2019年02月20日

社内メルマガ アクティブ流 3月号 理学療法士 佃(つくだ)彰さん「利用者さんにとってリハビリテーションは趣味であり、エンターテインメント」後編

リハレクバーバーズとして、リハの要素を取り入れたレクリエーションを伝える活動をされている佃さん。

後編では健康指導・介助指導・後輩育成についても話してくださいました。



佃PTのインタビュー前編はこちら。

http://active-nopsj.sblo.jp/article/185315562.html



●地域リハの分野でやってみたいことはありますか?



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リハに限らず、福祉の楽しさを伝えたい。

健康指導や介護現場に必要不可欠な介助指導を広め、介助は考え方で楽になる!福祉現場で働くことは、今はもうしんどいことじゃないことを伝えていきたいです。



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●今の具体的な活動について教えて下さい。


介護エンターテインメント協会での活動は年に23回、あとは他のイベントで、大体一年間に56回くらいですかねぇ。


楽しさを伝える、という部分ではマジックを披露して、色々な施設をまわる活動もしています。



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●マジックで楽しさを伝えるとはどういうことですか?


マジックを僕が披露するだけじゃなく、実際に介護スタッフの皆さんに教えて、利用者さんとの関わりに活かしてもらえたらなぁと。


マジックは集団レクリエーションで楽しい時間を過ごす手段であり、相手に感謝の言葉を伝える、コミュニケーションツールでもあります。


感謝の言葉を口で伝えるより、マジックが入ると、驚きや感動がプラスされると思うんです。


介護スタッフの方がマジックをマスターして、敬老の日や誕生日会イベントで利用者さんにマジックで感謝の言葉を伝えたら、もしかしたらいつもとは違う利用者さんの反応を引き出せるかもしれない。


マジックがそんなキッカケ作りになれば良いなと思いながら活動しています。



●健康指導、介助指導について、具体的にどのようなことをしているんですか?



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介助指導は理学療法士としての知識、技術に加え、今勉強している、「キネステティクス(人の動きについての学習)」の理論をもとに、介護スタッフの方や一般の方にアドバイスする活動をしています。


具体的には『自分の体の動きに気づいてもらう』体験をしてもらい、どうすれば楽に体を動かすことができるのかを考えて頂くきます。


だから僕はあまり技術的な方法は伝えないようにしてるんですよ。


技術や方法を教えると、それが当てはまる対象者にしか使えなくなり、結果的に現場で通用しないものになってしまいます。


「自分がどうすれば楽に体を動かすことができるか」という気づき』を伝えられれば、どんな対象者にも応用が効きますから。




●そういった活動を実践している中で印象に残っていることはありますか?


先日、自宅で父親を介護している一般女性の方が参加してくれたんです。


その日は小学生の娘さんが一人で留守番をしないといけないと聞いたので、是非娘さんも一緒に参加して下さいと勧めました。


僕の介助指導を娘さんも興味津々に聞いてくれ、みんなで練習する時に、娘さんが「私もやりたい!」って言ったんです。


対象者は180cm80kg程の大きな方だったんですけど、娘さんがその方をコロコロとベッドで寝がえりさせてました。



後日、その一般女性(お母さん)から届いたメールには「今では娘が父の移乗、トイレ介助を手伝ってくれています」とありました。


娘さんが介助できるようになったこともですが、介助指導をキッカケに、家事や介護で日々忙しいお母さんの負担を減らせたこともうれししかった。


おじぃちゃん(お母さんの父)も孫に介助してもらう喜びもあったでしょうが、これ以上孫に負担をかけられない!気持ちが出たのか、今ではおじぃちゃん一人でトイレ動作ができるようになったみたいです。


そのメールを読んで、あぁ、この活動を続けてて良かったなぁと感じましたね。


●なりたい自分や目標などあれば教えてください


他の人から「あの人はいつも楽しそうやなー」と思ってもらえるような人間であり続けたいですね。


『否定しない』『自分が知っている領域とは違うことを知る』ことを意識するよう心掛けています。


僕はPTですが、PTの知識、技術があれば良い訳ではないと思ってます。


利用者さんの昔の仕事、やりたいこと、興味のあること等、色んなことを知っておかないと、その人の本当にやりたいことや興味のあることに共感できないと思うんです。


もし、利用者さんが弁護士なら、弁護士の勉強をします。


どんなことにも興味を持って、知ることを嫌がらないようにしています。あと、自分と関係ないと思ってたことも、知っていくと案外リハビリに繋がってたりするんですよね。



●先ほどおっしゃっていたマジックですが、リハビリテーションに活用することもあるんですか?


もともとはカレンダーの日付け管理がうまくできずに困っている認知症の方を担当させて頂いたことがキッカケだったんです。


認知症の方って普段のことは覚えていないけど、お孫さんが家に来てくれた時のことは覚えていたりするじゃないですか。あれってその出来事に「嬉しさ」「驚き」「感動」とかが含まれているからだと思うんです。


記憶は感情の部分と深く繋がっているので、リハビリに「感動」や「驚き」を取り入れられないかな、と考えてたらマジックに行き着きました。


その方は予定がある日はカレンダーにシールを貼っていました。でもシールの意味がわからなかった。そこでマジックを通して、マークの意味を考えてもらうようにしたんです。



結果的にその方は2ヵ月で日付管理ができるようになり、無事訪問リハビリは卒業になりました。


●病院と訪問の考え方に違いを感じますか?


僕自身はあまり考え方に大きな違いはありません。ただ病院の患者さんの訴えは「歩きたい」「手が動くようになりたい」みたいにすごく抽象的でした。


在宅の利用者さんは、「とにかく今すぐにできるようになりたい」っていう訴えが多かったんです。


深く掘り下げていくと、実は機能改善が一番の目的じゃなかったりする。


それを知ってからは、今の状態でやりたいことができるようにするには、どう工夫して、環境を調整すればいいかをすごく考えるようになりました。


まさにICFの視点がとても重要だと、病院で働いていたとき以上に感じるようになりましたね。


●理想のリハビリテーションはありますか?


あえて夢とか理想は持たないようにしています。


それよりもやりたいと思ったことをチャレンジする。


とにかく思いついたら即行動を心がけてます。



病院時代、足底板が必要な方がいました。


その素材に足に負担のかからないシリコンが良いんじゃないかなと思ったんです。


シリコン素材を扱っている業種はないかなぁと探していたら女性の下着メーカーを思いついて。


たまたま知り合いがいたので、余ったシリコン素材を分けてもらい、足底板を作ったらうまくいきました。


あの頃、特許を取っていれば、今頃は大金持ちだったかもしれないですね。


●後輩育成において、最も大事にしていることはありますか



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人に興味を持ってもらいたいですね。



僕自身が後輩と積極的に会話(雑談)するようにしています。

人に興味を持ってもらいたいなら、まず自分が人に興味を持つことなので。


何をしている時が楽しいのか。どんなことをやりたいと持っているのか。僕がそれを知ることが大事だと思います。

最初の頃は技術的なことを詰め込んでいくべきか迷いましたがやめました。


僕が学んできた技術は当時の僕が色々なことに悩み、考えた上で学んできたもの。だからそれを後輩に強要したくないんです。


「こうすれば良くなる」みたいな伝え方は極力しないですが、「僕だったらこの利用者さんに対してこんな風に考えるかな」という伝え方はたくさんするよう意識しています。


技術的な部分を教えることがあっても、「触り方はこう!」みたいな決めつけはしません。


触り方や介助方法はその人それぞれなんで、その人に合った一番やりやすい方法で良いと思っています。


ただ、触り方、動かし方を工夫することで、変えられないもの、例えば利用者さんの肩が上がらない、といったことに変化を起こせることは伝えます。


僕たちの触り方や動かし方はあくまで「変えられるもの」ですから。


●今とは違う働き方ができるとしたら、どんなことをしてみたいですか?


起業ですね!!


■インタビューを終えてみて感じたこと



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自分が行うセミナーなどで、よく考え方を聞かれることなどありましたがここまでリラックスして話すのは初めてでした。

そしてこの会社に入職し、経験としてはまだ若いセラピストと言われる年齢にいる自分が発言できる場はうれしいことでした。


後輩には、こんな考え方や活動している先輩がいる。先輩方にはそんな考え方でリハビリに取り組んでる後輩がいるらしい。管理職の方にはこんな働き方をしている職員もいる。みたいに知っていただけることは、私がいち社員として活きることにつながります。



「リハビリは趣味でエンターテイメント」これは私自身の心の在り方として徹底していることです。リハビリを受けている方、運動を続けている方にも同じ気持ちになってくれたらなと感じています。



病院と在宅を経験し一番感じたことが、「リハビリが生活の一部を占めている方が多い」ということ。

「リハビリが趣味」といえる方が増えれば地域で困っている人を、地域で解決していく循環が生まれます。

私たちが地域に出るのではなく地域がどんどん前に出てくれれば、もっともっと楽しく活きている地域が出来上がります。



そこで解決できないことが起これば、私たちプロの出番です。

同じ診断名、既往歴でも100人いれば100通り以上の症状があります。だからこそ私は理学療法士としてもっと自由であり、柔軟でありたい。その気持ちがインタビューを通して更に強くなりました。



最後になりましたが、私の退屈な話を最後まで興味をもって聞いてくださった室之園さんこのような機会を下さりありがとうございました。



楽しい活動がしたい!!方、是非声をかけてください。(原文)


▲キャリアインタビュー記事編集担当より


前半の記事にも触れましたが、リハビリテーションをエンターテインメントとして捉えているからこそ、これだけ色々な発想が沸き上がってくるんだなといった印象でした。


ただ、面白いことをしたい、という発想の根底には、対象者(利用者さんや後輩スタッフなど)にとことん向き合い、真剣に興味、関心を持ち続けているからこそ生まれてくるものだと思います。


この人がどうなれば笑顔になるのか。どんな環境になればこの人らしく過ごせるのか。そういった課題に向き合い続けているからこそ、佃さんと関わる方は心の底から笑った表情を見せておられるんだと感じます。


私の好きな研究者で実業家の落合陽一さんは『「普通は○○」と言ってしまう時点で、思考は停止してしまっている。常識や価値観は変わりゆくものだから唯一解なんかない。その時その時の最適解を出すことが重要』と述べています。


佃さんはこの「最適解」を常に考え続けている方のように思います。

私も佃さんのように、常に「最適解」を考え続けられるようになれるよう精進してまいります。



■職員紹介

氏名:佃(つくだ)彰(あきら)

職種:理学療法士

経験年数:病院5年 訪問3年目

入職年月日:H2741


◆インタビュー及び記事編集担当

心意気実践チーム&泉北事業所:室之園

2019年02月19日

堺失語症者のつどい らふとーく

こんにちは、堺のST知花です。
2/15(金)にデイサービスにて「堺失語症者のつどい らふとーく」を開催しました。
松本STと、「堺でも失語症の当事者会したいね」と話していて、室之園OTにも手伝ってもらいながらついに開催することができました!ありがとうございます。
会の名前は「らふとーく」。らふ[laugh]→声をだして笑う、とーく[talk]→話す、の意味でつけました。(参加者からは「言いにくいな」といわれましたが…気に入っています)

参加者は4名。顔なじみの方もいれば、初対面の方もいらっしゃいました。
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今回は第1回目なので自己紹介してもらいます。
まずは画用紙に名前を書いてもらいました。もう少し時間がかかるかなと思っていましたが、
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皆さんスラスラと書いていました。
そして一人ひとり話してもらいます。
@名前A年齢B出身地C好きなもの・趣味
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「わたし、阪神のファン」「野球好きなん?」「意外!」「テレビでも見るの?」
こちら側が誘導しなくとも、会話が盛り上がります。
さすが女子会(笑)
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いい笑顔ですね〜まさにlaugh!!!

自己紹介が終わった後はゲームをしました。
5月から元号が変わるのでそれにちなんで「昭和か平成かゲーム」。
ルールはそのまま。12個の出来事を昭和か平成か分けるゲームです。
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「娘の幼稚園入園したとき・・・いつやったっけ〜」
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「これは平成でいい?」
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「どっちにする〜?これ昭和やと思うんだけど・・・」
ことばが出にくいながらも、二人で話し合って決めることが出来ていました。
のりでくっつける作業は一人が押さえて、一人がのりを貼るという共同作業。
自然発生的にそういう反応があるのが嬉しいですね。
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「すごーい!」「当たった当たった」「えーそんなんわからへん」「また平成元年・・・」
感情からのことば、すごい出てました!!!
こっちまで楽しくなってきます!!

2つ目のゲームは「キーワードかるた」
「赤いもの」や「やわらかいもの」などのキーワードをお題として5秒以内にとってもらうゲームです。
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「きるもの?どういうきる?」「し、から始まるもの・・・ないよ!!」とみなさん必死。
自分の感覚でとってもらうので、「みるもの」で「踏切」を取る人も。
「それみるの?」ときかれ、「わたるときに見るやんか(笑)」完全に後付理由でしたが、それでいいんです!面白ければ!!
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ゲーム終了後は何のお題でどのカードを取ったのか振り返り。
ことばにつまってしまったときに、隣の方がすかさずフォローを入れます。
ことばが難しいけども自分が言えるものは助ける精神で発表していました。良い反応ですね。

終了後は皆さんそろって、集合写真。
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いい笑顔ですね〜〜〜ほんとに。
開催した側がとても楽しませてもらいました!
定期的に開催し、地域にどんどん広げていけたらと思っています。
松本ST、室之園OT、中村ST、ありがとうございました。

堺 ST知花

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2019年02月16日

講義の仕事 看護学校

大正の飛永と心意気実践チームのいとうです。

トークライブライブのあとは、その振り返りとグループワーク、実技講義でした。

グループワークのテーマは「地域看護・リハの活用デザイン」〜地域包括ケアシステムの中での役割とは〜

正答のないとても難しいテーマをみんなで考えてみました。
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トークライブを終えたK氏も一緒に参加させてください。とのことで特別参加!

まず生徒の皆さんで個々に、トークライブやその他の講義も含めた振り返りです。

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自由に思うことを紙に書いてもらいましたが、皆さんすごいですね!

自由回答になると、反対に難しくて何を書いたら良いか迷うものです。

しかし、ペンの運びに迷いは見られませんでした。気づけば用紙から溢れるほどの思いを書いてくれていました。

地域包括ケアシステムのアイディアがたくさん上がっていました。


その後、4〜6名のグループに分かれ
個々の思いをグループ内で発表!

そして、グループとしての意見を2〜3分で全体の前で発表!
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看護学生や看護師としての意見はもちろん、地域住民として、また「日本」や「制度」というキーワードが出ていたグループもあり、それぞれの意見を共有しあう、かつ新たな気づきの場面を得られる時間でした。

みなさんから挙がった地域看護、地域包括ケアシステムのキーワードの一部↓

”心に寄り添う看護”
”信頼関係”
”ゆっくり時間をかけて”
”その人を知る”
”病院とは違う仕事”
”地域が健康に”
”集まりの場を”
”災害時に避難できるように”

学生のみなさんの熱い想いを感じました。

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関節可動域測定、徒手筋力検査の実技です。
毎日、当たり前のようにしている評価方法も人前で理論づけして、また現場で活かす方法も踏まえて説明するのは難しいですね。

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実際に関節可動域訓練を行うことで改善する様子や、筋力増強訓練をする方、される方の気持ちを感じてもらうため、出来るだけ実技を入れながら説明。

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生活の場面を想定すると、頭と体を同時に動かしてることを説明した上で、二重課題のトレーニングも実施。(足踏みをしながら、3と4の倍数で手を叩く。)
どの世代でも、トレーニングを「楽しむ」ことは大事ですね。


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FIMの評価方法の説明です。
後半には様々なケースを想定したFIMの評価を問題にして、生徒の皆さんに答えて頂きました。
医療機関におけるADLの評価として、診療報酬にも影響するためFIMは必須項目です。
改めて学ぶと評価方法は細かく設定されているため、療法士の強みとしてもFIMの評価を的確に行えるようにしないといけませんね。


全ての講義中に共通していたことは、生徒の皆さんにこちらから回答者を当てることはほとんどなく、自発的に意見や質問をしてくれました。本当に素晴らしいことです。社会人になってから社内外の研修に数多く参加してきましたが、「この意見は合ってるかな?」「これを言ってもいいのかな?」と自分や周りも含めて過度に空気を読みすぎているようにも思います。また一つ、生徒の皆さんから学びを頂きました。

皆さんに将来、医療や介護の現場でお会いできることを楽しみにしています。ありがとうございました!

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伊藤
飛永
posted by Active at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 大正(報告)

トークライブのお仕事@看護学校2019

心意気実践チームのいとう、OT日野上
大正のPT飛永
です。

昨日は朝から高次脳機能障害のある訪問リハ利用者K氏とのトークライブでした。
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事前にK氏自ら脚本を書いて下さり、訪問時にリハーサルを繰り返して入念に準備しました。100点満点のトークライブとなりました。

前夜は眠れない位に緊張されたようですが、トークライブ時は訪問時にご自宅で日頃しているような言葉のやりとりができました。
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今回のトークライブは大きなチャレンジでした。4年近く前から構想はあったのですが開催に向けて前に進める状況にはありませんでした。

5年以上前、最初にK氏の訪問リハを提供したPT軽部さんとの出会いについて。
「歩くことに必死だった自分に先ずはしっかり立てるところからと、頭の中を整理してくれました。大きな転換期になりました」。
「医療関係者で初めて一緒にやろうと言ってくれた」。
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K氏はその頃、事故後の度重なる医療機関での不遇な経験で深い医療不信に陥っておられました。
"刃物のように尖った患者"(ご本人談)になっていました。
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いとうがK氏の訪問リハを介し出会ったのが5年近く前です。
それ以来、カラダとココロのケアと就労・生活支援を行なってきました。
▼PT軽部による訪問リハ学会2016でのK氏への支援報告から、エンパワメントアプローチと活動・参加について

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試行錯誤のなか話しきれないほどのたくさんのことに取り組まれてきました。

長い年月をかけて心とカラダが整い、ようやく復職、仕事に向けた本格的な動きがとれる心身状態になっておられました。
ご自分の心身等の状態を俯瞰できるような自己の気付きやメタ認知の高まりが明らかに感じ取ることができたのも、今回のトークライブにチャレンジできた理由でした。
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▼大阪府高次脳機能障がい支援ハンドブックより↓

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"滑走路に着いた飛行機のように…
やっともう一度ご自分らしい人生を取り戻すスタートラインに立つことができたのかな"

トークライブを終えてK氏との打ち上げの時に、
「もっと明るく話ししたかったんですが」。
と終始落ち着いて将来のことを話しながらキラキラ輝いているK氏を見てそう思いました。

しっかりとK氏の話しを聴いてたくさんの頷きや感嘆の声を遠慮なくあげてくれた大阪暁光高校の看護専攻科の学生さんに感謝です。
素晴らしいストローク力とクラスのソーシャル・キャピタルに拍手です。


応援メッセージ@)
OT日野上(ひのがみ)より
発症当時は医療関係者との繋がりの中で辛いことが多くあり強い不信感を持っていたとのお話があったのですが、そのような経過を辿りながらも自身の過去に目を伏せず、向き合い、整理されたという過程が凄い️と思いました。僕なら向き合えないと思います。また、話をする場所が不信感を抱いていた看護師を育成する学校というから尚のこと凄いと思います。
また、発表中も言葉を凄く選ばれていて終始キレイな表現をされていたことにも感動しました。
僕も、初心を忘れずに利用者様に寄り添える作業療法士で居続けたいと思いました。
ありがとう御座いました。
これからも頑張って下さい️

応援メッセージA)
PT飛永より
まず色々お話を聞かせて頂きありがとうございました。私自身の働き方についても振り返るきっかけを頂きました。緊張されてるということでしたが、お話が始まると緊張されてる雰囲気は全く感じませんでした。トークライブ自体は1時間半という時間ですが、生徒の皆さんにとってはこれからの勉強、実習、そして現場で働いた時にも影響を与えるほどの内容の深い、かつ印象に残るお話だったと思います。これからのご自身のことを多方面にわたり考えておられる点に関して、リハビリ職員として、また一人の人間としても熱い想いを感じ、刺激を頂きました。今後のご活躍も応援しております。ありがとうございました。
posted by Active at 12:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 心意気実践チーム

2019年02月14日

講義の仕事。

心意気実践チームのOT日野上(松原事業所)
人材開発室・心意気実践チームのいとう
です。

今日は朝から看護学校での在宅援助論、作業療法概論でした。

とても元気いっぱいで拍手や笑顔が自然に湧き出る素晴らしいストローク力のある学生のみなさんでした。
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そんな学生のみなさんのおかげで気持ち良くたくさんの話を引き出してもらいました。

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大阪暁光高校の看護専攻科1年のみなさんありがとうございます。

コミュニティナースの方々の活躍も紹介して、少しでも地域看護や地域リハビリテーションを考えるきっかけになれば嬉しいです。

明日は一日かけて、高次脳機能障害の当事者の方によるトークライブと地域看護・リハ、地域包括ケアシステムでの看護師、リハビリテーション職の役割を考えるワークショップです。

▼昨年度の講義の様子↓
posted by Active at 12:36| Comment(1) | TrackBack(0) | 心意気実践チーム

2019年02月09日

大正研修新テーマ【プレゼント】

こんにちは、大正事業所のPT飛永です。

平成30年度の研修は、【チャレンジ】をテーマに各職員から報告をして頂きました。

報告会【チャレンジ】を開始した時の、ワクワクした気持ちは一年間続きました。現場の利用者さんに活かすための研修という点において、各職員の報告や関わりは本当に質の高いものだったと思います。利用者さんと各職員との挑戦が、形として伝わってきて「こういう考えもあるんだ」「こんな関わり方もあるんだ」と様々な気付きと可能性を頂きました。

平成31年度も【チャレンジ】報告会のままという選択肢もありましたが、新たな切り口から研修会を行うことで、30年度とは違うものが得られると思いテーマを変更することにしました。

そこで各職員の想いや、希望を反映するために1人ずつテーマとその理由を書いてもらい、投票で決定!



結果!
平成31年度の研修テーマは
城平OT考案の【プレゼント】に決定しました!
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理由は
役立つ、ためになる知識なら何でもOK
プレゼンしたいこト
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すごく良いですね!
またどんな報告会になるのか、今からワクワクしています!

ただ、他の挙げてくれていたテーマも全て各職員の想いが入っていたり、聞いてみたいものばっかりでした!
これで数年、テーマには困りませんね。笑

テーマとその理由の一覧を以下に記します!




A:看護にまつわる何故?何?を追及する

・日々の業務や人と接するなかで生じてくる様々な疑問

・忙しさに怠けてついそのままにしがちですが、掘り下げて考えてみる習慣をつける
ことで、EBMの実践につなげられるのではと考えました。




B:他セクションでも知っておいてほしいこと(知識や対処方法など)

・自分の専門領域を、他のセクションの人にも知ってもらい、知識を共有したいし逆
に知りたいから。(特に自分の領域はなかなか理解してもらうのが難しいと思ったか
ら)

・自分の担当の利用者さんで、他セクションが介入していない時に役立つと思うか
ら。




C:介入後の良い変化・悪い変化

・機能だけでなく関係性で良い関わり方をしていくために、どのような工夫をした
か。

・受け入れが悪かったりした時に、改善できたか。または終了してしまったり、担当
変更になってしまった時の原因や反省




D:協働

・支援する私たちも利用者さんから多くの事を学ぶ機会を得ている。それらを振り返
ることで自己の強みをより強いものに。弱みを強みに変えるヒントを得られるではな
いか。(自分の関わりが相手にもたらすもの、相手の反応が自分にもたらすものを考
える過程)




E:レクリエーションを通じて利用者さんの役割について考える

・PT、STではレクリエーションについて学ぶ機会が少ない。

・レクリエーションを通じて、利用者さんの役割や出来ることを再度見つめ直すこと
が出来る。

・訪問スタッフも週1回はデイに入ってるので企画の実施が可能




F:自分でやってみる

・普段、ご家族やヘルパーさんにしてもらっていることを利用者さん自身がやってみ
る。

・利用者さん自身が、実施する上で計画をたてて行動を起こしてもらうことで、今の
生活に対して認知することができ自信もつけることが出来る。




G:文献抄読会(自分の興味があるテーマ)

・普段、自分の興味があるテーマしか勉強しないことが多いため、他の人の発表を聞
き一緒に学ぶ。

・文献抄読をすることで、最近の動向を知る。




H:仕事をしていて嬉しかった話、もしくは愛について

・色々な人の意見を聞いてみたいから。

・恋愛したいから。





来年度もワクワクな一年になりそうです!

大正事業所
PT飛永
posted by Active at 11:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 大正(報告)

2019年02月08日

スクーリングH


心意気実践チームのいとうです。

スクーリングH

今日は受講生のみなさんが現在作成している介護計画書を持ち寄っての、進捗状況の報告会です。
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各々のケースの報告に、お互いに意見を出し合い、気付いたことを伝え合うとても良い機会になりました。
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次回スクーリングI3/8金曜日14〜18時「介護計画立案」です。

2019年02月07日

ともに行う訪問介護事業所のご紹介。

ともに行う訪問介護事業所サービス提供責任者でOT/介護福祉士/調理師のいとうです。

「ともに行う訪問介護事業所」のご案内(更新中)↓
ともに行う訪問介護事業所 チラシ表紙PDF.pdf

主に身体介護による自立生活支援の見守り的援助サービスを提供します。

弊社の訪問看護T5、訪問リハビリテーションから訪問介護サービスへの移行もしくはプラスアルファさせての利用者様の自立生活支援、重度化予防、QOL向上に資する訪問介護サービスを提供できる体制創りを進めています。

提携先医療機関の「なめだリハビリテーションクリニック」の医師や療法士との連携で、生活機能向上を図り、地域の訪問介護事業所とも生活機能向上に向けた地域連携の展開したいところです。
▼なめだリハビリテーションクリニックのご案内↓
http://active-nopsj.sblo.jp/s/article/180631111.html

実務者研修での自立生活支援の担い手育成が進めば、その他の訪問介護や生活援助サービスの提供体制の構築も。

より自由度が高く、利用者様主体のサービスが提供しやすい自費サービスの内容や体制の構築を検討しています。

介護福祉士や介護職員、療法士+αの雇用拡大、エンプロイアビリティ(雇用可能性)の拡大を図る少し欲張りな事業でもあります。
▼詳細は「心意気実践チーム始動!」より↓
http://active-nopsj.sblo.jp/s/article/178298824.html


「ともに行う訪問介護事業所」
事業所番号:2771503097
住所:大阪市東成区大今里南1-5-12
ご利用の相談はアクティブ訪問看護ステーション吹田06-6318-6236(いとう)まで

複数の居場所をもつ

2/10の日本大相撲トーナメントで、荒磯親方(元稀勢の里)が解説デビューらしいです。
録画予約しました。
ST水野です。


失語症の利用者さんは、病前からカラオケが趣味。
「しゃべる」ことは苦手でも「歌う」ことは得意です。
近所のカラオケスナックに1人出かけ、歌っています。

風邪で3週間ほどカラオケに行けなかったら、久しぶりのときに声が出なくて、歌詞にもついていけなくなっていて驚いたそうです。
そこから、毎週通い直して、今は「もうもどった」とのこと。
「やっぱり、つづけなあかんな」と言われていました。
練習のときにいい声が出せるのはカラオケの効果もあるかもしれません。

聞いていると、利用者さんがカラオケに行く目的は「歌う」こと以外にもあるようです。

ママさんとはよく話をする間柄。
自分は病後お酒をやめたのでコーラしか飲まないが、ママさんにビールをおごることもある。
ママさんはゆっくり話を聞いてくれるから話しやすい。

顔見知りの常連さんが何人かいて、行けば誰かは来ている。
体の調子がどうみたいな話をよくしている。
曲名が出ないときに、「次はあれ歌う?」と助けてくれる。

カラオケは「交流」の場でもあります。
いいお仲間をお持ちですよね。
病気の後も変わらない、いい関係を保っておられます。

利用者さんはことばの出づらさが強くあり、会話の流れが停滞してしまうこともたびたび。
当然、うまくしゃべれない自覚が十分にあります。
それでも、人の輪に飛び込んでいけるのは、本当に頼もしい。


実はこの利用者さん、家での会話がないことに悩んできました。
ご家族はみなさん働いていて、日中は一人。
私も長年訪問していますが、ご家族にお会いしたことはほとんどありません。

ことばが出ないときにご家族は「まってくれない」。
「いそがしい!はやくして!」という雰囲気が出ている。
邪魔にされているようで話しかけられなくなる。

ご家族に利用者さんとのコミュニケーション方法の書面をお渡しし、ゆっくり対応していただくようお願いしましたが、対応を変えていただくのは難しいようです。
ご家族に対しては引き続きアプローチしていこうと思います。


利用者さんの生活を知ると、臆さず人と関われる性分でよかった、1人で外出できる体の状態でよかったと思います。

そして、何より、利用者さんの居場所が家だけでなくてよかった!!

高齢になったり病気になったりして、1つの居場所を失っても、別の1つが救ってくれることがあります。

自分の居場所を複数もっておくこと。
その大切さを教えていただいたように思います。
posted by Active at 11:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ST水野(松原)の日記

2019年02月06日

東成区健康展

今年度も東成区恒例の健康展が行われました!

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テーマは「備えよ常に〜人生100年時代を見据えて〜」とのことで

リハビリテーション連絡会からもブースを出させてもらいました。

病院から試供品を提供してもらいお土産も準備しました。

約300個ほどの試供品も2時間もたたないうちに無くなりました!

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今回は区民の方対象にロコモの立ち上がりテストと握力測定を行い、

予防体操などの啓発をしているブースに繋ぐということを

意識しながら実施しました!

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年齢の平均値を知ることで

日々の運動を頑張ると言われている方もいました!

リハビリブースとして出させてもらうのは

去年に続き2回目なので、反省点はあるもののスムーズに対応できました。

他の区民の方も参加していたようで

自分の区でもこんなイベントしてほしい!うらやましいと話していました。

他の病院、施設のリハビリテーション職の方も多く参加いただき

アクティブからも訪問の空きの合間に参加してくれたりと

地域ならではのイベントの熱量を感じる機会になりました!


アクティブ大阪
中原・河井・村上

posted by Active at 12:29| Comment(0) | TrackBack(0) | oosaka