2022年11月20日

キャリア・インタビュー『仕事を楽しめない療法士にはなりたくない』PT春木優佑さん(大正事業所リーダー)

D2BF5A70-7846-4967-A2CF-8DE9D39DBFDC.png

新人PT松本さんにデイ送迎車への移乗方法の指導をする春木さん(写真右)

氏名:春木 優佑さん

職種:理学療法士(6年目) 所属:大正

就職日:令和2年4月

インタビュー日:令和4年6、10月



1.今の仕事に至ったきっかけ、経緯、転職のこと、転機のこと、キャリアを振り返ると…

 4年制大学(経済学部)に入学したのですが、1年の夏には辞めました。入学してからこれは違うなと、すぐに感じて「入学前には将来のことはあんまり考えていなかった」「次にどうしようか」と考えました。両親に話すときは、かなりの勇気を振り絞ったが、問い詰められることもなく案外すんなりと進路変更できました。その時のことを思うと両親には頭が上がりません。

このときはじめて、自分は将来どんな仕事をしたいのか?を考えました。そこで何か資格を取ろうと考えつき、母がケアマネージャーをしている事もあり、リハビリテーションの仕事があることを教えてもらいました。小学校から高校時代にサッカーをやっていました。目立ったケガはなくリハビリのお世話にはならなかったものの、筋肉など体の事に興味はあったので、PTの仕事をやってみようと思ったことを覚えています。

PT養成校の卒業時に、担任の先生と社長とのつながりもあってアクティブの会社見学をしました。卒業後アクティブには就職せず、まず病院で経験を積んでからと思い、実家近くの病院に就職。その病院では、4年間の勤務で急性期から回復期、学生指導と幅広く仕事を経験できました。外来リハや訪問リハの仕事もありましたが、主に上司や先輩の方々の仕事として固定化されていました。そのようなこともあり心機一転、新しいチャレンジをしたくてアクティブに就職することを考えるに至りました。


2.今の仕事、働き方

 訪問は週に20件程(2〜3件/日、土曜日1日訪問勤務)で、それ以外の時間にデイ業務に入っています。デイでは、個別リハ、バイザーとしての新人指導、書類作成・管理などをしています。

アクティブに就職して1年半経過後くらいの時期。新しいことへのチャレンジをしたい思いがあった矢先に、リーダー職の社内公募がありました。迷わず「やってみよう」とすぐに大正事業所運営責任者の飛永さんに希望を伝えました。


3.仕事での苦労、醍醐味

 新人スタッフの教育・育成をバイザーとして担当しており、人に伝える難しさを日々感じています。

新人さんたちが次の行動を起こしてくれるまでを、落とし込めていないときも多く、こちらからの伝え方も試行錯誤している最中です。楽しさと難しさの両面を感じています。教えるのは得意ではないけど、経験をしないとうまくはならないと思って、勉強会の時は新人さんたちの反応をよくみるようになりました。教える側が学ぶ必要性を感じています。

醍醐味は、やはり新人さんたちに自分が伝えた内容を理解してくれ、実際の現場で生かされているのを見ると、少しはうまく教えることができたのかなぁと嬉しくなります。


4.仕事の魅力、やりがい

 リハビリの仕事をしていると、利用者様はほとんどが人生の先輩になります。今までの人生があっての、心身・身体機能です。そしてその人の活動があると思います。そのためお話を聞くのは、職業や今までどのような生活を送ってこられたのかを聞く事が多くなります。人生の中での失敗や成功のお話は、いつもついつい聞いてしまいます。これらのお話しは、本当に自分自身のためになるお話ばかりです。利用者様やご家族のみなさんから仕事を通して、そういったお話を聞くことが出来るのは、この仕事の大きな魅力の一つと思います。

病院と訪問のリハの違いとして、病院では毎日患者様・利用者様に関わることができる。しかしながら訪問では週1回程度。リハ内容だけでなく、生活をどう変えるか、コミュニケーションの方法とその深さ、利用者様、ご家族主体という点も、訪問リハは病院リハとは大きく異なってきます。病院リハの方が、患者様はこちらの指導などをよくきいてくれるというところも、訪問リハの仕事をしてみるとわかってきました。そんな訪問リハでは、わたしたちと利用者様、ご家族と目標の共有がハマればグッとコトが進む、先週と今日の利用者様の状態が全然違うということもよくあることです。


5.仕事をしていくうえで大切にしていること、心がけていること、座右の銘やモットーなど

「楽しむことは一番大切に」している事です。

「人生において、仕事はほとんどの時間を占める」と思っています。

「その仕事を楽しく出来たら、こんな幸せな事はない」と思っています。


6.家庭、育児と仕事の両立の秘訣は?

朝が勝負だと思っています。

朝起きてから、どれくらい家事が出来るかでその後が変わります。今は、妻が育休中のため僕は少しラクをさせてもらっています。今後、妻が職場復帰すれば、その時間は無くなるので、朝に出来る事を増やしていかないといけないなと思っています。


7. わたしの事業所自慢

 入社したのは20204月、コロナ禍の真っただ中。事務所滞在時間を短くする、歓迎会・忘年会は無く、もちろんプライベートでの関わりはなかったです。あまり職場内でコミュニケーションを取る時間がない状態でしたが、すきまの時間などで話しかけてくれる先輩方が多かったです。こんな時期でも職場に馴染めたので、みなさんのおかげだと思っています。


8.わたしの療法士像

特に理想の療法士像はありません。

ただ仕事を楽しめない療法士にはなりたくないなと思っています。

利用者さんとのコミュニケーションや、訓練も楽しく出来たら良いなと思っています。


9.入職前にイメージしていたやりたかった仕事はできているか

イメージしていた事、それ以上の事をやれています。

転職時は、誰もわからないコロナ禍+新居引っ越し+同棲生活+新しい仕事と、自分自身の仕事、生活環境が大きく変わった時期でもありました。

訪問リハの仕事はある程度イメージできていた事ですが、それ以外のデイでのリーダーとしての業務は入職前には全くイメージしていなかったので、今はとても充実しています。


10.これから仕事でチャレンジしたいこと

 『過去の自分が今を作っている。今の自分が未来を作る』

何かで読んで、自分の中に残っている言葉です。

過去にあまりやった事が無い事は、積極的にチャレンジしていきたいです。


11.わたしのアクティブ自慢

アクティブのブログ(アクティブ報告)やホームページを見ていると、他の事業所で色々な事にチャレンジしている事が分かります。そういった方々が多いと、自分自身もなにかにチャレンジしようと言う気持ちになれます。またそういった環境を作れているのは良い事だなと思います。


12.親しい人に職場を勧めたくなりますか

 その人の性格や、やりたい事にもよりますが、訪問だけではなく他の事もやりたいなど、色々な事にチャレンジしたい方には勧めたいと思います。


13.療法士人生を左右したもしくは、影響を与えた運命の人、言葉、一冊、出来事

 専門学校が同じ友達です。本当によく勉強する子で何もしてなかったら、置いていかれるなと思い自分もしっかりやらないと思わせてくれる人です。いつも背中を押されています(笑)


14.これがなければ生きていけない

 自由な時間です。

何をするにしても時間は大切です。

時間を大事にしていきたいなと思っています。


15.マイブームは?趣味、関心ごとなど

 ゴルフです。早朝に起きて、自然の中で自分の好きな事ができるのは最高です。

初心者レベルで下手くそですが、それでも楽しいって事は、上手くなればもっと楽しいのではないかと今思っているところです。


16.ご自身のことで、ここ最近で起こった大きなことは?

 太ったことです。2年前から+5s太りました。

以前は、どんな時間に何を食べても太らなかったのですが、今では気をつけないといけません。運動のため、通勤を自転車に変更しました。



 春木 優佑 さん 略歴 

1993年生まれ、29歳、大阪市在住。結婚して2年。女の子(1歳2か月)を授かり、育休中の看護師の妻は来年4月職業復帰予定

2016年 近畿リハビリテーション学院 卒業

急性期・回復期リハ病棟(脳外科、整形外科)、一般病棟(内科、透析)の病院に各病棟に3年勤務

20204月 弊社入職

202110月 大正事業所リーダーに昇格


インタビューを受けての感想

 今回、自分自身の経歴をインタビューして頂き、良い振り返りになりました。

振り返り感じた事としては、インタビューを通して、普段考えない事を考える機会になったなと思いました。過去から現在と考え方が変わった点・日常生活においての変化点(住む場所・結婚・子育て)・仕事への向き合い方など変化したなと感じる事が出来ました。

来年で30歳を迎えるので、変化を楽しみながら、今後も前向きに自分らしく仕事を出来れば良いなと思っています。


直属の上司のPT飛永さん(大正事業所運営責任者)はどんな人ですか?

 何事にも感情的にならない人だと思っています。僕自身が今までミスを犯しても、強く怒られた事がありません。ミスは起きるもので、個人に原因を求めるのではなく、ミスが起きやすい職場のシステムや環境にいつも目が向いている人です。そして本当に他責にすることがなく、常に自分自身に矢印が向いています。このあたりは、自分自身まだ自分の仕事に責任が足らなく、デイの事は自分自身に責任があると思えていない部分があるため、とても参考になります。僕がリーダーとしてデイでの運営業務や新人指導をしていますが、まだまだミスが多いのが現状です。そのことについて相談をすると、ご自身の実際の経験からアドバイスを具体的に頂けるので、僕自身も腹落ちして目の前で起こっていることや対処方法を理解できます。こういったところもぜひ見習っていきたいです。そんな飛永さんは尊敬できる上司でもあり、PTの大先輩です。



PT飛永さんから春木さんへ

 大正事業所リーダーの社内公募の際、「やりたいです。」と、その第一声を今でも鮮明に覚えています。目の輝きにワクワクしました。楽しい仕事や新しいチャレンジを、自らつかみ取ろうとする春木さんの姿や行動力は、事業所全体にとっても良い影響をもたらし、推進力になっていると確信しています。他の職員に対しても同様の想いですが、ともに時間を過ごす仲間として、彼自身の成長や挑戦を支援できることが私のやりがいです。こちらもいつも刺激をもらっています。



■キャリアインタビュー記事編集担当より■

よく笑って終始穏やかなオンラインインタビューで、あっという間の1時間でした。高校卒業後すぐの大学中退という人生の大きな転機や、転職時に重なったコロナ禍で激変する世界、難しい状況の現場や職場環境のことを話す時でも、ポジティブな言葉ばかりで、話しを聴いているわたしも気持ちが明るくなりました。リーダー職の社内公募に真っ先に手を挙げて、新しいチャレンジに前向きな姿勢は心強い限りです。病院勤務時代に学生指導の経験はわずかにあったものの慣れない新人のバイザー指導にも「やってみないことには、うまくもならない」、「教える側が学ぶ必要性を感じています」と謙虚に取り組む春木さんです。

「理想の療法士像はないが、仕事を楽しめない療法士にはなりたくない」という言葉には、前向きでチャレンジ心あふれる仕事ぶりの源泉を見た気がしました。加えて、インタビュー中に何度も聞かれた言葉「過去にあまりやった事が無い事には、積極的にチャレンジしていきたいです」に、春木さんの芯の強さと仕事への前向きな姿勢がにじみ出ていました。確かなキャリステップを踏む春木さんの新しいチャレンジに目が離せません。

日ごろの忙しい業務のなか、インタビューへのご協力ありがとうございます。


キャリアインタビュー記事編集担当

発掘あるある広報室・人材開発室・心意気実践チーム 伊藤健次郎

posted by Active at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 人材開発室

2022年11月17日

ハロウィン企画(アクティブデイサービス 松原)

報告が遅れましたが、10/2210/29の間、ハロウィン企画が行われました。

 002.JPG

ビニール袋にイラストを貼り付けています。

 001.JPG

可愛らしい袋が出来ました。相談員の池内さんが一人で約60枚作られました!

003.JPG 

出来上がった袋は・・・。

004.JPG 

おやつが入っています。

 005.JPG

ご利用者様にお渡しました。ご利用者様も「可愛いねぇ」

「嬉しいわぁ」と喜んでおられました。


 006.JPG

アクティブデイサービス松原のハロウィンの飾り その1


 007.JPG

アクティブデイサービス松原のハロウィンの飾り その2


報告者 山野






posted by Active at 17:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 松原

小野先生アドバイザリー業務@吹田

人材開発室のいとうです。

弊社アドバイザーのリハ医小野先生によるアドバイザリー業務です。

新人療法士の方々をメインに指導や助言を続けていただいています。


この日は、神経難病のデイサービス利用者様のリハを診ていただきました。
7BFC817E-2967-42CB-9A37-9B5E50D7ACD6.jpeg


その後はフィードバックの時間。
BE37082D-FE04-4C8F-95E5-5EE4A3834772.jpeg
たくさんの質問と応答のやりとりがありました。

いつもご指導・ご助言ありがとうございます。
posted by Active at 13:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2022年11月12日

社長と遊ぼうvol.3 曽爾高原のススキの群生・倶留尊山〜風に揺れる穂の音が流れる秋の旅

代表の阪東です。


『社長と遊ぼうvol.3』(社員向け企画)

社長と遊ぼうのご案内です。


68A727FC-DB17-4A29-A526-98D5C0799F60.jpeg
vol.3は「曽爾高原のススキの群生・倶留尊山〜風に揺れる穂の音が流れる秋の旅」です。
5CBDEC8C-61F8-4819-AACE-54516AE0807D.jpeg


◉日時:12月4日(日)7:00集合、8:30スタート、山行5時間程度(登山道は比較的整備されています)
 ※当初予定の11/13は雨のため延期になりました

◉集合場所は参加者確定後に決定

◉参加申し込みはGoogleフォーム(各事業所メール、各法人責任者グループLINEに送付)にてお願いします

◉距離:8〜10k・獲得標高:800m未満

◉消費カロリー:約1200kcl

◉参加人数:10名程度、前回同様アルプスから里山の登山、沢登りなどの経験豊富な私の山仲間(アカコン隊長)が同行してくれます

▼前回の様子はこちら

◉服装など:動きやすい格好、靴はある程度グリップの効くもの(スニーカー可)、カッパなどの防寒着、軍手など手袋、帽子、マスク

◉持ち物:水分、行動食、昼食(頂上でお湯は炊きます)、ザック、携帯、保険証、千円程度、携帯ゴミ袋

◉費用:集合場所(参加者が集まりやすい場所)までの交通費、各個人昼食代
※イベントで保険は入ってますが個人でも必要なら加入してください

◉その他詳細は阪東までお問い合わせください

posted by Active at 10:22| Comment(0) | TrackBack(0) | アウトドア部

2022年11月10日

この木なんの木?

この木なんの木?
IMG_6390 (002).jpg

IMG_6391.jpg
仕掛け人
IMG_6392.jpg
泉北の職人OT
宇多さん
IMG_6394.jpg
気になる木

さてさて、何になるのか。
みなさん、わかりますか?
乞うご期待!


アクティブ泉北
日野上
posted by Active at 18:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 泉北日記

2022年度 on-lineアクティブ学会のお知らせと演題募集


▼チラシはこちら↓


人材開発室のPT軽部、OT伊藤です。

年1回の社内向け学会のお知らせです。


「2022年度 on-line アクティブ学会」

日程:2023年3月13日(月)~24日(金)

時間:17:15~18:00(一日1〜2演題)

*ZOOMによるオンライン開催となります

*パワーポイントのスライドによる発表とし、発表8分・質疑応答7分とします(時間厳守)

*発表の申し込みは12月末迄にお願いいたします 

*発表資料の提出期限は、一次提出が1月末日、査読・修正後の最終提出が2月末日となります

質問・問い合わせ・申し込みは人材開発室まで
activesuita@yahoo.co.jp

posted by Active at 08:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2022年11月09日

新人研修プログラムzoom講義は続きます!

人材開発室のいとうです。

zoomでの講義が続いています。
FD671AE5-7B83-40F0-B594-493DB6317B61-thumbnail2.jpeg
この日はオンライン上では伝えにくい実技。

どのようにすれば、うまく伝えることができるのか…試行錯誤が続いています。
26F18774-0FA3-4DF3-B537-F742614D52F7.jpeg
zoom講義を担っている人材開発室PT軽部さん。

いつもわかりやすい講義資料の作成と丁寧な講義ありがとうございます。
posted by Active at 14:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2022年11月08日

冬の新メニュー!鷄塩ラーメン500円!


冬の新メニュー!鷄塩ラーメン500円!

自家製スモークチキンから抽出した出汁の旨みたっぷりのスープが絶品!

ぜひご賞味を!
A0E79B2A-121A-46FA-95D8-EE9822F2BD5A.jpeg
posted by Active at 14:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ordinary

2022年09月22日

拒否されない、関わり続ける

利用者さんに「おかわかめ」を分けていただきました。
初めて聞く名前の植物だったのですが、「わかめ」という名だけあって、食べられる葉っぱだそうです。

ST水野です。


脳卒中後の新規利用者さん、常に貧乏ゆすりでイライラ、もうええやろ!が口ぐせ。とにかくしんどい、何もしたくない。担当 Nsと相談した裏目標。ST「拒否されない、関わり続ける」、Ns「仲良くなる」まずはここから。

8
20日に配信されたメルマガの編集後記の方の経過報告です。

開始して約2ヶ月が経過。
非常に落ち着かれました。

訪問開始時は端座位で待っておられたのでそのまま練習をしていましたが、車いすに座るようにしたところ、貧乏ゆすりは少し改善。

今月の2回の訪問では「もうええやろ!」と一度も言われていません。
時計を気にしてチラチラ見ることもなくなりました。
間違えたときなどに「ちゃうな!」と声を出して笑う様子も。

「ああ、どうも。こんちは」と迎え、練習が終わると頭を下げ「ありがとう」「さいなら」と送って下さいます。

裏目標の「拒否されない」はクリアできたように思います。



失語症を中心とした高次脳機能障害に対しての練習をしています。

@会話練習
A母音(身体リズム運動)+となえうた
B(宿題にむけた)読解練習
の流れができました。

@の会話練習では毎回少しずつ、長い長い自己紹介をしていただいている感じで、これまでの人生のこと、家族のこと、仕事のこと、趣味や生活のことなどを聞き取って、書き留めています。
問いの答えを何度も言い直しながら、伝えてくださるようになりました。

A母音ははじめから出しわけられました。
身体リズム運動は、左右の動きが得意で、前後の動きが苦手。
目を閉じ、集中して行なっている様子なので、現状あまり正確さは求めていません。

B聴理解に比べ、読解は浮動的。
またリハ病院では非利き手の左手で書くことを全くしていなかった、最初は鉛筆を持つことも嫌だったのが、字まではいかなくとも、線で結んだり、丸をつけたりはできてきました。
自分で確実にできるレベル設定ができれば、選択式の読解宿題が出せそうなところまで来ました。


予想外に早く軌道に乗りました。

ご家族に話をうかがうと、リハ病院では拒否が強く、練習らしい練習はほぼできていなかったのではないかということでした。

たしかにリハ病院からのサマリーには、利用者さんの状態は書かれていましたが、どんな練習をしてどんな変化があったかの情報がゼロでした。

突然の発症。
気づいたら病院にいて、コロナの影響でご家族と面会もできない。
利用者さんは大混乱で、おそらく家に帰りたくて仕方がなかったのではないでしょうか。

家での生活に戻り、精神的に安定されたことで、ようやくリハビリができる態勢になられたのだろうと感じます。

まだまだこれからよくなります。
「関わり続ける」の目標を胸に留め、少しずつ進めていきたいと思います。

posted by Active at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ST水野(松原)の日記

2022年07月12日

投票したいけとできない

暑い日が続いています。
ST
水野です。


参議院議員選挙が終わりました。
先週今週の訪問では「選挙は行きましたか?」とたずね、話題にしています。

「病気してから行ってない」

「息子に車に乗せて行ってもらって、行ってきた」

「生まれてこのかた、選挙には1回も行ったことがないです」

いろいろな返答が聞かれました。


そのなかで気になったのは

「投票する人のメモを娘が書いてくれました。メモを持って行ったら、よかったら代筆しましょうかと声をかけてもらい、お願いしました」

と答えた方がいらしたこと。

代筆してもらえるんですね!


7
8年前に訪問していた失語症の利用者さんを思い出しました。
選挙前になると候補者の名前を書く練習をされていました、とても熱心に。

投票所では書いているときに家族であっても声をかけると選挙のスタッフにやめてくださいと叱られます。
だから自力で書けるようにしないといけないんですとご家族が言われていました。


代筆できるように仕組みが変わったのかな?と気になり、少し調べてみました。


2013
5月に公職選挙法が改正。
それまでは家族やヘルパーさんらが補助・代筆できていたのが「代筆などを担う者は選管職員に限る」と改められたようです。

なるほど。
先ほどの利用者さんにご家族が声をかけるのを止められたのは改正後のことだったんですね。


それなら代筆を頼めばいいように思うのですが、そう単純な話でもないようです。


投票の代筆を頼めるのを投票所の事務員に限定しているのは投票の秘密を保障した憲法に違反していると訴えを起こした方がいます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210830/k10013232081000.html

公職選挙法改正までは家族や信頼できるヘルパーに代筆を頼めていたのに、投票所事務員に投票先を知られるのは納得できないという思いだそう。

そのお気持ちわかります。

選挙に行ったかどうかは気軽にたずねられても、誰にどの政党に投票したかは、触れてはいけない感覚が私にはあります。
自分も触れられたくないからでしょう。


代筆は自分が投票したい候補者を知られてもよい場合しか、使えないことになります。

代筆を依頼する場合、候補者名のメモを持って行ったり、選挙公報に丸をつけて行ったり、職員に明確に指示をする必要があるようです。


「市役所の期日前投票に行きました。近所の投票所は駐車場から遠い。市役所ならエレベーターで上がるだけだから」
と話された方もいらっしゃいました。

投票所へのアクセスの問題もありますね。

投票したい意思はあっても投票できない人がいなくなることを目指して、変えなければいけないことがまだまだあるなあと思いました。

posted by Active at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ST水野(松原)の日記