取り上げられることもあります。作業療法士としてはもちろんですが、地域住民としてさまざまな活動に関われればと思います。理想としては高齢者だけではなく、障がい者や子どもを含めて地域全体が活性化するような取り組みに興味があります。


10.自分らしいと感じるのは、どんな時・どんなことですか?

好きな事をしている時。
子どもと野球やゲームで遊ぶ、地域のソフトボールに参加する、少年野球のコーチをする、近所の人や友人とお酒を飲む など。


11.最後は、自由に語って下さい!

大阪障がい者ゴルフチームでは、会員ならびにボランティアを募集しています。アクティブ外の方の参加も大歓迎です。周りで興味のある方がおられましたら下記『大阪障がい者ゴルフチーム フェニックスHPのお問い合わせ』、もしくは『堺デイサービス 井上まで』ご連絡ください。
大阪障がい者ゴルフチーム フェニックスHP
https://odgt-phoenix.jimdo.com/

大阪府訪問リハビリテーション振興会(3府士会合同)では、今年度泉州・北摂・河内の3か所で事例検討会を実施しています。
府士会会員無料、非会員500円です。
日程や申し込み等の詳細は
http://www.physiotherapist-osk.or.jp/osakahoumonreha/moushikomiannai.html
皆様お誘い合わせの上ぜひご参加いただければと存じます。よろしくお願い致します。


◆キャリアインタビューを受けて◆
日頃、自分のことを振り返ることがないため、自分自身を見直す良い経験となりました。その反面、やはり『人に伝えることは難しいな。』と感じました。貴重な機会をいただきありがとうございました。


■キャリアインタビュー記事編集担当より■

今回の井上さんのインタビューからワークライフインテグレーションのひとつのカタチを見た気がしました。

井上さんは、自分の人的なネットワークを存分に活かして周りを巻き込みながら、ゴルフチーム「フェニックス」の立ち上げからその運営、利用者さんへの運営移譲・フォローアップまで、仕事の中に見事な成果を作り出しています。

この成果は、井上さんの仕事の拡げ方や地域活動への参画等の、仕事以外の学びを日頃から仕事に取り入れる姿勢が一役買っていると思います。

ようやく近年よく聴かれるようになってきたパラレルキャリアの考え方に近いかもしれません。

井上さんのような幅広い学びを仕事にも活かし、わからないことも利用者様と真面目に楽しんでしまう姿勢は、結果として仕事の成果が上がるといわれています。

そのなかで自分の視野と人とのつながりが広がり、次の新たなチャレンジとイノベーションの機会が舞い込んできてくれます。

そして、利用者さんのみならず自分自身の人生をも豊かにしてくれるはずです。

生活期リハビリテーションで働くわたしたちは、ぜひ参考にし共鳴したい働き方です。


参考)
☆ワークライフインテグレーションとは?

自らの人生観を軸に、ワーク(職業生活)とライフ(個人生活)を柔軟、かつ高い次元で統合し、双方の充実を求めること。それによって、生産性や成長拡大を実現するとともに生活の質を高め、充実感と幸福感を得るなどの相乗効果を目指す働き方をいいます。仕事と生活を対立的にとらえて、その量的バランスの調整・回復を目指す、従来の「ワーク・ライフ・バランス」の発想を一歩進めたものと考えられます。

ワーク・ライフ・バランスの重要性が叫ばれて久しいですが、そもそも仕事とプライベート、社会生活と私生活、職場と家庭は本当に二者択一なのか、区別したり、優先順位をつけたりすべきものなのか――。キャリア論の権威で、ワークとライフの“統合”(インテグレーション)をいちはやく唱えた慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科の高橋俊介教授は、「家庭と仕事を分業してしまうから、相手への感受性が鈍化して、相互不信が募る。家庭と仕事のどちらかに優先順位をつけようとするから、ストレスが生まれる。二つを同時にやるから、得られるものもある」と説きます。そしてその具体例として、ヒアリングで得たワーキングマザーの次のような意見を挙げています。
「いざとなったら人にふらなければいけないので、自分の仕事を抱え込まずに、他の人でもいつでもできるように情報を共有化・見える化するようになった」
 「夫や家族、地域の人たちの助けが絶対に必要。多様な人たちとの良好な人間関係構築の能力が鍛えられた」
仕事と生活に優先順位をつけず、前向きに、どちらも充実させることを目指すからこそ得られるこうした相乗効果が、ワーク・ライフ・インテグレーションの真髄といえそうです。

引用)
日本の人事部HPより
https://jinjibu.jp/smp/keyword/index.php?act=detl&id=267


キャリアインタビュー記事編集担当:人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎
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2018年11月13日

なぜ人は避難しないのか?

◆今月の一冊

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「人が死なない防災」片田敏孝著(集英社新書、2012年)


◆心意気的ナナメ読み◆

"なぜ人は避難しないのか?あらゆる危険に備えられない心理的背景、人間の性(さが)とは…"

"人間は大丈夫だとは思えない事実を目の前に突きつけられるまで、危険な状態に自分が置かれていると思いたくない(正常化の偏見)。だから非常ベルが鳴ってもすぐに行動を起こさない、すぐに逃げない"

"周りが本気で逃げないと自分は逃げない、自分が本気で逃げると周りも同じように逃げはじめる(集団同調)"

"大いなる自然の営みに畏敬の念をもち、行政に委ねることなく、自らの命を守ることに主体的たれ"

"避難の三原則"
その一「想定にとらわれるな」
→ハザードマップを信じるな
そのニ「最善を尽くせ」
→自然に向き合い、"これでよし"とせず、いかなる状況下においてもできることは最善を尽くす以外にない
その三「率先避難者たれ」
→まず自分が避難することが周りの人たちも救う

"たとえ100%のリスクがあっても、あえて明示しないからこそ幸せなのだ、というところが人間にはある。そのことを頭に入れて、防災を行なう必要がある"


災害対策基本法や市町村のハザードマップ等…防災は、いつの間にか行政任せ、ひいては会社・学校(所属先)任せになってしまい、主体的でない自分がいることに気付かされました。

また、防災教育(地震や水害等の災害はいつか来るのは分かってるはずなのに…)と疾病・介護予防(歳を重ねて不摂生してたら何かしら病気するのは分かってるはずなのに…)の難しさ、要点は人の心理特性の点で重なる部分があるように感じました。


人材開発室・心意気実践チーム 
OT・介護福祉士 伊藤健次郎
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2018年10月05日

今月のおすすめの一冊。

人材開発室のいとうです。

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◆今月のおススメの一冊

「リフレクティブ・マネジャー 〜一流はつねに内省する〜」中原淳、金井壽宏著/光文社新書/2009年

組織のなかであらゆる難題を一身に背負わされるマネジャーやその予備軍にこそ学びと成長のチャンスがある。教育学と経営学の研究者によるコラボで、学びのきっかけに満ちた仕事にするためのヒントを提供。経験し、対話を行い、持論を創るきっかけになりうる内省(リフレクション)することの大切さを伝える一冊。

人の命、生活、人生に関わることができるわたしたちの仕事のフィールド。

医療・介護・福祉の在宅の現場でこそ活かすべき内省(リフレクション)の要素が本書の中で記されています。

本書の中の"上司"を訪問看護・リハ・ケアの"担当者、支援者"に置き換えると…

1.リフレクションを生かすには、
@アクションとつながっていること
A節目に大きく深く考えて、対話の相手を持ちながら議論の中で行うこと

2.仕事と学びを分けて考えないこと
 
3.上司(="担当者・支援者")がなすべきこと
@人が育つ職場をつくること、職場のメンバーが成長するような社会的環境や職場の風土をデザインすること(=看護・リハ・ケアの環境作り)
A上司(="担当者・支援者")自らが学び続ける存在として、成長を目指すこと

内省(リフレクション)を通して、訪問看護・リハ・ケアのより良い実践と成果を図っていきましょう。
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2018年09月27日

人材開拓の旅。博多〜柳川編。


人材開発室OTいとうです。

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昨日、本日は就職説明会です。

初日は博多。
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博多駅近くの福岡リハビリテーション専門学校さんの就職説明会に参加させて頂きました。

理学療法、作業療法学科の学生さん2名がブースを訪ねてくれ、しっかりと熱心に話しを聴いてくれました。


2日目は柳川へ。
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水郷の街です。
街並みにお堀のような川が馴染んでいました。

柳川ええとこ。
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西鉄柳川駅から水郷横を歩いて約60分ほど。

専門学校柳川リハビリテーション学院さんの就職説明会に参加させて頂きました。
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理学療法学科の学生さん3名がブースを訪ねてくれました。
みなさん熱心に説明を聴いて質問もしてくれました。

両校とも臨床実習を弊社で引き受けていませんが、毎年就職説明会に参加させて下さるオープンな校風と、来校し先生方や事務方の方々とお会いして、あらためて感じました。

学生さん目線で、かつ学生さん自身が主体的にキャリアを考える機会となり、キャリア選択の幅が拡がる就職説明会でした。


限られた25〜30分の持ち時間を無駄にしないためにも、まずどんな話しを聴きたいか希望を学生さんにお聴きしてから説明を進めるようにしています。

学生さんからは、"実習期間に体験できなかった訪問リハビリテーションや生活期、在宅のリハ、デイサービスの現場をどんなものか、一度お話しを聴きに来ました"という方々が大半でした。

実際の就職1年目のイメージとキャリアステップのイメージを説明しました。
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業務・内省・精神のスタッフ支援の3つの柱とバイザー・メンター制度を中心とした教育体制や育成のシステムはどのようなものかという点を説明しました。
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事例はやはりこの人。
森さんです。
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利用者さまがスタッフと一緒に非日常を体験するアクティブクラブのことも。
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このあたりになると学生さんたちは目がキラキラしてくれていました。

最後に若手社員が中心に活動中のスポーツクラブについて。
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「ぼく、サッカーやってたんです」。
「わたし、水泳やってたんです」。
と、笑顔で学生さん。
就職してみんなでやりましょう!
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2018年09月20日

キャリアインタビュー 介護職員の渡邉紀子さん(泉北)

「介護は仕事でもあり、両親のお世話でもあり、今は最も身近なものになっています。」

社内メールマガジン〜アクティブ流〜2018年10月号のキャリアインタビューでは、ご両親の介護とデイサービスでの仕事を自然体で見事に両立している介護職員の渡邉紀子さん(ホームヘルパー等の介護職経験9年目、入職年月:平成24年11月、所属:泉北デイサービス)からお話をうかがいました。

1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯

将来、80〜90歳代になる両親のために少しでも介護に関する知識があればと思い、専業主婦を経てパート勤務をしながら日曜日は学校に通いヘルパー資格を取得しました。すぐに現場で働くつもりはなかったのですがヘルパーの仕事をしていた知人から請われてホームヘルパー(訪問介護:家事全般等の生活援助や排泄・入浴等の身体介護等)の仕事を始めました。泉北への引っ越しを機に求職活動で数か所のデイサービス見学を通して、少人数対応かつ午前午後で利用者様が入れ替わる泉北デイサービスの仕事に魅力を感じ入職しました。


2.今の仕事、働き方

半日型のデイサービスで食事や入浴等はなく、午前午後で入れ替わる利用者さまに合わせて自分の頭も切り替えながら、利用者さまとの会話をたくさん楽しんだり、日ごろのケアができるのは自分には合っているように思います。


3.仕事での苦労、醍醐味

仕事での苦労はそれほど感じていません(笑)私は昔から周りの人には恵まれているので私の周りの人の方が苦労しているかもしれませんね。。。いつもうるさくてごめんなさい(苦笑)


4.仕事の魅力

利用者さま、スタッフ、ケアマネジャーさん等、本当に色々な世代の方々がいて、時には父母、兄姉、友達、弟、妹、息子、娘と幅広くたくさんのことを吸収できるので勉強になり楽しめています。


5.仕事をしていくうえで大切にしていること、心がけていること

できる限り利用者さまに話しかけてコミュニケーションを取るように心がけています。話していく中で今日の体調や気になっていること、心配していること、うれしいこと、楽しみにしていること、ご本人だけでなく家族のこと等、とにかくいっぱい話すようにしています。


6.在宅介護と仕事の両立の現状は?

父は90歳、母は87歳。耳も遠くなり動きも悪くなってきています。父母は実家での二人暮らしで、わたしは実家近くに住んでいるので仕事⇔実家を往復する毎日です。近くに住む姉弟とも協力しながら通院介助したり、買い物やゴミ出ししたり等の在宅介護を続けています。近い将来に同居することも考えています。もっと介護量が増えていくと仕事との両立は難しくなるかもしれません。できる限り実家で一緒に過ごしたいと考えています。いくつになっても両親の死や最期というのは受け容れることができないものです。


7.今の仕事に限らず、これからやってみたいこと、もうすでに挑戦していること

一昨年から手話の講習会で基礎の勉強をしました。レベルアップの講習はどうしても日程が合わずに行けませんでした。時間が作って手話サークルに入りたいと考えています。できれば上級クラスから通訳者までなれたらと思います。


8.昨年度のアクティブリハビリ介護福祉士実務者研修2017を受講前と後での心境や行動に変化はありましたか?

およそ半年間の研修参加時はレポートを提出するのに必死でした。色々と勉強している間に今までよりもう一歩踏み込んだ関わりがデイサービスでできるのではないかと考えるようになったと思います。いずれは訪問介護でより個別的なケアに関わってみたいと考えています。


9.チームで働くことや、リハや看護、ケアマネジャーさん等との多職種連携するうえで大事にしていること

報連相だと思います。こんなことまで話をしなくてもいいのではと思わず、細かいことでも報連相する。多職種の方々から色々な情報をもらうことでプラスになると考えています。


10.わたしの家族自慢

息子が二人います。長男33歳、次男29歳。仕事で忙しくしていた夫に代わり、気が優しくて平和主義な長男が家族を安心させてくれ、いつも仲の良い二人兄弟がわたしを守ってくれました。静岡に住む長男夫婦の間に産まれた孫二人(4歳と生後5か月)には、遠方のためなかなか会えませんが電話越しで聞こえる長男とお嫁さん、孫とのやり取りで心が癒されています。次男も大阪で一人暮らしをしながらしっかり仕事に励んでおり、何も心配することがなく二人には感謝しています。


11.わたしにとって介護とは?

介護は数年前までまだまだ自分とは無関係のものと考えていました。今は自分の仕事でもあり、両親のお世話でもあり、もっとも身近なものになっています。いずれ自分も介護される立場になっていくんだろうなあと考えたりしています。
仕事としては少しの気の緩みから大きな事故につながるという怖さも感じます。子育ては終わりがあっても介護は奥が深くてゴールが無いように感じています。まだまだやれることがありそうです。


渡邉 紀子さん 略歴
訪問介護員(ホームヘルパー2級)、実務者研修修了

大阪府出身50歳代の人を惹きつけるディズニー大好きな美魔女。写真掲載NGなのが残念です…

8年前からホームヘルパーの仕事を数年経験し、アクティブ泉北事業所の開設6か月経過後にデイサービスに入職。現在に至る。実家近くに一人暮らしをしながら実家を往復しての在宅介護中。

“すぐに友達になってしまうんです”という持ち前の親しみやすさと朗らかさでデイサービスの利用者さまにも“渡邉ファン”が多いようです。若いデイ職員より利用者さまと年齢も近いこともあるためか、利用者さまからの個別の“お誘い”や利用者さまから「渡邉さんお願いします。」と個別の相談事も多いそうです。

昨年度は超過密スケジュールだった弊社の実務者研修2017にもチャレンジし、レポート作成や介護計画立案のグループワークでも中心的な役割を果たされました。今年度の介護福祉士の国家試験にも受験を予定されています。

〜キャリアインタビューを終えて…渡邉さん(泉北)からひとこと〜
「キャリアインタビューのお話を頂き、内心私でいいのかな?という思いがありました。しっかりと話しを聴いてもらい、自分の思いをいろいろお話しすることができました。新事業のお話しも聞かせて頂き年甲斐もなくワクワクしています。あとどれくらい今の状態で仕事を続けていけるかわかりませんができる限り自分らしく頑張っていきたいと思っています。ありがとうございました。」


■キャリアインタビュー記事編集担当より■
「デイサービスではとにかくいっぱいお話しするようにしています。」と渡邉さん。いつも自然体で利用者さまに接しているようですが、心がけていることがあるとのことで具体的に教えてもらいました。
“利用者さまが来所されたときのこと。表情や元気はもちろんのこと、髪型の変化の有無を確認。もし散髪をしておられたら、すかさず「いいですね〜」と声かけをするとその後のお話は弾み、利用者さまは“一人だけ特別視されている”ように感じて喜んでもらえます“
“少しご機嫌や具合が悪そうであれば適切な距離をはかりながら声かけの内容もよく吟味して”
等々…とのことでした。

渡邉さんはデイサービスにて様々な世代や生活背景の方々とのお話しが、自分自身で吸収できること、勉強できることがたくさんあると感じ、それ自体を“自然体”で楽しめています。これがたくさんの“渡邉ファン”を生み出す源泉のようにインタビューを通して感じました。

その一方でこれをどの職員も同じように“自然体”でするのは難しいかなあとも感じました。

ではどうするのか…まずできることは聴く技術(傾聴やコーチング、ミラーリング、ペーシング等)や心構えについて学び、日ごろから現場で意識的に実践することかと思います。そしてナラティブアプローチで、その人の人生の“もの語り”に意識的に入り込んでいくことも必要かと思います。渡邉さんのインタビューを通してあらためてこれらの大切さを知ることができました。

“働きながら介護をしている人は50代が最も多い“、”毎年10万人が介護離職(退職、転職)し、介護休業についての理解が進んでいない現状がある”との報告(総務省「就業構造基本調査2012年」)もあります。

渡邉さんは泉北事業所の運営責任者OT北山さんをはじめ職員のみなさんの在宅介護に関する理解と協力のおかげで、仕事と介護の両立がどうにかできていると常に感じているそうです。

肉親の介護とはいつ訪れ、何年続くのかを予想することができないものです。いずれわが身にも訪れることで身をつまされるインタビューでもありました。

最後に渡邉さんは弊社のなかでも在職期間(約6年)が長い介護職員のお一人です。
今年度中に開設予定の訪問介護事業所での新事業の構想段階から関心を寄せておられます。この新事業は今回の介護保険制度の改定で訪問介護サービスの見守り的援助、身体介護の範囲が明確化されました(“「老計10号」の見直し”、厚労省2018年3月30日)。
▼詳細はこちら↓

これに伴い、昨年度から事業構想があった訪問看護-デイ-NRCと連携した訪問介護事業所(新設)による見守り的援助、身体介護による自立支援、重度化予防に資するリハケアの新事業を具体化する運びとなりました。

渡邉さんにはこれからの介護職員のお手本となりうる働き方の実践にも乞うご期待です!!

キャリアインタビュー記事編集担当:人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎
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2018年08月24日

アドバンス・ケア・プランニング(ACP)

人材開発室のいとうです。

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8/24(金)の夕方はアドバンス・ケア・プランニング(以下、ACP)の研修会に参加しました。

あらためて、在宅・生活期リハ利用者さまとの関わりを振り返る良い機会となりました。たくさんの利用者さま、ご家族の方々の顔が浮かびます。

ACPはなかなか聞き慣れない言葉で、医療・福祉関係者でも7〜8割は知らない、一般の方々ならほとんど知らないというのが現状のようです。

ACPの定義︰
今後の治療やケア、療養の希望について、本人や家族、医療職、介護職らが話し合うプロセス。
本人が意思決定できない時、意向推定の材料となる。本人の意思が変わることを認め、繰り返し行われる。

今回の研修では、人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン(厚労省、平成30年3月改訂)を基に、ACPに関する事例紹介やグループワークをしました。
☆次回も同じ内容で11/9(金)18時半〜予定されています。
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本人にとっての最善、本人の意思決定を支えるためには…と考えると…

○進行かつ変化していく病状に合わせて、患者本人の意思も"変わる"ということを念頭におくこと

○意思が変わっても良いということを本人、家族等に保障すること

○何度も繰り返し話し合い、記録、本人、家族等と医療・ケアチームで共有が行われていること

○患者の意思が最善の意思決定とは限らないこと

意思決定支援の概念図
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○上記の概念図の実践のためには…
◆ナラティブ・アプローチ、ナラティブ・ベースド・メディスン(NBM)の考え方の大切さ
→本人の"語り"にある本当の気持ちに迫る
→最善の"生"を紐解く
→相手をわかろうとする姿勢
等…
◆ACPをファシリテートする支援者の役割
→日常的なケアからも本当の気持ちを探る
→的確なタイミングで対話する
→本人の権利擁護、支援、時には代弁する
等…

弊社でサポートを続けている在宅・生活期リハ利用者さまとのトークライブ等は、まさにナラティブ・アプローチのもとACPをファシリテートする機会になっています。
▼ALS利用者さまとのトークライブはこちら↓
http://active-nopsj.sblo.jp/s/article/183219446.html
▼失語症トークライブはこちら↓
http://active-nopsj.sblo.jp/s/category/4455207-1.html
▼アクティブトーク2017はこちら↓
http://active-nopsj.sblo.jp/s/article/181672698.html
▼認知症の利用者さまとご家族の意思決定支援の経過、「生きる力」はこちら↓
http://active-nopsj.sblo.jp/s/article/181862715.html
https://ameblo.jp/kchgm-5it/entry-12336846951.html

利用者さまのナマの気持ちをご自身で"語り"、自分自身の"本当の気持ち"に迫り、ご家族等ともそれを共有する。

終末期になる前から、日頃からも定期的にもこのような場面、機会があれば、本人、家族等と医療・ケアチームでの共有がより促進されるはずです。

参考)
▼人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン(厚労省、平成30年3月改訂)のプレスリリースはこちら↓
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000197665.html

▼アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは?日本医師会HPより↓
https://www.med.or.jp/nichiionline/article/006650.html

▼ACPの愛称募集中(厚労省)はこちら↓
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_00775.html


◆「人間は生まれ出た瞬間から、死へ向かって歩みはじめる。」
時代小説家の池波正太郎

◆「長く生きることより、よく生きることだ。」
哲学者のセネカ
https://www.philosophyguides.org/decoding/decoding-of-seneca-brevitate-vitae/

◆「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。」
◆「速度を上げるばかりが人生ではない。」
インド独立の父ガンディー

などなど…

ACPをファシリテートする支援者自身が人生観、価値観、死生観を日頃から、"よう考えて"、"よう生きやへん"と、その人により迫ることは難しいように思います。

本人にとっての最善、本人の意思決定を支えるために…まだまだ勉強です。
ありがとうございます。
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2018年08月04日

キャリア・デザインを駆動させる三つの問い。


人材開発室いとうです。


過去の記事でもキャリア・アンカーについて考えてきました。

キャリア・アンカーを通して、わたしたち自身が"自分らしいキャリア形成(キャリア自律)"を図る営み・試みを続けることは、それらが結果的に利用者さまへの理解を深めることにもなり、より良い関わりにつながるのではないかと考えています。
▼詳細はこちら↓
http://active-nopsj.sblo.jp/s/article/183450687.html
http://active-nopsj.sblo.jp/s/article/183450707.html


今回は今のキャリアがどのように歩み続けてきて、うまくいったこと、いかなかったこと等々を立ち止まって振り返る機会となりうるマイケル・アーサーの三つの問い(米サフォーク大学キャリア学者)を紹介します。

アーサーは、次の三つの問いかけがキャリアの内省(自分なりの振り返り)には大事だと主張してきた。

"自分についていったいなにを知っているか"という観点から…自分なりの考えをメモしてみてください。


@自分ならではの強みはどこにあるのか。
(知識と技能等=自分のノウハウ(know how)を知る)

A自分があることをしたいとき、それをしたいのはなぜか。
(アイデンティティや信念、職場に持ちこむモチベーション等=自分のノウホワイ(know why)を知る)

B自分はこれまでだれとつながり、その関係をどのように生かしてきたか。
(人的なネットワーク=自分のノウフーム(know whom)を知る)


弊社で働いているのは事務職、介護職、介護福祉士、看護師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、医師、就労支援員、生活支援員です。

どんな職種でも"専門性+α"として別の高いレベルの専門性"サブスペシャリティ"をいかにして早い段階から築いていけるかが、キャリア、仕事、人生のなかでステップアップしていくにはとても大切なことです。

そのためには経験年数に関わらず、目の前の仕事にしっかり向き合いながら、様々な本を読み、勉強会や研修に参加し、内省することが一番の近道です。

上記のアーサーの三つの問い@〜B全てにもかかわっていることです。

それらを自分に問い掛け、自分自身のキャリアデザインを駆動して、自分らしいキャリア、仕事、人生を営めますように…

キャリアのオーナーは自分です。


参考文献)
〇働くひとのためのキャリアデザイン 金井壽宏著 PHP研究所
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