2019年08月07日

第7回1カフェ ~ 失語症漫才 ~

皆さん、こんにちは。今里のST堀内です。暑い日が続いていますね。熱中症予防に水分をこまめに、しっかりと摂って下さいね。「聞き手側から話し手側への役割交代と拡がり」をテーマとした「1cafe」は今回で7回目を迎えました。

今回はアクティブの誇る失語症漫才師 山川STとMさんによる「のんべぇ〜ず」をゲストに迎え、皆さんに笑顔をお届けしようという事で会が始まりました。


開催日時:令和元年726日  14301600

開催内容:自己紹介、失語症漫才、1カフェトーク、喫茶

参加者:5名(初参加の方が2名)

ゲスト:失語症漫才師 “のんべぇ〜ず”(山川ST、松原のMさん) 


☆自己紹介☆

まずはゲストのMさんから始め、次に初参加の女性2人(AさんとBさん)、続けて男性2人(Nさん、Fさん)に自己紹介をして頂きました。

Aさんは1カフェ参加が初めてのせいか少し緊張されている様子でした。

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次にBさん「(病前の)趣味は水泳とピラティスです。」ピラティスという言葉に聞き慣れず、みんな興味津々〜。すると突然、心意気実践チームの伊藤OTが前に出てきてBさんの前で「こんな感じ?」とピラティスの恰好(写真が撮れてないのが残念〜笑)を披露しました。それを見たBさんの目がまん丸になり「(全然違います〜)シッシッ〜あっちいって〜」といつもの冗談。笑いで場の空気が和やかになるのを感じました。のんべぇ〜ずに続く、漫才師候補を見つけました笑

いつの間にかベテランになりつつあるNさんは自己紹介から飛ばしていました。趣味の旅行の話等たくさん話して下さいました。


☆失語症漫才☆

お待たせしました!!本日のメイン!!失語症漫才です!私も前々からとっても楽しみにしていました。Mさんからは緊張どころか余裕を感じました。ですが、時々ネタを忘れてしまうようで、Mさんに優しく耳打ちする山川STの姿にほっこり。一番笑ったのは山川STが沖縄方言でニュースを読み、Mさんが「全然分かりません!!」とするどいツッコミをする所です。笑

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山川STは「スベったなぁ〜」と言っていましたが、見て下さい!!!皆さんの素敵な笑顔〜のんべぇ〜ずのMさんに今日の出来を伺うと、「50点かな」とプロ意識でしょうか笑。皆さんにも今日の出来を聞くと、AさんもBさんもFさんも「100点!」皆さん優しい〜!!1人くらい辛口コメントが出るかと思いきや。

最後にNさん「ん〜。ま〜そうやなぁ。」と少し下を向かれ、浮かない表情。「ん〜ん。」

山川STはきっとヒヤヒヤしてたんじゃないでしょうか。十分間をとったのち、「100点」Nさんのこの絶妙な間。ここにも漫才師候補がいらっしゃいました笑


☆1カフエトーク☆

失語症漫才って事で笑いをテーマにはしていましたが、テーマにこだわらず流れに任せると、どんどん話に花が咲いて行きました。最近デイサービスを利用されたAさんは脳の病気で言葉の障害と右片麻痺になりました。今一番したい事を尋ねると料理と言われ少し悲しい表情をされました。デイではいつもニコニコされていてAさんがいるとパッと華やかになります。私はAさんのこんな表情、初めて見たなぁと感じました。その後1カフェの仲間で助け舟をしながらトークが展開。Aさんの出身地の話になりました。井上STと同じ徳島出身でした。地元トークに、四国出身のNさんも入ってきました。徳島では、花や葉っぱを料理のつまとして食卓に出すんだそうです。後から調べたのですが、「葉っぱビジネス」と言って徳島を支える一大産業になっているみたいです。貴重なお話を聞くことができました。

Fさんはもう一度仕事をしたいと言われていました。私の前では「来年、定年やしもう働かんでいいわ」と言ってたんです。1カフェでは本音がポロリ。NさんBさんも働いていた時の話を思い出されて当時の様子を語って下さいました。皆さん仕事に生きがいを感じていたんですね。

その後はプリンを食べながら皆で当時のお笑いブームから現在に至るまでの歴史を確認しながら盛り上がりました。

今回の参加者でもあり、ゲストでもあるMさんは失語症を強みにされていらっしゃいます。過去のブログで夢はTVに出る事と書いてあるのを読みました。のんべぇ〜ずは大舞台を何度も経験し(過去には千鳥の前座も)新聞記事にも取り上げて頂いています。Mさんの夢が叶うのはそんなに遠くないかもしれませんね。


本日の振返り

4月から新入社員として入職され、また私の専門学校の後輩でもある東田STから頂いた貴重な意見をこの場をお借りしてお伝えさせて頂きたいと思います。

東田ST;「フリートーク中心で会を成立させている事が凄いと思いました。言語に障害のある皆さんが集まる会で、あれだけトークの割合が多いのは最初は凄く大変だったんじゃないですか?」とっても貴重な意見であり、これぞSTならではの視点ですね。本当にその通りで、開催して7回目ですが、毎回どうなることか、ハラハラしながらも少しずつ前に進んでおります。


☆写真撮影☆

最後は恒例となりました記念写真です

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今回、参加して下さいました5名の利用者様、本当にありがとうございました。

また忙しい中、駆けつけて下さいました心意気実践チームの伊藤OT、堺の松本ST、知花ST、東田ST本当にありがとうございました。


企画:山川ST

参加職員:今里ST(山川、金井、井上、堀内) 堺ST(松本、知花、東田)心意気実践チーム(伊藤OT

長文読んで頂きありがとうございました☆1カフェをどうぞ温かく見守っていて下さい。次回は10月を予定しております。どうぞお楽しみに☆




                                                                                                                          

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2019年04月12日

第6回 1CAFE〜聴き手から話し手へ〜

こんにちは今里のST井上です。


6回目の1CAFEを無事開催する事ができこの場をお借りして報告させていただきます。



今回のテーマは「歌」です。

皆様にとって思い出の一曲は何ですか?

当時の恋人が好きでよく聞いていた

家族と一緒にコンサートへ行った

当時の思い出が蘇る一曲が誰にでもあると思います。


今回、4名の方が参加して下さいました。

初めに参加者の思い出の曲を各々発表していただきました。

普段あまり話されない方も曲を流すと自然と歌ったり、その曲を選んだ理由や当時のエピソードを語ってくださいました。

曲を流し始めると皆様の表情もとても豊かになりました。

それを見たスタッフも自然ともっと詳しく聞きたいという気持ちが強くなり話題が尽きる事がありませんでした。


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ここで歌唱トークの様子を一部紹介


K様は「365歩のマーチ」を選ばれました。好きな理由を尋ねると「歌うと元気になるから」との事でした。

この曲には1日少しずつで前進していくことの大切さ、そんなメッセージが隠されています。

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次にT様は「戦争を知らない子供たち」を選ばれました。

最初は「歌うのは嫌い」と聞いていましたが歌の持つパワーとでも言うのでしょうか
曲を流すと自然と身体を左右に揺らしながらノリノリで歌っていただきました。

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N様は「無法松の一生」を選曲されました。
「言葉は出ないのに、何で歌やと歌えるんやろう。」と不思議がられながら大きな声で歌って下さいました。
まさに今回の狙いです!!

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F様は美空ひばりの「真っ赤な太陽」を選曲されました。
理由を尋ねると「よく分らんけど歌詞が残っている」との事でした。
なんとなく耳に残っている曲は皆様にもあるのではないでしょうか。


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最後は皆で斉唱しました。

曲は卒業式のテーマソングで有名な3年B組金八先生の 「贈る言葉」です。

これは、 “言葉を贈るという大切な方に向けてのはなむけの歌”だったり色んな諸説があるようです。
この歌の歌詞の中に「悲しみこらえて 微笑むよりも涙かれるまで 泣く方がいい。 人は悲しみが多いほど人に優しくできるのだから」この歌詞がとても奥が深いと感じます。皆さんこんな経験ありますか?  

この曲を聴くと思わず涙したK
「病気になった時、周りの人から優しくされた」ことを話して下さいました。

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最後に皆で元気よく「上を向いて歩こう」を歌いました。

皆様もこれを機会に思い出の一曲を聞いてみるのも面白いかもしれませんね。
もしかすると新しい発見があるかも!?
最後になりますが今回、参加してくださった方をはじめ開催に向けた準備等を手伝ってくださったスタッフの皆様、ありがとうございました。
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2019年01月17日

第5回 1Cafe 〜聞き手側から話し手側への役割交代と拡がりを〜

皆さん、こんにちは。今里のST堀内です。「聞き手側から話し手側への役割交代と拡がり」をテーマとした「1cafe」は今回で5回目を迎えました。新年という事で今回は書初めした内容について話してもらう「書初めトーク」を行いました。


開催日時:平成31111日  14301630

開催内容: コミュニケーション障害者の交流会、書初め、喫茶他

参加者:5名(初参加の方が1名) 


☆自己紹介☆

参加者、職員も含め簡単な自己紹介を行いました。Kさんは挨拶をすると同時に緊張で泣き出されてしまいました。


☆写真撮影☆

前回と異なり、参加者は笑顔で写真撮影に臨みました。

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☆書初め☆

堀内ST「皆さん、今回は新年という事で書初めをし、それについて話して頂きたいです。」皆さん驚かれ、とっても不安そうな様子。「え〜」という参加者の声が聞こえ、Tさんは首を傾げていらっしゃいます。失語症は「読む、書く、話す、聞く」全てが障害されます、これまでは「話す」事を中心にしていましたが、今回は「書く」事も増えました。無理もないですね。堀内ST「皆さん、今回は書初めを使って皆さんで楽しくリラックスして話をしましょう。」皆さんの強ばった表情が柔らかくなりました。意外にも先ほどまで緊張で泣いていたKさんが「思いつきました」と驚き。一番苦戦していたのが、Sさん。Sさん「字が分からない。病気になってから書いてない。読むことはできるんです。浮かぶんです。でも、分からない。」繰り返し何度も同じ事を言われます。突然「フジ」と言われます。堀内STSさん、フジってもしかして富士山の事?」頷かれます。富士の見本を渡すとこれなら書けると言われます。

☆書初めトーク☆

まずはTさん。書いた字は「晴るく(あかるく:錯書)」と読むそうです。今回はSTの皆さん、どうか流して下さいね。笑。「今年は明るく、一日をキレイに過ごしたい。」Oさん「キレイにってどういう事?」Tさんは一生懸命自分の言葉で説明します。

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次はSさん。書いた字は「富士」です。「病気になる前はよく仕事で(富士山)通っていた。子供も連れて行ってた。今は運転ができない。情けない。もっと話したい。でも話せない。話せる場所がなかった。頑張りたい。話すとよくなると思う。」Sさんは人一倍話したい気持ちが強く、一生懸命話されます。Oさん「病気になってからどれくれい?」Sさん「一昨年の12月くらい」Oさん「私はそれくらいの時、まだ全然話せなかった。」

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次はNさん。書いた字は「平和」です。「えっと、Kさんの見て書きました。楽しく平和にな。」皆ふいをつかれて爆笑です。その後、少し間を置いて「人の事信用できなくて、喋りたいけど、上手く喋れんから話さんようになる、そうしたら今度は喋れんようになった。」前回は生き生きと仕事の話をされていたNさん。今回はまるで違う様子でした。言葉数は前回よりも少なかったんですが、本音を聞けたような気がします。デイに来られて当初は暗い表情で、あまり話されなかったNさん。1カフェでは毎回色んな姿を見せて下さり驚くばかりです。書初めと聞いた時は不安そうでしたが、美字を披露して下さり、とっても良い笑顔。

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次はKさん。今回初参加となるKさん、感情失禁の強い方で、当初から声掛けをしようか迷っていました。デイのイベントにはほとんど参加されて活動的な方だと思っていたのですが、先日「友人とは全然会えていない。上手く話せないから」という話を伺い、Kさんを誘うと決めました。

最後はOさん、書いた字は「楽」人生楽しく、朝起きてから寝るまで楽しくね。二人の素敵な笑顔が見れました

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その後、皆さんと意見交換をし、次は何をしたいか尋ねると、「歌を歌いたい」という意見が多数あがりました。また企画させて頂きます。

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今回、参加して下さいました5名の利用者様、本当にありがとうございました。

また忙しい中、駆けつけて下さいました泉北の室之園さん、堺の知花さん、前回に続き参加してくれた芦尾OT本当にありがとうございました。至らない部分も多々ありますが、どうぞ温かく見守って頂けたら嬉しい限りです。


1カフェ責任者:村上ST 

企画リーダー:堀内ST

参加職員:村上ST、堀内ST、芦尾OT、室之園OT(泉北)、知花ST(堺)


長文読んで頂きありがとうございました☆

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2018年10月23日

第4回 1Cafe(失語症カフェ)〜私には仲間がいる。ことばの壁を超えて音を奏でよう♪〜

皆さん、こんにちは。今里のST堀内理沙です。「聞き手側から話し手側への役割交代と拡がり」をテーマとした1cafe.(失語症カフェ)も4回目を迎えました。

今回の新たな試みは@私が企画から進行を担当した事。Aサブテーマに「音楽」を取り入れた事。Bサイコロトーク。C記念品(集合写真)です。サブテーマは『私には仲間がいる。ことばの壁を超えて音を奏でよう♪』と掲げ開催、このテーマに至った経緯は、20代で交通事故に遭い、その際に受けた脳の損傷で失語症になり後に言語聴覚士になられた平澤哲哉さん。その方の著書の中に、『悩み、苦しんでた中で救われたのは同じ失語症の方々だった、自分は一人じゃない!仲間がいる、皆も頑張ってるから自分も頑張ろう。そういう気持ちは同じ悩みを持つ人の心を強くし、自分はもしかして何かできるかもしれないという可能性を抱くようになり、その可能性は今に、未来に続くんだ』とあります

。仲間と共に音楽(何でもいいんです。)をする事で自信をもってもらいたいという思いがありました。


開催日時:平成30年10月12日  14:30〜16:00

開催内容: 失語症者の交流会、足体操、歌唱、喫茶、サイコロトーク他

参加者:5名

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☆足体操☆

今回初参加となる芦尾OT登場!証城寺の狸ばやしに合わせて皆で足体操をしました。

芦尾OT「皆さん、今からピアノに合わせて足体操をしましょう。」「右足を前に〜左足を前に〜」いざやってみると皆さんの反応がうすい〜!!(汗) 帰りの送迎で参加者の方に話を伺うとO様「もっと(体操)難しくして欲しい」N様「(体操)難しいかな」。他にも足の動作が見えずらかったという意見も頂きました。会が終わってからの振り返りで少しずつ動作を足して行ったらもっと分かりやすいねと意見を出し合いました。次回の改善点ですね。

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〜歌唱〜

ギターは芦尾OT。ピアノは私。休憩中や仕事終わりに何度も練習しました。「ここはこうした方がいいねとか。ピアノとギターの音が何か違う、困った。楽譜がないなら作ろう!」って事で1カフェオリジナル楽譜(写真、真ん中)もできました。

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〜ふるさと♪〜

T様「歌は元から好きじゃない、歌えない」とおっしゃっていましたが、しっかり歌声が聞こえました。何だか嬉しい。

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〜月の砂漠♪〜

デイサービスで大人気の曲♬。「元々歌好きやねん、でも今は何か(歌声が)変やって分かってるねん。だから歌ってない」とおっしゃっていたO様からも美声が聞こえてきます。

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〜上を向いて歩こう♪〜

堀内ST「皆さん、本日は色々な思いを抱えて参加して頂きありがとうございました。辛い時、この歌のように上を向いて歩いてもらえたら・・さあ、一緒に歌いましょう♪」S様は少し前にご友人が脳卒中で倒れられ落ち込まれていた中、今回参加して下さいました。だんだん声は大きくなり、最後は皆1つになりました。


〜喫茶〜

今回初めてドリンクバー形式にしてみました。「こちらで準備しましょうか?」の声かけに対して「自分でやるよ」と自立意識が高い返答があり、皆さん、それぞれ好きなものを選んで入れて下さいました。

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〜サイコロトーク〜

進行役は室之園さんに交代です!何が出るかな〜♪でお馴染みのあの曲を流しながら、サイコロ型の箱からボールを取り出し、選んだ色でトーク!!

O様「その曲いる?」と言いながらも爆笑。「ちゃんと、曲に合わせてボール引いて下さい」と室之園さんが伝えますが、皆自由にボールを引きます。それもおかしくて笑いがおきました。


赤:初恋や御主人。or奧さんとの馴れ初めの話。

緑:病気になった後で、楽しかった出来事。or 昔(学生時代等)の話。

黄:今一番やってみたいことは? or 生活の中で工夫していること。



一番最初はS様から。緑を引きました。話す内容は「病気になってから楽しかったこと」です。S様「ないね。でもね、病気になって、不自由な体になって初めて人に優しくしてもらえることの有り難さを実感しました。」貴重なお話が聞けました。皆、頷いています。

次はA様です。

A様「今までは子供の面倒を自分が見てた。これからは(面倒を見てもらう方)それがね。」続けて、言葉をつまらせながら、一生懸命何かを伝えようとしてくれます。「頭で思ってること、出ない。それがもどかしい」O様「そうそう、皆そうや」S様「分かってるのにね。」

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次はT様。出て来たボールは黄色です。T様「やりたいことは、こんなんも、あんなんもあるけど、一つもできない。苦しくて仕方ない。O様「例えば?」T様「あの、例えば免許書。できることはできても時間かかる。」堀内ST「前に釣りしたい言うてましたね、いつかできたらいいですね。」T様「難しいなぁ。」

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続けてN様。選んだのは緑色「80(歳)なってな。諦めていくことで気持ち楽なった。病気になってから楽しかった事?・・・そんなんあったかな。」O様「皆同じこと言うね。それ」そこから昔お仕事されてた、TOTOの話になりました。N様はウォシュレットの開発に携わってたようです。「もう、60年前になるけどな・・・TOTO見たら懐かしく思うな」目がキラキラ!生き生きと話されます。室之園OT「麻痺等で手が動かない人、動かしにくい人っておしりをふく動作が難しいんですね、ウォシュレットが開発された事で、皆できるようになったんです。Nさんのおかげですね」そう伝えると、N様は照れていました。自然と周りから拍手がおきました。


ラストはやっぱりO様です。赤色が好きなO様、本日も真っ赤な服。選んだボールも赤!初恋の話です。

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O様「初恋は幼稚園、B君。昔から男の子ばっかり遊んでてんな。でもな、B君亡くなってんて、サーフィン行く途中な。新聞載ったな。」皆も職員も聞き入ってしまいました。室之園OT「そんな事があったんですね、その人以降では、夜も眠れないくらいドキドキしたことありましたか?O様「それ主人やな。」御主人へはO様からアタックしたそうです。Sさんはどうかと尋ねるとS様「さあ、どうでしょう?」皆、S様は「きっと待つタイプだろうな」と言いながらまさかの恋愛トークで終了しました。笑


在宅に関わる私達STの役割とは、『言葉が出なくて不自由なこと、不便で苦しい事が多いけれども、「私は幸せである」と感じるようになってもらうこと。』私達の役割はまだまだですね。

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今回、参加して下さいました5名の利用者様、本当にありがとうございました。

また忙しい中、駆けつけて下さいました泉北の室之園さん、今回初参加となり、足体操、ギターを披露してくれた芦尾OT本当にありがとうございました。


失語症カフェ(1カフェ)責任者:村上ST

企画リーダー:堀内ST

参加職員:村上ST、堀内ST、芦尾OT、室之園OT(泉北)


次回は1月開催予定です。

皆さん、どうぞお楽しみに☆

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2018年08月03日

第3回 1Cafe(失語症カフェ)

第3回 1Cafe(失語症カフェ)聞き手側から話し手側への役割交代と拡がりを


皆さん、こんにちは。今里事業所所属のST堀内理沙です。

村上STと金井STによって開催された、『聞き手側から話し手側への役割交代と拡がり』をテーマとした1cafe.(失語症カフェ)。201710月に第1回、20184月に第2回、そして2018727日(金)、今回で3回目となりました。


今回、新たな試みとして、@重症度のタイプに幅をもたせること。A今里以外の利用者(堺・泉北)に参加してもらったことです。

参加者は6名。今里はOさん、Tさん、Nさん、Sさん。泉北はAさん、堺がBさん以下所属は省略します。

事前に参加される方々の情報を交換し、気をつけることやこの会に参加される目的を確認しあいました。どうなるものかハラハラしながらも当日を迎えました。


1CAFE 始まりました!!

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〜開会の挨拶〜

開会の挨拶は前回に続き今里のムードメーカーOさんがして下さいました。「3回目(の参加です)。大したことないよ。言えない事あるからね。皆でフォローしあいましょう」)


〜阿波踊り〜

今回も徳島出身の井上STと一緒に皆で阿波踊りを踊りました。今回は法被(ハッピ)を羽織って披露、前回よりもさらに気合が入っているなと感じました。皆さん少し照れながらも井上STの掛け声に合わせて踊っていました。

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〜自己紹介〜

Oさん

「買い物以外はだいたい1人。出来ることは自分でするよ。」

Sさん「(Oさん)普通に見えますね。どこが悪いんやろって。」

Oさん「そんなことないよ。名詞でにくい、市役所とか大事なことは全然ダメやな。倒れた時はな、お母ちゃんしか分からん。旦那も子供の名前も言われへんかってん。しゃべることな、一番やと思うで。できていくと楽しくなる。できへんじゃなくやろうとするよ。そしたらちょっとずつできると嬉しいねん。」


Tさん

「やってみたいことあるけど動きがついてこん、こぼれないようにするのが悩み、バランス難しい」Tさんは現在今里と松原のオーディナリーで就労として配膳と皿洗いを担当して下さっています。そこでの悩みを打ち上げて下さいました。


Aさん

「3年前に脳出血になり、失語症になりました。趣味はテニスと音楽です。チャレンジしたいことはテニスでラリーをすることです。今チャレンジしていることは、杖を添えて・・・杖を使わずに歩けるようになることです。」Oさんは発症前からテニスをされていらっしゃいます。利き手は右手でしたが、病気になられてからは左手で頑張ってるそうです。


Bさん

Bさんは緊張しながらも、原稿用紙を見ながら一生懸命伝えて下さいました。

それを温かく見守る知花さん。


「こんにちは。初めまして、堺のBです。好きな事はアニメを見ることです。家族でご飯を食べに行くことが楽しみです。よろしくお願いします。」発表された後は安堵したのか、感情が溢れ涙を流されていらっしゃいました。Bさんの自己紹介の後、OさんがBさんに対し「大丈夫だから、私もそうだったよ。でもいっぱいしゃべろうね。」とアドバイス。Bさんは後日STのリハ中にこの言葉に救われたと話されていました。


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Nさん

「皆の見てたら自分のことなったらな、色々考えてきたけどな」と少し緊張気味のNさん。呼吸を整えたあとは堂々と話して下さいました。

「え〜っとなんやな。名前はNであと1ヶ月で80歳です。しゃべられへんのが辛いなぁ。60歳までは仕事のみの人生。59歳の時に事故で右がな、それでな。2年間は引継ぎして辞めて何しようかなって思ってたらな、プッツン。脳出血。ペン持って字書くとよそ向くな、今はOTさんと交換日記の練習してるで。趣味は旅行な」

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Sさん

「昨年の9月(発症)、1ヶ月で戻ると思ってた。2ヶ月でも全然戻らない、戻らん、悔しくて仕方なかった。耳までは考えてるけど、皆なかなか説明できない。やりたいこといっぱいあるけど何もできない。現役戻れるなら戻りたい。いざ自分で話してみると話したいことが話せてるのか分からない。皆に説明が大変。しゃべると疲れるし時間かかるねん。日決めてまずは半年、治りたい。でも元に戻らんと思う。本読めるのに、説明してと言われたら説明はできんの」


村上ST

「皆さん同じ病気だから自由に話してもらっていんですよ、といってもそれがなかなか難しいですよね。」と切り出しました。室之園さんもフォローして下さり、いつの間にやら職員も輪に入り会話が弾んで行きました。

恒例の、Tさんの手相占いが始まりました。Oさんの手相を見て、「30歳後半でいい話がある」というと、Oさん「もう(30歳)過ぎてるわ!(笑)」するどいツッコみが入りました。


その後、「でもそう言えば、その頃、お店出さへんかって声かけられたゎ。」

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Nさん、Aさん、Sさんは男性同士で仕事の話、NさんやAさんは旅行の話で盛り上がりました。Aさんはお酒の話をされ、本日一番の笑顔が出ました。Aさんの奥様も笑顔で見守られていました。


〜閉会の挨拶〜

最後の挨拶はTさん。第1回目から参加のTさん。事前に話す内容を決めましょうかとお声掛けをしましたら、自分の言葉で話したいとおっしゃられTさんが少し強くなったようなそんな印象を受けました。

Tさん「何もないですが、頭の中に(言葉が)ある。その頭の中にあるものを大切に。希望の光を持って」


失語症は一般的には脳の損傷により「話す、聞く、読む、書く」が苦手になってしまいます。しかし、言語聴覚士で失語症になられた平澤哲哉氏の著書の中に「ことば」だけでなく、「これまで営んできた生活」も無くしてしまうとありました。失語症になられた方が一生懸命話して下さった「ことば」1つ1つに重みを感じました。

ホワイトボードに書いた幸せの青い鳥、皆さんの中の幸せを見つけて欲しいです。

反省点として初参加の方が多いため、個性・性格について配置などの打ち合わせが不十分でした。また各スタッフのフォローをどういう風にしていくか検討すべきでした。これらの点は次回開催時に生かしていきたいと思います。

                                  

今回、参加して下さいました6名の利用者様、本当にありがとうございました。

また忙しい中、計画に参加・調整を手伝って下さいました泉北の室之園さん、堺の知花さん情報提供のして下さいました木寺OT、中村ST、松本ST本当にありがとうございました。


運営:リーダー 村上ST

参加職員:ST:村上、金井、井上、堀内、知花(堺) OT:室之園(泉北)


次回は秋ごろ開催予定です。

「失語症音楽祭♪」をやってみたいなと考え中です。課題はまだまだ残ります。

いい案がございましたらぜひお力添えをお待ちしております。


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2018年05月07日

第2回 1Cafe(失語症カフェ) 〜私の想いを伝えたい 〜

皆さん、こんにちは。4月入社、大阪のST堀内です。

427日(金)に大阪のオーディナリーでイベントを開催させて頂きましたので、報告させて頂きます。


村上・金井STの強い想いから実現した1Cafe(失語症カフェ)

201710月に第1回目を開催してから、今回2回目の開催となりました。


失語症とは、脳の損傷により、話したい事が思うように話せなくなったり、聞いた事が理解できにくい病気です。まるである日突然、言葉の分からない外国に放り出されたような感覚だと表現される方もいらっしゃいます。この障害は、目に見えにくい事から周囲からの理解を得難く、また、人とのコミュニケーションが上手くできないことで、疎外感、孤立感を感じてしまう方がいらっしゃいます。


1Cafe(失語症カフェ)は、言葉の話しにくさや聞き取りのしにくさから言いたい事を我慢している方、また普段は聞き手側に回っている方、そんな方に話し手側(安心感から自然に話したくなるような)になってもらいたいということを共通目標に掲げました。


今回は失語症軽度である3名が会に参加しました。

はてさて、3名の方の思いとは一体どんなものでしょうか。


ーマ:「 聞き手側から話し手側へ 」

1、開会挨拶

2、体操(阿波踊り)

3、自己紹介

  (困っている事、気づいた事、最近変化した事、大切にしている事)

4、喫茶

5、閉会挨拶

の流れで行いました。


まずは、開会の挨拶ですが、ムードメーカーのOさんに行って頂きました。普段デイで見せる大声でよく笑う姿とは一転し、キリっとした表情で自分の言葉でしっかりと挨拶して下さいました。


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次に体操です。体操はなんと徳島市の夏の風物詩 ― 「阿波踊り」です。

なぜ阿波踊りなのか。それは徳島出身の井上STが阿波踊りで利用者さんを笑顔にし、話しやすい雰囲気作りをしたいという思いで披露しました。初めて生で阿波踊りを拝見しましたが、迫力満点。利用者の皆さんからも自然と笑みがこぼれ、皆で楽しく阿波踊りを踊りました。




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その次は自己紹介です。今回の3名の方は第1回も参加して下さった方です。今回は困ってる事や、気づいた事、最近の変化について話を伺いました。

開会の挨拶もして下さったOさんはこう言いました。



Oさん:

<困ったこと>

「一生懸命言ってるのに、違う風にとられる」

<気づいたこと>

「1人ならできる、でも誰かを交えてだとできない事がある」  

<変化したこと>

「昨年よりもレベルが上がった気がする。PTの先生からも言われた。今年はうまくいけば杖いらなくなるかも、家でもリハビリしてる」


Sさん:

<困っている事>

「いつもと同じ事はできる。だけど違う事だと頭が真っ白になってしまう」

<気づいた事>

「自分は分からないと自覚してる。分からなくて聞くと意外に周りが親切に教えてくれる」

<変化した事>

「電車に行けるところまで行ってみるようになった」


そんなSさんは、先日六甲山に1人で登ったそうです。六甲山は標高931m、関西屈指のハイ

キングスポットです。途中で猪と遭遇してハラハラしたそう

で、話をされた時の目はキラキラと輝いているように見えました。


最後は閉会の挨拶をして下さったTさんからです。

Tさんはこの4月からオーディナリィー就労支援カフェでも働いて下さっています。

Tさん:

<困っている事>

「頭では浮かんでいるのに、話すとぐちゃぐちゃになってしまう」

<大切にしている事>

「人と人との繋がり」

 そして、「この会は良くなると思う」とおっしゃっていました。

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Tさんの話す様子を見て、前回会に参加した時より良くなったとOさんSさんが絶賛、それを聞いて満面の笑みを浮かべるTさん。Tさんは前よりも自分の話をよく話すようになったと言います。喫茶の時間ではTさんの得意な手相占いで、生命線や結婚線などをを見てもらい、盛り上がり会が無事に終了しました。



今回、参加して下さいました3名の利用者様、本当にありがとうございました。

また、応援にかけつけて下さいました、堺の松本STありがとうございました。


運営:リーダー 金井ST

サポート:村上、金井ST

企画書作成:村上ST

チラシ制作:井上ST

参加職員:ST:村上、金井、井上、堀内、松本(堺) Ns:成田 事務員:佐々木


まだまだ課題は残りますが、どうぞ温かい目で見守って下さい。


次回は7月開催予定です。

皆様、どうぞ、お楽しみに♪


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2017年10月30日

1Cafe(失語症カフェ) 〜聴き手から話し手へ〜

こんにちわ。大阪の金井です。

遂に実現しました。失語症カフェ。
実は入社当初より、村上STとST対象の方の当事者の会をしたいねと言っていました。
しかし、私自身、経験も浅く当事者の方と会う機会が少なく想像がつきにくかった事も
ありなかなか実行には至りませんでした。

きっかけはこんな会話から

金井「担当の利用者さん(失語症の方)が今回の認定調査で介護認定がおりなくなるかも。
でもSTのリハビリが無くなるのは不安との事です」

村上ST「んー認定が無くなっても、安心して話せる場があったらいいね。失語症カフェやる?」

金井「やりましょう」



失語症は目に見えにくい病気でもありますし、周囲に理解が得られにくい病気だと感じます。
周囲の理解してくれる方や、環境がかなり重要であると考えます。

まず、失語症カフェを開催するにあたりテーマを決めました。

テーマは 〜聴き手から話し手へ〜                                          失語症の方は言葉が出てきにくかったり、早い会話についていく事が難しい方が殆どです。
「そういう時は黙って頷いとくのが一番」という言葉をよく聞きます。普段、聴き手側に
回ってしまっている方や言いたい事があるのに我慢してしまっている方をここでは、
話し手側(安心感から自然に話したくなるような)になって頂けるようにしようという事を
共通目標に掲げました。

そして次にカフェの名前です。「あれあれカフェ」「Sカフェ」「Tカフェ」・・・
案は出ましたがどれもしっくりこない。      
そこで、河井OTに助けを求めました。「1Cafeでいいやん。皆で1から作っていこうって意味で」             やっとしっくりきました。それにしますとすぐに決定。

今回は、ゆっくり話せる会にしたかったので失語症のタイプと重症度が同じ様な方5名お呼びしました。           訪問の利用者さん3名とデイの利用者さん2名です。
最初お誘いする時は断られるかなと少し不安でしたが、「いいやん。行く行く」と言って頂けた方が殆ど
で少しホっとしました。

当日までに、村上ST、玉木ST、井上ST、金井を中心に会議を行いました。当初は1回目なので、送迎つきに
しようと話していたのですが意外にも電車や自転車、徒歩で来られる方がほとんどでした。
                            
1人の利用者さんは病気発症後、病院以外で初めて電車に乗るとの事。見守りを行いながら、電車で来て頂けました。
訓練中は「しんどいな」や「あかんな」等のマイナスな発言が多い方ですが、この日は「はよ行かな」「間に合うか?」
「楽しみやな」等のプラスの発言が多くみられます。
吹田から1時間半かけて、電車で来られた方もいました。

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今回の内容は

1、開会挨拶
2、自己紹介
3、名刺交換
4、名前当てゲーム
5、喫茶タイム
6、閉会挨拶

の流れで行いました。利用者さん同士で話す事をメインにしようと考えていたのですが1回目なので、
ある程度内容を決めて緊張がほぐれた後に自由に話してもらおうという事になりました。                                               開会挨拶、閉会挨拶、自己紹介は当日までに各担当と一緒に練習を行ってきました。

開会挨拶をお願いしたSさんに「緊張しますか?」と聞くと「普段やったら絶対やらへんけど、
その日は周りの方も話しにくい人ばっかりやからなんとかなると思っています」と言っておられました。


皆さん、紙も準備し練習も行ってきましたが最終的には自分の言葉で話したいように話されていたと思います。

名刺交換までは、緊張もあり利用者さん同士で話す場面は少なかったですが徐々に会話がみられてくるように・・・

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デイサービス、訪問看護ご利用中のOさん。デイの中ではいつも他利用者さん、職員を笑かしてくれます。                                                                凄い前向きな方で「病気になって知れる事もたくさんあった。病気になって良かったって思う」や「日常で
話すのが一番の訓練やな」と普段から言われており、この日も皆さんに自分の言葉で伝えて下さいます。
周りの方もOさんの言葉に「なるほど」「そうやな」と共感。周りの方の表情も少しずつ変わっていきます。


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最後はこの会のメインでもある、喫茶タイム。今回もデイのスタッフが手作りスイーツを
用意してくれました。
喫茶の時間が始まる頃には、皆さん話もどんどん進んでいきます。

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あっという間の1時間半でした。

今回、当日バタバタしてしまい準備不足もありましたが利用者さんや職員の協力も
あり無事終える事ができました。今後も、定期的に行って行く予定ですので更に
良い会に出来るようにしていきたいと思います。

やっと「1Cafeの第1歩」踏み出せました。


                                              アクティブ大阪、吹田ST








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