2021年02月13日

オンライン学会前ダイアログ・プレ練習会


人材開発室のいとうです。


2月12日金曜日の夕方はオンライン学会前ダイアログ・プレ練習会でした。

開催趣旨は以下のとおりです。

慣れないオンラインでの発表の方法やプレゼンの仕方、コツ等を確認しながら、発表に向けた準備や内容を参加者の皆さんとの対話(ダイアログ)を通して深めていければと考えています。

文字や図解、グラフィックで自分の考えを可視化した画面共有を通して、発表に向けた各々の考えや頭の中を整理するお手伝いができればと思います。


この日の参加者は前回に続き、PT谷口さん(泉北)、PT馬場さん(吹田)、そして初参加のOT我如古さん(がにこさん、吹田)です。
参加ありがとうございます。


それぞれの
"どんな発表にしたいか"
"何を伝えたいのか"
をSDS法というプレゼン資料を作成する際のテンプレートを参考に話しをお聴きしました。 

要約、サマリーのS→詳細、ディテールのD→要約、サマリーのSのながれ。

要約でどんな発表にしたいのか、少し結論的な話しをしてから、具体的にどんな方法や内容をしたのかを話して、そこからさらに要約を深めて、今後の課題や新しい取り組みまでを話していくというのが大まかなながれです。

この日の成果はこちら↓
FD483E30-FA76-4A10-9E1B-D99820231D4B.png
今回もたくさんの学びや気づき、エールの交換がありました!
毎回勉強になります。ありがとうございます。

▼参考資料↓


次回の予定です。

2/16 Aオンライン学会前ダイアログ・プレ練習会
時間: 2021年2月16日 05:15 PM 

◉前日までには参加URLやパスワード等を各事業所の責任者さんへメール送信します
◉途中参加、退席可能です
◉参加希望の方は事前資料等があれば送付しますので伊藤のLINEもしくは吹田までお知らせください

別日程で2/17,23,26,3/2最終回も行なう予定です。

このような機会をできるだけ頻回に作って、みなさんからのアドバイスをいただき、発表のためだけの発表にならないよう準備を大切にします。

念入りに準備すると学びや気づきが増えて、発表に向けた自信づくりにもつなげることができるはずです。

新人以外のみなさんの参加もお待ちしています。



When one person teaches.
Two person learn.
"独りが教えると、両方学ぶ"

教える人が学ぶ姿勢を見せ続けることで一緒に変われる。

教える側が学ぶという関係性へ。

"よき臨床から、よき教育と研究が生まれる"
"よき研究から、よき臨床や教育も生まれる"
posted by Active at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2021年02月10日

新人オンライン・ダイアログ。〜オンライン・アクティブ学会前のプレ練習会〜


人材開発室のいとうです。
CA34401B-B24E-4988-AAF4-017E3F318C42.pngAA265D77-3669-4BE0-8CFC-25102791922E.png

この日の新人オンライン・ダイアログでは、思った以上にたくさんの新人さん、2年目療法士さんが参加してくれました。

PT仲村さん、上村さん、谷口さん(泉北)、PT藤島さん(松原)、PT馬場さん(吹田)の5名です。

オンライン学会の演題や発表内容についてがテーマでした。
▼オンライン・アクティブ学会

参加者の方々へ…

「どんな発表なのか」
「どんな発表にしたいのか」

と問いかけ、各々からお話ししていただきました。

いつも新人オンライン・ダイアログに参加してくれているPT藤島さんが口火を切ってくれました。

簡単な状況確認の応答をしながらスラスラっと15分ほど話してくれました。

話し終えて…
「スッキリしました」
と、PT藤島さんが話してくれたとおり、対話の中でPT藤島さんの思考が、どんどんとクリアになってきているのをこちらも感じ取ることができました。


発表準備の進捗状況のお話しを聴かせていただきながら、zoomのホワイトボードを用いて図解やグラフィックした画面の共有を通して、発表に向けた各々の考えや頭の中を整理したり、視野が拡がるような働きかけを行いました。
C6EB8EE2-E87C-41D0-AE01-837FE1CA6CA6.png
CCCF55AD-6380-4E7D-A83B-25497FD5861C.png
93F0624B-D320-405D-B671-0DB47C2D662C.png
186E1324-6517-4942-977C-1CF8C673D63B.png

今回のオンライン・アクティブ学会前のプレ練習会の開催趣旨として、慣れないオンラインでの発表の方法やプレゼンの仕方、コツ等を確認しながら、発表に向けた準備や内容を参加者の皆さんとの対話(ダイアログ)を通して深めていければと考えています。

引き続き、お話しを聴かせてもらいながら図解やグラフィックした画面の共有を通して、発表に向けた各々の考えや頭の中を整理したり、視野が拡がるようなお手伝いができればと思います。


この日のオンライン・ダイアログでの気づき。

発表のプレゼン準備をするうえで…

自分の言葉で誰かに話そうとすると、まず頭の中が整理される
文字に書き出すとさらに整理される
図や絵にして描き出すともっと抽象的なモノが可視化される
余計なモノが削ぎ落とされる
他の人にもイメージしやすくなる、伝わりやすくなる

しかしながら、全て図や絵にすることはなくて、言葉や気持ち、共感して欲しいことは、「○○」や2行程度の箇条書きで記すと伝わりやすいかと思います。

その言葉の持つストーリーや背景が伝わるように感じました。

こんなことを考えながらプレゼン準備を進めるといいかもしれません。

とても良い勉強になりました。

45分程度の時間でしたが参加ありがとうございます。


今後の予定)
2/12金曜日17時15分〜18時頃終了予定@オンライン学会前ダイアログ・プレ練習会
◉途中参加、退席可能です
◉新人以外のみなさんの参加もお待ちしています
◉別日程で2/16A,17B,23C,26D,3/2最終も同時間で行なう予定です
◉各事業所、新人さんLINEグループに順次、参加URLを送信します
◉参加希望の方は事前配布資料等があれば、参加者の皆さんにも送付しますので伊藤のLINEもしくは吹田事業所までお知らせくだされば助かります

回を重ねて、皆さんにとってより良い発表につなげることができれば嬉しい限りです。

みなさんの参加を心よりお待ちしています。



When one person teaches.
Two person learn.
"独りが教えると、両方学ぶ"

教える人が学ぶ姿勢を見せ続けることで一緒に変われる。

教える側が学ぶという関係性へ。

"よき臨床から、よき教育と研究が生まれる"
"よき研究から、よき臨床や教育も生まれる"
posted by Active at 17:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2021年02月06日

新人オンライン研修「パーキンソン病」


人材開発室の PT軽部、OT伊藤です。

AB422752-C5D5-45A7-BBC9-DE4CEA298D7F.jpegCCB1C23C-A48D-46D3-B11D-800B3E5A2E7E.jpeg

2/5金曜日は新人オンライン研修「パーキンソン病」です。

7D0BFB52-5EE1-466F-B7CC-6FBC45BA16E8.png
「しっかりと身体を動かしましょう」

個々の状態に合わせて、高負荷運動や低負荷、頻回な運動等、ガイドラインに基づいた"しっかりと身体を動かすプログラム"を取り入れていくことを確認しました。
1FAE9587-46EA-46F1-A428-3E947120CBDB.pngE85DEDD0-A5BB-4FCB-829B-99F3BC99BCDE.png676A1C9C-837F-48E7-97D8-168DAA969F49.png1FDB8152-2637-4288-87CB-0CEE7FA812C5.pngD5C3FC7A-1319-4AB6-8239-3AFDB5856775.png3F10A88F-94A8-43C9-9FD2-EA9CF6BD1A98.pngEDBCAFA5-7ABF-4AA3-A1A5-2CBDC5E77465.png


実技では寝返りから立ち上がりまでの動作で、体幹や下肢の動きをフルに使うことに意識することを確認しました。
2AE3A06B-354B-4FD3-90E7-403AD50D2F6B.jpeg
0DF73C28-899C-4CCE-9407-7C1353F28662.jpeg74A6A9C0-86AA-481E-AF8D-9CF2A4891152.jpeg

ダイナミックかつエアロビックなランジ動作を用いた動作練習で、体幹や股関節の伸展を促すことを確認しました。
25F12CFC-120D-4728-A368-B0BF28C8BE0B.jpeg

今回の録画URLを各事業所メールに送っています。期間限定(次回の研修まで)での公開ですがご活用ください。


次回は2月19日金曜日16時45分〜17時15分「CKD、透析」担当 PT軽部
後日、各事業所メールに参加URL、資料を送付致します。

新人のみなさんはもとより、新人以外のみなさんの参加もお待ちしています。



When one person teaches.
Two person learn.
"独りが教えると、両方学ぶ"

教える人が学ぶ姿勢を見せ続けることで一緒に変われる。

教える側が学ぶという関係性へ。

"よき臨床から、よき教育と研究が生まれる"
"よき研究から、よき臨床や教育も生まれる"

posted by Active at 12:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2021年02月05日

思考を磨く。〜本のエエとこ採りで訪問看護リハで活かせるところ〜


人材開発室のいとうです。


良い文章を考えるのに最適な三つ場面、「三上」とは…

8DC30A72-6D72-462E-8C9F-4E5422A81410.png

「余、平生作る所の文章、多くは三上に在り。 乃(すなは)ち馬上・枕上(ちんじゃう)・厠上(しじゃう)なり」
文章を考えるのに最も都合がよいという三つの場面
中国の北宋時代の学者、欧陽脩が残した言葉。


"三上"を現代に置き換えてみると…

◉馬上(電車やバイク等の乗り物に乗っているとき)

◉枕上(ベッドや布団の中)

◉厠上(トイレの中)


自分のことを思い返すと…

まさにこの"三上"がいろいろと思いつくゴールデンタイム!です。

思い当たるフシがたくさんありました。

例えば…

通勤や事業所間を移動中の電車の中で。

1時間近いバイク通勤中で。

寝る前の布団の中で。

仕事の合間や家で過ごすときのトイレの中で。

他には…

職場の誰かとそのことについて対話している中でも。

本を読みながらでも。

ボサッと、本屋さんで本の題名や表紙、目次を見ているときも。

タイムを気にせずにゆっくりランニングしながら。

子どもと遊びながらでも。

「これとアレをつなげてみたら…」

「これとアレはこういうことかな…」

「この考え方はあの人の考え方と同じかな…」

「これはこんな仕掛けになってたんやな、アレに使えるかもな…」

「この本、新しいモンかな…」

何かしら、アレやコレやと思いつく。


そのゴールデンタイムのうちに。

その場で。

LINEメモに書き置いたり。

Google検索した記事URLや画像をLINEメモに転送したり。

ふとモノゴトのつながりを見つけたとき等、何か思いついたことをこうしてブログに書き起こしたり。



さらに…時間を作って。

会議中やオンライン・ダイアログの時には。

何でも図解。
821A9FAB-F970-4A06-898A-6A3B5F02CF98.jpeg

文章から図解する。

図にすると頭の中が整理される。

自分以外の方々との打ち合わせにも活かせる。



抽象化思考。
23CDC377-9979-437D-9655-CFC5CFB10BED.jpeg

図を通すと深まる思考。

思考を見える化してくれる。

図を描くことは「現実を抽象化」すること。

現象の中から骨格を切り出し、現象の裏側にある構造を捉えること。

図を描く作業は手で考える作業であり、自分自身との対話。

人類史上の文明の発展や革命に大きな役割を担ったのは文字。

象形文字等、その文字の起源は見たものを抽象化した図にあるそうです。

図はきれいに上手く書ける必要はない。

パワーポイントばかりはダメ。作業に集中してしまい思考が中断してしまう。



人の思考。
その時に働く下記の三つの代表的な脳内ネットワークがあり、それぞれに役割が違います。
9406D7EC-B7D1-4DB8-AEB6-005DBF6834F3.png

◉DMN(デフォルト・モード・ネットワーク:直観)
→アイディアが生まれる時に活性化
→一人でボーッとしている時に入れる

◉SN(セイリエンス・ネットワーク:大局観)
→たくさんできたアイディアをいつくかに絞り込む
→直観と論理を行ったり来たり、マクロからミクロまでを行ったり来たり、具体と抽象を行ったり来たり、それらの高速往復⇆運動

◉CEN(セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク:論理)
→絞られたアイディアを精査して1つに決める
→みんなで議論すれば自然と入れる

イノベーティブな人はこの三つのモードをうまく切り替えていることがわかっています。


参考)
「脳科学で創造性の高い人を予測できるのか?〜クリエイティビティと二ユーロサイエンス〜
右脳か左脳か論ではなく「脳全体の複合的」利用が肝で、複数の脳ネットワークが絡み合っている
クリエイティブな人は(趣味や経歴などで)複数ネットワークを同時使用することに慣れている
▼詳細はこちら↓



クリエイティビティー(創造性)を刺激して、課題そのものや、その解決のアイディアをロジカル(論理的)に創造するための思考法である"デザインアート思考"ともつながりがありそうです。
8C4AF7A7-660E-4D69-92E3-8D7D9E56DB09.jpeg

デザインアート思考では、有り合わせのもので"ブリコラージュ(器用仕事)"することを勧めています。

その場にある有り合わせの素材でごく簡単な試作品を作るということです。


訪問看護リハの場面でも即時的に必要な対応を求められる場面があるかと思います。

そこで必要なチカラがブリコラージュ力ではないでしょうか。
34F2EF57-FFF0-49A1-B784-7A9149F1109B.jpeg

在宅生活で出てきた生活課題を、福祉用具や自助具で課題解決を図る場面でも思い起こされます。

アイディアをその場でブリコラージュして有効性を検証するトライアルを繰り返すことが欠かせないのではないでしょうか。


編集思考。
47B3C8C0-3539-44DF-BA08-639058DB3F03.jpeg
編集とは、素材の選び方、つなげ方、届け方を変えることによって価値を高める手法。

素材の「選び方」「つなげ方」「届け方」を変えるという"編集する"ことで価値を飛躍的に高められるという編集思考。

編集思考の4つのステップ
「セレクト(選ぶ)」
「コネクト(つなげる)」
「プロモート(届ける)」
「エンゲージ(深める)」
異質なモノをかけ合わせて、新しい価値あるモノをつくること。

わたしたちの仕事でも活かせそうな思考です。


最近では、会議や研修の中身を図や文字で表現するグラフィック・レコーディングや図や文字を用いながら、その場での意見や提案をしやすくし、より良い場づくりを促すグラフィック・ファシリテーションも散見されます。


さらに一歩も二歩も進んだ思考、コミュニケーション観というかファシリテーションの形と思われるスクライビング。
E2F32AC5-4C79-4F40-BC8C-573995DD50D7.jpeg
モノゴトに隠れされた思考やオモテに"出たがっている"思いや未来を描き出すことで、それらを溢れ出させるような、より踏み込んだ関わり方ができるではないでしょうか


最後は外山滋比古さんの一冊です。
記しきれないくらいの思考に関する金言だらけの必読書。
D1A1D722-45DA-4955-8A24-72BEE2502849.jpeg
「知識に甘えない」
「知識は死んだものと考える」
「創造的忘却」
「愛読書はつくらない」
「本は買って読む」
「乱読する」
「影響を受けすぎない」
「書籍に思考を奪われない」
「おしゃべりで賢くなる」
「借りものの知恵に頼りすぎない」
などなど…



これらの本からエエとこ採りした自分なりの思考法は、仕事での課題解決にも大いに役立ちます。

仕事と生活、遊び、人間関係、心身を高速で行ったり来たりをしながら過ごし続ければ「フルライフfull life」になりそうです。


下図は昨年からのオンラインの各取り組みから。
46997351-137C-4C42-BDCD-FFBFC35F70ED.jpegC57B8579-25E6-4AE7-BBBC-7E3040D3085C.jpeg883F01E6-B73A-4045-A79D-2F6D3A02B2B5.jpegF9E19E68-6AF8-45D7-9386-F88403EC0746.jpeg4EEB3100-8A93-47E7-8273-CA1D304198E3.jpegBD5B3617-21D3-4337-B8B2-156131EA560C.png85EB27DB-50F2-44FC-8FAD-5E14FD119DE2.pngE0F80FBE-A578-4BAB-9C63-E3D99F322EDA.jpegBF1CD5ED-BD1F-4C4F-9907-5005DA467ACE.jpegBFB9DB4C-14F9-4587-9D15-7C99F131F044.png
1BD22C28-1FEA-4CEA-A9F1-7F787089822A.jpeg

利用者様との関わりや支援でも活用できると思います。



When one person teaches.
Two person learn.
"独りが教えると、両方学ぶ"

教える人が学ぶ姿勢を見せ続けることで一緒に変われる。

教える側が学ぶという関係性へ。

"よき臨床から、よき教育と研究が生まれる"
"よき研究から、よき臨床や教育も生まれる"
posted by Active at 08:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2021年02月02日

1on1オンライン・ダイアログの可能性と効能。


人材開発室のいとうです。

1on1オンライン・ダイアログ。
F4BEF96C-C60C-42E3-BABD-83094A766137.jpeg

2年目PT馬場さん(吹田)とほぼ毎週金曜日午後の空き時間を使って15〜30分程度行なっています。

昨年6月12日から始めました。

計31回。

馬場さんとの1on1オンライン・ダイアログを始める前に昨年4月20日からオンライン・ダイアログを4名で始めていました。
▼オンライン・ダイアログについて↓
これらも合わせると計35回を超えます。

まさに"塵も積もれば山となる"です。

このコミュニケーション方法を試したことで、 PT馬場さんとオンラインでもリアルでもいつでも何でも話せるような関係性になりました。

今では反対にPT馬場さんは、わたしのパソコンに関するアドバイザーでもあります。


1on1オンライン・ダイアログは、PT馬場さんの担当バイザーPT武田さん(吹田)の補佐的なことやデイサービスでの業務改善、課題解決に向けた対話ができればと思い始めさせていただきました。

会を重ねる中でPT馬場さんが、自身で学びを深めた栄養やストレッチ方法、認知症予防、コグニサイズ、ライフキネティックの方法論等のアイディアを共有し、デイサービスでの試験的な導入を行なうための創造的対話、共創へと進展しています。


昨年6月の1on1開始当初、zoomでのオンライン会議にて多人数で行なうのには慣れつつありました。

しかしながら1on1(一対一)でのスマホやパソコンの画面上で、少し込み入った中身のコミュニケーションには、"うまくいくかなぁ"といった少し抵抗感というか不確実さ、不安感が拭えませんでした。

かつお互いにまだ十分な信頼関係が築けていない状況のうえ、そのタイミングでのオンライン開始だったこともあり、オンラインが苦手なPT馬場さんもわたし以上に大きな抵抗感や負担感もあったことかと思います。

ただオンラインの特性として、下記の書籍では"フラット(公平性)"や"アイデンティティ自己同一性)があるとしています。
9CA4E5DD-DE45-4D15-B501-D200A7A43808.jpeg
F8C92FA3-9280-4DA5-AC7B-0EC6D7737564.jpeg
一定の距離間が保たれたオンライン上では、公平性(序列や違いがない)や自己同一性(自分らしさや個性を出しやすい)が担保されやすいようです。

これらが上司と部下の"上意下達"のような関係性にとらわれずに、自分の意見や質問を"何でも言い合える"という心理的安全性※が高まった要因ではないでしょうか。

※心理的安全性とは…
ハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー・C・エドモントン教授が提唱した概念。
心理的安全性が低い組織のメンバーには、常に下記の四つの不安がつきまとうと言われています。
◉無知だと思われる不安
◉無能だと思われる不安
◉邪魔をしていると思われる不安
◉ネガティブだと思われる不安
心理的安全性が低い状態では、これら四つの不安が妨げとなって意見や行動に制約がかかり、対話の質やチームの生産性が低下する可能性が指摘されています。

母親の存在は子供にとってのセキュアベース(安全基地)となり、不安や恐れを感じずに探索行動をすることで健全な発達が促されます。
幼児と同様、大人も自分の働く職場が安全基地になれば、快適領域を抜け出し、探索行動としてのチャンネルや冒険を積極的にできるようになるのではないでしょうか。
「エンゲージメントを高める場のつくり方」広江朋紀著より

詳細は下記の文献が参考になると思います。これから読んでみます。
ED05B321-D2A7-4329-B6BA-19F6085BC13F.jpeg

4B43B976-2315-441F-9B92-0456560B07E9.jpeg


covid-19以前では当たり前だったリアルな場によって得られる"肌感覚"や"空気感“が、大人数が参加するオンライン会議よりは、1on1オンライン・ダイアログの方が得られやすいと感じています。

1on1オンライン・ダイアログでは、こちらから雑談的な日常の私的な"あるある話し"をしたりして、互いの緊張感をほぐすような仕掛けもある一定期間は必要かと思います。


そんな1on1をしばらく続ける中で、オンライン上において繰り返される言葉や表情の"空中"でのやりとりだけでは、互いの意思の疎通や個々の理解の深掘りといったところの限界を大きく感じました。

そんなこともあり、PT馬場さんから起案があったデイサービスでのライフキネティックの方法論の試験的な導入に関するオンラインでの対話を、わたしがノートに図を書いて可視化し、お互いの理解を整理、促進することも試みています。
A3A8B07C-7327-4270-81B5-57601ECB778A.jpeg
1on1オンライン・ダイアログ中に、対話をしながらわたしが即興でノートに書いて、画面に映してみて、PT馬場さんに見てもらうことから始めてみました。

翌週のノート。
E1183923-AA87-419E-8164-56FB1AA8D09D.jpeg
さらに深掘り。

すると PT馬場さんからは、
「とてもわかりやすいです!」
と想像以上の好反応でした。


さらに理解促進のために、描画アプリを用いてオンライン・ダイアログ中にタイムリーなグラフィックファシリテーションやスクライビンク※も試みています。
▼スクライビング↓
F40A4922-44C3-4F2B-9DC0-4F4A0205D29F.jpeg

汚い絵、図、文字ですが…
95011149-5531-442B-8E44-733BAC5C2C73.png
0F66FEFF-B59C-41F1-B33B-8891627D1F19.png
この方法はオンライン上での理解促進や協業、共創という意味合いにおいては、イノベーティブなアイディアが生まれる大きな可能性を秘めていると実感しました。

たまに行なっているオンラインではないリアルなダイアログでは、 PT馬場さんとのやりとりをホワイトボードに書き出して可視化してみました。
F9A6C8F4-6239-46DC-B210-C1C8032B09BB.jpeg27975C17-4F47-4F32-953F-BFB1C6C31472.jpeg
やはりリアルのやりとりは、短時間でお互いの理解がより深まることを実感しました。

リアルの良さ、オンラインならではの良さ、両方を感じ取ることができました。

グラフィック的にもとても見苦しい図、文字で大変申し訳ありません…
熟練度を上げるにはまだまだ修行が必要です。


最近の1on1オンライン・ダイアログでは、デイサービスでのライフキネティックによる介護予防・認知症予防の取り組みについて、3月に行われるオンライン・アクティブ学会で報告できるようにPT馬場さんと準備をすすめています。

これは新しい取り組みへのチャレンジです。

そこでデザイン思考です。
E4FEB658-F054-4DDB-BF51-56563CD372FC.jpeg
86987516-1D50-43DB-BBE9-D38C35263E63.jpeg
できるだけ早くPDCAサイクルを回す。かつ小刻みに何度も回すイメージです。

次につながる前向きなより良い失敗を意図的に設計していきます。
EC032A26-F4DE-473E-B610-82567D317009.jpeg
より良い成果を目指して。


いずれにしても1on1オンライン・ダイアログは様々な可能性や効能が期待できそうです。

▼1on1オンライン・キャリアインタビューでキャリアの深掘りを試みた取り組み↓

▼1on1ミーティングについて↓


継続は力なり。
試行錯誤を続けます。



When one person teaches.
Two person learn.
"独りが教えると、両方学ぶ"

教える人が学ぶ姿勢を見せ続けることで一緒に変われる。

教える側が学ぶという関係性へ。

"よき臨床から、よき教育と研究が生まれる"
"よき研究から、よき臨床や教育も生まれる"

97BB6C80-AF96-4A90-9B07-A0BF0DE655F0.jpeg
posted by Active at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2021年01月30日

新人オンライン研修「脳卒中のリハビリテーション 上肢編」


人材開発室PT軽部です。

1/29は、新人オンライン研修「脳卒中のリハビリテーション 上肢編」でした。
4CECBA08-B4A0-4746-9DD5-7CC6B014F893.png
担当はOT伊藤(人材開発室・心意気実践チーム)です。

いつものことながら業者時間内におさめるために30分という短時間…
こちらとしてもお伝えできるのはごく限られた範囲になり毎度ながら申し訳ない限りです。


麻痺側上肢機能訓練のエビデンスについては、別の時間で配布資料を参照してもらうことにして、今回は麻痺側上肢の評価やリハで留意すべきところを中心にし、触り方の実技も含めて進めました。
0DDFD56B-8489-4FFA-A518-EC8D3CC78349.jpeg

麻痺側上肢のリハにおいて、エビデンスが高いとされる課題指向型訓練を行ううえで、リハ場面で応用しやすいアフォーダンスについても紹介しました。
74D8DCA4-319D-4810-8A89-0E7469F69EAA.jpeg
参考)
「アフォーダンスの概念から身体と環境との関係を考える 〜リハビリで使える〜」


そして、アフォーダンスの概念をリハに応用するために欠かせないのはブリコラージュ力≠即興力。

訪問リハ場面では、利用者さまの生活者としてのありのままの生活環境・場面、生活課題が療法士の目の前に広がっています。

これを課題指向的な上肢機能訓練に活かさない手はありません。
BFBA64E3-D028-4E23-B7B0-0E649C3F92AA.jpeg
ご自宅に転がっている様々な生活素材をリハに柔軟に採り入れるブリコラージュ力≠即興力が求められるのではないでしょうか。

デイサービスでは可能な限り生活場面を想定した課題指向型訓練が求められます。

"アフォーダンスの概念+ブリコラージュ力≠即興力"で、利用者さま個々に合わせたテーラーメイドなリハ、課題指向型訓練を提供できればと思います。


仕掛学(しかけがく)もヒントになるかもしれません。

様々な課題に直面した生活者をアシストできるような仕掛学の研究や実践が進んでいます。
83E83975-F70E-496A-B646-F8BEA00F448C.jpegD70706F8-8056-4A86-9451-827C91BD2925.jpeg
▼仕掛学↓



今回の録画URLを各事業所メールに送っています。期間限定での公開ですがご活用ください。


次回は2月5日金曜日16時45分〜17時15分「パーキンソン病」担当PT軽部
後日、各事業所メールに参加URL、資料を送付致します。

新人のみなさんはもとより、新人以外のみなさんの参加もお待ちしています。



When one person teaches.
Two person learn.
"独りが教えると、両方学ぶ"

教える人が学ぶ姿勢を見せ続けることで一緒に変われる。

教える側が学ぶという関係性へ。

"よき臨床から、よき教育と研究が生まれる"
"よき研究から、よき臨床や教育も生まれる"
posted by Active at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2021年01月16日

オンライン新人研修「CVA 下肢」


人材開発室・育成担当のPT軽部です。

オンライン新人研修です。

テーマはCVA 下肢。

毎回のことながら到底30分足らずの時間では伝えきれない内容です。

今回も14名の参加ありがとうございました。
B2A33DA1-B718-462F-B31C-6F2C6154A016.pngB2823087-D5FB-47CB-A13F-58791DB7DFA9.png


67CCF6CC-47FE-4CC8-80C0-EE20F06BE752.png
今回は股、膝、足関節のディテールにこだわった課題志向的な訓練を反復することの大切さに絞ってお話ししました。


69F3FEE6-ACA4-4157-A127-C9BEEE55248C.png
現場では利用者様へのリハを行なう中で、ついつい下肢の機能だけに焦点を当て過ぎるとその部分だけでリハ時間が終わってしまい、生活のなかで必要な肝心な動作練習を行えないことになりかねません。


B61504B1-A25D-4355-95F6-03D1F1CC7B4B.png
どんな生活動作につなげていきたいのか、利用者さまと一緒に課題と目標を共有して、課題指向的な訓練を反復させることを忘れずに、機能面へも焦点を当てていきたいところです。
57B5DEAC-E1B4-4285-AAAE-C160B9DEBC05.png


今回の動画は近日中に各事業所へURLを送信しますので、社外禁ではありますがご活用ください。


A240B295-AE7E-4F65-8434-A6781FF16F2D.png
オンラインではありますが、みなさんの元気そうな顔を見るだけでもホッとします。

オンライン研修の開始前後には、ほんの少しだけですが雑談タイムを設けて、お一人お一人に声かけをし、心理的安全性が高まるような試みを続けています。
▼セキュアベース・リーダーシップ
▼心理的安全性とは↓

引き続きよろしくお願いします。


次回は1/29金曜日16時45分〜17時15分
「CVA 上肢」担当:OT伊藤
posted by Active at 10:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2020年12月28日

キャリア・インタビュー「考えたことがなかった」「そういうもんかなと...」 OT藤原 啓介さん(吹田)


キャリア・インタビュー
「考えたことがなかった」「そういうもんかなと...」

氏名:藤原 啓介さん 職種:作業療法士(10年目) 所属:吹田 就職年月日:2018年6月1日
取材期間:2020年7〜12月


1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯、転職のこと、転機のこと、キャリアを振り返ると...

大阪にある大学を卒業後に
「何をしたいというのはなく」
「特にやりたいことがなかった」
ということから、ガス機器のサービスショップになんとなく就職するものの1年で退職。

知人の伝手でカラオケ機器の営業販売、レンタル、設置の仕事に就きました。

その会社がしばらくすると大手企業に合併され、1ヶ月程度の出張勤務が多くなるようになりました。

営業の仕事では先輩や顧客から怒鳴られたりもしましたが、営業のコツを学んで成果が出たときは楽しかったです。

28歳の時に結婚も決まりました。

出張勤務を繰り返しているうちに岡山への半年間の本格的な転勤、単身赴任が決まったときに、これからも家族と暮らせないことが続く当時の勤務形態に将来を見通せなくなり退職を決意しました。 

しかし、やみくもに転職しても同じことを繰り返すと思い、何か資格を取得しなければと考え急いで探しました。 

保育士など目に入る資格職はありましたが、その時にたまたま受験日や試験内容などの条件が自分に当てはまる新設校の作業療法専門学校の学生募集を見つけました。

願書締め切りギリギリのタイミングで、どんな仕事なのかもよく知らないうちにとりあえず試験を受けてみることに。

「それがなんと合格してしまい...」

複雑な心境のなかで後ろ髪を引かれるかのように退職願いを会社に提出しました。

しかしその1〜2週間後に妻の妊娠がわかり、一旦提出した退職願いを引き下げることも出来ず、退路を断たれたような感じで3月末で退職しました。

退職数日後の新年度4月から作業療法専門学校生の生活が始まりました。

夜間制の学校で18時からの講義開始までの間、日中は生活費と学費を稼ぐために、介護のことは何も分からないまま頸髄損傷や脳性まひ等、重度障がいのある方々の訪問介護の仕事、土日はスーパーの警備等をしました。

病院夜勤も経験しオムツ交換等、全ての仕事が新鮮でその時のことを振り返ると、今のOTの仕事にとっても生きた勉強になったと思います。

「後ろを振り返ったり周りをみる余裕もなく…決められたことをやるのみ…」

365日休みなく朝から仕事に行き夜は学校で勉強...と、仕事に、結婚生活に、子育てに追いに追われた慌ただしい4年間の学生生活でした。

卒業後は回復期リハ病院で7年間勤務しました。回復期リハ病棟や外来リハでのOT業務を経験しました。

自宅から職場が遠かったこともあり、元々興味のあった訪問リハ分野での仕事を志望するようになりました。

この時も「訪問リハ分野を経験してみたい」、「そんなに考えないで...」アクティブに就職しました。


2.今の仕事、働き方

月〜金曜日、9〜18時、訪問4.5日/週、デイ 0.5日/週
仕事をこなしていくことに必死で仕事に追われているという現状です。みなさんからアドバイスを受けながら改善しているところです。


3.仕事での苦労、醍醐味

 利用者さんと家族さんの希望する事の相違を、すり合せていくところが苦労する点でもあり、上手く合わせていくことが醍醐味でもあります。


4.仕事の魅力、やりがい

リハが終わって「今日もありがとうね」と一言声をかけてもらった時は、嬉しい気持ちになり、仕事のやりがいにもつながっています。


5.仕事をしていくうえで大切にしていること、心がけていること、座右の銘やモットーなど

利用者さんの前で暗い顔をしない。常に笑顔でいることが大切にしていることであり心がけています。
座右の銘は「日進月歩」です。私自身が日々コツコツと努力していくことが苦手ですので、日々計画を立てていける人間になりたいという気持ちも込めて、この言葉を選びました。


6.家庭と仕事の両立の秘訣は?

両立の秘訣といえば両立が成功しているようですが、しっかりと両立できている自信はありません。 
一人娘の習い事の送り迎えや週末の買い物などが家での主な役回りです。
家庭に仕事は持ち込まないことが良いことかと思っています。


7. わたしの事業所自慢

職場の仲間だと思います。入職後担当を持たせてもらい、わからない時に相談できる頼りになる仲間が事業所にいることがわたしの事業所自慢です。


8.わたしの作業療法士像

今回のインタビューを受けるまであまり考えたことがありませんでした。
作業療法士は日常生活動作に対して作業活動を通じてアプローチしていける。
利用者さんがいつの間にかできなかったことが出来るようになっているような関わりがしたいです。


9.これから仕事でチャレンジしたいこと

 高次脳機能障害のある利用者さんのご家族さんには、理解されにくいところが多いかと思います。わかりやすく伝えられるように勉強したいです。


10.いちばん落ち着ける場所

やっぱり自宅です。自宅に居るどんな時でも落ち着いていれるように思います。


11.これがなければ生きていけない

私にとっては家族。
理由を聞かれても当たり前過ぎてうまく言えません(苦笑)
「そういうもんかなと」


12.夏休みの宿題のやり方(前半詰め込み型、後半追い込み無計画型、まんべんなく計画型)

 後半追い込み無計画型です。自分の理想では計画を立ててまんべんなく終わらせたいと思っていますが、すべて後回しになってしまいます。


13.キャリアを振り返ってみて家族にもひと言

今までもありがとう。これからもよろしくね。恥ずかしくてなかなかうまく言えませんね(苦笑)



藤原 啓介さん 略歴)

2011年3月 平成リハビリテーション専門学校 作業療法学科 卒業

作業療法士、46歳男性、神戸出身で妻と小学6年生になる長女の3人暮らし。

寒い冬もアウターの下は半袖ポロシャツ姿が定番の藤原さんで、夏は利用者さんに「雨に降られたん?」と心配されるほどの"大汗かき"さんです。
「はい、わかりました!」といつも相手に関わらずハキハキ返事と持ち前の優しい雰囲気で職場でも利用者さんにとっても癒し系キャラです。


■オンライン・キャリアインタビューを終えての感想■

インタビューを通して、今までの経験を思い出すのと同時に、今までその場その場であまり考えないで過ごしていたことを、考え直すことができるキッカケになりました。
初めはオンライン自体にも不慣れなため、何度かスマホ操作を誤ったりして、話半分になっていたところもありました。繰り返すとどうにか慣れることができました。
6ヶ月間のオンラインでのインタビューを通して、リハ業務での利用者さんとの関わり方や日々の書類作成と管理の業務改善までを考えながら行動するようになりました。
今まで過ごしてきた経験や習慣は容易には変えることはできないと思います。
でも今回のように人生のたった6ヶ月間で仕事のなかで考える習慣がついたというところに、今までの自分と比べると大きな違いを感じ取ることができました。


■キャリアインタビュー記事編集担当より■

「考えたことがなかった」「そういうもんかなと...」
これは今回のインタビューの各設問で藤原さんからたびたび聞かれた言葉です。

藤原さんは作業療法士像についても「考えたことがなかった」と話されていました。 

また仕事のなかのことでも「そういうもんかなと...」と話されることがあり、自分の置かれた種々の状況を受け流すような心もちでおられたように感じました。

このような姿勢が影響したためか、仕事のなかでもあまり良い方向に作用しない時期がありました。

そこで日ごろの仕事の振り返りも兼ねて、今回のインタビューをこちらから提案し行わせてもらうことになりました。

藤原さんも快く協力してくださり、毎週火曜日の夕方にzoomやLINEを用いたオンラインでの1on1インタビューを半年間にわたり行なわせて頂きました。

オンラインインタビュー開始当初から労働観や働く動機、モティベーション等の自己理解やキャリアデザインに関することに加えて、日ごろの業務改善の具体策についても対話が促進されました。

2020年7月の開始から20数回に及ぶインタビューは、短いときで10数分程度、長い時は60分近くに及ぶこともありました。

そのなかで分かってきたことがありました。

藤原さんは人と接する意欲や人間関係動機は高いものの、 “先のことをその場で考えないこと、何かしらかの手を打たない”、そしてこれにより"要改善事項を先送りにしてしまう"という仕事の中での思考のクセや行動パターンでした。

加えて今までの仕事や人生のなかの転機や節目とも言えそうな様々な場面で、自分の感情や価値観等を深く考える機会を作ってこられなかったようでした。

これによりセルフ・アウェアネス(自己認識力)が低い状態となり、自分の本当の価値観に目をつむり、心の動きのままに流されそれに引きずられた意思決定を続けてこられてきたのではないかと感じました。

それらに対して“why なぜ?”より“what 何をすべきか?”に着目し、藤原さんに合わせた具体策を一緒に検討して策を講じ続けるサポートを吹田事業所の運営責任者PT政岡さん、人材育成担当PT軽部さんと行い、しばらく見守ることになりました。

インタビュー開始から約6か月経過した現在では、書類作成や管理等の業務改善が少しずつ図られ、正確性と効率性が増し、残業時間が大幅に短縮化されました。

そして、利用者さんとの関わりにおいても、
「利用者さんとの距離が近くなった」
「話を膨らませることができるようになってきた」
「より一歩深く踏み込んだ関わりができるようになってきた」
と、良い変化が見受けられています。

また主体的に今の仕事にイキイキと取り組めているとのことで、藤原さんのこれからの活躍がますます期待されます!!


今回のインタビューでも取り入れたジョブ・クラフティングという考え方を紹介します。

ジョブ・クラフティングとは、仕事への取り組み方を見直したり、自分の強みを発見したりすることで、“やらされ感” のある仕事の中に主体的にやりがいを見出していこうという考え方です。

「組織や上司が決めたタスク・ルールに忠実に従う」という従来の労働観に異を唱え、職員の主体性を重視することで、仕事を自分らしく生き生きとしたやりがいのあるものに変えていくことを目指しています。

職員の仕事の有意味感や満足感、自己効力感が得られ、組織は従業者のエンゲージメント(会社とのつながり、愛着心、誇り)の高まりによる生産性や定着率の向上が期待できるといわれています。 

今回のオンラインインタビューではジョブ・クラフティングの考え方を参考にした対話を通して、仕事の中身の振り返りと自分の能力や行動等の棚卸し、そして業務にひと工夫加えることをお手伝いしました。

変化が激しく予測もしにくい今のコロナ禍の社会情勢においては、職員が組織から与えられた役割をこなすだけでなく、個々が持っている能力や関心等の強みを活かして、自ら仕事をつくり変えていく発想を持ち行動することは、職員自身がいきいきと仕事をするためにも、組織や会社にとっても大切なことなのではないでしょうか。


神戸大学の金井教授は、キャリアの転機、節目(キャリア・トランジション)だけは、そのときに立ち止まって、キャリアを振り返り、これからの展望をいつもより深く考える必要性があるとしています。
7B63CF0D-AF1A-4DDB-AB90-2173E3C04B31.jpeg

さらにキャリアは全てデザインしきれるものではないという観点から、節目以外はドリフトして(流されて成り行き任せ)もいい、その方がむしろ伸びやかに過ごせるとしています。

以下の四つの段階のキャリア・トランジション・モデルを提唱されています。

1.キャリアに方向感覚を持つ
 現実吟味できる夢を探しつつ、節目ごとの夢の修正を行なう
94EE735F-7C70-4C5A-AABB-015AE7372DD1.jpeg

2.節目だけはキャリアデザインする
 人生や仕事生活の節目ごとに、@何が得意かA何がやりたいかB何に意味を感じるかを自問する

3.アクションをとる
 よい我慢はしつつ、頑張ってアクションを繰り返す

4.ドリフトも偶然も楽しみながら取り込む
 次の転機まで安定期にも退屈することがないように、偶然やってきた機会も生かす

 キャリア・トランジション・モデルの詳細はこちら↓

▼偶然も活かすプランドハップンスタンス理論の詳細はこちら↓


このような姿勢で日頃の仕事に向かうことで、個々が自分自身のキャリアに方向感覚を持つことができるようになり、いつもの"やらされ仕事"から"やりたい仕事"へと昇華し、その結果どんな仕事も"自分のモノ"となり、"仕事を自分ごと化"することになるのではないでしょうか。


 参考文献等)
◉「セルフ・アウェアネス」ハーバード・ビジネス・レビュー編集部、ダイヤモンド社
◉「働くひとのためのキャリア・デザイン」金井壽宏著、PHP新書
◉日本の人事部HP「ジョブ・クラフティング」
◉エンジャパンHP「社員の働きがいを生み出すジョブ・クラフティングを首都大学東京高尾教授に聞く!」
◉スタディ・ハッカーHP「ジョブ・クラフティングとは?4ステップで働きがいを見つけよう!」
◉プレジデント・オンライン「つまらない仕事を変える自律的な働き方」
C7710D29-918B-4121-94B1-BD907EDCAC2C.jpeg
◉JH倶楽部HP「ジョブ・クラフティングでストレス低減、生産性向上を!」
B1B9F007-77CE-43EB-9A05-BDFCE57BD7BA.png


追記)
初めての試みとなったzoomを用いたオンラインでのキャリアインタビューの様子。
ブログ画面を画面共有しながら追記、修正を進めます。
34778241-9795-4C6E-943D-2B93124FB198.jpeg
取材の最終段階ではインタビューとブログ記事の修正を同時に行わせていただきました。

いつも快くインタビューに協力してくださった
写真右下の藤原さんには感謝です。ありがとうございます。

藤原さんによると今回のインタビュー記事は、
「妻に見せると、どないしたん?と言われそうで…恥ずかしいので…妻には見せません(苦笑)」
とキッパリ話されていました。


 キャリアインタビュー記事編集担当
人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎
99E3D69B-B031-4E21-98AE-BAC698388A2A.jpeg
posted by Active at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2020年12月19日

新人オンライン研修「脊髄小脳変性症」


人材開発室・育成担当PT軽部です。

新人オンライン研修です。

この日のテーマは「脊髄小脳変性症」です。

参加者は新人から20数年目の療法士の15名です。
B609EA0A-AADF-49AD-84E5-6F0A7DD39EBD.jpeg5191AD4E-FB43-4BDC-8B61-7A22C2793FFF.jpeg
228C08C6-8193-4939-A5B3-A68655C91589.jpeg756EE894-043F-43C4-8C57-72B89D97082D.jpeg76E4616F-7CE7-4EBA-A125-41EC2DB55504.png

実技を通して、具体的な評価や方法を確認しました。
6D3A2982-57BA-4F68-AAB3-495D294FFA36.jpeg75722B70-26EE-459A-ACE8-ACC43A94C698.png
少し白熱して時間延長してしまいました。申し訳ありませんでした。


音声を改善するために簡易マイクを購入させていただきました。
FF5E6276-E6E4-421F-8197-3FD6450CBD03.jpegB496860D-1712-4C51-86E9-BC5AE472C923.jpeg
少し音声は改善されたようでよかったです。

しかしながら録画するのをすっかり忘れてしまいました…再度別途に収録して各事業所に送信致します。

次回は1/15金曜日16時45分〜17時15分
「CVA 下肢」担当:PT軽部

▼新人オンライン研修プログラムの予定↓
※1月は日程変更がありますのでご注意ください。
※次々回は1/29金曜日16時45分〜17時15分「CVA 上肢」担当OT伊藤
posted by Active at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2020年12月10日

新人オンライン・ダイアログ


人材開発室のいとうです。


毎月第2火曜日17時15分〜行なっている新人オンライン・ダイアログです。

オンラインではありますが、その日テーマに沿った対話を進めて課題解決を図りつつ、各事業所に配属されている新人さん同士の交流も図ることができればと考えています。


この日の参加者はお二人。
119E7ECD-00BC-4197-9598-DA0C019F0387.png
写真右上はPT藤島さん(松原)、左下はOT我如古さん(吹田)


本日のテーマは、前回に続いて「オンライン・アクティブ学会の演題等について」です。
▼前回の様子はこちら↓

お二人とも、発表ケースはすでに確定していて、新たな取り組みを行われているようです。

そのなかでいくつかの試行錯誤を繰り返しているとのことで、リハ方法、課題等について対話を通して振り返りをしました。

わたし自身の経験もお話ししながら、次の臨床場面で行える捉え方や具体案・策の検討を進めました。

この日もあっという間の45分でした。



新人オンライン・ダイアログでは、引き続き新人スタッフのみなさんの交流と、対話を通して日頃の疑問や問い、課題を捉え直して目標設定や課題解決、改善案を参加者のみなさんと作り上げる場になればと思います。
細々ながらも継続していこうと思っています。

ダイアログは、利用者様支援で活かされるコミュニケーション観でもあり、他職種間連携での相互理解にも不可欠なものと思います

▼詳細はこちら↓


◉次回の予定◉
1/12火曜日17時15分〜18時頃まで
テーマ「オンライン・アクティブ学会について」等
posted by Active at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2020年12月09日

社内メールマガジンwebアンケート調査2020の結果及び分析、これからの取り組みなど


人材開発室・心意気実践チーム、社内メルマガ編集委員のいとうです。


2020年11月初旬から11月末迄の間、全職員対象の社内メルマガwebアンケート調査2020へのご協力ありがとうございました。

全職員の半数を少し超える計77名の方からの回答がありました。


A0293F76-CB33-441B-8A70-30AE249A208E.jpeg
▼アンケート調査結果の詳細はこちら↓


09D45304-BF6E-4554-A89F-BC93A1316155.jpeg
▼アンケート調査の分析と今後の取り組み及び検討課題の詳細はこちら↓


以下の新たな取り組みを始めています。

◉メルマガ編集会議の発足(月一回)
参加者はST水野さん(松原)、ST松本さん(堺)。訪問やデイ業務の合間にアイディアを共有しています。
メルマガ編集委員募集中です!

以下は11月、12月のメルマガ編集会議にて。

◉社内メルマガの目的、目標などを再確認
配信開始当初)
→利用者さんと職員にスポットライトを当てる
→会社のこれからの動きや展開を文字にして、職員のみなさんにも分かりやすくする
→事業所内・事業所間の社内コミュニティ形成への働きかけ、事業所内・事業所間の連携、協働によるイノベーション
今後)
上記を継承しながらも、より多くの職員の方々(社外の方にも)に見てもらえるような、見やすく充実した構成にする

◉メルマガ配信回数の見直し
→毎月の配信から3ヶ月に一回の配信へ、2020年12月号(11/20配信)からリニューアル
→編集と構成にかける日数を増やす
→新鮮な情報を吟味ししゆうやく掲載へ
→キャリアインタビュー等の記事の充実を図る

◉その他
ブログ平均閲覧数(日)の変化
2020年
4月608件、5月791件、6月723件、7月698件、8月798件、9月945件、10月605件、11月555件
参考)
2017年度1日平均198件
2018年度1日平均394件
2019年度1日平均769件
※2017年7月創刊、配信開始

倍々のペースでブログ閲覧数が増え続けています。

メルマガにブログ記事のリンクURLを貼り付けにより、メルマガ創刊後にブログ閲覧数が増えました。

メルマガの持つ可能性のひとつかもしれません。
▼社内メルマガのねらい等、詳細はこちら↓


みなさまからのご意見をもとに改良を続けていきます。引き続きご意見、ご提案よろしくお願い致します。
posted by Active at 17:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2020年12月05日

2020/21 オンライン新人研修「圧迫骨折」


人材育成担当PT軽部です。
006C4A69-1622-42EC-93C4-24F123167C8A.png


毎月第1,3金曜日16時45分〜17時15分のオンライン新人研修です。
8CB07710-E155-4A73-96B9-45898DF04EAC.png
C0901857-C81B-4C65-82CA-EE4402F58419.pngDA756B07-7183-436C-B39E-7F7F844FDADD.png1BB56D6D-AF48-448A-A9FF-259B25E115E4.png
C71460F4-FBEB-4B0A-9A27-39DD82DE84A0.jpeg

この日も新人から10〜20数年目の療法士の15名参加がありました。
619C9117-B90A-4AB0-BAA7-BA716710DF0D.pngE54022FB-E8A7-4841-B86D-DA61AB777EE8.pngE6198E70-B118-4976-8319-2D152C966510.png


今後の予定です。
D4F3D586-25AA-4B20-87D6-2233480202FB.png


本日の2020/21オンライン新人研修の録画資料を各事業所に近日中に送付しますので、参加できなかった方はご視聴、ご活用ください。

次回は12/18金曜日16時45分〜
「脊髄小脳変性症」
毎月第一、第三金曜日16時45分〜17時15分
posted by Active at 10:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2020年11月24日

2020/21 オンライン新人研修「腰痛について」


人材育成担当のPT軽部です。

毎月第1,3金曜日16時45分〜17時15分のオンライン新人研修です。
2B726FB5-2148-46EE-A676-4A7436C4FEDB.png67E02699-C628-4EA4-8E39-C8A92C6CC7DD.pngCDDD430B-8568-4295-B5B4-C6945F64D709.png69497ABD-55F4-46AC-B52C-692C4D35BAB0.png3235ACA9-0C1C-49E7-9363-E7594384DD4B.pngC35965E6-05F0-4643-AE09-E666A1B676D5.png
腰痛という広い範囲の内容で30分の研修の中で伝えることを絞りに絞って説明しました。

この日も新人から20数年目の療法士の15名参加がありました。
66F83420-67FB-47C0-98F6-592BDED66162.png9388BC84-5855-4DE4-80BF-97C089B56BB2.png7AAB1B1E-BD90-4D2F-A495-831B444C99DE.png7242765E-1B3C-4EA4-9F2F-84FF4C2AC12B.png

基本的な解剖学や運動学の確認をしてから、実技場面の確認を行います。
57F8BC59-DDE4-41A5-8369-4D44B15FFFA9.png82A54094-57E6-4BF9-A407-1F7D93E9C2DA.png
67E2609F-845E-4FC9-A757-310DEB55427C.jpeg
2方向からの固定撮影、移動カメラかつ接写で、少しでも講師の手元を見やすくなるようにと工夫を重ねています。


本日の2020/21オンライン新人研修の録画資料を各事業所に送付していますので、参加できなかった方は視聴ご活用ください。

次回は12/4金曜日16時45分〜
毎月第一、第三金曜日16時45分〜17時15分
posted by Active at 15:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2020年11月12日

新人オンライン・ダイアログ


人材開発室・心意気実践チームのいとうです。


この日は毎月第2火曜日の17時15分から任意参加の新人オンライン・ダイアログがありました。
22AD6091-4330-4BE6-AC3E-074B4F88E0F2.png
参加者は、写真右上の新人PT藤島さん(松原)、写真右下の新人OT我如古さん(吹田)、ST碓井さん。


本日はテーマを決めて対話を試みました。

「オンライン・アクティブ学会での発表内容、ケースなどについて」

来年の3月にオンライン開催を予定している弊社の社内学会です。

各事業所の新人さんや2年目、3年目の療法士の方々を中心に、ベテラン療法士や看護師による報告に加えて、総合事業部や心意気実践チーム等の事業部からの報告を予定しています。

各事業所の新人さんは、どの利用者様から協力を得て、どんな発表にしようかと日々考えている方々が多いかもしれません。


PT藤島さん(松原)、OT我如古さん(吹田)は、発表するケースを大体決めて、発表内容の絞り込みに入っているようです。

お二人とも、意図している反応や結果が利用者様から引き出せるか…治療戦略を立てて試行錯誤をされているようです。

お互いのケースについての意見交換をしたり、他の同じような利用者様のリハ内容を、確認しあったり、外部のオンライン研修についての情報交換をしたり…

笑顔と真剣な表情が入り混じるあっという間の40分でした。


新人オンライン・ダイアログでは、引き続き新人スタッフのみなさんの交流と、対話を通して日頃の疑問や問い、課題を捉え直して目標設定や課題解決、改善案を参加者のみなさんと作り上げる場になればと思います。
細々ながらも継続していこうと思っています。

ダイアログは、利用者様支援で活かされるコミュニケーション観でもあり、他職種間連携での相互理解にも不可欠なものと思います

◉次回の予定◉
12/8火曜日17時15分〜18時頃まで
テーマ「オンライン・アクティブ学会について」等
posted by Active at 14:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2020年11月07日

2020/21オンライン新人研修会「立ち上がり、歩行」


人材育成担当のPT軽部です。

この日のテーマは「立ち上がり、歩行」ということで、伝える側としてはどのようにすればいいか想像力を最大限にしないとダメです。

といいながら、力を込めて始めたのに完全ミュートにしていたのを、参加者のOT山野さんからチャットで指摘されるまで気付かずにいました…汗

で、気を取り直して…
今日はいつもの正面、側面の固定カメラに加えて、移動カメラ(人材開発室の伊藤が担当)で講師のハンドリングや介助の手元に接近しての3画面で撮影しました。
4939DC63-6FD5-4584-8AA8-20FC03B2B24F.png
27C2383A-8B7B-4C43-B585-6E40ABA4F20B.png
少しは分かりやすく伝わったかなあと思います。


新人さんから十数年目の療法士方まで計16名が参加してくださいました。
AB4386D5-EAE2-4D1A-9537-B4E907778DEE.png
3FDF7238-F1FF-4826-BBA3-AE067CA863F6.png
E1EFCA9C-05C9-46F0-84A3-5297070A05D6.png
参加ありがとうございます。


実際の訪問現場での立ち上がりと歩行へのアプローチとその介助方法からも動画をみながら学びます。

手引きでの歩行介助と、
A78CD247-F391-4292-8082-4F9525C6D21D.jpeg
後方からの歩行介助でのその違いについて。
224FF85D-F88B-4566-A4EE-324E51311276.jpeg
脳・神経生理学的な内容も確認しながら進めることで、実際の現場で目にする利用者さまへの応用も行いやすくなります。

各事業所での巡回指導時にでも確認させていただければと思います。

今までの2020/21オンライン新人研修の録画資料を各事業所に送付していますので、参加できなかった方は視聴ご活用ください。


次回は11/20金曜日16時45分〜
毎月第一、第三金曜日16時45分〜17時15分
posted by Active at 15:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2020年10月27日

2020年度社内学会について


いつもありがとうございます。
人材開発担当の軽部です。久しぶりのブログ投稿(いつもは優秀なゴ〇ス〇ライターが・・)

このコロナ禍で、学会や勉強会など大人数で集まるイベントが開催できず、
なおかつ、昨年度のように色々な事業所を足繁く巡回するのも、規模を縮小せざるを得ず、

そんな中で止むを得ず始めたオンラインツールでしたが。



なんて便利なんだ、Z●●M。



というわけで、今年度の社内学会はオンライン開催です。
日程は3月の8日〜10日と17日〜19日の全部で6日間。それぞれ17:15〜18:00の予定(ちゃんと業務時間内)。
6D575914-E780-44E6-BA35-F3FB94C6D7E9.jpeg


オンラインですので、どこからでも参加・視聴できます。

事務所からでも、自宅からでも、
道端でも、利用者さん宅からでも、通天閣からでも、日本じゃなくても。



リアルタイムでの視聴だけでなく、後日録画したものを見て頂くこともできます。



しっかりとした形式の発表も、まじめにおもろいのを追求するのも、どんな内容でも、自由に考えて伸び伸びと発表してもらえたらいいなと思っています。


今後は、社外からの参加・視聴もできるようになったらいいですね〜



弊社では地域で必要とされる在宅看護リハケアの"プロ"を育成すべく、個性豊かな経験ある職員を絡めた新人育成体制を構築しているところです。
posted by Active at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2020年10月21日

オンラインセミナーに参加しました。


人材開発室のいとうです。

業務のスケジュールの合間に45分ほどだけ、下記のオンラインセミナーに参加させて頂きました。

下記に備忘録をまとめました。
380C57B1-59E5-4037-9CDF-84C706C523F7.png
“No normal時代”に変わる「働き方・組織」の本質とは?
山口 周氏(独立研究家・著作家・パブリックスピーカー)


"正解がない定石がない"時代


○前にもやってうまくいったけど、同じ方法だとうまくいかないかもしれないと思いがちでは⁈
↓ 
過去の経験や知識、因習に囚われて偏った思考になっていないか⁈
過去に囚われずにやってみる、試してみる

○過去の資産が足かせに
例)コンパックの実店舗とネットショップの共存共栄における問題
→お互いに足の引っ張り合いをせざるを得ない状況

○ラディカルであること
それはそもそも…何、なぜ、What if?
本質観取の視点がいるのでは
▼本質観取、哲学的思考とは↓

問いを立てて、それを問い直す、そして捉え直す

クリティカルシンキングかな?

○常識は連鎖的にネットワークを作ってしまう

"会社に行くのが当たり前"
多くの人が、会社に通勤する
大量の人を運ぶ電車ができて
たくさんの人が行き来、買い物できる駅ビルができて
来客数に応じた駅ビルのテナント料ができて…

そんな常識が崩れたno normalな時代

○まず試す"DCDC(Do-Check,Do-Check)"
→PDCAで綿密に計画してる時間もないし、何がうまくいくかわからない

○ダメなら勇気を出して逃げる

○夢中になる
→ただ頑張るだけでなく

○学習能力に頼る
→知識や経験だけに頼らずに

○問題意識で自ら動く 

○イノベーターは衝動、喜怒哀楽が大きい、激しい
→何かをやる、人を動かす求心力には不可欠な要素

○理念やビジョンに共感、人が動く、求心力が必要

○そこに自分の感情を埋め込む

○共感力
→労働者はビジョンに共感出来る力も求められる
→企業や組織は労働者を共感させることのできるビジョンや思想を求められている

○組織の求心力はミッションとビジョンで理念共感へ

○正解がない時代
→自分の働き方を見つめ直す

○自分の中に事業を持つ
→自分のポートフォリオを持つ
→経験と評判

○テレワークが多くなる
→学習機会が減る
→自分自身で回転率を上げるしかない

○個が強くなる
企業が個から労働力や時間を搾取していた時代から、企業が個に搾取される時代へ

○テレワーク時代、しかしながらリアル会議は幸福感アップ

○アンラーン(学習棄却)→学習→アンラーン→学習の繰り返しが◎
次の新しいことを学ぶためにも、今までの学び(こだわりや思い込み等も)を棄て去る。そして新しいことを学ぶ。


オンラインセミナーの最中に書き上げられるグラフィックレコーディングは秀逸すぎる!
94893E75-7C89-493D-8563-E9FCCD252637.jpeg
山口周さんの恐ろしく頭の回転の速いお話しを聴きながら、こんなにも整理した文字と絵で表現できるのはすごい能力。
オンライン画面上で、話題提供者の画面横で次々と描き出されるのは感動しました!
しかもとてもわかりやすい。
posted by Active at 15:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2020年10月19日

2020/21オンライン新人研修「起き上がり、寝返り」


育成担当のPT軽部です。

この日の新人オンライン研修は、前回の「身体の触り方等」に続いて手技的な内容です。
37E5ECAA-4CC5-42C1-82D9-6E0D00050A9B.jpeg97F8E25A-3011-4152-9433-9268E2157B24.jpeg
オンライン上で、手技的な要点をうまく伝えることができるか、セッティングはいつも想像力とひと工夫が必要になります。


今日も各事業所から新人のみなさんに加えて、十数年目の療法士も数名加わり、計14名が参加してくれました。ありがとうございます。

今回オンライン上でお伝えしたことを、各自でまず試してみて、要点を確認してもらえたらと思います。

それを各事業所への巡回指導の際に、デイサービス利用者様への個別機能訓練時にしっかりと再現できているか、疑問点や質問も併せて確認とやりとりできればと思います。

月2回(1回が30分程度)の新人教育プログラムだけでは、対応しきれない分野がたくさんあります。
申し訳ありません。

なので、少しずつでも良くお目にかかる疾患・病態についての資料を作って、皆さんにお伝えしたいと思って鋭意作成中です。

引き続きよろしくお願いします。

☆次回は11/6金曜日16時45分〜
毎月第1,3金曜日16時45分〜17時15分
posted by Active at 08:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2020年10月17日

新人オンライン・ダイアログ


人材開発室のいとうです。

この日は月に1回(第2火曜日17時15分〜)のオンライン・ダイアログでした。

参加者は写真右上の新人PT藤島さん(松原)、心意気実践チームOT日野上さん(松原主任)です。
E66C0981-828E-4F72-952B-7748DD391BFB.png
近頃のデイサービス利用者様との関わりや個別機能訓練、個人的に取り組んでおられることについて、新人の藤島さんからお話しを聴きました。

藤島さん担当のパーキンソン病の利用者様の具体的な治療的な関わりについて、お互いの意見交換や情報提供で話しがより深まりました。

イキイキした表情でハキハキ話す藤島さんです。

5月の初回の新人オンライン・ダイアログでの藤島さんの様子とは、全く違って逞しく映りました。
▼5月の新人オンライン・ダイアログ↓

今後はパーキンソン病関連などのオンラインセミナーにいくつか参加する予定とのことです。

来週には藤島さんの母校から2名の就職見学、面接の学生さんも来てくれることになっています。

藤島さん、さらなる成長が楽しみです。


今回は残念ながら新人さんの参加が少なかったため、新人PT藤島さんとのやりとりが中心になりました。

参加自由の本会ですが、新人さんの参加が少しずつでも増えて、大阪の同じ会社にたまたま同期として就職した新人さん同士のつながりを維持する場にもなれば嬉しい限りです。

仕事場の同期の仲間というのは、大切にすればするほど歳が経てば数少ない特別な存在になるはずです。

数ある職場で偶然にも同じ会社に、かつ同期で属することになった縁とつながりをぜひとも大切にして欲しいなあと思います。

コロナ禍もあるためか心からそう思います。

日野上さん、参加ありがとうございます。


☆次回は11/10火曜日17時15分〜です
※参加自由、途中参加、退席可能です


新人オンライン・ダイアログでは…
対話のなかから日頃の疑問や問い、課題を捉え直して、目標設定や課題解決、改善案を参加者のみなさんと考える場になればと思います

ダイアログは、利用者様支援で活かされるコミュニケーション観でもあり、他職種間連携での相互理解にも不可欠なものと思います
55463172-A65B-42B7-BAD9-A6C3E5FE71DB.jpeg
336D5580-A343-4E2D-9865-C7EC404FF4B1.jpeg
posted by Active at 17:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2020年10月03日

2020/21オンライン新人研修「アクティブ・コンピテンシー」


心意気実践チーム・人材開発室いとうです。


オンラインによる新人研修プログラム。

5A8BA507-DFD4-4D15-957E-1A41EF0D065C.png
今日のテーマは「アクティブ・コンピテンシー」
講師はいとう。
時間は30分。

この日は4事業所、新人から10数年目までの療法士計14人が参加しました。

チャットワークで参加者の皆さんに考えて回答してもらいました。
FAADD652-296D-4FE1-80CA-07C676C12D77.png
ただ漠然と仕事をしていたら難しい問いなのかもしれません。

自分が"いる"
or
自分が"いない"
仕事とは?
DB8E56D2-9B7F-40B5-B456-F2F0F6EC815D.png 
どんなふうに働いているか?
どんなふうに生きているか?
何を大事にしているか?
自分に問い続け、
自分が"いる"仕事にすることで、職場内で互いに成長し合える関係性が構築しやすくなり、結果的に仕事の成果が高まるのではないでしょうか。

これは療法士と利用者様、患者様との関係性においても同じことがいえるのではないでしょうか。

いい仕事とは…
412FEF43-23BA-4DA1-900D-2C81A778150E.png
西村佳哲さん著の「自分をいかして生きる」より

弊社が考える療法士像。
F25542E0-5BD4-43EB-8E8A-049A9A81A6B0.png

アクティブな仕事を下支え、基礎、コアになっているものは何か…と振り返って、それを可視化すると…
6DA17EBD-2CE0-4747-8C26-D613AECDF716.png

アクティブ・コンピテンシー。
F6681C22-6669-483C-A189-825FC88EAA84.png
弊社の”らしく活きるを応援します”を在宅看護、ケア、生活期リハのなかで体現するための、職員の思考・行動特性、人材像を”アクティブ・コンピテンシー”とし、2015年から検討を進めています。

人や働き方、世の中の時流に応じるためにも随時アップデートをしているところです。

前記の療法士像とアクティブ・コンピテンシーを行ったり来たりしながら…
さらに、深掘りすると、
"心意気コアコンピタンス"へとたどり着きました。
E479D084-7C61-4D59-B061-95EB0DBC247C.png
こちらも人や時流に合わせて、随時アップデート中です。


アクティブ・コンピテンシーと心意気コアコンピタンスは、職員のなかでもまだ知らない方がほとんどかと思います。

少しずつ職員のみなさまと共有し、個々の成長が利用者支援の成果や会社の発展にもつながるという視点をもちながら、人材育成の指針、目安、個々の目標設定等にも活用していただければと考えています。

仕事で迷いそうになった時、何を大切にすべきか、原点回帰するための道標になりうるのかもしれません。

そして、利用者さまや患者さまへのより良い支援や関わりと、わたしたち自身のキャリア自律はつながりあるもの。
74603A44-06BC-4CB4-BEFF-7F9E7E1E8D1F.png


参加ありがとうございます。

継続は力なり。

引き続きみなさんで勉強していきましょう。

資料は各事業所にメール送付しています。
質問はメール等にて受け付けていますのでご活用ください。

前回と今回の録画は職員のみ閲覧できるように各事業所へURL送付を開始しています。社外秘、30日間限定公開となりますがそちらもご活用ください。

次回は10/16金曜日16時45分〜17時15分「寝返り、起き上がり」について
※毎月第1,3金曜日16時45〜17時15分の開催予定です。


追記)
「新人オンライン・ダイアログ」は新人スタッフから定期的な継続の希望がありました。
9月から第2火曜日17時15分〜参加希望者のみで再開しています。次回は10/13予定です。
対話の中から日頃の疑問や問い、課題を捉え直して、目標設定や課題解決、改善案を参加者のみなさんと考える場になればと思います。参加お待ちしてます。
posted by Active at 03:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室