2018年05月20日

”アクティブ流”6月号インタビュー 言語聴覚士 金井洸祐さん 後編「介護福祉士×言語聴覚士のハイブリッドキャリア 

アクティブ職員紹介
言語聴覚士(3年目) 金井洸祐さん(大阪)
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前編はこちら
http://active-nopsj.sblo.jp/article/183004455.html


後編
淡路島の養成校へは実家の神戸から通った。

この年で両親に経済的な負担をかけるわけにはいかないと土日はずっとアルバイトをした。
選んだのは、身体障害者のヘルパー。
「重度の障害者は親がいなくなったら施設入所しかないのはおかしい、親がいるうちから自立させて選択肢を増やそう」という方針で、シェアハウスももっているようなヘルパー事業所だった。

朝8時から夜8時間、12時間付き添う。
やるべきことがきっちり決まっているわけではない。
その方がそのときやりたいことをいっしょにやる。

担当していたのは意思表出が難しい方だった。
事業所のスタッフに相談すると「この年齢の方が当たり前にやりたいと思うことをやってあげたらいいんじゃない?」と言われた。
とにかく探りながらいろいろやってみた。
映画に行ったり、モーニングに行ったりしたらしい。

「その方がやりたいことを想像して、試してという経験はとても勉強になりました、本当にその方がやりたいことだったかどうかはわからないですけどね」と金井は笑った。


ST養成校卒業後の進路を考えたとき。
在宅もいい、でも、病院もいい。
バイトの身障ヘルパーの仕事を正職員としてやることも考えた。
養成校の就職説明会でアクティブの資料が一番上にあり、「おっ!」と思った。
阪東代表と話して「ここだ」と直感。
内定をもらってからは、アクティブのブログを見ては「早く働きたいな」とわくわくしていたという。


就職1年目。
働き始めは2週間下痢が止まらなかった。

1年間、リハビリができない、もどかしさをずっと感じていた。

期待が高かったせいもあっただろう。
「何のためにSTになったんかなあと20回は思いました」と金井はデイの送迎など、本来のST業務以外で慌ただしかった日々を思い返した。

やりたいと言えば、何でもやらしてもらった。
ずっとやりたかった介護職向けの嚥下セミナー。
デイで口腔評価をしている方のお宅への訪問。

でも、しんどかった。

立場の近い人、気軽に相談できる人がいなかった。
いっしょに「なんでだろうね」と考えてくれるような人がいたらよかったと思う。

2年目、訪問が増えた。
「行かせてもらえるありがたさと、経験が浅い自分が行くという申し訳なさが混ざりました」。
バイクでの移動中は、いつも反省しかなかったという。

1年位、訪問している嚥下障害の利用者さん。
身寄りがなく、ご家族のように熱心に関わっていたケアマネージャーに「きざみ食は無理ですか?」と聞かれた。
本人の意思確認は難しかった。

怖かった。

ミキサー食のままにしておくこともできる。
でも逃げてはだめだと自分を奮い立たせた。

歯科にVE評価を依頼。
咽頭残留はあるが、とろみ茶との交互嚥下でクリアできる、きざみ食OKの結果をもらった。
結果にまた怖くなった。
これで食べて誤嚥性肺炎になったらどうしようとプレッシャーを感じた。

それでも進んだ。

きざみ食にして1か月、肺炎の徴候はない。
利用者さんが「おいしいな」と言ったと聞いた。

これがSTの醍醐味だと思った。
ミキサー食のままでいいやんと自分が逃げていたら、この結果はなかったのだから。


3年目になりそろそろ自信がついてきたのでは?と聞くと「全然です」金井は大きく首を振った。

上司に利用者さんの前では「自信のなさそうな表情やことばは出すな」と言われていると教えてくれた。
わからなくても言い切ろう。
帰って調べて、間違えていたら、訂正していけばいいよ。
これを実践している。

仕事の満足度は50%だという。
訪問は常に緊張していて、気持ちの余裕がないというのが理由だそうだ。
「自分の知識も経験もまだまだなんで」そう話す金井を見ていると、専門職は自信がないくらいがちょうどいいようにも思えてくる。

今後やりたいことをたずねた。
「訪問STプラス自分にしかできないようなことをしたいです」と金井は視線を逸らさず答えた。

言語聴覚士と介護福祉士をかけ合わせた、自分にしかできない何か。
それが何かはまだはっきりとはつかめていない。
忙しい介護職の気持ちも立場もよくわかる。
STの知識や経験を生かして、介護職がうまく仕事ができるように一緒に悩んで考えていきたいと思う。
金井の目には、謙虚さのなかにも野心がのぞいており、頼もしく見えた。

◆インタビュー及び記事編集担当
ST水野江美(松原)

山崎診療所だより メルマガ〜アクティブ流〜6月号

山崎診療所のPT真鍋です。


短い春が終わり気温も高くなってきましたが、天候が不安定な日々が続いています。

4月から医療・介護保険の制度改正があり、当診療所でも外来・通所・訪問リハで色々と変更があり対応に追われています。

今年度の卒後2年目以降のアクティブの療法士さんの出向状況は、根本PT(松原)、永田PT(堺)、谷川OT(大正)が出向終了となりました。

根本PTと永田PTは2年間、谷川OTは1年間、週1回の外来勤務を通して、たくさんの患者様の外来リハビリテーション業務をこなしていただき助かりました。

当診療所での経験が今後に活かすことができれば幸いです。

各事業所の責任者の皆様も業務多忙な中、出向に際しての勤務・業務調整のご協力ありがとうございました。

この4月は福西PT(大阪)が引き続き出向中で、5月22日からは山川PT(大阪)、6月からは伊藤PT(泉北)が新たに出向予定です。


引き続き、当診療所と連携を保ちながら外来リハ業務を通して、アクティブ新卒採用の療法士の皆様のキャリアステップとなるよう卒後教育としての機能を充実を図ってまいります。

今年度も出向業務へのご理解とご協力をお願い致します。

メルマガ”アクティブ流”6月号 巻頭言 泉北事業所運営責任者 OT北山 逸実さん


メルマガ編集部の方々、毎月の配信いつも楽しみにしています。


そして今回はこのような機会をいただきありがとうございます。


いつも本当にたくさんの方々にお世話になっております。


泉州水ナスにはまっている泉北事業所の北山です。



気がつけば泉北事業所は訪問看護サテライトと通所介護の立ち上げから早くも6年以上が経過しました。


電話やPC、エアコンもまだなく、ペンキ塗り、伐採、パンフ作成、セミナー開催から始まり


営業、交流会等を繰り返していたのが懐かしく思います。


新しい開拓地では誰一人知っているケアマネさん、医療機関等、パイプも全くなかったので本当に営業は苦戦しました。


門前払いや失敗も多々ありながらもみんなで泥臭く歩んでまいりました。


時には地域関連者の方々と山登りやBBQ等も楽しみながら。




お仕事1件をいただくには様々な経緯やストーリーがあります。


様々な経験をさせていただく中で1件の重み、大切さを強く感じます。


何もしなくてもいただける1件ではありません。


で頑張ってきたからこその1件が本当に大切です。


そして当然ながら様々な立場でのスタッフ様や関連者様に関わる方々がいてこそ成立する1つのお仕事


その他にもなかなか目に見えない間接業務を日々頑張る影の実績や縁の下の力持ちも多々あると思います。


意見がぶつかることもありますが


それらを乗り越え、それぞれの立場での奮闘があり


あらゆる方々のお力と連動を強く感じる毎日です。




立ち上げから現在まで、泉北には正看護師がいない中での運営です。


看護は地域の他事業所に頼ることが多い現状ですが


逆に他の事業所様もリハは弊社に相談いただくこともあります。


地域でも社内でも


互いの強みを活かし


互いの弱みを補い合い


承認し合う環境


それでいて創造的、生産的な組織、地域


キレイごとではありますが


そんな素敵なものを少しでも造ることができれば


いいな〜なんて思っています。




他の事業所さんでもそうですが尊敬する方々が泉北事業所にも多々在籍していただいています。


青二才の私はただただ本当に運が良く、困ったときにはいつも強みである周りの方々を頼りにしています。


もちろん他の事業所の方々にもいつも助けていただいて今があります。


本当に恵まれているなぁ、心強いなぁと日々感じています。


その他にも地域の素敵な方々との出会い


全ての1つ1つが今に活きていると思えば感謝の気持ちでいっぱいです。


業務の中でもたくさんの気づきをいただきながら、


たくさんの目的や意義をもいただき、様々な経験をさせていただいております。


目に見えないものではありますが、


ご指導ご協力いただくたくさんの方々や数え切れないほどの経験


たくさんの宝物が私の中にはあります。




年々、弊社の組織は大きくなっています。


課題はその都度あるとは思いますが、


ひとつひとつクリアしながらも変わることなく、


利用者様ひとりひとりに向き合い、


ごくシンプルに、


〜らしく活きる〜を応援できるよう


より面白い


よりやりがいのある


より安定した


より良いサービスを提供できるよう


そして、


より三方・四方良し


@スタッフ満足(特にやりがい等、内発的なもの)


A利用者満足


B地域満足


C経営満足


に少しでも寄与できればと考えます。




まだまだ未熟ではありますが日頃お世話になっている方々、皆様に変わらぬご指導をいただければ幸いです。


長くなりましたが以上です。


日頃の感謝の気持ちを込めて。




泉北運営責任者 OT北山 逸実

2018年05月18日

リーダーシップ論、組織論。

人材開発室のいとうです。


■故 元ラグビー日本代表監督 平尾誠二さんのリーダーシップ論、組織論■


1.リーダーシップで心がけることの3つ
@媚びない
→自分の信ずるところを見失わないこと
Aキレない
→余計に悪化するだけ
B意地を張らない
→相手も意地になるだけ、折り合いをつける


2.求心力に必要な4つの要素
@専門性
A人間性
B一貫性
C怒ったら怖い


3.正しい人間(仕事に一生懸命、課題に前向きに日々取り組む)にチャンスを与えよ。


4.人を叱るときの4つの心得
@プレーは叱っても人格は責めない
Aあとで必ずフォローする
B他人と比較しない
C長時間叱らない


5.組織論
@個が強くならなければ、強い組織などつくれるはずがない
A場所に人を当てはめるのではなく、人に場所を当てはめる
Bコミュニケーションは量ではなく質
C自由を行使するためには、厳しい自己節制が要求される
D主体性を持った個人がつくっていくのがチームだ
Eチームとしての目標と、個人の目的に接点をもたせる
F目標を達成しようとすれば、規律は自ら生まれてくる


6.その他
@愛嬌のある人間や素直な人間は、他人の力を引き出すことができる。
A不安をマイナスとは考えない。自信と不安のなかで葛藤することが成長を促す大きな力になる。
B面白いと思えなければ主体性は芽生えない
C知っているだけでは専門性にはならない。経験を付加しながら自分の言葉として置き換え、"わかる"に変換させなければ専門性を高めたことにはならない。
Dわれ以外みなわが師



平尾さんはミスターラグビーと言われる名選手であり、時代の2歩も3歩も先を行く名指導者でもあった方です。その考え方は未だ色褪せないものばかりです。

多くのラグビーマンがそうであったように、わたしも平尾さんに憧れて中学時代から、当時所属していた陸上部やクラスの仲間と昼休みにラグビーを始めました。

平尾さんは選手や指導者のキャリアを終えたあとも、NPO法人の設立と理事長や文科省教育審議会委員、日本ラグビー協会理事、日本サッカー協会理事を歴任し、リーダーシップ論や組織論などの興味深い本をたくさん書かれていました。

そのほとんどは買って読み終えました。

そして、いつかはお会いしたいと4年前に沖縄から大阪へ戻り住んだときから、まずは神戸での講演会に行こうと思っていたところでした。

平尾さんは平成28年10月20日に胆管細胞癌を患い53歳で逝去されました。

先日、縁があって平尾さんの息子さんと酒席を共にする機会を得ました。

お父さんに似て男前でほんとに稀に見る素晴らしい青年でした。

息子さんに思いがけなくお会いして、お父さんの平尾さんがお元気な時に一度だけでもいいのでお会いしたかった…と改めて思いました。


京都大学iPS研究所所長の山中伸弥教授は平尾さんのことを、レジリエンス(打たれ強さ)の塊と評しています。

平尾さんは、リーダーシップやレジリエンスは生まれつきだけのものではなく、習得すれば誰でも身につけられると言われています。

また山中伸弥教授の研究の恩師は、レジリエンスは感謝することで養える。感謝する気持ちを持てば、様々な困難に打ち克つことができるのではないか、と話されていたそうです。

山中伸弥教授によると、平尾さんも凄まじい闘病生活の中でも周囲の人たちに対して、常に感謝の気持ちを持ち続けていたそうです。

そう、いつも感謝の気持ちを忘れずに。

私たちの医療・介護・福祉の仕事にも大きく影響を与えうる平尾さんの金言を中心に下記の文献から抜粋掲載しました。


引用・参考文献)
〇人を奮い立たせるリーダーの力 マガジンハウス
〇人は誰もがリーダーである PHP研究所
〇求心力 第3のリーダーシップ PHP研究所
〇生き続ける言葉 情と知で動かす PHP研究所
〇友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」 講談社
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2018年05月14日

アクティブリハビリ介護福祉士実務者研修2018/19のご案内(社内公募のみです)

心意気実践チームの室之園(実務者研修主任講師)と伊藤です。


アクティブリハビリ介護福祉士実務者研修は、レポート課題+スクーリング単位取得制の全社員対象の社内キャンパスに生まれ変わります!!


1.社員のみなさまの保有資格と希望に応じて、以下の@、Aのどちらかを選択し受講できます。


 @介護福祉士受験資格取得コース(レポート+スクーリング) 昨年度4名の合格者(介護職3名、OT1名)

  □ 働きながら実務経験を積み、社内キャンパスで学び介護福祉士

    取得(平成31年度)を目指すことができます。

  □ 介護職の方は有資格者に 療法士の方はダブルライセンス

    取得のチャンスとなります。

  □ 各事業所運営責任者に業務状況を確認の上、受講可否の決定を

    判断します。

  

 A社内キャンパスコース(スクーリング)

  □ 新人及び社員研修を兼ねるスクーリング形式の社内研修コース

    です。対象者には個別に案内します。

  □ 希望者は各事業所運営責任者と業務調整の上、受講できます。

  □ 参加者は実務者研修の単位取得として受講証を発行します。



2.自立支援の観点から活動・参加への関わりを展開できる視点、知識、技術、心構えの習得を図ります。


3.介護職と療法士が協業した個別支援計画の立案・実践について学びます。


4.629日から翌2019517日までの期間の月1回スクーリング(主に第3金曜日1418時)予定です。

  なお翌年以降への単位の持ち越しが可能です。スクーリング日程・講座内容は別途案内します


説明会・開校式・オリエンテーション

平成30629日金曜日14時〜

@カフェオーディナリー松原

概要の確認・相談・参加申込は心意気実践チームまで

松原法人:阪東、室之園(泉北) 大阪法人:阪東、伊藤(吹田)

メール:pwrhp880@yahoo.co.jp(伊藤)


▽チラシはこちら↓

<嚥下体操>風車を使って口唇閉鎖 〜美味しくご飯をたべよう〜

皆さん、こんにちは。大阪のST堀内です。


最近、利用者さんから「流涎(ヨダレ)の処理に困ってるんです、何とかなりませんか?」という声を耳にします。

そんな中、村上STから「口唇閉鎖訓練で楽しく使えるアイテム何か作ってみよう。」と言われました。

一体何を作ればいいんだろう。と悩んでいたある日、私と同じく今年の4月入社、同期の芦尾OTから「これあげる!!」と折り紙で作った鯉のぼりのついた風車をもらいました。


これは使えるぞ!!すぐさま村上STへ報告。

利用者さんにも使いやすいように、持ち手を太くし、風車の向きを変え、試作品を作りました。

使用したものは、折り紙、ストロー、爪楊枝、テープの4つだけ。

せっかくなので、利用者さんにも手伝って頂き、色とりどりの風車が出来上がりました。


室内, テーブル, 壁, 机 が含まれている画像非常に高い精度で生成された説明


55日の子どもの日に合わせて、

430日(月)〜55日(土)の1週間を<嚥下体操>口唇閉鎖強化期間としました。


嚥下体操プログラムはこんな感じです。まずは準備体操です。次に顔のストレッチです。最後にお口の運動です。風車をうまく回すポイントをお伝えしました。

背景に写っている鯉のぼり(写真右)、カブト(写真左)も利用者の皆さんの手作り。

大阪の皆さんは器用な方が多いんですよ。

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皆さん、相談しながら一生懸命風車を回して下さいました♪・・・・・・・・・・・・・


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楽しんでもらいながら嚥下体操ができるように工夫していきます。

それではまたご報告させて頂きます。










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多職種連携にかかる制度改正のワンポイント研修会

東成区在宅医療介護連携推進実務者会議の研修グループの一環で

多職種連携を重視した改正点について東成区リハビリテーション連絡会として

発表してきました。

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(写真:木田管理者撮影)

今回は医療・介護・障害のトリプル改正の年であり

医師会・歯科医師会・薬剤師会・病院連絡会・看護ST連絡会・リハビリ連絡会・居宅介護事業者連絡会・自立支援協議会

といった8つの機関から多職種に関わる改正点を抜粋しての研修会です。

リハビリテーション連絡会からは生活機能向上連携加算やリハビリテーションマネジメント加算などの話しを中心にさせて頂きました。

区としての研修会なので

各機関の動きや加算の意味など

連携していくうえで動きがとりやすくなる研修会になりました。

アクティブ大阪
中原

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2018年05月13日

プランドハップンスタンス理論。

人材開発室のいとうです。


人生と仕事、キャリアはときに予期しない方向に進むことがあるかと思います。

そのなかに"必然的な偶然"というか、"来たるべくしてきた"、"前向きにしてたらたまたまチャンスが回ってきた"という経験に覚えがないでしょうか。


現代のような変化の多い時代においては、「自分のキャリアは計画的、意図的に会社主導で仕事で経験を積み重ねて形成するもの」という従来型のキャリア論、人材開発論では限界がありました。


プランドハップンスタンス理論とは…

スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が1999年に提唱した"個人のキャリアの8割は予想しなかった偶発的な事象によって決定される"としたプランドハップンスタンス「計画された偶発性」理論です。
500人の成功したビジネスパーソンのキャリアを調査研究したものを元にした理論です。

自分のキャリアを計画的かつ意図的に自分自身で形成することや1つの仕事や職場に固執し過ぎることは、変化の激しい現代社会では非現実的で、自分自身の可能性・エンプロイアビリティ(職場・仕事での可能性)を狭めてしまうことになるとしています。

キャリアは偶然の出来事、予期せぬ出来事に対し、最善を尽くし対応することを積み重ねることで形成されるというものとしています。

予期しない出来事、偶然がキャリアを左右するということです。

その偶然の出来事や予期しない出来事を自ら創り出すために、積極的な行動や心がけをしたり、それらの偶然を意図的・計画的にキャリアステップの機会へと変えていくべきとしています。

自分らしいキャリアをつくるには、目標よりもむしろ仕事のなかでの普段の習慣を大事にすべきだとクランボルツ教授は主張されています。

そのための普段の具体的な行動や心がけとして、以下の5つの力を発揮し続けることとしています。

○好奇心(Curiosity):新しい学習機会を模索すること

○持続性(Persistence):失敗に屈せず努力をすること

○楽観性(Optimism):新しい機会が「必ず実現する」「可能となる」と捉えること

○柔軟性(Flexibility):信念、概念、態度、行動を変えること

○リスク・テイキング(Risk-taking):結果が不確実でも行動を起こすこと

上記の5つを平たくいうと…
こうでなくてはいけないとか、こうあるべきだというこだわりを時には捨て去り、前向きに新しいことに失敗を恐れずにチャレンジすること。

これらを続けることが自分らしいキャリアの形成につながるということかと思います。

そして、私たちのような在宅・生活期のリハ職は自分が持つ専門的な技術や知識、視点にこだわり過ぎずに、まずは目の前の利用者さまに対峙することが、利用者さまも考えもしなかった思わぬより良い方向に人生を切り開くような関わりや支援につながるのではないでしょうか。

「こういう仕事がしたい」
「自分はこうありたい」
「こういう感じになりたい」
と思いながらたった今から働いてみることです。

それが職員のみなさんのキャリア形成のステップにもつながると思います。

目標は持てばモチベーションを高めるもの。
それに縛られるのではなく、目標は変化させるもの。
目標は絶対的なものではなく、人との出会いや経済の動向などの様々な状況の変化に応じて柔軟に変化させるものというくらいに考えたらいいのではないでしょうか。


参考文献等)
○「働くひとのためのキャリアデザイン」金井壽宏著 PHP研究所
○「働く居場所の作り方」花田光世著 日本経済新聞出版社
○「自分らしいキャリアのつくり方」高橋俊介著 PHP研究所
○人材開発プロフェッショナル養成講座資料 慶應義塾大学SFC研究所キャリアリソースラボラトリー編
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講義&トークライブのお仕事@作業療法士養成校2018

心意気実践チームのいとうです。

5/11金曜日、今年も行って来ました。
訪問看護・リハの利用者さまの田中さんと一緒にトークライブです。

大阪のベッドタウン、四条畷市内でも奈良県生駒市内に隣り合わせた山中にある阪奈中央リハビリテーション専門学校さんに来ました。
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作業療法学科3年生のみなさんにお話しさせていただきます。

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田中さんはALSを7〜8年前から罹患されています。今はお仕事を続けながら療養されています。

この日はお仕事をお休みしていただき今回で通算3回目のトークライブです。

▼前回のトークライブはこちら↓
▼田中さんと行った沖縄の九つの世界遺産巡りはこちら↓


この日は、お仕事の疲れと「もっとええことを話さなアカン…」「いとうにも迷惑をかけないように…」という強い責任感からきたと思われる体調不良のため、ご自宅を出発直後にクルマを停めて、今日のトークライブをキャンセルしようかと話し合いました。

「行きます。少しだけ休めば大丈夫ですから…」
との田中さんのかき消えるような弱々しい声でしたが強い意志を感じました。

そしてもう一度クルマを走らせました。


早速、トークライブが始まりました。
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学生さんの前に出ると体調不良を感じさせないウソのようなしっかりした表情で饒舌にお話しをされていました。
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発症前後やお仕事のこと、ご家族のこと、趣味の歴史のこともたくさんお話ししてくださいました。
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背広を脱ぎ着するところを見てもらい、思うように上がらなくなっている両腕の状態を、学生さんに見せて頂いています。
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学生のみなさんにも萎縮して痩せてしまった両腕の筋肉を触わらせていただきました。
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字を書く場面も見せていただきました。
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最後に学生に向けては、
「患者さん、利用者さんに、気軽に相談出来る間柄になって、寄り添って力になれるように頑張ってください。」

作業療法士像については、
「マイナス面に対して、何かを提供してプラスに変える人」

とのお言葉をいただきました。
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無事にトークライブを終えることができました。

田中さんは、翌日元気にいつもと変わらずお仕事に行かれました。

毎年、このような機会、場をいただきありがとうございます。

毎年毎年…と繰り返して、体調を整えてもらいながら積み重ねていければとあらためて思いました。


追記)
この日のトークライブ見学、サポートしたST知花さん(堺)、松本さんからは、

てっきり阪奈中央リハビリテーション専門学校は奈良県だと思い込んでいた、堺のST松本です。

以前私も別の養成校でトークライブを経験していますが、この空気感とても好きです。
今まで見たことのなかった利用者様の顔や、とてもたくましい姿を見れたりします。

今回初めて見学させていただき、学生さんとのやりとりや授業の進め方等
次回の参考になることばかりでした。

突然の見学を受け入れてくださった伊藤さん、田中さん、学校関係者の方々、ありがとうございました!!


堺のST知花です。
最近から訪問の利用者さんに学校でのトークライブを進めていて、伊藤さんのトークライブを一度見学させていただきたいと思っていました。

田中さんの授業が始まった時の表情の変化には驚きました!!
本当に体調不良なのかな?と思うくらい堂々とされていてとても凄かったです!
授業の進め方や、学生さんの考えの引き出し方など、とても参考になりました。
私も田中さんのような生き生きとした姿を利用者さんから引き出せるように頑張りたいと思います!

突然の見学にもかかわらず受け入れて下さった伊藤さん、田中さん、学校関係者の方々ありがとうございました。


トークライブを終えて田中さんと4人で打ち上げにて。
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ST松本さん(左)、知花さん(右)
いつもいい感じの師弟コンビです。

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2018年05月07日

第2回 1Cafe(失語症カフェ) 〜私の想いを伝えたい 〜

皆さん、こんにちは。4月入社、大阪のST堀内です。

427日(金)に大阪のオーディナリーでイベントを開催させて頂きましたので、報告させて頂きます。


村上・金井STの強い想いから実現した1Cafe(失語症カフェ)

201710月に第1回目を開催してから、今回2回目の開催となりました。


失語症とは、脳の損傷により、話したい事が思うように話せなくなったり、聞いた事が理解できにくい病気です。まるである日突然、言葉の分からない外国に放り出されたような感覚だと表現される方もいらっしゃいます。この障害は、目に見えにくい事から周囲からの理解を得難く、また、人とのコミュニケーションが上手くできないことで、疎外感、孤立感を感じてしまう方がいらっしゃいます。


1Cafe(失語症カフェ)は、言葉の話しにくさや聞き取りのしにくさから言いたい事を我慢している方、また普段は聞き手側に回っている方、そんな方に話し手側(安心感から自然に話したくなるような)になってもらいたいということを共通目標に掲げました。


今回は失語症軽度である3名が会に参加しました。

はてさて、3名の方の思いとは一体どんなものでしょうか。


ーマ:「 聞き手側から話し手側へ 」

1、開会挨拶

2、体操(阿波踊り)

3、自己紹介

  (困っている事、気づいた事、最近変化した事、大切にしている事)

4、喫茶

5、閉会挨拶

の流れで行いました。


まずは、開会の挨拶ですが、ムードメーカーのOさんに行って頂きました。普段デイで見せる大声でよく笑う姿とは一転し、キリっとした表情で自分の言葉でしっかりと挨拶して下さいました。


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次に体操です。体操はなんと徳島市の夏の風物詩 ― 「阿波踊り」です。

なぜ阿波踊りなのか。それは徳島出身の井上STが阿波踊りで利用者さんを笑顔にし、話しやすい雰囲気作りをしたいという思いで披露しました。初めて生で阿波踊りを拝見しましたが、迫力満点。利用者の皆さんからも自然と笑みがこぼれ、皆で楽しく阿波踊りを踊りました。




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その次は自己紹介です。今回の3名の方は第1回も参加して下さった方です。今回は困ってる事や、気づいた事、最近の変化について話を伺いました。

開会の挨拶もして下さったOさんはこう言いました。



Oさん:

<困ったこと>

「一生懸命言ってるのに、違う風にとられる」

<気づいたこと>

「1人ならできる、でも誰かを交えてだとできない事がある」  

<変化したこと>

「昨年よりもレベルが上がった気がする。PTの先生からも言われた。今年はうまくいけば杖いらなくなるかも、家でもリハビリしてる」


Sさん:

<困っている事>

「いつもと同じ事はできる。だけど違う事だと頭が真っ白になってしまう」

<気づいた事>

「自分は分からないと自覚してる。分からなくて聞くと意外に周りが親切に教えてくれる」

<変化した事>

「電車に行けるところまで行ってみるようになった」


そんなSさんは、先日六甲山に1人で登ったそうです。六甲山は標高931m、関西屈指のハイ

キングスポットです。途中で猪と遭遇してハラハラしたそう

で、話をされた時の目はキラキラと輝いているように見えました。


最後は閉会の挨拶をして下さったTさんからです。

Tさんはこの4月からオーディナリィー就労支援カフェでも働いて下さっています。

Tさん:

<困っている事>

「頭では浮かんでいるのに、話すとぐちゃぐちゃになってしまう」

<大切にしている事>

「人と人との繋がり」

 そして、「この会は良くなると思う」とおっしゃっていました。

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Tさんの話す様子を見て、前回会に参加した時より良くなったとOさんSさんが絶賛、それを聞いて満面の笑みを浮かべるTさん。Tさんは前よりも自分の話をよく話すようになったと言います。喫茶の時間ではTさんの得意な手相占いで、生命線や結婚線などをを見てもらい、盛り上がり会が無事に終了しました。



今回、参加して下さいました3名の利用者様、本当にありがとうございました。

また、応援にかけつけて下さいました、堺の松本STありがとうございました。


運営:リーダー 金井ST

サポート:村上、金井ST

企画書作成:村上ST

チラシ制作:井上ST

参加職員:ST:村上、金井、井上、堀内、松本(堺) Ns:成田 事務員:佐々木


まだまだ課題は残りますが、どうぞ温かい目で見守って下さい。


次回は7月開催予定です。

皆様、どうぞ、お楽しみに♪


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