2022年05月18日

スマホでカラオケ

水野さん3.jpg

担当利用者さんおすすめの上本町ハイハイタウン「南海飯店」のやわらかい焼きそば。

やっと食べに行くことができました。

おいしかったです。

「あのな あれ いってきてん じてんしゃで」と失語症の利用者さんが話し始めました。

なぜか右手の指を2本立てています。

「どこに行ったんですか?」

「これや」

マイクを持つジェスチャーをされました。

「カラオケですか?」

「そうや」

「行ったんですね!お店やってました?」

「いや」

利用者さんは胸の前で両手の人さし指をクロスしました。

「こうやってな、聞いてみた」耳を突き出すような動きをされました。

「お店から音がするか聞いてみたんですか?」

「そう」

「で、聞こえなかったんですね」

「うん。これな」

利用者さんはまた指を2本立てました。

「何ですか?2?」

「これ 行ってん」

2回行ったんです?」

「そうや」

2回とも音が聞こえなかった」

「だから もう だめやな」

「お店、閉めてしまったんですかね」

「やろうな」

「残念ですね。さっき自転車と言われましたね?大丈夫でした?」

「まあまあ。踏切は あの…」

ハンドルを持ち前に出すジェスチャーをされました。

「踏切は押して通ったんですね」

「うん」


失語症の利用者さんは以前にもブログに書いたことがある方です。

http://active-nopsj.sblo.jp/article/175196392.html

http://active-nopsj.sblo.jp/article/185517520.html


スナックでカラオケをするのが好き、ママさんや他のお客さんと関われるこのスナックを居場所としていた方でした。

コロナ禍に入って、この2年間、カラオケに行けなくなり、自転車で外出することも全くなくなっていました。

その利用者さんがまたカラオケに行こうと思ったんだ!自転車で出かけようという気になったんだ!とうれしくなったのですが、お店はコロナの影響を免れなかったようです、本当に残念でなりません。



3ヵ月ほど前、利用者さんとカラオケの話をしていて、私のスマホでyoutubeのカラオケ動画をお見せしたことがありました。

利用者さんは目をキラキラさせて「これ いいやん。でも 俺は これやから」と自分のガラケーを見て、「家内に言ってみるわ」と言われていました。


2週間後の訪問では、利用者さんの願いかなってスマホに機種変更されていました。

そして、今週、訪問したときに見せて下さったのがこれ。


水野さん4.jpg


十八番にしていた10曲をご家族がリストにしてくださったとのこと。

「よかったですね!これでいつでもカラオケできますね」

「やけどな…」

聞くと、どうやら利用者さんはスマホのロックを解除して、youtubeにいくまでの操作が難しい様子。


「覚えたら簡単ですよ。またいっしょに練習しましょう」

「そやな」

posted by Active at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ST水野(松原)の日記

2022年04月19日

自然に言える「おはよう」

水野さん2.jpg


先週蒔いたベビーリーフの種。
すぐに芽が出てプランターの中がみっちりになりました。
そろそろ間引きをした方が良いかもしれません。
ST
水野です。


とある失語症の利用者さん。
訪問が始まったときには発症から10年近くが経過していました。

開始時から発話はありますが、

ほんまになあ
まったくもう
これがなあ、これやから(のどや口をさわって、しゃべれないという意味)

などの決まった言い回しのみ。
この決まった言い回しは流暢ですが、これ以外は復唱でもなかなか言えませんでした。


身体リズム運動をつけた母音から始め、2行を正確にとなえる練習へ。

http://active-nopsj.sblo.jp/s/article/188839058.html

このときに書いたように、しっかり「聴く」ことに意識を向けて、くり返し練習しました。


・母音の強化
聞き返しの「え?」は自然に出るのに意図的には出せなかった「え」が数ヶ月で出せるようになり母音が安定。

・同じとなえうたを毎回
だんだん余裕の表情で1回目に正確にとなえられる割合が増加。

・となえうたのバリエーション、一回に行うとなえうたの量を徐々に増やす
集中して聴ける時間が延長。

・月ごとに集中的に取り組む行を決める
目的の音が語頭より語中や語尾にあると正確性が上がる。


1年半をざっとまとめるとこんな経過。
途中コロナ感染で1ヶ月位お休みになったりもありました。


ただ練習でよい変化がたくさんあり、それをお伝えしても、ご本人は自覚できません。
ご本人が確実に「ここが変わった!」とわかる何かを作りたいと思いました。


ここ数ヶ月の短期目標は

「おはよう、ありがとうが自分から言える」

としました。


利用者さんはどちらも復唱はできます。
おはようと言われれば、おはようと返せます。

ポイントは「自分から」

訪問してお会いしたときに「おはよう」
では今日はこれで終わりましょうで「ありがとう」

タイミングよく自分から言えるかどうか。


訪問して無言で利用者さんの顔を見て、(ちょっと目で圧をかけて)何でしたっけ?と促す日がしばらく続きました。

利用者さんは真剣に

「なんやなんや、お、お、おはよう。おはようか?おはようか?」

という自然とは言いがたい反応が多くありました。



今週、訪問したとき、私の顔を見た瞬間に

「おはよ」

出ました!

言い方が何だか渋くて、きっと本来の利用者さんの言い方なんだろうなと感じる、自然さがありました。

「おはよ」までの道のりは長かった。


これからもできたり、できなかったり、そのときどきによってあるでしょう。

利用者さんご自身も前へ進んでいると感じながら、少しずついけたらいいなと思います。


posted by Active at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ST水野(松原)の日記

2022年03月17日

長期で関わると

水野さん.jpg


昨春、利用者さん宅に咲いていた花にあこがれ、植えたミモザが花をつけました。

利用者さんから「花が咲くまで3年くらいはかかるかもね」と言われていました。

1年で咲くとは!とてもうれしいです。

ST水野です。




訪問看護での訪問するメリットのひとつに利用者さんに長期に関われることがあると思います。

入社したときに引き継いだ利用者さんとは10年来のお付き合い。

長期に訪問している方は、発症から時間がたっていますので、生活はある程度安定していることが多いです。

しかし、ここ数年、もともとお持ちであった疾患に加え、新たな病気を発症されるケースを続けて経験しました。

脳卒中にがん
神経難病にがん
脳卒中にアルツハイマー型認知症

状態は安定していたはずなのに、急に体調が悪くなったり、体力・認知機能がだんだん低下してきたり、加齢だけではなさそうな様々な変化があらわれます。
おかしいなと感じて受診を勧め、病気が見つかったケース、もっと早く受診を勧めていたらと悔しい思いをしたケースも。

ご本人もご家族もほんの少しずつ変わっていることには気づきにくい。
数週間、数ヶ月経って、あれ?やりにくいな、何だか前と違う気がするぞと気づいたときにはだいぶ症状は進んでいる。

いち早く変化に気づくには、冷静な第三者の視点が必要だなと感じます。


また介護するご家族の高齢化による変化もあります。

70
代の利用者さんを80代のご家族が介護(夫婦)
50
代の利用者さんを80代のご家族が介護(親子)

ギリギリでバランスを保っている家庭はたくさん。

ご家族が高齢になったり、病気になったり、体のあちこちに痛みや辛さを感じるようになったり、寝不足が堪えるようになったり。

ご本人だけでなくご家族の生活を変えないと近々共倒れしてしまうと思いますとケアマネに相談したこともありました。

ご家族の努力でどうにか支えてきた生活が維持できなくなり、利用者さんが入院されたり施設に入所されたりするようなケースも見てきました。

ご家族が元気でいらっしゃらないと在宅生活が続けられない、公的な介護サービスが使えるとはいえ、まだまだ家族頼みな状態。

今後、働き手が不足し、介護サービスは限られた人しか使えないようになれば、家族頼みがますます強くなる未来が待っているかもと思ったりしています。

私は実家を出て長いので、利用者さんと過ごしてきた時間を積み重ねると、近年自分の両親との時間よりずっと長いなとしみじみすることもあります。

posted by Active at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ST水野(松原)の日記

2022年01月20日

失語症者の描画能力

御嶽海関、大事な場所で91敗と好成績。

このまま進んで、照ノ富士関に勝って、優勝してほしい、私の願望です。

ST水野です。



失語症の利用者さん宅に訪問したときのこと。



利用者さんの住むマンションの二軒隣、空き地だった場所に大きな鉄筋の建物が建設中。
「何ができるか知っていますか?」

利用者さんはおおっとうなずき、言おうとしたけど無理でした。

書いてみます?と紙とペンを渡すと、ペンを握ったまま首をひねって止まってしまいました。


「字で難しいなら絵で描いてみます?」利用者さんに言いました。

そこで、絵を描いてみたらと提案。

そのとき描いてくださったのは


〇がふたつとそれをつなぐ線に…。(画像がなくてすみません)

「あっ、自転車?自転車屋さんですか?」

利用者さんは、そうや!とうなずきました。


非常にことばが出づらく、意図的に「おはよう」「ありがとう」がようやく安定して言えてきた方で、ことばで伝えられた経験はあまりありません。

このときは、伝わったのがわかってとてもうれしそうでした。


また別の利用者さんの話。

訪問するとご家族にある絵を見せられました。

メガネのようなものに左右を結ぶ線に…。(画像が無くてすみません)

先週から何かを買ってきてほしいとご家族に訴えていたがわからず、私が来るのを待っていたとのこと。



眼鏡のように見えましたが、眼鏡は複数お持ちで違うようでした。

顔の周辺をさわっておられ、眼鏡に関する何かであることはわかりました。

眼鏡拭き、眼鏡台も違うと。

眼鏡のストラップ?と思いつき、スマホで画像を見せました。

近いけどちょっと違う、感じの反応。

関連する商品が表示されたなかに、もしかして?がありました。
眼鏡を固定するベルトのようなもの、後頭部で留めるものです。

これですか?と利用者さんに見せると、そうそう!とパッと笑顔に。
当たりでした。


ご家族は「そういえば、元気な頃にこんな感じの使っていましたね、思い出しました」


後日、ご家族がその品を買ってきてくださり、利用者さんは愛用中です。




失語症の方が周囲の方に「言えないなら書いてみてよ」と言われるのはあるあるです。

失語症は「聴く(聴いて理解する)」「読む(読んで理解する)」「話す」」「書く」の全てが程度の差はあれ、難しくなります。

中には言えないけど書けるという方もいますが、ごく少数派。

字は無理だけど絵なら少し描ける方もいます。


どんな方法でも伝わることが大事ですよね。

利用者さんが持っておられるものを大切に活かしていけたらいいなあと思う、できごとでした。

posted by Active at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ST水野(松原)の日記

2021年10月15日

新人教育プログラムzoom講義「歩行、歩行介助」

人材開発室のPT軽部、OT伊藤です。

新人教育プログラムzoom講義「歩行介助」担当はPT軽部です。

スクリーンショット (220).png
スクリーンショット (221).png

あらためて歩行分析から。
スクリーンショット (222).pngスクリーンショット (223).png
スクリーンショット (224).png

スクリーンショット (225).pngスクリーンショット (226).png

歩行分析から得たことの歩行の特性をつなぎ合わせて、いかにして日々のリハビリテーションと利用者様の自立生活支援に生かしていくか。

考えるよい機会になればと思います。



当日参加できなかった方々には、録画資料を閲覧できるように録画URL、YouTubeの動画URLを各事業所メールへの送付に加えて、Googleドライブで共有しています。
ともに社外秘、限定公開のため取り扱いには留意していただきご活用ください。


When one person teaches.
Two person learn.
"独りが教えると、両方学ぶ"

教える人が学ぶ姿勢を見せ続けることで一緒に変われる。

教える側が学び、ともに成長するという関係性へ。

"よき臨床から、よき教育と研究が生まれる"
"よき研究から、よき臨床や教育も生まれる"
posted by Active at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2021年10月14日

STの基盤

841EFA35-3C14-4726-94FA-0B8E079F6749.jpeg

利用者さんと外を歩いていて見かけた、ご近所さんの庭先のゴージャスなお花。
「たぶん、ふようだと思うよ」と利用者さん。
調べると、大正解。
「芙蓉」でした。
ST水野です。


約20年前、私がSTの卵だったころの話です。

臨床実習で出会った失語症の患者さん。
自分の担当ではなく、バイザーの先生が実習中に私が失語症の方との関わりが少なかったことを気にかけて、実習最後に話す機会を設けてくださいました。

運動性失語症があり、半分以上が白髪の男性。
ことばはほんの少し出る程度、こちらの質問に対してよく反応してくださり、男性の表情・うなずきや・首を傾げたりする様子から意思を読み取ろうとしていました。

どういう流れだったかは覚えていませんが、男性のご家族の話題になりました。
男性は何かをいっしょうけんめいに訴えました。
ことばにならない声が男性の口から出ていました。
質問への反応でわかったのは「息子さんがいること」。

紙に息子と書き、その紙と鉛筆を男性に渡すと、男性は息子の隣に「6」を書きました。
「6…6歳ですか?」男性はうなずきました。
「息子さん、6歳なんですか?」男性はうなずきます。
「息子さんですよね?お孫さんではなくて」男性はまたうなずきました。

それからも男性の訴えは続きました。
息子さんのことを伝えたかったようです。
文字で選択肢を示しますが、首をふられ続けました。
私は言いました。「ごめんなさい、ちょっとわからないですね」

男性とのやりとりを見ていたバイザーの先生から後ほどフィードバックをいただきました。

「文字を示したり、書いていただくよう促したりしたのはよかったと思います。でも、簡単に『わかりません』とあきらめてしまいましたね。もっと他の方法を探って、できる限りの努力をしてほしかった」

バイザーの先生はコミュニケーションノートを使う方法など助言してくださいました。

利用者さんの伝えたいことを理解するために最大限の努力をすること。
このとき学んだことが、私のSTとしての姿勢の基盤です。

できることを尽くして「そういうことですね。わかって、よかった」までたどり着けたら、安堵します。

どうしてもわからないときでも
「ここまではわかりましたよ、がんばりましたね」
「伝えようとしてくださって、うれしかったです」
というメッセージは必ず伝えるようにしています。

利用者さんに思ってもらえたらうれいしいこと。
「この人と話したい」
「この人ならわかってもらえそう」
「この人は自分をわかろうとしてくれているな」

以前も書いたことがありますが、大事にしたいのは「利用者さんが話したい気持ちを持ち続ける」こと。
話せるようになっても、伝えたいことがなかったり、話したい相手がいなかったりしたら、何にもなりません。

今回でST水野(松原)の日記、150記事です。
お読みくださり、ありがとうございました。
posted by Active at 10:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ST水野(松原)の日記

2021年10月13日

読書感想ブログその10〜読書は1冊のノートにまとめなさい〜

どうも。
泉北のむろのぞのです。

今月の本はこれ。

読書1冊.jpg

読書は1冊のノートにまとめなさい
100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング



●「読みっぱなしは読んでないのと一緒

頭に残らない読書ではダメ


読書ノートは敷居が高め(と感じてしまう…)

読書ノートを作ろうにもそもそも実用的なマニュアルがない

本書は極めてアナログの読書術

知的生産の技術は自分にとって「使いこなせる方法」でなければ続かない




本の冒頭、著者の奥野さんはそう話しています。

私はまだまだうまくできていませんが、本を読み終えたら必ず読書ノートに感想や大切だと感じたポイントを書き残すようにしています。


今年から毎月アップを目標に実施しているこの読書感想ブログもその延長線上の作業です。


なぜそんな面倒くさいことをするのか。


やはり奥野さんがおっしゃっているように私も「読みっぱなしは読んでないのと一緒」と感じてしまっているからだと思います。


リハビリや介護の専門書を読んでいるときも「ふんふん。なるほど」とわかったような『気』になっていることが多く、実際の現場で全く活かせていないことが何度もありました。


読書ノートや読書感想ブログのような取り組みをして以降、読み終えた本にどんなことが書いてあったかが、ササッと読み返すだけですぐに思い出せるようになりました。


また、本で学んだことを少しずつですが実生活(仕事など)に落とし込めるようにもなりました。


本書はまだまだ読書ノート初心者の私でもわかりやすいと感じた一冊となっています。

とてもあっさりした内容なのですぐ読み終えると思います。





●読書ノートは「ひと言」でいい

「自分にとって」重要な内容(本の引用)

そこで発生した「自分の考え」(本の感想)


・なぜ読書ノートでインストールできるのか

作者の文章を写すと自分の考えもよくわきだすような感覚を覚える

要は読書を自分にとっての「重要箇所を抽出する作業」にしてしまう


・ねぎま式読書ノートの作り方

ペンでチェックしておいた箇所のうち、もう一度読んでも「おぉ」と思うところを抜き書きし、コメントをつけておく

→「ねぎま式読書ノート」


引用するときは自分の言葉、著者の言葉の区別は明確にしておく

「ねぎま式読書ノート」は脈略なくポンポン飛ぶ人間の思考に合わせた方法

感想は「すごい!」「えー!」とかでもいい


・抜き書きで進む咀嚼

抜き書きは手間がかかる。ただその効果として記憶への定着を助けてくれる


要約じゃダメ?→要約は難しく、抜き書きよりずっと頭を使うのでやめておいたほうがいい


・象徴的一文を探す

抜き書きする所は「なるほど」ではなく、「言われてみればそうだ」という箇所にすべき

読んでいて「そうそう」「わかるわかる」というのは気持ちいいけど新しい発見にはならない

自分の考えが覆された、認識が揺さぶられた箇所がもっとも抜き書きのしがいのあるところ


・本からオリジナルの思考を得る

いまの自分の言葉を書いておくことが大事

なぜその分を抜き書きしたのか

著者と自分の言葉を並列に並べることでギャップを感じることが大事

考えを再現可能な形にして保存しておく

感想を書くことは本を触媒に自分の考えを作り出すための装置


・読書ノートが自分を作る

重要なのは本自体より「読書体験」




読書ノートは「一言」でいい、という内容には大変救われました。

本書にもあるようにこれまでの私は『要約』をしようとし過ぎていたためになかなか進まない状況が続いていました。

確かに抜き書きはとても手間で時間がかかります。

ただ、面白いと感じた本文をそのまま抜き書きし、そのあとに自分の感想を書くことで頭の中が整理されるので個人的には合っている方法だと感じました。


そして感想を書く際、そのときの感情も合わせて書くことでより記憶の定着にも役立ってくれます。

次の項目では読書ノート作成をより効率的に遂行するためのお助けアイテム的な内容紹介になっています。





●インストール「グッズ」

150322644.jpg

1、携帯に便利なテープ糊

コクヨの『ドットライナー』


図や写真などは書き残すよりもコピーして貼り付ける方がはるかに楽!

以前までは○イソ―などの100均のものを使用していましたが、コクヨのテープ糊にしてからとっても貼り付け作業のストレスが減りました


100000001003398832_10208.jpg

2、本を開けた状態で固定する道具

プラムネットの『ブッククリップ』


本が閉じないよう手でおさえておくのって意外とシンドイんですよね。。。

これを使いだしてからは片手だけ(こだわる人はこれを二つ使うらしいです)で本が固定できるのでストレス激減しました


unnamed.jpg

3、手放せなくなる書見台

エレコムの『ブックスタンド』


これは読書ノート作成中や専門書などの大きく分厚い本を読むときにとても重宝するものだと思います。

机の上に本を置き、そのつど本を見開きながらノートやPC作業を行うとわかるのですが、目線(首)をあちこち変えなければいけないため、読書ノート(読書感想ブログ)作業への注意が途切れ途切れになってしまいます。


これを使うようになってから目線(首)を動かす回数がぐんと減り、疲れにくくなりました。





以上です。

この本を通してこれまでよりも読書ノート作成がより簡易的にできるようになった気がします。

そして改めて本一冊読む、と言っても実際はその中の数十ページしか印象に残っていないんだなぁと感じました。

それが良いかどうかはわかりませんが、一つ言えることは『無理して読了を目指さなくてもいい』と思えるようになりました。

世の中には数えきれないほどの本があり、人生で読める本の数なんか数%にも満たないです。

またそこから自分の人生が変わるくらいの良書に出会える確率なんて考えたら一冊一冊丁寧に読む続けることにこだわるのは少しもったいない気がします。

そういったこともあり、この本は私の読書に対する気持ちをとても軽くさせてくれた本でした。


最後までお読みいただきありがとうございました。
posted by Active at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 泉北(室之園の)日記

2021年10月12日

アクティブスマイル10月 〜ハロウィン〜

今月のアクティブスマイルは、ハロィンということで
【お化け退散ゲーム】を行いました。

ハロィンは魔女やゾンビに仮装し悪霊を追い払う祭りといわれています。
そこで今回、アクティブ大正に現れた悪霊を利用者様に吹き飛ばしてもらい、災いを遠ざけていただきました!

お化けはペットボトルを軸とし、ビニール袋で覆われています。
そこにポイントが記載されているため、お化けを吹き飛ばしより多くのポイントを稼いだ利用者様上位3名が豪華ご褒美がもらえます。

実施時は感染対策の為、手指消毒を行い実施しました。

IMG_8971.JPG


IMG_8961.JPG

多くの利用者様がうちわで扇ぎ終わった後に「手が疲れたわ〜」とおっしゃっていました。
上肢の機能訓練としても良い運動になったと思います。

次回のアクティブスマイルも多くの利用者様に参加していただきたいと思います。

大正 奥藤
posted by Active at 09:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 大正(報告)

2021年10月09日

新人教育プログラムzoom講義「アフォーダンス理論、仕掛学、オズボーンのチェックリスト、体験価ビジネスマップ、顧客体験価値など…」


人材開発室のPT軽部、OT伊藤です。

全社対象のzoom講義、この日のテーマは「アフォーダンス理論、仕掛学、オズボーンのチェックリスト、体験価ビジネスマップ、顧客体験価値など…」担当はOT伊藤です。


アフォーダンス理論。

2000年ごろからリハビリテーションの現場で応用が始まっています。
スクリーンショット (200).png
最近ではあまり聞かなくなっているでしょうか。

デザインの現場でも。
スクリーンショット (201).png
"ついついしたくなる"
物を介して行為が誘発されるという意味合いで理解されているかと思います。


仕掛学について。
スクリーンショット (202).png
おもしろいです。

スクリーンショット (206).png

ついついゴミを投げ入れたくなりそう…
スクリーンショット (203).png
部屋がきれいになるかも!


痩せるかも…
よし、がんばってみようかな!
スクリーンショット (204).png
階段昇降も苦じゃなくなる⁈
健康寿命の延伸にも︎


トイレットペーパーを三角形にするだけで…
スクリーンショット (205).png
30%もの使用量減に。
環境問題、SDGsにもつながる!


仕掛けの原理では、フィードバック系(触覚などの五感)、アフォーダンスはフィードフォワード系に分類されています。
スクリーンショット (207).png
身近な社会課題にも、リハビリテーションや介護予防、疾病予防においても、人の行動変容をもたらすのに有効な働きかけができそうです。


そんな時に下支えしそうな考え方となるのが野生の思考、即興力ともいわれるブリコラージュ。
スクリーンショット (208).png
訪問看護、リハの現場でも必要な能力ではないでしょうか。


そして、もうひとつ。
デザイン思考のサイクル、プロセスも大いに参考になりそうです。
スクリーンショット (209).png
スクリーンショット (210).png

良い失敗をしましょう。
スクリーンショット (211).png
良い失敗ができる職場づくりがベースになるでしょう。

良い失敗とは何か?
悪い失敗とは何か?
そもそも失敗とは何か?
どういうのを失敗というのか?

これらを職場内で共有する必要があります。

加えて、どの人も安心して働けるような心理的安全性が確保された職場づくりは必須です。

失敗を許容できる職場づくり、人材育成が急務です。


オズボーンのチェックリストを用いて、新たなアイディアをつくる方法も参考になります。
スクリーンショット (212).png


"体験価ビジネスマップ"から新たな視点も生まれそうです。
「バグトリデザイン 事例で学ぶ"行為"のデザイン思考」村田智明著、朝日新聞出版より
スクリーンショット (213).png
いつも変わらない体験、経験からいつもとは違う体験、経験を考えることで、新たなソリューションを提供でき、より良い仕事やサービスが生まれる。


例えば、食をテーマにすると…
スクリーンショット (214).png

顧客(利用者さま)から求められていることとも、あたりまえかもしれませんがかぶってきます。
スクリーンショット (215).png
わたしたちの仕事は、利用者さまの生活の場で、より良い体験価値を提供できる、しなければならない立場です。

その上で疾病予防、介護予防、重度化予防、自立生活支援、QOL向上へ…


わたしたちの看護、リハビリテーションの仕事でのコトバに置き換えると…
スクリーンショット (216).png
わたしたちの文脈、ある利用者さまの文脈(その人ならではの背景、ナラティブ)で考えてみましょう。

能動的かつ非日常・ハレを見い出し、実現可能な目標として利用者さまと共有して、実現に向かうサポートする生活期看護・リハの仕事像がみえてきそうです。


企業においても顧客体験価値を重視する動きが加速しています。
スクリーンショット (217).png


弊社はどうかと、振り返ると…
スクリーンショット (218).png スクリーンショット (219).png
利用者さまの生活の場で、より良い体験価値を提供し…

利用者さまだけでなく、社員さんに向けても、仕事のなかでの様々な体験価値を、本ブログや社内メルマガの配信、ナラティブムービーなどの"やさしさのしかけ"を通して、試行錯誤しながら提供を続けています。

▼やさしさは本能ではない、やさしさを維持するための努力は並大抵ではない、やさしさのしかけが必要…(PT福西さんのキャリアインタビューより)はこちら↓



"従業員体験価値(エンプロイエクスペリエンス)が社員エンゲージメント(自発的貢献欲)に影響を与える。"

"従業員体験価値が企業価値創造の要になる。"

"顧客がその企業製品を買ったり、サービスを受けたりする時の体験価値をどう高められるのかという顧客の体験価値(カスタマーエクスペリエンス、CX)と、従業員の体験価値(エンプロイエクスペリエンス、EX)は同じことがいえる。"

「新・戦略思考の広報マネジメント 〜企業価値向上につながる8つの広報利用の磨き方〜」企業広報戦略研究所編著、日経BP社より


前記の"やさしさのしかけ"を通して、利用者さまだけでなく社員のみなさん同士で、体験価値をシェア・向上させ、エンゲージメントも高められたら、結果として企業価値も向上できそうです。
868917C8-41F3-455E-9E5E-43FEB4034535.jpeg
報酬や待遇、職場環境、仕事内容などの企業側から与えられたものを土台に成立する従業員満足度(ES)から、信頼関係を土台にしたエンゲージメント(企業への愛着や貢献欲)をいかに高め続けられるかに、経営をシフトする企業が増えています。

コロナ禍という不確実性の高い時代です。

目に見えるモノから、信頼関係などの目に見えないモノをより大切にする企業が増えるのも必然なのかもしれません。

それを可能にするのは、企業側の努力はもちろんのことですが、働いている人たち、わたしたち個々が、働く意義や目的(パーパス)を自分たちに問い続けていかないといけないことなのではないでしょうか。


この日は、PT軽部さんと2人でダイアローグ(対話)する形での収録になりましたが、話しが尽きることがなくて、あっという間の45分でした。ありがとうございます。



当日参加できなかった方々には、録画資料を閲覧できるように録画URL、YouTubeの動画URLを各事業所メールへの送付に加えて、Googleドライブで共有しています。
ともに社外秘、限定公開のため取り扱いには留意していただきご活用ください。


When one person teaches.
Two person learn.
"独りが教えると、両方学ぶ"

教える人が学ぶ姿勢を見せ続けることで一緒に変われる。

教える側が学び、ともに成長するという関係性へ。

"よき臨床から、よき教育と研究が生まれる"
"よき研究から、よき臨床や教育も生まれる"
posted by Active at 11:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室

2021年10月05日

新人教育プログラムzoom講義「立ち上がり動作」


人材開発室OT伊藤です。


この日は新人研修プログラムzoom講義「立ち上がり動作」担当はPT軽部です。


パワポ資料に加えて、動画を見ての動作分析、リハ場面での治療的な介助や操作方法を確認しました。
スクリーンショット (187).png

スクリーンショット (188).png

スクリーンショット (191).png


スタッフの立ち上がり動画から参加者各々の分析をシェアしました。
スクリーンショット (189).png 

スクリーンショット (192).png

スクリーンショット (195).png
股関節、膝関節、足関節の動きに加えて、上半身の使い方でも、立ち上がりの動きが大きく変わってくることを、講義を通してあらためて確認することができました。

現場でのリハ、治療的な介助方法にすぐに活かせるのではないでしょうか。


zoom講義を収録している現場から(吹田事業所)
E4146C57-1F5C-4AD6-AB63-4407B6BDD76C.jpegC99B01F6-BC70-464B-8852-E72A1800C9FE.jpeg
オンラインの画面の中から何を伝えるかはもちろんですが、どのように伝えるのか?試行錯誤を続けています。



当日参加できなかった方々には、録画資料を閲覧できるように録画URL、YouTubeの動画URLを各事業所メールへの送付に加えて、Googleドライブで共有しています。
ともに社外秘、限定公開のため取り扱いには留意していただきご活用ください。



When one person teaches.
Two person learn.
"独りが教えると、両方学ぶ"

教える人が学ぶ姿勢を見せ続けることで一緒に変われる。

教える側が学び、ともに成長するという関係性へ。

"よき臨床から、よき教育と研究が生まれる"
"よき研究から、よき臨床や教育も生まれる"
posted by Active at 08:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 人材開発室